JP2002268053A - カラー液晶表示装置 - Google Patents

カラー液晶表示装置

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JP2002268053A
JP2002268053A JP2001070848A JP2001070848A JP2002268053A JP 2002268053 A JP2002268053 A JP 2002268053A JP 2001070848 A JP2001070848 A JP 2001070848A JP 2001070848 A JP2001070848 A JP 2001070848A JP 2002268053 A JP2002268053 A JP 2002268053A
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Japan
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liquid crystal
crystal display
display device
fine particles
transparent
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Application number
JP2001070848A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Sasaki
俊明 佐々木
Masahito Nakayama
匡仁 中山
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コントラストや像の解像性を改善した高性能か
つ高品質な反射型カラー液晶表示装置もしくは半透過型
カラー液晶表示装置を提供する。 【解決手段】反射型液晶表示装置Cにおいて、ガラス基
板2上にストライプ状透明電極群7と配向膜9とを順次
形成し、ガラス基板1上に光反射層3とカラーフィルタ
4とオーバーコート層5aとストライプ状透明電極群6
と配向膜8とを形成している。このオーバーコート層5
aの全透過率を94%以上にして、ヘイズ度を50以上
100未満にしている。そして、ガラス基板2とガラス
基板1とを液晶層11を介してストライプ状透明電極群
6、7が交差(直交)するように、シール部材10によ
り貼り合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は反射型カラー液晶表
示装置または半透過型カラー液晶表示装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置は小型もしくは中型
の携帯情報端末やノートパソコンの他に、大型かつ高精
細のモニターにまで使用されている。さらにバックライ
トを使用しない反射型液晶表示装置においては、薄型、
軽量、低消費電力化に優れている。
【0003】このような反射型液晶表示装置では、バッ
クライトを使用しないことで明るい表示を得るために、
あらゆる角度からの入射光に対し、広い散乱角度でもっ
て光出射させる必要があり、そのために鏡面の反射板を
設けることに加えて、さらに装置前面に散乱性のフィル
ムを配する技術が提案されている(特開平8−2018
02号)。
【0004】図3はカラーフィルタを形成してなる反射
型カラー液晶表示装置Aの要部拡大図である。
【0005】反射型カラー液晶表示装置Aによれば、1
はコモン側のガラス基板、2はセグメント側のガラス基
板であって、ガラス基板2上に多数平行に配列したIT
Oからなるストライプ状透明電極群7と、一定方向にラ
ビングしたポリイミド樹脂からなる配向膜9とを順次形
成している。
【0006】また、ガラス基板1上にスパッタリングに
よりアルミニウム金属からなる光反射層3を形成し、光
反射層3上にカラーフィルタ4とアクリル系樹脂からな
るオーバーコート層5と、多数平行に配列したITOか
らなるストライプ状透明電極群6とを形成し、さらにス
トライプ状透明電極群6上に一定方向にラビングしたポ
リイミド樹脂からなる配向膜8を形成している。
【0007】そして、これらガラス基板2とガラス基板
1とをたとえば200〜260°の角度でツイストされ
たカイラルネマチック液晶からなる液晶層11を介し
て、双方のストライプ状透明電極群7、6が交差(直
交)するように、シール部材10により貼り合わせる。
また、両ガラス基板1、2間には液晶層11の厚みを一
定にするためにスペーサを多数個配している。
【0008】さらにガラス基板2の外側に前方散乱性フ
ィルム13とポリカーボネートからなる位相差板P、ヨ
ウ素系の偏光板12とを順次積み重ねている。これらの
配設にあたっては、アクリル系の材料からなる粘着材を
塗布することで貼り付ける。なお、上記位相差板Pは2
種類の位相差板P―1と位相差板P―2とを積層したも
のである。
【0009】上記構成の反射型カラー液晶表示装置Aに
おいては、太陽光、蛍光灯などの外部照明による照射光
は偏光板12、位相差板Pと前方散乱性フィルム13と
ガラス基板2とを順次通過し、この入射光がストライプ
状透明電極群7と配向膜9と液晶層11、さらに配向膜
8とストライプ状透明電極群6とオーバーコート層5と
カラーフィルタ4を通して光反射層3に到達し、ついで
反射され、その反射光が、ふたたびカラーフィルタ4、
液晶層11、前方散乱性フィルム13、位相差板P、偏
光板12などを通して光出射される。
【0010】このように従来の反射型カラー液晶表示装
置Aによれば、光反射層3を液晶セルの内部に配置して
入射光の反射をおこない、さらに前方散乱性フィルム1
3を液晶セルの外部に配置することによって、光散乱さ
せ、これにより、あらゆる角度からの入射光に対し、広
い散乱角度でもって光出射させている。
【0011】上記構成の反射型カラー液晶表示装置A以
外に、反射型と透過型の双方の機能を有する半透過型カ
ラー液晶表示装置Bも提案されている。
【0012】図4はカラーフィルタを形成してなる半透
過型カラー液晶表示装置Bの要部拡大図である。
【0013】半透過型カラー液晶表示装置Bによれば、
ガラス基板2上に多数平行に配列したITOからなるス
トライプ状透明電極群7と、一定方向にラビングしたポ
リイミド樹脂からなる配向膜9とを順次形成し、また、
ガラス基板1上には半透過膜3aとカラーフィルタ4と
アクリル系樹脂からなるオーバーコート層5と多数平行
に配列したITOからなるストライプ状透明電極群6と
一定方向にラビングしたポリイミド樹脂からなる配向膜
8を形成している。
【0014】そして、ガラス基板2とガラス基板1とを
液晶層11を介して、シール部材10により貼り合わせ
る。また、両ガラス基板1、2間には液晶層11の厚み
を一定にするためにスペーサを多数個配している。
【0015】さらにガラス基板2の外側に前方散乱性フ
ィルム13aと、ポリカーボネートからなる位相差板P
1と、ヨウ素系の偏光板12aとを順次積み重ね、ガラ
ス基板1の外側にポリカーボネートからなる位相差板P
2、ヨウ素系の偏光板12bを積み重ねている。なお、
この位相差板P1は2種類の位相差板P―3と位相差板
P―4とを積層したものである。
【0016】上記構成の半透過型カラー液晶表示装置B
においても、反射型として使用する場合には、太陽光、
蛍光灯などの外部照明による照射光は前方散乱性フィル
ム13aと位相差板P1、偏光板12aとガラス基板2
とを順次通過し、この入射光がストライプ状透明電極群
7と配向膜9と液晶層11、さらに配向膜8とストライ
プ状透明電極群6とオーバーコート層5とカラーフィル
タ4を通して半透過膜3aに到達し、ついで反射され、
その反射光が、ふたたびカラーフィルタ4、液晶層1
1、前方散乱性フィルム13a、位相差板P1、偏光板
12aなどを通して光出射される。
【0017】他方、透過型として使用する場合には、ガ
ラス基板1の背面に設けたバックライトからの照射光が
偏光板12b、位相差板P2、ガラス基板1、半透過膜
3a、カラーフィルタ4、オーバーコート層5、ストラ
イプ状透明電極群6、配向膜8、液晶層11、配向膜
9、ストライプ状透明電極群7、前方散乱性フィルム1
3a、位相差板P1、偏光板12aなどを通して光出射
される。
【0018】上記構成の半透過型カラー液晶表示装置B
においても、反射型として使用する場合には、半透過膜
3aを液晶セルの内部に配置して入射光の反射をおこな
い、さらに前方散乱性フィルム13aを液晶セルの外部
に配置することによって、光散乱させ、これにより、あ
らゆる角度からの入射光に対し、広い散乱角度でもって
光出射させている。
【0019】一方、透過型として使用する場合でも、半
透過膜3aを液晶セルの内部に配置して入射光の透過を
おこない、さらに前方散乱性フィルム13aを液晶セル
の外部に配置することによって、光散乱させ、これによ
り、あらゆる角度からの入射光に対し、広い散乱角度で
もって光出射させている。
【0020】また、反射型カラー液晶表示装置におい
て、さらに装置の内部に光散乱層を形成する技術も提案
されている(特開平7−98452号参照)。
【0021】この光散乱層によれば、透明樹脂と、この
透明樹脂中に分散された微粒子とを主成分としたもので
あるが、この微粒子の直径としては0.05〜1.0μ
mが望ましいと示されている。
【0022】また、前述した反射型カラー液晶表示装置
Aにおいて、オーバーコート層5を光散乱層とするため
に、アクリル系樹脂中に透明微粒子である光散乱材を分
散させた技術も提案されている(特開平7−28055
号参照)。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、反射型
カラー液晶表示装置Aおよび半透過型カラー液晶表示装
置Bの双方とも、前方散乱性フィルム13あるいは前方
散乱性フィルム13aを液晶セルの外部に配置したこと
で、その後方散乱によってコントラストが低下したり、
像が不鮮明になり、ボケが生じるという課題がある。
【0024】また、特開平7−98452号に示す液晶
表示装置によれば、微粒子を含む透明樹脂からなる光散
乱層において、その微粒子の直径は0.05〜1.0μ
mであり、そのように小さな径であることで、凝集が起
こりやすく、透明樹脂中への微粒子の分散性が悪く、そ
の結果、均一な光散乱性を得られないという課題があ
る。
【0025】また、このように微粒子になると、粒子径
が可視光線の波長に近づき、これによって光が屈折する
ことなく通過し、そのために散乱性が劣化する。
【0026】他方、たとえば平均粒径5μmにまで大き
くした微粒子を分散した場合には、8μm程度の膜厚が
必要となるが、適度な粒径分布をもつために膜厚に近
い、もしくは膜厚より大きい粒径の粒子が存在する割合
が高くなり、そのために凹凸の表面となり、オーバーコ
ート層として不適である。
【0027】特開平7−28055号に提案された反射
型カラー液晶表示装置によれば、アクリル系樹脂中に透
明微粒子を分散させた光散乱層において、透明樹脂と透
明微粒子との混合状態については、いまだ十分に検討さ
れていない。
【0028】すなわち、本発明者が、このような光散乱
層を塗布形成すると、その混合状態によっては、表示特
性が劣化することが判明した。
【0029】本発明者は上記事情に鑑みて鋭意研究に努
めた結果、透明微粒子を分散したオーバーコート層の適
性なる指標として、単なる微粒子の粒径ではなく、全透
過率とともに、ヘイズ度(拡散透過率/全透過率)を所
定の範囲内に設定するだけで、微粒子の優れた分散性能
が容易に達成できることを見出した。
【0030】そして、この知見に加えて、そのオーバー
コート層の透明微粒子の比重aと透明樹脂の比重bの比
率a/bを1.02〜1.16に設定することで、より
いっそう分散性能が向上することを見出した。
【0031】本発明は上記知見により完成されたもので
あり、その目的は反射時のコントラストや像の解像性を
改善した高性能かつ高品質な反射型カラー液晶表示装置
もしくは半透過型カラー液晶表示装置を提供することに
ある。
【0032】さらに本発明の他の目的は、透明樹脂中へ
の微粒子の分散性を改善した高品質かつ高信頼性の反射
型カラー液晶表示装置もしくは半透過型カラー液晶表示
装置を提供することにある。
【0033】本発明のさらに他の目的は、オーバーコー
ト層の表面凹凸を解消した高品質かつ高信頼性の反射型
カラー液晶表示装置もしくは半透過型カラー液晶表示装
置を提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー液晶表示
装置は、透明基板上にストライプ状透明電極群と配向層
とを順次積層してなる一方部材と、光反射面を有する基
板上にカラーフィルタと透明樹脂中に透明微粒子を分散
して成るオーバーコート層とストライプ状透明電極群と
配向層とを順次積層してなる他方部材とを、双方のスト
ライプ状透明電極群が交差するようにネマチック型液晶
を介して貼り合わせてマトリックス状に画素を配列せし
めてなる反射型もしくは半透過型の装置構成において、
前記オーバーコート層の全透過率を94%以上にして、
さらに反射型にてヘイズ度(拡散透過率/全透過率)を
50以上100未満に、もしくは半透過型にてヘイズ度
を40以上80未満になるように透明微粒子の分散状態
を調整したことを特徴とする。
【0035】本発明のカラー液晶表示装置は、透明基板
上にストライプ状透明電極群と配向層とを順次積層して
なる一方部材と、光反射面を有する基板上にカラーフィ
ルタと透明微粒子を分散したオーバーコート層とストラ
イプ状透明電極群と配向層とを順次積層してなる他方部
材とを、双方のストライプ状透明電極群が交差するよう
にネマチック型液晶を介して貼り合わせてマトリックス
状に画素を配列せしめてなる反射型もしくは半透過型の
装置構成において、前記オーバーコート層の透明微粒子
の比重aと透明樹脂の比重bの比率a/bを1.02〜
1.16にしたことを特徴とする。
【0036】
【作用】本発明によれば、カラーフィルタ上のオーバー
コート層に透明微粒子を分散するに当り、その全透過率
を94%以上の光透過性を達成しながらも、さらに反射
型にてヘイズ度(拡散透過率/全透過率)を50以上1
00未満に、もしくは半透過型にてヘイズ度を40以上
80未満になるように透明微粒子の分散状態を調整した
ことで、その層自体にて優れた光散乱特性が得られ、光
散乱性のオーバーコート層を液晶セルの内部に配置した
ことで、光散乱層での後方散乱成分が直接目に入らなく
なり、そのために、従来でのコントラストの低下、表示
像のボケが大幅に減少され、その結果、反射型液晶表示
装置においては良好な光散乱特性が得られ、半透過型液
晶表示装置においては良好な光散乱特性とともに、透過
率と反射率との双方にてバランスの良い割合を得ること
ができる。
【0037】また、本発明によれば、カラーフィルタの
上のオーバーコート層に透明微粒子を分散するに当り、
透明微粒子の比重aと透明樹脂の比重bの比率a/bを
1.02〜1.16にしたことで、透明微粒子を含む透
明樹脂を塗布形成するに当り、その塗布直前にて透明樹
脂中で透明微粒子が過度に沈降しなくなり、これによっ
て透明樹脂内に透明微粒子が均一に分散されるととも
に、その成膜の表面に透明微粒子が突出することもなく
なり、かかる突出に起因して生じる配向膜の凹凸がなく
なり、液晶を均一に配向させることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図1は本発明の反射型カラ
ー液晶表示装置の要部拡大断面図、図2は本発明の半透
過型カラー液晶表示装置の要部拡大断面図である。な
お、図3と図4に示す各装置と同一箇所には同一符号を
付す。
【0039】(例1)反射型液晶表示装置Cにおいて、
2は前記透明基板であるセグメント側のガラス基板、1
はコモン側のガラス基板であって、前記一方部材につい
ては、ガラス基板2上に多数平行に配列したITOから
なるストライプ状透明電極群7と、一定方向にラビング
したポリイミド樹脂からなる配向膜9とを順次形成して
いる。
【0040】前記他方部材については、ガラス基板1上
にスパッタリングによりアルミニウム金属からなる光反
射層3を形成し、光反射層3上に画素ごとに配したカラ
ーフィルタ4と、各カラーフィルタ4間に配したクロム
金属もしくは感光性レジストのブラックマトリックス
(図示せず)とを形成している。
【0041】その上にアクリル系樹脂などからなるオー
バーコート層5aと、多数平行に配列したITOからな
るストライプ状透明電極群6とを形成し、さらにストラ
イプ状透明電極群6上に一定方向にラビングしたポリイ
ミド樹脂からなる配向膜8を形成している。
【0042】そして、これら一方部材(ガラス基板2)
と他方部材(ガラス基板1)とをたとえば200〜26
0°の角度でツイストされたカイラルネマチック液晶か
らなる液晶層11を介して、双方のストライプ状透明電
極群6、7が交差(直交)するように、シール部材10
により貼り合わせる。また、両ガラス基板1、2間には
液晶層11の厚みを一定にするためにスペーサ(図示せ
ず)を多数個配している。
【0043】さらにガラス基板2の外側に位相差板P、
ヨウ素系の偏光板12を積み重ねている。この配設にあ
たっては、アクリル系の材料からなる粘着材を塗布する
ことで貼り付ける。なお、なお、この位相差板Pは2種
類の位相差板P―1と位相差板P―2とを積層したもの
である。
【0044】光反射層3については、アルミニウム、ク
ロム、銀などからなる金属の単一層あるいは、アルミニ
ウム合金、クロム合金、銀合金等にて形成したり、ある
いはアルミニウム、クロム、銀などからなる金属層の上
にたとえばTiO2、ZrO2、SnO2などからなる高
屈折率層と、たとえばSiO2、AlF3、CaF2、M
gF2などからなる低屈折率層との積層構造にしてもよ
い。
【0045】オーバーコート層5aは透明樹脂により形
成し、その樹脂内に前記透明微粒子としてのフィラーが
均一分散されたものであって、フィラーにより光散乱性
が付与される。
【0046】この樹脂は絶縁性有機樹脂、たとえばアク
リル系樹脂、ポリイミド系樹脂、シリコーン系樹脂など
である。
【0047】フィラーはたとえばアルミナ、ジルコニ
ア、窒化珪素、炭化珪素、炭化チタン、窒化チタン、酸
化チタン等のセラミックス粒子、あるいはシリカ粒子、
樹脂粒子である。
【0048】このオーバーコート層5aはフィラーを含
む透明樹脂をスピンナーにて塗布し、その後にオーブン
にて焼成することで得られ、その厚みは一例として5μ
mである。
【0049】そして、かかる構成のオーバーコート層5
aにおいては、フィラーにて乱反射させ、これによって
優れた光散乱性が得られる。
【0050】フィラーは球形、フットボール状、柱状、
針状等のさまざまな形状、あるいは不定形でもよく、い
ずれの形状であっても平均粒径を0.5〜3.0μm、
好適には0.7〜1.5μmにすることで、光散乱性が
向上する。
【0051】本発明においては、オーバーコート層5a
に透明微粒子(フィラー)を分散するに当り、その全透
過率を94%以上にして、さらに反射型にてヘイズ度
(拡散透過率/全透過率)を50以上100未満になる
ようにフィラーの分散状態を調整したことで、この層5
aにおける光分散性が顕著に向上する点が特徴である。
【0052】このヘイズ度は全透過率と拡散透過率との
比:[拡散透過率/全透過率]にて表される。全透過率
は平行透過率と拡散透過率との和である。
【0053】たとえば平行透過率:38%、拡散透過
率:56%であれば、全透過率が94%となり、ヘイズ
度は59.6となる。
【0054】通常、フィラーの濃度が高くなると、ヘイ
ズ度が大きくなる傾向にあるが、このヘイズ度は(1)
透明樹脂の屈折率と透明微粒子の屈折率、ならびに双方
の値の差、(2)透明微粒子の粒子径、(3)透明微粒
子の濃度、(4)散乱層の厚みなどによって決められ
る。
【0055】ちなみに、特開平7−98452号にはオ
ーバーコート層内の微粒子の望ましい径として0.05
〜1.0μmが記載されているが、その径とヘイズ度と
は一義的な関係があると言えず、上記の(1)〜(4)
により決められるものである。特開平7−28055号
に記載された反射型カラー液晶表示装置でも同様であ
る。
【0056】たとえばオーバーコート層5a内のフィラ
ーの平均粒径が2μmである場合には、下記のような粒
径分布になっている。含有率は重量%である。 ・粒径:0.5〜1.5μm 含有率:4.7% ・粒径:1.5〜2.5μm 含有率:78.9% ・粒径:2.5〜3.5μm 含有率:7.0% ・粒径:3.5〜4.5μm 含有率:5.7% ・粒径:4.5μm以上 含有率:3.7% また、フィラーの屈折率は有機樹脂の屈折率に比べ大き
くするとよく、これによって光散乱性が向上する。すな
わち、フィラーの屈折率を有機樹脂の屈折率に比べ大き
くすることで、フィラーによる光散乱性が高められ、視
野角依存性が改善され、そのための好適な屈折率はフィ
ラーでは1.5〜2.5、有機樹脂では1.4〜1.7
である。
【0057】さらにまた、オーバーコート層5aの厚み
は2〜10μm、好適には4〜8μmにするとよく、こ
の範囲であれば、所要とおりのヘイズ度が得られるとと
もに、優れた光分散性が達成され、そして、高い透過性
が得られる。
【0058】カラーフィルタ4は顔料分散方式、すなわ
ちあらかじめ顔料により調合された感光性レジストを基
板上に塗布し、フォトリソグラフィにより形成する。こ
の顔料としては、たとえば赤、緑、青である。
【0059】かくして上記構成の液晶表示装置Cにおい
ては、太陽光、蛍光灯などの外部照明による照射光は偏
光板12、位相差板P、ガラス基板2を順次通過し、こ
の入射光が液晶層11を通し、さらにオーバーコート層
5aおよびカラーフィルタ4などを通して光反射層3に
到達し、ついで反射され、その反射光が、ふたたびカラ
ーフィルタ4、オーバーコート層5aなどを通して光出
射され、これによって反射率とコントラストが向上し
た。その上、入射光がガラス基板3を通過しないという
点でも、その厚みによる視差が低減された。
【0060】さらに光散乱性のオーバーコート層5aを
液晶セルの内部に配置したことで、散乱層での後方散乱
成分が直接目に入らなくなり、そのために、従来でのコ
ントラストの低下、表示像のボケが大幅に減少された。
【0061】(例2)図2はカラーフィルタを形成して
なる半透過型カラー液晶表示装置Dの要部拡大図であ
る。
【0062】半透過型カラー液晶表示装置Dによれば、
ガラス基板2上に多数平行に配列したITOからなるス
トライプ状透明電極群7と、一定方向にラビングしたポ
リイミド樹脂からなる配向膜9とを順次形成し、また、
ガラス基板1上には半透過膜3aとカラーフィルタ4と
アクリル系樹脂からなるオーバーコート層5aと多数平
行に配列したITOからなるストライプ状透明電極群6
と一定方向にラビングしたポリイミド樹脂からなる配向
膜8を形成している。
【0063】そして、ガラス基板2とガラス基板1とを
液晶層11を介して、シール部材10により貼り合わせ
る。また、両ガラス基板1、2間には液晶層11の厚み
を一定にするためにスペーサを多数個配している。
【0064】さらにガラス基板2の外側に位相差板P
1、ヨウ素系の偏光板12aを積み重ね、ガラス基板1
の外側に位相差板P2、ヨウ素系の偏光板12bを積み
重ねている。なお、この位相差板P2は2種類の位相差
板P―3と位相差板P―4とを積層したものである。
【0065】半透過膜(光反射層)3aは、アルミニウ
ム、クロム、銀などからなる薄膜、あるいはアルミニウ
ム合金、クロム合金、銀合金からなる薄膜とするが、膜
厚が大きくなると光透過性が小さくなり、光反射性が大
きくなる。
【0066】かかる金属薄膜の厚みは、金属の種類によ
り光の吸収係数が異なり、しかも、反射型および透過型
という双方の用途から、いずれの用途に対し性能の向上
を求めるかによっても規定されるが、通常50〜500
Å、好適には100〜400Åにするとよい。
【0067】あるいは、金属薄膜に代えて誘電体ハーフ
ミラーにより形成してもよい。すなわち、低屈折率層と
高屈折率層とを交互に順次積層構造にするが、低屈折率
層としては、屈折率が1.3〜1.6のSiO2、Al
3、CaF2、MgF2など、高屈折率層としては、屈
折率が2.0〜2.8のTiO2、ZrO2、SrO3
どで形成するとよい。
【0068】本発明においては、オーバーコート層5a
に透明微粒子(フィラー)を分散するに当り、その全透
過率を94%以上にして、さらにヘイズ度を40以上8
0未満になるように透明微粒子の分散状態を調整したこ
とで、その層自体にて反射型および透過型の双方の使用
において、優れた光散乱特性が得られ、透過率と反射率
との双方にてバランスの良い割合を得ることができる。
【0069】上記構成の半透過型カラー液晶表示装置D
においても、反射型として使用する場合には、太陽光、
蛍光灯などの外部照明による照射光は偏光板12a、位
相差板P1とガラス基板2とを順次通過し、この入射光
がストライプ状透明電極群7と配向膜9と液晶層11、
さらに配向膜8とストライプ状透明電極群6とオーバー
コート層5aとカラーフィルタ4を通して半透過膜3a
に到達し、ついで反射され、その反射光が、ふたたびカ
ラーフィルタ4、液晶層11、位相差板P1、偏光板1
2aなどを通して光出射される。
【0070】他方、透過型として使用する場合には、ガ
ラス基板1の背面に設けたバックライトからの照射光が
偏光板12b、位相差板P2、ガラス基板1、半透過膜
3a、カラーフィルタ4、オーバーコート層5a、スト
ライプ状透明電極群6、配向膜8、液晶層11、配向膜
9、ストライプ状透明電極群7、位相差板P1、偏光板
12aなどを通して光出射される。
【0071】かくして半透過型カラー液晶表示装置Dに
おいても、光散乱性のオーバーコート層5aを液晶セル
の内部に配置したことで、光散乱層での後方散乱成分が
直接目に入らなくなり、そのために、従来でのコントラ
ストの低下、表示像のボケが大幅に減少され、良好な光
散乱特性とともに、透過率と反射率との双方にてバラン
スの良い割合を得ることができた。
【0072】ヘイズ度の測定 図5に示すようなヘイズメーターEを用いて測定する。
ヘイズ度はASTM_D_1003の規格による。
【0073】14は光源、15は積分球、16は試料
(液晶表示装置)、17は検出器、18はリングセンサ
である。
【0074】光源14から出た光線は試料16を通過
し、積分球15に入る。さらに積分球15に入射された
光は、つやのない白色コーティングされた球内部にて一
様に拡散され、検出器17によって測定される。全透過
率は出口開口を閉じて測定され、ヘイズは出口開口を開
いて測定される。
【0075】(例3)前述した各反射型カラー液晶表示
装置Cおよび半透過型カラー液晶表示装置Dにおいて
は、光散乱性のオーバーコート層5aを液晶セルの内部
に塗布形成する条件については、明記していないが、と
くにオーバーコート層5aに透明微粒子を分散するに当
り、透明微粒子の材質と透明樹脂の材質を選択する際
に、透明微粒子の比重aと透明樹脂の比重bの比率a/
bを1.02〜1.16、好適には1.03〜1.14
に、最適には1.04〜1.08にするとよい。
【0076】この点を図6と図7により説明する。この
比率a/bが1.02未満の場合には、透明微粒子を含
む透明樹脂を塗布形成したことで、もしくはその塗布直
前にて、図6に示す如く、透明樹脂中で透明微粒子が浮
き、塗布後硬化させても、その表面より微粒子でもって
平滑性が低下し、平坦にならず、その結果、その上に形
成した配向膜に凹凸が発生し、液晶を均一に配向させる
ことができなくなる。
【0077】一方、比率a/bが1.16を超えると、
透明微粒子を含む透明樹脂を塗布形成したことで、もし
くはその塗布直前にて、図7に示す如く、透明樹脂中で
透明微粒子が沈降し、これにより、オーバーコート層5
a内において透明微粒子に不均一性が発生し、あるいは
各オーバーコート層5a間でも、不均一な分散状態にな
り、その結果、オーバーコート層5aの内部にて、また
は各オーバーコート層5a間にて、不均一な分散性が得
られる。
【0078】このように比率a/bを1.02〜1.1
6にするには、たとえばアクリル系樹脂にシリカ系の透
明微粒子を混合するのがよい。その他に、ポリエステル
系樹脂にSrF2の透明微粒子を混合した場合、エポキ
シ系樹脂にCaF2の透明微粒子を混合した場合、ポリ
イミド系樹脂にMgF2の透明微粒子を混合した場合も
好適である。
【0079】
【実施例】(例1)本発明の反射型液晶表示装置Cにつ
いて、オーバーコート層5aとして、アクリル系透明樹
脂中に平均粒径2μmの無機(SiO2)系透明微粒子
(フィラー)を分散し、その分散濃度を調整することに
よって、ヘイズ度を40、50、60、80、90、9
5に幾とおりにも変えた各種装置(試料No.1〜6)
を作成した。なお、このような各種に調整したものにつ
いては、いずれも透明微粒子の比重aと透明樹脂の比重
bの比率a/bは1.02〜1.16の範囲内にある。
【0080】ヘイズ度40におけるフィラーの濃度は
6.9重量%、ヘイズ度50におけるフィラーの濃度は
8.1重量%、ヘイズ度60におけるフィラーの濃度は
9.1重量%、ヘイズ度80におけるフィラーの濃度は
10.6重量%、ヘイズ度85におけるフィラーの濃度
は10.8重量%、ヘイズ度90におけるフィラーの濃
度は11.0重量%である。なお、試料No.1は本発
明の範囲外である。さらにオーバーコート層の全透過率
はすべて94%以上である。
【0081】そして、これら各装置の反射時のコントラ
ストと反射率(白表示)を測定したところ、表1に示す
結果が得られた。
【0082】また、従来の前方散乱性フィルムを用いた
反射型液晶表示装置を比較例(試料No.7)として示
す。
【0083】
【表1】
【0084】この表から明らかなとおり、本発明の試料
No.2〜6においては、優れたコントラストおよび反
射率が得られた。しかるに、試料No.1のヘイズ度4
0においては、反射時のコントラストのみ改善されてい
る。
【0085】(例2)本発明の反射型液晶表示装置Dに
ついて、オーバーコート層5aとして、アクリル系透明
樹脂中に平均粒径2μmの無機(SiO2)系透明微粒子
(フィラー)を分散し、その分散濃度を調整することに
よって、ヘイズ度を30、35、40、50、60、7
0、80、85に幾とおりにも変えた各種装置を作成し
た(試料No.8〜15)。なお、このような各種に調
整したものについては、いずれも透明微粒子の比重aと
透明樹脂の比重bの比率a/bは1.02〜1.16の
範囲内にある。
【0086】ヘイズ度30におけるフィラーの濃度は
5.5重量%、ヘイズ度35におけるフィラーの濃度は
6.2重量%、ヘイズ度40におけるフィラーの濃度は
6.9重量%、ヘイズ度50におけるフィラーの濃度は
8.1重量%、ヘイズ度60におけるフィラーの濃度は
9.1重量%、ヘイズ度70におけるフィラーの濃度は
9.9重量%、ヘイズ度80におけるフィラーの濃度は
10.6重量%、ヘイズ度85におけるフィラーの濃度
は10.8重量%である。なお、試料No.8、9、1
4、15は本発明の範囲外である。さらにオーバーコー
ト層の全透過率はすべて94%以上である。
【0087】また、従来の前方散乱性フィルムを用いた
半透過型液晶表示装置を比較例(試料No.16)とし
て示す。
【0088】そして、これら各装置の透過時のコントラ
ストと透過率(白表示)を測定したところ、表2に示す
結果が得られた。
【0089】
【表2】
【0090】また、反射時のコントラストと反射率(白
表示)を測定したところ、表3に示す結果が得られた。
【0091】
【表3】
【0092】これらの表から明らかなとおり、本発明の
試料No.10〜13においては、反射時において、優
れたコントラストと反射率が得られるとともに、透過時
においても、優れたコントラストおよび透過率が得られ
た。
【0093】これに対する試料No.8,9のヘイズ度
30、35においては、透過時のコントラストと透過率
は従来から比べて改善されているが、その反面、反射時
のコントラストと反射率は従来と同程度であり、いまだ
改善されていない。
【0094】試料No.14、15のヘイズ度80、8
5においては反射時のコントラストと反射率は従来に比
べて改善されているが、その反面、透過時のコントラス
トと透過率は従来と同程度、あるいは従来に比べ劣化し
ている。
【0095】また、本例のオーバーコート層5aによれ
ば、透明微粒子は2μmの無機(SiO2)系の材料を用
いたが、これに代えて、この微粒子を3μmのものに変
えた場合、あるいは2μmと3μmの混合したものに変え
た場合にも同様の効果が得られた。また、この微粒子を
2μmの有機系材料に変えた場合にも同様の効果が得ら
れた。
【0096】(例3)本発明の反射型カラー液晶表示装
置Cと反射型液晶表示装置Dについて、オーバーコート
層5aとして、アクリル系透明樹脂中に平均粒径2μm
の無機(SiO2)系透明微粒子(フィラー)を分散し、
その透明樹脂と透明微粒子との比重比率a/bを、1.
01、1.03、1.06、1.09、1.14、1.
17の幾とおりにも変え、それぞれの層5aを塗布形成
し、これによって得られた試料No.17〜22の各層
5aの表面平坦性と、塗布直前での樹脂内での透明微粒
子の分散状態を調べたところ、表4に示すような結果が
得られた。
【0097】
【表4】
【0098】表面平坦性は、接触式膜厚計を用いて、オ
ーバーコート層表面の400μmの距離を走査し、その
間の最高高さと最低高さの差(最高高さ−最低高さ)で
ある高低差を求めることで、評価した。
【0099】また、透明微粒子の分散状態は高さ50c
mの容器(メスシリンダー)に被測定用材料を満たし、
十分に攪拌して微粒子をよく分散させ、そのままの状態
に12時間放置した後、容器の上部と底部からそれぞれ
1cm3の容量でもって採りだし、その被検品の微粒子
の個数を測定した。そして、容器上部から採取した被検
品の微粒子数(n個)と、その下部から採取した被検品
の微粒子数(m個)との比率であるn/mでもって評価
した。
【0100】また、表面平坦性は◎、○、×の3とおり
に区分し、◎印は高低差が250nm未満の場合であ
り、○印は高低差が250〜500nmの場合であり、
×印は高低差が500nmを超える場合である。
【0101】透明微粒子の分散状態についても、◎、
○、×の3とおりに区分するが、◎印はn/mが0.9
以上、1.0未満の場合であり、○印は0.8以上、
0.9未満の場合であり、×印は0.8未満の場合であ
る。
【0102】表4に示す結果から明らかなとおり、比率
a/bを1.02〜1.16にした試料No.18〜2
1において、良好な表面平坦性と粒子分散性が得られ、
好適には1.03〜1.14に、最適には1.04〜
1.08にするとよいことがわかる。
【0103】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
るものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
の変更や改善などは何ら差し支えない。
【0104】たとえば、上記の実施形態においては、S
TN型単純マトリックスタイプのカラー液晶表示装置で
もって説明しているが、そのほかにモノクロのSTN型
単純マトリックスタイプの液晶表示装置であっても、あ
るいはTN型単純マトリックスタイプの液晶表示装置や
TN型アクティブマトリックスタイプなどのツイストネ
マチック型液晶表示装置であっても、さらには双安定型
単純マトリックスタイプやアクティブタイプのカラー、
モノクロタイプの液晶表示装置であっても同様な作用効
果が得られる。
【0105】
【発明の効果】以上のとおり、本発明のカラー液晶表示
装置によれば、カラーフィルタ上のオーバーコート層に
透明微粒子を分散するが、その全透過率を94%以上の
光透過性を達成しながらも、さらに反射型にてヘイズ度
(拡散透過率/全透過率)を50以上100未満に、も
しくは半透過型にてヘイズ度を40以上80未満になる
ように透明微粒子の分散状態を調整したことで、その層
自体にて優れた光散乱特性が得られ、そして、光散乱性
のオーバーコート層を液晶セルの内部に配置したこと
で、その層での後方散乱成分が直接目に入らなくなり、
そのために、従来でのコントラストの低下、表示像のボ
ケが大幅に減少され、その結果、反射型液晶表示装置に
おいては良好な光散乱特性が得られ、半透過型液晶表示
装置においては良好な光散乱特性とともに、透過率と反
射率との双方にてバランスの良い割合を得ることがで
き、透明樹脂中への微粒子の分散性を改善した高品質か
つ高信頼性の反射型カラー液晶表示装置もしくは半透過
型カラー液晶表示装置が提供できた。
【0106】また、本発明によれば、透明微粒子の材質
と透明樹脂の材質を選択する際に、透明微粒子の比重a
と透明樹脂の比重bの比率a/bを1.02〜1.16
にすることで、透明樹脂中で透明微粒子が浮くことがな
くなり、微粒子でもって平滑性が低下することがなくな
り、きわめて平坦になり、配向膜に凹凸がなくなり、液
晶を均一な配向させることができるとともに、透明樹脂
中で透明微粒子が沈降しなくなり、これによってオーバ
ーコート層の内部にて、または各オーバーコート層間に
て、均一な分散性が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射型カラー液晶表示装置の要部拡大
断面図である。
【図2】本発明の半透過型カラー液晶表示装置の要部拡
大断面図である。
【図3】従来の反射型カラー液晶表示装置の要部拡大断
面図である。
【図4】従来の半透過型カラー液晶表示装置の要部拡大
断面図である。
【図5】ヘイズメーターの説明図である。
【図6】透明樹脂中の透明微粒子の分散状態を示す説明
図である。
【図7】透明樹脂中の透明微粒子の分散状態を示す説明
図である。
【符号の説明】
1、2・・・ガラス基板、3・・・光反射層、3a・・
・半透過膜、4・・・カラーフィルタ、5、5a・・・
オーバーコート層、6、7・・・ストライプ状透明電極
群、8、9・・・配向膜、11・・・液晶層
フロントページの続き Fターム(参考) 2H042 BA02 BA12 BA14 BA20 DA02 DA12 DC02 DE00 2H048 BA02 BA11 BB01 BB02 BB10 BB14 BB28 BB37 BB44 2H091 FA02Z FA08X FA08Z FA11X FA11Z FA14Z FA15Z FA41Z FA50Z FB02 FB06 GA06 GA13 GA16 HA07 HA10 KA10 LA17 5C094 AA06 AA08 AA12 AA43 BA43 CA19 CA24 DA13 EA04 EA05 EA06 EB02 EB04 ED03 ED11 ED13 FA02 FB01 JA01 JA20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基板上にストライプ状透明電極群と配
    向層とを順次積層してなる一方部材と、光反射面を有す
    る基板上にカラーフィルタと透明樹脂中に透明微粒子を
    分散して成るオーバーコート層とストライプ状透明電極
    群と配向層とを順次積層してなる他方部材とを、双方の
    ストライプ状透明電極群が交差するようにネマチック型
    液晶を介して貼り合わせてマトリックス状に画素を配列
    せしめてなる反射型もしくは半透過型のカラー液晶表示
    装置であって、前記オーバーコート層の全透過率を94
    %以上にして、さらに反射型にてヘイズ度(拡散透過率
    /全透過率)を50以上100未満に、もしくは半透過
    型にてヘイズ度(拡散透過率/全透過率)を40以上8
    0未満になるように透明微粒子の分散状態を調整せしめ
    たことを特徴とするカラー液晶表示装置。
  2. 【請求項2】透明基板上にストライプ状透明電極群と配
    向層とを順次積層してなる一方部材と、光反射面を有す
    る基板上にカラーフィルタと透明樹脂中に透明微粒子を
    分散して成るオーバーコート層とストライプ状透明電極
    群と配向層とを順次積層してなる他方部材とを、双方の
    ストライプ状透明電極群が交差するようにネマチック型
    液晶を介して貼り合わせてマトリックス状に画素を配列
    せしめてなる反射型もしくは半透過型のカラー液晶表示
    装置であって、前記オーバーコート層の透明微粒子の比
    重aと透明樹脂の比重bの比率a/bを1.02〜1.
    16にしたことを特徴とするカラー液晶表示装置。
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