JP2002063055A - 書き込み遅延データベース管理方式及びシステム - Google Patents

書き込み遅延データベース管理方式及びシステム

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JP2002063055A
JP2002063055A JP2000252472A JP2000252472A JP2002063055A JP 2002063055 A JP2002063055 A JP 2002063055A JP 2000252472 A JP2000252472 A JP 2000252472A JP 2000252472 A JP2000252472 A JP 2000252472A JP 2002063055 A JP2002063055 A JP 2002063055A
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JP2000252472A
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Tetsuya Ikeda
哲也 池田
Kazushige Asada
一繁 浅田
Takuya Hiraoka
卓也 平岡
Kaoru Maeda
薫 前田
Hiroshi Takegawa
弘志 竹川
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高度な検索要求に高速に応答できる性能を維
持しつつ、システム稼働中のデータの更新性能を向上さ
せる。 【解決手段】 検索向けデータ保持手段4は、データの
検索操作の処理は高速だがデータの変更操作の処理は低
速であって、変更向けデータ保持手段5は、データの検
索操作の処理は低速だがデータの変更操作の処理は高速
である。データ転送手段6は、変更向けデータ保持手段
5から検索向けデータ保持手段4へデータを転送する。
データベース操作要求処理手段3は、データベースに対
する操作要求を前記変更向けデータ保持手段5と前記検
索向けデータ保持手段4のそれぞれに振り分け実行す
る。トランザクション処理手段2は、データ転送手段6
とデータベース操作要求処理手段3との間でデータの一
貫性を保証する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データベース管理
方式及びシステム、より詳細には、リレーショナルデー
タベースの更新及び検索の処理に関し、文書管理システ
ムのように更新と検索が頻繁に発生するデータベースシ
ステムに適用できるデータベース管理方式及びシステム
に関する。
【0002】
【従来の技術】リレーショナルデータベースはデータを
表で表現して扱う。表はタプルの集合であり、タプルは
属性値の並びである。表の実体はファイルに格納され
る。データベースに対する操作は、検索操作、挿入操
作、更新操作、及び削除操作に分けることができる。検
索操作は属性値に関する条件を検索条件として与えてそ
れに合致するタプルの集合を得る操作である。挿入操作
は与えられた属性値を持った新たなタプルを表に挿入す
る操作である。更新操作は表から選び出されたタプルの
属性値を新たな値に変更する操作である。削除操作は表
から選び出されたタプルを削除する操作である。挿入操
作、更新操作、削除操作をまとめてここでは変更操作と
呼ぶことにする。
【0003】リレーショナルデータベースを用いたシス
テムで重要視される性能のひとつは検索操作に対する応
答時間である。検索操作に対する応答時間を短縮するた
めに用いられる方法は索引ファイルの導入である。索引
ファイルはひとつまたは複数の属性値を特定の構造に変
換することでそれらの属性値に関する条件を高速に評価
できるようにしたものとして一般化することができる。
【0004】一方、変更操作においては索引ファイルの
更新にかかる時間が性能を低下させる原因となってい
る。これまでは変更操作に対する応答時間で測られる性
能は重要視されてこなかった。それは検索操作に比べて
変更操作の要求頻度が少ないこと、利用形態として通常
はおもに検索操作のみが実行され、大量の変更操作は夜
間などにシステムを停止した状態で行うことができるこ
と、などの状況によっている。
【0005】しかし、オンラインシステムのようにリア
ルタイム性が求められる場合においては変更操作に対す
る応答時間が重要視される。このような問題に対し、例
えば、特開平10−143412号公報の「データベー
ス管理システム」では、データベースへの書き込みを磁
気ディスクに反映する前に不揮発性メモリに一時的に保
持して該当データの参照は磁気ディスクの代わりに不揮
発性メモリをディスクキャッシュとして用いている。し
かしながら、ディスクキャッシュには構造が単純なデー
タしかおくことができず、高機能の索引ファイルを用い
ることはできないという問題が生じる。
【0006】データベースシステムを複数のユーザが同
時に利用する場合、検索操作と変更操作が非同期に要求
される。このときにデータの一貫性を保つためにトラン
ザクション処理が用いられる。トランザクション処理に
ついては[1]「“トランザクション処理システム入
門” フィリップ・A・バーンスタイン、エリック・ニ
ューカマー 日経BP社」に詳しく説明されている。
【0007】トランザクションを完全に隔離するとデー
タの一貫性がどの時点においても保証されるようになる
が、同時実行性の低下によって全体のスループットが著
しく低下する場合がある。この問題を回避するためにア
イソレーションレベルの概念が用いられる。アイソレー
ションレベルについては[2]「“A Critique of ANSI
SQL Isolation Levels” Hal Berenson, Philip A Ber
nstein, Jim Gray, Jim Melton, Elizabeth J. O'Neil,
Patrick E. O,Neil Proc. ACM SIGMOD Conf.(Jun. 199
5) p.1-10」に詳しく説明されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したごとくに、デ
ータベースの扱うデータが大量になるなかで、システム
を停止することなく稼動させつづけることが求められる
ようになった。本発明は、上述のごとき実情に鑑みてな
されたもので、高度な検索要求に高速に応答できる性能
を維持しつつ、システム稼働中の更新性能を向上させる
ことができるデータベース管理方式及び装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、リレ
ーショナルデータベースを管理するためのデータベース
管理方式において、データの検索操作の処理は高速だが
データの変更操作の処理は低速な検索向けデータ保持手
段と、データの検索操作の処理は低速だがデータの変更
操作の処理は高速な変更向けデータ保持手段と、前記変
更向けデータ保持手段で処理されたデータの反映を行う
ために、前記変更向けデータ保持手段から前記検索向け
データ保持手段へデータを転送するデータ転送手段と、
データベースに対する操作要求を該操作要求の内容に応
じて前記変更向けデータ保持手段と前記検索向けデータ
保持手段のそれぞれに振り分けて実行するデータベース
操作要求処理手段と、前記データ転送手段と前記データ
ベース操作要求処理手段との間でデータの一貫性を保証
するトランザクション処理手段とを有することを特徴と
したものである。
【0010】請求項2の発明は、リレーショナルデータ
ベースを管理するためのデータベース管理システムにお
いて、複数のユーザからのデータベース操作要求を入力
するデータベース操作要求入力手段と、検索操作の処理
は高速だが変更操作の処理は低速な検索向けデータ保持
手段と、検索操作の処理は低速だが変更操作の処理は高
速な変更向けデータ保持手段と、前記変更向けデータ保
持手段で処理されたデータの反映を行うために、前記変
更向けデータ保持手段から前記検索向けデータ保持手段
へデータを転送するデータ転送手段と、前記データベー
ス操作要求入力手段に入力されたデータベースに対する
操作要求を前記変更向けデータ保持手段と前記検索向け
データ保持手段とのそれぞれに振り分けて実行するデー
タベース操作要求処理手段と、前記データ転送手段と前
記データベース操作要求処理手段との間でデータの一貫
性を保証するトランザクション処理手段とを有すること
を特徴としたものである。
【0011】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記検索向けデータ保持手段及び/または前記変更
向けデータ保持手段は、該各データ保持手段自体が独立
して動作可能なデータベース管理機器であり、既存シス
テムに付加することによって該データベース管理システ
ムを構成することができることを特徴としたものであ
る。
【0012】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、前記変更向けデータ保持手段がメモリ上にあること
を特徴としたものである。
【0013】請求項5の発明は、請求項2の発明におい
て、前記検索向けデータ保持手段及び前記変更向けデー
タ保持手段は、属性値の特性に応じてその形態が選定さ
れることを特徴としたものである。
【0014】請求項6の発明は、請求項2の発明におい
て、前記データ転送手段に転送指定時刻情報を保持させ
ておくことにより、該データ転送手段による前記検索向
けデータ保持手段へのデータの変更操作を前記転送指定
時刻情報に指定された時刻まで遅延することができるこ
とを特徴としたものである。
【0015】請求項7の発明は、請求項2の発明におい
て、前記データ転送手段は、該データ転送手段が実行す
べき前記検索向けデータ転送手段への変更操作要求が一
定数になるごとに変更操作を実行することを特徴とした
ものである。
【0016】請求項8の発明は、請求項2の発明におい
て、前記検索向けデータ転送手段における複数のタプル
に対する変更操作がバッチ処理として実行されることを
特徴としたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】(システム構成)図1は本発明に
よるデータベース管理方式及びシステムの機能を説明す
るためのブロック構成図である。データベース操作要求
入力手段1からデータベースに対する操作要求が入力さ
れ、データベース操作要求処理手段3が操作を実行す
る。検索向けデータ保持手段4は、データベースの検索
操作を処理する。また変更向けデータ保持手段5は、デ
ータベースのデータ挿入操作、更新操作及び削除操作を
処理する。データ転送手段6は、変更向けデータ保持手
段4からタプルを読みとって検索向けデータ保持手段4
に対するタプルの挿入、更新、削除の操作を行う。トラ
ンザクション処理手段2は、システムにおけるトランザ
クション制御を行う。これら各要素については、この後
さらに詳しく説明する。
【0018】(データベース操作要求入力手段)図2
は、本発明を具体化するシステム構成の一例を示す図
で、データベース操作要求入力手段は、入力端末21と
して実現される。データベースを保持するサーバホスト
10は、CPU11、プログラム領域12aとデータ領
域12bとを有するメモリ12、及びハードディスク1
3がバス14にて接続され、このサーバホストに対して
LAN22により複数の入力端末21が接続可能となっ
ている。
【0019】ユーザは入力端末21から例えばSQL文
の形式で文字列により表現されたデータベース操作要求
を入力する。データベース操作要求はLAN22を通じ
てサーバーホスト10に送られて処理される。処理の結
果は再びLAN22を通じて入力端末21に送られ、当
該入力端末21のディスプレイに表示するなどしてユー
ザに知らせることができる。
【0020】(データベース操作要求処理手段)図3
は、データベース操作要求処理手段3の処理手順の一例
を示すフローチャートである。データベース操作要求の
種類によって処理内容が分かれる。この例では表の各タ
プルは一意に定まるID(タプルID)を付与され、タ
プルはすべてタプルIDで識別される。
【0021】データベース操作要求処理手段3がデータ
ベース操作要求処理を受け取ると(ステップS1)、挿
入操作かどうかを判断し(ステップS2)、挿入操作の
場合は新しいタプルに対してタプルIDを取得した後
(ステップS3)、変更向けデータ保持手段5に対して
タプルの挿入操作を実行する(ステップS4)。
【0022】ステップS2で挿入操作でない場合は、検
索向けデータ保持手段4と変更向けデータ保持手段5の
それぞれに検索操作を実行し(ステップS6〜S7)、
結果のタプル集合AとBの和集合を作って結果とする
(ステップS8)。このとき検索向けデータ保持手段4
と変更向けデータ保持手段5の双方から同じタプルID
を持つ結果が返った場合は変更向けデータ保持手段5の
結果(タプル集合B)を優先する。また、削除操作で説
明する削除フラグがONであるタプルは結果から除外す
る。
【0023】次いで、ステップS9で検索操作であれ
ば、その結果を返し(ステップS5)、検索操作でなけ
ればさらに削除操作かどうかを判断し(ステップS1
0)、削除操作でなければ更新操作として、検索操作と
同様の手順で選ばれたタプルに対して新しい値に変更し
たものを用いて変更向けデータ保持手段5に対してタプ
ルの更新操作を実行する(ステップS12)。
【0024】また、削除操作のために特別な属性値であ
る削除フラグを用意する。削除フラグはONとOFFの
2種類の値を持ち、デフォルトではOFFである。ステ
ップS10で削除操作である場合は、検索操作と同様の
手順で選ばれたタプルに対して削除フラグをONに変更
し(ステップS11)、変更向けデータ保持手段5に対
して更新操作を実行する(ステップS12)。
【0025】(検索向けデータ保持手段)検索向けデー
タ保持手段4は、データベース操作要求処理手段3が実
行する検索操作を処理する。また、データ転送手段6が
実行する変更操作を処理する。検索向けデータ保持手段
4は検索操作を高速で実行できる代わりに変更操作が比
較的低速である。例えば、全文検索を行うことができる
全文検索サーバを用いることが考えられる。
【0026】(変更向けデータ保持手段)変更向けデー
タ保持手段5はデータベース操作要求処理手段3が実行
する挿入操作及び更新操作を処理する。また、データ転
送手段6が実行する削除操作を処理する。変更向けデー
タ保持手段5は変更操作を高速に実行できる代わりに検
索操作が比較的低速か、そもそも処理する能力がない。
たとえばOSが管理する通常のファイルを用いることが
考えられる。
【0027】変更向けデータ保持手段5が検索操作を実
行できない場合は、保持しているタプルを逐次的に返し
データベース操作要求処理手段3が検索条件を評価(全
数検索と呼ぶ)する。変更向けデータ保持手段5が保持
するタプル数は検索向けデータ保持手段4が保持するタ
プル数に比べて非常に少数なので全数検索を行っても応
答時間に影響しない。
【0028】変更向けデータ保持手段5及び/または前
述した検索向けデータ保持手段4は、各データ保持手段
4,5自体が独立して動作可能なデータベース管理機器
であってもよく、これらを既存システムに付加すること
によって本発明のデータベース管理システムを実現する
ことができる。すなわち、既存のデータベース管理シス
テムで検索は高速だが更新が比較的低速であるようなも
のに対して、そのデータベース管理システムに特別な変
更を施すことなく、更新要求への応答を向上することが
できる。また、逆に既存のデータベース管理システムの
更新応答が高速ならば、検索が高速なデータ保持手段と
組み合わせることによって、更新応答性能を生かしなが
ら検索要求への応答を向上することができる。
【0029】また、前記変更向けデータ保持手段がメモ
リ上にあるようにしてもよく、メモリが大量にある場合
に変更向けデータ保持手段としてメモリを利用すること
で更新性能の著しい向上が実現できる。
【0030】また、前記検索向けデータ保持手段4及び
変更向けデータ保持手段5は、属性値の特性に応じてそ
の形態を選定することことが好ましく、たとえばデータ
量が少ない属性値については上述のごとくのメモリを変
更向けデータ保持手段として用いることによって性能の
向上が実現できる。
【0031】(データ転送手段)図4は、データ転送手
段6の処理手順の一例を説明するためのフローチャート
である。データ転送は、変更向けデータ保持手段5から
タプルを順次読み込み、その値に従って検索向けデータ
保持手段4に対するタプルの挿入、更新、削除のいずれ
かの操作を行い、反映が終わったタプルを変更向けデー
タ保持手段5から削除するという手順で実行される。
【0032】図4において、データ転送手段6が変更向
けデータ保持手段5からタプルを得ると(ステップS2
1)、タプルの削除フラグがONかどうかを判別し(ス
テップS22)、削除フラグがONであれば検索向けデ
ータ保持手段4にタプルの削除を実行し(ステップS2
3)、さらに変更向けデータ保持手段5のタプルを削除
する(ステップS24)。
【0033】またステップS22で削除フラグがONで
なければ検索向けデータ保持手段4から同じタプルID
のタプルを探し(ステップS25、S26)、同じタプ
ルがあれば、検索向けデータ保持手段にタプルの更新を
実行し(ステップS27)、同じタプルがなければ検索
向けデータ保持手段にタプルの挿入を実行して(ステッ
プS28)、変更向けデータ保持手段のタプルの削除を
行う(ステップS24)。
【0034】またデータ転送手段6に転送時刻情報を指
定することにより、データ転送手段6による検索向けデ
ータ保持手段4へのデータの変更操作を、上記の指定時
刻まで遅延することができる。これにより、システムの
稼働率が低くなる時間帯が決まっている場合に、検索向
けデータ保持手段へのデータの反映をその時間帯に集中
させることでシステム全体のスループットを上げること
ができる。
【0035】さらにデータ転送手段6は、検索向けデー
タ保持手段4への変更操作要求が一定数になるごとに変
更操作を実行させるようにすることにより、検索向けデ
ータ保持手段4への更新要求が発生する頻度を減らすこ
とができ、これにより排他制御が必要になる頻度を減ら
し、システム全体のスループットを上げることができ
る。
【0036】さらに、検索向けデータ保持手段4におけ
る複数のタプルに対する変更操作がバッチ処理として実
行されるようにすることにより、高速に実行できる場合
にはデータ転送手段6の操作の実行が高速になり、結果
としてシステム全体のスループットを上げることができ
る。
【0037】(トランザクション処理手段)トランザク
ション処理手段2は非同期に要求される検索操作と変更
操作をデータの一貫性を保つように実行順序を制御する
ための排他制御と、変更操作を中止したときにトランザ
クション開始前の状態に戻すための情報を記録するため
のロギングを行う。排他制御は複数のユーザから要求さ
れるデータベース操作間の排他制御のほかに、データベ
ース操作要求処理手段3とデータ転送手段6の間の排他
制御にも用いられる。
【0038】前述の文献[1]で説明される複粒度ロッ
クを用いてさまざまなアイソレーションレベルを実現す
る。ロックの対象は表、タプル、ファイルである。本発
明におけるファイルは検索向けデータ保持手段と変更向
けデータ保持手段からなるものとみなすことができる。
排他制御とロギングにおいてはファイルを構成する検索
向けデータ保持手段と変更向けデータ保持手段がどうい
う構造であるかは無関係にこれらをまとめてひとつのオ
ブジェクトとして扱うことができる。
【0039】以下で本発明においてREAD COMMITTEDのア
イソレーションレベルを実現する方法について述べる。
まず、ロックに関して以下の前提条件がある。 ・ 表にかかるロックはIS、IX、S、SIX、Xの
いずれかのモードを持つ。 ・ タプルにかかるロックはS、Xのいずれかのモード
を持つ。 ・ タプルにかかっているSロックは参照後にいつでも
解除することができる。 ・ タプルにかかっているXロックはトランザクション
の終了まで解除できない。 ・ ファイルにアクセスする前後では、ファイルに排他
的なラッチをかける。データベース操作の種類に応じて
手順を述べる。
【0040】(検索操作) 0.操作開始前に対象の表にISロックをかける。 1.ファイルにラッチをかける。 2.検索条件に合致するタプルを探す。 3.得られたタプルにSロックをかける。 4.Sロックをかけることができない場合はファイルへ
のラッチを解除して1に戻る。 5.タプルを検索結果に加える。 6.タプルへのロックを解除する。 7.ファイルへのラッチを解除する。
【0041】(挿入操作) 0.操作開始前に対象の表にIXロックをかける。 1.ファイルにラッチをかける。 2.新たなタプルIDを取得する。 3.そのタプルにXロックをかける。 4.ログにタプル挿入を記録する。 5.ファイルにタプルを挿入する。 6.ファイルへのラッチを解除する。
【0042】(更新操作) 0.操作開始前に対象の表にIXロックをかける。 1.ファイルにラッチをかける。 2.更新対象の条件に合致するタプルを探す。 3.得られたタプルにXロックをかける。 4.Xロックをかけることができない場合はファイルへ
のラッチを解除して1に戻る。 5.ログにタプル更新を記録する。 6.タプルの更新を実行する。 7.ファイルへのラッチを解除する。
【0043】(削除操作) 0.操作開始前に対象の表にIXロックをかける。 1.ファイルにラッチをかける。 2.削除対象の条件に合致するタプルを探す。 3.得られたタプルにXロックをかける。 4.Xロックをかけることができない場合はファイルへ
のラッチを解除して1へ戻る。 5.ログにタプル削除を記録する。 6.タプルの削除を実行する。 7.ファイルへのラッチを解除する。 トランザクションの終了に際しては以下の処理を行う。
【0044】(コミット) 0.変更操作の前に対象の表にIXロックがかかってい
る。 1.ログにコミットを記録する。 2.コミットしたトランザクションが要求したロックを
すべて解除する。
【0045】(ロールバック(アボート)) 0.変更操作の前に対象の表にIXロックがかかってい
る。 1.ログにロールバックを記録する。 2.ログを参照しながら、データ操作をUNDOする。
その際、必要なファイルへのラッチを行う。 3.ロールバックしたトランザクションが要求したロッ
クをすべて解除する。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、検索向けデー
タ保持手段が提供する高度な検索要求を高速に処理する
能力を保ちつつ、それによって更新性能が低下すること
を防ぐことができる。
【0047】請求項2の発明によれば、複数のユーザか
ら非同期に要求されるデータベース操作要求に対して検
索向けデータ保持手段と変更向けデータ保持手段の整合
性を保ちながら検索にも更新にも高速に応答することが
できる。
【0048】請求項3の発明によれば、既存のデータベ
ース管理システムで検索は高速だが更新が比較的低速で
あるようなものに対して、そのデータベース管理システ
ムに特別な変更を施すことなく、更新要求への応答を向
上することができる。また、逆に既存のデータベース管
理システムの更新応答が高速ならば、検索が高速なデー
タ保持手段と組み合わせることによって、更新応答性能
を生かしながら検索要求への応答を向上することができ
る。
【0049】請求項4の発明によれば、メモリが大量に
ある場合に変更向けデータ保持手段としてメモリを利用
することで更新性能の著しい向上が実現できる。
【0050】請求項5の発明によれば、属性値の特性に
応じた検索向けデータ保持手段及び変更向けデータ保持
手段を用いることにより、たとえばデータ量が少ない属
性値についてはメモリを変更向けデータ保持手段として
用いることによって性能の向上が実現できる。
【0051】請求項6の発明によれば、システムの稼働
率が低くなる時間帯が決まっている場合に、検索向けデ
ータ保持手段へのデータの反映をその時間帯に集中させ
ることでシステム全体のスループットを上げることがで
きる。
【0052】請求項7の発明によれば、検索向けデータ
保持手段への更新要求が発生する頻度を減らすことによ
り、排他制御が必要になる頻度を減らし、システム全体
のスループットを上げることができる。
【0053】請求項8の発明によれば、検索向けデータ
保持手段が複数のタプルに対する変更操作をバッチ処理
で行うことにより高速に実行できる場合にはデータ転送
手段の実行が高速になり、結果としてシステム全体のス
ループットを上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシステム構成を説明するためのブロ
ック図である。
【図2】 本発明を具体化するシステム構成の一例を示
す図である。
【図3】 データベース操作要求処理手段の処理手順の
一例を示すフローチャートである。
【図4】 データ転送手段の処理手順の一例を説明する
ためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…データベース操作要求入力手段、2…トランザクシ
ョン処理手段、3…データベース操作要求処理手段、4
…検索向けデータ保持手段、5…変更向けデータ保持手
段、6…データ転送手段、10…サーバホスト、11…
CPU、12…メモリ、12a…プログラム領域、12
b…データ領域、13…ハードディスク、14…バス、
21…入力端末、22…LAN。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平岡 卓也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 前田 薫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 竹川 弘志 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5B075 KK03 PR10 QT06 5B082 GA14 GB02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リレーショナルデータベースを管理する
    ためのデータベース管理方式において、データの検索操
    作の処理は高速だがデータの変更操作の処理は低速な検
    索向けデータ保持手段と、データの検索操作の処理は低
    速だがデータの変更操作の処理は高速な変更向けデータ
    保持手段と、前記変更向けデータ保持手段で処理された
    データの反映を行うために、前記変更向けデータ保持手
    段から前記検索向けデータ保持手段へデータを転送する
    データ転送手段と、データベースに対する操作要求を該
    操作要求の内容に応じて前記変更向けデータ保持手段と
    前記検索向けデータ保持手段のそれぞれに振り分けて実
    行するデータベース操作要求処理手段と、前記データ転
    送手段と前記データベース操作要求処理手段との間でデ
    ータの一貫性を保証するトランザクション処理手段とを
    有することを特徴とするデータベース管理方式。
  2. 【請求項2】 リレーショナルデータベースを管理する
    ためのデータベース管理システムにおいて、複数のユー
    ザからのデータベース操作要求を入力するデータベース
    操作要求入力手段と、検索操作の処理は高速だが変更操
    作の処理は低速な検索向けデータ保持手段と、検索操作
    の処理は低速だが変更操作の処理は高速な変更向けデー
    タ保持手段と、前記変更向けデータ保持手段で処理され
    たデータの反映を行うために、前記変更向けデータ保持
    手段から前記検索向けデータ保持手段へデータを転送す
    るデータ転送手段と、前記データベース操作要求入力手
    段に入力されたデータベースに対する操作要求を前記変
    更向けデータ保持手段と前記検索向けデータ保持手段と
    のそれぞれに振り分けて実行するデータベース操作要求
    処理手段と、前記データ転送手段と前記データベース操
    作要求処理手段との間でデータの一貫性を保証するトラ
    ンザクション処理手段とを有することを特徴とするデー
    タベース管理システム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のデータベース管理シス
    テムにおいて、前記検索向けデータ保持手段及び/また
    は前記変更向けデータ保持手段は、該各データ保持手段
    自体が独立して動作可能なデータベース管理機器であ
    り、既存システムに付加することによって該データベー
    ス管理システムを構成することができることを特徴とす
    るデータベース管理システム。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のデータベース管理シス
    テムにおいて、前記変更向けデータ保持手段がメモリ上
    にあることを特徴とするデータベース管理システム。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のデータベース管理シス
    テムにおいて、前記検索向けデータ保持手段及び前記変
    更向けデータ保持手段は、属性値の特性に応じてその形
    態が選定されることを特徴とするデータベース管理シス
    テム。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のデータベース管理シス
    テムにおいて、前記データ転送手段に転送指定時刻情報
    を保持させておくことにより、該データ転送手段による
    前記検索向けデータ保持手段へのデータの変更操作を前
    記転送指定時刻情報に指定された時刻まで遅延すること
    ができることを特徴とするデータベース管理システム。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載のデータベース管理シス
    テムにおいて、前記データ転送手段は、該データ転送手
    段が実行すべき前記検索向けデータ転送手段への変更操
    作要求が一定数になるごとに変更操作を実行することを
    特徴とするデータベース管理システム。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載のデータベース管理シス
    テムにおいて、前記検索向けデータ転送手段における複
    数のタプルに対する変更操作がバッチ処理として実行さ
    れることを特徴とするデータベース管理システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8359601B2 (en) 2008-08-12 2013-01-22 Hitachi Ltd. Data processing method, cluster system, and data processing program
CN104834694A (zh) * 2015-04-24 2015-08-12 同程网络科技股份有限公司 基于ota的快速智能报表处理方法
CN103577440B (zh) * 2012-07-27 2017-08-11 阿里巴巴集团控股有限公司 一种非关系型数据库中的数据处理方法和装置

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