JP2002264386A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002264386A
JP2002264386A JP2001068872A JP2001068872A JP2002264386A JP 2002264386 A JP2002264386 A JP 2002264386A JP 2001068872 A JP2001068872 A JP 2001068872A JP 2001068872 A JP2001068872 A JP 2001068872A JP 2002264386 A JP2002264386 A JP 2002264386A
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image forming
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JP2001068872A
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Katsuhide Koga
勝秀 古賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のようにレーザの選別や、ヒータ・ペル
チェ等による温度制御をすることなく、画像品位の良好
な画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 画像信号であるDATAは、変調部78
において画素変調され、その出力信号とシーケンスコン
トローラ77からのフル点灯信号FULLのORを出力
する論理素子70によりON/OFFするスイッチ79
によって、レーザ73Aのパルス電流は制御される。P
Dセンサ73Bが出力するモニター電流信号は、I/V
変換器74で電圧信号に変換され、増幅器75で増幅さ
れてAPC回路313に入力される。ローパスフィルタ
312が出力したサーミスタ電圧は、シーケンスコント
ローラ77に入力されてサーミスタ電圧は監視され、そ
の電圧に応じて、シーケンスコントローラ77は、AP
C回路313へD/A設定データを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ駆動回路を
備えた画像形成装置に関し、より詳細には、レーザ光源
からの画素変調されたレーザ光を感光体や、静電記録媒
体等の像担持面上に導光して、その面上に例えば静電潜
像から成る画像情報を形成するようにしたデジタル画像
形成装置のレーザ制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の画像形成装置のレー
ザ駆動回路においては、1走査中のレーザの光量を一定
に保持するために、1走査中の光検出区間でレーザ光の
出力を検出してレーザの駆動電流を1走査の間保持する
という方法をとってきた。
【0003】図9は、従来の画像形成装置の構成図で、
この種の画像形成装置においては、1つのレーザ73A
と1つのフォトダイオード(以下、PDという)センサ
73Bから構成されるレーザチップ73を用いており、
バイアス電流源71とパルス電流源72の2つの電流源
をレーザ73に適用することによって、レーザ73Aの
発光特性の改善を図っている。また、レーザ73Aの発
光を安定化させるために、PDセンサ73Bからの出力
信号を用いてバイアス電流源71に帰還をかけ、バイア
ス電流量の自動制御を行っている。
【0004】すなわち、PDセンサ73Bからの出力信
号は電流電圧変換器74に入力され、ついで増幅器75
で増幅され、APC回路76に入力され、ついでこのA
PC回路76からバイアス電流源71に制御信号として
供給される。この時、APC回路76の動作を図11及
び図12を用いて説明する。
【0005】まず、PDセンサからの電流電圧変換・増
幅された信号VPDが、図11に示すAPC(Auto Pow
er Control)回路に入力され、APC回路内ではシーケ
ンスコントローラ77からフル点灯信号FULLが論理
素子70に出力されている間に入力されるS/H信号に
よって、前述したVPDをアナログスイッチ202を用
いてサンプルし、コンデンサ203に充電した電荷をホ
ールドし、このホールドされた電圧VSHと所定の光量
を発光するように予め設定された電圧VREFとを比較
器204で比較することで、VSH<VREFならばバ
イアス電流源71に出力されるVAPCはバイアス電流
を増加させるように制御され、VSH>VREFならば
VAPCはバイアス電流源71にバイアス電流を減少さ
せるように制御される。なお、符号201は基準抵抗を
示している。
【0006】上述した回路方式をAPC回路方式と言
い、現在レーザを駆動する回路方式として一般的であ
る。レーザは温度特性を持っており、温度が高くなるほ
ど閾値電流の増大(図10(a))やスロープ効率の低
下(図10(b))により、一定の光量を得るための電
流量は増加する。また、レーザは自己発熱するため、一
定の電流を供給するだけでは一定の光量を得ることがで
きず、これらは画像形成に重大な影響を及ぼす。このこ
とを解決する手段として、1走査毎に前述したAPC回
路方式を用いて、PDセンサからの光検出区間内のモニ
ター電流を監視して各走査毎の発光特性が一定になるよ
うに、各走査毎に一定に流す電流量を制御している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PDセ
ンサからのモニター電流が光量に比例するべきところ
が、レーザによっては、このモニター電流の温度特性が
非常に悪いものもあり、モニター電流が一定になるよう
に1走査中の駆動電流量を一定に制御しても、温度変化
によってモニター電流が変化してしまうため、光量を一
定に制御できないレーザもあった。
【0008】例えば、PDセンサからのモニター電流の
温度特性が±0.2%/℃のレーザがあるとすると、機
内昇温やレーザの自己昇温、使う環境を考慮するとレー
ザチップの温度差は約30℃にもなるため、モニター電
流は±6%もばらつくことになる。このモニター電流を
用いてAPC制御すると、光量も±6%ばらついてしま
う。
【0009】こうしたモニター電流の温度特性の悪いレ
ーザであれば、APC制御をかけているにも関わらず、
機内昇温やレーザ自信の自己昇温によって、レーザの発
光特性が変わってしまい、複数枚の出力画像の初期と後
期とで濃度差が生じ、画像品位を低下させる原因となっ
ていた。またこうした不具合を解消するために、使用す
るレーザの選別や、ヒータやペルチェといった温度制御
素子による温度制御が必要となり、コスト的にも高くな
っていた。
【0010】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、従来のようにレー
ザの選別や、ヒータ・ペルチェ等による温度制御をする
ことなく、画像品位の良好な画像形成装置を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、入力さ
れた画像信号に応じて画素変調信号を生成し、該画像変
調信号に応じてレーザビームを像担持体上に照射し、画
像情報を書き込み可視像化する手段を有し、その像を転
写部材上に転写、定着して画像を形成する画像形成装置
において、前記レーザの光量を検出する光検出手段と、
レーザチップの温度を検出する温度検出手段と、レーザ
パワーを可変設定可能なD/A変換手段と、前記温度検
出手段から検出された温度データと前記D/A変換手段
に設定したレーザパワーデータを保存する記憶手段とを
有し、複数の温度データとレーザパワーデータをサンプ
ルして保存する第1のモードと、前記第1モードで保存
された前記複数の温度データと前記複数のレーザパワー
データを用いて、任意の温度におけるレーザパワーを設
定する第2のモードを有し、前記第1モードと前記第2
モードを切り替える切替手段とを有することを特徴とす
るものである。
【0012】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記第1のモードは、画像形成
装置本体の昇温に合わせてサンプリングするモードであ
ることを特徴とするものである。
【0013】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記第1のモードは、レーザを
フル点灯させることによって発生する自己昇温に合わせ
てサンプリングするモードであることを特徴とするもの
である。
【0014】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記第1のモードは加熱器を用
いてレーザを昇温させてサンプリングするモードである
ことを特徴とするものである。
【0015】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記第1のモードは測定器を用
いた光量調整モードであることを特徴とするものであ
る。
【0016】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記第2のモードで設定される
レーザパワーは、前記第1のモードで保存された前記複
数の温度データと前記複数のレーザパワーデータとから
線形補完によって算出される値であることを特徴とする
ものである。
【0017】また、請求項7に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記第2のモードで設定される
レーザパワーは、前記第1のモードで保存された前記複
数の温度データと前記複数のレーザパワーデータとから
なるルックアップテーブルを参照することによって設定
される値であることを特徴とするものである。
【0018】また、請求項8に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記第2のモードでレーザパワ
ーを可変設定するタイミングは、通紙していない時であ
ることを特徴とするものである。
【0019】また、請求項9に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記第2のモードでレーザパワ
ーを可変設定するタイミングは、紙間であることを特徴
とするものである。
【0020】このような構成により、本発明によれば、
温度変化に応じてモニター電流が一定に変化する点に着
目して、入力された画像信号に応じて画素変調信号を生
成し、変調信号に応じてレーザビームを像担持体上に照
射し、画像情報を書き込み可視像化する手段を有し、そ
の像を転写部材上に転写、定着して画像を形成する画像
形成装置に用いられるレーザ駆動回路において、レーザ
チップの温度を検出する温度検出手段、検出された温度
に応じて、レーザパワーを可変設定するレーザパワー設
定手段、複数点の温度データと、レーザパワーデータを
予め保存する手段を有し、複数の温度データとレーザパ
ワーデータをサンプルして保存する第1のモードと、第
1モードで保存された温度データとレーザパワーデータ
を用いて、紙間などの画像形成以外の時に、検出温度に
応じたレーザパワーを設定する第2のモードを有し、前
記第1モードと前記第2モードを切り替える手段を有す
る事によって、たとえレーザのPDセンサからのモニタ
電流の温度特性が悪いレーザであっても、調整時の第1
モードでレーザの特性が把握でき、それを第2モードで
補正制御するため、より安定した光量制御が可能とな
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例について説明する。図1は、本発明の画像形成装置
の一実施例を示した装置全体の断面図で、図中符号1は
原稿給紙装置で、この原稿給紙装置1上に積載された原
稿は、1枚づつ順次に原稿台ガラス面2上に搬送され
る。原稿が搬送されると、スキャナー部分3のランプが
点灯し、かつスキャナーユニット4が移動して原稿を照
射する。原稿の反射光はミラー5,6,7を介してレン
ズ8を通過し、その後、イメージセンサ9に入力され
る。イメージセンサ9に入力された画像信号は、直接、
あるいは、一旦図示しない画像メモリに記憶され、再び
読み出された後、露光制御部10に入力される。
【0022】露光制御部10が発生させる照射光によっ
て感光体11上に作られた潜像は、電位センサ100に
よって、感光体11上の電位が所望の値になっているか
監視され、次いで、現像器12あるいは13によって感
光体11上の潜像画像が現像される。上述した潜像とタ
イミングを合わせて転写部材積載部14、あるいは15
より転写部材が搬送され、転写部16において、上述し
た現像されたトナー像が転写部材上に転写される。転写
されたトナー像は定着部17にて転写部材に定着された
後、排紙部18より装置外部に排出される。転写後の感
光体11の表面をクリーナ25で清掃し、クリーナ25
で清掃された感光体11の表面を補助帯電器26で除電
して1次帯電器28において良好な帯電を得られるよう
にした上で、感光体11上の残留電荷を前露光ランプ2
7で消去し、1次帯電器28で感光体11の表面を帯電
し、この工程を繰り返すことで複数枚の画像形成を行
う。
【0023】図2は、露光制御部の構成を示す図で、図
中符号31は半導体レーザである。半導体レーザ31の
内部にはレーザ光の一部を検出するPDセンサが設けら
れ、PDの検出信号を用いてレーザダイオードのAPC
制御を行う。半導体レーザ31から発したレーザビーム
は、コリメータレンズ35及び絞り32によりほぼ平行
光となり、所定のビーム径で回転多面鏡33に入射す
る。回転多面鏡33は矢印の様な方向に等角速度の回転
を行っており、この回転に伴って、入射した光ビームが
連続的に角度を変える偏向ビームとなって反射される。
偏向ビームとなった光はf−θレンズ34により集光作
用を受ける。
【0024】一方、f−θレンズ34は、同時に走査の
時間的な直線性を保証するような歪曲収差の補正を行う
ために、光ビームは、像担持体としての感光体11上に
図の矢印の方向に等速で結合走査される。なお、符号3
6は回転多面鏡33からの反射光を検出するビームディ
テクト(以下、BDという)センサであり、BDセンサ
36の検出信号は回転多面鏡33の回転とデータの書き
込みの同期をとるための同期信号として用いられる。
【0025】次に、本実施形態のレーザ制御回路の制御
方法について詳述する。図3は、本実施例の構成を示し
たブロック図で、レーザチップ73は、図2における半
導体レーザ31の内部構成を示したものであり、レーザ
ダイオード73A、PDセンサ73Bから構成されてい
る。71はレーザ73Aのバイアス電流源、72はレー
ザ73Aのパルス電流源であり、画像信号であるDAT
Aは、変調部78において画素変調され、その出力信号
とシーケンスコントローラ77からのフル点灯信号FU
LLのORを出力する論理素子70によりON/OFF
するスイッチ79によって、レーザ73Aのパルス電流
は制御される。
【0026】また、PDセンサ73Bが出力するモニタ
ー電流信号は、電流/電圧(I/V)変換器74で電圧
信号に変換され、増幅器75で増幅されてAPC回路3
13に入力される。APC回路313は、例えば、図4
に示したような回路を内蔵しており、これは増幅された
PDセンサ出力VPDを、アナログスイッチ302を使
って、シーケンスコントローラ77からのサンプル/ホ
ールド信号S/Hでサンプルし、抵抗301とコンデン
サ303とで決まる時定数でこの電圧値(VSH)を1
走査の間ホールドする。
【0027】また、符号311はレーザチップ73に密
着して取り付けられたサーミスタ、310はサーミスタ
311での温度を検出するために用いる基準抵抗、31
2はサーミスタ311の電圧のノイズを除去するローパ
スフィルタであり、ローパスフィルタ312が出力した
サーミスタ電圧は、シーケンスコントローラ77に入力
される。シーケンスコントローラ77内でサーミスタ電
圧は監視され、その電圧に応じて、シーケンスコントロ
ーラ77は、APC回路313へD/A設定データ(例
えば、レーザパワー設定値データやD/A用のクロッ
ク、ロード信号等)を出力する。
【0028】そして、図4において、D/A変換器30
5はシーケンスコントローラ77から出力されるD/A
設定データを入力して設定されたデータに応じた電圧値
を出力し、この電圧値と、前述したVSHとを比較器3
04で比較することで、その差信号VAPCを出力し、
この差信号VAPCに応じてバイアス電流源の電流を制
御する。すなわち、サーミスタ311から出力されるレ
ーザチップ73の温度をシーケンスコントローラ77が
監視して、温度変化に応じた目標のバイアス発光値を設
定し直して、バイアス電流源の電流を制御することでA
PC制御を行う。
【0029】次に、目標のバイアス発光値の決定方法に
ついて、図5(a),(b)を用いて説明する。本実施
例で使用するレーザのモニター電流の温度特性が図5
(a)に示すように、マイナス側に変化するタイプであ
るとすると、例えば、モニター電流の温度特性が、−
0.2%/℃であるならば、(I1−I0)/I0/
(T1−T0)=−0.2%/℃となる。この単調減少
するモニター電流を一定に制御するようにAPC制御す
ると、レーザパワーは図5(b)に示すようになり、パ
ワー変動は温度変化に応じてほぼリニアに増加する。
【0030】従って、温度が上昇しても常に同一パワー
を得るためには、温度上昇に伴って設定するレーザパワ
ーを減少させる必要がある。任意の温度Tでのパワーの
減少量は、図5(b)より、(P1−P0)*(T−T
0)/(T1−T0)となるため、この時設定する、温
度に応じたレーザパワーPは、任意の温度Tにおいて、 P=P0−(P1−P0)*(T−T0)/(T1−T
0) となる。
【0031】従って、ある2点の温度データT0,T1
とレーザパワーデータP0,P1を保存しておけば、任
意の温度Tでのレーザパワーが設定可能になる。
【0032】図6は、本実施例の初期設定ルーチンを説
明するためのフローチャートで、図7は、本実施例のレ
ーザパワー設定を説明するためのフローチャートであ
る。まず、T0,T1,P0,P1を決定するための初
期設定ルーチンを図6のフローチャートに基づいて説明
する。
【0033】まず、T0,P0を決定する1回目のルー
チンは(S401)、レーザを点灯させ(S402)、
その光量を光量−電圧変換器等の測定器で所望のパワー
かどうか測定する。所望のパワーでなければ操作部(図
示せず)等でレーザパワーの設定値を上げ下げしてD/
A設定値を変え、測定器で所望のパワーが得られるまで
繰り返す(S403,S404)。所望のパワーが得ら
れると、不図示の操作部等のOKキーを押下することに
よって(S403:Y)、その時のサーミスタからの検
出温度T0とその時に設定されたレーザパワーP0を不
図示のメモリ等に保存する(S405,S406)。保
存が終了するとレーザを消灯し(S407)、2回目の
設定ルーチンに入る(S408)。
【0034】そして2回目の設定ルーチンでは、まず所
定時間経過を待つか所定温度変化を待つかのWAIT処
理が実行され(S410)、WAIT後にレーザ点灯可
能状態になる。そこで、操作部等(図示せず)の所定の
キーを押下する事により再びレーザを点灯させ(S40
2)、上述した手順と同様にレーザパワーを設定し所望
のパワーが得られた時に不図示の操作部等(図示せず)
のOKキーを押下して(S403:Y)、その時のサー
ミスタからの検出温度T1とその時に設定されたレーザ
パワーP1をメモリ等(図示せず)に保存する(S40
5,S406)。保存が終了するとレーザを消灯し(S
407)、2回目の設定ルーチンが終了したので(S4
08,S409)、初期設定ルーチンを終了する(S4
11)。
【0035】次に、上述した初期設定ルーチンで保存し
たT0,T1,P0,P1を用いて、温度に応じたレー
ザパワーを設定するシーケンスを図7に基づいて説明す
る。まず、上述した初期設定ルーチンを実行するかを操
作部等(図示せず)の実行キーが押下されたかどうかで
判断する(S300)。この時、実行キーが押下されれ
ば(Y)、上述した初期設定ルーチンが実行される。実
行キーが押下されなければ(N)、通常のコピーシーケ
ンスが実行される。
【0036】そしてまず、不図示のCPUが現在の状態
が画像形成中であるか判断する(S301)。画像形成
中でなければ(N)、前述したサーミスタ311からの
温度Tを検出して(S302)、初期設定ルーチンで保
存した温度T0より検出温度Tが高いかどうかをCPU
(図示せず)で判断し(S303)、低ければ(Y)検
出温度が高くなるまで待機する。検出温度TがT0より
高くなれば(N)、以前保存した温度T0,T1、及び
以前保存したレーザパワーデータP0,P1を用いて、
S304の式 P=P0−(P1−P0)*(T−T
0)/(T1−T0)に従ってレーザパワーを再設定す
る。
【0037】S301で画像形成中であるか判断してい
るのは、画像形成中にレーザパワーを変えると、濃度ム
ラとなって画像に現れるためである。また、S303で
検出温度がT0より高いかどうか判断しているのは、初
期設定ルーチンにてT0を検出した際は複写機本体の昇
温により急激に温度が上昇している可能性があり、T0
より低い温度の時は線形補完で誤差が発生しやすいため
である。
【0038】このS301〜S305を常に繰り返し実
行することで、温度変化があっても、その温度に応じた
レーザパワーを設定できるので、たとえモニター電流の
温度特性の悪いレーザであっても常に目標の光量を得る
ことが可能になる。
【0039】本実施例での第1モードの温度データ及び
レーザパワーデータは、本体昇温に合わせてサンプリン
グしているが、早くデータ測定できるように、例えば、
ヒータ等を用いてレーザを昇温させてもよいし、レーザ
を消灯させることなくフル点灯させっぱなしにして自己
昇温させてデータをサンプリングしてもよい。
【0040】また、上述した内容は、2点の温度データ
とレーザパワーデータをサンプルし、その2点の線形補
完で任意の温度Tの時におけるレーザパワーPを推測す
るものであるが、複写機本体の電源投入時等の急激な昇
温の可能性がある場合には、更に細かく3点以上の温度
データとレーザパワーデータをサンプルするのが有効で
ある。このように複数点の温度データとレーザパワーデ
ータをサンプルし、その各2点間の線形補完をすること
で、各2点間の任意の温度Tの時におけるレーザパワー
Pを設定可能であることは容易に推測できるものであ
る。
【0041】例えば、3点の温度データとレーザパワー
データをサンプルする場合には、図6に示すような初期
設定ルーチンにて、S409をi>2として判断すれば
よく、この時に保存されるデータはT0,T1,T2,
P0,P1,P2とする。この時に、温度Tに応じて実
際に設定するレーザパワーは、図4−2のS304にお
いて、T0<T<T1の場合には P=P0−(P1−P0)*(T−T0)/(T1−T
0) を設定し、T1<Tの場合には P=P1−(P2−P1)*(T−T1)/(T2−T
1) を設定すればよい。
【0042】更には、サンプルした数点の温度データと
レーザパワーデータを保存して各2点間を線形補完演算
するのではなく、多数点をサンプルし、それをルックア
ップテーブルとして保存し、温度に応じてテーブルを参
照してレーザパワーを設定する方式でもよい。
【0043】具体的には、図6に示したS409をi>
(サンプル数−1)として、初期設定ルーチンを使って
多数点をサンプルし、データを保存する。そして、図8
に示したフローチャート従ってレーザパワーを設定す
る。つまり、まず、画像形成中であるか判断し(S50
1)、画像形成中でなければ(N)、サーミスタからの
温度Tを検出し(S502)、その温度に応じたレーザ
パワーデータを参照し、そのレーザパワーを設定する
(S503)。このS501〜S505を繰り返すこと
によって、温度変化に応じたレーザパワー設定が可能に
なる。
【0044】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、複数の温度データとレーザパワーデータをサンプル
して保存する第1のモードを有し、第1モードで保存さ
れた温度データとレーザパワーデータを用いて任意の温
度におけるレーザパワーを設定する第2のモードを有す
ることによって、たとえレーザのPDセンサからのモニ
タ電流の温度特性が悪いレーザであっても、より安定し
た光量制御が可能となるため、従来のようにレーザの選
別や、ヒータ・ペルチェ等による温度制御をすることな
く、画像品位の良好な画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例であるデジタルプリン
タ装置の構成を示す図である。
【図2】デジタルプリンタ装置の露光制御部の構成を示
す図である。
【図3】本実施例のレーザ駆動回路の構成を示す図であ
る。
【図4】本実施例のAPC回路の一例を示す図である。
【図5】(a)は本実施例のレーザの温度−モニター電
流特性を示す図で、(b)は本実施例のレーザの温度−
レーザパワー特性を示す図である。
【図6】本実施例の初期設定ルーチンのフローチャート
を示す図である。
【図7】本実施例のレーザパワー設定のフローチャート
図である。
【図8】本実施例のルックアップテーブルを使用した場
合のレーザパワー設定のフローチャートを示す図であ
る。
【図9】従来例のレーザ駆動回路の構成を示す図であ
る。
【図10】(a)は温度上昇に伴う閾電流の変化を示す
図で、(b)は温度上昇に伴うスロープ効率の低下を示
す図である。
【図11】従来例のAPC回路の一例を示す図である。
【図12】従来例のAPC回路動作の1例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 原稿給紙装置 2 原稿台ガラス面 3 スキャナー部分 4 スキャナーユニット 5,6,7 ミラー 8 レンズ 9 イメージセンサ 10 露光制御部 11 感光体 12,13 現像器 14,15 転写部材積載部 16 転写部 17 定着部 18 排紙部 25 クリーナ 26 補助帯電器 28 1次帯電器 27 露光ランプ 31 半導体レーザ 33 回転多面鏡 34 f−θレンズ 35 コリメータレンズ 36 ビームディテクト(BD)センサ 71 バイアス電流源 72 パルス電流源 73 レーザチップ 73A レーザ 73B フォトダイオード(PD)センサ 74 電流電圧変換器 75 増幅器 76 APC回路 77 シーケンスコントローラ 100 電位センサ 201 基準抵抗 202 アナログスイッチ 203 コンデンサ 204 比較器 301 抵抗 302 アナログスイッチ 303 コンデンサ 304 比較器 305 D/A変換器 310 基準抵抗 311 サーミスタ 312 ローパスフィルタ 313 APC回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像信号に応じて画素変調信
    号を生成し、該画像変調信号に応じてレーザビームを像
    担持体上に照射し、画像情報を書き込み可視像化する手
    段を有し、その像を転写部材上に転写、定着して画像を
    形成する画像形成装置において、 前記レーザの光量を検出する光検出手段と、レーザチッ
    プの温度を検出する温度検出手段と、レーザパワーを可
    変設定可能なD/A変換手段と、前記温度検出手段から
    検出された温度データと前記D/A変換手段に設定した
    レーザパワーデータを保存する記憶手段とを有し、 複数の温度データとレーザパワーデータをサンプルして
    保存する第1のモードと、前記第1モードで保存された
    前記複数の温度データと前記複数のレーザパワーデータ
    を用いて、任意の温度におけるレーザパワーを設定する
    第2のモードを有し、 前記第1モードと前記第2モードを切り替える切替手段
    とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のモードは、画像形成装置本体
    の昇温に合わせてサンプリングするモードであることを
    特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のモードは、レーザをフル点灯
    させることによって発生する自己昇温に合わせてサンプ
    リングするモードであることを特徴とする請求項1に記
    載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のモードは加熱器を用いてレー
    ザを昇温させてサンプリングするモードであることを特
    徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のモードは測定器を用いた光量
    調整モードであることを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記第2のモードで設定されるレーザパ
    ワーは、前記第1のモードで保存された前記複数の温度
    データと前記複数のレーザパワーデータとから線形補完
    によって算出される値であることを特徴とする請求項1
    に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記第2のモードで設定されるレーザパ
    ワーは、前記第1のモードで保存された前記複数の温度
    データと前記複数のレーザパワーデータとからなるルッ
    クアップテーブルを参照することによって設定される値
    であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 前記第2のモードでレーザパワーを可変
    設定するタイミングは、通紙していない時であることを
    特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記第2のモードでレーザパワーを可変
    設定するタイミングは、紙間であることを特徴とする請
    求項1に記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005029174A1 (ja) * 2003-09-24 2005-03-31 Seiko Epson Corporation 照明装置、画像表示装置及びプロジェクタ
JP2007171639A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Canon Inc 画像形成装置
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