JP2002266211A - 三次元組織体の製造方法 - Google Patents

三次元組織体の製造方法

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JP2002266211A
JP2002266211A JP2001057006A JP2001057006A JP2002266211A JP 2002266211 A JP2002266211 A JP 2002266211A JP 2001057006 A JP2001057006 A JP 2001057006A JP 2001057006 A JP2001057006 A JP 2001057006A JP 2002266211 A JP2002266211 A JP 2002266211A
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dimensional
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Yuji Uchida
裕士 内田
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Murata Machinery Ltd
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  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】組紐の組成原理を適用して三次元的なX交絡構
造部(3X交絡構造組織体ST1、4X交絡構造組織体
ST2、6X−3X交絡構造組織体ST3)を組成によ
り構成する三次元組織体の製造方法を提供すること。 【解決手段】多数のボビンから個別に引き出される多数
本の線状体によって三次元組織体を連続的に組成する三
次元組織体の製造方法にあって、前記線状体が、複数本
の素線を撚り合わせた撚り線状体により構成されるもの
からなり、少なくとも三方向からの撚り線状体を、組成
方向に間隔をおいて収束して交絡し、かつ少なくとも三
方向に離れていくようにし、かつ離れていく各撚り線状
体と隣接する少なくとも二方向からの撚り線状体とを収
束して交絡しながら三次元組織体を組成することを特徴
とする三次元組織体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、組紐の組成原理
に基づいて構成される三次元組織体の製造方法に関する
ものであり、特に、撚り線状体によって組織される三次
元組織体を供するものであって、これを例えば蒸留装置
の流体流路中に設けて、物質移動、あるいは熱交換等を
行う充填体等としてより効果的に適用することができる
ようにした三次元組織体の製造方法に関連するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、例えば、蒸留装置の流体
流路中に設けて、物質移動あるいは熱交換等を行う充填
体を製造する方法として、例えば、特開平5−9610
1号公開公報に開示されるような技術が知られている。
この従来の技術は、経糸と緯糸とを用いた織機による織
成原理によるものである。この従来技術により得られる
充填体101は、図22Aに示すように、多層の透過板
102の各層が、接合部102aを介して接合され、非
接合部102bにおいて離遠した所謂Xパッキング(隣
接する両透過板により形成される接合部102aの断面
形状がX字形となる形態のもの)として構成されるもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記する従来の技術に
より得られる充填体101を、気体間、液体間または気
体と液体間の物質移動、熱交換または混合を行う装置に
充填する充填体として用いた場合、流体の流れは、図2
2Bにおいて矢印aで示すように、2方向から接合部1
02aに至り、また2方向に流れるのみであるので(断
面的に見た場合、単なる二次的なX字形のものにすぎ
ず、三次元的なX構造部分を有していないので)、均一
な混合・分散効率が低いものであった。
【0004】そこで、この発明は、上記するような従来
技術にみられる上記する問題点を解決するべく、組紐の
組成原理を適用することにより、当該構造体における接
合部の構成を三次元的なX交絡構造部(3X交絡構造、
4X交絡構造、6X−3X交絡構造)とする三次元組織
体を製造するにあたって、特に、組成素材として、複数
本の素線を撚り合わせてなる撚線状体を適用した三次元
組織体の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するものであり、具体的には、多数のボビンから
個別に引き出される多数本の線状体によって三次元組織
体を連続的に組成する三次元組織体の製造方法にあっ
て、前記線状体が、複数本の素線を撚り合わせた撚り線
状体により構成されるものからなり、少なくとも3方向
からの撚り線状体を組成方向に間隔をおいて収束して交
絡し、かつ少なくとも3方向に離れていくようにし、か
つ離れていく各撚り線状体と隣接する少なくとも2方向
からの撚り線状体とを収束して交絡しながら三次元組織
体を組成する三次元組織体の製造方法を構成するもので
ある。
【0006】さらに、この発明は、前記多数のボビンか
ら個別に引き出される撚り線状体のうち、それぞれ3方
向からの撚り線状体を組成方向に間隔をおいて収束して
交絡し、かつ3方向へ離れていくようにして3X交絡部
を形成し、かつ離れていく各撚り線状体と隣接する2方
向からの撚り線状体とを収束して交絡しながら3Xの三
次元組織体を組成するようにした三次元組織体の製造方
法を構成するものである。
【0007】さらに、この発明は、前記多数のボビンか
ら個別に引き出される撚り線状体のうち、それぞれ4方
向からの撚り線状体を組成方向に間隔をおいて収束して
交絡し、かつ4方向へ離れていくようにして4X交絡部
を形成し、かつ離れていく各撚り線状体と隣接する3方
向からの撚り線状体とを収束して交絡しながら4Xの三
次元組織体を組成するようにした三次元組織体の製造方
法を構成するものである。
【0008】さらにまた、この発明は、前記多数のボビ
ンから個別に引き出される撚り線状体のうち、それぞれ
6方向からの撚り線状体を組成方向に間隔をおいて収束
して交絡し、かつ6方向へ離れていくようにして6X交
絡部を形成し、かつ離れていく各撚り線状体と隣接する
2方向からの撚り線状体とを収束して交絡しながら6X
−3Xの三次元組織体を組成するようにした三次元組織
体の製造方法を構成するものである。
【0009】さらにまた、この発明は、多数のボビンか
ら個別に引き出される多数本の撚り線状体によって三次
元組織体を連続的に組成するべく、多数のボビンをボビ
ンキャリアを介して行及び列方向にマトリックス状に配
列し、少なくとも3方向からの撚り線状体を、組成方向
に間隔をおいて収束して交絡し、かつ少なくとも3方向
に離れていくようにし、かつ離れていく各撚り線状体と
隣接する少なくとも2方向からの撚り線状体とを収束し
て交絡するよう前記ボビンキャリアを行及び列方向に移
動させるようにした三次元組織体の製造方法を構成する
ものである。
【0010】さらに、この発明は、多数のボビンから個
別に引き出される多数本の撚り線状体によって三次元組
織体を連続的に組成するべく、少なくとも三つずつのボ
ビンをボビンキャリアを介して、隣接する多数の回転手
段に移載可能に支持し、少なくとも3方向からの撚り線
状体を、組成方向に間隔をおいて収束して交絡し、かつ
少なくとも3方向に離れていくようにし、かつ離れてい
く各撚り線状体と隣接する少なくとも2方向からの撚り
線状体とを収束して交絡するよう前記ボビンキャリアを
前記回転手段間に移動させるようにした三次元組織体の
製造方法を構成するものでもある。
【0011】さらにまた、この発明は、多数のボビンか
ら個別に引き出される多数本の撚り線状体によって三次
元組織体を連続的に組成するべく、前記多数のボビンか
ら個別に引き出される多数本の撚り線状体を少なくとも
三本ずつ支持し、少なくとも3方向からの撚り線状体
を、組成方向に間隔をおいて収束して交絡し、かつ少な
くとも3方向に離れていくようにし、かつ離れていく各
撚り線状体と隣接する少なくとも2方向からの撚り線状
体とを収束して交絡するように、前記撚り線状体を隣接
する多数の回転体の各周囲に設けた溝部間に受け渡しつ
つ該各回転体を回転して三次元組織体を連続的に組成す
るようにした三次元組織体の製造方法を構成するもので
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明になる三次元組織
体の製造方法について、添付図面に示す具体的な実施例
(特に、三次元3X組織体の製造に関する基本的実施
例)に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1は、この発明により製造される三次元
組織体にあって、3本の撚り線状体を捩じり絡めて立体
的な3X交絡部を形成してなる三次元組織体の第1の構
成例(以下、3X組織体という)を示す概略的な斜視図
であり、図2は、4本の撚り線状体を捩じり絡めて立体
的な4X交絡部を形成してなる三次元組織体の第2の構
成例(以下、4X組織体という)を示す概略的な斜視図
であり、図3は、6本の撚り線状体を捩じり絡めて立体
的な6X交絡部と、3本の撚り線状体を捩じり絡めて立
体的な3X交絡部とが組織の組成方向に交互に繰り返し
て形成される三次元組織体の第3の構成例(以下、6X
−3X組織体という)を示す概略的な斜視図である。
【0014】図4は、この発明になる三次元組織体の製
造方法について、その適用になる第1の装置例として、
ボビンキャリアを行及び列方向に循環移動するノーマル
ツイスト方式による3Xコマ送りタイプの装置例を示す
ものであって、図4Aは、その概略的な正面図であり、
図4Bは、図4Aに示す三次元組織体製造装置にあっ
て、キャリア駆動部およびコマ駆動部のマトリックス図
である。
【0015】図5は、図4に示す3Xコマ送りタイプの
装置例にあって、キャリアの駆動を示すものであって、
図5A〜Fは、一層目操作によるキャリアの回転移動状
態を順次経時的に示すマトリックス図であり、図6は、
図5と同様にキャリアの動きを示すものであって、図6
A〜Dは、二層目操作によるキャリアの回転移動状態を
順次経時的に示すマトリックス図である。図7は、一層
目操作および二層目操作を施した撚り線状体の状態を示
す立体図である。
【0016】まず、この発明の適用になる三次元組織体
製造方法にあって、ノーマルツイスト方式による3Xコ
マ送りタイプの装置例による三次元の3X組織体ST1
の製造原理について、図1、図4〜図7に基づいて詳細
に説明する。図4に示す三次元組織体の製造装置例によ
れば、図に示すように、マトリックス状に配列した多数
のボビンキャリアBCから個別に引き出される撚り線状
体Wによって三次元組織体ST1を組成するものであっ
て、マトリックス状に配列した多数のボビンキャリアB
Cを規則的に移動させるためのボビンキャリア駆動部1
2と、前記多数のボビンキャリアBCから個別に引き出
される撚り線状体Wを個別に挿通する挿通孔を備えた多
数のコマPを規則的に移動させるためのコマ駆動部13
と、組成された三次元組織体ST1を引き上げるべく駆
動機構15によって矢印方向に駆動する引き上げ装置1
4とを含むものからなっている。
【0017】前記ボビンキャリア駆動部12は、図4B
並びに図5に示されるように、二次元方向に配列された
3行および3列のマトリックス上に、それぞれボビンが
載置されたキャリア[1] [2] [3] が配置されている。各
キャリア[1] [2] [3] のボビンからは撚り線状体Wが紙
面の奥側に引き出されて、その端部が同じ配列構成のマ
トリックス上でそれぞれ固定されているものと考える。
【0018】ここで、図4Bおよび図5において、一点
鎖線で囲んだキャリア移動空間10は、隣接する4区画
より構成され、3つのキャリア[1] [2] [3] を有する区
画と1つの空白区画より構成されている。マトリックス
は行および列がそれぞれ独立に移動可能であり、まず、
列L1とL3とを下方向に移動させる。これによりマト
リックスは図2Aに示す状態となる(図2各図において
は、キャリア移動空間10内のキャリア[1] [2] [3] の
みを図示している)。尚、上記構成において、列の移動
単位は上下方向に1コマ単位とし、行の移動単位は左右
方向に1コマ単位としている。
【0019】次いで、行C1とC3とを左方向に移動さ
せる。これによりマトリックスは図5Bに示す状態とな
る。さらに、列L2を上方向に移動させる。これにより
マトリックスは図5Cに示す状態となる。以上の操作に
より、マトリックス図5Cに示す状態においては、キャ
リア移動空間10内のキャリア[1] [2] [3] は、図4B
に示す状態から回転中心10aを中心に反時計方向に回
転して1コマずつ移動したことになる。
【0020】次に、行C2を右方向に、列L1とL3と
を下方向に、行C1とC3とを左方向に順に移動させ
る。この操作によりマトリックスは図5Dに示す状態と
なる。すなわち、キャリア[1] [2] [3] は、図4Bに示
す状態から、さらに回転中心10aを中心に反時計方向
に回転して1コマずつ移動したことになる。
【0021】続いて、列L2を上方向に、行C2を右方
向に、列L1とL3とを下方向に順に移動させることに
より、マトリックスは図5Eに示す状態となる。すなわ
ち、キャリア[1] [2] [3] は、図5Dに示す状態から、
さらに回転中心10aを中心に反時計方向に回転して1
コマずつ移動したことになる。
【0022】最後に、行C1とC3とを左方向に、列L
2を上方向に、行C2を右方向に順に移動させることに
より、マトリックスは図5Fに示す状態となる。すなわ
ち、キャリア[1] [2] [3] は、図5Eに示す状態から、
さらに回転中心10aを中心に反時計方向に回転して1
コマずつ移動したことになる。以上の12回の行および
列操作によりキャリア[1] [2] [3] は、図4Bに示す状
態から中心10aを中心に反時計方向に一回転したこと
になる。このキャリア移動空間10内における一回転操
作を一層目操作という。
【0023】次に、図4Bおよび図5において、一点鎖
線で囲んだ次キャリア移動空間11は、隣接する4区画
より構成され、3つのキャリア[1] [2] [3] を有する区
画と1つの空白区画より構成されており、前記キャリア
移動空間10を行方向右方へ1区画、および列方向下方
へ1区画ずつずらした位置で構成されている。マトリッ
クスは行および列がそれぞれ独立に移動可能とし、ま
ず、列L1とL3とを上方向に、行C1とC3を右方向
に、列L2を下方向に順に移動させることにより、マト
リックスは図3Aに示す状態となる。すなわち、次キャ
リア移動空間11内のキャリア[1] [2] [3] は、図4B
に示す状態から回転中心11aを中心に反時計方向に回
転して1コマずつ移動したことになる。
【0024】この、一点鎖線で囲んだ次キャリア移動空
間11における3つのキャリア[1] [2] [3] について
も、上記する一点鎖線で囲んだキャリア移動空間10に
おける3つのキャリア[1] [2] [3] と同様にして行方向
並びに列方向に操作し、その回転中心11aの廻りに一
回転させることができる。この次キャリア移動空間11
内における一回転操作を二層目操作という。この二層目
操作は、前記一層目操作を終了し、撚り線状体を紙面の
奥側へ一定量引き出した後に行い、当該二層目操作が終
了した後には、さらに撚り線状体を紙面の奥側へ一定量
引き出して再び前記一層目操作を繰り返して行う。
【0025】上記する一層目操作および二層目操作を連
続して行うことによって組織される三次元組織体の基本
構造について、図1および図7にもとづいて説明する。
図7では、3行3列のマトリックスを格子に置き換え、
その格子の交点部分をキャリア[1] [2] [3] の配列され
る位置として表してあり、上から順に初期格子21、一
層目格子22並びに二層目格子23として表してある。
【0026】前記初期格子21は、図4Bにおけるキャ
リア[1] [2] [3] から紙面の奥に引き出された撚り線状
体の端部が固定されているマトリックス上のキャリア
[1] [2][3] を表す。前記一層目格子22は、一層目操
作が終了した時点でのキャリア[1] [2] [3] を表すもの
であり、前記二層目格子23は、二層目操作が終了した
時点でのキャリア[1] [2] [3] を表すものである。
【0027】前記初期格子21および一層目格子22に
は、キャリア[1] [2] [3] が互いに対応した位置にそれ
ぞれ配置され、前記一層目格子22および二層目格子2
3には、キャリア[1] [2] [3] が互いに対応した位置に
それぞれ配置されている。
【0028】そして、初期状態においては、初期格子2
1および一層目格子22間には、それぞれのキャリア
[1] [2] [3] を結ぶ撚り線状体が略平行に配設されてお
り、一層目格子22および二層目格子23間には、それ
ぞれのキャリア[1] [2] [3] を結ぶ撚り線状体が略平行
に配設されている。
【0029】まず、一層目格子22において、キャリア
[1] [2] [3] を含むキャリア移動空間10に上記する一
層目操作を施すことにより、キャリア[1] [2] [3] は、
反時計方向に一回転する。この時、初期格子21におい
ては回転操作が行われないため、初期格子21と一層目
格子22との間の撚り線状体は交差して交絡点21pを
形成する。そして、初期格子21と一層目格子22との
間には一層目組成層21gが形成される。
【0030】次に、二層目格子23において、キャリア
[1] [2] [3] を含む次キャリア移動空間11に上記する
二層目操作を施すことにより、キャリア[1] [2] [3]
は、反時計方向に一回転する。この時、一層目格子22
においては回転操作が行われないため、一層目格子22
と二層目格子23との間の撚り線状体は交差して交絡点
22pを形成する。そして、一層目格子22と二層目格
子23との間には一層目組成層21gが形成される。
【0031】以上の操作を行うことによって、各層のキ
ャリア[1] [2] [3] を連結している撚り線状体により組
成層21g、22gが積層されて三次元構造の組成体が
形成される。そして、上記実施例においては初期格子2
1にキャリア移動空間10が一つ存在する場合について
説明したが、この初期格子21の大きさを拡張して、複
数のキャリア移動空間10が平面的に広がっている場合
においても、同様の操作を施すことによりキャリア[1]
[2] [3] の回転操作により三次元構造の組成体が形成さ
れる。なお、図1に示すように、交絡点Tw1の捩じり
方向と交絡点Tw2の捩じり方向とは逆方向であり、こ
れが組成方向に交互に連続するものである。この構成
は、図2に示すような三次元の4X組織体ST2並びに
図3に示すような三次元の6X−3X組織体ST3につ
いても同様である。
【0032】次いで、この発明になる三次元組織体の製
造方法について、添付図面中、図8〜図17に示す具体
的な実施例(特に、ボビンキャリアを所定の単位個数毎
に回転駆動するノーマルツイスト方式による3Xロータ
ギャタイプの実施例)に基づいて詳細に説明する。図8
は、この発明になる三次元組織体の製造方法にあって、
その適用になる第2の装置例として、所定の単位個数毎
に回転駆動するノーマルツイスト方式による3Xロータ
ギャタイプの装置例並びに製造手順を示すものであり、
図8Aは、ボビンキャリアから引き出される撚り線状体
の一端を製品引き上げ装置に固定した状態を一部破断し
て示す概略的な正面図、図8Bは、第1層目の立体的3
X交絡部を捩じり形成した状態を示す概略的な正面図、
図8Cは、第1層目の立体的3X交絡部を筬打ち手段に
より筬打ちした状態を示す概略的な正面図、図8Dは、
複数層の3X交絡部を形成し、間欠的に筬打ちして中間
製造過程を示す概略的な正面図である。
【0033】図9は、ボビンキャリア駆動手段につい
て、その一部分を平面視するものであり、2つの第1の
ボビンキャリア駆動ディスクにそれぞれ3つのボビンキ
ャリアがセットされている状態を示す概略的な平面図で
ある。
【0034】この発明は、例えば、ワイヤーのような剛
性のある撚り線状体Wを素材とし、組紐の組成原理にも
とづいて、三次元的構造になる金網のような三次元組織
体を製造するものであり、その具体的な組成例として、
図1に示すような三次元の3X組織体ST1、図2に示
すような三次元の4X組織体ST2並びに図3に示すよ
うな三次元の6X−3X組織体ST3を製造しようとす
るものである。
【0035】この発明になる三次元組織体の製造方法に
ついて、上記する具体的な組成例のうち、図1に示すよ
うな三次元の3X組織体ST1に関して、図8〜図17
を参照して詳細に説明する。
【0036】まず、この発明になる三次元組織体の製造
方法は、図8に示すように、多数のボビンキャリアBC
から個別に引き出される撚り線状体Wによって三次元組
織体を組成するものであって、多数のボビンキャリアB
Cを移載可能に支持し、少なくとも3方向からの撚り線
状体Wを組成方向に間隔をおいて収束接合し、かつ少な
くとも3方向へ離れていくようにボビンキャリアBCを
移動させるためのボビンキャリア駆動手段33と、前記
撚り線状体Wの収束接合部分を筬打ちする筬打ち手段3
4と、組成した組織体ST1、ST2あるいはST3を
引き上げる組織体引き上げ手段35とを含むものからな
っている。
【0037】この発明において、前記ボビンキャリアB
Cを移動させるためのボビンキャリア駆動手段33は、
極めて重要な構成要素である。前記ボビンキャリア駆動
手段33の具体的な実施例について、図9にもとづいて
詳細に説明する。前記ボビンキャリア駆動手段33は、
後述するボビンキャリア移載機構38の構成において図
9に示す第1の実施例を含むものからなっている。
【0038】図9に示すボビンキャリア駆動手段33
は、放射方向に向けて開口する例えば60°の角度間隔
をおいて設けてある6つのボビン軸受入口39を備え、
各隣接するもの同志の周縁が互いに接するように配列し
た多数のボビンキャリア駆動ディスク36と、前記ボビ
ンキャリア駆動ディスク36を回転駆動するための回転
駆動機構(図示せず)と、前記ボビンキャリア駆動ディ
スク36におけるボビンキャリア軸受入口39にボビン
キャリアBCを収容支持し、且つボビンキャリアBCを
隣接するボビンキャリア駆動ディスク36におけるボビ
ンキャリア軸受入口39に移載するボビンキャリア移載
機構38とを含むものからなっている。
【0039】前記ボビンキャリア駆動手段33は、例え
ば、図9に示すように、第1のボビンキャリア駆動ディ
スク36A、第2のボビンキャリア駆動ディスク36B
および第3のボビンキャリア駆動ディスク36Cの3つ
のボビンキャリア駆動ディスクをそれぞれ一駆動単位と
して組み合わされており、回転駆動機構によって回転駆
動するようになっている。回転駆動機構は、例えば、第
2のボビンキャリア駆動ディスク36Bに対し、その回
転軸40を介して接続されている回転駆動源を含むもの
からなっている。
【0040】一例において、第2のボビンキャリア駆動
ディスク36Bの回転軸には、駆動歯車G1が設けてあ
り、該駆動歯車G1は、第1のボビンキャリア駆動ディ
スク36Aの回転軸40に設けてある従動歯車G2と、
第3のボビンキャリア駆動ディスク36Cの回転軸40
に設けてある従動歯車G3に噛合していて、例えば、回
転駆動源により第2のボビンキャリア駆動ディスク36
Bを反時計方向に回転させた場合、第1および第3のボ
ビンキャリア駆動ディスク36A、36Cをそれぞれ時
計方向に回転させることができるようになっている。
【0041】図9に示す実施例になるボビンキャリア移
載機構38は、前記各ボビンキャリア駆動ディスク36
の回転軸40における上端部に組み立てられている。こ
のボビンキャリア移載機構38は、例えば、スプリング
により常時は閉じ方向に付勢されている6枚の可動押圧
片41と、前記可動押圧片41を開き方向に機械的に付
勢する開き付勢手段とを備えており、前記可動押圧片4
1を閉じた状態と、開いた状態に維持することができる
ようになっている。
【0042】図9によれば、左側の第1のボビンキャリ
ア駆動ディスク36Aにおける可動押圧片41が閉じた
状態にあり、中央の第2のボビンキャリア駆動ディスク
36Bにおける可動押圧片41が開いた状態にあり、前
記第2のボビンキャリア駆動ディスク36Bにおける可
動押圧片41によって前記ボビンキャリアBCを前記第
1のボビンキャリア駆動ディスク36Aにおけるボビン
キャリア軸受入口39に押し込んだ状態で収容支持す
る。
【0043】上記する構成において、前記ボビンキャリ
ア移載機構38は、以下に示すように作動する。第1の
ボビンキャリア駆動ディスク36A側の可動押圧片41
が閉じ状態に維持されていて、第2のボビンキャリア駆
動ディスク36B側の可動押圧片41が開くと、各可動
押圧片41によって、ボビンキャリアBCは、第1のボ
ビンキャリア駆動ディスク36A側のボビン軸受入口3
9に受け入れられ支持されるようになっている。
【0044】図9からも明らかなように、前記第1の実
施例になるボビンキャリア移載機構38によれば、第1
のボビンキャリア駆動ディスク36A側の可動押圧片4
1が閉じ状態にあるとき、その周囲の第2および第3の
ボビンキャリア駆動ディスク36B、36C側の可動押
圧片41が全て開き状態にあり、3つのボビンキャリア
BCが、前記第1のボビンキャリア駆動ディスク36A
側のボビン軸受入口39に受け入れられ支持されること
になる。
【0045】次に、図10、図11および図12を参照
して、図1に示す三次元の3X組織体ST1の組成手順
について説明する。図10〜図12は、図1に示すよう
な3X組織体ST1の製造手順の詳細を示すものであ
り、図10は、各第1のボビンキャリア駆動ディスク3
6Aに3つのボビンキャリアBCが支持されている状態
を示すものであり、上記する図9に対応する状態を示し
てある。
【0046】図11は、図10に示す状態において前記
ボビンキャリア駆動ディスクを数回転させて各ボビンキ
ャリアBCからの撚り線状体Wを3X交絡状に捩じり絡
め、第1層の3X交絡部Tw1を形成した後、ボビンキ
ャリアBCを各第1のボビンキャリア駆動ディスク36
Aから各第2のボビンキャリア駆動ディスク36Bに移
行し、支持している状態を示してある。
【0047】図12は、図11に示す状態において前記
ボビンキャリア駆動ディスクを数回転させて各ボビンキ
ャリアBCからの撚り線状体Wを3X交絡状に捩じり絡
め、第2層の3X交絡部Tw2を形成した後、ボビンキ
ャリアBCを各第2のボビンキャリア駆動ディスク36
Bから各元のボビンキャリア駆動ディスク36Aに移行
し、支持している状態を示してある。上記するように、
図10、図11、図12の手順をおって、三次元の3X
組織体ST1が組成される。
【0048】すなわち、図10に示す段階では、各第1
のボビンキャリア駆動ディスク36Aに対して、それぞ
れ3つのボビンキャリアBCが支持されていて、前記第
1のボビンキャリア駆動ディスク36Aの一つには、線
状体A1、A2、A3が支配され、前記ボビンキャリア
駆動ディスクを数回転させて各ボビンキャリアBCから
の撚り線状体A1、A2、A3を3X交絡状に捩じり絡
め、第1層の3X交絡部Tw1が形成される。しかる
後、前記第1のボビンキャリア駆動ディスク36Aに支
配されているボビンキャリアBCは、隣接する3つの第
2のボビンキャリア駆動ディスク36Bに移行し、その
内の一つには、撚り線状体A1、G2、D3が、その内
の他には、撚り線状体A2、B3、C1が、その内のさ
らに他には撚り線状体A3、E1、I2が支配され、前
記ボビンキャリア駆動ディスクを数回転させて各ボビン
キャリアBCからの撚り線状体A1、G2、D3、撚り
線状体A2、B3、C1および撚り線状体A3、E1、
I2によって、それぞれ個別に3X交絡状に捩じり絡め
られ、それぞれ第2層の3X交絡部Tw2が形成され、
互いに隣辺の撚り線状体が3X状に交絡し合って三次元
の組織体を連鎖的に連結組織する。
【0049】次に、図13および図14を参照して、図
2に示す三次元の4X組織体ST2の組成手順について
説明する。図13は、各第1のボビンキャリア駆動ディ
スクにボビンキャリアが支持されている状態を示す概略
的な平面図であり、図14は、図13に示す状態におい
て前記ボビンキャリア駆動ディスクを数回転させて各ボ
ビンキャリアからの線状体を4X交絡状に捩じり絡め、
第1層の4X交絡部を形成した後、ボビンキャリアを各
第1のボビンキャリア駆動ディスクから各第2のボビン
キャリア駆動ディスクに移行し、支持している状態を示
してある。上記するように、図13、図14、図13の
手順をおって、三次元の4X組織体ST2が組成され
る。
【0050】図2に示すような第2の例になる三次元の
4X組織体ST2を製造するための製造装置は、各ボビ
ンキャリア駆動ディスク36の構成において前記3X組
織体ST1を製造するための製造装置と相違するもので
あって、その他の構成においては何ら相違するものでは
ない。すなわち、4X組織体ST2を製造するための製
造装置におけるボビンキャリア駆動ディスク36は、9
0°の角度間隔をおいて放射方向に開口するボビン軸受
入口39を備えたものからなっている。
【0051】上記する構成によれば、図13に示す段階
では、各第1のボビンキャリア駆動ディスク36Aに対
して、それぞれ4つのボビンキャリアBCが支持されて
いて、前記第1のボビンキャリア駆動ディスク36Aの
一つには、撚り線状体A1、A2、A3、A4が支配さ
れ、前記ボビンキャリア駆動ディスクを数回転させて各
ボビンキャリアBCからの撚り線状体A1、A2、A
3、A4を4X交絡状に捩じり絡め、第1層の4X交絡
部Tw1が形成される。しかる後、前記第1のボビンキ
ャリア駆動ディスク36Aに支配されているボビンキャ
リアBCは、隣接する4つの第2のボビンキャリア駆動
ディスク36Bに移行し、その内の一つには、撚り線状
体A1、C2、L3、D4が、その内の他には、撚り線
状体A2、D3、B4、F1が、その内のさらに他に
は、撚り線状体A3、F4、G1、E2が、さらにまた
他には、撚り線状体A4、E1、M2、C3が支配さ
れ、前記ボビンキャリア駆動ディスクを数回転させて各
ボビンキャリアBCからの撚り線状体A1、C2、L
3、D4、撚り線状体A2、D3、B4、F1、撚り線
状体A3、F4、G1、E2および撚り線状体A4、E
1、M2、C3によって、それぞれ個別に4X交絡状に
捩じり絡められ、それぞれ第2層の4X交絡部Tw2が
形成され、互いに隣辺の線状体が4X状に交絡し合って
三次元の組織体を連鎖的に連結組織する。
【0052】次いで、図15、図16および図17を参
照して、図3に示す三次元の6X−3X組織体ST3の
組成手順について説明する。図15〜図17は、図3に
示す6X−3X組織体の製造手順の詳細を示すものであ
って、図15は、各第1のボビンキャリア駆動ディスク
にそれぞれ6つのボビンキャリアが支持されている状態
を示す概略的な平面図であり、図16は、図15に示す
状態において前記ボビンキャリア駆動ディスクを数回転
させて各ボビンキャリアからの線状体を6X交絡状に捩
じり絡め、第1層の6X交絡部Tw1を形成した後、ボ
ビンキャリアを各第1のボビンキャリア駆動ディスク3
6Aから各第2のボビンキャリア駆動ディスク36Bに
それぞれ3つずつ移行させて、支持している状態を示し
てあり、図17は、各第1のボビンキャリア駆動ディス
ク36Aに、それぞれ6つのボビンキャリアが移行して
支持されている状態を示してある。上記するように、図
15、図16および図17の手順をおって、三次元の6
X−3X組織体ST3が組成される。
【0053】すなわち、図15に示す段階では、各第1
のボビンキャリア駆動ディスク36Aに対して、それぞ
れ6つのボビンキャリアBCが支持されていて、前記第
1のボビンキャリア駆動ディスク36Aの一つには、撚
り線状体A1、A2、A3、A4、A5およびA6が支
配され、前記ボビンキャリア駆動ディスクを数回転させ
て各ボビンキャリアBCからの撚り線状体A1、A2、
A3、A4、A5およびA6を6X交絡状に捩じり絡
め、第1層の6X交絡部Tw1が形成される。しかる
後、前記第1のボビンキャリア駆動ディスク36Aに支
配されているボビンキャリアBCは、隣接する6つの第
2のボビンキャリア駆動ディスク36Bに移行し、その
内の第1には、撚り線状体A1、G3、B5が、その内
の第2には、撚り線状体A2、B4、C6が、その内の
第3には、撚り線状体A3、C5、D1が、その内の第
4には、撚り線状体A4、D6、E2が、その内の第5
には、撚り線状体A5、E1、F3が、その内の第6に
は、撚り線状体A6、F2、G4が支配され、前記ボビ
ンキャリア駆動ディスクを数回転させて各ボビンキャリ
アBCからの撚り線状体A1、G3、B5、撚り線状体
A2、B4、C6、撚り線状体A3、C5、D1、撚り
線状体A4、D6、E2、撚り線状体A5、E1、F3
および撚り線状体A6、F2、G4によって、それぞれ
個別に3X交絡状に捩じり絡められ、それぞれ第2層の
3X交絡部Tw2が形成され、互いに隣辺の線状体が6
X状並びに3X状に交互に交絡し合って三次元の組織体
を連鎖的に連結組織する。
【0054】次いで、この発明になる三次元組織体の製
造方法にあって、添付図面中、図18〜図21に示す具
体的な実施例(特に、給糸ボビンを固定しておくリバー
スツイスト方式による3Xロータギャタイプの実施例)
に基づいて詳細に説明する。図18は、この発明になる
三次元組織体の製造方法にあって、給糸ボビンを固定し
ておくリバースツイスト方式による3Xロータギャタイ
プの具体的な構成例を示す概略的な斜視図である。
【0055】図19は、この発明になる三次元組織体の
製造方法にあって、3X組織体の製造に関し、線状体を
回転体間で移載させるための線状体移動手段47の具体
例並びにその移載手順を示すものであって、図19A及
びA’は、第1の回転体に3本の線状体が支持されてい
て、その状態で該回転体を回転させて3本の線状体によ
る第1層の3X交絡部を組織する状態を示す概略的な正
面図及びその側面図、図19B及びB’は、線状体移動
手段としての線状体移動バー部材を矢印方向に挿入した
状態を示す概略的な正面図及びその側面図、図19C及
びC’は、該線状体移動バー部材を回転軸の廻りに90
°回転させて、第1の回転体に支持されている3本の線
状体を第2の回転体に移載し、その状態で該回転体を回
転させて3本の線状体による第2層の3X交絡部を組織
する状態を示す概略的な正面図及びその側面図、図19
D及びD’は、線状体移動バー部材を回転軸の廻りに9
0°回転させて、第2の回転体に支持されている3本の
線状体を第1の回転体に移載した状態を示す概略的な正
面図及びその側面図である。
【0056】一方、図20は、回転体について、該回転
体の駆動手段をユニット化し、該駆動手段の一単位の組
み合わせ例を示すものであって、図20Aは、駆動手段
がヘリカルギャ方式による一構成例を示す概略的な正面
図、図20Bは、その概略的な斜視図であり、図21
は、回転体について、該回転体の駆動手段をユニット化
し、該駆動手段の一単位の組み合わせ例を示すものであ
って、図21Aは、駆動手段がスパーギャ方式による構
成例を示す概略的な正面図、図21Bは、その概略的な
斜視図である。
【0057】この発明になる三次元組織体の製造方法に
ついて、図1に示すような三次元の3X組織体ST1に
関して、図1並びに図18〜図21を参照して詳細に説
明する。
【0058】まず、この発明の適用になる三次元組織体
の製造にあって、リバースツイスト方式による3Xロー
タギャタイプの装置例のものは、図18に示すように、
多数のボビンBから個別に引き出される多数本の撚り線
状体Wによって三次元組織体を組成するものであって、
前記多数本の撚り線状体Wを組成位置P1に個別に供給
する線状体供給手段43と、前記線状体供給手段43か
ら供給される多数本の撚り線状体Wを少なくとも3本ず
つ支持し、少なくとも3方向からの撚り線状体Wを組成
方向に間隔をおいて交絡させ、かつ少なくとも3方向へ
離れていくように前記多数本の撚り線状体Wを組成する
線状体分配手段44と、組成した組織体ST1、ST2
あるいはST3を引き上げる組織体引き上げ手段45と
を備えたものからなっている。
【0059】この発明において、前記線状体供給手段4
3は、例えば、クリールスタンドCSに対して、多数の
ボビンBが回転自在に支持されていて、前記多数のボビ
ンBから前記撚り線状体Wがそれぞれ個別に引き出され
るように構成されている。前記線状体供給手段43は、
テンション調節機構を含むものであって、前記ボビンB
から引き出される撚り線状体Wのテンションを適宜調節
できるようになっている。前記多数のボビンBから個別
に引き出された多数本の撚り線状体Wは、組成位置P1
に至る前段において、例えば、走行方向規制部材TRに
よって互いに略平行に走行するように走行方向が規制さ
れている。走行方向規制部材TRは、多数本の撚り線状
体Wが挿通する多数の挿通孔を備えたものからなってい
る。
【0060】この発明において、線状体分配手段44
は、極めて重要な構成要素である。前記線状体分配手段
44の具体的な実施例について、図18並びに図19〜
図21にもとづいて詳細に説明する。前記線状体分配手
段44は、基本的には、多数の回転体46と、線状体移
動手段47とを含むものからなっている。前記回転体4
6は、筐体BU内において連動連結手段48によってそ
れぞれが互いに保持された状態で回転可能に支持されて
いる。
【0061】図20あるいは図21に示すように、前記
回転体46は、周囲に少なくとも3条の線状体受入溝4
9(図20あるいは図21においては6条の線状体受入
溝49)を備えたものからなっている。前記線状体受入
溝49は、3X組織体ST1を組成するものにあって
は、120°の角度間隔をおいた3条の溝によって構成
されており、4X組織体ST2を組成するものにあって
は、90°の角度間隔をおいた4条の溝によって構成さ
れており、6X−3X組織体ST3を組成するものにあ
っては60°の角度間隔をおいた6条の溝によって構成
されている。前記3X組織体ST1を組成するための回
転体46における線状体受入溝49は、60°の角度間
隔をおいた6条の溝によって構成されているものであっ
てもよい。その場合には6条の溝のうち1条おきの3条
の溝に対して撚り線状体Wが支持されるように適用すれ
ばよい。
【0062】前記線状体分配手段44における連動連結
手段48は、前記回転体46の周囲に設けたギャ機構5
0によって構成されるものであり、その具体的な実施例
を図20および図21に示す。図20は、回転体46に
ついて、該回転体46の駆動手段をユニット化し、3つ
の回転体46を一単位として駆動手段の単位系とする組
み合わせ例を示すものであって、図20Aは、駆動手段
がヘリカルギャ方式による一構成例を示す概略的な正面
図、図20Bは、その概略的な斜視図である。図21
は、回転体46について、該回転体46の駆動手段をユ
ニット化し、該駆動手段の一単位の組み合わせ例を示す
ものであって、図21Aは、駆動手段がスパーギャ方式
による構成例を示す概略的な正面図、図21Bは、その
概略的な斜視図である。
【0063】3つの回転体46A、46B、46Cを一
単位とする駆動手段にあって、図20に示すヘリカルギ
ャ機構54による構成例によれば、第1の回転体46A
にはヘリカルギャ54Aが設けてあり、第2の回転体4
6Bにはヘリカルギャ54Bが設けてあり、第3の回転
体46Cにはヘリカルギャ54Cが設けてある。図20
に示す例によれば、第1の回転体46Aが駆動源に連結
され、反時計方向に回転する駆動回転体であり、そのヘ
リカルギャ54Aを介して第2の回転体46Bのヘリカ
ルギャ54B並びに第3の回転体46Cのヘリカルギャ
54Cに噛合連結されていて、前記第2の回転体46B
並びに第3の回転体46Cを時計方向に回転する。前記
第2の回転体46Bと第3の回転体46Cとは直接的に
は噛合していない。
【0064】このヘリカルギャ方式による構成例のもの
にあっては、ギャ構造が回転体46の母線に沿って傾斜
形成されることから、線状体受入溝49を回転体46の
母線に沿ってのびる平行な溝として設計することができ
る。この構成例によれば、溝が真っ直ぐなため線状体の
受け渡しが容易である。一方、ギャ位置を保つための加
工制度が要求される(ギャ底面とピッチ円径とを一致す
る状態に設計できるので落ち込みが生じないという利点
がある)。
【0065】図21に示すスパーギャ機構55による構
成例によれば、第1の回転体46Aにはスパーギャ55
Aが設けてあり、第2の回転体46Bにはスパーギャ5
5Bが設けてあり、第3の回転体46Cにはスパーギャ
55Cが設けてある。図21に示す例によれば、第1の
回転体46Aが駆動源に連結され、反時計方向に回転す
る駆動回転体であり、そのスパーギャ55Aを介して第
2の回転体46Bのスパーギャ55B並びに第3の回転
体46Cのスパーギャ55Cに噛合連結されていて、第
2の回転体46B並びに第3の回転体46Cを時計方向
に回転する。前記第2の回転体46Bと第3の回転体4
6Cとは直接的には噛合していない。
【0066】このスパーギャ方式による構成例のものに
あっては、ギャ構造が回転体46の母線に沿って平行に
形成されることから、線状体受入溝49を回転体46の
母線に沿って傾斜する傾斜溝として設計する必要があ
る。この構成例によれば、ギャ位置を保つためのロータ
ー部が溝を斜めにすることによりカバーすることができ
るという利点を有している。
【0067】次いで、前記線状体分配手段44における
線状体移動手段47の具体的な実施例に関して、図19
に基づいて説明する。図19は、この発明になる三次元
組織体の製造方法にあって、3X組織体ST1の製造に
関し、撚り線状体Wを回転体46、46間で移載させる
ための線状体移動手段47の具体例並びにその移載手順
を示すものであって、図19A及びA’は、第1の回転
体に3本の線状体が支持されていて、その状態で該回転
体を回転させて3本の線状体による第1層の3X交絡部
を組織する状態を示す概略的な正面図及びその側面図、
図19B及びB’は、線状体移動手段47としての線状
体移動バー部材60を矢印方向に挿入した状態を示す概
略的な正面図及びその側面図、図19C及びC’は、該
線状体移動バー部材60を回転軸の廻りに90°回転さ
せて、第1の回転体に支持されている3本の線状体を第
2の回転体に移載し、その状態で該回転体を回転させて
3本の線状体による第2層の3X交絡部を組織する状態
を示す概略的な正面図及びその側面図、図19D及び
D’は、線状体移動バー部材60を回転軸の廻りに90
°回転させて、第2の回転体に支持されている3本の線
状体を第1の回転体に移載した状態を示す概略的な正面
図及びその側面図である。
【0068】この発明において、前記線状体移動手段4
7は、重要な要素であり、前記回転体46における線状
体受入溝49に支持された少なくとも3本の撚り線状体
Wを隣接する回転体46における線状体受入溝49との
間で移動させるためのものである。前記線状体移動手段
47は、より具体的には、長さ方向に沿ってのびる上縁
カム作用面61と下縁カム作用面62とを有する線状体
移動バー部材60によって構成されるものである。前記
線状体移動バー部材60の形態は、4X組織体ST2の
組成用並びに6X−3X組織体ST3の組成用に応じて
異なる。
【0069】前記線状体移動手段47のための線状体移
動バー部材60は、長さ方向に沿ってのびる上縁カム作
用面61と下縁カム作用面62とを有する細長い板体か
らなっており、図19に示す3X組織体ST1組成用の
ものにおいては、第1の回転体46Aに支持されている
線状体A1と線状体A2、A3の間に、矢印方向に沿っ
て水平な状態で進入し(図19Bにおいて右から左へ、
図19B’において紙面手前から奥へ)、進入した後、
当該線状体移動バー部材60の回転軸60aの廻りに9
0°回転させる際、前記上縁カム作用面61によって、
第1の回転体46Aの線状体受入溝49に支持されてい
る線状体A1を図中上方に押し上げて第2の回転体46
Bの線状体受入溝49に移動させ、前記下縁カム作用面
62によって、第1の回転体46Aの線状体受入溝4
9、49に支持されている線状体A2およびA3を図中
下方に押し下げて下方に隣接する一対の第2の回転体4
6B、46Bの各線状体受入溝49に移動させて、それ
ぞれの溝内に各線状体A1、A2、A3を支配させ得る
ようになっている。
【0070】上記するように、第1の回転体46Aにお
ける3つの線状体受入溝49に支持されている線状体A
1、A2、A3を隣接する第2の回転体46B、46
B、46Bにおける各1つの線状体受入溝9に効果的に
移動させるため、前記線状体移動バー部材60の上縁カ
ム作用面61並びに下縁カム作用面62が図19Cにお
いて仮想線で示すような形態に、それぞれ曲面状に設計
されている。この線状体移動バー部材60における上縁
カム作用面61並びに下縁カム作用面62は、図19C
において左右に規則的に連続するものであって、図にお
いて横一列に並ぶ第1の回転体46Aに対して一斉に作
用し、それぞれ線状体受入溝49に支持されている線状
体を移動させることができるようになっている。
【0071】
【発明の効果】この発明になる三次元組織体の製造方法
によれば、当該三次元組織体を組紐の組成原理にもとづ
いて撚り線状体を適用して構成されるものであって、三
次元3X組織体、三次元4X組織体あるいは三次元6X
−3X組織体を組成することができ、特に、素材となる
線状体が撚り線状体でなる点においてこれらの組織体を
蒸留装置の流体流路中に設け、物質移、熱交換等を行う
充填体として適用した場合、三次元3X組織体にあって
は、流体は3方向から接合部に至り、3方向へ流れてい
くものであり、三次元4X組織体にあっては、流体は4
方向から接合部に至り、4方向へ流れていくものであ
り、三次元6X−3X組織体にあっては、流体は6方向
から6X接合部に至り、6方向へ流れていき、そのそれ
ぞれが、それぞれ3方向に別れて3X接合部に至り、3
方向へ流れていくものであり、処理機能が優れ、しかも
圧力損失が低減し処理効率もアップするという点におい
て極めて有効に作用するものといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明にかかる三次元組織体の製造
方法により製造される三次元組織体の具体的な構成を示
すものであって、3本の撚り線状体を捩じり絡めて立体
的な3X交絡部を形成してなる三次元組織体の構成(文
中、3X組織体という)を示す概略的な斜視図である。
【図2】図2は、この発明にかかる三次元組織体の製造
方法により製造される三次元組織体の具体的な構成を示
すものであって、4本の撚り線状体を捩じり絡めて立体
的な4X交絡部を形成してなる三次元組織体の構成(文
中、4X組織体という)を示す概略的な斜視図である。
【図3】図3は、この発明にかかる三次元組織体の製造
方法により製造される三次元組織体の具体的な構成を示
すものであって、6本の撚り線状体を捩じり絡めて立体
的な6X−3X交絡部を形成してなる三次元組織体の構
成(文中、6X−3X組織体という)を示す概略的な斜
視図である。
【図4】図4は、この発明になる三次元組織体の製造方
法について、その適用になる第1の装置例として、ボビ
ンキャリアを行及び列方向に循環移動するノーマルツイ
スト方式による3Xコマ送りタイプの装置例を示すもの
であって、図4Aは、その概略的な正面図であり、図4
Bは、図4Aに示す三次元組織体製造装置にあって、キ
ャリア駆動部およびコマ駆動部のマトリックス図であ
る。
【図5】図5は、図4に示す3Xコマ送りタイプの装置
例にあって、キャリアの駆動を示すものであって、図5
A〜Fは、一層目操作によるキャリアの回転移動状態を
順次経時的に示すマトリックス図である。
【図6】図6は、図5と同様にキャリアの動きを示すも
のであって、図6A〜Dは、二層目操作によるキャリア
の回転移動の状態を順次経時的に示すマトリクス図であ
る。
【図7】図7は、一層目操作および二層目操作を施した
撚り線状体の状態を示す立体図である。
【図8】図8は、この発明になる三次元組織体の製造方
法にあって、その一構成例になる三次元組織体の製造手
順を概略的に示すものであり、図1Aは、ボビンキャリ
アから引き出される線状体の一端を製品引き上げ装置に
固定した状態を一部破断して示す概略的な正面図、図1
Bは、第1層目の立体的3X交絡部を捩じり形成した状
態を示す概略的な正面図、図1Cは、第1層目の立体的
3X交絡部を筬打ち手段により筬打ちした状態を示す概
略的な正面図、図1Dは、複数層の3X交絡部を形成
し、間欠的に筬打ちして三次元組織体製品の中間製造過
程を示す概略的な正面図である。
【図9】図9は、ボビンキャリア駆動手段について、そ
の一部分を平面視するものであり、2つの第1のボビン
キャリア駆動ディスクにそれぞれ3つのボビンキャリア
がセットされている状態を示す概略的な平面図である。
【図10】図10〜図12は、図1に示す3X組織体S
T1の製造手順の詳細を示すものであって、図10は、
各第1のボビンキャリア駆動ディスク36Aにボビンキ
ャリアBCが支持されている状態を示す概略的な平面図
である。
【図11】図11は、図10に示す状態において前記ボ
ビンキャリア駆動ディスク36Aを数回転させて各ボビ
ンキャリアBCからの撚り線状体Wを3X交絡状に捩じ
り絡め、第1層の3X交絡部Tw1を形成した後、ボビ
ンキャリアBCを各第1のボビンキャリア駆動ディスク
36Aから各第2のボビンキャリア駆動ディスク36B
に移行し、支持している状態を示す概略的な平面図であ
る。
【図12】図12は、図11に示す状態においてボビン
キャリア駆動ディスク36Bを数回転させて各ボビンキ
ャリアBCからの撚り線状体Wを3X交絡状に捩じり絡
め、第2層の3X交絡部Tw2を形成した後、該各3本
の線状体を各第2のボビンキャリア駆動ディスク36B
から各元のボビンキャリア駆動ディスク36Aに移行
し、支持している状態を示す概略的な正面図である。
【図13】図13〜図14は、図2に示す4X組織体S
T2の製造手順の詳細を示すものであり、図13は、各
第1のボビンキャリア駆動ディスクに各4本の撚り線状
体が支持されている状態を示す概略的な正面図である。
【図14】図14は、図13に示す状態においてボビン
キャリア駆動ディスクを数回転させてそれぞれの溝に支
持されている各4本の線状体を4X交絡状に捩じり絡
め、第1層の4X交絡部Tw1を形成した後、該各4本
の線状体を各第1のボビンキャリア駆動ディスクから各
第2のボビンキャリア駆動ディスクに移行し、支持して
いる状態を示す概略的な正面図である。
【図15】図15〜図17は、図3に示す6X−3X組
織体ST3の製造手順の詳細を示すものであって、図8
は、各第1のボビンキャリア駆動ディスクに各6本の撚
り線状体が指示されている状態を示す概略的な正面図で
ある。
【図16】図16は、図17に示す状態において前記第
1のボビンキャリア駆動ディスクを数回転させてそれぞ
れの溝に支持されている各6本の線状体を6X交絡状に
捩じり絡め、第1層の6X交絡部Tw1を形成した後、
該各6本の線状体を各第1のボビンキャリア駆動ディス
クから各第2のボビンキャリア駆動ディスクに移行し、
支持している状態を示す概略的な正面図である。
【図17】図17は、各第1のボビンキャリア駆動ディ
スクに、それぞれ6本の線状体が移行して支持されてい
る状態を示す概略的な正面図である。
【図18】図18は、この発明になる三次元組織体の製
造方法にあって、他の構成例になる装置の例を示す概略
的な斜視図である。
【図19】図19は、この発明になる三次元組織体の製
造方法にあって、3X組織体の製造に関し、線状体を回
転体間で移載させるための線状体移動手段7の具体例並
びにその移載手順を示すものであって、図19A及び
A’は、第1の回転体に3本の線状体が支持されてい
て、その状態で該回転体を回転させて3本の線状体によ
る第1層の3X交絡部を組織する状態を示す概略的な正
面図及びその側面図、図19B及びB’は、線状体移動
手段としての線状体移動バー部材を矢印方向に挿入した
状態を示す概略的な正面図及びその側面図、図19C及
びC’は、該線状体移動バー部材を回転軸の廻りに90
°回転させて、第1の回転体に支持されている3本の線
状体を第2の回転体に移載し、その状態で該回転体を回
転させて3本の線状体による第2層の3X交絡部を組織
する状態を示す概略的な正面図及びその側面図、図19
D及びD’は、線状体移動バー部材を回転軸の廻りに9
0°回転させて、第2の回転体に支持されている3本の
線状体を第1の回転体に移載した状態を示す概略的な正
面図及びその側面図である。
【図20】図20は、回転体について、該回転体の駆動
手段をユニット化し、該駆動手段の一単位の組み合わせ
例を示すものであって、図20Aは、駆動手段がヘリカ
ルギャ方式による一構成例を示す概略的な正面図、図2
0Bは、その概略的な斜視図である。
【図21】図21は、回転体について、該回転体の駆動
手段をユニット化し、該駆動手段の一単位の組み合わせ
例を示すものであって、図21Aは、駆動手段がスパー
ギャ方式による構成例を示す概略的な正面図、図21B
は、その概略的な斜視図である。
【図22】図22は、従来のこの種の組織体の例を示す
ものであって、図22Aは、その概略的な斜視図であ
り、図22Bは、上記従来例になる組織体における流体
の流れの関係を示す説明図である。
【符号の説明】
ST1 三次元3X組織体 ST2 三次元4X組織体 ST3 三次元6X−3X組織体 BC ボビンキャリア W 撚り線状体 10 キャリア移動空間 11 次キャリア移動空間 12 ボビンキャリア駆動部 13 コマ駆動部 14 組織体引き上げ装置 33 ボビンキャリア駆動手段 34 筬打ち手段 35 組織体引き上げ手段 43 線状体供給手段 44 線状体分配手段 45 組織体引き上げ手段 46 回転体 46A 第1の回転体 46B 第2の回転体 46C 第3の回転体 47 線状体移動手段 48 連動連結手段 49 線状体受入溝 50 ギャ機構 54 ヘリカルギャ機構 55 スパーギャ機構 P1 組成位置 Tw1 第1層の3X交絡部 Tw2 第2層の3X交絡部 60 線状体移動バー部材 61 上縁カム作用面 62 下縁カム作用面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のボビンから個別に引き出される多
    数本の線状体によって三次元組織体を連続的に組成する
    三次元組織体の製造方法にあって、前記線状体が、複数
    本の素線を撚り合わせた撚り線状体により構成されるも
    のからなり、少なくとも3方向からの撚り線状体を組成
    方向に間隔をおいて収束して交絡し、かつ少なくとも3
    方向に離れていくようにし、かつ離れていく各撚り線状
    体と隣接する少なくとも2方向からの撚り線状体とを収
    束して交絡しながら三次元組織体を組成することを特徴
    とする三次元組織体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記多数のボビンから個別に引き出され
    る撚り線状体のうち、それぞれ3方向からの撚り線状体
    を組成方向に間隔をおいて収束して交絡し、かつ3方向
    へ離れていくようにして3X交絡部を形成し、かつ離れ
    ていく各撚り線状体と隣接する2方向からの撚り線状体
    とを収束して交絡しながら3Xの三次元組織体を組成す
    るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の三次元
    組織体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記多数のボビンから個別に引き出され
    る撚り線状体のうち、それぞれ4方向からの撚り線状体
    を組成方向に間隔をおいて収束して交絡し、かつ4方向
    へ離れていくようにして4X交絡部を形成し、かつ離れ
    ていく各撚り線状体と隣接する3方向からの撚り線状体
    とを収束して交絡しながら4Xの三次元組織体を組成す
    るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の三次元
    組織体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記多数のボビンから個別に引き出され
    る撚り線状体のうち、それぞれ6方向からの撚り線状体
    を組成方向に間隔をおいて収束して交絡し、かつ6方向
    へ離れていくようにして6X交絡部を形成し、かつ離れ
    ていく各撚り線状体と隣接する2方向からの撚り線状体
    とを収束して交絡しながら6X−3Xの三次元組織体を
    組成するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
    三次元組織体の製造方法。
  5. 【請求項5】 多数のボビンから個別に引き出される多
    数本の撚り線状体によって三次元組織体を連続的に組成
    するべく、前記多数のボビンをボビンキャリアを介して
    行及び列方向にマトリックス状に配列し、少なくとも3
    方向からの撚り線状体を、組成方向に間隔をおいて収束
    して交絡し、かつ少なくとも3方向に離れていくように
    し、かつ離れていく各撚り線状体と隣接する少なくとも
    2方向からの撚り線状体とを収束して交絡するよう前記
    ボビンキャリアを行及び列方向に移動させるようにした
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載
    の三次元組織体の製造方法。
  6. 【請求項6】 多数のボビンから個別に引き出される多
    数本の撚り線状体によって三次元組織体を連続的に組成
    するべく、少なくとも三つずつのボビンをボビンキャリ
    アを介して、隣接する多数の回転手段に移載可能に支持
    し、少なくとも3方向からの撚り線状体を、組成方向に
    間隔をおいて収束して交絡し、かつ少なくとも3方向に
    離れていくようにし、かつ離れていく各撚り線状体と隣
    接する少なくとも2方向からの撚り線状体とを収束して
    交絡するよう前記ボビンキャリアを前記回転手段間に移
    動させるようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項
    4のいずれかに記載の三次元組織体の製造方法。
  7. 【請求項7】 多数のボビンから個別に引き出される多
    数本の撚り線状体によって三次元組織体を連続的に組成
    するべく、前記多数のボビンから個別に引き出される多
    数本の撚り線状体を少なくとも三本ずつ支持し、少なく
    とも3方向からの撚り線状体を、組成方向に間隔をおい
    て収束して交絡し、かつ少なくとも3方向に離れていく
    ようにし、かつ離れていく各撚り線状体と隣接する少な
    くとも2方向からの撚り線状体とを収束して交絡するよ
    うに、前記撚り線状体を隣接する多数の回転体の各周囲
    に設けた溝部間に受け渡しつつ該各回転体を回転して三
    次元組織体を連続的に組成するようにしたことを特徴と
    する請求項1〜請求項4のいずれかに記載の三次元組織
    体の製造方法。
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