JP2002267279A - 冷凍サイクル制御装置 - Google Patents

冷凍サイクル制御装置

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JP2002267279A
JP2002267279A JP2001062212A JP2001062212A JP2002267279A JP 2002267279 A JP2002267279 A JP 2002267279A JP 2001062212 A JP2001062212 A JP 2001062212A JP 2001062212 A JP2001062212 A JP 2001062212A JP 2002267279 A JP2002267279 A JP 2002267279A
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JP
Japan
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pressure
expansion valve
control signal
duty ratio
drive frequency
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JP2001062212A
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Yoshihiko Sakurai
義彦 桜井
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Valeo Thermal Systems Japan Corp
Original Assignee
Zexel Valeo Climate Control Corp
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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膨張弁やコンプレッサの容量可変機構の弁を
駆動する制御信号の周波数を適正に設定し、弁を円滑に
動作させる冷凍サイクル制御装置を提供する。 【解決手段】 膨張弁制御及び可変容量コンプレッサの
容量制御において、諸条件から演算されたデューティ比
に最も適した駆動周波数を設定し、最適なデューティ比
及び駆動周波数を有する制御信号によって、膨張弁及び
可変容量コンプレッサを容量制御を行う。また、起動初
期時に潤滑油の粘性が上昇していると判断した場合に
は、駆動周波数を最小値に設定する。また、冷凍サイク
ルにハンチングが生じた場合には、容量制御信号の駆動
周波数を増減させ、また膨張弁制御信号を増減させてハ
ンチングを収束させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、空調装置に用い
られる冷凍サイクルであって、特に冷媒として二酸化炭
素を用い、高圧圧力に基づいて膨張弁開度を制御すると
共に、低圧圧力に基づいてコンプレッサの吐出容量を制
御する冷凍サイクル制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平11−304268号公報に開示
される超臨界冷凍サイクルは、吸入圧の低下に応じて吐
出冷媒量が低下するように構成された可変容量型コンプ
レッサと、この可変容量型コンプレッサから吐出される
冷媒を冷却する放熱器と、この放熱器の出口側に配設さ
れ、弁開度が外部信号によって可変制御される電気式膨
張弁と、この電気式膨張弁から流出した冷媒を蒸発させ
る蒸発器とによって少なくとも構成されると共に、冷媒
は超臨界領域まで圧縮される超臨界冷凍サイクルにおい
て、可変容量型コンプレッサの吐出冷媒量が(最小に)
変化した時に、電気式膨張弁の開度を所定時間固定する
と共に、吐出冷媒量が変化しない時は、放熱器の出口側
の冷媒温度及び圧力が最適制御線に沿って変化するよう
電気式膨張弁の弁開度を制御するようにしたものであ
る。
【0003】一般に、可変容量型コンプレッサと電気式
膨張弁を備えた二酸化炭素を冷媒とする冷凍サイクルで
は、冷凍能力(低圧圧力)を調整するために前記コンプ
レッサが吐出容量を小さくした場合、放熱器の出口側の
冷媒圧力(高圧圧力)が低下する。一方、電気式膨張弁
は、前記高圧圧力が低下した場合、前記高圧圧力が放熱
器の出口側の冷媒温度(高圧冷媒温度)に対応した圧力
となるように弁開度を小さくして高圧圧力を上げようと
する。このように、前述した冷凍サイクルでは、コンプ
レッサ及び膨張弁は、それぞれ独立した制御因子で制御
されるが、低圧圧力、高圧圧力、高圧の冷媒温度とは、
所定の因果関係で連動していることから、両者をただ単
に組み合わせただけでは、お互いに影響しあって適切な
制御を行うことはできないという不具合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これに対して、上述し
た特開平11−304268号公報に開示される冷凍サ
イクルは、可変容量型コンプレッサが膨張弁の影響をあ
まり受けないようにして、冷凍サイクルの制御を安定さ
せるようにしたものであるが、可変容量コンプレッサの
吐出容量が変化してから吸入圧力が変化するまでに時間
遅れがあり、その時間が一定でないため、例えば、コン
プレッサが吐出容量を変化させた直後では圧力変化が膨
張弁に伝わってこないことから、膨張弁が圧力変化が小
さいと判定して駆動され、直後に圧力が変化することで
サイクル全体が不必要に変動し、それぞれの制御が干渉
してハンチングが生じることがある。
【0005】また、外気温度が低い場合、膨張弁やコン
プレッサの容量可変機構を構成する弁に付着した潤滑油
の粘性が上昇し、静止摩擦係数が増加していることがあ
り、起動時に弁がなかなか作動しないという不具合もあ
った。
【0006】このため、この発明は、膨張弁やコンプレ
ッサの容量可変機構の弁を駆動する制御信号の周波数を
適正に設定し、弁を円滑に動作させる冷凍サイクル制御
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】よって、この発明は、図
1及び図2に示すように、容量制御信号によって吐出容
量を変化させる容量可変機構12を有する可変容量コン
プレッサ2と、該可変容量コンプレッサ2から吐出され
る高圧冷媒を冷却する放熱器3と、膨張弁制御信号によ
って弁開度が変化し、前記放熱器3によって冷却された
冷媒の圧力を所望の圧力に低下させる膨張弁6と、該膨
張弁6によって圧力が低下した冷媒を蒸発させる蒸発器
7とによって少なくとも構成される冷凍サイクル1にお
いて、前記可変容量コンプレッサ2の吐出側から前記膨
張弁6の入口までの高圧ライン10の冷媒圧力を検出す
る高圧圧力検出手段15と、前記高圧ライン10の冷媒
温度を検出する冷媒温度検出手段14と、該冷媒温度検
出手段14によって検出された冷媒温度から目標高圧圧
力を演算する目標高圧演算手段24と、該目標高圧演算
手段24によって演算された目標高圧圧力と前記高圧圧
力検出手段15によって検出された高圧圧力に基づい
て、前記膨張弁制御信号のデューティ比を演算する膨張
弁制御信号デューティ比演算手段26と、該制膨張弁制
御信号デューティ比演算手段26によって演算されたデ
ューティ比に基づいて前記膨張弁制御信号の駆動周波数
を設定する駆動周波数設定手段38と、前記膨張弁制御
信号デューティ比演算手段26によって演算されたデュ
ーティ比及び前記駆動周波数設定手段38によって設定
された駆動周波数を有する膨張弁制御信号を出力して膨
張弁6の開度を制御する膨張弁開度制御手段28とを具
備することにある。
【0008】また、この発明は、容量制御信号によって
吐出容量を変化させる容量可変機構12を有する可変容
量コンプレッサ2と、該可変容量コンプレッサ2から吐
出される高圧冷媒を冷却する放熱器3と、膨張弁制御信
号によって弁開度が変化し、前記放熱器3によって冷却
された冷媒の圧力を所望の圧力に低下させる膨張弁6
と、該膨張弁6によって圧力が低下した冷媒を蒸発させ
る蒸発器7とによって少なくとも構成される冷凍サイク
ル1において、前記膨張弁6の出口側から前記可変容量
コンプレッサ2の吸入側までの低圧ライン11の冷媒圧
力を検出する低圧圧力検出手段16と、前記蒸発器7の
温度を検出する蒸発器温度検出手段17と、前記蒸発器
7の目標温度を設定するエバ後温度設定手段22と、前
記蒸発器温度検出手段17によって検出された蒸発器温
度及び前記エバ後温度設定手段22によって設定された
蒸発器7の目標温度に基づいて目標低圧圧力を演算する
目標低圧演算手段30と、該目標低圧演算手段30によ
って演算された目標低圧圧力と前記低圧圧力検出手段1
6によって検出された低圧圧力に基づいて、前記容量制
御信号のデューティ比を演算する容量制御信号デューテ
ィ比演算手段32と、該容量制御信号デューティ比演算
手段32によって演算されたデューティ比に基づいて前
記容量制御信号の駆動周波数を設定する駆動周波数設定
手段38と、前記容量制御信号デューティ比演算手段3
2によって演算されたデューティ比及び前記駆動周波数
設定手段38によって設定された駆動周波数を有する容
量制御信号を出力して前記可変容量コンプレッサ2の吐
出容量を制御するコンプレッサ容量制御手段34とを具
備することにある。
【0009】さらにまた、この発明は、容量制御信号に
よって吐出容量を変化させる容量可変機構12を有する
可変容量コンプレッサ2と、該可変容量コンプレッサ2
から吐出される高圧冷媒を冷却する放熱器3と、膨張弁
制御信号によって弁開度が変化し、前記放熱器3によっ
て冷却された冷媒の圧力を所望の圧力に低下させる膨張
弁6と、該膨張弁6によって圧力が低下した冷媒を蒸発
させる蒸発器7とによって少なくとも構成される冷凍サ
イクル1において、前記可変容量コンプレッサ2の吐出
側から前記膨張弁6の入口までの高圧ライン10の冷媒
圧力を検出する高圧圧力検出手段15と、前記高圧ライ
ン10の冷媒温度を検出する冷媒温度検出手段14と、
該冷媒温度検出手段14によって検出された冷媒温度か
ら目標高圧圧力を演算する目標高圧演算手段24と、前
記膨張弁6の出口側から前記可変容量コンプレッサ2の
吸入側までの低圧ライン11の冷媒圧力を検出する低圧
圧力検出手段16と、前記蒸発器7の温度を検出する蒸
発器温度検出手段17と、前記蒸発器7の目標温度を設
定するエバ後温度設定手段22と、前記蒸発器温度検出
手段17によって検出された蒸発器温度及び前記エバ後
温度設定手段22によって設定された蒸発器の目標温度
に基づいて目標低圧圧力を演算する目標低圧演算手段3
0と、前記目標高圧演算手段24によって演算された目
標高圧圧力と前記高圧圧力検出手段15によって検出さ
れた高圧圧力に基づいて前記膨張弁制御信号のデューテ
ィ比を演算する膨張弁制御信号デューティ比演算手段2
6と、前記目標低圧演算手段30によって演算された目
標低圧圧力と前記低圧圧力検出手段16によって検出さ
れた低圧圧力に基づいて前記容量制御信号のデューティ
比を演算する容量制御信号デューティ比演算手段32
と、前記膨張弁制御信号デューティ比演算手段26によ
って演算された前記膨張弁制御信号のデューティ比に基
づいて前記膨張弁制御信号の駆動周波数を設定すると共
に、前記容量制御信号デューティ比演算手段32によっ
て演算された前記容量制御信号のデューティ比に基づい
て前記容量制御信号の駆動周波数を設定する駆動周波数
設定手段38と、前記膨張弁制御信号デューティ比演算
手段26によって演算されたデューティ比及び前記駆動
周波数設定手段38によって設定された駆動周波数を有
する膨張弁制御信号を出力して膨張弁6の開度を制御す
る膨張弁開度制御手段28と、前記容量制御信号デュー
ティ比演算手段32によって演算されたデューティ比及
び前記駆動周波数設定手段38によって設定された駆動
周波数を有する容量制御信号を出力して前記可変容量コ
ンプレッサ2の吐出容量を制御するコンプレッサ容量制
御手段34とを具備することにある。
【0010】これによって、膨張弁制御及び可変容量コ
ンプレッサの容量制御において、諸条件から演算された
デューティ比に最も適した駆動周波数を設定し、最適な
デューティ比及び駆動周波数を有する制御信号によっ
て、膨張弁及び可変容量コンプレッサを容量制御を行う
ことができるので、弁を円滑に動作でき、もって制御自
体を安定して実施できるものである。尚、前記冷凍サイ
クル1は、高圧ライン10を流れる冷媒と低圧ライン1
1を流れる冷媒の熱交換を行う内部熱交換器5を具備し
ても良いものであり、蒸発器7の下流側にアキュムレー
タ8を設けるようにしても良いものである。
【0011】また、前記駆動周波数設定手段38は、最
大、中間、最小の三段階の設定周波数を有し、デューテ
ィ比が最大領域又は最小領域の時に最大周波数を設定
し、前記デューティ比が中間領域では中間周波数の設定
し、前記デューティ比がそれ以外の領域では最小周波数
に設定することが望ましく、さらにまた、前記デューテ
ィ比の最大領域は90%以上の領域であり、前記デュー
ティ比の最小領域は10%以下であり、前記デューティ
比の中間領域は30%〜70%の間であることが望まし
い。
【0012】これによって、具体的に言えば、前記膨張
弁制御信号又は容量制御信号のデューティ比が中間領域
では、最小周波数では圧力変化が十分平均化させず圧力
振動が大きくなると共に、中間周波数は制御圧変化が緩
やかでデューティ比ー制御圧特性(静特性)のリニアリ
ティが良いことから、中間周波数を設定することが望ま
しい。また、デューティ比が10%以下及び90%以上
の最大領域及び最小領域では、最小周波数又は中間周波
数では、圧力の最小又は最大保持が確実でないので、最
大周波数を設定することが望ましい。さらに、上述のデ
ューティ比の領域以外の領域、具体的には10〜30%
及び70〜90%の場合には、通電時間のオン時間又は
オフ時間が短いとソレノイドの立上り又は立下りの応答
遅れにばらつきが生じるため、静特性にばらつきがでる
ことを防ぐために、最小周波数に設定することが望まし
い。
【0013】さらに、この発明は、前記高圧圧力検出手
段15によって検出された高圧圧力から、前記膨張弁6
がハンチング状態にあるか否かを判定するハンチング判
定手段36を具備し、前記駆動周波数設定手段38は、
このハンチング判定手段36によって前記膨張弁6がハ
ンチング状態にあると判定された場合に、ハンチングが
減じる方向に前記膨張弁制御信号の駆動周波数を変更す
ることが望ましい。同様に、前記ハンチング判定手段3
6は、前記低圧圧力検出手段16によって検出された低
圧圧力から、前記容量可変機構12がハンチング状態に
あるか否かを判定することが望ましく、前記駆動周波数
設定手段38は、このハンチング判定手段36によって
前記容量可変機構12がハンチング状態にあると判定さ
れた場合に、ハンチングが収束する方向に前記容量制御
信号の駆動周波数を変更することが望ましい。
【0014】これによって、膨張弁の動作又は容量可変
コンプレッサの容量可変機構が有する制御弁の動作にハ
ンチングが生じた場合、ハンチングが減じる方向にそれ
ぞれの制御信号の駆動周波数を変更するので、確実にハ
ンチングを収束させることができ、これによって冷凍サ
イクルの圧力変化を速やかに安定させることができるも
のである。
【0015】また、この発明において、前記駆動周波数
設定手段38は、さらに、前記冷凍サイクルの起動初期
時を判定する起動初期時判定手段と、該起動初期時判定
手段によって起動初期であることが判定された場合に、
前記膨張弁制御信号及び容量制御信号の駆動周波数を最
小値に設定する起動時周波数設定手段とを具備すること
が望ましい。
【0016】これによって、外気温度が低い時の始動に
おいて、潤滑油の粘性が増大し、弁体の静止摩擦係数が
増大しても、駆動周波数を最小周波数に設定すること
で、高トルク起動となるため、確実に弁体を作動できる
ものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面により説明する。
【0018】図2で示す冷凍サイクル1は、冷媒として
二酸化炭素を用いる超臨界冷凍サイクルで、冷媒を超臨
界領域まで圧縮すると共に容量可変機構12を有する可
変容量コンプレッサ2と、超臨界領域まで圧縮された冷
媒を冷却する放熱器3と、放熱器3を流出した冷媒が通
過する高圧側熱交換器5を有する内部熱交換器4と、内
部熱交換器4の高圧側熱交換器5を通過することでさら
に冷却された冷媒を気液混合領域まで圧力を低下させる
膨張弁6と、膨張弁6を通過した圧力が低下した冷媒を
蒸発させる蒸発器7と、蒸発器7を通過した冷媒の気液
分離を行うと共に所定の冷媒を貯蔵するアキュムレータ
8と、アキュムレータ8から流出した気相冷媒の温度を
上昇させる前記内部熱交換器4の低圧側熱交換器9とに
よって構成される。また、冷凍サイクル1において、高
圧ライン10は前記容量可変コンプレッサ2の吐出側か
ら前記膨張弁6の入口側までを示し、低圧ライン11は
前記膨張弁6の出口側から前記容量可変コンプレッサ2
の吸入側までを示す。
【0019】この冷凍サイクル1において、容量可変コ
ンプレッサ2は、例えば冷凍サイクルが車両用空調装置
に搭載される場合には、図示しない走行用エンジンと電
磁クラッチ13を介して接続されて駆動するもので、こ
の容量可変コンプレッサ2に具備される容量可変機構1
2は図示しない制御弁を有し、この制御弁に供給される
容量制御信号が可変されることで前記容量可変コンプレ
ッサ2の吐出量が変化するものである。また、前記膨張
弁6は、膨張弁制御信号によって開度が変化する電気式
膨張弁である。
【0020】前述した容量可変コンプレッサ2の電磁ク
ラッチ13及び容量可変機構12、膨張弁6は、電子制
御ユニット(ECU)21によって制御される。この電
子制御ユニット21には、高圧ライン10の冷媒の温度
を検出する温度センサ14と、高圧ライン10の冷媒圧
力を検出する高圧圧力検出センサ15と、低圧ライン1
1の冷媒圧力を検出する低圧圧力検出センサ16と、蒸
発器7の温度又は吹出温度を検出するエバ後温度検出セ
ンサ17と、外気温度Tambを検出する外気温度検出
センサ18と、図示しないラジエータの水温Twの温度
を検出する水温検出センサ19とからの入力信号が少な
くとも入力され、さらに操作パネル20からの各種設定
信号が入力され、これらの信号に基づいて制御信号が設
定され、出力されるものである。
【0021】以下、前記電子制御ユニット21で実行さ
せる処理について、フローチャートにしたがって説明す
る。
【0022】図3は、本願発明の実施の形態に係る冷凍
サイクル制御のメイン制御ルーチンを示したフローチャ
ートを示すもので、例えば、空調制御の制御ルーチンか
ら定期的に開始されるもので、ステップ100から開始
される。そして、先ずステップ110において、各種信
号の初期設定を行い、ステップ200で信号処理演算が
行われる。これによって、上述したセンサ14,15,
16,17,18,19からの入力信号及び操作パネル
20からの設定信号が読み込まれ、それぞれが演算可能
な演算信号に変換され、目標吹出温度Taoや総合信号
T等の熱負荷を示す制御因子に演算される。
【0023】そして、図4のフローチャートで示される
電磁クラッチ13の制御(Mgcl制御)が実行され
る。ステップ300から開始される電磁クラッチ13の
制御は、先ずステップ302において、操作パネル20
の図示しないA/Cスイッチが投入されているか否かを
判定し、投入されていないと判定された場合(N)に
は、ステップ314に進んで電磁クラッチ13をオフし
て前記可変容量コンプレッサ2の稼動を停止させる。
【0024】また、前記ステップ302の判定で、A/
Cスイッチが投入されていると判定された場合(Y)に
はステップ304に進んで高圧圧力PHの上限の判定が
行われる。この判定において、高圧圧力PHが上昇する
時にはP4(例えば、15MPa)で判定がRAからR
Bに切り替わり、高圧圧力PHが低下する時にはP3
(例えば、11MPa)で判定がRBからRAに切り替
わるヒステリシスが形成されている。また、この判定に
おいて、RAは高圧圧力PHがこの判定において適性で
あることを示し、RBは高圧圧力PHが必要以上に高い
ことを示す。このため、前記ステップ304の判定にお
いてRBが判定された場合には、ステップ314に進ん
で安全のため電磁クラッチ13をオフして前記可変容量
コンプレッサ2の稼動を停止する。また、前記ステップ
304の判定で、RAが判定された場合には、ステップ
306に進んで高圧圧力PHの下限の判定を行う。
【0025】この判定において、高圧圧力PHが上昇す
る時にはP2(例えば、3.9MPa)で判定がRCか
らRDに切り替わり、高圧圧力PHが低下する時にはP
1(例えば、3.5MPa)で判定がRDからRCに切
り替わるヒステリシスが形成されている。また、この判
定において、RDは高圧圧力PHがこの判定において適
性であることを示し、RCは高圧圧力PHが必要以上に
低いことを示す。このため、前記ステップ306の判定
においてRCが判定された場合には、ステップ314に
進んで安全のため電磁クラッチ13をオフして前記可変
容量コンプレッサ2の稼動を停止する。また、前記ステ
ップ306の判定で、RDが判定された場合には、ステ
ップ308に進んで、エバ後温度Tevaの判定を行
う。
【0026】この判定において、エバ後温度Teが上昇
する時にはT2(例えば、4℃)で判定がREからRF
に切り替わり、エバ後温度Teが低下する時にはT1
(例えば、1.5℃)で判定がRFからREに切り替わ
るヒステリシスが形成されている。また、この判定にお
いて、RFはエバ後温度Teがこの判定において適性で
あることを示し、REはエバ後温度Teが必要以上に低
く、凍結の恐れがあることを示す。このため、前記ステ
ップ308の判定においてREが判定された場合には、
ステップ312に進んで、この状態がTt時間継続した
ことを判定し、Tt時間継続した場合にはステップ31
4に進んで凍結防止のため電磁クラッチ13をオフして
前記可変容量コンプレッサ2の稼動を停止する。また、
前記ステップ308の判定で、RFが判定された場合に
は、ステップ310に進んで電磁クラッチ13をオンし
て前記可変容量コンプレッサ2を稼動するものである。
【0027】そして、ステップ300からの電磁クラッ
チ制御の後、図5で示されるステップ400から開始さ
れるコンプレッサデューティ比制御が実行される。この
コンプレッサデューティ比制御において、ステップ40
2ではA/Cスイッチが投入されているか否かの判定が
行われる。この判定において、A/Cスイッチが投入さ
れていないと判定された場合(N)には、ステップ40
4,406,408において容量制御デューティ比Dの
比例成分Dp、積分成分Di(t−Δt)を“0”と
し、デューティ比Dを“0”とし、ステップ460にお
いて容量制御デューティ比Dを出力し、ステップ462
から冷凍サイクル制御のメイン制御ルーチンに回帰して
膨張弁デューティ比制御へ移行するものである。尚、こ
の容量制御デューティ比Dにおいて、例えば、デューテ
ィ比Dが0%の時に容量制御機構12の弁が全開となっ
て容量可変コンプレッサ2の図示しない背圧室に高圧圧
力が導入され、ピストンのストロークが制限されて最小
吐出容量となり、デューティ比が100%の時には前記
弁が全閉となって背圧室の圧力が下がってピストンのス
トロークが確保され最大吐出容量となるものである。
【0028】前記ステップ402の判定において、A/
Cスイッチが投入されていると判定された場合(Y)に
は、ステップ410に進んで、前記操作パネル20のエ
バ温度設定ボリュームスイッチ(EVA設定VR)のレ
ベルによって目標エバ後温度Tsetが設定される。そ
して、ステップ412から目標低圧圧力演算値PLse
t_Tを演算する。尚、ステップ410において、Te
1は2℃、Te2は15℃である。また、このステップ
410において、目標エバ後温度Tsetをエバ後温度
設定ボリュームスイッチによって手動により設定するよ
うにしたが、前記ステップ200において演算された目
標吹出温度によって演算するようにしても良いものであ
る。この場合、目標吹出温度が10℃である場合には目
標エバ後温度Tsetは2℃に設定され、目標吹出温度
が30℃である場合には目標エバ後温度は15℃である
ことが望ましいものである。
【0029】図6で示すように、ステップ412から始
まる目標低圧圧力演算値PLset_Tの演算は、ステ
ップ414において目標エバ後温度Tsetと実際のエ
バ後温度Teの偏差ΔTiを算出する。この偏差ΔTi
に基づいてステップ416において最新の演算値Ti
(t)を、ステップ416のブロック内に示された演算
式(G・Ti(t)=G・{Ti(t−Δt)+ΔT
i})によって演算する。そして、ステップ418及び
420の判定により、この演算された最新の演算値G・
Ti(t)が1以上の場合には演算値G・Tiを1とし
(ステップ422)、演算G・Ti(t)が−1以下の
場合は演算値G・Tiを−1とし(ステップ424)、
−1〜1の間の範囲内では、演算値G・Tiを最新の演
算値G・Ti(t)とするものである(ステップ42
6)。そして、ステップ428において、ステップ42
8のブロック内に記載された数式(PLset_T=α
1・Tset+α2+G・Ti)に基づいて目標低圧圧
力演算値PLset_Tを演算し、ステップ430から
コンプレッサ容量デューティ比制御へ回帰し、ステップ
432において目標低圧圧力演算値PLset_Tを目
標低圧圧力PLsetとする。
【0030】ステップ434では、図7で示されるよう
に、容量制御デューティ比演算値DTが演算される。こ
の実施の形態では、容量制御デューティ比演算値DT
は、比例成分Dpと積分成分Diとによって構成され
る。比例成分Dpは、ステップ436において、実際の
低圧圧力PLと前記目標低圧圧力PLsetとの差から
図8で示す特性線基づいて演算される。また、積分成分
の変化量ΔDiは、ステップ438において、実際の低
圧圧力PLと前記目標低圧圧量PLsetとの差から図
9で示す特性線に基づいて演算される。
【0031】そして、ステップ440では、ステップ4
38において演算された積分成分の変化量ΔDiからス
テップ440のブロック内に示された数式(Di(t)
=Di(t−Δt)+ΔDi)によって最新の積分成分
Di(t)が変算される。そして、ステップ442及び
444の判定によって、Di(t)が50以上の場合に
は、ステップ446に進んで積分成分Diを50に制限
し、Di(t)が−50以下の場合には、ステップ44
8に進んで積分成分Diを−50に制限し、−50〜+
50の範囲内では、ステップ450に進んで積分成分D
iに最新の積分成分Di(t)を設定する。そして、ス
テップ452では、前記ステップ436において演算さ
れた比例成分Dpと前記ステップ446,448,45
0において設定された積分成分Diにより、容量制御デ
ューティ比演算値DTが演算される(DT=Dp+D
i)。そして、ステップ454では、前記ステップ44
6,448,450において設定された積分成分Diが
Δt時間前の積分成分Di(t−Δt)として記憶さ
れ、ステップ456から、コンプレッサ容量デューティ
比制御のフローチャートに回帰する。
【0032】そして、ステップ458において、前記容
量制御デューティ比演算値DTが容量制御デューティ比
Dとして設定され、ステップ460において出力され、
ステップ462から冷凍サイクル制御のメイン制御ルー
チンに回帰してステップ500からの膨張弁デューティ
比制御が実行される。
【0033】ステップ500から開始される膨張弁デュ
ーティ比制御は、図10に示すように、ステップ502
の判定において、前記容量可変コンプレッサ2が稼動状
態にあるか否か(COMP ON?)が判定され、前記
容量可変コンプレッサ2が稼動状態にないと判定された
場合(N)には、ステップ504,506において膨張
弁デューティ比演算値Ephの比例成分Eph_p及び
Δt時間前の積分成分Eph_i(t−Δt)を0に設
定し、ステップ508において膨張弁デューティ比EX
Pを0とし、ステップ544を会してステップ546か
ら冷凍サイクル制御のメイン制御ルーチンに回帰するも
のである。
【0034】前記ステップ502の判定において、前記
容量可変コンプレッサ2が稼動状態にあると判定された
場合(Y)、ステップ510に進んで、高圧側冷媒温度
Trefから高圧側冷媒の目標圧力、いわゆる目標高圧
圧力PHsetが演算される(PHset=A・Tre
f+B)。そして、ステップ512において、目標高圧
圧力がP1(例えば、14MPa)より小さいと判定さ
れた場合(Y)には、ステップ514を回避してステッ
プ510で設定された目標高圧圧量PHsetがそのま
ま設定され、前記ステップ512において、目標高圧圧
力PHsetがP1(例えば、14MPa)以上である
と判定された場合(N)には、ステップ514に進んで
目標高圧圧力PHsetをP1に設定する。
【0035】そして、ステップ516では、膨張弁デュ
ーティ比演算値Ephの演算が行われる。図11で示す
膨張弁デューティ比演算値Ephの演算フローチャート
において、ステップ518で図12及び図13で示され
る定数γ1〜γ3までの初期値が設定される。そして、
ステップ520では、前記膨張弁デューティ比演算値E
phの比例成分Eph_pが目標高圧圧力PHsetと
実際の高圧圧力PHの差に基づいて図12の特性線図か
ら導かれる。さらに、ステップ522では、前記膨張弁
デューティ比演算値Ephの積分成分Eph_iの変化
分ΔEph_iが目標高圧圧力PHsetと実際の高圧
圧力PHの差に基づいて図13の特性線図から導かれ
る。
【0036】そして、ステップ524において、ブロッ
ク内に記載された数式(Eph_i(t)=Eph_i
(t−Δt)+ΔEph_i)に基づいて最新の膨張弁
デューティ比演算値Ephの積分成分Eph_i(t)
が演算され、ステップ526及び528の判定におい
て、Eph_i(t)が50以上の場合には、ステップ
530に進んで積分成分Eph_iを50に制限し、E
ph_i(t)が−50以下の場合には、ステップ53
2に進んで積分成分Eph_iを−50に制限し、−5
0〜+50の範囲内では、ステップ534に進んで積分
成分Eph_iに最新の積分成分Eph_i(t)を設
定する。そして、ステップ536では、前記ステップ5
20において演算された比例成分Eph_pと前記ステ
ップ530,532,534において設定された積分成
分Eph_iにより、膨張弁制御デューティ比演算値E
phが演算される(Eph=Eph_p+Eph_
i)。そして、ステップ538では、前記ステップ53
0,532,534において設定された積分成分Eph
_iがΔt時間前の積分成分Eph_i(t−Δt)と
して記憶され、ステップ540から、膨張弁デューティ
比制御のフローチャートに回帰する。
【0037】そして、ステップ542において、前記膨
張弁制御デューティ比演算値Ephが膨張弁制御デュー
ティ比EXPとして設定され、ステップ544において
出力され、ステップ546から冷凍サイクル制御のメイ
ン制御ルーチンに回帰してステップ600からの駆動周
波数設定が実行される。
【0038】図14で示される駆動周波数設定のフロー
チャートにおいて、ステップ602では、ステップ60
2においてA/Cスイッチの投入がイグニッションスイ
ッチがオンされた後、初回の投入であるか否かを判定
し、初回の投入であると判定した場合(Y)には、連結
子CAを介して起動初期制御フローチャートに進む。ま
た、起動初期でないと判定された場合(N)にはステッ
プ622においてハンチング判定フラグ(FlagH
c)に“1”が設定されているかを判定し、ハンチング
発生フラグHcに“ 1”が設定されている場合には、連
結子CBを介してハンチング収束制御のフローチャート
に進む。
【0039】そして、ステップ624で前記容量制御デ
ューティ比Dを読み込み、ステップ626において図1
5で示す特性線にしたがって、容量可変機構12に出力
される容量制御信号の駆動周波数fcを設定する。これ
によって、デューティ比と駆動周波数によって決定され
る容量制御信号において、容量制御デューティ比Dが0
〜10%又は90〜100%の範囲内にある場合には、
駆動周波数fcが最大周波数fcMx(例えば20H
z)に設定され、容量制御デューティ比Dが10〜30
%又は70〜90%の範囲内にある場合には、最小周波
数fcLw(例えば、5Hz)に設定され、容量制御デ
ューティ比Dが30〜70%の範囲内にある場合には、
中間周波数fcMd(例えば、10Hz)に設定される
ものである。
【0040】さらに、ステップ628で前記膨張弁制御
デューティ比EXPを読み込み、ステップ630におい
て図16で示す特性線にしたがって、膨張弁6に出力さ
れる膨張弁制御信号の駆動周波数feを設定する。これ
によって、デューティ比と駆動周波数によって決定され
る膨張弁制御信号において、膨張弁制御デューティ比E
XPが0〜10%又は90〜100%の範囲内にある場
合には、駆動周波数feが最大周波数feMx(例えば
500Hz)に設定され、膨張弁制御デューティ比EX
Pが10〜30%又は70〜90%の範囲内にある場合
には、最小周波数feLw(例えば、300Hz)に設
定され、膨張弁制御デューティ比EXPが30〜70%
の範囲内にある場合には、中間周波数feMd(例え
ば、400Hz)に設定され、ステップ672から冷凍
サイクル制御のメイン制御ルーチンに回帰するものであ
る。
【0041】前記ステップ602の判定においてA/C
スイッチの投入(ON)が、イグニッションスイッチの
投入直後(OFF−ON)であると判定された場合、連
結子CAを介して図17で示す起動初期制御を示すフロ
ーチャートに進む。
【0042】この起動初期制御において、ステップ60
4で外気温度Tambが5℃より低いか否かが判定さ
れ、5℃以上であると判定された場合(N)には、連結
子CCを介して上記駆動周波数設定フローチャートのス
テップ622に進み、この制御を抜ける。また、前記ス
テップ604において5℃より低いと判定された場合
(Y)にはステップ606に進んで、図示しないラジエ
ータ又は図示しないヒータコアに流れる冷却水の温度T
wが10℃より低いか否かの判定を行う。この判定にお
いて、10℃以上と判定された場合(N)には、連結子
CCを介して上記駆動周波数設定フローチャートの前記
ステップ622に進み、この制御を抜ける。また、ステ
ップ606の判定において水温が10℃より低い場合
(Y)には、ステップ608に進んでA/Cスイッチが
投入後5秒以上経過したか否かの判定が行われ、5秒以
上経過しているときには連結子CCを介してこの制御を
抜けるものである。
【0043】そして、以上のステップ604,606,
608の判定により、外気温度Tambが5℃より低
く、水温が10℃より低く、A/Cスイッチ投入後5秒
以内の場合には、前記容量可変コンプレッサ2の容量可
変機構12が具備する弁及び/又は膨張弁6の弁体が潤
滑油の粘性の向上によって動き難いと判断されることか
ら、ステップ610において容量可変コンプレッサ2へ
出力される容量制御信号の駆動周波数fcをそのデュー
ティ比に関わらず最小周波数fcLwに設定し、且つス
テップ612において膨張弁制御信号の駆動周波数fe
をそのデューティ比に関わらず最小周波数feLwに設
定するものである。そして、連結子CDを介してステッ
プ672に進み、冷凍サイクル制御のメイン制御ルーチ
ンに回帰するものである。
【0044】前記ステップ622の判定において、ハン
チング判定フラグHc(FlagHc)に“1”が設定
されている場合、連結子CBを介して図18で示すハン
チング収束制御のフローチャートに進む。尚、前記ハン
チング判定フラグHcは、例えば図19及び20で示さ
れるハンチング検出フローチャートによって設定され
る。ステップ700から開始されるハンチング検出フロ
ーチャートは、ステップ702において、ハンチング状
態検出の演算タイミングを示すカウンタTHにTH+1
を設定してカウントアップし、そのカウントはステップ
704において所定値εより小さいか否かの判定が行わ
れる。所定数ε(例えば、1〜2分)以上の場合(N)
には、ステップ706に進んで、前記カウンタTH、ハ
ンチング回数カウンタHc(n)、フラグU1,U2、
フラグD1,D2を“0”として初期化し、さらにハン
チングを判定する側が高圧圧力PiH(膨張弁制御)か
低圧圧力(容量可変コンプレッサ制御)PiLかを設定
する。
【0045】そして、ステップ708において、ステッ
プ706で設定された判定が低圧圧力PiLか否かを判
定し、低圧圧力PiLである場合(Y)には、ステップ
712に進んで判定圧力Piとして低圧圧力PiLを設
定し、高圧圧力PiHである場合(N)には、ステップ
710に進んで検出圧力Piとして高圧圧力PiHを設
定する。
【0046】そして、ステップ714において、設定さ
れた判定圧力Piが圧力設定値Pisetより所定値D
Pi高い第1の判定圧力(Piset+DPi)より大
きいか否かを判定し、大きいと判定された場合(Y)に
は、ステップ716に進んでカウントTH時のフラグU
1(FlagU1)に“1”を設定し、第1の判定圧力
以下であると判定された場合(N)には、ステップ71
8に進んでカウントTH時のフラグU1(FlagU
1)に“0”を設定する。そして、ステップ720にお
いて、前回のフラグU1の値(FlagU1(TH−
1))と今回のフラグU1の値(FlagU1(T
H))が等しいか否かの判定を行い、等しくないと判定
された場合(N)場合には、ステップ722に進んで、
第1の判定圧力を横切ったことを示すフラグU2(Fl
agU2)に“1”を設定する。また、前記ステップ7
20の判定で等しいと判定された場合(Y)には、前記
ステップ722を回帰して、次なるステップ724に進
むものである。
【0047】そして、ステップ724では、設定された
判定圧力Piが圧力設定値Pisetより所定値DPi
低い第2の判定圧力(Piset−DPi)より小さい
か否かを判定し、第2の判定圧力より小さいと判定され
た場合(Y)には、ステップ726に進んでカウントT
H時のフラグD1(FlagD1)に“1”を設定し、
第2の判定圧力以上であると判定された場合(N)に
は、ステップ728に進んでカウントTH時のフラグD
1(FlagD1)に“0”を設定する。そして、ステ
ップ730において、前回のフラグD1の値(Flag
D1(TH−1))と今回のフラグD1の値(Flag
D1(TH))が等しいか否かの判定を行い、等しくな
いと判定された場合(N)場合には、ステップ732に
進んで、第2の判定圧力を横切ったことを示すフラグD
2(FlagD2)に“1”を設定する。前記ステップ
730の判定で等しいと判定された場合(Y)には、前
記ステップ732を回帰して、次なるステップ734に
進むものである。
【0048】そして、ステップ734及び736では、
前記フラグU2及びD2に“1”が共に設定されたか否
かを判定し、共に“1”が設定されていると判定された
場合(Y)には、圧力変動が大きいことが判定できるの
で、ステップ738に進んで、最新のハンチングカウン
タHc(n)を一つ増やすものである。その後、ステッ
プ740及び742でフラグU2及びD2に“0”を設
定し初期化する。そして、ステップ744において、最
新のハンチングカウンタHc(n)が所定値λより大き
いか否かの判定を行い、所定値λ以下であると判定され
た場合(N)には、ステップ750に進んで冷凍サイク
ル制御のメイン制御ルーチンに回帰する。また前記ステ
ップ744の判定において、最新のハンチングカウンタ
Hc(n)が所定値λより大きいと判定された場合
(Y)には、所定時間(TH)内に所定回数(λ)以上
冷凍サイクルの圧力(高圧圧力又は低圧圧力)が第1及
び第2の判定圧力を横切ったこととなるため、大きな圧
力変動が繰り返されたことになるため、冷凍サイクル制
御にハンチングが生じたと判定し、ステップ746進ん
でハンチング判定フラグHc(FlagHc)に“1”
を設定するものである。尚、前記ステップ734及び7
36においてフラグU2又はD2に“1”が設定されて
いない場合にはステップ748に進んでハンチング判定
フラグHc(FlagHc)に“0”を設定してステッ
プ750から冷凍サイクル制御のメイン制御ルーチンに
回帰するものである。
【0049】例えば、以上のような方法又は位相反転法
等の方法にによってハンチングが検出された場合、ハン
チング判定フラグHcに“1”が設定されることから、
前記ステップ622の判定によってハンチング収束制御
が選択され、連結子CBを介して実行される。このハン
チング収束制御は、図18で示すように、先ずステップ
632において周波数増減フラグBに“0”を設定して
初期化し、ステップ634においてハンチング検出が初
回か否かの判定を行い、初回と判定された場合には、ス
テップ636に進んでフラグC(FlagC)に“0”
を設定する。また、初回と判定されない場合には、前記
ステップ636は迂回する。
【0050】そして、ステップ638では、フラグCに
“1”が設定される否かが判定されるが、ハンチング検
出初回の場合にはフラグCに“0”が設定されているこ
とから、ステップ640に進んで調整用駆動周波数Fd
に容量制御信号の駆動周波数fcを設定し、ステップ6
42において容量制御信号を周波数を調整することを示
すフラグA(FlagA)に“1”を設定する。そし
て、前記ハンチング回数Hc(n)を読み込み、ステッ
プ650で周波数増減フラグBに“1”が設定されてい
るか否かを判定する。初回の場合、ステップ632にて
周波数増減フラグBには“0”が設定されているので、
ステップ654に進み、前記調整駆動周波数Fdの周波
数を所定値下げる(Fd←Fd−fs)。そして、ステ
ップ656においてハンチング回数Hc(n)が前回の
ハンチング回数Hc(n−1)よりも小さくなったか否
かを判定し、調整駆動周波数Fdを所定値下げることに
よってハンチング回数が少なくなったと判定された場合
(Y)にはステップ660に進み、さらに前記最新のハ
ンチング回数Hc(n)が最小所定値Hcminより小
さくなったか否かを判定する。そして、最新のハンチン
グ回数Hc(n)が最小所定値Hcmin以上である場
合(N)にはステップ648に戻って、ステップ648
以下の制御を再度実行する。この結果、最新のハンチン
グ回数Hc(n)が最小値Hcminより小さくなった
場合(Y)、ステップ664に進んでフラグAに“1”
が設定されているか否かを判定し、最終的に設定された
調整駆動周波数Fdを容量制御信号の駆動周波数fcと
して出力するものである。
【0051】また、前記ステップ656の判定におい
て、最新のハンチング回数Hc(n)が前回のハンチン
グ回数Hc(n−1)より小さくならないと判定された
場合(N)には、ステップ658に進んで周波数増減フ
ラグBに“1”が設定されているか否かを判定する。初
回の場合、周波数増減フラグBには“0”が設定されて
いるので、ステップ662に進んで周波数増減フラグB
に“1”が設定され、ステップ648に戻る。これによ
って、ステップ650における周波数増減フラグBの判
定において、今度は周波数増減フラグBに“1”が設定
されていることから、ステップ652に進み、前記調整
駆動周波数Fdの周波数を所定値上げる(Fd←Fd+
fs)制御が実行される。そして、ステップ656にお
いてハンチング回数Hc(n)が前回のハンチング回数
Hc(n−1)よりも小さくなったか否かを判定し、調
整駆動周波数Fdを所定値上げることによって、ハンチ
ング回数が少なくなったと判定された場合(Y)にはス
テップ660に進み、さらに前記最新のハンチング回数
Hc(n)が最小所定値Hcminより小さくなったか
否かを判定する。そして、最新のハンチング回数Hc
(n)が最小所定値Hcmin以上であると判定された
場合(N)にはステップ648に戻って、ステップ64
8以下の制御を再度実行する。この結果、最新のハンチ
ング回数Hc(n)が最小値Hcminより小さくなっ
た場合(Y)、ステップ664に進んでフラグAに
“1”が設定されているか否かを判定し、最終的に設定
された調整駆動周波数Fdを容量制御信号の駆動周波数
fcとして出力するものである。
【0052】また、前記ステップ656及び658の判
定において、周波数増減フラグBに“1”が設定され、
駆動周波数を増加させてもハンチング回数Hc(n)が
減少しない場合には、ステップ670に進んでフラグC
に“1”を設定する。これによって、前記ステップ63
8の判定においてフラグCに“1”が設定されていると
ことからステップ644に進み、調整駆動周波数Fdに
膨張弁制御信号の駆動周波数feを割り当て、ステップ
646においてフラグAに“0”が設定される。これに
よって、容量制御信号の駆動周波数を増減させてもハン
チングが収束しない場合、今度は膨張弁の駆動周波数f
eを増減させるものである。
【0053】そして、前記ステップ660の判定におい
て、ハンチング回数Hc(n)が最小値Hcminより
小さくなった場合には、ステップ664に進み、このス
テップ664の判定においてフラグAに“1”が設定さ
れていると判定されることから、ステップ666におい
て最終的に設定された調整駆動周波数Fdを膨張弁制御
信号の駆動周波数feに設定し、連結子CDを介して駆
動周波数設定フローチャートに回帰するものである。
【0054】これによって、ハンチングが生じた場合
に、容量制御信号の駆動周波数を増減させてハンチング
の収束を試み、ハンチングが収束した場合にはその駆動
周波数を容量制御信号の駆動周波数として設定すると共
に、容量制御信号の駆動周波数の増減ではハンチングが
収束しない場合には、膨張弁の駆動周波数の増減により
ハンチングの収束を試み、ハンチングが収束した場合に
はその駆動周波数を膨張弁制御信号を駆動周波数として
設定するので、ハンチングの収束を確実に行うことがで
きるものである。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、容量可変コンプレッサの容量制御機構に用いられる
弁を駆動する容量制御信号及び膨張弁を駆動する膨張弁
制御信号の駆動周波数をデューティ比に対応して設定す
るようにしたので、弁の動作を効率よく確実に動作させ
ることができると共に、弁の開度調整を細かく制御する
ことが可能となるため、冷凍サイクルの安定した制御を
達成することができるものである。
【0056】また、空調装置の起動初期において、潤滑
油の粘性が高いと判断した場合には、容量制御信号及び
膨張弁制御信号の駆動周波数を低く設定して、駆動力を
確保するようにしたので、膨張弁及び容量可変機構を確
実に動作させることができるものである。
【0057】さらに、冷凍サイクルの高圧側及び低圧側
の圧力の変動によってハンチングが生じた場合には、容
量制御信号の駆動周波数を増減させてハンチングの収束
を試み、また膨張弁制御信号の駆動周波数を増減させて
ハンチングの収束を試みるのので、確実にハンチングを
収束することができるために、冷凍サイクルの制御の安
定性が向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の構成を示したブロック構成図であ
る。
【図2】本願発明の実施の形態に係る冷凍サイクルの概
略構成図である。
【図3】本願発明の冷凍サイクル制御のメイン制御ルー
チンを示すフローチャート図である。
【図4】冷凍サイクル制御の中の電磁クラッチ制御を示
したフローチャート図である。
【図5】コンプレッサ容量デューティ比制御を示したフ
ローチャート図である。
【図6】前記コンプレッサ容量デューティ比制御の中の
目標低圧圧力演算値PLset_Tの演算フローチャー
ト図である。
【図7】前記コンプレッサ容量デューティ比制御の中の
容量制御デューティ比演算値DTの演算フローチャート
図である。
【図8】容量制御デューティ比演算値DTの比例成分D
pを求めるための特性線図である。
【図9】容量制御デューティ比演算値DTの積分成分D
iを演算するための積分成分変化量ΔDiを求めるため
の特性線図である。
【図10】膨張弁デューティ比制御を示したフローチャ
ート図である。
【図11】膨張弁制御デューティ比演算値Ephを求め
るための演算フローチャート図である。
【図12】膨張弁制御デューティ比演算値Ephの比例
成分Eph_pを求めるための特性線図である。
【図13】膨張弁制御デューティ比演算値Ephの積分
成分Eph_iを演算するための積分成分変化量ΔEp
h_iを求めるための特性線図である。
【図14】駆動周波数設定制御を示すフローチャート図
である。
【図15】容量制御デューティ比Dから駆動周波数fc
を求めるための特性線図である。
【図16】膨張弁制御デューティ比EXPから駆動周波
数feを求めるための特性線図である。
【図17】駆動周波数設定制御の起動時制御の部分を示
したフローチャート図である。
【図18】駆動周波数設定制御のハンチング収束制御の
部分を示したフローチャート図である。
【図19】ハンチング検出制御の前半部分を示したフロ
ーチャート図である。
【図20】ハンチング検出制御の後半部分を示したフロ
ーチャート図である。
【符号の説明】
1 冷凍サイクル 2 容量可変コンプレッサ 3 放熱器 4 内部熱交換器 5 高圧側熱交換器 6 膨張弁 7 蒸発器 8 アキュムレータ 9 低圧側熱交換器 10 高圧ライン 11 低圧ライン 12 容量可変機構 13 電磁クラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04B 49/06 341 F04B 49/06 341B

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容量制御信号によって吐出容量を変化さ
    せる容量可変機構を有する可変容量コンプレッサと、該
    可変容量コンプレッサから吐出される高圧冷媒を冷却す
    る放熱器と、膨張弁制御信号によって弁開度が変化し、
    前記放熱器によって冷却された冷媒の圧力を所望の圧力
    に低下させる膨張弁と、該膨張弁によって圧力が低下し
    た冷媒を蒸発させる蒸発器とによって少なくとも構成さ
    れる冷凍サイクルにおいて、 前記可変容量コンプレッサの吐出側から前記膨張弁の入
    口までの高圧ラインの冷媒圧力を検出する高圧圧力検出
    手段と、 前記高圧ラインの冷媒温度を検出する冷媒温度検出手段
    と、 該冷媒温度検出手段によって検出された冷媒温度から目
    標高圧圧力を演算する目標高圧演算手段と、 該目標高圧演算手段によって演算された目標高圧圧力と
    前記高圧圧力検出手段によって検出された高圧圧力に基
    づいて、前記膨張弁制御信号のデューティ比を演算する
    膨張弁制御信号デューティ比演算手段と、 該制膨張弁制御信号デューティ比演算手段によって演算
    されたデューティ比に基づいて前記膨張弁制御信号の駆
    動周波数を設定する駆動周波数設定手段と、 前記膨張弁制御信号デューティ比演算手段によって演算
    されたデューティ比及び前記駆動周波数設定手段によっ
    て設定された駆動周波数を有する膨張弁制御信号を出力
    して膨張弁の開度を制御する膨張弁開度制御手段とを具
    備することを特徴とする冷凍サイクル制御装置。
  2. 【請求項2】 前記高圧圧力検出手段によって検出され
    た高圧圧力から、前記膨張弁がハンチング状態にあるか
    否かを判定するハンチング判定手段を具備し、 前記駆動周波数設定手段は、このハンチング判定手段に
    よって前記膨張弁がハンチング状態にあると判定された
    場合に、ハンチングが減じる方向に前記膨張弁制御信号
    の駆動周波数を変更することを特徴とする請求項1記載
    の冷凍サイクル制御装置。
  3. 【請求項3】 容量制御信号によって吐出容量を変化さ
    せる容量可変機構を有する可変容量コンプレッサと、該
    可変容量コンプレッサから吐出される高圧冷媒を冷却す
    る放熱器と、膨張弁制御信号によって弁開度が変化し、
    前記放熱器によって冷却された冷媒の圧力を所望の圧力
    に低下させる膨張弁と、該膨張弁によって圧力が低下し
    た冷媒を蒸発させる蒸発器とによって少なくとも構成さ
    れる冷凍サイクルにおいて、 前記膨張弁の出口側から前記可変容量コンプレッサの吸
    入側までの低圧ラインの冷媒圧力を検出する低圧圧力検
    出手段と、 前記蒸発器の温度を検出する蒸発器温度検出手段と、 前記蒸発器の目標温度を設定するエバ後温度設定手段
    と、 前記蒸発器温度検出手段によって検出された蒸発器温度
    及び前記エバ後温度設定手段によって設定された蒸発器
    の目標温度に基づいて目標低圧圧力を演算する目標低圧
    演算手段と、 該目標低圧演算手段によって演算された目標低圧圧力と
    前記低圧圧力検出手段によって検出された低圧圧力に基
    づいて、前記容量制御信号のデューティ比を演算する容
    量制御信号デューティ比演算手段と、 該容量制御信号デューティ比演算手段によって演算され
    たデューティ比に基づいて前記容量制御信号の駆動周波
    数を設定する駆動周波数設定手段と、 前記容量制御信号デューティ比演算手段によって演算さ
    れたデューティ比及び前記駆動周波数設定手段によって
    設定された駆動周波数を有する容量制御信号を出力して
    前記可変容量コンプレッサの吐出容量を制御するコンプ
    レッサ容量制御手段とを具備することを特徴とする冷凍
    サイクル制御装置。
  4. 【請求項4】 前記低圧圧力検出手段によって検出され
    た低圧圧力から、前記容量可変機構がハンチング状態に
    あるか否かを判定するハンチング判定手段を具備し、 前記駆動周波数設定手段は、このハンチング判定手段に
    よって前記容量可変機構がハンチング状態にあると判定
    された場合に、ハンチングが減じる方向に前記容量制御
    信号の駆動周波数を変更することを特徴とする請求項3
    記載の冷凍サイクル制御装置。
  5. 【請求項5】 容量制御信号によって吐出容量を変化さ
    せる容量可変機構を有する可変容量コンプレッサと、該
    可変容量コンプレッサから吐出される高圧冷媒を冷却す
    る放熱器と、膨張弁制御信号によって弁開度が変化し、
    前記放熱器によって冷却された冷媒の圧力を所望の圧力
    に低下させる膨張弁と、該膨張弁によって圧力が低下し
    た冷媒を蒸発させる蒸発器とによって少なくとも構成さ
    れる冷凍サイクルにおいて、 前記可変容量コンプレッサの吐出側から前記膨張弁の入
    口までの高圧ラインの冷媒圧力を検出する高圧圧力検出
    手段と、 前記高圧ラインの冷媒温度を検出する冷媒温度検出手段
    と、 該冷媒温度検出手段によって検出された冷媒温度から目
    標高圧圧力を演算する目標高圧演算手段と、 前記膨張弁の出口側から前記可変容量コンプレッサの吸
    入側までの低圧ラインの冷媒圧力を検出する低圧圧力検
    出手段と、 前記蒸発器の温度を検出する蒸発器温度検出手段と、 前記蒸発器の目標温度を設定するエバ後温度設定手段
    と、 前記蒸発器温度検出手段によって検出された蒸発器温度
    及び前記エバ後温度設定手段によって設定された蒸発器
    の目標温度に基づいて目標低圧圧力を演算する目標低圧
    演算手段と、 前記目標高圧演算手段によって演算された目標高圧圧力
    と前記高圧圧力検出手段によって検出された高圧圧力に
    基づいて前記膨張弁制御信号のデューティ比を演算する
    膨張弁制御信号デューティ比演算手段と、 前記目標低圧演算手段によって演算された目標低圧圧力
    と前記低圧圧力検出手段によって検出された低圧圧力に
    基づいて前記容量制御信号のデューティ比を演算する容
    量制御信号デューティ比演算手段と、 前記膨張弁制御信号デューティ比演算手段によって演算
    された前記膨張弁制御信号のデューティ比に基づいて前
    記膨張弁制御信号の駆動周波数を設定すると共に、前記
    容量制御信号デューティ比演算手段によって演算された
    前記容量制御信号のデューティ比に基づいて前記容量制
    御信号の駆動周波数を設定する駆動周波数設定手段と、 前記膨張弁制御信号デューティ比演算手段によって演算
    されたデューティ比及び前記駆動周波数設定手段によっ
    て設定された駆動周波数を有する膨張弁制御信号を出力
    して膨張弁の開度を制御する膨張弁開度制御手段と、 前記容量制御信号デューティ比演算手段によって演算さ
    れたデューティ比及び前記駆動周波数設定手段によって
    設定された駆動周波数を有する容量制御信号を出力して
    前記可変容量コンプレッサの吐出容量を制御するコンプ
    レッサ容量制御手段とを具備することを特徴とする冷凍
    サイクル制御装置。
  6. 【請求項6】 前記高圧圧力検出手段によって検出され
    た高圧圧力から、前記膨張弁がハンチング状態にあるか
    否かを判定すると共に、前記低圧圧力検出手段によって
    検出された低圧圧力から前記容量可変機構がハンチング
    状態にあるか否かを判定するハンチング判定手段を具備
    し、 前記駆動周波数設定手段は、このハンチング判定手段に
    よって前記膨張弁がハンチング状態にあると判定された
    場合に、前記膨張弁のハンチングが減じる方向に前記膨
    張弁制御信号の駆動周波数を変更すると共に、前記ハン
    チング判定手段が前記容量可変機構がハンチング状態に
    あると判定した場合に、前記可変容量コンプレッサのハ
    ンチングが減じる方向に前記容量制御信号の駆動周波数
    を変更することを特徴とする請求項5記載の冷凍サイク
    ル制御装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動周波数設定手段は、最大、中
    間、最小の三段階の設定周波数を有し、デューティ比が
    最大領域又は最小領域の時に最大周波数を設定し、前記
    デューティ比が中間領域では中間周波数に設定し、前記
    デューティ比がそれ以外の領域では最小周波数に設定す
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載
    の冷凍サイクル制御装置。
  8. 【請求項8】 前記デューティ比の最大領域は90%以
    上の領域であり、前記デューティ比の最小領域は10%
    以下であり、前記デューティ比の中間領域は30%〜7
    0%の間であることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    か一つの記載の冷凍サイクル制御装置。
  9. 【請求項9】 前記駆動周波数設定手段は、さらに、 前記冷凍サイクルの起動初期時を判定する起動初期時判
    定手段と、 該起動初期時判定手段によって起動初期であることが判
    定された場合に、前記膨張弁制御信号及び容量制御信号
    の駆動周波数を最小値に設定する起動時周波数設定手段
    とを具備することを特徴とする請求項1〜8のいずれか
    一つに記載の冷凍サイクル制御装置。
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