JP2002265715A - 自動車用ドアグロメット用樹脂組成物および自動車用ドアグロメット - Google Patents

自動車用ドアグロメット用樹脂組成物および自動車用ドアグロメット

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JP2002265715A
JP2002265715A JP2001073327A JP2001073327A JP2002265715A JP 2002265715 A JP2002265715 A JP 2002265715A JP 2001073327 A JP2001073327 A JP 2001073327A JP 2001073327 A JP2001073327 A JP 2001073327A JP 2002265715 A JP2002265715 A JP 2002265715A
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Shotaro Kashiwagi
正太郎 柏木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リサイクル性に富み、射出成形性および強度や
可撓性といった製品性能に優れた自動車用ドアグロメッ
ト樹脂組成物を提供する。 【解決手段】(a)オレフィン系共重合体ゴム100重
量部に対し、(b)オレフィン系樹脂10〜100重量
部、(c)炭化水素系ゴム用軟化剤12〜200重量を
配合して成り、JIS−K6253によるJIS−A硬
度が30〜75の範囲にある樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用ドアグロメッ
ト用樹脂組成物および自動車用ドアグロメットに関す
る。ここで、自動車用ドアグロメットとは、車体を貫通
させて、ワイヤーハーネスを取付ける場合に、防水、遮
音、ワイヤーハーネスの外傷防止の目的で使用される部
品を言う。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車用ドアグロメットに
は、その柔軟性、機械的強度、コストの面から加硫ゴム
が主に使用されているが、加硫ゴムは、加硫工程に時間
が掛かり生産性が劣ると共にリサイクル性や軽量性に乏
しいといった欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、リサイクル性に
富み、射出成形性および強度や可撓性といった製品性能
に優れた自動車用ドアグロメット樹脂組成物および自動
車用ドアグロメットを提供することにある。
【0004】
【発明を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討を
重ねた結果、特定のエラストマーにオレフィン系樹脂と
炭化水素系ゴム用軟化剤を配合して成る特定の硬度を有
する樹脂組成物により上記の目的を容易に達成し得ると
の知見を得、本発明の完成に至った。
【0005】すなわち、本発明の第1の要旨は、(a)
オレフィン系共重合体ゴム100重量部に対し、(b)
オレフィン系樹脂10〜100重量部、(c)炭化水素
系ゴム用軟化剤12〜200重量を配合して成り、JI
S−K6253によるJIS−A硬度が30〜75の範
囲にあることを特徴とする自動車用ドアグロメット用樹
脂組成物に存し、第2の要旨は、上記の樹脂組成物を射
出成形して成ることを特徴とする自動車用ドアグロメッ
トに存する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の自動車用ドアグロメット用樹脂組成物(以下、
樹脂組成物と略記する)は、必須成分として、オレフィ
ン系共重合体ゴム(a)、ポリオレフィン系樹脂
(b)、炭化水素系ゴム用軟化剤(c)を含有するオレ
フィン系熱可塑性エラストマーである。
【0007】先ず、オレフィン系共重合体ゴム(a)に
ついて説明する。オレフィン系共重合体ゴムとしては、
オレフィンを主成分とする無定形ランダム共重合体であ
ってX線回析法により測定される結晶化度が30%以下
の低結晶性または非晶性の重合体が好適である。斯かる
オレフィン系共重合体ゴムとしては、例えば、エチレン
−プロピレン共重合体ゴム(EPM)、エチレン−ブテ
ン−1共重合体ゴム(EBM)、非共役ジエンとして、
5−エチリデンノルボルネン、5−メチルノルボルネ
ン、5−ビニルノルボルネン等を使用したエチレン−プ
ロピレン−非共役ジエン共重合体ゴム(EPDM)等が
挙げられる。EPDMにおいて、エチレン含有量は、通
常50〜90重量%、好ましくは60〜80重量%、非
共役ジエン含量は、通常1〜30重量%、好ましくは5
〜25重量%である。
【0008】オレフィン系共重合体ゴム(a)の重合平
均分子量は、通常50,000〜1,000,000、
好ましくは75,000〜800,000、更に好まし
くは100,000〜750,000、エチレン含量
は、通常50〜90重量%、好ましくは60〜80重量
%、ムーニー粘度ML1+4(100℃)は、通常5〜3
00、好ましくは5〜200である。オレフィン系共重
合体ゴム(a)の重量平均分子量が上記範囲未満の場合
は、ゴム弾性や機械的強度に劣り、重量平均分子量が上
記範囲を超える場合は成形性に劣る。また、エチレン含
量が未上記範囲未満の場合は機械的強度が低下し、上記
範囲を超える場合は柔軟性が損なわれる。
【0009】上記の「重量平均分子量」とは、ゲル浸透
クロマトグラフィー(GPC)により以下の条件で測定
したポリプロピレン換算の重量平均分子量である。
【0010】
【表1】機器 :MILLIPORE社製「150C
ALC/GPC」 カラム:昭和電工(株)製「AD80M/S」3本 溶媒 :オルトジクロロベンゼン 温度 :140℃ 流速 :1ml/min 注入量:200ml 濃度 :2mg/ml(酸化防止剤2,6−ジ−t−ブ
チル−p−フェノールを0.2重量%添加) 検出法:FOXBORO社製赤外分光光度計「MIRA
N 1A」により波長3.42μmで検出
【0011】次に、ポリオレフィン系樹脂(b)につい
て説明する。本発明中で使用されるポリオレフィン系樹
脂としては、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹
脂、ポリブテン−1樹脂などを挙げることが出来る。
【0012】上記のポリエチレン系樹脂としては、高圧
法により得られる低密度ポリエチレン、チーグラー型触
媒、バナジウム型触媒、カミンスキー型触媒などの金属
触媒を使用して中圧法により得られるエチレンとα−オ
レフィンとの共重合体である線状低密度ポリエチレン、
線状中高密度ポリエチレンの他、エチレン単独重合体で
ある高密度ポリエチレン等が挙げられる。
【0013】上記のポリプロピレン系樹脂としては、例
えば、プロピレン単独重合体、プロピレンと他の少量
(例えば15重量%以下など)のα−オレフィンとの共
重合体である、プロピレン−エチレンブロック共重合
体、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレ
ン−エチレン共重合体、プロピレン−1−ブテン共重合
体、プロピレン−エチレン−1−ブテン共重合体などが
挙げられる。
【0014】上記のポリオレフィン系樹脂のMFR(J
IS K6758に準拠し230℃で21.2Nで測定
した値)は、成形性の観点から、通常0.01g/10
min以上、好ましくは0.05g/10min以上、
更に好ましくは0.1g/10min以上とされる。
【0015】上記のポリオレフィン系樹脂の中では、パ
ーオキシド分解型ポリオレフィン系樹脂であるポリプロ
ピレン系樹脂が射出成形性や耐熱性の観点から好まし
い。ポリプロピレン系樹脂としては、プロピレン単独重
合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピ
レン−エチレンランダム共重合体のプロピレン系重合体
が好適である。そして、これらの重合体のX線回析法に
よる結晶化度は、通常35%以上、好ましくは40%以
上であり、また、上記の共重合体のエチレン含量は、通
常0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜25重量
%、更に好ましくは1〜20重量%の範囲である。ここ
でいうエチレン含量とは、赤外スペクトル分析法などに
より測定される数値である。
【0016】ポリオレフィン系樹脂の配合量は、オレフ
ィン系共重合体ゴム100重量部に対し(a)100重
量部に対して10〜100重量部であるが、好ましくは
15〜70重量部である。ポリオレフィン系樹脂の配合
量が10重量部未満の場合は、機械的強度に乏しく、1
00重量部を超える場合は可撓性に乏しい。
【0017】次に、炭化水素系ゴム用軟化剤(c)につ
いて説明する。本発明で使用される炭化水素系ゴム用軟
化剤は、オレフィン系共重合体ゴムを軟化させ、柔軟性
と弾性を増加させると共に、得られる組成物の加工性お
よび流動性を向上させるために使用される。一般に、炭
化水素系ゴム用軟化剤は、芳香族炭化水素、ナフテン系
炭化水素およびパラフィン系炭化水素の混合物である。
【0018】全炭素量に対し、芳香族系炭化水素の炭素
の割合が35重量%以上のものは芳香族系オイル、ナフ
テン系炭化水素の炭素の割合が30〜45重量%のもの
はナフテン系オイル、パラフィン系炭化水素の炭素の割
合が50重量%以上のものはパラフィン系オイルと呼ば
れる。
【0019】上記の中では非芳香族系オイル、特にパラ
フィン系オイルが耐候性などの点より好ましい。パラフ
ィン系オイルとしては、40℃の動粘度が通常20〜8
00cSt(センチストークス)、好ましくは50〜6
00cSt、流動点が通常0〜−40℃、好ましくは0
〜−30℃、引火点(COC)が通常200〜400
℃、好ましくは250〜350℃のオイルが好適であ
る。
【0020】また、炭化水素系ゴム用軟化剤(c)の配
合量は、オレフィン系共重合体ゴム(a)100重量部
に対し12〜200重量部であるが、好ましくは2〜2
00重量部、更に好ましくは40〜150重量部であ
る。炭化水素系ゴム用軟化剤の配合量が12重量部未満
の場合は成形性に劣り、200重量部を超える場合は製
品表面のべたつきが発生するため好ましくない。
【0021】本発明の樹脂組成物においては、上記の成
分に加えて必要に応じ無機充填剤を配合することが出来
る。無機充填剤としては、タルク、炭酸カルシウム、マ
イカ、ガラス繊維、ガラスバルーン、炭素繊維などが挙
げられる。これらの中では炭酸カルシウム又はタルクが
好ましい。特に、柔軟性維持の観点から、比表面積が5
0,000cm2/g以下で平均粒径が5μm以下の炭酸
カルシウムが好適である。
【0022】無機充填剤の配合量は、オレフィン系共重
合体ゴム(a)100重量部に対し100重量部に対
し、通常200重量部以下、好ましくは150重量部以
下、更に好ましくは100重量部以下である。添加量が
200重量部を超える場合は軽量性および流動性に劣
る。無機充填剤の配合量の下限はオレフィン系共重合体
ゴム(a)100重量部に対し、通常1重量部である。
【0023】本発明の樹脂組成物においては、上記の各
成分以外にも、各種目的に応じて任意の配合成分を配合
することが出来る。斯かる成分としては、具体的には、
酸化防止剤、結晶核剤、熱安定剤、滑剤、スリップ剤、
光安定剤、紫外線吸収剤、中和剤、アンチブロッキング
剤、架橋剤、架橋助剤、着色剤、顔料、分散剤、防曇
剤、帯電防止剤、難燃剤、各種可塑剤、流動改質剤、加
工助剤などの各種添加剤が挙げられる。また、オレフィ
ン系共重合体ゴム以外の熱可塑性エラストマー、例え
ば、ポリスチレン系、塩素化ポリオレフィン系、ポリエ
ステル系、ポリウレタン系などの各種の熱可塑性エラス
トマーも使用し得る。これらの使用量は、本発明の効果
を損ねない範囲内で適宜選択される。
【0024】本発明の樹脂組成物は上記の各成分の混錬
処理によって得られる。この際、一軸または二軸押出
機、バンバリ−ミキサー、ミルロール等の混錬機を使用
した単純ブレンドではなく、有機過酸化物と架橋助剤の
存在下に溶融または半溶融状態で動的に架橋処理するこ
とが、機械的強度、ゴム弾性、成形性の維持のために好
ましい。
【0025】有機過酸化物としては、芳香族系または脂
肪族系の何れでもよく、単一の過酸化物でも2種以上の
過酸化物の混合物でもよい。有機過酸化物の具体例とし
ては、t−ブチルペルオキシド、t−ブチルクミルペル
オキシド、ジクミルペルオキシド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキ
シン−3,1,3−ビス(t−ブチルペルオキシイソプ
ロピル)ベンゼン、1,1−ジ(t−ブチルペルオキ
シ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等のジア
ルキルペルオキシド類、t−ブチルペルオキシベンゾエ
ート、t−ブチルペルオキシイソプロピルカーボネー
ト、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルペルオ
キシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベン
ゾイルペルオキシ)ヘキシン−3等のペルオキシエステ
ル類、アセチルペルオキシド、ラウロイルペルオキシ
ド、ベンゾイルペルオキシド、p−クロルベンゾイルペ
ルオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオキシド
類のヒドロキシペルオキシド類などが挙げられる。
【0026】また、架橋助剤の具体例としては、硫黄、
p−キノンオキシム、p−ジニトロソベンゼン、1,3
−ジフェニルグアニジン等の過酸化物用助剤、ジビニル
ベンゼン、トリアリルイソシアヌレート,トリアリルシ
アヌレート、ジアリルシアヌレート等の多官能ビニル化
合物、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルプロパントリ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)
アクリレート等多官能(メタ)アクリレート化合物など
が挙げられる。
【0027】本発明の樹脂組成物は、JIS−K625
3によるJIS−A硬度が30〜75の範囲にあること
を特徴とする。JIS−A硬度が30より小さい場合は
機械的強度が低下し、75より大きい場合は可撓性や屈
曲性低下などによる実用性低下を招く。JIS−A硬度
は、好ましくは40〜70、更に好ましくは40〜65
である。
【0028】ところで、従来、グロメット、ハーネス、
ホース類などの射出成形方法として、製品外面を形成す
るキャビティー型とその中に挿入された製品内面を形成
するコア型を使用し、射出、冷却の後にキャビティー型
を開き、得られた成形品の内部に挿入されているコア型
を拡径後に引き抜くことにより製品を得る手法が報告さ
れている(特開平10−33780号公報)。この場
合、射出成形時に発生する製品非有効部(バリ)、すな
わち、金型のランナーやスプール部分に残存した成形材
料は、粉砕後にリサイクル(再利用)することが望まれ
る。本発明の樹脂組成物は、従来の加硫ゴムでは達成し
得なかった上記の様なリサイクルを可能とする。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。
【0030】<評価方法>評価は以下に示す試験方法
(1)〜(5)により行った。そして、以下の(1)及
び(2)の測定試料は、以下の(3)の評価で得たシー
トを縦方向に打ち抜き加工して得た。
【0031】(1)JIS−A硬度はJIS−K625
3に準拠した。
【0032】(2)引張破断強度(MPa)及び引張破
断伸度(%)は、JIS−K6253に準拠し、3号試
験片を使用して試験速度500mm/minにて実施
し、試験片破断時の応力より算出した。
【0033】(3)射出成形性評価は、インラインスク
リュー型射出成形機(東芝機械(株)製小型射出成形機
「IS130」)にて、射出圧力50MPa、射出温度
230℃、金型温度40℃にて成形した120mm×8
0mm×2mmのシート外観より判定を実施した。
【0034】(4)可撓性評価は、JIS−K6301
に記載の屈曲試験に準拠して行い、亀裂長が25mmに
達した時点での屈曲回数で評価した。屈曲回数10,0
00回以上を「良好」、7,000以下を「悪い」とし
た。
【0035】(5)リサイクル性は、得られたドアグロ
メット成形品の粉砕品を20重量%添加した各組成物を
上記(3)と同様に成形し、得られた射出成形シートに
ついて(2)と同様の引張試験を行ってリサイクル性の
可否を評価した。
【0036】<原材料>次の(1)〜(7)に示す原材
料を使用した。以下の記載におけるMFRは、230
℃、21.2Nの条件下に測定した値である。
【0037】(1)オレフィン系共重合体ゴム: エチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネン共重合
体(エチレン含量66重量%、エチリデンノルボルネン
含量4.5重量%、ポリプロピレン換算重量平均分子量
547,000、共重合体100重量部あたり、以下の
パラフィン系オイル100重量部含む)
【0038】(2)オレフィン系樹脂: エチレン−プロピレンランダム共重合体(MFR=0.
7g/10min、エチレン含量3.1重量%)
【0039】(3)炭化水素系ゴム用軟化剤(パラフィ
ン系オイル): 40℃動粘度380cSt、流動点−15℃、引火点3
00℃、ナフテン成分29重量%、パラフィン成分71
重量%
【0040】(4)無機充填剤: 炭酸カルシウム(比表面積34,000〜39,000
cm2/g、平均粒径1.8〜2.2μm)
【0041】(5)フェノール系酸化防止剤: チバガイギー(株)製「イルガノックス1010」
【0042】(6)滑剤: (a)オレイン酸アミド(日本化成(株)製「ダイアミ
ッドO-200」 (b)シリコンオイル:東レダウコーニング(株)製
「SH200」(動粘度10cSt) (c)シリコンオイル:東レダウコーニング(株)製
「SH200」(動粘度100cSt)
【0043】(7)有機過酸化物(架橋剤)及び架橋助
剤 (a)有機過酸化物:2,5−メチル−2、5−ジ(t
−ブチルペルオキシ)ヘキサン(1分間半減期温度17
9℃) (b)架橋助剤:ジビニルベンゼン
【0044】実施例1及び比較例1〜2 表2に示す割合(重量部)で各成分を配合し、L/D=
41、シリンダー径44mm、シリンダーブロック数1
1の同方向二軸押出機にて供給量30kg/h条件下、
130〜220℃溶融混練して組成物を得た。得られた
ペレットを射出成形によりシートとし、評価を行った。
これらの結果を表3に示す。ただし、比較例2は、加硫
ゴム製自動車ドア用グロメットとして市場にて使用され
ているものを入手し製品性能評価に供した。また、加硫
ゴムシートについても同様に市販のものを入手し硬度お
よび引張特性の評価を行った。
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】表3に示す様に、比較例1は硬度が高すぎ
て可撓性が劣り、比較例2は加硫ゴムであり、リサイク
ルは当然に不可能である。これに対し、実施例1には上
記の様な問題は全くない。
【0048】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、リサイク
ル性に富み、射出成形性および強度や可撓性といった製
品性能に優れた自動車用ドアグロメット樹脂組成物およ
び自動車用ドアグロメットが提供され、本発明の工業的
価値は大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/00 C08L 23/02 C08L 23/02 23/08 23/08 53/00 53/00 91/00 91/00 B29K 19:00 // B29K 19:00 105:24 105:24 B29L 31:30 B29L 31:30 B60J 5/00 501F Fターム(参考) 3D201 AA06 AA35 AA37 BA01 CA02 CA22 CB06 FA08 4F070 AA12 AA16 AC13 AC16 AC20 AC27 AC28 AC44 AC45 AC56 AC94 AE01 AE02 AE08 GA05 4F071 AA15 AA15X AA20 AA20X AA21 AA21X AA71 AA75 AA76 AB03 AB21 AB28 AB30 AD01 AD04 AE04 AE17 AG05 AH07 BB05 4F206 AA09A AA09K AB03 AB07 4J002 AE05Y BB03X BB05W BB05X BB14X BB15W BB15X BP02X CH05Z DA016 DA048 DE236 DJ046 DJ056 DL006 EA048 EH078 EK037 EK047 EK057 ER028 ES008 ES018 EU188 FA046 FA106 FD016 FD14Z FD148 FD157 GN00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)オレフィン系共重合体ゴム100
    重量部に対し、(b)オレフィン系樹脂10〜100重
    量部、(c)炭化水素系ゴム用軟化剤12〜200重量
    を配合して成り、JIS−K6253によるJIS−A
    硬度が30〜75の範囲にあることを特徴とする自動車
    用ドアグロメット用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 オレフィン系共重合体ゴム(a)100
    重量部に対し、200重量部以下の無機充填剤を配合し
    て成る請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 オレフィン系共重合体ゴム(a)がエチ
    レン−プロピレン−非共役ジエン共重合体ゴムである請
    求項1又は2に記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 エチレン−プロピレン−非共役ジエン共
    重合体ゴムのポリプロピレン換算の重量平均分子量が5
    0,000〜1,000,000、エチレン含有量が5
    0〜90重量%、共役ジエン含有量が1〜30重量%で
    ある請求項3に記載の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 オレフィン系樹脂(b)がポリプロピレ
    ン系樹脂である請求項1〜4の何れかに記載の樹脂組成
    物。
  6. 【請求項6】 炭化水素系ゴム用軟化剤(c)が非芳香
    族系オイルである請求項1〜5の何れかに記載の樹脂組
    成物。
  7. 【請求項7】 有機過酸化物と架橋助剤の存在下に溶融
    または半溶融状態で動的に架橋処理して成る請求項1〜
    6の何れかに記載の樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れかに記載の樹脂組成
    物を射出成形して成ることを特徴とする自動車用ドアグ
    ロメット。
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