JP2002264557A - 平版印刷板及びその作製方法 - Google Patents

平版印刷板及びその作製方法

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JP2002264557A
JP2002264557A JP2001072585A JP2001072585A JP2002264557A JP 2002264557 A JP2002264557 A JP 2002264557A JP 2001072585 A JP2001072585 A JP 2001072585A JP 2001072585 A JP2001072585 A JP 2001072585A JP 2002264557 A JP2002264557 A JP 2002264557A
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JP2001072585A
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English (en)
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Kazumi Aoba
和巳 青葉
Isato Momotake
勇人 百武
Yoji Nakajima
陽治 中島
Yuji Matsuda
裕司 松田
Takateru Hatanaka
高照 畑中
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Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd
Iwatsu Electric Co Ltd
Original Assignee
Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd
Iwatsu Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、レーザー光を吸収して熱を発生す
る光熱変換材料において、750nm〜900nmに発光領
域を持つ半導体レーザーに対して高い感度を示し、且つ
光熱変換効率の高い光熱変換材料を用いたダイレクト製
版用平版印刷版を提供する。 【解決手段】 本発明は、一般式(1)で表されるポリ
ピロールおよびその誘導体を含有する光熱変換材料に関
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザー光を吸収
して熱を発生する光熱変換材料に関する。また、レーザ
ー出力平版印刷版及びこの平版印刷版にレーザー光を照
射して平版印刷版を作製する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの普及につれ、版材
構成とともに種々の平版の製版方法が提案されている。
例えば実用面からは、版下からポジ若しくはネガフィル
ムを作成して平版印刷原版に焼き付ける方法が一般に行
われているが、該フィルムを介することなく版下から直
接製版する電子写真版や銀塩写真版、あるいは、電子組
版、DTPで編集・作成された印刷画像情報を可視画像
化することなく、直接版材にレーザー若しくはサーマル
ヘッド等で印字し製版する、所謂コンピューター・トゥ
・プレート(CTP)タイプの平版材が登場するに至っ
ている。
【0003】これらはまだ普及初期の段階であるが、特
にCTPタイプは製版工程の合理化と短縮化、材料費節
減が可能となることから大いに期待されている。かかる
CTP版材としては、感光性、感熱性あるいは電気エネ
ルギーで製版する版材が知られている。感光性タイプの
版材は、有機半導体、銀塩+感光性樹脂系、高感度感光
性樹脂等の材料を塗布しArレーザー、半導体レーザー
等で光照射による印字を行い、引き続き現像して製版さ
れる。しかしながら、これらの版材および製版工程は、
市場が要求するコスト削減を十分満足するには至ってい
ない上に、明室での作業が困難であるため普及には至っ
ていない。さらに、これらは現像液の廃棄処理の問題も
有する。
【0004】感熱性タイプの版材は、感光性タイプの版
材に比べ感度が低い事が欠点であるが、通常の室内(明
室)で取り扱う装置が小型で安価であることから精力的
に検討されている。感熱性タイプの版材は、いずれも光
を熱に変換するいわゆる光熱変換材料を必要とする。光
熱変換材料は、使用するレーザー光を吸収することが必
須であり、感度を向上させるために、使用するレーザー
光の吸収能力がより高いことが必要である。
【0005】光熱変換材料に使用できる光熱変換剤は、
顔料タイプ及び染料タイプの物質があるが、顔料タイプ
の物質としては、通常カーボンブラックが用いられてお
り、染料タイプの物質としては、種々提案されている
が、通常ポリメチン系色素が用いられている。カーボン
ブラックは使用レーザーの選択の幅が広いが、染料タイ
プの物質に比べ、一般にレーザー光の吸収能力が低く、
使用量を多くしなければならない。また高度な分散技術
が必要となる。染料タイプの物質を使用する場合には、
使用半導体レーザー光の吸収能力が高いこと、画像形成
成分、樹脂バインダー等の他の成分との相溶性や使用す
る溶剤への溶解性が良いことが必要となる。ポリメチン
系色素は、基本的に塩構造であるため使用溶剤の制約が
あり、画像形成物質、バインダー樹脂等との相溶性が悪
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、近赤
外域(750nm〜900nm)に発光領域を持つ半導体レ
ーザーに対する感度が高く、高速記録が可能で高密度、
高画質のレーザーサーマル記録材料に使用できる光熱変
換材料を提供することである。また、本発明の他の目的
は高画質の印刷物を与える事のできるダイレクト製版用
平版印刷原版を提供することである。
【0007】このようなポリピロールを光熱変換材とし
たレーザーサーマル及びアブレーション画像形成方法の
有用性として、従来の色素を用いたアブレーション材料
は、レーザーの光エネルギーを熱に変換する効率が低い
ためか、高出力のレーザーを必要とし実用的でなかった
ことが上げられる。また例えば、従来のレーザーサーマ
ル及びアブレーション記録材料において実施例に記載の
ある赤外吸収色素は、特開平7−149063等に記載
されているようにシアニン色素が中心であるが、シアニ
ン色素は耐光性や耐湿熱性などの保存性が低いという問
題があった。
【0008】従って、本発明の目的はレーザーの光エネ
ルギーを熱に変換する能力が高く、低出力のレーザー記
録が可能で低コスト、高感度、取り扱いが容易で現像処
理の不要な高画質のレーザーサーマル及びアブレーショ
ン記録材料を提供することにある。また、本発明の別の
目的は耐光性や耐湿熱性などの保存性が高いレーザーサ
ーマル及びアブレーション記録材料を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために種々検討した結果、本発明者らは、ポリピロール
化合物を光熱変換剤として用いることにより、レーザー
に対する感度が良好で光熱変換効率が高く、種々の用途
への加工が容易な光熱変換材料が得られるとの知見を得
て、本発明を達成した。
【0010】本願の第一の発明は、下記の一般式(I)
で表わされるポリピロール化合物を含有することを特徴
とする光熱変換材料である。本願の第二の発明は、支持
体上に光熱変換層を設けてなるダイレクト製版用平版印
刷原版において、光熱変換層中に上記第一の発明の光熱
変換材料を含有することを特徴とするダイレクト製版用
平版印刷原版である。本願の第三の発明は、上記第二の
発明のダイレクト製版用平版印刷原版に、光源として7
50nm〜900nmに発光領域を持つ半導体レーザー光を
照射して平版印刷版を作成する方法である。
【0011】〔発明の実施の形態〕以下に、本発明を詳
しく説明する。まず、第1の発明は光熱変換材料であっ
て、下記の一般式(I)のポリピロール化合物を含有す
る。本発明に用いることができる一般式(I)のポリピ
ロール化合物は、酸化重合、電解重合で得られるもの
は、例えば特許公表平08−511303、特許公表平
10−507225、特許公開平05−132547、
特許公開平05−255487、特許公開平05−33
126、特許公開平07−010973、特許公開平0
7−126249、特許公開平07−207001、特
許公開平09−067506、特許公開平09−290
209、などで表されるポリピロール化合物である。
【0012】
【化2】 ここで、nは20から1,000の範囲の整数である。
【0013】本願発明において使用されるポリピロール
化合物について、より詳細に述べれば、この化合物は酸
化重合又は電解重合によって容易に製造することができ
る。一般的にいって、酸化重合によって得られたものは
重合度が低く、また電解重合によって得られたものは重
合度が高く不溶性であるが、いづれも本願発明において
使用できるものである。また、ポリピロール化合物は、
その製法によって得られる化合物の平均粒径が異なるこ
とがあるが、通常、その粒径が0.1から10ミクロン
の範囲であれば、本願発明において十分使用できるもの
であるが、特にその範囲を限定するものではない。しか
し、使用に際し粒径が小さくなる程に、良好な塗膜を作
成することが容易であり、この結果、感度の安定な平版
印刷板を作成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明における好ましい実
施態様を以下に示す。該レーザー波長に吸収を有する物
質が、光熱変換層に含有されていることを特徴とする上
記の解決手段に述べたレーザーサーマル及びアブレーシ
ョン記録材料。本発明に用いられるポリピロールは、画
像形成層を有する側の層のいずれに含有させてもよい
が、特に画像形成層と支持体の間に設けられる中間層に
含有させることが好ましい。また、上記ポリピロール及
びポリピロール含有体、混合体はバインダー樹脂と混合
して使用することができる。
【0015】本発明の画像形成層または中間層のバイン
ダーとしては、ガラス転移温度が50℃以上のものが好
ましく、例えば、ゼラチン、カゼイン、デンプン類、ヒ
ドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリビニルアルコール、水溶性ポリエステル、SB
R、ポリアクリルアミド、エチレン−無水マレイン酸コ
ポリマー、カルボキシアルキルセルロースの硝酸エステ
ル類などの水溶性バインダー、及び硝酸セルロース、ポ
リビニルブチラール、トリアセチルセルロース、アクリ
ル酸メチル−ブタジエンコポリマー、アクリロニトリル
−ブタジエンコポリマー、更には、特表平4−5067
09号に記載されているようなポリカーボネートやポリ
ウレタン等の水不溶性バインダーのいずれも使用するこ
とができる。なお、これらのバインダーは単独で使用す
ることもできるが組み合わせて用いることもできる。
【0016】前述したバインダー以外で、本発明の記録
材料の画像形成層側に用いられる高分子バインダーとし
ては、米国特許第5330876号に記載されているよ
うなサイズ排除クロマトグラフィーで測定したポリスチ
レン等価分子量が10万以上で、分解性のポリマーが好
ましい。ここで分解性とは、レーザー画像化の際に得ら
れる温度において素早く熱分解して十分量の気体および
揮発性フラグメントを与えるバインダーか、あるいは少
量の酸存在下で分解温度が著しく低下するバインダーを
意味する。
【0017】本発明の方法を使用してレーザーアブレー
ション画像を得るためには、700nm以上に発光を有す
る赤外域のダイオートレーザーを使用することが好まし
い。これは、大きさが小さいこと、コストが低いこと、
安定性が良好であること、信頼性が良好であること、頑
丈であること、変調がしやすいことといった実質的な利
点があるからである。本発明で用いることのできるレー
ザーは市販されている。例えば、スペクトラダイオード
研究所(Spectra Diode Labs)からのレーザーモデルS
DL−2420−H2またはソニー株式会社からのレー
ザーモデルSLD304V/Wを使用することができ
る。
【0018】本発明では、加熱により分解して二酸化炭
素、窒素もしくは水を発生する化合物を画像形成層側の
層中に添加することも可能である。加熱により二酸化炭
素を発生する化合物とは、分子内に−CO2 −で示され
る結合部位を部分構造として有し、加熱によりこの結合
が開裂して二酸化炭素を発生する化合物を示す。このよ
うな化合物としては電子吸引性基置換酢酸類、マロン酸
類、オキサミド酸類、プロピオール酸類、β−ハロ桂皮
酸類、α、β−エポキシカルボン酸類、電子吸引性基置
換安息香酸類、ポリヒドロキシ安息香酸類、アミノ安息
香酸類等の熱により脱炭酸するカルボン酸類およびこれ
らのカルボン酸類の金属塩やアンモニウム塩、ラクトン
類、炭酸エステル類、カルバメート類および炭酸塩類が
挙げられる。
【0019】加熱により窒素を発生する化合物とは、分
子内に窒素−窒素間の結合を部分構造として有し、加熱
による分解でこの部位から窒素を発生する化合物を示
す。このような化合物としては、ジアゾニウム塩類、ジ
アゾ化合物類、アゾ化合物類、アジド化合物類、トリア
ゼン類、テトラゾール類、ヒドラジン類等が挙げられ
る。加熱により水を発生する化合物とは、脱水可能な水
酸基を分子内に有する化合物または結晶水を含む化合物
を示し、アルコール類、ヒドロキシカルボン酸類、アミ
ノ酸類、ジカルボン酸類、ジカルボン酸モノアミド類、
結晶水含有化合物類等が挙げられる。これらのガス発生
剤は50℃以上で分解するものが有用であるが、保存性
と熱感度の観点より100℃から500℃で分解するも
のが好ましく、更に好ましくは150℃から300℃で
分解するものである。これらの化合物の分解性に関して
は加速度熱量計(ARC)、示差走査熱量計(DSC)
および示差熱分析(DTA)等を利用して測定できる。
【0020】レーザー光線は画像形成層中に吸収され、
そして内部変換として知られる分子過程によって熱に変
換される。上記一般式(1)で表されるレーザー波長に
吸収を有する物質は、この熱交換のために使用される。
本発明では、一般式(1)で表される物質に加えて、公
知の赤外吸収物質、例えばカーボンブラック、または米
国特許4973572号に記載されているシアニン赤外
吸収色素、または米国特許4948777号、同495
0640号、同4950639号、同4948776
号、同4948778号、同4942141号、同49
52552号、同5036040号、同4912083
号、同5360694号、同5380635号に記載さ
れている赤外吸収物質を併用してもよい。本発明の方法
におけるレーザー照射はサーマル記録、アブレーション
記録材料の画像形成層を通して行われるので、本発明の
画像形成は単シート法(すなわち、別の受容材料を必要
としない方法)であることができる。
【0021】本発明に用いられるレーザーサーマル及び
アブレーション記録材料の支持体に、寸法安定性があ
り、しかもレーザーの熱に耐えられるならば、いずれの
材料でも使用でき層構成を含めることができる。このよ
うな材料としては、ポリ(エチレンナフタレート)、ポ
リ(エチレンテレフタレート)などのポリエステル;ポ
リアミド;ポリカーボネート;酢酸セルロースなどのセ
ルロースエステル;ポリ(フッ化ビニリデン)やポリ
(テトラフルオロエチレン−共−ヘキサフルオロプロピ
レン)などのフッ素ポリマー;ポリオキシメチレンなど
のポリエーテル;ポリアセタール;ポリスチレン、ポリ
エチレン、ポリプロピレンもしくはメチルペンテンポリ
マーなどのポリオレフィン並びにポリイミド−アミドや
ポリエーテルイミドなどのポリイミドが含まれる。
【0022】また、上記以外の支持体としてコート紙な
どの紙類、アルミニウム板等の金属板を例として挙げる
ことができる。紙類は、典型的には高分子でコーティン
グ又は浸漬がなされ、耐水性、寸法安定性及び強度を付
与されたものである。またプラスチックフィルム類の場
合、表面の密着性向上、帯電防止性向上等のため、該支
持体に、コロナ放電処理、マット化易接着処理、帯電防
止処理等の各種表面処理を施してもよい。支持体の厚さ
は、一般に約5〜約200μmである。また所望であれ
ば、米国特許4695288号、同4737486号に
記載されているような下塗り層を支持体に塗布してもよ
い。好ましい実施態様では支持体は透明である。
【0023】該記録材料の上部に存在する表面層は印刷
の方式によって水無印刷では撥油性、湿し水を用いる印
刷では親水性又は親油性が必要となる。ここで親水性が
必要となるのはレーザー書き込み部にインクが着肉し画
像部を形成する場合であり、親油性が必要となるのはレ
ーザー書き込み部を親水性とし、非書き込み部を画像部
とする場合である。該撥油性層は、インク反発性表面を
有する任意の材質が使用できる。インク反発性表面を有
する材質としては、公知のインキ反発性シリコーン樹脂
を使用することができ、例えば「KNS320A」(信
越化学工業株式会社製)等の商品名で販売されているも
のを用いることもできる。
【0024】該親水性層は、親水性表面を有する任意の
材質が使用でき、湿し水を用いた印刷用版材の親水層と
して用いられている公知の材料を使用することができる
が、例えばポリビニルアルコールや硬膜化させたゼラチ
ンなどが挙げられる。また、表面層を親油性層とする場
合はバインダーポリマー中に疎水性基を有する公知の各
種添加剤を添加する。添加剤としては例えばp−オクチ
ルフェノール・ホルマリンノボラック樹脂、p−ブチル
フェノール・ホルマリンノボラック樹脂、p−t−ブチ
ルフェノール・ベンズアルデヒド樹脂、ロジン変性ノボ
ラック樹脂等の変性ノボラック樹脂等が挙げられる。こ
れらの添加剤は表面層を親水性とする場合の画像形成層
及び/または中間層に添加することもできる。
【0025】表面層の膜厚は0.1〜10μm、好まし
くは0.2〜5μm、さらに好ましくは1〜2μmであ
る。あまり厚すぎると表面層を溶融させる効率が落ち、
薄すぎると印刷時の耐刷性が無くなる。表面層には上記
材料に対し必要に応じて溶媒やバインダーを加え溶液と
なし、光熱変換材含有している層上に塗布した後、乾燥
して層を形成できる。本発明では、形成する各層の下側
に接着性向上などの観点から、各々適切なプライマー層
を設けることができる。
【0026】
【実施例】本発明を実施例によりさらに詳細に説明す
る。 実施例1 (アンダーコート層の作製)下記の混合液を30分間マ
グネティックスターラーで攪拌後、分散液を厚さ188
μmのコロナ放電処理を施した透明なポリエチレンテレ
フタレートフィルム東洋紡エステルフィルム(東洋紡
(株)製)上に乾燥膜厚4μmとなるようにワイヤーバ
ーで塗布し、アンダーコート層を形成した。 中空粒子(ローム・アンド・ハース・ジャパン(株)製) 7.0g 水系ウレタン分散体 (スーパーフレックス750 第一工業製薬(株)製) 3.0g 水 5.0g (光熱変換材を含有している層Aの作製)下記の混合液
を48時間ガラスボールミルで分散後、分散液を前記ア
ンダーコート層上にワイヤーバー塗布し、乾燥膜厚2μ
mの光熱変換材を含んだ層を形成した。 中空粒子(ローム・アンド・ハース・ジャパン(株)製) 7.0g 水系ウレタン分散体 (スーパーフレックス750 第一工業製薬(株)製) 3.0g ポリピロール含有樹脂 0.1g 水 5.0g
【0027】 (親水性表面層の作製) ポリビニルアルコール(ポバール126H クラレ(株)製) 5.0g 架橋剤(F−8879D 第一工業製薬(株)製) 0.5g 水 50.0g 上記の混合溶液を前記光熱変換材を含んだ層A上にワイ
ヤーバーで塗布し、乾燥膜厚2μmの親水性の表面層形
成し、平版印刷版を得た。得られた本発明の平版印刷版
に、波長830nm、10〜500mWの範囲でレーザーパ
ワー可変可能な半導体レーザーを、ビーム径20μmに
集光させ10μsのパルス幅で描き込みを行った。描き
込みを完了した試料を電子顕微鏡(JEOL(株)製)
で観察したところ、表面に到達するレーザーのパワーが
50mW時、直径20μm、アンダーコート層まで達する
エッジのシャープな描き込みが形成されていることが確
認できた。
【0028】実施例2 (アンダーコート層の作製)下記の混合液を30分間マ
グネティックスターラーで攪拌後、分散液を厚さ188
μmのコロナ放電処理を施した透明なポリエチレンテレ
フタレートフィルム東洋紡エステルフィルム(東洋紡
(株)製)上に乾燥膜厚4μmとなるようにワイヤーバ
ーで塗布し、アンダーコート層を形成した。 中空粒子(ローム・アンド・ハース・ジャパン(株)製) 7.0g 水系ウレタン分散体 (スーパーフレックス750 第一工業製薬(株)製) 3.0g 水 5.0g (光熱変換材を含有している層Aの作製)下記の混合液
を48時間ガラスボールミルで分散後、分散液を前記ア
ンダーコート層上にワイヤーバー塗布し、乾燥膜厚2μ
mの光熱変換材を含んだ層を形成した。 水系ウレタン分散体 (スーパーフレックス750 第一工業製薬(株)製) 3.0g ポリピロール含有樹脂 0.02g 水 5.0g
【0029】 (親水性表面層の作製) ポリビニルアルコール(ポバール126H クラレ(株)製) 5.0g 架橋剤(F−8879D 第一工業製薬(株)製) 0.5g 水 50.0g 上記の混合溶液を前記光熱変換材を含んだ層A上にワイ
ヤーバーで塗布し、乾燥膜厚2μmの親水性の表面層形
成し、平版印刷版を得た。得られた本発明の平版印刷版
に、波長830nm、10〜500mWの範囲でレーザーパ
ワー可変可能な半導体レーザーを、ビーム径20μmに
集光させ10μsのパルス幅で描き込みを行った。描き
込みを完了した試料を電子顕微鏡(JEOL(株)製)
で観察したところ、表面に到達するレーザーのパワーが
50mW時、直径20μm、アンダーコート層まで達する
描き込みが形成されていることが確認できた。
【0030】比較例1 比較例1の平版印刷版は、実施例1,2と同様にアンダ
ーコート層を形成し、下記光熱変換材含有層を形成しそ
の上に表面層を形成して作製した。(光熱変換材を含有
している層Bの作製)下記の混合液を48時間ガラスボ
ールミルで分散後、分散液をアンダーコート層上にワイ
ヤーバー塗布し、乾燥膜厚2μmの光熱変換材を含んだ
層を形成した。 中空粒子(ローム・アンド・ハース・ジャパン(株)製) 7.0g 水系ウレタン分散体 (スーパーフレックス750 第一工業製薬(株)製) 3.0g IR−144染料(Kodak製) 0.1g 水 5.0g 得れた平版印刷版に、実施例1,2と同様に書き込みを
行った。描き込みを完了した試料を電子顕微鏡(JEO
L(株)製)で観察したところ、表面に到達するレーザ
ーのパワーが500mW時、直径20μm、アンダーコー
ト層まで達する描き込みが形成されていることが確認で
きた。
【0031】比較例2 比較例2の平版印刷版は、実施例1,2、比較例1と同
様にアンダーコート層を形成し、その上に実施例1,
2、比較例1と同様に光熱変換材を含有している層、及
び親水性表面層を形成し作製した。 (光熱変換を含有している層Cの作製)下記の混合液を
48時間ガラスボールミルで分散後、分散液を前記アン
ダーコート層上にワイヤーバー塗布し、乾燥膜厚2μm
の光熱変換材を含んだ層を形成した。 中空粒子(ローム・アンド・ハース・ジャパン(株)製) 7.0g 水系ウレタン分散体 (スーパーフレックス750 第一工業製薬(株)製) 3.0g ポリチオフェン含有樹脂 0.1g 水 5.0g 得られた平版印刷版に、実施例1,2、比較例1と同様
に書き込みを行ったが、感度を示すことはなかった。
【0032】比較例3 比較例3の平版印刷版は、実施例1,2、比較例1,2
と同様にアンダーコート層を形成し、その上に実施例
1,2、比較例1,2と同様に光熱変換材を含有してい
る層、及び親水性表面層を形成し作製した。 (光熱変換を含有している層Dの作製)下記の混合液を
48時間ガラスボールミルで分散後、分散液を前記アン
ダーコート層上にワイヤーバー塗布し、乾燥膜厚2μm
の光熱変換材を含んだ層を形成した。 中空粒子(ローム・アンド・ハース・ジャパン(株)製) 7.0g 水系ウレタン分散体 (スーパーフレックス750 第一工業製薬(株)製) 3.0g ポリアニリン(アキレス(株)製) 0.1g 水 5.0g 得られた平版印刷版に、実施例1,2、比較例1,2と
同様に書き込みを行ったが、感度を示すことはなかっ
た。
【0033】得られた平版印刷原版に、それぞれ画像形
成可能なレーザーパワーにて書き込みを行った結果、表
−1の通り20μmの幅で線が描き込み可能な版面エネ
ルギーは本発明の実施例1平版印刷版が115.2mJ/
cm2 であり、実施例2が172.8mJ/cm2 、比較例1
の平版印刷版は1152.0mJ/cm2 であった。また、
比較例2,3は描き込みが行えなかった。比較例2,3
のポリチオフェン、ポリアニリンでは全く感度を有して
おらず、同じ有機導電材と言えどもポリピロールの特異
性がうかがえる。実施例1の平版印刷版は比較例1と比
較し1/10のエネルギーで書き込みが可能であった。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明の光熱変換材料は、近赤外域(7
50〜900nm)に発光領域を持つ半導体レーザーに対
して高い感度を示し、光熱変換効率が高いため種々の用
途に使用できる。また、既存のサーマルマーキング用平
版印刷版の光熱変換材としては、IR染料等の光熱変換
材は高価なものが多くまた安定性にも欠け、版製造にあ
ってかかるコストの中で大きな割合を占める。本発明で
は光熱変換材を使用することによって、価格も安く従来
よりも少ない光熱変換材の量で倍以上の感度を実現でき
るため、大幅なコスト削減が可能である。本発明によ
り、レーザー記録が可能で低コスト、高感度、取り扱い
が容易で現像処理の不要な高画像かつ製造上の制約の少
ない平版印刷版を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、表面層と、光熱変換剤を含有している
層と、アンダーコート層と、支持体とを有する平版印刷
版の断面部拡大図である。
【符号の説明】
1…表面層 2…光熱変換層 3…アンダーコート層 4…支持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 百武 勇人 東京都杉並区久我山1丁目7番41号 岩崎 通信機株式会社内 (72)発明者 中島 陽治 静岡県駿東郡長泉町本宿501番地 特種製 紙株式会社内 (72)発明者 松田 裕司 静岡県駿東郡長泉町本宿501番地 特種製 紙株式会社内 (72)発明者 畑中 高照 静岡県駿東郡長泉町本宿501番地 特種製 紙株式会社内 Fターム(参考) 2H025 AA01 AA02 AA12 AB03 AC08 AD03 BH03 CC12 DA01 DA36 FA10 FA17 2H096 AA06 EA04 EA23 2H114 AA04 AA22 AA24 BA01 DA25 DA56 DA60 DA73 DA78 EA01 FA10 FA16 GA34 GA38

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に光熱変換材を含む層を設けて
    なるレーザーサーマルおよびアブレーション製版用平版
    印刷版において、光熱変換材として下記一般式で表され
    るポリピロール化合物を含有することを特徴とする平版
    印刷版。 【化1】 ここで、nは20から1000の範囲の整数である。
  2. 【請求項2】 ポリピロール化合物の平均粒径が0.1
    から10ミクロンの範囲である請求項1記載の平版印刷
    板。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の製版用平版印刷版に、光
    源として750nm〜900nmに発光領域を持つ半導体レ
    ーザー光を照射して平版印刷版を作製する方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007237428A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Mitsubishi Paper Mills Ltd 平版印刷原版

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