JP2002264321A - 加熱ローラ及び加熱処理方法及び記録装置 - Google Patents

加熱ローラ及び加熱処理方法及び記録装置

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JP2002264321A
JP2002264321A JP2001071862A JP2001071862A JP2002264321A JP 2002264321 A JP2002264321 A JP 2002264321A JP 2001071862 A JP2001071862 A JP 2001071862A JP 2001071862 A JP2001071862 A JP 2001071862A JP 2002264321 A JP2002264321 A JP 2002264321A
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ink jet
ink
jet recording
heating roller
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JP2001071862A
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Tadaki Inamoto
忠喜 稲本
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録媒体を加熱処理する際
に、加熱ローラの温度が許容範囲を下回らないようにす
る。 【解決手段】 基材の少なくとも片面にインク受容層
を設け、その上に加熱により非孔質化する熱可塑性樹脂
粒子層を設けたインクジェット記録媒体を加熱処理する
加熱ローラにおいて、加熱ローラ10の外周長を少なく
とも前記記録媒体の被処理長Lより長くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基材上にインク受容
層および加熱により非孔質化する熱可塑性樹脂粒子層を
設けたインクジェット記録媒体を加熱処理する加熱ロー
ラ、その加熱ローラを使用する加熱処理方法および記録
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】クレジットカード、バンクカード、プリ
ペイドカード、クリニックカード、メンバーズカードの
ようなカード類には種々のタイプが存在する。記録媒体
としてのカード類をその記録方式から分類すると、磁気
記録式、エンボス記録式、バーコード記録式、光記録式
および電子記録式などがある。
【0003】磁気記録式はカード上に磁気ストライプを
設けて磁気により情報を記録するもので、エンボス記録
式はカード表面に微細凹凸を形成することにより情報を
記録するもので、バーコード記録式はバーコード印刷に
より情報を記録するものである。また光記録式は基材上
に設けた光記録層にレーザ光などを照射してその一部に
揮発、反射率変化あるいは変形等を生じさせることによ
り情報を記録するもで、光学的な反射率や透過率の差に
よって記録の再生を行う。電子記録式はROMやPRO
Mなどのメモリを有するICチップをカードに埋め込ん
だもので、チップカード、メモリカード、マイコンカー
ドまたは電子カードなどと呼ばれており、近年ではカー
ドの主流となっている。
【0004】図7に従来から使用されている一般的なカ
ードの例を示す。1はカード、2は2層に形成された基
材、3は基材2の表面の記録面に印刷されたインキ部、
4は基材2の各面に設けられたオーバレイシート、5は
必要に応じて設けられる磁気ストライプである。なお基
材2としては熱溶着性のよい塩化ビニル樹脂などのシー
トが用いられる。
【0005】カード1を製造するには、先ず2枚の基材
1を接着や溶着等により2層に形成し、その表面にスク
リーン印刷等によりカード名称などの必要情報を印刷す
る。次に、その上にオーバレイシート4を配置し、加熱
加圧下に溶融して一体化する。その際、平滑な金属板で
押圧することによりカード表面を平滑化する。次にこれ
をカードサイズに打ち抜くことによりカードが作成され
る。
【0006】一般に、カード類の表面にはロゴマーク、
下地模様や絵柄、使用に際しての注意事項や規約などが
印刷されるが、通常、これらはカード作成時にスクリー
ン印刷やオフセット印刷等によって形成される。ところ
で、カード類の中でもクレジットカード、バンクカー
ド、クリニックカード、メンバーズカードなどは、カー
ド発行に当たって本人確認と事前登録、および氏名など
をカード表面へ記録することが必要になる。しかしこの
ような個別情報をカード発行の都度、大量印刷に適した
スクリーン印刷等によって行うことは経済的ではなく一
般には採用できない。
【0007】カード所有者の顔写真や氏名、カード有効
期間などの個別情報をカードに記録する方法として、従
来から貼付方式、昇華熱転写方式などが知られている。
前者の貼付方式は顔写真などをカード表面にそのまま貼
り付ける方法であるが、時間と手間がかかりコスト的に
も有利ではない。一方、後者の昇華熱転写方式はインク
リボンを使用して熱転写により記録するものである。
【0008】昇華熱転写方式はインクリボンのコストが
高いという問題があり、特にフルカラーで記録する場合
には、印字密度にかかわらずブラックのほかにイエロ
ー、マゼンダ、シアンの三色分のインクリボンが常に消
費されるのでよりコスト高になる。
【0009】また、昇華熱転写方式に使用されるカード
の下地は被転写性の良い材料を選択しなければならない
という制約がある。被転写性の良い材料として従来から
塩化ビニル樹脂が多く採用されてきたが、近年環境上の
問題から、塩素を含有しないポリエチレン、ABS樹
脂、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PE
TG:イーストマンケミカル社商標)などの樹脂を素材
としたものが採用されつつある。
【0010】しかしこれらの樹脂は塩素を含有しないが
被転写性はそれほど良好ではない。そのため、その表面
にさらに記録面としての転写層を設けることが多いが、
その分コスト高になることは避けられない。
【0011】さらに、昇華熱転写方式で記録する場合に
は、記録ヘッドでインクリボンを被転写面に直接押し付
けて記録するので、ICカードなどのように表面に凹凸
が残るようなものでは記録不良を生じやすい。またカー
ド表面にゴミなどの小さな異物が存在する場合も同様の
問題がある。さらにまた、カードの端部まで記録すると
記録ヘッドがカード端面に当接する恐れがあるので、通
常、記録範囲は端部から少し内側までに制約される。
【0012】昇華熱転写方式の問題を解決する新しい記
録方式として、インクジェット記録方式が特開昭64−
43826号公報(特許第2515557号)に提案さ
れている。この方法はカードの基材にインク受容層を設
け、そのインク受容層にインクジェット記録により情報
を記録するものである。この方法によれば短時間で簡便
に情報を記録することができ、前記全てのカード類に適
用可能であり、さらに他の情報記録方式との併用も可能
である。
【0013】しかし、上記提案された方法では、いつで
もインクジェット記録による追記が可能であるため、カ
ード偽造を目的とした悪用も考えられるという問題が残
されている。
【0014】そこで上記問題を解決するものとして、基
材上にインク吸収性の大きい無機顔料層を設け、その上
に最表面層として熱可塑性有機高分子微粒子層を形成し
たインクジェット記録媒体が特公平2−31673号公
報に開示されている。また特開平7−237348号公
報には、基材上にアルミナ水和物からなる多孔質層を設
け、その上に最表面層として多孔質高分子層を設けたイ
ンクジェット記録シートが開示されている。さらに、特
開平8−20900号公報には同様なカード型インクジ
ェット記録媒体が開示されている。
【0015】これらの記録媒体や記録シートは、いずれ
もインクジェット記録を行った後に加熱処理をして最表
面層である樹脂多孔質層を非多孔質化(緻密化)するも
ので、画像の形成、すなわちインクの吸収および定着は
主としてアルミナ水和物多孔質層などの無機顔料層で行
い、最表面層の特公平2−31673号公報に、特公平
2−31673号公報に、非多孔質化により追加記録の
阻止と耐水性を得ている。そして、最表面層の非多孔質
化には加熱ローラを使用した加熱処理方法が適してい
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、加熱ローラで
記録媒体を加熱処理すると、記録媒体への熱伝達により
ローラ表面温度が低下する。最表面層を最適に非多孔質
化させるためには、加熱ローラの表面温度が許容される
範囲を下回らないことが重要であり、表面温度が許容範
囲より低下すると非多孔質化が不十分になる。この温度
低下は熱容量の大きい記録媒体ほど顕著に表れる。
【0017】実験によれば、例えば厚さが0.76mm
程度を越えるカードになると、その熱容量の影響が大き
くなり、厚さが0.1〜0.3mm程度のカードでは加
熱ローラの表面温度が大幅に低下することが分かってい
る。また、近年普及に弾みがついてきたICカードは、
カード内にICや接続用のリード線が埋設され、さらに
接触式ICカードの場合にはカード表面に信号や電源送
受用の接点端子が存在し、非接触式のICカードの場合
にはループ状のアンテナコイルが表面近くに埋設されて
いる。これらは熱伝導性の良い金属で作られているの
で、加熱ローラからの熱伝達率を高め、その熱容量に応
じた熱吸収が起こる。さらにインクジェット記録により
記録媒体中に浸入したインクの水分によってもある程度
の熱吸収が生じる。
【0018】加熱ローラの表面温度を許容範囲に維持す
るためには、予め加熱ローラを高めの温度に設定してお
く方法も考えられる。しかしこの方法は基材が紙や耐熱
性樹脂を素材としたものである場合には支障ないが、通
常、プラスチック製のカード類は塩化ビニルや前記PE
TG等の熱変形温度が比較的低い素材を使用しているの
で、温度上昇には限界があり採用しにくい。
【0019】本発明者らの実験によれば、紙などの熱伝
導性の低い記録媒体では加熱ローラの温度低下の問題は
生じないが、一般的なプラスチック製のカードの場合
は、記録に際して加熱ローラ表面の同じ部分が記録媒体
と2回以上接触すると、当該接触部分の温度が許容範囲
より下回る現象を生じることが分かった。
【0020】例えば紙を基材としてA4サイズの記録媒
体は被加熱処理距離が210mm程度あるが、従来から
この記録媒体には外径が60mm程度の加熱ローラが使
用されている。外径60mmの場合その外周長は約18
9mmであり、加熱処理には1回以上の回転が必要にな
る。そのため外周面の同じ部分が2度記録媒体と接触す
るが、紙は伝熱性が低いため加熱ローラの表面温度が許
容範囲を下回ることはない。これに対してインクジェッ
ト記録した一般的なプラスチック製のカードにおける加
熱処理の場合は、前記のような温度低下の問題を生じ
る。
【0021】そこで本発明は、従来のインクジェット記
録媒体の加熱処理における前記問題を解決することを課
題とし、そのため、前記知見を基にした新しい加熱ロー
ラ、その加熱ローラを使用する加熱処理方法および記録
装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明に係る第1の発明は、基材の少なくとも片面にインク
受容層を設け、その上に加熱により非孔質化する熱可塑
性樹脂粒子層を設けたインクジェット記録媒体を加熱処
理する加熱ローラであって、その外周長が少なくとも前
記記録媒体の被処理長より長いことを特徴とする。
【0023】また、上記課題を達成する本発明に係る第
2の発明は、基材の少なくとも片面にインク受容層を設
け、その上に加熱により非孔質化する熱可塑性樹脂粒子
層を設けたインクジェット記録媒体を加熱処理する方法
であって、少なくとも前記記録媒体の被処理長よりその
外周長が長い加熱ローラを使用することを特徴とする。
【0024】さらに、上記課題を達成する本発明に係る
第3の発明は、基材の少なくとも片面にインク受容層を
設け、その上に加熱により非孔質化する熱可塑性樹脂粒
子層を設けたインクジェット記録媒体に記録する装置で
あって、少なくともインクジェット記録部と加熱処理部
を備え、前記加熱処理部には少なくとも前記記録媒体の
被処理長よりその外周長が長い加熱ローラを設けたこと
を特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を説明す
る。
【0026】(第1の実施形態)先ず、本発明に使用さ
れるインクジェット記録媒体について説明する。このイ
ンクジェット記録媒体は前述のように基材の少なくとも
片面にインク受容層を設け、その上に加熱により非孔質
化する熱可塑性樹脂粒子層を設けて構成される。
【0027】(基材)基材を形成する材料は使用目的に
より種々のものを選択することができる。代表的な材料
として、ポリエチレンテレフタレート、グリコール変性
ポリエチレンテレフタレート(PETG)、ポリブチレ
ンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリ塩化
ビニル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデン、エポキシ
樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート、ABS樹脂
などの樹脂類などを挙げることができる。
【0028】これらの材料で作られた基材の片面あるい
は両面には、スクリーン記録やオフセット記録などでゴ
ロマークや使用上の注意事項、規約などの画一的に決ま
った情報を予め記録することができる。
【0029】(インク受容層)インク受容層を形成する
材料としては、インク吸収性または親水性の樹脂や、イ
ンクを間隙に吸収できる間隙形成材料を使用することが
できる。インク吸収性または親水性の樹脂として、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリ
ル酸、ポリウレタン(メタ)アクリレート、エーテル化
澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチル
セルロース、カゼイン、またはそれらの誘導体などを挙
げることができる。
【0030】また、間隙形成材料としては、シリカゲ
ル、アルミナ、酸化チタン、珪酸カルシウム、合成ゼオ
ライト、酸化亜鉛、さらにはプラスチックピグメント等
の無機系もしくは有機系の顔料が使用できる。これら間
隙形成材料は通常、インク吸収性または親水性の樹脂と
して前記した樹脂をバインダーにして基材上に塗布する
ことができる。
【0031】上記顔料成分はバインダー樹脂に対して5
0〜1000の範囲で使用することが望ましい。50よ
り少ないと間隙形成が難しくなるので、高いインク吸収
性を有するバインダーを選択する必要がでてくる。また
1000を越えるとバインダーの割合が少なくなり、顔
料の粉落ちやひび割れ現象を生じ易くなってインク受容
層の物理的特性が低下するおそれがある。さらに必要に
応じて、間隙形成材には顔料分散剤、増粘剤、消泡剤、
蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防菌剤などを
適宜混合することができる。
【0032】インク受容層を基材上に形成するには、イ
ンク吸収性または親水性の樹脂、または顔料とそのバイ
ンダー樹脂との混合物を適当な溶剤に溶解させることに
より均一溶液、または均一分散溶液として塗布する。塗
布に使用する塗布装置としては、ブレードコータ、エア
ナイフコータ、ロールコータ、カーテンコータ、バーコ
ータ、スプレーコータなどを使用することができる。
【0033】基材上へのインク受容層の形成量は、乾燥
固形分として3〜80g/cm2の範囲が好ましく、5
〜40g/cm2がより好ましい。下限である3g/c
m2を下回ると、単色の画像においてもインクの吸収性
が不十分となって良好な画像形成が得にくくなる。なお
5g/cm2以上とすることにより、多色の画像におい
てもインクの吸収性が劣ることはない。
【0034】一方上限については、通常のインクジェッ
ト記録に必要なインク吸収性の点からみると、40g/
cm2程度までの形成量であれば実用上は十分である。
また、特に高記録濃度の画像が要求される場合や、階調
性を出すために薄い濃度のインクを通常の使用量より多
く使用する場合でも80g/cm2までの形成量で十分
である。しかし80g/cm2を越えると複数回の塗工
操作を必要とするので、材料消費上および効率上からい
って経済的とはいえない。基材上に塗布されたインク受
容層は、次いで熱風乾燥炉、熱ドラムなどの乾燥装置に
より乾燥される。
【0035】複数枚の基材を熱溶着してインクジェット
記録媒体を形成する場合には、少なくとも1枚の基材に
上記インク受容層を形成した後、他の基材と重ね合わせ
て金属製の加熱板の間に挟み、加熱加圧することにより
熱溶着する。しかし場合によってはインク受容層の乾燥
と熱溶着を同時に行うこともできる。なお、溶着後は材
料の熱変形温度以下まで冷却した後、金属板の加圧を解
除する。
【0036】(熱可塑性樹脂粒子層)熱可塑性樹脂粒子
層を形成する熱可塑性樹脂粒子としては、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、ポリス
チレン、ポリエチレン、またはその共重合体などの粒子
を使用することができる。使用可能な平均粒子径は0.
1〜5μmの範囲であり、好ましくは0.2〜2μm、
さらに好ましくは0.2〜0.8μmの範囲である。平
均粒子径が0.1μmより小さいと、インク受容層の隙
間に樹脂粒子が入り込んでそれを埋めてしまい、その結
果インク吸収性、画質等が低下する恐れがある。また平
均粒子径が5μmを越えると、記録後の非孔質化が完全
に行われず、記録媒体の画像保存性に影響を与えるおそ
れがある。
【0037】熱可塑性樹脂粒子層は、上記熱可塑性樹脂
粒子の固形分が10〜50重量%程度の範囲になるよう
に調整した塗工液を、先に形成したインク受容層の上に
最表面層として塗工することによって形成される。形成
する熱可塑性樹脂粒子層の厚さは、干渉光の発現を抑制
すると共に、保護層として充分機能させる記録後の処理
により光沢性を付与可能とするためには、通常2〜10
μmの範囲とすることが望ましい。
【0038】図6は上記のような方法で製造されたイン
クジェット記録媒体である。図中、1はインクジェット
記録媒体、2は基材、6は中間層としてのインク受容
層、7は最表面層としての熱可塑性樹脂粒子層である。
このようなインクジェット記録媒体1を打ち抜き加工ま
たは裁断などにより規定の寸法に整形してカード等が製
造される。なお基材1の両面にインク受容層6と熱可塑
性樹脂粒子層7を形成することもできる。
【0039】上記インクジェット記録媒体をインクジェ
ット方式により記録するためのインクとしては、この分
野で慣用されているものを使用できる。そのようなイン
クとしては、例えば色材として直接染料、酸性染料、塩
基性染料、反応性染料、食用染料に代表される可溶性染
料、さらには分散染料、顔料などを溶媒中に0.1〜2
0重量%の割合で含有するインクを挙げることができ
る。なお色材の耐候性を重視する場合には、顔料分散剤
を使用することが望ましい。
【0040】上記インクに使用される溶媒としては、水
または水と水溶性有機溶剤との混合溶媒、もしくは非水
系溶剤などがあり、特に安全性やコストを考慮する場合
には、通常プリンターなどで使用されている水と水溶性
有機溶剤との混合溶媒を使用する。
【0041】上記インクジェット記録媒体にインクジェ
ット記録方式で記録する方法は、インクをノズルより効
果的に離脱させて射程体であるインクジェット記録媒体
にインク像を記録できるものであれば特に制限はない。
【0042】一般に、インクジェット記録方式は、搬送
装置で搬送されたインクジェット記録媒体に記録ヘッド
からインクを吐出してインク像を記録するものである。
すなわち、この記録ヘッドは微細な液体吐出口(オリフ
ィス)、液路及びこの液路の一部に設けられるエネルギ
ー作用部と、該作用部にある液体に作用させる液滴形成
エネルギーを発生するエネルギー発生手段を備えてい
る。
【0043】このようなエネルギーを発生するエネルギ
ー発生手段としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用
いた記録方法、レーザー等の電磁波を照射して発熱さ
せ、該発熱による作用で液滴を吐出させるエネルギー発
生手段を用いた記録方法、あるいは発熱抵抗体を有する
発熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液体
を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法等が
ある。
【0044】その中でも熱エネルギーによって液体を吐
出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘッ
ドは、記録用の液滴を吐出して吐出用液滴を形成するた
めの液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列すること
ができるため高解像度の記録をすることが可能である。
その中でも電気熱変換体をエネルギー発生手段として用
いた記録ヘッドは、コンパクト化にも容易であり、高密
度実装化が容易で、製造コストも安価なことから有利で
ある。
【0045】そして、本実施形態ではインクの吐出構成
として、記録信号に応じて電気熱変換体に通電し、その
熱エネルギーによってインクに生じる沸騰膜を利用して
インクに生じる気泡の成長、収縮により、インクを吐出
口から吐出して記録を行うように構成している。
【0046】このようなインクジェット記録方式により
記録した後、最表面層である熱可塑性樹脂粒子層に加熱
ローラで加熱処理を行い、多孔質層を非多孔質化する。
この加熱処理を施すことによりインクジェットによる再
記録が不可能になり、耐水性、耐光性などの耐候性が良
好になり記録内容の長期保存が可能になる。さらに画像
に光沢を与えることができる。加熱処理温度は基材、イ
ンク受容層およびインク等の材料への影響、非多孔質化
後の表面性などを考慮すると、加熱時間にもよるが、9
0から180℃の範囲が好ましい。
【0047】図1は本発明に係る加熱ローラの斜視図、
図2はその右側面図、図3は図1の加熱ローラでカード
状のインクジェット記録媒体を加熱処理する状態の説明
図である。図1および図2において、10は加熱ロー
ラ、11は芯材、12は芯材11の外周面を覆う弾性
体、13は弾性体の外周面に設けられた加熱体、14は
ニクロム線やハロゲンランプ等の熱源を収容する熱源収
容部、15は駆動力伝達用の歯車である。なお芯材11
の内周面は熱の吸収効率を高めるために黒色とされる。
【0048】図3において、例えばカード状に整形され
たインクジェット記録媒体1は、搬送装置(不図示)で
矢印のように搬送されてくる。そして加熱ローラ10が
矢印方向に回転しながら、インクジェット記録媒体1の
表面を加圧加熱して熱処理する。ここで加熱ローラ10
の半径(すなわち加熱筒体13の半径)をr、インクジ
ェット記録媒体1の被処理長(加熱処理すべき寸法)を
Lとすると、本発明では2πr>Lの関係を満たすよう
にrの値を設定することに特徴がある。なお、ここで2
πrは加熱ローラ10の外周長である。
【0049】このように加熱ローラ10の外周長をイン
クジェット記録媒体1の被処理長より長くすることによ
り、1枚のインクジェット記録媒体1を加熱処理する際
に、加熱ローラの表面の同一部分が2回それに接触する
ことがない。そのため加熱ローラ10の表面温度は許容
範囲に維持される。
【0050】図4は本発明に係る加熱ローラを使用した
記録装置の1例を説明する模式的な正面図である。図
中、10は前記加熱ローラ、20はカードとして整形さ
れたインクジェット記録媒体1を収容するカードフィー
ダ、21はカードフィーダ20の底部に設けられた開口
部、22は同底部に設けられたフィード口、23はピッ
クアップローラ、24は第1搬送ローラ、25、26は
記録送りローラ、27はプラテン、28は記録ヘッド、
29は記録部、30は整列機構、31は第2搬送ロー
ラ、32先端検出センサー、33は第3搬送ローラ、3
4は磁気ヘッド、35は第4搬送ローラ、36はスタッ
カー、50は加熱処理部である。
【0051】図5は図4における整列装置30の詳細を
示す平面図である。図中、1はインクジェット記録媒
体、37は突当板、38は幅寄板、39は幅寄板38を
押圧するバネ体、40はバネ体39を圧縮する駆動板で
ある。
【0052】次に上記記録装置の動作について説明する
と、先ずピックアップローラ23が回転することによ
り、カードフィーダ20に収容されたインクジェット記
録媒体1の最下部の1枚がフィード口22から送り出さ
れる。送り出されたインクジェット記録媒体1は第1搬
送ローラ24で記録部29に搬送され、記録送りローラ
25,26で駆動されて通過する間に記録ヘッド28に
よりインクジェット記録される。記録がなされたインク
ジェット記録媒体1は次に整列機構30に搬送され、そ
こを通過中に整列(規定の搬送姿勢に修正)される。
【0053】図5において、矢印方向からインクジェッ
ト記録媒体1が整列装置30に搬送されてくると、先端
検出センサー32の検出信号により駆動装置(不図示)
は駆動板40をインクジェット記録媒体1方向へ1回往
復移動させる。すると幅寄板38がインクジェット記録
媒体1の側面を押圧しそれを突当板37に幅寄せして整
列する。なお整列装置30は記録部29の上流側に配置
することもできる。
【0054】次いでそのインクジェット記録媒体1は第
2搬送ローラ31により加熱処理部50に搬送され、そ
こで加熱処理が行われる。この例では上下2つの加熱ロ
ーラ10でインクジェット記録媒体1の加熱処理をして
いるが、熱可塑性樹脂粒子層と反対側は非加熱のローラ
とすることもできる。なおインクジェット記録媒体1と
してその両面にインク受容層と熱可塑性樹脂粒子層が設
けられる場合は、上下2つの加熱ローラ10でその両面
を加熱処理できるように構成すると共に、記録部29の
記録ヘッドを上下2台設ける。
【0055】加熱処理が完了したインクジェット記録媒
体1は第3搬送ローラ33、第4搬送ローラ35でスタ
ッカー36に排出される。その際、目的に応じてインク
ジェット記録媒体1に磁気ストライプが設けられている
ときには、磁気ヘッド34で磁気データを記録すること
ができる。
【0056】次に、実施例により本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定さ
れるものではない。
【0057】
【実施例1】(記録媒体の作成)インク受容層形成用の
塗工液を次のように調整した。先ず無機フィーラとし
て、アルミニウムイソプロキシドの加水分解・解膠法に
より、毛状束(繊毛状)構造のアルミニウム水和物(ゾ
ル)を合成した。合成したアルミナ水和物の固形分10
0重量部に対してポリビニルアルコール(商品名:PV
A117、クラレ社製)を10重量部、ホウ酸(H3B
O3)を0.5重量部加えて塗工液とした。
【0058】この塗工液を縦横300mm×200m
m、厚さ0.74mmの白色塩化ビニル樹脂板上に塗布
し、60℃で20分間乾燥した。インク受容層の乾燥厚
さは40μmであった。次に縦横400mm×300m
m、厚さ1mmの表面平滑なステンレス板(SUS30
4)を先に白色塩化ビニル樹脂板に形成したインク受容
層の上に5Kg/cm2の圧力で押し当て、150℃の
温度で5分間加熱処理をした後、1時間かけて40℃ま
で除冷しインク受容層を形成した。
【0059】次に熱可塑性樹脂粒子として塩化ビニル樹
脂粒子のラテックス(日本ゼオン株式会社から市販の塩
化ビニルラテックス、型式G−351、皮膜形成温度1
00〜110℃)を乾燥時の厚さが約5μmになるよう
に、前記インク受容層の上にワイヤーバーを用いて塗布
し、50℃で15分間乾燥した。
【0060】次にこのようにして作成したインクジェッ
ト記録媒体を縦横80.6mm×54.0mmのカード
寸法(以下、単にカードという)に打ち抜いた。なお四
隅のRは3.0mmである。そしてこのカードにインク
ジェットプリンタ(キャノン製BJプリンタ、型式BJ
F850)を使用して記録(BJ記録)を行った。
【0061】次に、図1に示す加熱ローラ10を搬送装
置の上に回転自在に支持してその表面温度を160℃に
設定し、上記記録後のカードを通過させて加熱処理をし
た。なお使用した加熱ローラ10の半径は13mm、周
長は2π×13=81.7mmである。一方カードの処
理長は前記のように80.6mmであるから、加熱ロー
ラの1回転以内に加熱処理が完了した。なおカードの通
過速度は40mm/秒に設定した上記加熱処理により最
表面層である塩化ビニル樹脂粒子層はほぼ均一に非多孔
質化した。インクジェット記録は鮮明で綺麗であり、カ
ード表面にはインク吸収性がなくインクジェット記録に
よる追記は不可能であった。
【0062】
【実施例2】基材の材質をPETGに変えた以外は実施
例1と同様に実験した。その結果、最表面層である塩化
ビニル樹脂粒子層はほぼ均一に非多孔質化した。インク
ジェット記録は鮮明且つ綺麗であり、カード表面にはイ
ンク吸収性がなくインクジェット記録による追記は不可
能であった。
【0063】
【比較例】実施例1と同様にして作成し記録したカード
を使用し、同様に加熱処理をした。但し加熱ローラとし
て半径12mm、周長が2π×12=75.4mmのも
のを使用した。加熱ローラの周長75.4mmはカード
の処理長80.6mmより短いので、加熱ローラの1回
転では加熱処理が完了せず、カードの後端は2周目で処
理された。その結果、処理後のカードの後端部に加熱不
十分な領域が残った。すなわち当該領域における最表面
層の非多孔質化が充分でなく、白く曇った状態のままで
あった。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る加熱ロ
ーラは、その外周長を少なくとも加熱処理すべきインク
ジェット記録媒体の被処理長より長くしたことを特徴と
する。そのため加熱処理に際して加熱ローラ表面におけ
る同じ部分が2回以上前記記録媒体に接することを回避
できるので、加熱ローラ外周面の温度を常に正常な加熱
処理に必要な温度に維持しておくことができる。
【0065】また、本発明に係る加熱処理方法は、上記
加熱ローラを使用してインクジェット記録媒体の加熱処
理を行うので、処理されたインクジェット記録媒体はそ
の最表面層が充分に且つ均一に非多孔質化され、優れた
耐候性と追記阻止機能を維持することができる。
【0066】さらに、本発明に係る記録装置は、少なく
ともインクジェット記録部と加熱処理部を備え、その加
熱分に前記加熱ローラを設けたので、加熱処理したイン
クジェット記録媒体に前記のように優れた耐候性と追記
阻止機能を維持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱ローラの1例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】図1の加熱ローラでカード状のインクジェット
記録媒体を加熱処理する状態の説明図である。
【図4】図1の加熱ローラを使用した記録装置の模式的
な正面図である。
【図5】図4における整列装置30の詳細な平面図であ
る。
【図6】本発明の加熱ローラで過熱処理されるインクジ
ェット記録媒体の説明図である。
【図7】一般的なカードの説明図である。
【符号の説明】
1 カード 2 基材 3 インキ部 4 オーバレイシート 5 磁気ストライプ 6 インク受容層 7 熱可塑性樹脂粒子層 10 加熱ローラ 11 芯材 12 弾性体 13 加熱体 14 熱源収容部 15 歯車 20 カードフィーダ 21 開口部 22 フィード口 23 ピックアップローラ 24 第1搬送ローラ 25 記録送りローラ 26 記録送りローラ 27 プラテン 28 記録ヘッド 29 記録部 30 整列機構 31 第2搬送ローラ 32 先端検出センサー 33 第3搬送ローラ 34 磁気ヘッド 35 第4搬送ローラ 36 スタッカー 37 突当板 38 幅寄板 39 バネ体 40 駆動板 50 加熱処理部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の少なくとも片面にインク受容層を
    設け、その上に加熱により非孔質化する熱可塑性樹脂粒
    子層を設けたインクジェット記録媒体を加熱処理する加
    熱ローラにおいて、加熱ローラの外周長が少なくとも前
    記記録媒体の被処理長より長いことを特徴とするインク
    ジェット記録媒体の加熱ローラ。
  2. 【請求項2】 基材の少なくとも片面にインク受容層を
    設け、その上に加熱により非孔質化する熱可塑性樹脂粒
    子層を設けたインクジェット記録媒体を加熱処理する方
    法において、少なくとも前記記録媒体の被処理長よりそ
    の外周長が長い加熱ローラを使用することを特徴とする
    インクジェット記録媒体の加熱処理方法。
  3. 【請求項3】 基材の少なくとも片面にインク受容層を
    設け、その上に加熱により非孔質化する熱可塑性樹脂粒
    子層を設けたインクジェット記録媒体に記録する装置に
    おいて、少なくともインクジェット記録部と加熱処理部
    を備え、前記加熱処理部に少なくとも前記記録媒体の被
    処理長よりその外周長が長い加熱ローラを設けたことを
    特徴とするインクジェット記録媒体の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記インクジェット記録部は、記録信号
    に応じて電気熱変換体に通電し、該電気熱変換体の発す
    る熱エネルギーによってインクに生じる膜沸騰を利用し
    てインクを吐出し記録することを特徴とする請求項3に
    記載のインクジェット記録媒体の記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014503393A (ja) * 2010-12-30 2014-02-13 オリヴェッティ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ カードに印刷するためのインクジェットプリンタ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014503393A (ja) * 2010-12-30 2014-02-13 オリヴェッティ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ カードに印刷するためのインクジェットプリンタ
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