JP2002266738A - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

内燃機関用点火装置

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JP2002266738A
JP2002266738A JP2001062447A JP2001062447A JP2002266738A JP 2002266738 A JP2002266738 A JP 2002266738A JP 2001062447 A JP2001062447 A JP 2001062447A JP 2001062447 A JP2001062447 A JP 2001062447A JP 2002266738 A JP2002266738 A JP 2002266738A
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JP
Japan
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spring
handed
internal combustion
combustion engine
ignition
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JP2001062447A
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English (en)
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Masaru Ujigawa
勝 宇治川
Kazutoshi Kobayashi
和俊 小林
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 点火コイルと点火プラグ間の連結部から放射
される磁力を低減させ、ラジオや自動車周辺の機器等に
対しノイズを発生させないようにする。 【構成】 点火コイル部100と点火プラグ27との高
電圧を伝達するスプリング14を、右巻きスプリング1
4Aと左巻きスプリング14Bを組合わせる。それによ
り、スプリング14に2次電流が流れることで発生する
磁力を左右巻を組合わせることで打ち消し合いスプリン
グ部14から放射される磁力、電力を低減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内熱機関用点火装
置に係り、特に、点火プラグ毎に設置される点火装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】点火プラグ毎に点火コイルが用意される
内燃機関用の点火装置は、コイル部やその回路ユニット
をプラグホールの上方に配置したり、コイル部について
はプラグホールに内挿する実装方式を採用している。ま
た、コイル部と点火プラグとは、連結部を介して電気的
に接続されている。
【0003】この連結部は、通常筒型をなし、その内部
にコイル部で発生する高電圧(2次電圧)を点火プラグ
に導くための導電路(導電体)が設けられている。連結
部に内挿される点火プラグ接続用のスプリングは、その
導電体の主要部をなすものである。このスプリングは、
コイル部と点火プラグ間の寸法のばらつきを吸収する機
能を有する。
【0004】従来の連結部には、例えば、特開平3−2
64776号公報に開示されているように、連結部内に
金属製の導電体と上記した実装時の寸法ばらつきを吸収
するためのスプリングなどが組み合わされて内挿されて
いるものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の点火装置では、
連結部のスプリングが右巻きもしくは左巻きのみを使用
し、中間にアルミ棒等の金属部品を介在させている。点
火プラグ部に発生する容量放電時の2次電流がスプリン
グ部、金属部品部を流れることにより、磁力、電力が放
射され、自動車から発生する磁界、電界を大きくしてし
まい、結果としてラジオや自動車の外部にある他の機器
に対しノイズを発生させてしまうことになる。
【0006】特に、近年の自動車に要求される低燃費化
の動きの中で、エンジン側の点火コイルが取付けられる
ロッカーカバーがアルミニウム等の金属系の部品から樹
脂に変更されてきており、アースが取られシールド部と
しても効果のあった部位が減少してきており、放射され
るノイズが大きくなる傾向にある。
【0007】また、コイル部のコアもロッカーカバーに
ボルト等で固定することでアースを取っていたが、樹脂
化の動きによりアースを取れない、コアによるシールド
の効果も得られないといった新たな問題が生じた。
【0008】近年の点火コイル仕様としては、コアを点
火コイル内に埋設する構造ものが出てきており、同様な
シールド効果の低減が問題視されている。
【0009】上記したノイズ低減策としては、コイル
部、連結部を電磁シールドにより覆うことが考えられる
が、コイル部、連結部を完全にシールドすることが困難
なことである。
【0010】本発明の目的は、点火プラグの作動時に2
次電流によって生じる放射磁力を大幅に低減でき、ラジ
オや自動車の周辺機器に与える影響を大幅に軽減できる
性能を有する内燃機関用点火装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、基本的には、
次のように構成される。
【0012】1次巻線,2次巻線を有するコイル部と、
前記コイル部を駆動する点火回路と、前記コイル部と点
火プラグを電気的に連結する連結部とを備えた内燃機関
用点火装置において、前記連結部に用いられる導電体
が、右巻きスプリングと左巻きスプリングを組み合わせ
て構成されている。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明による実施の形態につい
て、図面に示す実施例を参照し説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施例に係る点火装置
を示す縦断面図である。
【0015】本実施例に係る点火装置は、1次巻線2,
2次巻線4を有するコイル部100と、コイル部100
を駆動する点火回路ユニット21と、コイル部100と
点火プラグ27を電気的に連結する連結部(コネクタ
部)101とを備える。
【0016】1次巻線2は1次ボビン1に巻かれ、2次
巻線4は2次ボビン3に巻かれている。巻線はエナメル
線であり、1次巻線2は積層巻きされ、2次巻線4は分
割巻されている。1次巻線2の外側に2次巻線4が配置
される。
【0017】コイル部100において、1次,2次巻線
はコイルケース5に収納されている。コア7は、珪素鋼
板をプレス積層したもので、その中心磁路が1次ボビン
1の内側を貫通し、外側磁路がコイルケース5外部に出
て、ケース5を介して2次巻線4の外周に対向するよう
にして配置されている。
【0018】コア7は、磁束の1ターンショートを防ぐ
ため、円周上の少なくとも一箇所は切れ目を設けてい
る。
【0019】これらのコイル部構成部品はコイル部ケー
ス5の中に圧入され、絶縁用エポキシ樹脂6の絶縁層で
高電圧を絶縁する。
【0020】コイル部ケース5には、点火コイルを駆動
するための回路ユニット(以下、イグナイタユニットと
称する)21も内装されている。
【0021】イグナイタユニット21は、回路を形成し
た1つのチップ21を金属製ベース26に接着すること
で構成されている。イグナイタ側端子22は1次巻線端
子23およびコネクタ側端子25と溶接で電気的に接続
されている。
【0022】連結部101は、シリコンゴム等のゴムブ
ーツ(筒体)15と、その内部に配置されたスプリング
14と、スプリング14・高圧ダイオード17間を連結
する金属筒体31などで構成され、シリンダヘッドカバ
ーと接する部分にはシール用のシールゴム16が設けら
れている。
【0023】連結部101の上端はコイル部101が結
合し、下端に点火プラグ27がスプリング14の一端を
介して装着される。点火プラグ27は、ゴムブーツ15
によって外部と絶縁されている。
【0024】スプリング14は、長さの異なる右巻きス
プリング14Aと左巻きスプリング14Bとで構成され
る。本実施例では、右巻きスプリング14Aの方を左巻
きスプリング14Bよりも長くしている。
【0025】図2にその詳細を示している。スプリング
14は、その両端14′については、右巻きスプリング
14Aの両端だけで構成し、残りの部分が右巻きスプリ
ング14と左巻きスプリング14Bとが重なり合うよう
に組み合わせている。左巻きスプリング14Bの両端
は、右巻きスプリング14Aの上下途中位置に電気的に
接合されている。
【0026】スプリング両端部14′は、コイル部10
1と点火プラグ27間の寸法のばらつきを吸収する本来
の機能を確保するために、その撓み代が設定されてい
る。撓み代はスプリングの一端だけでもよい。スプリン
グ14の上部一端14′は、金属筒体31に電気的に接
続され、下部一端14′は、点火プラグ27と接続可能
にしてある。
【0027】なお、右巻きスプリング14Aと左巻きス
プリング14Bとの長さ関係を逆にして上記同様のスプ
リング構造を形成しても図1と同等の構成をなすもので
ある。
【0028】2次巻線4で発生した高電圧は、点火装置
の長手方向に配置された過早着火防止用高圧ダイオード
17、スプリング14(14A,14B)を介して点火
プラグ27に供給される。
【0029】本実施例では、コイル部100で発生した
高電圧を伝達するスプリング14が、右巻きスプリング
14Aと左巻きスプリング14Bとを組み合わせて構成さ
れている。
【0030】したがって、点火コイルの2次電流が右巻
きスプリング14Aと左巻きスプリング14Bとに流れ
ることにより発生する磁力が方向が異なるために、両者
の磁力が打ち消し合って、スプリング14から発生する
磁力をおさえ自動車外部に発生する磁界を低減させるこ
とができる。
【0031】連結部101であるスプリング14からの
ノイズ発生のメカニズムは、アンテナ効果によるもので
ある。スプリング14に電流を流すことにより、線材の
軸方向に直角の放射上の磁力、電力が発生する。これが
ラジオや自動車周辺の他の機器に対し、ノイズを発生さ
せている。アンテナ効果は、図6に示すようにアンテナ
となる線の長さに比例するため、短くすることが最大の
放射磁力、電力の低減策になる。しかしながら、点火コ
イル部100と点火プラグ27間を連結する必要がある
ため、その距離の短縮には限度がある。本発明は、その
長さ分の放射磁力、電力をも低減することが可能となる
ものである。
【0032】点火プラグ27で放電する際に発生する容
量放電時の2次電流がスプリング部14と2次巻線4を
通ることにより、磁力、電力が放射されることにより発
生するものである。現在のノイズ低減対策として、点火
プラグ27に抵抗28を設置していた。しかしながら、
エンジンの低燃費化の動きでシールド効果のあったロッ
カーカバーが樹脂化される等の悪化要因が増加してきて
いるため、更なるノイズ低減対策が必要となってきてい
る。本実施例は、このような要求に応えることができる
ものである。
【0033】また、スプリング14の両端14′は、一
方のスプリング14Aだけで構成されているので、コイ
ル部・点火プラグ間の寸法のばらつきを吸収できる本来
の機能を保持することが可能である。したがって、エン
ジン振動等によるスプリング14のジャンピング現象を
防止するものである。
【0034】図3は本発明の他の実施例を示す要部断面
図及びそれに用いるスプリング14A,14Bの一部重
ね合わせ状態を示す図である。
【0035】本図においては、コイル部100について
は、図示省略しているが、その構成は図1同様である。
【0036】本実施例では、連結部101におけるスプ
リング14が、同等の長さの右巻きスプリング14Aと
左巻きスプリング14Bとを組合わせて構成されてい
る。各スプリング14A,14Bの一端は、金属筒体3
1と接続され、他端が点火プラグと接続される。したが
って、点火プラグによる容量放電時にスプリング14
A,14B,コイル部(2次巻線)に2次電流が流れ
る。
【0037】本実施例では、コイル部100と点火プラ
グ27間の寸法ばらつきを吸収できるようにするため、
両スプリングのピッチが、組み合わせたときも必要な撓
み代を確保し得るように考慮して設けられている。その
隙間分が撓むことで組立て時の寸法ばらつきを吸収し、
エンジン振動等によるスプリング14のジャンピング現
象を防止するものである。
【0038】スプリング14は、右巻きと左巻きの組み
合わせ長さにより、発生する磁力を打ち消し合う効果が
決まるため、打ち消し合う効果を最大にするためには右
巻きスプリングと左巻きスプリングを同等の長さにして
組み合わせるのがよい。
【0039】本実施例では、そのような要求に応えるこ
とができるものである。
【0040】図4、図5に本発明の別の実施例の要部断
面図及びその一部拡大図を示す。
【0041】図4の実施例は、スプリング14について
は、図3の実施例同様の右巻きスプリング14A,左巻
きスプリング14Bを使用したものであり(図2のよう
に一方のスプリングを短くして組み合わせてもよい)、
組み合わせたスプリング14が外れない様にシリコン等
の熱収縮チューブ14Cにより一部を固定されている。
固定する位置は、任意である。ただし、コイル部・点火
プラグ間の寸法ばらつきを吸収するための撓み代は残し
ておく必要がある。
【0042】熱収縮チューブ14Cは、スプリング14
より大きな内径のものを被せ温風又は赤外線等により加
熱することで収縮させ固定する。この方法は、連続炉等
を使用することで自動化できるものである。
【0043】図5の実施例では、右巻きスプリング14
Aと左巻きスプリング14Bとを上記同様に組み合わせ
たものについて、熱硬化性の樹脂、ディッピングによる
樹脂又はゴム14Dにより、固定されている。こちらも
その位置については、上記同様の撓み代を残す限り任意
である。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、プラグホール毎に設置
される点火装置の放射磁力を低コストで低減でき、自動
車の周辺機器に与えるノイズを大幅に低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る点火装置を示す縦断面
図。
【図2】上記実施例の要部断面図。
【図3】本発明の他の実施例を示す要部断面図及びそれ
に用いるスプリング14A,14Bの一部重ね合わせ状
態を示す図。
【図4】本発明の他の実施例を示す要部断面図およびそ
の拡大断面図。
【図5】本発明の他の実施例を示す要部断面図およびそ
の拡大断面図。
【図6】アンテナ長さとノイズの関係を示す説明図。
【符号の説明】
1…1次ボビン、2…1次巻線、3…2次ボビン、4…
2次巻線、5…コイル部ケース、6…絶縁用エポキシ樹
脂、7…コア、14…スプリング、14A…右巻きスプ
リング、14B…左巻きスプリング、14C…熱収縮チュ
ーブ、14D…固定樹脂、ゴム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 和俊 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 Fターム(参考) 3G019 CC03 CC05 CC06 FA03 KA23 KA24 KB09 KC07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次巻線,2次巻線を有するコイル部
    と、前記コイル部を駆動する点火回路と、前記コイル部
    と点火プラグを電気的に連結する連結部とを備えた内燃
    機関用点火装置において、 前記連結部に用いられる導電体が、右巻きスプリングと
    左巻きスプリングを組み合わせて構成されていることを
    特徴とする内燃機関用点火装置。
  2. 【請求項2】 前記左巻きスプリングと右巻きスプリン
    グは、同等の長さであり、これらのスプリングが重ね合
    わせられている請求項1記載の内燃機関用点火装置。
  3. 【請求項3】 前記右巻きスプリングと左巻きスプリン
    グは、長さが異なり、これらのスプリングが重ね合わせ
    られ、長い方のスプリングだけで少なくとも一端に前記
    コイル部・点火プラグ間の寸法のばらつきを吸収する撓
    み代が確保されている請求項1又は2記載の内燃機関用
    点火装置。
  4. 【請求項4】 前記右巻きスプリングと左巻きスプリン
    グの組み合わせ部の少なくとも一部が両者の離脱を防止
    するよう固定されている請求項1ないし3のいずれか1
    項記載の内燃機関用点火装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018046047A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 トヨタ自動車株式会社 電子制御装置
CN109790812A (zh) * 2016-10-05 2019-05-21 宝马股份公司 具有用于电连接火花塞的弹簧的点火装置

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CN109790812B (zh) * 2016-10-05 2021-08-17 宝马股份公司 具有用于电连接火花塞的弹簧的点火装置

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