JP2002264310A - インクジェットプリンタ及びスキャナの焦点調整方法 - Google Patents
インクジェットプリンタ及びスキャナの焦点調整方法Info
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- JP2002264310A JP2002264310A JP2001072159A JP2001072159A JP2002264310A JP 2002264310 A JP2002264310 A JP 2002264310A JP 2001072159 A JP2001072159 A JP 2001072159A JP 2001072159 A JP2001072159 A JP 2001072159A JP 2002264310 A JP2002264310 A JP 2002264310A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】焦点調整のための、テストチャート用領域、イ
ンク、時間を特に必要とすることなく、CCDの焦点を
良好に調整することができるインクジェットプリンタを
提供する。 【解決手段】記録媒体24に対して対向して配置され、
記録媒体24にインクを噴射するインクジェットヘッド
10Kと、インクジェットヘッド10Kによって記録媒
体24上に形成された画像を読み取るスキャナ25と、
スキャナ25の焦点が記録媒体面に対して交差する方向
に沿って変位するように、スキャナ25の焦点を移動さ
せるための焦点移動手段(ヘッド保持体14)と、スキ
ャナ25から読み込まれる記録媒体表面の凹凸情報に基
づいて、焦点移動手段(ヘッド保持体14)の移動を制
御する制御手段34とを具備する。
ンク、時間を特に必要とすることなく、CCDの焦点を
良好に調整することができるインクジェットプリンタを
提供する。 【解決手段】記録媒体24に対して対向して配置され、
記録媒体24にインクを噴射するインクジェットヘッド
10Kと、インクジェットヘッド10Kによって記録媒
体24上に形成された画像を読み取るスキャナ25と、
スキャナ25の焦点が記録媒体面に対して交差する方向
に沿って変位するように、スキャナ25の焦点を移動さ
せるための焦点移動手段(ヘッド保持体14)と、スキ
ャナ25から読み込まれる記録媒体表面の凹凸情報に基
づいて、焦点移動手段(ヘッド保持体14)の移動を制
御する制御手段34とを具備する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタ及びスキャナの焦点調整方法に関するものであ
る。
リンタ及びスキャナの焦点調整方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタにより画像を記
録する場合にはまず、当該インクジェットプリンタを使
用して所定のテストチャートを印字し、このテストチャ
ートを光学的な読み取り手段(スキャナ)により読み取
って画像の評価を行うことが行われている。このときの
評価に基いて、インクジェットヘッドの取り付け位置補
正、記録媒体の搬送量補正、インクジェットヘッドに印
加される画像データの階調補正等を行った上で実際の画
像を記録している。
録する場合にはまず、当該インクジェットプリンタを使
用して所定のテストチャートを印字し、このテストチャ
ートを光学的な読み取り手段(スキャナ)により読み取
って画像の評価を行うことが行われている。このときの
評価に基いて、インクジェットヘッドの取り付け位置補
正、記録媒体の搬送量補正、インクジェットヘッドに印
加される画像データの階調補正等を行った上で実際の画
像を記録している。
【0003】ところでスキャナとしてCCDを用いた場
合、テストチャートの読み取りに先立ってCCDの焦点
調整を行う必要がある。このために特開平2000−2
01256号公報や特開平2000−92286号公報
では、記録媒体上に予め決められた縞状のテストチャー
トを印字し、当該テストチャートをCCDで読み取り、
その出力状態に応じて合焦か否かを判別し、CCDの焦
点調節を行うようにしている。
合、テストチャートの読み取りに先立ってCCDの焦点
調整を行う必要がある。このために特開平2000−2
01256号公報や特開平2000−92286号公報
では、記録媒体上に予め決められた縞状のテストチャー
トを印字し、当該テストチャートをCCDで読み取り、
その出力状態に応じて合焦か否かを判別し、CCDの焦
点調節を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記両
先行技術に開示されているCCDの焦点調整方法では、
いずれも焦点調整に用いるテストチャートを記録媒体に
印字するものである。このようなテストチャートを印字
することは、(1)記録媒体内におけるテストチャート
用領域の確保、(2)テストチャート用のインクの確
保、(3)テストチャートを印字する時間の確保が必要
となる。
先行技術に開示されているCCDの焦点調整方法では、
いずれも焦点調整に用いるテストチャートを記録媒体に
印字するものである。このようなテストチャートを印字
することは、(1)記録媒体内におけるテストチャート
用領域の確保、(2)テストチャート用のインクの確
保、(3)テストチャートを印字する時間の確保が必要
となる。
【0005】本発明はこのような課題に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、焦点調整のた
めの、テストチャート用領域、インク、時間を特に必要
とすることなく、CCDの焦点を良好に調整することが
できるインクジェットプリンタ及びCCDの焦点調整方
法を提供することにある。
たものであり、その目的とするところは、焦点調整のた
めの、テストチャート用領域、インク、時間を特に必要
とすることなく、CCDの焦点を良好に調整することが
できるインクジェットプリンタ及びCCDの焦点調整方
法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明は、インクジェットプリンタであっ
て、記録媒体に対して対向して配置され、当該記録媒体
にインクを噴射するインクジェットヘッドと、前記イン
クジェットヘッドによって記録媒体上に形成された画像
を読み取るスキャナと、前記スキャナの焦点が前記記録
媒体面に対して交差する方向に沿って変位するように、
前記スキャナの焦点を移動させるための焦点移動手段
と、前記スキャナから読み込まれる記録媒体表面の凹凸
情報に基づいて、前記焦点移動手段の移動を制御する制
御手段とを具備する。
めに、第1の発明は、インクジェットプリンタであっ
て、記録媒体に対して対向して配置され、当該記録媒体
にインクを噴射するインクジェットヘッドと、前記イン
クジェットヘッドによって記録媒体上に形成された画像
を読み取るスキャナと、前記スキャナの焦点が前記記録
媒体面に対して交差する方向に沿って変位するように、
前記スキャナの焦点を移動させるための焦点移動手段
と、前記スキャナから読み込まれる記録媒体表面の凹凸
情報に基づいて、前記焦点移動手段の移動を制御する制
御手段とを具備する。
【0007】また、第2の発明は、第1の発明に係るイ
ンクジェットプリンタにおいて、前記インクジェットヘ
ッドを前記記録媒体に対して相対的に主走査方向に移動
させるキャリッジを有し、前記スキャナは、前記キャリ
ッジ上に搭載されている。
ンクジェットプリンタにおいて、前記インクジェットヘ
ッドを前記記録媒体に対して相対的に主走査方向に移動
させるキャリッジを有し、前記スキャナは、前記キャリ
ッジ上に搭載されている。
【0008】また、第3の発明は、第2の発明に係るイ
ンクジェットプリンタにおいて、前記キャリッジは、前
記インクジェットヘッド及び前記スキャナを搭載するイ
ンナーキャリッジと、このインナーキャリッジを前記記
録媒体面に対して交差する方向に沿って移動可能に保持
するアウターキャリッジと、から構成され、前記焦点移
動手段は、前記インナーキャリッジを前記アウターキャ
リッジに対して移動させる。
ンクジェットプリンタにおいて、前記キャリッジは、前
記インクジェットヘッド及び前記スキャナを搭載するイ
ンナーキャリッジと、このインナーキャリッジを前記記
録媒体面に対して交差する方向に沿って移動可能に保持
するアウターキャリッジと、から構成され、前記焦点移
動手段は、前記インナーキャリッジを前記アウターキャ
リッジに対して移動させる。
【0009】また、第4の発明は、複数の撮像画素から
構成されるスキャナを、記録媒体面に対して交差する方
向に間歇的に移動させる間歇移動ステップと、間歇移動
毎に前記スキャナの複数の撮像画素によって前記記録媒
体面の凹凸を読み取り、その読み取った凹凸情報を信号
レベルとして前記スキャナの読み取り位置と関連付けて
メモリに格納する凹凸情報取得ステップと、前記メモリ
内における、間歇移動毎に取得された複数の凹凸情報か
ら、前記スキャナの隣接画素間で出力される信号レベル
の差の平均値を算出し、その間歇移動毎に算出された複
数の平均値の中から最大となる平均値を算出する演算ス
テップと、前記演算ステップによって演算された最大平
均値と関連付けられる前記スキャナの位置をメモリから
読み出し、前記スキャナを当該位置に移動させる移動ス
テップとを有する。
構成されるスキャナを、記録媒体面に対して交差する方
向に間歇的に移動させる間歇移動ステップと、間歇移動
毎に前記スキャナの複数の撮像画素によって前記記録媒
体面の凹凸を読み取り、その読み取った凹凸情報を信号
レベルとして前記スキャナの読み取り位置と関連付けて
メモリに格納する凹凸情報取得ステップと、前記メモリ
内における、間歇移動毎に取得された複数の凹凸情報か
ら、前記スキャナの隣接画素間で出力される信号レベル
の差の平均値を算出し、その間歇移動毎に算出された複
数の平均値の中から最大となる平均値を算出する演算ス
テップと、前記演算ステップによって演算された最大平
均値と関連付けられる前記スキャナの位置をメモリから
読み出し、前記スキャナを当該位置に移動させる移動ス
テップとを有する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態
に係るインクジェットプリンタの主要部の概略を示すも
のであり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は
図1(A)のC−C線に沿った縦断面図である。図2
は、図1(A)のインクジェット記録装置の主要部の上
方を拡大して示す正面図であり;そして、図3は、図2
のIII−III線に沿い、図1(A)のインクジェッ
トプリンタの主要部の上方を拡大して示す縦断面図であ
る。
施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態
に係るインクジェットプリンタの主要部の概略を示すも
のであり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は
図1(A)のC−C線に沿った縦断面図である。図2
は、図1(A)のインクジェット記録装置の主要部の上
方を拡大して示す正面図であり;そして、図3は、図2
のIII−III線に沿い、図1(A)のインクジェッ
トプリンタの主要部の上方を拡大して示す縦断面図であ
る。
【0011】まず最初に図1乃至図3を参照しながら、
本実施形態に従ったインクジェットプリンタの主要部の
概略的な構成について説明する。
本実施形態に従ったインクジェットプリンタの主要部の
概略的な構成について説明する。
【0012】このインクジェットプリンタは、夫々が所
定の配列を有する複数のインクジェットノズル10aが
設けられている6個のインクジェットヘッド10K,1
0C,10M,10LC,10LM,10Yを備えてい
る。インクジェットヘッド10Kが黒、10Cがシア
ン、10Mがマゼンタ、10LCがライトシアン、10
LMがライトマゼンタ、10Yがイエローに対応してお
り、これらのインクジェットヘッド10K,10C,1
0M,10LC,10LM,10Yは所定の配列でヘッ
ド保持体14上に配置されている。インクジェットプリ
ンタの図示されていない固定フレームに搭載されている
黒色インク,シアン色インク,マゼンタ色インク,ライ
トシアン色インク,ライトマゼンタ色インク,そしてイ
エロー色インクを収容したメインインクボトルから図示
されていないインク供給ポンプにより図示されていない
可撓性を有した柔軟なインク供給チューブを介して対応
する色のインクの供給を受けている。
定の配列を有する複数のインクジェットノズル10aが
設けられている6個のインクジェットヘッド10K,1
0C,10M,10LC,10LM,10Yを備えてい
る。インクジェットヘッド10Kが黒、10Cがシア
ン、10Mがマゼンタ、10LCがライトシアン、10
LMがライトマゼンタ、10Yがイエローに対応してお
り、これらのインクジェットヘッド10K,10C,1
0M,10LC,10LM,10Yは所定の配列でヘッ
ド保持体14上に配置されている。インクジェットプリ
ンタの図示されていない固定フレームに搭載されている
黒色インク,シアン色インク,マゼンタ色インク,ライ
トシアン色インク,ライトマゼンタ色インク,そしてイ
エロー色インクを収容したメインインクボトルから図示
されていないインク供給ポンプにより図示されていない
可撓性を有した柔軟なインク供給チューブを介して対応
する色のインクの供給を受けている。
【0013】キャリッジ16は第1の方向としての主走
査方向(図1(A)中において左右方向)に沿って延出
している1対の案内棒18a,18bによって、所定の
範囲を移動可能に支持されている。より具体的に説明す
ると、この実施形態において1対の案内棒18a,18
bは第2の方向としての副走査方向(図1(A)中にお
いて上下方向)上下に離間しており、キャリッジ16は
上下に設けられた複数からなるローラ16b、16aに
よって、上方および下方の案内棒18a、18bに沿っ
て主走査方向に移動可能に支持されている。
査方向(図1(A)中において左右方向)に沿って延出
している1対の案内棒18a,18bによって、所定の
範囲を移動可能に支持されている。より具体的に説明す
ると、この実施形態において1対の案内棒18a,18
bは第2の方向としての副走査方向(図1(A)中にお
いて上下方向)上下に離間しており、キャリッジ16は
上下に設けられた複数からなるローラ16b、16aに
よって、上方および下方の案内棒18a、18bに沿っ
て主走査方向に移動可能に支持されている。
【0014】キャリッジ16は四角な枠形状をしてお
り、その中央の空間には、6個のインクジェットヘッド
を保持するヘッド保持体(インナーキャリッジ)14が
配置されている。ヘッド保持体14は、キャリッジ16
の上下の梁に設けられた1対のスラスト軸受(アウター
キャリッジ)20a,20bに挿通される、上下1対の
案内棒14a,14bを有している。1対の案内棒14
a,14bは主走査方向及び副走査方向にそれぞれ交差
する方向、即ち記録媒体面に交差する方向に延出してお
り、ヘッド保持体14がこの1対の案内棒14a,14
bを介して1対のスラスト軸受20a,20bに沿って
所定の範囲で移動を案内されることにより、インクジェ
ットヘッド10を記録媒体24に対して接近或いは離間
させる方向(図3中における左右方向)に移動可能にさ
せている。
り、その中央の空間には、6個のインクジェットヘッド
を保持するヘッド保持体(インナーキャリッジ)14が
配置されている。ヘッド保持体14は、キャリッジ16
の上下の梁に設けられた1対のスラスト軸受(アウター
キャリッジ)20a,20bに挿通される、上下1対の
案内棒14a,14bを有している。1対の案内棒14
a,14bは主走査方向及び副走査方向にそれぞれ交差
する方向、即ち記録媒体面に交差する方向に延出してお
り、ヘッド保持体14がこの1対の案内棒14a,14
bを介して1対のスラスト軸受20a,20bに沿って
所定の範囲で移動を案内されることにより、インクジェ
ットヘッド10を記録媒体24に対して接近或いは離間
させる方向(図3中における左右方向)に移動可能にさ
せている。
【0015】ヘッド保持体14にはさらに、記録媒体2
4に対向するように光学的な画像読み取り手段としての
スキャナ25が搭載されているとともに、スキャナ25
の焦点Fに向かい光を照射する光源LSが搭載されてい
る。従って、この実施形態においてスキャナ25はCC
D(Charge Coupled Device)ユ
ニットにより構成されていて、光源LSは小形で省電力
な発光素子により構成されている。
4に対向するように光学的な画像読み取り手段としての
スキャナ25が搭載されているとともに、スキャナ25
の焦点Fに向かい光を照射する光源LSが搭載されてい
る。従って、この実施形態においてスキャナ25はCC
D(Charge Coupled Device)ユ
ニットにより構成されていて、光源LSは小形で省電力
な発光素子により構成されている。
【0016】図2中に特に良く示されている如く、副走
査方向(図中、上下方向)において、スキャナ25の光
軸25aは、最も副走査方向上方(用紙搬送方向上流
側)に配置されているインクジェットヘッド10Kの最
も副走査方向上方に配置されているインクジェットノズ
ル10aよりも、下方に距離Zだけ離間した位置に配置
されている。
査方向(図中、上下方向)において、スキャナ25の光
軸25aは、最も副走査方向上方(用紙搬送方向上流
側)に配置されているインクジェットヘッド10Kの最
も副走査方向上方に配置されているインクジェットノズ
ル10aよりも、下方に距離Zだけ離間した位置に配置
されている。
【0017】図3には、記録媒体24に対し最も接近し
た時のヘッド保持体14の上部(上方の案内棒14a,
スキャナ25,そして光源LS)を実線により示してお
り、また、記録媒体24に対し最も離間した時のヘッド
保持体14の上部を2点鎖線により示している。なお、
もう一方の案内棒14bについては、記録媒体24に対
する相対的な位置が案内棒14aの場合と同様であるの
で、図示を省略している。
た時のヘッド保持体14の上部(上方の案内棒14a,
スキャナ25,そして光源LS)を実線により示してお
り、また、記録媒体24に対し最も離間した時のヘッド
保持体14の上部を2点鎖線により示している。なお、
もう一方の案内棒14bについては、記録媒体24に対
する相対的な位置が案内棒14aの場合と同様であるの
で、図示を省略している。
【0018】このインクジェットプリンタでは、ヘッド
保持体14を記録媒体24に対し所定の範囲で接離させ
る為の、インクジェットヘッド接離機構を含んでいる。
このインクジェットヘッド接離機構は、ヘッド保持体1
4を記録媒体24から離間する方向に付勢する付勢手段
UMを有している。この実施形態において付勢手段UM
は、ヘッド保持体14の1対の案内棒14a,14bと
キャリッジ16の1対のスラスト軸受20a,20bと
の間で、1対の案内棒14a,14b上に巻装された圧
縮コイルばねにより構成されている。
保持体14を記録媒体24に対し所定の範囲で接離させ
る為の、インクジェットヘッド接離機構を含んでいる。
このインクジェットヘッド接離機構は、ヘッド保持体1
4を記録媒体24から離間する方向に付勢する付勢手段
UMを有している。この実施形態において付勢手段UM
は、ヘッド保持体14の1対の案内棒14a,14bと
キャリッジ16の1対のスラスト軸受20a,20bと
の間で、1対の案内棒14a,14b上に巻装された圧
縮コイルばねにより構成されている。
【0019】インクジェットヘッド接離機構はさらに、
ヘッド保持体14の1対の案内棒14a,14bの後方
で、主走査方向に沿って延出した1対のヘッド保持体駆
動棒26a,26bを有しており、1対のヘッド保持体
駆動棒26a,26bの夫々の両端はキャリッジ16に
回転自在に支持されている。1対のヘッド保持体駆動棒
26a,26bには偏心カム28が固定されていて、偏
心カム28の周面がヘッド保持体14の後面に当接して
いる。
ヘッド保持体14の1対の案内棒14a,14bの後方
で、主走査方向に沿って延出した1対のヘッド保持体駆
動棒26a,26bを有しており、1対のヘッド保持体
駆動棒26a,26bの夫々の両端はキャリッジ16に
回転自在に支持されている。1対のヘッド保持体駆動棒
26a,26bには偏心カム28が固定されていて、偏
心カム28の周面がヘッド保持体14の後面に当接して
いる。
【0020】1対のヘッド保持体駆動棒26a,26b
には、夫々の偏心カム28を同期して回転させる為にタ
イミングベルト30が掛け渡されている。下方のヘッド
保持体駆動棒26bには、パルスモータ32が連結され
ている。このパルスモータ32の正逆回転による駆動力
が、下方のヘッド保持体駆動棒26bおよびタイミング
ベルト30を介した上方のヘッド保持体駆動棒26aの
同期した正逆回転を生じさせる。1対のヘッド保持体駆
動棒26a,26bの正逆回転により、偏心カム28は
ヘッド保持体14を付勢手段UMの付勢力に抗した記録
媒体24への接近及び付勢手段UMの付勢力による記録
媒体24からの離間を行わせる。
には、夫々の偏心カム28を同期して回転させる為にタ
イミングベルト30が掛け渡されている。下方のヘッド
保持体駆動棒26bには、パルスモータ32が連結され
ている。このパルスモータ32の正逆回転による駆動力
が、下方のヘッド保持体駆動棒26bおよびタイミング
ベルト30を介した上方のヘッド保持体駆動棒26aの
同期した正逆回転を生じさせる。1対のヘッド保持体駆
動棒26a,26bの正逆回転により、偏心カム28は
ヘッド保持体14を付勢手段UMの付勢力に抗した記録
媒体24への接近及び付勢手段UMの付勢力による記録
媒体24からの離間を行わせる。
【0021】パルスモータ32は制御手段34に接続さ
れ、この制御手段34によって制御される。制御手段3
4にはさらに6個のインクジェットヘッド10の図示さ
れていない公知の駆動手段も接続されている。
れ、この制御手段34によって制御される。制御手段3
4にはさらに6個のインクジェットヘッド10の図示さ
れていない公知の駆動手段も接続されている。
【0022】キャリッジ16は公知の駆動手段36によ
り駆動され、1対の案内棒18a,18bに支持されて
主走査方向に沿って往復移動可能である。
り駆動され、1対の案内棒18a,18bに支持されて
主走査方向に沿って往復移動可能である。
【0023】駆動手段36は、主走査方向両端にそれぞ
れ設けられた1対の図示しないプーリと、1対のプーリ
に掛け渡されキャリッジ16に固定された図示しないタ
イミングベルトと、1対のプーリの一方を駆動する図示
しないパルスモータと、により構成されている。この駆
動手段36のパルスモータも制御手段34に接続され、
制御手段34によって駆動を制御される。
れ設けられた1対の図示しないプーリと、1対のプーリ
に掛け渡されキャリッジ16に固定された図示しないタ
イミングベルトと、1対のプーリの一方を駆動する図示
しないパルスモータと、により構成されている。この駆
動手段36のパルスモータも制御手段34に接続され、
制御手段34によって駆動を制御される。
【0024】各インクジェットヘッド10の前方には、
記録媒体24を支持する平坦なプラテン22が配置され
ている。
記録媒体24を支持する平坦なプラテン22が配置され
ている。
【0025】この実施形態における記録媒体24は、プ
ラテン22上で主走査方向に所定の長さの幅を有したウ
エッブ形状をしており、画像形成時に図示されていない
公知の記録媒体搬送手段により、プラテン22上を副走
査方向に沿って上方から下方に向かって種々の記録モー
ドに則した間隔、幅で間歇的に搬送される。記録媒体2
4の材質はインクジェットノズル10aから噴射される
インク滴が付着するものであれば何でも良く、例えば紙
や布やプラスチックフィルムであることが出来る。
ラテン22上で主走査方向に所定の長さの幅を有したウ
エッブ形状をしており、画像形成時に図示されていない
公知の記録媒体搬送手段により、プラテン22上を副走
査方向に沿って上方から下方に向かって種々の記録モー
ドに則した間隔、幅で間歇的に搬送される。記録媒体2
4の材質はインクジェットノズル10aから噴射される
インク滴が付着するものであれば何でも良く、例えば紙
や布やプラスチックフィルムであることが出来る。
【0026】プラテン22の表面には図示されていない
多数の吸引孔があり、この多数の吸引孔は図示されてい
ない公知の負圧手段、例えば吸引ファン、に接続されて
いる。従ってプラテン22の表面に配置された記録媒体
24は多数の吸引孔が発生する負圧によりプラテン22
の表面に密着されるが、この負圧は図示されていない公
知の記録媒体搬送手段による記録媒体24の搬送に悪影
響を及ぼさない程度に設定されている。
多数の吸引孔があり、この多数の吸引孔は図示されてい
ない公知の負圧手段、例えば吸引ファン、に接続されて
いる。従ってプラテン22の表面に配置された記録媒体
24は多数の吸引孔が発生する負圧によりプラテン22
の表面に密着されるが、この負圧は図示されていない公
知の記録媒体搬送手段による記録媒体24の搬送に悪影
響を及ぼさない程度に設定されている。
【0027】本実施形態においては、ヘッド保持体14
が最も記録媒体24に近接する位置で、スキャナ25の
焦点Fが少なくとも記録媒体24よりも、好ましくはプ
ラテン22よりも遠方(図3中、左方)に配置されるよ
うに、スキャナ25は焦点移動手段としてのヘッド保持
体14に取り付けられている。これは、スキャナ25の
ヘッド保持体14への取付精度のバラツキ、ヘッド保持
体14のキャリッジ16への取付精度のバラツキなどか
ら起因する焦点位置のバラツキにより、記録媒体24に
焦点が合わなくなってしまうことを防止するための対策
である。なお、スキャナ25の焦点位置とプラテン22
の媒体支持面との間の寸法は、ヘッド保持体14のキャ
リッジ16内における移動可能範囲よりも小さくなけれ
ばならない。
が最も記録媒体24に近接する位置で、スキャナ25の
焦点Fが少なくとも記録媒体24よりも、好ましくはプ
ラテン22よりも遠方(図3中、左方)に配置されるよ
うに、スキャナ25は焦点移動手段としてのヘッド保持
体14に取り付けられている。これは、スキャナ25の
ヘッド保持体14への取付精度のバラツキ、ヘッド保持
体14のキャリッジ16への取付精度のバラツキなどか
ら起因する焦点位置のバラツキにより、記録媒体24に
焦点が合わなくなってしまうことを防止するための対策
である。なお、スキャナ25の焦点位置とプラテン22
の媒体支持面との間の寸法は、ヘッド保持体14のキャ
リッジ16内における移動可能範囲よりも小さくなけれ
ばならない。
【0028】さらに、画像記録を行う前に、画像記録に
最適なインクジェットノズル10aと当該記録媒体24
との間隙(以下、「最適プラテンギャップ」と呼ぶ)の
調整が、ヘッド保持体14をキャリッジ16に対して移
動させることで行われるが、この実施形態におけるイン
クジェットプリンタでは、用いられると予測される最も
紙厚の薄い記録媒体24で最適プラテンギャップが調整
されたときのヘッド保持体14の位置でのスキャナ25
の焦点Fは、当該記録媒体24よりも遠方に、より好ま
しくはプラテン22よりも遠方に配置されるように、ス
キャナ25がヘッド14に取り付けられる。
最適なインクジェットノズル10aと当該記録媒体24
との間隙(以下、「最適プラテンギャップ」と呼ぶ)の
調整が、ヘッド保持体14をキャリッジ16に対して移
動させることで行われるが、この実施形態におけるイン
クジェットプリンタでは、用いられると予測される最も
紙厚の薄い記録媒体24で最適プラテンギャップが調整
されたときのヘッド保持体14の位置でのスキャナ25
の焦点Fは、当該記録媒体24よりも遠方に、より好ま
しくはプラテン22よりも遠方に配置されるように、ス
キャナ25がヘッド14に取り付けられる。
【0029】次に、本実施形態に従ったインクジェット
プリンタの主要部の動作について説明する。
プリンタの主要部の動作について説明する。
【0030】前記インクジェットプリンタにおいては、
プラテン22上に記録媒体24が載置されていない時、
また、画像を形成する必要がない間には、キャリッジ1
6は、主走査方向におけるいずれか一端側に設けられた
待機位置に配置させられる。この待機位置をキャリッジ
ホームポジションと呼ぶ。
プラテン22上に記録媒体24が載置されていない時、
また、画像を形成する必要がない間には、キャリッジ1
6は、主走査方向におけるいずれか一端側に設けられた
待機位置に配置させられる。この待機位置をキャリッジ
ホームポジションと呼ぶ。
【0031】また、ヘッド保持体14は付勢手段UMの
付勢力によりキャリッジ16に対して相対的に後方(図
3中右方)に最も引っ込んだ位置(図3中の2点鎖線で
示した位置)をヘッドホームポジションと呼ぶ。
付勢力によりキャリッジ16に対して相対的に後方(図
3中右方)に最も引っ込んだ位置(図3中の2点鎖線で
示した位置)をヘッドホームポジションと呼ぶ。
【0032】ヘッド保持体14は、キャリッジ16がキ
ャリッジホームポジションに位置しているとき、インク
ジェットヘッドのメンテナンスをしているとき、画像記
録をしているとき、などの各種ステイタスに応じて、キ
ャリッジ16内で所定の範囲で移動する。
ャリッジホームポジションに位置しているとき、インク
ジェットヘッドのメンテナンスをしているとき、画像記
録をしているとき、などの各種ステイタスに応じて、キ
ャリッジ16内で所定の範囲で移動する。
【0033】プラテン22上の記録媒体24に対してテ
ストチャートとしての画像を記録する場合には、まず、
ヘッド保持体14がキャリッジ16内で、当該記録媒体
24に対する最適プラテンギャップ調整が行われる。こ
れは例えば、操作者によって記録媒体24の種類を図示
しない入力部から入力され、制御手段34がこの入力値
から当該記録媒体24に応じたヘッド保持体14の移動
量を算出する。その移動量とは具体的には、ヘッドホー
ムポジションからのモータ32のパルス数として算出さ
れる。モータ32には制御手段34から所定のパルス数
分だけ駆動信号が印加され、図3中、2点鎖線で示した
ヘッドホームポジションに位置していたヘッド保持体1
4を、当該記録媒体24に対して最適なプラテンギャッ
プ位置に移動させる。最適プラテンギャップ位置におけ
るスキャナ25は、上述したようにプラテン22よりも
遠方であるF1の位置に焦点を結んでいる。
ストチャートとしての画像を記録する場合には、まず、
ヘッド保持体14がキャリッジ16内で、当該記録媒体
24に対する最適プラテンギャップ調整が行われる。こ
れは例えば、操作者によって記録媒体24の種類を図示
しない入力部から入力され、制御手段34がこの入力値
から当該記録媒体24に応じたヘッド保持体14の移動
量を算出する。その移動量とは具体的には、ヘッドホー
ムポジションからのモータ32のパルス数として算出さ
れる。モータ32には制御手段34から所定のパルス数
分だけ駆動信号が印加され、図3中、2点鎖線で示した
ヘッドホームポジションに位置していたヘッド保持体1
4を、当該記録媒体24に対して最適なプラテンギャッ
プ位置に移動させる。最適プラテンギャップ位置におけ
るスキャナ25は、上述したようにプラテン22よりも
遠方であるF1の位置に焦点を結んでいる。
【0034】そして、その後、キャリッジ16は画像記
録のための往復移動が行われ、その移動中に制御手段3
4の指示により、記録媒体24の所定の画像領域内に所
定のインクを所定のインクジェットヘッド10から噴射
させ画像が記録される。
録のための往復移動が行われ、その移動中に制御手段3
4の指示により、記録媒体24の所定の画像領域内に所
定のインクを所定のインクジェットヘッド10から噴射
させ画像が記録される。
【0035】画像の記録が終了し、当該画像の評価に移
る場合には、評価したい画像の領域がスキャナ25に対
向するように、記録媒体24を搬送させ、またキャリッ
ジ16を移動させる。そして、スキャナ25の焦点が記
録媒体24の媒体面であるF2の位置に合致するように
ヘッド保持体14の位置調整を行う。
る場合には、評価したい画像の領域がスキャナ25に対
向するように、記録媒体24を搬送させ、またキャリッ
ジ16を移動させる。そして、スキャナ25の焦点が記
録媒体24の媒体面であるF2の位置に合致するように
ヘッド保持体14の位置調整を行う。
【0036】以下に、本実施形態に係るスキャナ25の
焦点調整方法について詳細に説明する。記録媒体24と
しての紙や布やプラスチックフィルム等の表面は平坦で
はなく、拡大すると図4(A),(B)に示すように凹
部101と凸部100とを有している。そこで本実施形
態では記録媒体24のこのような凹凸情報をスキャナ2
5としてのCCDユニットにより取り込んでCCDの焦
点合わせを行うことを特徴としている。本実施形態にお
けるCCDユニットは複数の撮像画素をライン状に配置
して構成される。図4(A)において、102はCCD
ユニット25の読み取り範囲である。なお、複数の撮像
画素をエリア状に配置したCCDユニットを用いても良
い。
焦点調整方法について詳細に説明する。記録媒体24と
しての紙や布やプラスチックフィルム等の表面は平坦で
はなく、拡大すると図4(A),(B)に示すように凹
部101と凸部100とを有している。そこで本実施形
態では記録媒体24のこのような凹凸情報をスキャナ2
5としてのCCDユニットにより取り込んでCCDの焦
点合わせを行うことを特徴としている。本実施形態にお
けるCCDユニットは複数の撮像画素をライン状に配置
して構成される。図4(A)において、102はCCD
ユニット25の読み取り範囲である。なお、複数の撮像
画素をエリア状に配置したCCDユニットを用いても良
い。
【0037】図5は本実施形態に係る焦点調整方法の詳
細を説明するためのフローチャートである。ここでCC
Dユニット25は記録媒体24のテストチャート用の画
像が記録されていない白地の部分の凹凸情報を取り込む
ことを前提にする。まず、CCDユニット25がプラテ
ン22に対して最大距離の位置になるようにパルスモー
タ32を所定量駆動する。次にCCDユニット25にお
ける500個のBチャネルのCCD出力値から、コント
ラストの程度を表す値を各隣接画素ごとに演算してCC
Dユニット25の読み取り位置と関連付けて図示せぬメ
モリに記憶する(ステップS2)。すなわち、Bチャネ
ルにおける500個のCCD画素からの出力値をもと
に、各隣接画素の出力値の差(コントラスト値)を演算
する。これにより、499個のコントラスト値が得られ
ることになる。
細を説明するためのフローチャートである。ここでCC
Dユニット25は記録媒体24のテストチャート用の画
像が記録されていない白地の部分の凹凸情報を取り込む
ことを前提にする。まず、CCDユニット25がプラテ
ン22に対して最大距離の位置になるようにパルスモー
タ32を所定量駆動する。次にCCDユニット25にお
ける500個のBチャネルのCCD出力値から、コント
ラストの程度を表す値を各隣接画素ごとに演算してCC
Dユニット25の読み取り位置と関連付けて図示せぬメ
モリに記憶する(ステップS2)。すなわち、Bチャネ
ルにおける500個のCCD画素からの出力値をもと
に、各隣接画素の出力値の差(コントラスト値)を演算
する。これにより、499個のコントラスト値が得られ
ることになる。
【0038】次にCCDユニット25を1回の移動につ
き0.2mm移動させて、その都度CCD画素の出力値
からコントラスト値を演算する。この操作を7回行う。
すなわち、ステップS4においてコントラスト値の演算
を7回実行したかどうかを判断し、NOの場合にはステ
ップS3においてCCDユニット25を、プラテン方向
に0.2mm近づけるためにパルスモータ32を所定量
駆動した後、ステップS2に戻って再度500個のBチ
ャネルのCCD出力値から、コントラストの程度を表す
値を演算する。このような処理をコントラスト値の演算
を7回実行するまで行い、7回実行した場合にはステッ
プS5に進む。
き0.2mm移動させて、その都度CCD画素の出力値
からコントラスト値を演算する。この操作を7回行う。
すなわち、ステップS4においてコントラスト値の演算
を7回実行したかどうかを判断し、NOの場合にはステ
ップS3においてCCDユニット25を、プラテン方向
に0.2mm近づけるためにパルスモータ32を所定量
駆動した後、ステップS2に戻って再度500個のBチ
ャネルのCCD出力値から、コントラストの程度を表す
値を演算する。このような処理をコントラスト値の演算
を7回実行するまで行い、7回実行した場合にはステッ
プS5に進む。
【0039】ステップS5ではまず、前段のステップで
演算した499個のコントラスト値の平均値を算出す
る。測定した回数は7回なので全部で7個の平均値が得
られる。この7個の平均値の中から最大値となるプラテ
ンギャップ位置を算出して、このプラテンギャップ位置
からプラテン22に対して0.2mmだけ遠ざかるよう
にパルスモータ32を所定量駆動する。
演算した499個のコントラスト値の平均値を算出す
る。測定した回数は7回なので全部で7個の平均値が得
られる。この7個の平均値の中から最大値となるプラテ
ンギャップ位置を算出して、このプラテンギャップ位置
からプラテン22に対して0.2mmだけ遠ざかるよう
にパルスモータ32を所定量駆動する。
【0040】次に500個のBチャネルのCCD出力値
から、コントラストの程度を表す値を各隣接画素ごとに
演算してCCDユニット25の読み取り位置と関連付け
て図示せぬメモリに記憶する(ステップS6)。次にコ
ントラスト値の演算を21回実行したかどうかを判断し
(ステップS8)、NOの場合にはステップS7におい
てCCDユニット25を、プラテン方向に0.02mm
近づけるためにパルスモータ32を所定量駆動した後、
ステップS6に戻って再度500個のBチャネルのCC
D出力値から、コントラストの程度を表す値を各隣接画
素ごとに演算する。このような処理をコントラスト値の
演算を21回実行するまで行い、21回実行した場合に
はステップS9に進んでプラテンギャップ位置とコント
ラスト値の組からなる21個のデータ列に対して、3区
間の移動平均を掛ける。ここで「21個のデータ列」と
は、21回測定を実行し、そのコントラスト値の平均値
の演算結果から得られるものである。また、「3区間の
移動平均をかける」とは、次のような処理を意味する。
から、コントラストの程度を表す値を各隣接画素ごとに
演算してCCDユニット25の読み取り位置と関連付け
て図示せぬメモリに記憶する(ステップS6)。次にコ
ントラスト値の演算を21回実行したかどうかを判断し
(ステップS8)、NOの場合にはステップS7におい
てCCDユニット25を、プラテン方向に0.02mm
近づけるためにパルスモータ32を所定量駆動した後、
ステップS6に戻って再度500個のBチャネルのCC
D出力値から、コントラストの程度を表す値を各隣接画
素ごとに演算する。このような処理をコントラスト値の
演算を21回実行するまで行い、21回実行した場合に
はステップS9に進んでプラテンギャップ位置とコント
ラスト値の組からなる21個のデータ列に対して、3区
間の移動平均を掛ける。ここで「21個のデータ列」と
は、21回測定を実行し、そのコントラスト値の平均値
の演算結果から得られるものである。また、「3区間の
移動平均をかける」とは、次のような処理を意味する。
【0041】縦軸にコントラスト値を、横軸にプラテン
ギャップ位置をとると、このグラフ上には21個のデー
タがプロットされる。ここでプラテンギャップ位置にお
ける49.98mm、50mm、50.02mmそれぞ
れにおける3つのデータの平均値を算出する。この平均
値をプラテンギャップ位置が50mmのところにプロッ
トする。次に50mm、50.02mm、50.04m
mそれぞれにおける3つのデータの平均値を算出し、そ
れを50.02mmの位置にプロットする。この演算を
繰り返し行い、21個全てのデータ列に対して3区間に
よる移動平均をかける。
ギャップ位置をとると、このグラフ上には21個のデー
タがプロットされる。ここでプラテンギャップ位置にお
ける49.98mm、50mm、50.02mmそれぞ
れにおける3つのデータの平均値を算出する。この平均
値をプラテンギャップ位置が50mmのところにプロッ
トする。次に50mm、50.02mm、50.04m
mそれぞれにおける3つのデータの平均値を算出し、そ
れを50.02mmの位置にプロットする。この演算を
繰り返し行い、21個全てのデータ列に対して3区間に
よる移動平均をかける。
【0042】当初の21個のプロットした点をそれぞれ
結んだ場合キザギザなグラフとなるが、このステップを
実行することにより、かなり円滑な曲線に見立てること
ができる。
結んだ場合キザギザなグラフとなるが、このステップを
実行することにより、かなり円滑な曲線に見立てること
ができる。
【0043】次に、移動平均後のコントラスト値が、最
大値となるプラテンギャップ位置を中心に、0.001
mm刻みで、前後0.02mm分のデータ補間を行い、
41個のデータ列を生成する(ステップS10)。すな
わち、このステップS10では、ある所定の関数(予め
持っている)に対して、21個のプラテンギャップ位置
データとそれぞれに対応する21個のコントラスト値、
さらに刻もうしているプラテン位置間隔(0.001m
m)、さらに、そのプラテンギャップ範囲(前後0.0
2mm)を入力することで、それまで、0.02mm間
隔でしか得られなかったコントラスト値を0.001m
m間隔で計41個得る。
大値となるプラテンギャップ位置を中心に、0.001
mm刻みで、前後0.02mm分のデータ補間を行い、
41個のデータ列を生成する(ステップS10)。すな
わち、このステップS10では、ある所定の関数(予め
持っている)に対して、21個のプラテンギャップ位置
データとそれぞれに対応する21個のコントラスト値、
さらに刻もうしているプラテン位置間隔(0.001m
m)、さらに、そのプラテンギャップ範囲(前後0.0
2mm)を入力することで、それまで、0.02mm間
隔でしか得られなかったコントラスト値を0.001m
m間隔で計41個得る。
【0044】これは、21個のコントラスト値のうちの
最大値がプロットされているプラテンギャップ位置が本
当のプラテンギャップとは限らない、前後0.02mm
の間隔の間に本当のプラテンギャップがあるかもしれな
い、という推測のもとに行われるステップである。
最大値がプロットされているプラテンギャップ位置が本
当のプラテンギャップとは限らない、前後0.02mm
の間隔の間に本当のプラテンギャップがあるかもしれな
い、という推測のもとに行われるステップである。
【0045】次に41個のデータ列において、コントラ
スト値の最大値を求め、最小二乗法で最大コントラスト
をとるプラテンギャップ位置を合焦位置として求める
(ステップS11)。すなわち、このステップS11で
は、先のステップで生成された41個のデータに基き、
最小二乗法によりy=ax2 +bx+cを求めて、次に
微分演算を行う。すなわち、dy/dx=2ax+b。
このdy/dx=0であれば、傾きは0、即ち極値(こ
こでの極値は極大値)であるため、dy/dx=0とな
るためのxの値を求める。ここで求められるxの値が最
大コントラスト値をとるプラテンギャップ位置となる。
このようにしてコントラスト値が最大値となるプラテン
ギャップ位置を求めることができる。
スト値の最大値を求め、最小二乗法で最大コントラスト
をとるプラテンギャップ位置を合焦位置として求める
(ステップS11)。すなわち、このステップS11で
は、先のステップで生成された41個のデータに基き、
最小二乗法によりy=ax2 +bx+cを求めて、次に
微分演算を行う。すなわち、dy/dx=2ax+b。
このdy/dx=0であれば、傾きは0、即ち極値(こ
こでの極値は極大値)であるため、dy/dx=0とな
るためのxの値を求める。ここで求められるxの値が最
大コントラスト値をとるプラテンギャップ位置となる。
このようにしてコントラスト値が最大値となるプラテン
ギャップ位置を求めることができる。
【0046】次に、求めた合焦位置までCCDユニット
25を移動するために、パルスモータ32を所定量駆動
する(ステップS12)。
25を移動するために、パルスモータ32を所定量駆動
する(ステップS12)。
【0047】CCDユニット25の焦点が記録媒体24
の媒体面であるF2の位置に合致したならば、その位置
でヘッド保持体14を保持させた状態で、記録媒体24
を副走査方向に搬送させるか、またはキャリッジ16を
主走査方向に移動させて、評価したい画像の領域をスキ
ャナ25でもって読み取る。
の媒体面であるF2の位置に合致したならば、その位置
でヘッド保持体14を保持させた状態で、記録媒体24
を副走査方向に搬送させるか、またはキャリッジ16を
主走査方向に移動させて、評価したい画像の領域をスキ
ャナ25でもって読み取る。
【0048】上記した実施形態によれば、スキャナ25
から読み込まれる記録媒体表面の、テストチャートして
の画像が記録されていない白地部分の凹凸情報に基づい
て、CCDユニット25の移動を制御するようにしたの
で、焦点調整のための、テストチャート用領域、イン
ク、時間を特に必要とすることなく、CCDの焦点を良
好に調整することができる。
から読み込まれる記録媒体表面の、テストチャートして
の画像が記録されていない白地部分の凹凸情報に基づい
て、CCDユニット25の移動を制御するようにしたの
で、焦点調整のための、テストチャート用領域、イン
ク、時間を特に必要とすることなく、CCDの焦点を良
好に調整することができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、焦点調整のための、テ
ストチャート用領域、インク、時間を特に必要とするこ
となく、CCDの焦点を良好に調整することができるイ
ンクジェットプリンタ及びCCDの焦点調整方法を提供
することが可能になる。
ストチャート用領域、インク、時間を特に必要とするこ
となく、CCDの焦点を良好に調整することができるイ
ンクジェットプリンタ及びCCDの焦点調整方法を提供
することが可能になる。
【図1】(A)は、この発明の一実施形態に従ったイン
クジェットプリンタの主要部の概略的な正面図であり、
(B)は、(A)のインクジェットプリンタの主要部の
概略的な平面図であり、(C)は、(A)のC−C線に
沿ったインクジェットプリンタの主要部の概略的な縦断
面図である。
クジェットプリンタの主要部の概略的な正面図であり、
(B)は、(A)のインクジェットプリンタの主要部の
概略的な平面図であり、(C)は、(A)のC−C線に
沿ったインクジェットプリンタの主要部の概略的な縦断
面図である。
【図2】図1(A)のインクジェットプリンタにおいて
スキャナが設けられているヘッド保持体の構成の一部
(上部)を拡大して示す正面図である。
スキャナが設けられているヘッド保持体の構成の一部
(上部)を拡大して示す正面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿い、図1(A)の
インクジェットプリンタにおいて、ヘッド保持体の構成
の一部(上部)を拡大して示す縦断面図である。
インクジェットプリンタにおいて、ヘッド保持体の構成
の一部(上部)を拡大して示す縦断面図である。
【図4】記録媒体24としての紙や布やプラスチックフ
ィルム等の表面の凹凸を示す図である。
ィルム等の表面の凹凸を示す図である。
【図5】本実施形態に係る焦点調整方法の詳細を説明す
るためのフローチャートである。
るためのフローチャートである。
10a インクジェットノズル 10K,10C,10M,10LC,10LM,10Y
インクジェットヘッド 14 ヘッド保持体 16 キャリッジ 22 プラテン 24 記録媒体 25 スキャナ(CCDユニット) 34 制御手段 36 キャリッジ駆動手段 F1,F2 スキャナの焦点
インクジェットヘッド 14 ヘッド保持体 16 キャリッジ 22 プラテン 24 記録媒体 25 スキャナ(CCDユニット) 34 制御手段 36 キャリッジ駆動手段 F1,F2 スキャナの焦点
Claims (4)
- 【請求項1】 記録媒体に対して対向して配置され、当
該記録媒体にインクを噴射するインクジェットヘッド
と、 前記インクジェットヘッドによって記録媒体上に形成さ
れた画像を読み取るスキャナと、 前記スキャナの焦点が前記記録媒体面に対して交差する
方向に沿って変位するように、前記スキャナの焦点を移
動させるための焦点移動手段と、 前記スキャナから読み込まれる記録媒体表面の凹凸情報
に基づいて、前記焦点移動手段の移動を制御する制御手
段と、 を具備することを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 【請求項2】 前記インクジェットヘッドを前記記録媒
体に対して相対的に主走査方向に移動させるキャリッジ
を有し、前記スキャナは、前記キャリッジ上に搭載され
ていることを特徴とする請求項1記載のインクジェット
プリンタ。 - 【請求項3】 前記キャリッジは、前記インクジェット
ヘッド及び前記スキャナを搭載するインナーキャリッジ
と、このインナーキャリッジを前記記録媒体面に対して
交差する方向に沿って移動可能に保持するアウターキャ
リッジと、から構成され、 前記焦点移動手段は、前記インナーキャリッジを前記ア
ウターキャリッジに対して移動させることを特徴とする
請求項2記載のインクジェットプリンタ。 - 【請求項4】 複数の撮像画素から構成されるスキャナ
を、記録媒体面に対して交差する方向に間歇的に移動さ
せる間歇移動ステップと、 間歇移動毎に前記スキャナの複数の撮像画素によって前
記記録媒体面の凹凸を読み取り、その読み取った凹凸情
報を信号レベルとして前記スキャナの読み取り位置と関
連付けてメモリに格納する凹凸情報取得ステップと、 前記メモリ内における、間歇移動毎に取得された複数の
凹凸情報から、前記スキャナの隣接画素間で出力される
信号レベルの差の平均値を算出し、その間歇移動毎に算
出された複数の平均値の中から最大となる平均値を算出
する演算ステップと、 前記演算ステップによって演算された最大平均値と関連
付けられる前記スキャナの位置をメモリから読み出し、
前記スキャナを当該位置に移動させる移動ステップと、 を有することを特徴とするスキャナの焦点調整方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001072159A JP2002264310A (ja) | 2001-03-14 | 2001-03-14 | インクジェットプリンタ及びスキャナの焦点調整方法 |
US10/092,797 US6561615B2 (en) | 2001-03-13 | 2002-03-07 | Image forming apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001072159A JP2002264310A (ja) | 2001-03-14 | 2001-03-14 | インクジェットプリンタ及びスキャナの焦点調整方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002264310A true JP2002264310A (ja) | 2002-09-18 |
Family
ID=18929776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001072159A Withdrawn JP2002264310A (ja) | 2001-03-13 | 2001-03-14 | インクジェットプリンタ及びスキャナの焦点調整方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002264310A (ja) |
-
2001
- 2001-03-14 JP JP2001072159A patent/JP2002264310A/ja not_active Withdrawn
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