JP2002266212A - 三次元組織体の製造方法及び製造装置 - Google Patents

三次元組織体の製造方法及び製造装置

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JP2002266212A
JP2002266212A JP2001058111A JP2001058111A JP2002266212A JP 2002266212 A JP2002266212 A JP 2002266212A JP 2001058111 A JP2001058111 A JP 2001058111A JP 2001058111 A JP2001058111 A JP 2001058111A JP 2002266212 A JP2002266212 A JP 2002266212A
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linear bodies
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Yuji Uchida
裕士 内田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】組紐の組成原理を適用して三次元的なX交絡構
造部(3X交絡構造組織体ST1、4X交絡構造組織体
ST2、6X−3X交絡構造組織体ST3)を組成によ
り構成する三次元組織体の製造装置を提供すること。 【解決手段】多数のボビン2から個別に引き出される多
数本の線状体1によって三次元組織体ST1(ST2、
ST3)を組成する三次元組織体の製造装置にあって、
多数本の線状体を組成位置P1に個別に供給する線状体
供給手段3と、線状体供給手段3から供給される多数本
の線状体1を少なくとも3本ずつ支持しつつ組成方向に
間隔をおいて捩じり絡めて交絡させた後、少なくとも3
方向へ離散するように多数本の線状体1を組成する線状
体分配手段4と、組成した組織体を引き上げる組織体引
き上げ手段5を備え、線状体分配手段4が、交絡と離散
を1回または複数回繰り返すサイクル毎に、上記交絡の
ための捩じり方向を反転させる駆動手段を含むこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、組紐の組成原理
に基づいて構成される三次元組織体の製造方法および装
置に関するものであり、特に、三次元的に組織された三
次元組織体を供するものであって、これを例えば蒸留装
置の流体流路中に設けて、物質移動、あるいは熱交換等
を行う充填体等として効果的に適用するための三次元組
織体の製造に関連するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、例えば、蒸留装置の流体
流路中に設けて、物質移動あるいは熱交換等を行う充填
体を製造する方法として、例えば、特開平5−9610
1号公開公報に開示されるような技術が知られている。
この従来の技術は、経糸と緯糸とを用いた織機による織
成原理によるものである。この従来技術により得られる
充填体101は、図22Aに示すように、多層の透過板
102の各層が、接合部102aを介して接合され、非
接合部102bにおいて離遠した所謂Xパッキング(隣
接する両透過板により形成される接合部102aの断面
形状がX字形となる形態のもの)として構成されるもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記する従来の技術に
より得られる充填体101を、気体間、液体間または気
体と液体間の物質移動、熱交換または混合を行う装置に
充填する充填体として用いた場合、流体の流れは、図2
2Bにおいて矢印aで示すように、2方向から接合部1
02aに至り、また2方向に流れるのみであるので(断
面的に見た場合、単なる二次的なX字形のものにすぎ
ず、三次元的なX構造部分を有していないので)、均一
な分散効率が低いものであった。
【0004】そこで、この発明は、上記するような従来
技術にみられる上記する問題点を解決するべく、組紐の
組成原理を適用することにより、当該構造体における接
合部の構成を三次元的なX交絡構造部(3X交絡構造、
4X交絡構造、6X−3X交絡構造)とする三次元組織
体を製造するための三次元組織体の製造方法および製造
装置を提供することにある。さらに、この発明は、線状
体を捩じり絡めてX交絡構造部を得るときの線状体に生
じる撚りを後で打ち消すようにして三次元組織体を円滑
に製造できるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するものであり、具体的には、多数のボビンから
個別に引き出される多数本の線状体によって三次元組織
体を組成する三次元組織体の製造方法にあって、前記多
数本の線状体を組成位置に個別に供給し、供給された多
数本の線状体を少なくとも3本ずつ組成方向に間隔をお
いて捩じり絡めて交絡させた後、少なくとも3方向へ離
散するようにし、交絡と離散を繰り返すことにより三次
元組織体を連続して組成するに際して、交絡と離散を1
回または複数回繰り返すサイクル毎に、交絡のための捩
じり方向を反転させる三次元組織体の製造方法である。
この発明にあっては、線状体を捩じり絡めて交絡部を形
成するときに線状体供給側に線状体の撚りが生じるが、
1サイクル毎に捩じり方向を反転させることにより、既
に生じている撚りと新しい撚りとが打ち消しあって撚り
の無い状態にすることができる。
【0006】さらに、この発明は、前記捩じり絡めて交
絡させる途中で、交絡中の交絡部に反転バーを介在した
後に前記捩じり方向を反転させて交絡を行うようにして
いる。捩じり方向の異なる交絡部が隣接していても境界
部に介在する反転バーにより、逆方向に作用する撚り戻
しの力が隣接相互間で伝播しあうことはなく、交絡状態
を維持する。
【0007】また、この発明は、前記反転バーを、隣接
する交絡部に架け渡して介在したことである。隣接する
交絡部に架け渡した反転バーは、隣接する交絡部で安定
して保持されるようになる。
【0008】さらに、この発明は、上記の目的を達成す
るものであり、具体的には、多数のボビンから個別に引
き出される多数本の線状体によって三次元組織体を組成
する三次元組織体の製造装置にあって、前記多数本の線
状体を組成位置に個別に供給する線状体供給手段と、前
記線状体供給手段から供給される多数本の線状体を少な
くとも3本ずつ支持しつつ組成方向に間隔をおいて捩じ
り絡めて交絡させた後、少なくとも3方向へ離散するよ
うに前記多数本の線状体を組成する線状体分配手段と、
組成した組織体を引き上げる組織体引き上げ手段を備
え、上記線状体分配手段が、交絡と離散を1回または複
数回繰り返すサイクル毎に、上記交絡のための捩じり方
向を反転させる駆動手段を含む三次元組織体の製造装置
である。この発明は、線状体を捩じり絡めて交絡部を形
成するときに線状体供給側の線状体に撚りが生じるが、
所定サイクル毎に捩じり方向を反転させることにより、
既に生じている撚りと新しい撚りとが打ち消しあって撚
りの無い状態にすることができる。
【0009】また、この発明は、前記線状体分配手段
が、連動連結手段を介して夫々が回転可能に支持され、
周囲に少なくとも3条の線材受入溝を備えた多数の回転
体と、該回転体における線状体受入溝に支持された少な
くとも3本の線状体を隣接する回転体における線状体受
入溝との間で移動させる線状体移動手段とを含むものか
らなり、線状体受入溝に支持された線状体を捩じり絡め
るための回転体の回転方向を前記駆動手段で反転させる
ように構成したものである。線状体移動手段による移動
により線状体を線状体受入溝に支持している回転体を、
所定サイクル毎に駆動手段で反転させることで、線状体
の捩じり方向を確実に反転させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明になる三次元組織
体の製造方法および製造装置について、図1〜図11に
示す具体的な実施例(特に、三次元3X組織体の製造に
関する基本的実施例)に基づいて詳細に説明する。図1
は、この発明になる三次元組織体の製造装置について、
その基本的構成を示す概略的な斜視図である。
【0011】図2は、この発明により製造される三次元
組織体にあって、それぞれ異なる組織構成例を示すもの
であり、図2Aは、3本の線状体を捩じり絡めて立体的
な3X交絡部を形成してなる三次元組織体の第1の構成
例(以下、3X組織体という)を示す概略的な斜視図、
図2Bは、4本の線状体を捩じり絡めて立体的な4X交
絡部を形成してなる三次元組織体の第2の構成例(以
下、4X組織体という)を示す概略的な斜視図、図2C
は、6本の線状体を捩じり絡めて立体的な6X交絡部
と、3本の線状体を捩じり絡めて立体的な3X交絡部と
が組織の組成方向に交互に繰り返して形成される三次元
組織体の第3の構成例(以下、6X−3X組織体とい
う)を示す概略的な斜視図である。
【0012】この発明は、例えば、ワイヤー(例えば、
ステンレス鋼からなる針金)のような剛性のある線状体
1を素材として、組紐の組成原理にもとづいて、三次元
的構造になる金網のような三次元組織体を製造するもの
であり、その具体的な組成例として、図2Aにおいて参
照符号11で示すような三次元の3X組織体ST1、図
2Bにおいて参照符号12で示すような三次元の4X組
織体ST2並びに図2Cにおいて参照符号13で示すよ
うな三次元の6X−3X組織体ST3を製造しようとす
るものである。
【0013】この発明になる三次元組織体の製造装置に
ついて、上記する具体的な組成例のうち、図2Aにおい
て参照符号11で示すような三次元の3X組織体ST1
に関して、図1、図2A、図3〜図5、図11、図14
〜図15を参照して詳細に説明する。
【0014】まず、この発明になる三次元組織体の製造
装置は、図1に示すように、多数のボビン2から個別に
引き出される多数本の線状体1によって三次元組織体を
組成するものであって、前記多数本の線状体1を組成位
置P1に個別に供給する線状体供給手段3と、前記線状
体供給手段3から供給される多数本の線状体1を少なく
とも3本ずつ支持し、少なくとも3方向からの線状体1
を組成方向に間隔をおいて交絡させ、かつ少なくとも3
方向へ離れていくように前記多数本の線状体1を組成す
る線状体分配手段4と、組成した組織体ST1(ST2
あるいはST3)を引き上げる組織体引き上げ手段5
と、前記線状体供給手段3と線状体分配手段4との間に
配置され、線状体分配手段4寄り側で隣接する線状体
1,1の間へ進入して進入状態のまま線状体供給手段3
へ向かって移動した後に線状体1,1の間から退出する
進退自在な寄せ具16を有する寄せ手段17とを備えた
ものからなっている。
【0015】この発明において、前記線状体供給手段3
は、例えば、クリールスタンドCSに対して、多数のボ
ビン2が回転自在に支持されていて、前記多数のボビン
2から前記線状体1がそれぞれ個別に引き出されるよう
に構成されている。前記線状体供給手段3は、テンショ
ン調節機構を含むものであって、前記ボビン2から引き
出される線状体1のテンションを適宜調節できるように
なっている。前記多数のボビン2から個別に引き出され
た多数本の線状体1は、組成位置P1に至る前段におい
て、例えば、走行方向規制部材TRによって互いに略平
行に走行するように走行方向が規制されている。前記走
行方向規制部材TRは、多数本の線状体1が挿通する多
数の挿通孔を備えたものからなっている。
【0016】前記線状体分配手段4は、極めて重要な構
成要素である。前記線状体分配手段4の具体的な実施例
について、図1並びに図11〜図15にもとづいて詳細
に説明する。前記線状体分配手段4は、基本的には、多
数の回転体6と、線状体移動手段7とを含むものからな
っている。前記回転体6は、筐体BU内において連動連
結手段8によってそれぞれが互いに保持された状態で回
転可能に支持されている。
【0017】図14あるいは図15に示すように、前記
回転体6は、周囲に少なくとも3条の線状体受入溝9
(図14あるいは図15においては6条の線状体受入溝
9)を備えたものからなっている。前記線状体受入溝9
は、3X組織体ST1を組成するものにあっては、12
0°の角度間隔をおいた3条の溝によって構成されてお
り、4X組織体ST2を組成するものにあっては、90
°の角度間隔をおいた4条の溝によって構成されてお
り、6X−3X組織体ST3を組成するものにあっては
60°の角度間隔をおいた6条の溝によって構成されて
いる。前記3X組織体ST1を組成するための回転体6
における線状体受入溝9は、60°の角度間隔をおいた
6条の溝によって構成されているものであってもよい。
その場合には6条の溝のうち1条おきの3条の溝に対し
て線状体1が支持されるように適用すればよい。
【0018】前記線状体分配手段4における連動連結手
段8は、前記回転体6の周囲に設けたギャ機構10等に
よって構成されるものであり、その具体的な実施例を図
14および図15に示す。図14は、回転体6につい
て、該回転体6の駆動手段をユニット化し、3つの回転
体6を一単位として駆動手段の単位系とする組み合わせ
例を示すものであって、図14Aは、駆動手段がヘリカ
ルギャ方式による一構成例を示す概略的な正面図、図1
4Bは、その概略的な斜視図である。図15は、回転体
6について、該回転体6の駆動手段をユニット化し、該
駆動手段の一単位の組み合わせ例を示すものであって、
図15Aは、駆動手段がスパーギャ方式による構成例を
示す概略的な正面図、図15Bは、その概略的な斜視図
である。
【0019】3つの回転体6A、6B、6Cを一単位と
する駆動手段にあって、図14に示すヘリカルギャ機構
14による構成例によれば、第1の回転体6Aにはヘリ
カルギャ14Aが設けてあり、第2の回転体6Bにはヘ
リカルギャ14Bが設けてあり、第3の回転体6Cには
ヘリカルギャ14Cが設けてある。図14に示す例によ
れば、第1の回転体6Aが駆動源に連結され、反時計方
向または時計方向に回転する駆動回転体であり、そのヘ
リカルギャ14Aを介して第2の回転体6Bのヘリカル
ギャ14B並びに第3の回転体6Cのヘリカルギャ14
Cに噛合連結されていて、前記第2の回転体6B並びに
第3の回転体6Cを時計方向または反時計方向に回転す
る。前記第2の回転体6Bと第3の回転体6Cとは直接
的には噛合していない。
【0020】このヘリカルギャ方式による構成例のもの
にあっては、ギャ構造が回転体6の母線に沿って傾斜形
成されることから、前記線状体受入溝9を回転体6の母
線に沿ってのびる平行な溝として設計することができ
る。この構成例によれば、溝が真っ直ぐなため線状体の
受け渡しが容易である。一方、ギャ位置を保つための加
工精度が要求される(ギャ底面とピッチ円径とを一致す
る状態に設計できるので落ち込みが生じないという利点
がある)。
【0021】図15に示すスパーギャ機構15による構
成例によれば、第1の回転体6Aにはスパーギャ15A
が設けてあり、第2の回転体6Bにはスパーギャ15B
が設けてあり、第3の回転体6Cにはスパーギャ15C
が設けてある。図15に示す例によれば、第1の回転体
6Aが駆動源に連結され、反時計方向または時計方向に
回転する駆動回転体であり、そのスパーギャ15Aを介
して第2の回転体6Bのスパーギャ15B並びに第3の
回転体6Cのスパーギャ15Cに噛合連結されていて、
前記第2の回転体6B並びに第3の回転体6Cを時計方
向または反時計方向に回転する。前記第2の回転体6B
と第3の回転体6Cとは直接的には噛合していない。
【0022】このスパーギャ方式による構成例のものに
あっては、ギャ構造が回転体6の母線に沿って平行に形
成されることから、前記線状体受入溝9を回転体6の母
線に沿って傾斜する傾斜溝として設計する必要がある。
この構成例によれば、ギャ位置を保つためのローター部
が溝を斜めにすることによりカバーすることができると
いう利点を有している。
【0023】前記線状体分配手段4は、3つの回転体6
を一単位として組み合わせ、図3に示すようにその複数
単位を分離しなように配置して回転体6の集合群を形成
すると共に、この集合群をこの周りの定位置に設けた複
数個の支持ギャ(図示略)で支持することにより、各回
転体6を軸受の無い状態で支持して各回転体6が定位置
で回転するように構成してある。この支持ギャは、1個
または複数個が前記駆動源に連結されており、集合群の
各回転体6を同期させて駆動するようになっている。回
転体6を駆動するために線状体分配手段4に備えられた
駆動手段は、駆動源となる電動モータに正逆切替できる
ものを用いる等して、線状体1の前記交絡と離散を1回
または複数回繰り返すサイクル毎に、交絡のために線状
体1を捩じる回転体6の回転方向を交互に反転させるこ
とができるように構成してある。
【0024】前記線状体分配手段4の出口側で3本以上
の線状体1を捩じり絡めて交絡部を形成するときには、
線状体分配手段4の入口に近い供給下流側の線状体1
に、捩じ絡め動作に伴って撚りのかかった隣接する線状
体どうしがもつれる箇所を生じさせることがある。前記
寄せ手段17は、線状体分配手段4で次の交絡部を形成
するときの邪魔とならないように、線状体の撚りもつれ
箇所を線状体の供給上流側へ寄せるためのものであっ
て、前記線状体分配手段4と前記走行方向規制部材TR
との間に配置されている。
【0025】前記寄せ手段17は、図1および図16に
示すように、走行方向規制部材TRから線状体分配手段
4へ向かって多数本の線状体1が走行する通路Raの外
側に、通路Raと平行に設けた案内レール24と、案内
レール24に案内されて線状体分配手段4側から走行方
向規制部材TR側へ向かって往復移動する移動台25
と、移動台25を間欠的に往復移動させる駆動手段26
と、移動部25に進退自在に取付けら、隣接する線状体
1,1の間へ進入・退出する複数本の線材等からなる櫛
状の寄せ具16とを備えたものであり、線状体分配手段
4側で待機状態の寄せ具16を線状体通路Raへ向かっ
て前進させて隣接する線状体1,1の間へ進入させ、こ
の進入状態のまま走行方向規制部材TR側へ向かって移
動した後に線状体1,1の間から寄せ具16を退出させ
て待機状態とする一つのサイクルを繰り返すように構成
したものである。線状体分配手段4の入口に近い線状体
通路Raの供給下流側に生じた線状体の撚りもつれ箇所
Jcは、撚りもつれ箇所Jcより更に下流側の隣接する
線状体の間へ進入して進入状態のまま供給上流側へ向か
って移動する寄せ具16により、線状体分配手段4の入
口から離れた供給上流側へ寄せ集められる。なお、寄せ
手段17は、線状体通路Raの下方で一組の寄せ具16
を進退させるように構成する以外に、線状体通路Raの
上方又は左右一方の側方から一組の寄せ具16を進退さ
せるように構成することも、さらに、交叉する異なる方
向(例えば、右側と下側)から二組の寄せ具16を進退
させるように構成することも勿論可能である。
【0026】次いで、前記線状体分配手段4における線
状体移動手段7の具体的な実施例に関して、図11、図
12および図13に基づいて説明する。図11は、3X
組織体ST1の製造に関し、線状体1を回転体6、6間
で移載させるための線状体移動手段7の具体例並びにそ
の移載手順を示すものであって、図11A及びA’は、
第1の回転体6Aに3本の線状体が支持されていて、そ
の状態で該回転体6Aを回転させて3本の線状体による
第1層の3X交絡部を組織する状態を示す概略的な正面
図及びその側面図、図11B及びB’は、線状体移動手
段7としての線状体移動バー部材20Aを矢印方向に挿
入した状態を示す概略的な正面図及びその側面図、図1
1C及びC’は、該線状体移動バー部材20Aを回転軸
の廻りに90°回転させて、第1の回転体6Aに支持さ
れている3本の線状体を第2の回転体6Bに移載し、そ
の状態で該回転体6Bを回転させて3本の線状体による
第2層の3X交絡部を組織する状態を示す概略的な正面
図及びその側面図、図11D及びD’は、線状体移動バ
ー部材20Aを回転軸の廻りに90°回転させて、第2
の回転体6Bに支持されている3本の線状体を第1の回
転体6Aに移載した状態を示す概略的な正面図及びその
側面図である。
【0027】図12は、4X組織体ST2の製造に関
し、線状体1を回転体6、6間で移載させるための線状
体移動手段7の具体例並びにその移載手順を示すもので
あって、図12A及びA’は、第1の回転体6Aに4本
の線状体が支持されていて、その状態で該回転体6Aを
回転させて4本の線状体による第1層の4X交絡部を組
織する状態を示す概略的な正面図及びその側面図、図1
2B及びB’は、線状体移動手段7としての線状体移動
バー部材20Bを矢印方向に挿入した状態を示す概略的
な正面図及びその側面図、図12C及びC’は、該線状
体移動バー部材20Bを回転軸の廻りに90°回転させ
て、第1の回転体6Aに支持されている4本の線状体を
第2の回転体6Bに移載し、その状態で該回転体6Bを
回転させて4本の線状体による第2層の4X交絡部を組
織する状態を示す概略的な正面図及びその側面図、図1
2D及びD’は、線状体移動バー部材20Bを回転軸の
廻りに90°回転させて、第2の回転体6Bに支持され
ている4本の線状体1を第1の回転体6Aに移載した状
態を示す概略的な正面図及びその側面図である。
【0028】図13は、6X−3X組織体ST3の製造
に関し、線状体1を回転体6、6間で移載させるための
線状体移動手段7の具体例並びにその移載手順を示すも
のであって、図13A及びA’は、第1の回転体6Aに
6本の線状体が支持されていて、その状態で該回転体6
Aを回転させて6本の線状体による第1層の6X交絡部
を組織する状態を示す概略的な正面図及びその側面図、
図13B及びB’は、線状体移動手段7としての線状体
移動バー部材20Cを矢印方向に挿入した状態を示す概
略的な正面図及びその側面図、図13C及びC’は、該
線状体移動バー部材20Cを回転軸の廻りに90°回転
させて、第1の回転体6Aに支持されている6本の線状
体を第2の回転体6Bに各3本ずつ移載し、その状態で
該回転体6Bを回転させて3本の線状体による第2層の
3X交絡部を組織する状態を示す概略的な正面図及びそ
の側面図、図13D及びD’は、線状体移動バー部材2
0Cを回転軸の廻りに90°回転させて、第2の回転体
6Bに支持されている3本の線状体を第1の回転体6A
に各6本ずつ移載した状態を示す概略的な正面図及びそ
の側面図である。
【0029】前記線状体移動手段7は、前記回転体6に
おける線状体受入溝9に支持された少なくとも3本の線
状体1を隣接する回転体6における線状体受入溝9との
間で移動させるためのものである。前記線状体移動手段
7は、より具体的には、長さ方向に沿ってのびる上縁カ
ム作用面21と下縁カム作用面22とを有する線状体移
動バー部材20A、20Bあるいは20Cのいずれかの
線状体移動バー部材20によって構成されるものであ
る。
【0030】前記線状体移動手段7のための線状体移動
バー部材20は、長さ方向に沿ってのびる上縁カム作用
面21と下縁カム作用面22とを有する細長い板体から
なっており、図11に示す3X組織体ST1組成用のも
のにおいては、第1の回転体6Aに支持されている線状
体A1と線状体A2、A3の間に、矢印方向に沿って水
平な状態で進入し(図11Bにおいて右から左へ、図1
1B’において紙面手前から奥へ)、進入した後、当該
線状体移動バー部材20Aの回転軸20aの廻りに90
°回転させる際、前記上縁カム作用面21によって、第
1の回転体6Aの線状体受入溝9に支持されている線状
体A1を図中上方に押し上げて第2の回転体6Bの線状
体受入溝9に移動させ、前記下縁カム作用面22によっ
て、第1の回転体6Aの線状体受入溝9、9に支持され
ている線状体A2およびA3を図中下方に押し下げて下
方に隣接する一対の第2の回転体6B、6Bの各線状体
受入溝9に移動させて、それぞれの溝内に各線状体A
1、A2、A3を支配させ得るようになっている。
【0031】上記するように、第1の回転体6Aにおけ
る3つの線状体受入溝9に支持されている線状体A1、
A2、A3を隣接する第2の回転体6B、6B、6Bま
たは回転体6C,6C,6における各1つの線状体受入
溝9に効果的に移動させるため、前記線状体移動バー部
材20Aの上縁カム作用面21並びに下縁カム作用面2
2が図11Cにおいて仮想線で示すような形態に、それ
ぞれ曲面状に設計されている。この線状体移動バー部材
20Aにおける上縁カム作用面21並びに下縁カム作用
面22は、図11Cにおいて左右に規則的に連続するも
のであって、図において横列に並ぶ第1の回転体6Aに
対して一斉に作用し、それぞれ線状体受入溝9に支持さ
れている線状体を移動させることができるようになって
いる。
【0032】一方、図12に示す4X組織体ST2組成
用の線状体移動バー部材20Bは、第1の回転体6Aに
支持されている線状体A1、A2と線状体A3、A4の
間に、矢印方向に沿って水平な状態で進入し(図12B
において右から左へ、図12B’において紙面手前から
奥へ)、進入した後、当該線状体移動バー部材20Bの
回転軸20aの廻りに90°回転させる際、前記上縁カ
ム作用面21によって、第1の回転体6Aの線状体受入
溝9、9に支持されている線状体A1およびA2を図中
上方に押し上げて上方に隣接する一対の第2の回転体6
B、6Bの各線状体受入溝9、9に移動させ、前記下縁
カム作用面22によって、第1の回転体6Aの線状体受
入溝9、9に支持されている線状体A3およびA4を図
中下方に押し下げて下方に隣接する一対の第2の回転体
6B、6Bの各線状体受入溝9、9に移動させて、それ
ぞれの溝内に各線状体A1、A2、A3およびA4を支
配させ得るようになっている。
【0033】上記するように、第1の回転体6Aにおけ
る4つの線状体受入溝9に支持されている線状体A1、
A2、A3およびA4を隣接する第2の回転体6Bにお
ける各1つの線状体受入溝9に効果的に移動させるた
め、前記線状体移動バー部材20Bの上縁カム作用面2
1並びに下縁カム作用面22が図12Cにおいて仮想線
で示すような形態に、それぞれ曲面状に設計されてい
る。この実施例における線状体移動バー部材20Bの上
縁カム作用面21並びに下縁カム作用面22の形態は、
当該構成並びにその作動原理から明らかなように上下対
称の曲面によって構成されている。
【0034】さらにまた、図13に示す6X−3X組織
体ST3組成用の線状体移動バー部材20Cは、第1の
回転体6Aに支持されている線状体A1、A2、A3と
線状体A4、A5、A6の間に、矢印方向に沿って水平
な状態で進入し(図13Bにおいて右から左へ、図13
B’において紙面手前から奥へ)、進入した後、当該線
状体移動バー部材20Cの回転軸20aの廻りに90°
回転させる際、前記上縁カム作用面21によって、第1
の回転体6Aの線状体受入溝9に支持されている線状体
A1、A2およびA3を図中上方に押し上げて上方に隣
接する3つの第2の回転体6B、6Cの各線状体受入溝
9に移動させ、前記下縁カム作用面22によって、第1
の回転体6Aの線状体受入溝9に支持されている線状体
A4、A5およびA6を図中下方に押し下げて下方に隣
接する3つの第2の回転体6B、6Cの各線状体受入溝
9に移動させて、それぞれの溝内に各線状体A1、A
2、A3、A4、A5およびA6をそれぞれ個別に支配
させ得るようになっている。
【0035】上記するように、第1の回転体6Aにおけ
る6つの線状体受入溝9に支持されている線状体A1、
A2、A3、A4、A5およびA6を隣接する6つの第
2の回転体6Bにおける各1つの線状体受入溝9に効果
的に移動させるため、前記線状体移動バー部材20Cの
上縁カム作用面21並びに下縁カム作用面22が図13
Cにおいて仮想線で示すような形態に、それぞれ曲面状
に設計されている。この実施例における線状体移動バー
部材20Cの上縁カム作用面21並びに下縁カム作用面
22の形態は、当該構成並びにその作動原理から明らか
なように上下対称の曲面によって構成されている。
【0036】次に、図3、図4および図5を参照して、
図2Aに示す三次元の3X組織体ST1の組成手順につ
いて説明する。図3〜図5は、図2Aに示す3X組織体
ST1の製造手順の詳細を示すものであり、図3は、各
第1の回転体6Aに3つの線状体受入溝9に線状体A
1、A2、A3がそれぞれ個別に支持されている状態を
示すものである。
【0037】図4は、図3に示す状態において前記回転
体6Aを逆方向(反時計方向)へ数回転させて3本の線
状体受入溝9に支持されている線状体A1、A2、A3
を3X交絡状に捩じり絡め、第1層の3X交絡部Tw1
を形成した後、該線状体A1、A2、A3を第1の回転
体6Aから各第2の回転体6Bにおける線状体受入溝9
に移動させて、支持している状態を示してある。
【0038】図5は、図4に示す状態において前記回転
体6Bを正方向(時計方向)へ数回転させ、それぞれの
回転体における3つの線状体受入溝9に支持されている
各線状体を3X交絡状に捩じり絡め、第2層の3X交絡
部Tw2を形成した後、該線状体A1、A2、A3を第
2の回転体6Bから各第1の回転体6Aにおける線状体
受入溝9に移動させて、支持している状態を示してあ
る。上記するように、図3、図4、図5の手順をおっ
て、三次元の3x組織体ST1が組成される。
【0039】すなわち、図3に示す段階では、各第1の
回転体6Aに対して、それぞれ3本の線状体1が支持さ
れていて、前記第1の回転体6Aの一つには、線状体A
1、A2、A3が支配され、前記回転体6Aを逆方向へ
数回転させて各線状体A1、A2、A3を3X交絡状に
捩じり絡め、第1層の3X交絡部Tw1が形成される。
しかる後、前記第1の回転体6Aに支配されている線状
体1は、隣接する3つの第2の回転体6Bに移行し、そ
の内の一つには、線状体A1、G2、D3が、その内の
他には、線状体A2、B3、C1が、その内のさらに他
には、線状体A3、E1、I2が支配され、前記回転体
6Bを正方向へ同数だけ回転させて線状体A1、G2、
D3、線状体A2、B3、C1および線状体A3、E
1、I2によって、それぞれ個別に3X交絡状に捩じり
絡められ、それぞれ第2層の3X交絡部Tw2が形成さ
れ、互いに隣辺の線状体が3X状に交絡し合って三次元
の組織体を連鎖的に連結組織する。
【0040】前記3X組織体ST1の組成手順では、回
転体6Aへ移動して支持された3本の線状体1を逆方向
へ捩じり絡めて3X交絡部を形成して3本の線状体1を
3方向へ離散させた後に、回転体6Bへ移動して支持さ
れた3本の線状体1を正方向へ捩じり絡めて3X交絡部
を形成して3本の線状体1を3方向へ離散させることを
交互に繰り返すことで、図17の概略側面図に示すよう
に、各層の3X交絡部Tw1,Tw2,Tw3,Tw
4,…を、各層同じ捩じり回転数で順次形成して三次元
の3X組織体ST1を組成する。前記組成手順では、交
絡と離散を1回繰り返すサイクル毎に、交絡のための捩
じり方向を反転させるため、組成方向に向かって各層の
3X交絡部の捩じり方向が交互に反転することになり、
寄せ手段17(図16参照)で線状体1の供給上流側へ
次々に集められた撚りもつれ箇所Jcを形成する線状体
の撚り回転方向も交互に反転し、前に寄せ集めらた線状
体の撚りと後で寄せ集めらた線状体の撚りとが相互に打
ち消しあって、撚りもつれ箇所の撚りの全部又はその一
部を無くすることができる。
【0041】前記三次元の3X組織体ST1の組成手順
は、前記手順に限定されるものではなく、図18の交絡
方向の変更例を示す概略側面図に示す如く、回転体6A
及び回転体6Bを用いて行われる交絡と離散を複数回繰
り返す1サイクル毎に、交絡の捩じり方向を反転させる
こともある。各サイクルにおける捩じり回転数の合計
は、同数となるようにしてある。この組成手順では、サ
イクルの切替えとなる3X交絡部(Tw3,Tw7等)
を前半交絡と後半交絡とに分け、回転体6Aによる前半
交絡の後に反転バー34を介在させ、その後に捩じり方
向を反転させて回転体6Aによる後半交絡を行うように
している。反転バー34は、捩じり方向を反転する前後
の交絡部の間で逆方向に作用する捩じり戻しの力が伝播
するのを阻止して、各サイクル境界部の交絡状態を維持
させるためのものであって、線状体1と同質のワイヤー
のような剛性のあるものからなる。反転バー34は、隣
接する交絡部に架け渡すように介在させて、隣接する交
絡部で安定して保持されるようにしてある。反転バー3
4を用いるこの組成手順で得られた三次元の3X組織体
ST1は、交絡部の捩じり方向が同一である同一サイク
ルにおいて、捩じり戻しの力が作用しないため、安定し
た組成体の形状を維持できる。
【0042】図19は交絡方向の変更例の別態様を示す
概略側面図であって、前記図18に示す3X組織体ST
1の組成手順と異なる所は、組成の途中で回転体6Aか
ら回転体6Cへ移動し、または回転体6Cから回転体6
Aへ移動した3本の線状体1を捩じり絡めて3X交絡部
を形成することである。回転体6Aと回転体6Cとの間
で線状体1を移動させるためには、図3に示す状態から
回転体6Aを60°回転させて行う。交絡と離散を複数
回繰り返す1サイクル毎に、交絡のための捩じり方向を
反転させることについては、前記図18に示す組成手順
の場合と実質的に同様である。
【0043】次に、図6および図7を参照して、図2B
に示す三次元の4X組織体ST2の組成手順について説
明する。図6は、各第1の回転体6Aに線状体が支持さ
れている状態を示す概略的な平面図であり、図7は、図
6に示す状態において前記回転体6Aを数回転させて各
線状体からの線状体を4X交絡状に捩じり絡め、第1層
の4X交絡部を形成した後、線状体を各第1の回転体6
Aから各第2の回転体6Bに移行し、支持している状態
を示してある。上記するように、図6、図7、図6の手
順をおって、三次元の4X組織体ST2が組成される。
【0044】図2Bに示すような第2の例になる三次元
の4X組織体ST2を製造するための装置は、各回転体
6の構成において前記3X組織体ST1を製造するため
の装置と相違するものであって、その他の構成において
は何ら相違するものではない。すなわち、前記4X組織
体ST2を製造するための製造装置における前記回転体
6は、90°の角度間隔をおいて放射方向に開口する線
状体受入溝9を備えたものからなっている。
【0045】上記する構成によれば、図6に示す段階で
は、各第1の回転体6Aに対して、それぞれ4つの線状
体1が支持されていて、前記第1の回転体6Aの一つに
は、線状体A1、A2、A3、A4が支配され、前記回
転体6Aを逆方向(反時計方向)へ数回転させて各線状
体A1、A2、A3、A4を4X交絡状に捩じり絡め、
第1層の4X交絡部Tw1が形成される。しかる後、前
記第1の回転体6Aに支配されている線状体1は、隣接
する4つの第2の回転体6Bに移行し、その内の一つに
は、線状体A1、C2、L3、D4が、その内の他に
は、線状体A2、D3、B4、F1が、その内のさらに
他には、線状体A3、F4、G1、E2が、さらにまた
他には、線状体A4、E1、M2、C3が支配され、前
記回転体6Bを正方向(時計方向)へ同数だけ回転させ
て各線状体A1、C2、L3、D4、線状体A2、D
3、B4、F1、線状体A3、F4、G1、E2および
線状体A4・E1、M2、C3によって、それぞれ個別
に4X交絡状に捩じり絡められ、それぞれ第2層の4X
交絡部Tw2が形成され、互いに隣辺の線状体が4X状
に交絡し合って三次元の組織体を連鎖的に連結組織す
る。
【0046】前記4X組織体ST2の組成手順では、回
転体6Aへ移動して支持された4本の線状体1を逆方向
へ捩じり絡めて4X交絡部を形成して4本の線状体1を
4方向へ離散させた後に、回転体6Bへ移動して支持さ
れた4本の線状体1を正方向へ捩じり絡めて4X交絡部
を形成して4本の線状体1を4方向へ離散させることを
交互に繰り返すことで、図17の概略側面図に示すよう
に、各層の4X交絡部Tw1,Tw2,Tw3,Tw
4,…を、各層同じ捩じり回転数で順次形成して三次元
の4X組織体ST2を組成する。前記組成手順では、交
絡と離散を1回繰り返すサイクル毎に、交絡のための捩
じり方向を反転させるため、組成方向に向かって各層の
4X交絡部の捩じり方向が交互に反転することになり、
寄せ手段17(図16参照)で線状体1の供給上流側へ
次々に集められた撚りもつれ箇所Jcを形成する線状体
の撚り回転方向も交互に反転し、前に寄せ集めらた線状
体の撚りと後で寄せ集めらた線状体の撚りとが相互に打
ち消しあって、撚りもつれ箇所の撚りの全部又はその一
部を無くすることができる。
【0047】前記三次元の4X組織体ST2の組成手順
は、前記手順に限定されるものではなく、図18の交絡
方向の変更例を示す概略側面図に示す如く、回転体6A
及び回転体6Bを用いて行われる交絡と離散を複数回繰
り返す1サイクル毎に、交絡の捩じり方向を反転させる
こともある。各サイクルにおける捩じり回転数の合計
は、同数となるようにしてある。この組成手順では、サ
イクルの切替えとなる4X交絡部(Tw3,Tw7等)
を前半交絡と後半交絡とに分け、回転体6Aによる前半
交絡の後に反転バー34を介在させ、その後に捩じり方
向を反転させて回転体6Aによる後半交絡を行うように
している。反転バー34は、隣接する交絡部に架け渡す
ように介在させて、隣接する交絡部で安定して保持され
るようにしてある。反転バー34を用いるこの組成手順
で得られた三次元の4X組織体ST2は、交絡部の捩じ
り方向が同一である同一サイクルにおいて、捩じり戻し
の力が作用しないため、安定した組成体の形状を維持で
きる。
【0048】次いで、図8、図9および図10を参照し
て、図2Cに示す三次元の6X−3X組織体ST3の組
成手順について説明する。図8〜図10は、図2Cに示
す6X−3X組織体の製造手順の詳細を示すものであっ
て、図8は、各第1の回転体6Aにそれぞれ6つの線状
体が支持されている状態を示す概略的な平面図であり、
図9は、図8に示す状態において前記回転体6Aを数回
転させて各線状体を6X交絡状に捩じり絡め、第1層の
6X交絡部Tw1を形成した後、線状体を各第1の回転
体6Aから各第2の回転体6B,6Cにそれぞれ3つず
つ移行させて、支持している状態を示してあり、図10
は、各第1の回転体6Aに、それぞれ6つの線状体が移
行して支持されている状態を示してある。上記するよう
に、図8、図9および図10の手順をおって、三次元の
6X−3X組織体ST3が組成される。
【0049】すなわち、図8に示す段階では、各第1の
回転体6Aに対して、それぞれ6つの線状体1が支持さ
れていて、前記第1の回転体6Aの一つには、線状体A
1、A2、A3、A4、A5およびA6が支配され、前
記回転体6Aを逆方向(反時計方向)へ数回転させて各
線状体A1、A2、A3、A4、A5およびA6を6X
交絡状に捩じり絡め、第1層の6X交絡部Tw1が形成
される。しかる後、前記第1の回転体6Aに支配されて
いる線状体1は、隣接する6つの第2の回転体6B,6
Cに移行し、その内の第1には、線状体A1、G3、B
5が、その内の第2には、線状体A2、B4、C6が、
その内の第3には、線状体A3、C5、D1が、その内
の第4には、線状体A4、D6、E2が、その内の第5
には、線状体A5、E1、F3が、その内の第6には、
線状体A6、F2、G4が支配され、前記回転体6B,
6Cを正方向(時計方向)へ同数だけ回転させて各線状
体A1、G3、B5、線状体A2、B4、C6、線状体
A3、C5、D1、線状体A4、D6、E2、線状体A
5、E1、F3および線状体A6、F2、G4によっ
て、それぞれ個別に3X交絡状に捩じり絡められ、それ
ぞれ第2層の3X交絡部Tw2が形成され、互いに隣辺
の線状体が6X状並びに3X状に交互に交絡し合って三
次元の組織体を連鎖的に連結組織する。
【0050】前記6X−3X組織体ST3の組成手順で
は、回転体6Aへ移動して支持された6本の線状体1を
逆方向へ捩じり絡めて6X交絡部を形成して6本の線状
体1を6方向へ離散させた後に、回転体6B,6Cへ移
動して支持された3本の線状体1を正方向へ捩じり絡め
て3X交絡部を形成して3本の線状体1を3方向へ離散
させることを交互に繰り返すことで、図17の概略側面
図に示すように、各層の交絡部Tw1,Tw2,Tw
3,Tw4,…を、各層同じ捩じり回転数で順次形成し
て三次元の6X−3X組織体ST3を組成する。前記組
成手順では、交絡と離散を1回繰り返すサイクル毎に、
交絡のための捩じり方向を反転させるため、組成方向に
向かって各層の交絡部の捩じり方向が交互に反転するこ
とになり、寄せ手段17(図16参照)で線状体1の供
給上流側へ次々に集められた撚りもつれ箇所Jcを形成
する線状体の撚り回転方向も交互に反転し、前に寄せ集
めらた線状体の撚りと後で寄せ集めらた線状体の撚りと
が相互に打ち消しあって、撚りもつれ箇所の撚りの全部
又はその一部を無くすることができる。
【0051】前記三次元の6X−3X組織体ST3の組
成手順は、前記手順に限定されるものではなく、図18
の交絡方向の変更例を示す概略側面図(回転体6Cを用
いて行われる交絡は省略)に示す如く、回転体6A,回
転体6B及び回転体6Cを用いて行われる交絡と離散を
複数回繰り返す1サイクル毎に、交絡の捩じり方向を反
転させることもある。各サイクルにおける捩じり回転数
の合計は、同数となるようにしてある。この組成手順で
は、サイクルの切替えとなる6X交絡部(Tw3,Tw
7等)を前半交絡と後半交絡とに分け、回転体6Aによ
る前半交絡の後に反転バー34を介在させ、その後に捩
じり方向を反転させて回転体6Aによる後半交絡を行う
ようにしている。反転バー34は、隣接する交絡部に架
け渡すように介在させて、隣接する交絡部で安定して保
持されるようにしてある。反転バー34を用いるこの組
成手順で得られた三次元の6X−3X組織体ST3は、
交絡部の捩じり方向が同一である同一サイクルにおい
て、捩じり戻しの力が作用しないため、安定した組成体
の形状を維持できる。
【0052】このようにして、組成された三次元組織体
ST1,ST2,ST3等は、その組成の進行と同時
に、組織体引き上げ手段5によって図16の左方向に引
き上げられる。而して、組成された組織体をそのまま上
記引き上げ手段5によって引き上げた場合は、組成され
た三次元組織体が強い引張力を受けて変形することがあ
る。そのため、本実施例においては、図20に示すよう
に、組成された三次元組織体の三次元空間30内に線状
体の引き上げ方向と交差する二方向から製品固定板3
1,31を挿入し、三次元組織体の形状を維持しながら
引き上げ手段5によってこれを引き上げるようにしてい
る。
【0053】二つの製品固定板31A,31Bは、図2
1に示すように、三次元空間30内へ進退自在な櫛状の
分岐した保形用の短冊片32A,32Bを多数有してい
る。各短冊片32A,32Bは、三次元空間30内にお
いて、交絡された線状体どうしの間へ挿入され、線状体
どうしの間隔を保持すると共に、当該線状体を隣位の短
冊片32Aどうしの間又は32Bどうしの間で保持する
ようにしている。そして、製品固定板31A,31Bを
線状体の引き上げ方向とは交差する二方向から挿入する
ことにより、二つの製品固定板31A,31Bの各短冊
片32A,32Bによって線状体のそれぞれが挟持さ
れ、上下左右方向の移動が拘束されるようになり、線状
体の交絡時の捩じり力が作用した場合であっても、組成
された三次元組織体の形状を保持することが可能であ
る。なお、製品固定板31は、図20に示すように、線
状体を交絡するごとに形成される各三次元空間層30ご
とに挿入され、全ての空間層30における線状体の保形
が行われるようになっているが、三次元組織体の種類S
T1,ST2,ST3等によっては、任意の空間層30
へ挿入するようにしてもよく、また一層置きごとに挿入
するようにする等してもよい。三次元組織体の全体とし
て保形されるようにすればよい。
【0054】製品固定板31の進退動作は、各製品固定
板31の進退方向にガイド部材を設けて各製品固定板3
1を当該ガイド部材上でスライド自在とし、各製品固定
板31をラック,ピニオン方式で進退動作させるように
している。具体的には、各製品固定板31の両端側にラ
ック孔33を穿設し、当該ラック孔33にピニオンギヤ
(図示せず)を噛合させ、ピニオンギヤを引き上げ手段
5の引き上げ動作に関連して駆動制御されるモータによ
って制御するようにしている。
【0055】この発明になる三次元組織体の製造装置に
よれば、当該三次元組織体を組紐の組成原理にもとづい
て構成されるものであって、三次元3X組織体、三次元
4X組織体あるいは三次元6X−3X組織体を組成する
ことができ、これらの組織体を蒸留装置の流体流路中に
設け、物質移、熱交換等を行う充填体として適用した場
合、三次元3X組織体にあっては、流体は3方向から3
X交絡部に至り、3方向へ流れていくものであり、三次
元4X組織体にあっては、流体は4方向から4X交絡部
に至り、4方向へ流れていくものであり、三次元6X−
3X組織体にあっては、流体は6方向から6X交絡部に
至り、6方向へ流れていき、そのそれぞれが、それぞれ
3方向に別れて3X交絡部に至り、3方向へ流れていく
ものであり、処理機能が優れ、しかも圧力損失が低減し
処理効率もアップするという点において極めて有効に作
用するものといえる。
【0056】
【発明の効果】この発明になる三次元組織体の製造方法
および製造装置によれば、1サイクル毎に線状体の捩じ
り方向を反転させることにより、交絡部を次々に得ると
きに生じる線状体の撚りを打ち消すことができるため、
三次元組織体の製造能率を飛躍的に向上させることがで
きる。
【0057】さらに、この発明になる三次元組織体の製
造方法は、捩じり方向の異なる交絡部が隣接していて
も、境界部に介在する反転バーにより、逆方向に作用す
る撚り戻しの力が隣接相互間で伝播しあうことはなく、
交絡状態を安定維持することができ、また、隣接する交
絡部に架け渡すように反転バーを介在させたときには、
反転バーが隣接する交絡部で安定して保持されるため、
交絡状態をより安定維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明になる三次元組織体の製造装置につい
て、その基本的構成を示す概略的な斜視図である。
【図2】この発明により製造される三次元組織体にあっ
て、それぞれ異なる組織構成例を示すものであり、同図
Aは、3本の線状体を捩じり絡めて立体的な3X交絡部
を形成してなる三次元組織体の第1の構成例(3X組織
体)を示す概略的な斜視図、同図Bは、4本の線状体を
捩じり絡めて立体的な4X交絡部を形成してなる三次元
組織体の第2の構成例(4X組織体)を示す概略的な斜
視図、同図Cは、6本の線状体を捩じり絡めて立体的な
6X交絡部と、3本の線状体を捩じり絡めて立体的な3
X交絡部とが組織の組成方向に交互に繰り返して形成さ
れる三次元組織体の第3の構成例(6X−3X組織体)
を示す概略的な斜視図である。
【図3】図2Aに示す3X組織体ST1の製造手順の詳
細を示すものであって、各第1の回転体に各3本の線状
体が支持されている状態を示す概略的な正面図である。
【図4】図3に示す状態において前記第1の回転体を数
回転させてそれぞれの溝に支持されている各3本の線状
体を3X交絡状に捩じり絡め、第1層の3X交絡部Tw
1を形成した後、該各3本の線状体を各第1の回転体か
ら各第2の回転体に移行し、支持している状態を示す概
略的な正面図である。
【図5】図4に示す状態において前記第2の回転体を数
回転させてそれぞれの回転体に支持されている各3本の
線状体を3X交絡状に捩じり絡め、第2層の3X交絡部
Tw2を形成した後、該各3本の線状体を各第2の回転
体から各元の回転体に移行し、支持している状態を示す
概略的な正面図である。
【図6】図2Bに示す4X組織体ST2の製造手順の詳
細を示すものであり、各第1の回転体に各4本の線状体
が支持されている状態を示す概略的な正面図である。
【図7】図6に示す状態において前記第1の回転体を数
回転させてそれぞれの溝に支持されている各4本の線状
体を4X交絡状に捩じり絡め、第1層の4X交絡部Tw
1を形成した後、該各4本の線状体を各第1の回転体か
ら各第2の回転体に移行し、支持している状態を示す概
略的な正面図である。
【図8】図2Cに示す6X−3X組織体ST3の製造手
順の詳細を示すものであって、各第1の回転体に各6本
の線状体が支持されている状態を示す概略的な正面図で
ある。
【図9】図6に示す状態において前記第1の回転体を数
回転させてそれぞれの溝に支持されている各6本の線状
体を6X交絡状に捩じり絡め、第1層の6X交絡部Tw
1を形成した後、該各6本の線状体を各第1の回転体か
ら各第2の回転体に移行し、支持している状態を示す概
略的な正面図である。
【図10】各第1の回転体に、それぞれ6本の線状体が
移行して支持されている状態を示す概略的な正面図であ
る。
【図11】この発明になる三次元組織体の製造装置にあ
って、3X組織体の製造に関し、線状体を回転体間で移
載させるための線状体移動手段7の具体例並びにその移
載手順を示すものであって、同図A及びA’は、第1の
回転体に3本の線状体が支持されていて、その状態で該
回転体を回転させて3本の線状体による第1層の3X交
絡部を組織する状態を示す概略的な正面図及びその側面
図、同図B及びB’は、線状体移動手段としての線状体
移動バー部材を矢印方向に挿入した状態を示す概略的な
正面図及びその側面図、同図C及びC’は、該線状体移
動バー部材を回転軸の廻りに90°回転させて、第1の
回転体に支持されている3本の線状体を第2の回転体に
移載し、その状態で該回転体を回転させて3本の線状体
による第2層の3X交絡部を組織する状態を示す概略的
な正面図及びその側面図、同図D及びD’は、線状体移
動バー部材を回転軸の廻りに90°回転させて、第2の
回転体に支持されている3本の線状体を第1の回転体に
移載した状態を示す概略的な正面図及びその側面図であ
る。
【図12】この発明になる三次元組織体の製造装置にあ
って、4X組織体の製造に関し、線状体を回転体間で移
載させるための線状体移動手段7の具体例並びにその移
載手順を示すものであって、同図A及びA’は、第1の
回転体に4本の線状体が支持されていて、その状態で該
回転体を回転させて4本の線状体による第1層の4X交
絡部を組織する状態を示す概略的な正面図及びその側面
図、同図B及びB’は、線状体移動手段7としての線状
体移動バー部材を矢印方向に挿入した状態を示す概略的
な正面図及びその側面図、同図C及びC’は、該線状体
移動バー部材を回転軸の廻りに90°回転させて、第1
の回転体に支持されている4本の線状体を第2の回転体
に移載し、その状態で該回転体を回転させて4本の線状
体による第2層の4X交絡部を組織する状態を示す概略
的な正面図及びその側面図、同図D及びD’は、線状体
移動バー部材を回転軸の廻りに90°回転させて、第2
の回転体に支持されている4本の線状体を第1の回転体
に移載した状態を示す概略的な正面図及びその側面図で
ある。
【図13】この発明になる三次元組織体の製造装置にあ
って、6X−3X組織体の製造に関し、線状体を回転体
間で移載させるための線状体移動手段7の具体例並びに
その移載手順を示すものであって、同図A及びA’は、
第1の回転体に6本の線状体が支持されていて、その状
態で該回転体を回転させて6本の線状体による第1層の
6X交絡部を組織する状態を示す概略的な正面図及びそ
の側面図、同図B及びB’は、線状体移動手段7として
の線状体移動バー部材を矢印方向に挿入した状態を示す
概略的な正面図及びその側面図、同図C及びC’は、該
線状体移動バー部材を回転軸の廻りに90°回転させ
て、第1の回転体に支持されている6本の線状体を第2
の回転体に各3本ずつ移載し、その状態で該回転体を回
転させて3本の線状体による第2層の3X交絡部を組織
する状態を示す概略的な正面図及びその側面図、同図D
及びD’は、線状体移動バー部材を回転軸の廻りに90
°回転させて、第2の回転体に支持されている3本の線
状体を第1の回転体に各6本ずつ移載した状態を示す概
略的な正面図及びその側面図である。
【図14】回転体について、該回転体の駆動手段をユニ
ット化し、該駆動手段の一単位の組み合わせ例を示すも
のであって、同図Aは、駆動手段がヘリカルギャ方式に
よる一構成例を示す概略的な正面図、同図Bは、その概
略的な斜視図である。
【図15】回転体について、該回転体の駆動手段をユニ
ット化し、該駆動手段の一単位の組み合わせ例を示すも
のであって、同図Aは、駆動手段がスパーギャ方式によ
る構成例を示す概略的な正面図、同図Bは、その概略的
な斜視図である。
【図16】この発明になる三次元組織体の製造装置につ
いて、その基本的構成の主要部を示す概略的な側面図で
ある。
【図17】交絡方向の変更を示す概略側面図である。
【図18】交絡方向の変更の別態様を示す概略側面図で
ある。
【図19】交絡方向の変更のさらに別態様を示す概略側
面図である。
【図20】線状体に対する製品固定板の挿入状態を示す
側面図である。
【図21】線状体に対する製品固定板の挿入方向を示す
正面図である。
【図22】従来のこの種の組織体の例を示すものであっ
て、同図Aは、その概略的な斜視図であり、同図Bは、
上記従来例になる組織体における流体の流れの関係を示
す説明図である。
【符号の説明】
1…線状体、2…ボビン、3…線状体供給手段、4…線
状体分配手段、5…組織体引き上げ手段、6…回転体、
11…三次元3X組織体ST1、12…三次元4X組織
体ST2、13…三次元6X−3X組織体ST3、P1
…組成位置、Tw1…第1層の3X交絡部、Tw2…第
2層の3X交絡部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数のボビンから個別に引き出される多数
    本の線状体によって三次元組織体を組成する三次元組織
    体の製造方法にあって、前記多数本の線状体を組成位置
    に個別に供給し、供給された多数本の線状体を少なくと
    も3本ずつ組成方向に間隔をおいて捩じり絡めて交絡さ
    せた後、少なくとも3方向へ離散するようにし、交絡と
    離散を繰り返すことにより三次元組織体を連続して組成
    するに際して、交絡と離散を1回または複数回繰り返す
    サイクル毎に、交絡のための捩じり方向を反転させるこ
    とを特徴とする三次元組織体の製造方法。
  2. 【請求項2】前記捩じり絡めて交絡させる途中で、交絡
    中の交絡部に反転バーを介在した後に前記捩じり方向を
    反転させて交絡を行う請求項1記載の三次元組織体の製
    造方法。
  3. 【請求項3】前記反転バーを、隣接する交絡部に架け渡
    して介在した請求項2記載の三次元組織体の製造方法。
  4. 【請求項4】多数のボビンから個別に引き出される多数
    本の線状体によって三次元組織体を組成する三次元組織
    体の製造装置にあって、前記多数本の線状体を組成位置
    に個別に供給する線状体供給手段と、前記線状体供給手
    段から供給される多数本の線状体を少なくとも3本ずつ
    支持しつつ組成方向に間隔をおいて捩じり絡めて交絡さ
    せた後、少なくとも3方向へ離散するように前記多数本
    の線状体を組成する線状体分配手段と、組成した組織体
    を引き上げる組織体引き上げ手段を備え、上記線状体分
    配手段が、交絡と離散を1回または複数回繰り返すサイ
    クル毎に、上記交絡のための捩じり方向を反転させる駆
    動手段を含むことを特徴とする三次元組織体の製造装
    置。
  5. 【請求項5】前記線状体分配手段が、連動連結手段を介
    して夫々が回転可能に支持され、周囲に少なくとも3条
    の線材受入溝を備えた多数の回転体と、該回転体におけ
    る線状体受入溝に支持された少なくとも3本の線状体を
    隣接する回転体における線状体受入溝との間で移動させ
    る線状体移動手段とを含むものからなり、線状体受入溝
    に支持された線状体を捩じり絡めるための回転体の回転
    方向を前記駆動手段で反転させるようにした請求項4記
    載の三次元組織体の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011515774A (ja) * 2008-03-28 2011-05-19 ストロムベルグ、ロルフ 互いにリンクされているワイヤからなるコンピュータ用ポインティング・デバイスのループ部材およびこのようなループ部材を含むポインティング・デバイス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011515774A (ja) * 2008-03-28 2011-05-19 ストロムベルグ、ロルフ 互いにリンクされているワイヤからなるコンピュータ用ポインティング・デバイスのループ部材およびこのようなループ部材を含むポインティング・デバイス

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