JP2002264151A - 高精度管状体の製造方法及び高精度管状体 - Google Patents
高精度管状体の製造方法及び高精度管状体Info
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- JP2002264151A JP2002264151A JP2001387294A JP2001387294A JP2002264151A JP 2002264151 A JP2002264151 A JP 2002264151A JP 2001387294 A JP2001387294 A JP 2001387294A JP 2001387294 A JP2001387294 A JP 2001387294A JP 2002264151 A JP2002264151 A JP 2002264151A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 うねりやスジのない均一な厚さ精度と表面精
度を有する高精度管状体を容易に得ることができる高精
度の管状物の製造方法を提供する。 【解決手段】 円筒状型2の内面にポリアミド酸溶液1
をディスペンサー3により塗布した後、少なくとも回転
遠心、溶媒除去、及びイミド転化を順次又は一部同時に
行って管状体を製造する方法において、ディスペンサー
3は、周方向にポリアミド酸溶液1を吐出可能な供給部
5を有する円筒状ディスペンサーであり、ディスペンサ
ー3と円筒状型2とは同軸芯に配置されており、円筒状
型2を軸芯方向に移動させることにより、ポリアミド酸
溶液1を円筒状型2内面に塗布する製造方法とする。
度を有する高精度管状体を容易に得ることができる高精
度の管状物の製造方法を提供する。 【解決手段】 円筒状型2の内面にポリアミド酸溶液1
をディスペンサー3により塗布した後、少なくとも回転
遠心、溶媒除去、及びイミド転化を順次又は一部同時に
行って管状体を製造する方法において、ディスペンサー
3は、周方向にポリアミド酸溶液1を吐出可能な供給部
5を有する円筒状ディスペンサーであり、ディスペンサ
ー3と円筒状型2とは同軸芯に配置されており、円筒状
型2を軸芯方向に移動させることにより、ポリアミド酸
溶液1を円筒状型2内面に塗布する製造方法とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒状型の内面に
ポリアミド酸溶液をディスペンサーにより塗布した後、
溶媒除去、イミド転化等を行う高精度管状体の製造方法
に関する。
ポリアミド酸溶液をディスペンサーにより塗布した後、
溶媒除去、イミド転化等を行う高精度管状体の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりポリイミド樹脂材料は、その高
い機械的強度、耐熱性等の理由から宇宙航空分野から電
気電子材料まで幅広い分野において実用化されている。
その中でもポリイミド樹脂製管状体は、複写機、レーザ
ービームプリンター、ファクシミリ等の電子写真画像形
成装置の定着ベルト、転写ベルト、中間転写ベルト、搬
送ベルト、感光体ベルト等の機能性ベルト及びこれらの
基材として使用されている。これらのベルトは未定着ト
ナー像を加圧加熱しながら転写体を搬送させたり、現像
部で現像させた像をトナー像として保持しつつ転写体に
転写する等、ベルトとして複数の機能を複合化させた形
で機能を果たしている。このため、その熱伝導性、導電
性、半導電性といった機能だけでなく、上記機能にも影
響を与える表面精度、膜厚精度等の寸法精度の向上が強
く要求されている。
い機械的強度、耐熱性等の理由から宇宙航空分野から電
気電子材料まで幅広い分野において実用化されている。
その中でもポリイミド樹脂製管状体は、複写機、レーザ
ービームプリンター、ファクシミリ等の電子写真画像形
成装置の定着ベルト、転写ベルト、中間転写ベルト、搬
送ベルト、感光体ベルト等の機能性ベルト及びこれらの
基材として使用されている。これらのベルトは未定着ト
ナー像を加圧加熱しながら転写体を搬送させたり、現像
部で現像させた像をトナー像として保持しつつ転写体に
転写する等、ベルトとして複数の機能を複合化させた形
で機能を果たしている。このため、その熱伝導性、導電
性、半導電性といった機能だけでなく、上記機能にも影
響を与える表面精度、膜厚精度等の寸法精度の向上が強
く要求されている。
【0003】このようなベルトの製造方法としては、ポ
リイミドフイルムを円筒状にし加熱溶融等により接合ベ
ルトとする方法が公知である(特開平8−72164号
公報、特開平10−698号公報)。しかし、かかる接
合ベルトを電子写真画像形成用部材として使用すると、
接合部の凹凸が画像に影響を与えるため、この接合部を
検知して位置制御する機構を設ける必要が生じる。ま
た、接合ベルトは接合部の強度が弱いために、近年の画
像形成装置の高速化に伴う強度、耐久性の向上の要請に
答えられなくなっている。
リイミドフイルムを円筒状にし加熱溶融等により接合ベ
ルトとする方法が公知である(特開平8−72164号
公報、特開平10−698号公報)。しかし、かかる接
合ベルトを電子写真画像形成用部材として使用すると、
接合部の凹凸が画像に影響を与えるため、この接合部を
検知して位置制御する機構を設ける必要が生じる。ま
た、接合ベルトは接合部の強度が弱いために、近年の画
像形成装置の高速化に伴う強度、耐久性の向上の要請に
答えられなくなっている。
【0004】このような接合部に起因する問題を回避す
るものとして、接合によらないシームレス管状体の製造
方法が提案されている。その一例としては、円筒状金型
(内型)をポリアミド酸溶液中に浸漬塗布し、次いで円
筒状金型に対し所定の間隔を形成する内径を有する外金
型を自重落下させて塗布した後、加熱硬化させる管状体
の製造方法が知られている(特開平7−186162号
公報)。しかし、この浸漬塗布方法の場合においては、
浸漬用溶液の濃度管理を徹底する必要があり、また管状
体とする場合に塗布する必要のない金型部分にまで塗布
するために溶液のロスが多くなり経済的に不利となる等
の問題点があった。
るものとして、接合によらないシームレス管状体の製造
方法が提案されている。その一例としては、円筒状金型
(内型)をポリアミド酸溶液中に浸漬塗布し、次いで円
筒状金型に対し所定の間隔を形成する内径を有する外金
型を自重落下させて塗布した後、加熱硬化させる管状体
の製造方法が知られている(特開平7−186162号
公報)。しかし、この浸漬塗布方法の場合においては、
浸漬用溶液の濃度管理を徹底する必要があり、また管状
体とする場合に塗布する必要のない金型部分にまで塗布
するために溶液のロスが多くなり経済的に不利となる等
の問題点があった。
【0005】一方、円筒状金型の内面に液状の耐熱性樹
脂を塗布する際に、円筒状金型を回転させながら、ディ
スペンサーの供給部(吐出口)を金型軸方向に移動する
ことにより塗布層を形成し、次いで硬化させて管状体を
製造する方法が知られている(特開平3−34817号
公報、特開平9−85756号公報)。
脂を塗布する際に、円筒状金型を回転させながら、ディ
スペンサーの供給部(吐出口)を金型軸方向に移動する
ことにより塗布層を形成し、次いで硬化させて管状体を
製造する方法が知られている(特開平3−34817号
公報、特開平9−85756号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3−34817号公報記載のように、円筒状型の内面
に、型軸方向に移動可能な吐出口から筋状にポリアミド
酸溶液を飛翔させて塗布する方法では、ポリアミド酸溶
液を吐出するための溶液供給管の長さを少なくとも管状
体の幅以上に設定する必要があり、塗布時に供給管が高
速で移動すること等により管の撓みや振動が発生し、ま
た吐出口と型内面の間の距離にバラツキが発生し、その
結果、塗布ムラやこれに起因する寸法精度の悪化が発生
し易い。さらに吐出口と型内面の間の距離を比較的大き
くする必要があるため、塗布する際に溶液の流れに乱れ
が生じることによる影響も避け難く、寸法精度の向上に
限界があった。
3−34817号公報記載のように、円筒状型の内面
に、型軸方向に移動可能な吐出口から筋状にポリアミド
酸溶液を飛翔させて塗布する方法では、ポリアミド酸溶
液を吐出するための溶液供給管の長さを少なくとも管状
体の幅以上に設定する必要があり、塗布時に供給管が高
速で移動すること等により管の撓みや振動が発生し、ま
た吐出口と型内面の間の距離にバラツキが発生し、その
結果、塗布ムラやこれに起因する寸法精度の悪化が発生
し易い。さらに吐出口と型内面の間の距離を比較的大き
くする必要があるため、塗布する際に溶液の流れに乱れ
が生じることによる影響も避け難く、寸法精度の向上に
限界があった。
【0007】一方、特開平9−85756号公報では、
塗布の際に金型の外面又は内面にディスペンサーの供給
部の吐出口先端を接触させる方法であり、上記のディス
ペンサーの撓みによる問題は解消されるものの、吐出部
と型が接触しているために型の塗布面に傷が入ったり、
吐出部の磨耗に伴ってポリアミド酸溶液中に磨耗くずが
入り、これが異物混入や表面精度の悪化の原因となる場
合がある。かかる異物混入や表面精度の悪化は品質並び
に良品率の低下の原因となる。
塗布の際に金型の外面又は内面にディスペンサーの供給
部の吐出口先端を接触させる方法であり、上記のディス
ペンサーの撓みによる問題は解消されるものの、吐出部
と型が接触しているために型の塗布面に傷が入ったり、
吐出部の磨耗に伴ってポリアミド酸溶液中に磨耗くずが
入り、これが異物混入や表面精度の悪化の原因となる場
合がある。かかる異物混入や表面精度の悪化は品質並び
に良品率の低下の原因となる。
【0008】また上記のいずれの方法もディスペンサー
の吐出口は孔状や直線状のスリットであり、型を回転さ
せつつ液をらせん状に塗布する技術であるために塗布に
時間がかかるという問題や塗布後に塗膜をレベリングさ
せる装置が別途必要であるという問題があった。
の吐出口は孔状や直線状のスリットであり、型を回転さ
せつつ液をらせん状に塗布する技術であるために塗布に
時間がかかるという問題や塗布後に塗膜をレベリングさ
せる装置が別途必要であるという問題があった。
【0009】本発明の目的は、上記のような問題点を解
決するものであり、別途レベリング装置を使用すること
なくうねりやスジのない均一な厚さ精度と表面精度を有
し、磨耗粉混入が起こらず、性能、品質が安定し、良品
率の高い管状体を短時間で製造することができる高精度
管状体の製造方法並びに高精度管状体を提供することに
ある。
決するものであり、別途レベリング装置を使用すること
なくうねりやスジのない均一な厚さ精度と表面精度を有
し、磨耗粉混入が起こらず、性能、品質が安定し、良品
率の高い管状体を短時間で製造することができる高精度
管状体の製造方法並びに高精度管状体を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく、ポリアミド酸溶液を塗布する際の円筒状
型の駆動方式やディスペンサーの供給部、吐出口の形
状、配置などについて鋭意研究したところ、ディスペン
サーの形状を工夫し、その供給部位置を金型に対して相
対的に固定状態に配置し、型内面と所定間隔を隔てて配
置した供給部の吐出口から溶液を円筒状型内面に吐出
し、円筒状型を駆動する方式により、従来技術ではなし
えなかった均一な塗布が行えることを見出し、本発明を
完成するに至った。
を達成すべく、ポリアミド酸溶液を塗布する際の円筒状
型の駆動方式やディスペンサーの供給部、吐出口の形
状、配置などについて鋭意研究したところ、ディスペン
サーの形状を工夫し、その供給部位置を金型に対して相
対的に固定状態に配置し、型内面と所定間隔を隔てて配
置した供給部の吐出口から溶液を円筒状型内面に吐出
し、円筒状型を駆動する方式により、従来技術ではなし
えなかった均一な塗布が行えることを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0011】即ち、本発明は、円筒状型の内面にポリア
ミド酸溶液をディスペンサーにより塗布した後、少なく
とも溶媒除去及びイミド転化を行って管状体を製造する
高精度管状体の製造方法において、前記ディスペンサー
は、周方向にポリアミド酸溶液を吐出する吐出口を有す
る供給部を備えた円筒状ディスペンサーであり、前記デ
ィスペンサーと前記円筒状型とは同軸芯に配置されてお
り、前記供給部からポリアミド酸溶液を吐出しつつ前記
円筒状型を軸芯方向に移動させることにより、前記ポリ
アミド酸溶液を前記円筒状型内面に塗布することを特徴
とする。
ミド酸溶液をディスペンサーにより塗布した後、少なく
とも溶媒除去及びイミド転化を行って管状体を製造する
高精度管状体の製造方法において、前記ディスペンサー
は、周方向にポリアミド酸溶液を吐出する吐出口を有す
る供給部を備えた円筒状ディスペンサーであり、前記デ
ィスペンサーと前記円筒状型とは同軸芯に配置されてお
り、前記供給部からポリアミド酸溶液を吐出しつつ前記
円筒状型を軸芯方向に移動させることにより、前記ポリ
アミド酸溶液を前記円筒状型内面に塗布することを特徴
とする。
【0012】本発明によると、ディスペンサーの供給部
を固定あるいは低速で移動した状態でポリアミド酸溶液
をディスペンサーの周方向に均一に吐出しつつ円筒状型
を駆動させるため、ディスペンサー側を高速駆動するた
めに要求されるような構成等の制約が少なくなり、供給
部の変位、振動等を抑え易くなる。特に、供給部を固定
する場合には、円筒状型のみを少なくとも軸芯方向に駆
動させるため、両者を駆動する場合と比較して、相対的
な駆動精度もさらに向上する。従って、精度良く供給部
と型内面との位置関係を維持することができ、これによ
り均一な塗布を行うことができる。つまり、吐出口の接
触による問題を回避すべく、円筒状型の内面から距離を
隔てて供給部を固定する方式では、特に、吐出口と型内
面との位置関係を高精度に維持することが重要である
が、本発明では上記の駆動方式によりこの問題を解決す
ることができる。その結果、実施例の結果が示すよう
に、うねりやスジのない均一な厚さ精度と表面精度を有
する高精度管状体を容易に得ることができる。またディ
スペンサーと金型が接触することがないため、磨耗粉が
発生せず、従って異物による不良が発生しない。さら
に、原料液をらせん状に塗布する必要がないので塗布が
短時間で行える。
を固定あるいは低速で移動した状態でポリアミド酸溶液
をディスペンサーの周方向に均一に吐出しつつ円筒状型
を駆動させるため、ディスペンサー側を高速駆動するた
めに要求されるような構成等の制約が少なくなり、供給
部の変位、振動等を抑え易くなる。特に、供給部を固定
する場合には、円筒状型のみを少なくとも軸芯方向に駆
動させるため、両者を駆動する場合と比較して、相対的
な駆動精度もさらに向上する。従って、精度良く供給部
と型内面との位置関係を維持することができ、これによ
り均一な塗布を行うことができる。つまり、吐出口の接
触による問題を回避すべく、円筒状型の内面から距離を
隔てて供給部を固定する方式では、特に、吐出口と型内
面との位置関係を高精度に維持することが重要である
が、本発明では上記の駆動方式によりこの問題を解決す
ることができる。その結果、実施例の結果が示すよう
に、うねりやスジのない均一な厚さ精度と表面精度を有
する高精度管状体を容易に得ることができる。またディ
スペンサーと金型が接触することがないため、磨耗粉が
発生せず、従って異物による不良が発生しない。さら
に、原料液をらせん状に塗布する必要がないので塗布が
短時間で行える。
【0013】溶媒除去の方法としては、加熱乾燥、乾燥
空気の流通、ポリアミド酸を溶解せずに溶媒を溶解する
抽出溶剤による抽出などが例示され、1以上の方法が使
用される。
空気の流通、ポリアミド酸を溶解せずに溶媒を溶解する
抽出溶剤による抽出などが例示され、1以上の方法が使
用される。
【0014】本発明においては、円筒状金型の内面とデ
ィスペンサー供給部との間隔が固定され、その相対位置
は円筒状金型の軸芯方向に移動する。円筒状金型は、回
転駆動をさせてもよいが、非回転状態にて移動させるこ
とが、金型の回転により発生する振動などに起因する表
面精度や厚み精度の低下が抑制され、また成形装置が簡
素化され、より好ましい。
ィスペンサー供給部との間隔が固定され、その相対位置
は円筒状金型の軸芯方向に移動する。円筒状金型は、回
転駆動をさせてもよいが、非回転状態にて移動させるこ
とが、金型の回転により発生する振動などに起因する表
面精度や厚み精度の低下が抑制され、また成形装置が簡
素化され、より好ましい。
【0015】上記の製造方法においては、前記ディスペ
ンサーは、さらに別の供給部を少なくとも1個備えたも
の、即ち複数の供給部を備えたものであり、複数層の塗
膜を形成可能であることが好ましい。
ンサーは、さらに別の供給部を少なくとも1個備えたも
の、即ち複数の供給部を備えたものであり、複数層の塗
膜を形成可能であることが好ましい。
【0016】ディスペンサーに供給部を複数設けた場合
は、以下の利点がある。 (1)同じ溶液(ポリアミド酸溶液)を吐出した場合
は、迅速に円筒状金型内面全体を塗布することが可能と
なり、製造の迅速化がはかれる。又、厚みの厚い管状体
も容易に製造可能である。 (2)原料液の塗膜層を積層させる場合、従来は低粘度
ポリアミド酸溶液を塗布後、高速回転で平滑化、乾燥固
化して再度低粘度ポリアミド酸溶液又は他の原料液を塗
布していたが、ディスペンサー供給部を複数設けた本発
明の方法によれば、ポリアミド酸溶液又は他の原料液を
塗布後、レベリングすることなしに、その上に第2層目
を塗布できるので、工程的にも少く、低コストにて高精
度の積層管状体を得ることが可能となる。 (3)ポリアミド酸溶液以外の他の原料液を塗布するこ
とができ、多様な構成の管状態を製造することも可能で
ある。
は、以下の利点がある。 (1)同じ溶液(ポリアミド酸溶液)を吐出した場合
は、迅速に円筒状金型内面全体を塗布することが可能と
なり、製造の迅速化がはかれる。又、厚みの厚い管状体
も容易に製造可能である。 (2)原料液の塗膜層を積層させる場合、従来は低粘度
ポリアミド酸溶液を塗布後、高速回転で平滑化、乾燥固
化して再度低粘度ポリアミド酸溶液又は他の原料液を塗
布していたが、ディスペンサー供給部を複数設けた本発
明の方法によれば、ポリアミド酸溶液又は他の原料液を
塗布後、レベリングすることなしに、その上に第2層目
を塗布できるので、工程的にも少く、低コストにて高精
度の積層管状体を得ることが可能となる。 (3)ポリアミド酸溶液以外の他の原料液を塗布するこ
とができ、多様な構成の管状態を製造することも可能で
ある。
【0017】本発明の高精度管状体の製造方法において
は、前記ディスペンサーの供給部は液ダレ防止機能を備
えたものであることが好ましい。
は、前記ディスペンサーの供給部は液ダレ防止機能を備
えたものであることが好ましい。
【0018】ディスペンサーの供給部に液ダレ防止機能
を付与することにより、塗布終了時の吐出口からの原料
液のタレを防止することができ、塗膜全体の膜厚精度が
向上する。
を付与することにより、塗布終了時の吐出口からの原料
液のタレを防止することができ、塗膜全体の膜厚精度が
向上する。
【0019】本発明においては、更に、金型内面に前記
ディスペンサーにより塗布しつつ、塗布時に生じる塗膜
面の凹凸をディスペンサーの供給部外面との接触により
レベリングさせることが好ましい。
ディスペンサーにより塗布しつつ、塗布時に生じる塗膜
面の凹凸をディスペンサーの供給部外面との接触により
レベリングさせることが好ましい。
【0020】かかる構成により、特にうねりやスジが効
果的に抑制でき、しかも均一な厚さ精度と表面精度がよ
り優れた高精度管状体を得ることができる。また、この
後、所望により回転遠心によるレベリングとの相乗作用
により特に厚さ精度と表面精度が優れた高精度管状体を
得ることができる。
果的に抑制でき、しかも均一な厚さ精度と表面精度がよ
り優れた高精度管状体を得ることができる。また、この
後、所望により回転遠心によるレベリングとの相乗作用
により特に厚さ精度と表面精度が優れた高精度管状体を
得ることができる。
【0021】上記において、前記供給部の吐出口の外縁
と前記円筒状型の内面との距離が、0.01〜5.0m
mであることが好ましい。
と前記円筒状型の内面との距離が、0.01〜5.0m
mであることが好ましい。
【0022】前記吐出口の外縁と前記円筒状型の内面と
の距離は、0.01〜5.0mmである場合、従来の駆
動方式ではディスペンサー供給部の振動等により均一な
塗布が行えなかったことろ、本発明では供給部と型内面
との位置関係が高精度に維持されるため、塗布時の溶液
の流れに乱れが生じることによる影響を殆ど受けずに、
より均一な塗布が行えるようになる。
の距離は、0.01〜5.0mmである場合、従来の駆
動方式ではディスペンサー供給部の振動等により均一な
塗布が行えなかったことろ、本発明では供給部と型内面
との位置関係が高精度に維持されるため、塗布時の溶液
の流れに乱れが生じることによる影響を殆ど受けずに、
より均一な塗布が行えるようになる。
【0023】また、塗布される前記ポリアミド酸溶液の
B型粘度計による粘度が、10〜10000ポイズ(2
3℃)であることが好ましい。
B型粘度計による粘度が、10〜10000ポイズ(2
3℃)であることが好ましい。
【0024】粘度がl0ポイズ以下であると、塗布層の
いわゆるタレ、ハジキが生じ易くなり、塗膜厚の均一性
が得られ難くなるため好ましくない。また、このような
低粘度溶液では塗布後継続的に高速で回転しながら乾
燥、固化しなければならず、経済的及びコスト的に好ま
しくない。一方、10000ポイズ以上であると、吐出
の際に高い圧力をかける必要があり、均一な吐出量の制
御が困難となるので好ましくない。
いわゆるタレ、ハジキが生じ易くなり、塗膜厚の均一性
が得られ難くなるため好ましくない。また、このような
低粘度溶液では塗布後継続的に高速で回転しながら乾
燥、固化しなければならず、経済的及びコスト的に好ま
しくない。一方、10000ポイズ以上であると、吐出
の際に高い圧力をかける必要があり、均一な吐出量の制
御が困難となるので好ましくない。
【0025】ポリアミド酸溶液のB型粘度計による粘度
は、50〜5000ポイズ(23℃)であることがより
好ましい。
は、50〜5000ポイズ(23℃)であることがより
好ましい。
【0026】また、前記吐出口は、前記ディスペンサー
の周方向にスリット状に形成されていてもよく、この場
合、該スリットの幅が0.1〜5mmであることが好ま
しい。
の周方向にスリット状に形成されていてもよく、この場
合、該スリットの幅が0.1〜5mmであることが好ま
しい。
【0027】ディスペンサーの吐出口を周方向にスリッ
ト状に形成することにより、溶液を周方向に均一に吐出
することが可能となり、円筒状金型内面に均一に溶液を
塗布することができ、その結果、均一な厚さ精度と表面
精度を有する高精度管状体を得ることができる。スリッ
トの幅は、0.5〜2mmであることが、上記のポリア
ミド酸溶液の粘度の使用上、より好ましい。
ト状に形成することにより、溶液を周方向に均一に吐出
することが可能となり、円筒状金型内面に均一に溶液を
塗布することができ、その結果、均一な厚さ精度と表面
精度を有する高精度管状体を得ることができる。スリッ
トの幅は、0.5〜2mmであることが、上記のポリア
ミド酸溶液の粘度の使用上、より好ましい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、供給部5を
1個備えたディスペンサーを使用した本発明の管状体の
製造方法を説明するための模式図であり、図2は塗布部
を説明するための模式図である。図3には、供給部を2
個備えたディスペンサーを使用した例を示した。
て、図面を参照しながら説明する。図1は、供給部5を
1個備えたディスペンサーを使用した本発明の管状体の
製造方法を説明するための模式図であり、図2は塗布部
を説明するための模式図である。図3には、供給部を2
個備えたディスペンサーを使用した例を示した。
【0029】本発明の高精度管状体の製造方法は、図1
に示すように、円筒状型2の内面にポリアミド酸溶液1
をディスペンサー3により塗布する際に、ディスペンサ
ー3を周方向にポリアミド酸溶液を吐出可能な供給部5
を有する円筒状に構成し、ディスペンサー3と円筒状型
2とを同軸芯に配置し、ディスペンサー3の供給部5の
吐出口5aの外縁を円筒状型2の内面から距離を隔てて
相対的に固定状態に配置した状態で、ディスペンサー3
の供給部5からポリアミド酸溶液1を吐出しつつ、円筒
状型2を少なくとも軸芯方向(矢印A)に移動させるこ
とにより、ポリアミド酸溶液1を円筒状型2の内面に塗
布することを特徴とする。
に示すように、円筒状型2の内面にポリアミド酸溶液1
をディスペンサー3により塗布する際に、ディスペンサ
ー3を周方向にポリアミド酸溶液を吐出可能な供給部5
を有する円筒状に構成し、ディスペンサー3と円筒状型
2とを同軸芯に配置し、ディスペンサー3の供給部5の
吐出口5aの外縁を円筒状型2の内面から距離を隔てて
相対的に固定状態に配置した状態で、ディスペンサー3
の供給部5からポリアミド酸溶液1を吐出しつつ、円筒
状型2を少なくとも軸芯方向(矢印A)に移動させるこ
とにより、ポリアミド酸溶液1を円筒状型2の内面に塗
布することを特徴とする。
【0030】円筒状型2の駆動は、矢印Aに示される軸
芯方向の移動で足りるが、回転させると共に軸芯方向に
駆動する方法でもよい。回転させつつ駆動する方法とし
ては、例えば円筒状型2を片持ちの回転軸で支持しつ
つ、その回転軸を一定速度で回転させながら、円筒状型
2を支持・回転機構と共に一定速度で移動させる方式が
採用できる。また、円筒状型2を片持ち支持する軸を雄
ねじ加工し、雌ねじ部を形成した支持台で前記軸を螺合
支持した状態で、円筒状型2を外周部からローラで支持
しつつ、周方向又は螺旋方向に回転力を与える方式を採
用することも可能である。何れの駆動方式を採用して
も、ディスペンサーの吐出口5aを固定しているため、
両者を駆動する場合と比較して、相対的な駆動精度も向
上するので、精度良く吐出口5aと型内面との位置関係
を高精度に維持することができる。
芯方向の移動で足りるが、回転させると共に軸芯方向に
駆動する方法でもよい。回転させつつ駆動する方法とし
ては、例えば円筒状型2を片持ちの回転軸で支持しつ
つ、その回転軸を一定速度で回転させながら、円筒状型
2を支持・回転機構と共に一定速度で移動させる方式が
採用できる。また、円筒状型2を片持ち支持する軸を雄
ねじ加工し、雌ねじ部を形成した支持台で前記軸を螺合
支持した状態で、円筒状型2を外周部からローラで支持
しつつ、周方向又は螺旋方向に回転力を与える方式を採
用することも可能である。何れの駆動方式を採用して
も、ディスペンサーの吐出口5aを固定しているため、
両者を駆動する場合と比較して、相対的な駆動精度も向
上するので、精度良く吐出口5aと型内面との位置関係
を高精度に維持することができる。
【0031】本発明の製造方法においては、上述のよう
に円筒状型を軸芯回りに回転させて塗膜を形成してもよ
いが、非回転状態で塗膜を形成することがより好まし
い。
に円筒状型を軸芯回りに回転させて塗膜を形成してもよ
いが、非回転状態で塗膜を形成することがより好まし
い。
【0032】図2に拡大して示したように、ディスペン
サー3は、円筒状であり、軸部 4、供給部5からなり、
供給部5は、先端側に位置する第1ブロック6と軸部4
側の第2ブロック7とからなり、第1ブロック6と第2
ブロック7にてディスペンサー3の周方向に開口したス
リット状吐出口5aが形成されており、ここからポリア
ミド酸溶液が円筒状型内面に向けて吐出される。
サー3は、円筒状であり、軸部 4、供給部5からなり、
供給部5は、先端側に位置する第1ブロック6と軸部4
側の第2ブロック7とからなり、第1ブロック6と第2
ブロック7にてディスペンサー3の周方向に開口したス
リット状吐出口5aが形成されており、ここからポリア
ミド酸溶液が円筒状型内面に向けて吐出される。
【0033】ディスペンサー3が円筒状ということは、
全体が完全に円筒状でなくてもよく、少なくとも供給部
5が円筒状で、供給部5を構成する少なくとも先端側の
第1ブロック6の外縁が金型内面と等距離であればよい
ことを意味する。
全体が完全に円筒状でなくてもよく、少なくとも供給部
5が円筒状で、供給部5を構成する少なくとも先端側の
第1ブロック6の外縁が金型内面と等距離であればよい
ことを意味する。
【0034】塗膜形成のされた側に位置する第1ブロッ
ク6の形状は種々の条件により適宜決定されるが、型軸
方向に長辺をもつ円筒状のダイス形状であることが好ま
しい。ダイス形状とした場合、その直径は円筒状型の内
径、作成する管状体の厚み等に応じて適宜設定される
が、5〜100mm、好ましくは10〜50mmであ
る。また、吐出口のスリット隙間は0.1〜5mm、好
ましくは0.5〜2mmであるが、種々の条件、特に塗
膜厚み、原料液であるポリアミド酸溶液の粘度に応じて
適宜決定される。
ク6の形状は種々の条件により適宜決定されるが、型軸
方向に長辺をもつ円筒状のダイス形状であることが好ま
しい。ダイス形状とした場合、その直径は円筒状型の内
径、作成する管状体の厚み等に応じて適宜設定される
が、5〜100mm、好ましくは10〜50mmであ
る。また、吐出口のスリット隙間は0.1〜5mm、好
ましくは0.5〜2mmであるが、種々の条件、特に塗
膜厚み、原料液であるポリアミド酸溶液の粘度に応じて
適宜決定される。
【0035】図3に示したディスペンサー30は、2個
の供給部5,20を備えた例である。このディスペンサ
ー30を使用すると、吐出部5,20からそれぞれ同一
もしくは異なった原料液10,11を吐出することがで
きる。この際、いずれか一方がポリアミド酸溶液であ
る。供給部は3個以上設けてもよく、少なくとも1個か
らポリアミド酸溶液が吐出される。円筒状型2の軸芯方
向の移動の往路、復路において、異なる供給部から異な
る原料液を塗布してもよい。
の供給部5,20を備えた例である。このディスペンサ
ー30を使用すると、吐出部5,20からそれぞれ同一
もしくは異なった原料液10,11を吐出することがで
きる。この際、いずれか一方がポリアミド酸溶液であ
る。供給部は3個以上設けてもよく、少なくとも1個か
らポリアミド酸溶液が吐出される。円筒状型2の軸芯方
向の移動の往路、復路において、異なる供給部から異な
る原料液を塗布してもよい。
【0036】図4には、別の形状の吐出口を有する供給
部を備えたディスペンサーを使用して高精度管状体を製
造する塗装工程を示したものである。ディスペンサーの
供給部5は、先端側の第1ブロック36と後端側の第2
ブロック7にて構成され、吐出口5aが形成されてい
る。この供給部5の特徴はポリアミド酸溶液の塗膜を形
成する第1ブロック36の外周端縁がエッジを形成して
おり、塗膜の形成においてドクターブレードの役目をす
るため、平滑性の高い管状体を得ることができることに
ある。
部を備えたディスペンサーを使用して高精度管状体を製
造する塗装工程を示したものである。ディスペンサーの
供給部5は、先端側の第1ブロック36と後端側の第2
ブロック7にて構成され、吐出口5aが形成されてい
る。この供給部5の特徴はポリアミド酸溶液の塗膜を形
成する第1ブロック36の外周端縁がエッジを形成して
おり、塗膜の形成においてドクターブレードの役目をす
るため、平滑性の高い管状体を得ることができることに
ある。
【0037】図5には、液ダレ防止機能を有するディス
ペンサーの例を示した。このディスペンサーの供給部を
構成する先端側の第1ブロック37は、断面形状は図4
に示した第1ブロック36と同様な形状であり、第2ブ
ロック38とで吐出口5aを形成する(図5(a))。
この例では、ロッド39は軸部41との間に液通路40
を形成するように構成されている。第1ブロック37は
ロッド39にナットにより固定されていて軸芯方向に移
動可能に構成されていて、図5(b)に示したように、
第1ブロック37が後退して第2ブロック38に形成さ
れた凹部に嵌合することにより液ダレが防止される。液
通路40とロッド39の挿通孔とは別に形成されたもの
であってもよい。
ペンサーの例を示した。このディスペンサーの供給部を
構成する先端側の第1ブロック37は、断面形状は図4
に示した第1ブロック36と同様な形状であり、第2ブ
ロック38とで吐出口5aを形成する(図5(a))。
この例では、ロッド39は軸部41との間に液通路40
を形成するように構成されている。第1ブロック37は
ロッド39にナットにより固定されていて軸芯方向に移
動可能に構成されていて、図5(b)に示したように、
第1ブロック37が後退して第2ブロック38に形成さ
れた凹部に嵌合することにより液ダレが防止される。液
通路40とロッド39の挿通孔とは別に形成されたもの
であってもよい。
【0038】液ダレは、上記構成に限定されず、例えば
供給部の周方向端部近傍で第1ブロックと第2ブロック
とが円周線状に当接して液の漏出を止めることによって
も防止可能である。
供給部の周方向端部近傍で第1ブロックと第2ブロック
とが円周線状に当接して液の漏出を止めることによって
も防止可能である。
【0039】本発明においては、円筒状型だけでなく、
ディスペンサー供給部を好ましい塗膜面が得られる範囲
内で軸芯方向に移動させることにより、一層の製造迅速
化が図れて好ましい。またディスペンサー3が、軸芯周
りに回転する構成であってもよい。円筒状型、ディスペ
ンサーの移動、回転等の駆動は、等速運動であることが
特に好ましい。
ディスペンサー供給部を好ましい塗膜面が得られる範囲
内で軸芯方向に移動させることにより、一層の製造迅速
化が図れて好ましい。またディスペンサー3が、軸芯周
りに回転する構成であってもよい。円筒状型、ディスペ
ンサーの移動、回転等の駆動は、等速運動であることが
特に好ましい。
【0040】塗膜面を形成した後、ポリアミド酸溶液の
粘度にもよるが、塗膜面の凹凸をレベリングするため
に、遠心力により成形することにより、均一で平滑な塗
膜面が得られるので好ましい。遠心力を用いて成形する
と、ポリアミド酸溶液をロスすることなく均一な塗膜面
を形成できるという効果も得られる。
粘度にもよるが、塗膜面の凹凸をレベリングするため
に、遠心力により成形することにより、均一で平滑な塗
膜面が得られるので好ましい。遠心力を用いて成形する
と、ポリアミド酸溶液をロスすることなく均一な塗膜面
を形成できるという効果も得られる。
【0041】回転遠心の条件は、溶液の粘度やギャップ
量によって異なるが、100〜10000rpmで0.
1〜60分間程度行うのが好ましく、500〜5000
rpmで1〜30分間程度行うのがより好ましい。
量によって異なるが、100〜10000rpmで0.
1〜60分間程度行うのが好ましく、500〜5000
rpmで1〜30分間程度行うのがより好ましい。
【0042】ディスペンサーやその供給部は、供給部を
駆動させる必要がないため、その構成における制約が少
なく、変位や振動が生じにくい材料、構造を採用するこ
とができる。
駆動させる必要がないため、その構成における制約が少
なく、変位や振動が生じにくい材料、構造を採用するこ
とができる。
【0043】塗布時のポリアミド酸溶液の供給量は、塗
布膜の厚みが50〜1000μmとなる程度が好まし
い。管状体の厚みは、ポリアミド酸溶液の濃度、吐出
量、円筒状型2の軸芯方向の駆動速度等によって制御す
ることができる。
布膜の厚みが50〜1000μmとなる程度が好まし
い。管状体の厚みは、ポリアミド酸溶液の濃度、吐出
量、円筒状型2の軸芯方向の駆動速度等によって制御す
ることができる。
【0044】本発明では、吐出口5aの外縁、特に吐出
口5aを形成する第1ブロック6、第2ブロック7、と
りわけ先端側の第1ブロック6と円筒状型2の内面との
距離(ギャップ量)が塗膜面の均一性に大きく影響を与
えることが実験的に確認されている。ここでいうギャッ
プ量は、図2で示すように円筒状型2とディスペンサー
吐出口3aの距離tを示す。適切なギャップ量tは0.
01〜5.0mm、好ましくは0. 1〜3.0mmであ
る。ギャップ量tが0.01mm未満では塗膜面と吐出
口が接触するため塗膜面に筋が残ってしまい、ギャップ
量tが5.0mmを超えると塗布時に溶液の流れに乱れ
が生じて、厚み精度等の寸法精度を悪化させる傾向があ
る。
口5aを形成する第1ブロック6、第2ブロック7、と
りわけ先端側の第1ブロック6と円筒状型2の内面との
距離(ギャップ量)が塗膜面の均一性に大きく影響を与
えることが実験的に確認されている。ここでいうギャッ
プ量は、図2で示すように円筒状型2とディスペンサー
吐出口3aの距離tを示す。適切なギャップ量tは0.
01〜5.0mm、好ましくは0. 1〜3.0mmであ
る。ギャップ量tが0.01mm未満では塗膜面と吐出
口が接触するため塗膜面に筋が残ってしまい、ギャップ
量tが5.0mmを超えると塗布時に溶液の流れに乱れ
が生じて、厚み精度等の寸法精度を悪化させる傾向があ
る。
【0045】本発明では、以上のようにしてポリアミド
酸溶液を塗布した後、従来法と同様にして、少なくとも
溶媒除去及びイミド転化を行って管状体を製造する。ま
た、回転遠心を、溶媒除去等と同時に行うことも可能で
ある。
酸溶液を塗布した後、従来法と同様にして、少なくとも
溶媒除去及びイミド転化を行って管状体を製造する。ま
た、回転遠心を、溶媒除去等と同時に行うことも可能で
ある。
【0046】ポリアミド酸溶液としては、溶媒中にポリ
アミド酸が溶解していればよく、一部イミド化したもの
や、共重合成分、その他の成分として充填材等が含まれ
ていてもよい。
アミド酸が溶解していればよく、一部イミド化したもの
や、共重合成分、その他の成分として充填材等が含まれ
ていてもよい。
【0047】ポリアミド酸溶液としては、公知のものを
使用することができ、酸二無水物とジアミンを溶媒中で
重合反応させてなるポリアミド酸溶液が好適に使用でき
る。特に、芳香族ポリイミド樹脂であると、得られる管
状体の機械的強度や耐熱性が好適なものが得られる。
使用することができ、酸二無水物とジアミンを溶媒中で
重合反応させてなるポリアミド酸溶液が好適に使用でき
る。特に、芳香族ポリイミド樹脂であると、得られる管
状体の機械的強度や耐熱性が好適なものが得られる。
【0048】好適な酸二無水物の例として、ピロメリッ
ト酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテ
トラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェ
ニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4−ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−
ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,2,5,6
−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,4,5,
8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物等が挙げられ
る。
ト酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテ
トラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェ
ニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4−ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−
ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,2,5,6
−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,4,5,
8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物等が挙げられ
る。
【0049】一方、ジアミンの例としては、4,4’−
ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフ
ェニルメタン、3,3’−ジアミノジフェニルメタン、
3,3’−ジクロロベンジジン、4,4’−ジアミノジ
フェニルスルフィド、3,3’−ジアミノジフェニルス
ルフォン、1,5−ジアミノナフタレン、m−フェニレ
ンジアミン、p−フェニレンジアミン、3,3’−ジメ
チル−4,4’−ビフェニルジアミン、ベンジジン、
3,3’−ジメチルベンジジン、3,3’−ジメトキシ
ベンジジン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフォ
ン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、4,
4’−ジアミノジフェニルプロパン等が挙げられる。
ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフ
ェニルメタン、3,3’−ジアミノジフェニルメタン、
3,3’−ジクロロベンジジン、4,4’−ジアミノジ
フェニルスルフィド、3,3’−ジアミノジフェニルス
ルフォン、1,5−ジアミノナフタレン、m−フェニレ
ンジアミン、p−フェニレンジアミン、3,3’−ジメ
チル−4,4’−ビフェニルジアミン、ベンジジン、
3,3’−ジメチルベンジジン、3,3’−ジメトキシ
ベンジジン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフォ
ン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、4,
4’−ジアミノジフェニルプロパン等が挙げられる。
【0050】これらの酸無水物とジアミンを重合反応さ
せる際の溶媒としては適宜なものを用いうるが、溶解性
等の点から極性溶媒が好ましく用いられ、具体的には、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジ
エチルアセトアミド、N,N−ジメチルメトキシアセト
アミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホル
トリアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ピリジン、
テトラメチレンスルホン、ジメチルテトラメチレンスル
ホン等が挙げられる。これらは単独で用いても構わない
し、併せて用いても差し支えない。さらに、上記有機極
性溶媒にクレゾール、フェノール、キシレノール等のフ
ェノール類、ベンゾニトリル、ジオキサン、ブチロラク
トン、キシレン、シクロヘキサン、ヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン等を単独もしくは併せて混合することもで
きる。なお水の存在によってポリアミド酸が加水分解し
て低分子量化するので、ポリアミド酸の合成、保存は無
水環境下で行うのが好ましい。
せる際の溶媒としては適宜なものを用いうるが、溶解性
等の点から極性溶媒が好ましく用いられ、具体的には、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジ
エチルアセトアミド、N,N−ジメチルメトキシアセト
アミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホル
トリアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ピリジン、
テトラメチレンスルホン、ジメチルテトラメチレンスル
ホン等が挙げられる。これらは単独で用いても構わない
し、併せて用いても差し支えない。さらに、上記有機極
性溶媒にクレゾール、フェノール、キシレノール等のフ
ェノール類、ベンゾニトリル、ジオキサン、ブチロラク
トン、キシレン、シクロヘキサン、ヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン等を単独もしくは併せて混合することもで
きる。なお水の存在によってポリアミド酸が加水分解し
て低分子量化するので、ポリアミド酸の合成、保存は無
水環境下で行うのが好ましい。
【0051】上記の酸無水物(a)とジアミン(b)と
を有機極性溶媒中で反応させることによりポリアミド酸
溶液が得られる。その際のモノマー濃度(溶媒中におけ
る(a)+(b)の濃度)は、種々の条件に応じて設定
されるが、5〜30重量%が好ましい。また、反応温度
は80℃以下に設定することが好ましく、特に好ましく
は5〜50℃であり、反応時間は0. 5〜10時間が好
ましい。
を有機極性溶媒中で反応させることによりポリアミド酸
溶液が得られる。その際のモノマー濃度(溶媒中におけ
る(a)+(b)の濃度)は、種々の条件に応じて設定
されるが、5〜30重量%が好ましい。また、反応温度
は80℃以下に設定することが好ましく、特に好ましく
は5〜50℃であり、反応時間は0. 5〜10時間が好
ましい。
【0052】本発明では管状体に熱伝導性、導電性、帯
電防止性、半導電性、耐磨耗性等の所望の機能を付与す
るために、適宜無機粒子、無機酸化物、金属酸化物、界
面活性剤等の充填材を混入することが可能である。充填
材の混入量は、種々の条件に応じて設定されるが、樹脂
分に対して1〜60重量%、好ましくは5〜50重量%
である。上記充填量より少ないと目的とする特性を発揮
させることが難しく、一方多いと脆性のため機械的強度
が管状体として不足する傾向がある。
電防止性、半導電性、耐磨耗性等の所望の機能を付与す
るために、適宜無機粒子、無機酸化物、金属酸化物、界
面活性剤等の充填材を混入することが可能である。充填
材の混入量は、種々の条件に応じて設定されるが、樹脂
分に対して1〜60重量%、好ましくは5〜50重量%
である。上記充填量より少ないと目的とする特性を発揮
させることが難しく、一方多いと脆性のため機械的強度
が管状体として不足する傾向がある。
【0053】以上のようにしてポリアミド酸を得ること
ができ、その反応の進行に伴い溶液粘度が増大する。こ
れによりB型粘度計における粘度を調整することがで
き、また前記モノマー濃度による調整も可能である。
ができ、その反応の進行に伴い溶液粘度が増大する。こ
れによりB型粘度計における粘度を調整することがで
き、また前記モノマー濃度による調整も可能である。
【0054】溶媒除去は、加熱や抽出等の従来公知の方
法により行うことができ、円筒状型を低速で回転させな
がら行うのが好ましい。また、溶媒除去と同時に脱水閉
環の除去等を行ってもよく、溶媒除去を行いながら徐々
に昇温してイミド転化を行ってもよい。
法により行うことができ、円筒状型を低速で回転させな
がら行うのが好ましい。また、溶媒除去と同時に脱水閉
環の除去等を行ってもよく、溶媒除去を行いながら徐々
に昇温してイミド転化を行ってもよい。
【0055】イミド転化は、加熱等の従来公知の方法に
より行うことができ、一般的には100℃付近からイミ
ド転化が開始し、250〜450℃での加熱によりイミ
ド転化反応が完結する。
より行うことができ、一般的には100℃付近からイミ
ド転化が開始し、250〜450℃での加熱によりイミ
ド転化反応が完結する。
【0056】本発明では、更に塗布層中の気泡を除去す
るための脱泡工程や、塗布前に円筒状型の内面の離型処
理などを行ってもよい。また、脱型後に、離型層、弾性
体層などを更に管状体に積層形成してもよい。
るための脱泡工程や、塗布前に円筒状型の内面の離型処
理などを行ってもよい。また、脱型後に、離型層、弾性
体層などを更に管状体に積層形成してもよい。
【0057】
【実施例】以下、実施例により詳細に説明する。
【0058】[実施例1]酸成分として3,3’,4,
4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を、アミン
成分としてp−フェニレンジアミンの略当モルをN−メ
チル−2−ピロリドン(NMP)に溶解(モノマー濃度
20重量%)し、窒素雰囲気中において室混で撹拌しな
がら反応させ、次いで70℃に加温しつつ撹拌して23
℃におけるB型粘度計による粘度が2000ポイズのポ
リアミド酸溶液を作製した。次いで、図1、2に示した
円筒状のダイス型ディスペンサー(直径28.6mm、
隙間1mm)を固定しつつ、長さ950mm、内径30
mmの円筒状金型を回転させながら上記ポリアミド酸溶
液を円筒状金型内面の一方端から他方端まで供給しつつ
移動させ円筒状金型内面に塗布(ギャップ量t=0.7
mm)し、均一な塗膜面を得た。次いで金型を300r
pmで回転させながら、350℃まで段階的に加熱に溶
媒の除去、脱水閉環と水の除去、及びイミド転化を行っ
た。その後室温に戻し、金型から剥離し厚さ約75μm
の管状体を得た。管状体の内周面、外周面とも優れた表
面性を有しており、スジや模様などは見られず、厚みの
バラツキは±1.5μmであった。
4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を、アミン
成分としてp−フェニレンジアミンの略当モルをN−メ
チル−2−ピロリドン(NMP)に溶解(モノマー濃度
20重量%)し、窒素雰囲気中において室混で撹拌しな
がら反応させ、次いで70℃に加温しつつ撹拌して23
℃におけるB型粘度計による粘度が2000ポイズのポ
リアミド酸溶液を作製した。次いで、図1、2に示した
円筒状のダイス型ディスペンサー(直径28.6mm、
隙間1mm)を固定しつつ、長さ950mm、内径30
mmの円筒状金型を回転させながら上記ポリアミド酸溶
液を円筒状金型内面の一方端から他方端まで供給しつつ
移動させ円筒状金型内面に塗布(ギャップ量t=0.7
mm)し、均一な塗膜面を得た。次いで金型を300r
pmで回転させながら、350℃まで段階的に加熱に溶
媒の除去、脱水閉環と水の除去、及びイミド転化を行っ
た。その後室温に戻し、金型から剥離し厚さ約75μm
の管状体を得た。管状体の内周面、外周面とも優れた表
面性を有しており、スジや模様などは見られず、厚みの
バラツキは±1.5μmであった。
【0059】[実施例2]実施例1に使用したものと同
じポリアミド酸溶液を使用し、図5に示した液ダレ防止
機構を有する供給部を備えた供給部の外径31mmφの
ディスペンサーを使用し、長さ500mm,内径31m
mφの円筒状金型を回転させずに軸芯方向に移動させて
その内面に塗布し、実施例1と同様にして厚さ約75μ
mのポリイミド製管状体を得た。得られた管状体の外周
面、内周面共に優れた表面性を有しており、スジや模様
は認められず、塗布面のうねりは±1.0μmであっ
た。
じポリアミド酸溶液を使用し、図5に示した液ダレ防止
機構を有する供給部を備えた供給部の外径31mmφの
ディスペンサーを使用し、長さ500mm,内径31m
mφの円筒状金型を回転させずに軸芯方向に移動させて
その内面に塗布し、実施例1と同様にして厚さ約75μ
mのポリイミド製管状体を得た。得られた管状体の外周
面、内周面共に優れた表面性を有しており、スジや模様
は認められず、塗布面のうねりは±1.0μmであっ
た。
【0060】[実施例3]円筒状金型を軸芯回りに回転
させつつ軸芯方向に移動させてその内面にポリアミド酸
溶液を塗布した以外は実施例2と同様にしてポリイミド
製管状体を得た。得られた管状体の外周面、内周面には
わずかにうねり、スジが認められた。塗布面の厚みのバ
ラツキは±5.0μmであった。
させつつ軸芯方向に移動させてその内面にポリアミド酸
溶液を塗布した以外は実施例2と同様にしてポリイミド
製管状体を得た。得られた管状体の外周面、内周面には
わずかにうねり、スジが認められた。塗布面の厚みのバ
ラツキは±5.0μmであった。
【0061】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、うねりやス
ジのない膜厚の均一な厚さ精度、表面精度を有する高精
度管状体を容易に製造することができる。また、フィル
ムの厚膜化に際しても、特に重ね塗りをすることなく所
望の厚みに精度よく成形することができる。このような
ベルトを電子写真用画像形成装置の定着ベルト、転写ベ
ルト、中間転写ベルト、搬送ベルト、感光体ベルト等の
機能性ベルト及びこれ等の基材として使用した場合、優
れた寸法精度を有するため、定着性、転写性、搬送性等
求められる機能を最大限満足した機能性ベルトとして有
用である。
ジのない膜厚の均一な厚さ精度、表面精度を有する高精
度管状体を容易に製造することができる。また、フィル
ムの厚膜化に際しても、特に重ね塗りをすることなく所
望の厚みに精度よく成形することができる。このような
ベルトを電子写真用画像形成装置の定着ベルト、転写ベ
ルト、中間転写ベルト、搬送ベルト、感光体ベルト等の
機能性ベルト及びこれ等の基材として使用した場合、優
れた寸法精度を有するため、定着性、転写性、搬送性等
求められる機能を最大限満足した機能性ベルトとして有
用である。
【図1】本発明の管状体の製造方法を説明するための模
式図
式図
【図2】本発明の管状体の製造方法の塗布部を説明する
ための模式図
ための模式図
【図3】溶液供給部を2個備えたディスペンサーを使用
して2層構造の管状体を製造する方法を示した図
して2層構造の管状体を製造する方法を示した図
【図4】別形態のディスペンサーを使用して原料液を塗
布する例を示した図
布する例を示した図
【図5】液ダレ防止機構を有する供給部を備えたディス
ペンサーを使用した製造方法と供給部の構造の例示した
図
ペンサーを使用した製造方法と供給部の構造の例示した
図
1 ポリアミド酸溶液塗膜 2 円筒状型 5 ディスペンサー供給部 5a 吐出口 6 第1ブロック 7 第2ブロック t ギャップ量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F205 AA40 AC05 AG03 AG08 AG16 AH12 AR17 GA05 GB01 GC04 GE21 GF03 GF25 GN22 4F213 AA40 AG16 WA03 WA53 WA58 WA85 WB01 WC02 WE01 WE06 WE16 WE21 WF24 WF29 WW01 WW06 WW31
Claims (8)
- 【請求項1】 円筒状型の内面にポリアミド酸溶液をデ
ィスペンサーにより塗布した後、少なくとも溶媒除去及
びイミド転化を行って管状体を製造する方法において、 前記ディスペンサーは、周方向にポリアミド酸溶液を吐
出する吐出口を有する供給部を備えた円筒状ディスペン
サーであり、前記ディスペンサーと前記円筒状型とは同
軸芯に配置されており、前記供給部からポリアミド酸溶
液を吐出しつつ前記円筒状型を軸芯方向に移動させるこ
とにより、前記ポリアミド酸溶液を前記円筒状型内面に
塗布することを特徴とする高精度管状体の製造方法。 - 【請求項2】 前記ディスペンサーは、さらに別の供給
部を少なくとも1個備えたものであり、複数層の塗膜を
形成可能であることを特徴とする請求項1に記載の高精
度管状体の製造方法。 - 【請求項3】 前記ディスペンサーの供給部は液ダレ防
止機能を備えたものである請求項1又は2に記載の高精
度管状体の製造方法。 - 【請求項4】 金型内面に前記ディスペンサーにより塗
布しつつ、塗布時に生じる塗膜面の凹凸を前記ディスペ
ンサーの供給部外面との接触によりレベリングさせるこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の高精度
管状体の製造方法。 - 【請求項5】 前記供給部の吐出口の外縁と前記円筒状
型の内面との距離が、0.01〜5.0mmである請求
項1〜4のいずれかに記載の高精度管状体の製造方法。 - 【請求項6】 前記円筒状型を非回転状態にて軸芯方向
に移動させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
にに記載の高精度管状体の製造方法。 - 【請求項7】 塗布される前記ポリアミド酸溶液のB型
粘度計による粘度が、10〜10000ポイズ(23
℃)である請求項1〜6のいずれかに記載の高精度管状
体の製造方法。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の製造方
法により製造された高精度管状体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001387294A JP2002264151A (ja) | 2000-12-21 | 2001-12-20 | 高精度管状体の製造方法及び高精度管状体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000388267 | 2000-12-21 | ||
JP2000-388267 | 2000-12-21 | ||
JP2001387294A JP2002264151A (ja) | 2000-12-21 | 2001-12-20 | 高精度管状体の製造方法及び高精度管状体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002264151A true JP2002264151A (ja) | 2002-09-18 |
Family
ID=26606236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001387294A Pending JP2002264151A (ja) | 2000-12-21 | 2001-12-20 | 高精度管状体の製造方法及び高精度管状体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002264151A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006167587A (ja) * | 2004-12-15 | 2006-06-29 | Canon Inc | 円筒部材内面への塗工方法、および該方法により作製された定着用ベルト |
JP2011051307A (ja) * | 2009-09-04 | 2011-03-17 | Canon Inc | シームレスベルトの製造方法及び製造装置 |
JP2011183685A (ja) * | 2010-03-09 | 2011-09-22 | Canon Inc | シームレスベルトの製造方法 |
-
2001
- 2001-12-20 JP JP2001387294A patent/JP2002264151A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006167587A (ja) * | 2004-12-15 | 2006-06-29 | Canon Inc | 円筒部材内面への塗工方法、および該方法により作製された定着用ベルト |
JP4614384B2 (ja) * | 2004-12-15 | 2011-01-19 | キヤノン株式会社 | 塗工方法及びベルト部材の製造方法 |
JP2011051307A (ja) * | 2009-09-04 | 2011-03-17 | Canon Inc | シームレスベルトの製造方法及び製造装置 |
JP2011183685A (ja) * | 2010-03-09 | 2011-09-22 | Canon Inc | シームレスベルトの製造方法 |
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