JP2002263965A - 車体搬送装置 - Google Patents

車体搬送装置

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JP2002263965A
JP2002263965A JP2001068039A JP2001068039A JP2002263965A JP 2002263965 A JP2002263965 A JP 2002263965A JP 2001068039 A JP2001068039 A JP 2001068039A JP 2001068039 A JP2001068039 A JP 2001068039A JP 2002263965 A JP2002263965 A JP 2002263965A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送台車に立設された車体位置決め用の各ロ
ケータ治具について、外部駆動による従動方式にて先端
のロケートピンの三次元位置を任意に切換可能とした構
造を提供する。 【解決手段】 搬送台車5上のロケータ治具9Bは直交
3軸の動作自由度を有するもののアクチュエータを有し
ておらす、各動作自由度ごとのブレーキユニットの制動
力で先端のロケートピン12の位置を自己保持する。治
具切換ステージSjにおいて、直交3軸の動作自由度を
もつ治具切換ユニット64のソケット部68をロケート
ピン12に、スイングアーム69をフックピン34にそ
れぞれ係合させた上、ブレーキ制動力を解除して治具切
換ユニット64の動きでロケートピン12の三次元位置
を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車体組立
ラインで使用される車体搬送装置に関し、特に複数車種
の車体をいわゆる混流形態で搬送するのに好適な汎用型
の車体搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の汎用型の車体搬送設備として例
えば特許第2745841号公報に記載されているもの
がある。
【0003】この従来の構造では、所定の間隔毎に作業
ステージが設定された車体組立ラインの最終ステージと
最初のステージとを復帰ラインをもって連結して、車体
を支持して搬送する搬送台車を循環使用するにあたり、
搬送台車にロケータ治具として直交3軸の動作自由度を
もつ複数の多軸ユニットを配置するとともに、各々の多
軸ユニットの先端にロケートピンを持たせて実質的に各
ロケートピンの三次元位置を任意の位置に切り換えるこ
とができるようにする一方、上記循環ラインに設定され
る切換ステージには切換ロボットを配置し、搬送台車に
て別の車種の車体を搬送する際には、切換ステージにお
いて、各多軸ユニットの動作自由度を拘束しているブレ
ーキユニット等の締結力(拘束力)を一旦解除した上
で、その切換ステージにある切換ロボットにて各多軸ユ
ニットのロケートピンを把持して任意の位置に移動させ
て位置決めし、再度各多軸ユニットの動作自由度を拘束
することで各ロケートピンの位置の切り換えを行うよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の構
造では、ロケートピンの位置の切り換えに際して外部か
ら圧縮空気を供給してブレーキユニット等の締結力(拘
束力)を解除すると、同時に直交3軸の各動作自由度毎
に内蔵する原点位置復帰用のエアシリンダが作動して、
それぞれの方向の原点位まで一旦ロケートピンを原点復
帰させるようになっているため、各動作自由度ごとにブ
レーキユニットとは別に原点位置復帰用のエアシリンダ
を付帯させる必要があり、部品点数の増加により装置全
体が大型且つ複雑化することとなって好ましくない。
【0005】また、ロケートピンの位置の切り換えに際
して、そのロケートピンの近くに設定された環状溝を被
把持部として切換ロボットのハンドにて把持してX,
Y,Z方向の直交3軸の動作自由度を使って各方向に一
気に動かすようになっているため、切換ロボットの力が
作用する環状溝から各動作自由度ごとのスライド部分ま
での距離に差があることによって、そのスライド部分の
抵抗によるモーメント差が生じ、例えばいずれかの動作
自由度の方向についてはスムーズな動きができず、その
動作自由度の方向の位置決め精度が極端に悪くなるおそ
れがある。
【0006】さらに、切換ロボットのハンドは上記環状
溝の把持に際してその相対位置決め誤差を補正する機能
を有してもいなければ、環状溝を把持したことを検知す
る機能をも有していないため、何らかの理由により万が
一ハンドが環状溝を把持できないような位置ずれを起こ
していても切換ロボットは正規の動作を実行してしまう
ことになり、装置全体の信頼性の面でなおも改善の余地
を残している。
【0007】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、基本的には上記と同様に外部駆動によって
ロケートピンの三次元位置を切り換えることを前提とし
つつも、エアシリンダ等のアクチュエータを必要とする
ことなく、きわめてスムーズな安定した動作でロケート
ピンの三次元位置を切り換えることができるようにした
車体搬送装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、車体を位置決め支持した搬送台車を所定の搬送経路
に沿って走行移動させることにより車体を搬送するとと
もに、車体の搬送を終えた搬送台車を上記搬送経路の始
端部に戻して循環使用するようにした車体搬送装置であ
ることを前提としている。
【0009】その上で、上記搬送台車上に設けられ、先
端に車体を位置決めするための上向きのロケートピンを
備えるとともにそのロケートピンの三次元位置を任意に
変更するべく従動によるX,Y方向の水平2方向および
上下(Z)方向の直交3軸の動作自由度をもつ複数のロ
ケータ治具と、上記各ロケータ治具に個別に設けられ
て、直交3軸のそれぞれの方向の動作自由度を拘束する
ことによりロケートピンを三次元方向の各々の位置に自
律的にロックするロック手段と、上記搬送経路の始端部
よりも前段の治具切換ステージに設けられて、当該治具
切換ステージに位置決めされた搬送台車の各ロケータ治
具についてそのロック手段をアンロック操作するアンロ
ック操作手段と、上記治具切換ステージに設けられて、
ロック手段のアンロック状態のもとでロケータ治具の一
部に係合するとともにそのロケータ治具の直交3軸の動
作自由度を使ってロケートピンの三次元位置を任意の位
置に切り換える治具切換ユニットとから構成されてい
る。
【0010】そしてさらに、上記治具切換ユニットは下
記(a),(b)の要素を備えている。
【0011】(a)ロケートピンと係合可能なソケット
部を有していて、ロケータ治具のX,Y方向のの水平2
方向のロック手段がアンロック状態のもとで、治具切換
ユニットの自律動作によりロケートピンの上方から該ロ
ケートピンに上記ソケット部を係合させて、治具切換ユ
ニットとロケータ治具とについてX,Y方向の水平2方
向の相対位置決めを行う機能を有すること。
【0012】(b)上記治具切換ユニットとロケータ治
具とについてX,Y方向の水平2方向の相対位置決め完
了後に、上記ロケータ治具のうちロケートピンの近傍位
置に横方向から係合して、治具切換ユニットの自律動作
によりロケータ治具をZ方向に従動移動させることがで
きるようにその治具切換ユニットとロケータ治具とを機
械的に結合する連結手段を有していること。
【0013】上記ロック手段としては、例えば弾性手段
等の力により常時制動力を発揮していてロケート治具の
三次元の各動作自由度をいわゆるメカニカル的にロック
している一方で、外部から圧縮空気を供給すると上記制
動力が解除されるようなブレーキユニットを用いるもの
とし、その場合に上記アンロック操作手段としてはブレ
ーキユニットに対して直接もしくは間接的に接続可能で
あって且つ圧縮空気を供給する機能があれば足りる。
【0014】また、治具切換ユニットはその機能からし
て直角座標型ロボットの如き形態のものであるが、各ロ
ケータ治具に個別に対応するようにロケータ治具と同数
分だけ設けてもよく、また単数もしくは複数の治具切換
ユニットを設けて、各治具切換ユニットがそれぞれ複数
のロケータ治具のロケートピンの位置切り換えを分担す
るようにしてもよい。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明を前提とした上で、治具切換ユニットは、結合手
段による治具切換ユニットとロケータ治具との機械的結
合に続き、ロケータ治具のZ方向のロック手段がアンロ
ック状態となるのを待ってロケートピンを一旦最下降限
位置まで下降させ、その状態でロケートピンのX,Y方
向の水平2方向での位置の切り換えを行うものであるこ
とを特徴としている。
【0016】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の発明を前提とした上で、上記治具切換ユニット
は、ロケートピンのX,Y方向の水平2方向での位置の
切り換えが完了し且つロケータ治具の同水平2方向のロ
ック手段が再度ロック状態となるのを待って、ロケート
ピンの上下方向での位置の切り換えを行うものであるこ
とを特徴としている。
【0017】したがって、これら請求項1〜3に記載の
発明では、搬送台車が治具切換ステージに位置決めされ
ると、アンロック操作手段が作動して、ロケータ治具の
各動作自由度ごとに独立しているロック手段のうちX,
Y方向の水平2方向のロック手段がアンロック状態とな
るようにアンロック操作する。これにより、X,Y,Z
方向の直交3軸の動作自由度をもつ各ロケータ治具につ
いてX,Y方向の水平2方向の拘束状態が解除され、ロ
ケートピンに外力を加えれば少なくとも水平面内ではそ
のロケートピンを自由に動かすことができる状態とな
る。
【0018】なお、上記治具切換ステージに位置決めさ
れた搬送台車がそれまでどの車種の車体を位置決め支持
していたのか、すなわち各ロケータ治具のロケートピン
の現在の三次元位置は所定の制御装置によって把握され
ており、同時に上記搬送台車が次に支持すべき車体の車
種、すなわち次の車種の車体を位置決め支持するのに必
要な各ロケートピンの三次元位置も上記制御装置によっ
て予め把握されている。
【0019】そこで、治具切換ユニットの自律動作によ
りソケット部をロケートピンの真上に移動させた上でこ
れを下降させ、ソケット部を該当するロケートピンに嵌
合させる。この時、ロケートピンがソケット部に対して
相対位置誤差を有していたとしても、周知のようにロケ
ートピン自体はその機能よりして予めテーパ状のものと
して形成されていることから、ロケートピンはソケット
部との嵌合によっていわゆるセルフセンタリング機能を
発揮し、ソケット部に倣うようにしてロケートピンの
X,Y方向の二次元水平面内での位置が修正され、両者
はその水平面内での位置が完全一致するようになる。
【0020】この状態で、上記ソケット部とは別に設け
られた治具切換ユニット側の連結手段が作動して、上記
ロケートピンの近傍位置に横方向から係合し、治具切換
ユニットとロケータ治具とを機械的に結合する。この
時、先にソケット部とロケートピンとが嵌合することに
よって治具切換ユニットとロケータ治具との水平面内で
の相対位置出しがなされていて、しかもロケータ治具の
上下方向(Z方向)の動作自由度はロック手段によって
なおも拘束されたままであるから、治具切換ユニットと
ロケータ治具との機械的結合はスムーズに且つ確実に行
われる。
【0021】この治具切換ユニットとロケータ治具との
機械的結合を待って、アンロック操作手段が再度作動し
て、ロケータ治具の各動作自由度ごとに独立しているロ
ック手段のうち上下方向(Z方向)のロック手段がアン
ロック状態となるようにアンロック操作する。これによ
り、X,Y,Z方向の直交3軸の動作自由度をもつ各ロ
ケータ治具についてX,Y方向のほか上下方向の拘束状
態も解除され、ロケートピンに外力を加えればX,Y,
Z方向のいずれの方向にもそのロケートピンを自由に動
かすことができる状態となる。
【0022】この状態で、治具切換ユニットの自律動作
をもってロケータ治具をZ方向の最下降位置まで下降さ
せ、この最下降位置にて同じく治具切換ユニットの自律
動作によりロケートピンを二次元水平面内で動かして、
次の車種の車体の位置決め支持にあたって必要な位置に
ロケートピンを位置決めする。なお、次の車種の車体の
位置決め支持に必要なロケートピンの位置情報は先に述
べた制御装置から治具切換ユニットに与えられる。この
ように、最下降位置にてロケートピンを動かすことによ
り、X,Y方向の動作自由度を司っているロケータ治具
のスライド部分に無理な力が加わることがなく、きわめ
て小さな操作力で一段とスムーズにロケートピンの位置
の切り換えが行われる。そして、X,Y方向の二次元水
平面内でのロケートピンの位置が決まったならば、ロケ
ータ治具の各動作自由度ごとに独立しているロック手段
のうちX,Y方向のロック手段がロック状態となる。こ
れにより、ロケートピンはX,Y方向については正規位
置に位置決め拘束されたことになる。
【0023】続いて、治具切換ユニットはその自律動作
によりロケータ治具を引き上げて、次の車種の車体の位
置決め支持に必要な高さ位置(Z方向位置)にロケート
ピンを位置決めし、その位置決め完了を待って同じくZ
方向のロック手段が作動してロケートピンを位置決め拘
束する。以上をもってロケートピンが次の車種の車体の
位置決め支持に必要な三次元位置に切り換えられたこと
になる。そして、治具切換ユニットはその自律動作をも
って、連結手段によるロケータ治具との機械的結合を解
除するとともに、ソケット部をロケートピンから抜き取
った上で元の原点位置に退避する。
【0024】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の発明を前提とした上で、上記ロケート
ピンの根元部側にワーク着座面が形成されていて、この
ワーク着座面には車体パネルの着座を検知するワーク着
座検知手段が設けられていることを特徴としている。
【0025】上記ワーク着座検知手段としては、接触式
や非接触式のもの、あるいは光電式や空気圧式等のいず
れの方式のものであってもよく、要はロケートピンの根
元部側のワーク着座面にワーク着座検知手段の検知部が
臨んでいて、そのワーク着座面に対する車体パネルの着
座,非着座をON−OFF的に検知できるものであれば
よい。
【0026】また、上記ロケートピンの内部には、請求
項7に記載の発明のようにそのロケートピンによって位
置決めされた車体パネルをクランプするクランプアーム
等のクランプ手段が設けられていることが望ましい。
【0027】したがって、この請求項4,7に記載の発
明では、ロケートピンが相手側となる車体パネル側のロ
ケート穴に挿入されてその車体パネルがワーク着座面に
着座すると、ロケートピンとロケート穴との相互嵌合を
もって車体パネルが位置決めされ、同時にワーク着座面
に対する車体パネルの着座,非着座がワーク着座検知手
段によって検知される。さらに、請求項7に記載の発明
では、ロケートピンとロケート穴との相互嵌合をもって
車体パネルが確実に位置決めされるのを待って、ロケー
トピンに内蔵されているクランプ手段によりその車体パ
ネルがクランプされる。
【0028】そして、上記ワーク着座検知手段はロケー
トピンの根元部のワーク着座面に設けられていることか
らきわめて占有スペースが小さいものとなり、例えば車
種の違いにかかわらずロケートピンおよびロケート穴の
大きさを予め共通化しておけば、ワーク着座検知手段は
ロケートピンとともに車種の異なる複数の車体パネルに
共通して使用することができることになる。
【0029】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明を前提とした上で、上記ワーク着座検知手段は、
ロケートピンに対するソケット部の係合の際の係合完了
検知手段を兼ねていることを特徴としている。
【0030】したがって、この請求項5に記載の発明で
は、治具切換ユニット側のソケット部をロケートピンに
係合させる際に、ソケット部がワーク着座面に正しく着
座すればこれをワーク着座検知手段が検知することか
ら、ワーク着座検知手段の出力をインターロック信号と
して利用して、例えばワーク着座検知信号が得られなか
った場合にはそれ以降の治具切換ユニットの動作を停止
させたり、あるいはソケット部の着座不完全である旨の
警報を発することができるようになる。
【0031】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明を前提とした上で、上記ワーク着座検知手段はワ
ーク着座面から出没可能な検知ピンを備えていて、相手
側部材の着座,非着座に伴う検知ピンの出没動作に応じ
てその着座を検知するようになっていることを特徴とし
ている。
【0032】例えば、ワーク着座面から出没する検知ピ
ンの先端と反対側の端部をマイクロスイッチもしくは近
接スイッチ等と対向させて、検知ピンの出没をワーク着
座面から離れた位置で検知する。
【0033】したがって、この請求項6に記載の発明で
は、検知ピンの出没動作をもってワークの着座,非着座
が機械的に検知されることから、その着座検知の信頼性
が高くなる。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ロケー
トピンの位置の切り換えにあたり、そのロケートピンを
一気に三次元方向に動かすのではなく、水平面内での二
次元位置を変えた後に高さ方向の位置を変えるようにし
ているので、従来のように各動作自由度毎に独立した原
点位置復帰用のエアシリンダが不要であり、その構造を
簡素化できるほか、各動作自由度を司っているスライド
部分に無理な力が加わることがないので、ロケートピン
の移動がきわめてスムーズに且つ安定して行われるよう
になり、ロケートピンの位置決め精度が大幅に向上す
る。
【0035】また、ロケートピンの位置の切り換えにあ
たり、X,Y方向の水平2方向のロック手段をアンロッ
ク状態とした上でロケートピンにソケット部を係合させ
るようにしているので、ソケット部とロケートピンとの
間に相対位置誤差があったとしても、その相対位置を修
正しつついわゆるセルフセンタリング機能により両者を
確実に係合させることができ、装置全体の動作信頼性も
向上する。
【0036】特に請求項2に記載の発明によれば、ロケ
ートピンの位置の切り換えにあたり、ロケータ治具を最
下降位置まで下降させた上で上記のX,Y方向の2方向
にロケートピンを動かすようにしているため、各動作自
由度を司っているスライド部分に無理な力が加わること
がないので、ロケートピンの移動がきわめてスムーズに
且つ安定して行われるようになり、請求項1に記載の発
明と同様の効果に加えて、ロケートピンの位置決め精度
が一段と向上する。
【0037】また、請求項3に記載の発明によれば、ロ
ケートピンのX,Y方向の水平2方向での位置の切り換
えが完了し、同水平2方向のロック手段が再度ロック状
態となるのを待って、ロケートピンの上下方向での位置
の切り換えを行うようにしているので、上下方向での位
置の切り換えの際にX,Y方向の位置が変動していしま
うことがなく、上記ロケートピンの位置決め精度がなお
一層向上する効果がある。
【0038】請求項4に記載の発明によれば、ロケート
ピンの根元部のワーク着座面にワーク着座検知手段が設
けられていることから、実質的にロケートピンの領域の
みをもってロケートピンによる位置決め機能と着座検知
機能とを発揮させることができ、したがって、車種の違
いにかかわらずロケートピンおよびロケート穴の大きさ
を予め統一しておけば、ロケートピンのみならすワーク
着座検知機能までも複数車種の車体パネルに共通して使
用することが可能となってきわめて汎用性が高くなる。
【0039】請求項5に記載の発明によれば、ワーク着
座検知手段がロケートピンに対するソケット部の係合完
了検知手段を兼ねていることから、両者の係合状態をそ
の都度確認検知できるようになり、請求項4に記載の発
明と同様の効果に加えて、その作動信頼性が一段と高く
なる利点がある。
【0040】請求項6に記載の発明によれば、ワーク着
座検知手段は車体パネルもしくはソケット部の着座,非
着座に伴う検知ピンの出没動作に応じてその着座状態を
機械的に検知するようにしたため、請求項5に記載の発
明と同様の効果に加えて、より確実な検知が可能となっ
て着座検知の信頼性が高くなる利点がある。
【0041】請求項7に記載の発明によれば、ロケート
ピンの内部に車体パネルをクランプするクランプ手段が
設けられているため、上記ロケートピン機能とワーク着
座検知機能とに加えてパネルクランプ機能までもロケー
トピンを母体として集約化されることになり、請求項6
に記載の発明と同様の効果に加えて、クランプ機能付き
のロケートピンの一層の小型化と省スペース化を達成で
きる利点がある。
【0042】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る車体搬送装置
が適用される混流生産形態の自動車の車体組立ラインの
概略平面図を示している。
【0043】同図に示すように、この車体組立ライン
は、溶接ロボットを主体とした複数の溶接ステージS
1,S2,S3…Sn等を含むフロアメイン増打ライン
1と、同じく溶接ロボットを主体とした複数の溶接ステ
ージS11,S12,S13…Smを含むボデーメイン
仮打ライン2、および左右のストレージライン3,4と
をもって閉ループ状のものとして形成されている。そし
て、フロアメイン増打ライン1からストレージライン3
さらにはボデーメイン仮打ライン2へと車体パネルを搭
載した搬送台車5が図示しない搬送手段によって搬送さ
れながら順次走行移動することで車体としての完成度が
高められることになる。
【0044】ここで、フロアメイン増打ライン1とは、
前工程にてエンジンコンパートメントとフロントフロア
およびリアフロアとの仮止めをもって組み立てられた車
体パネルとしてのフロアメメインにさらに多数の打点の
スポット溶接を施す工程であり、同様にボデーメイン仮
打ライン2とは、増打完了後のフロアメインに対して左
右のボデーサイドおよびルーフパネル等を組み付けてス
ポット溶接をもって仮止めする工程である。
【0045】フロアメイン増打ライン1の始端部である
パネル投入ステージSsに搬送台車5が位置決めされる
と、オーバーヘッドコンベア6等によって搬送されてき
たフロアメインが図示しないドロップリフタによって搬
送台車5上に投入されて、その搬送台車5上にフロアメ
インが位置決め載置される。そして、フロアメイン増打
ライン1の各ステージS1,S2,S3…Snを搬送台
車5が走行移動する過程で順次スポット溶接(増打ち)
が施されて、その増打ちを終えたフロアパネルを載せた
搬送台車5がフロアメイン増打ライン1からストレージ
ライン3へと搬送される。
【0046】ストレージライン3ではフロアパネルを載
せたままの搬送台車5が横詰め方式にてストレージさ
れ、やがてはフロアメイン増打ライン1通過時とは逆向
きでボデーメイン仮打ライン2に搬入される。そして、
ボデーメイン仮打ライン2の各ステージS11,S1
2,S13…Smを搬送台車5が走行移動する過程で順
次スポット溶接(仮打ち)が施される。その仮打ちを終
えたボデーメインを載せた搬送台車5がボデーメイン仮
打ライン2の終端部のパネル搬出ステージSeに位置決
めされると、図示しないドロップリフタによってボデー
メインのみが持ち上げられてオーバーヘッドコンベア7
等によって次工程へと搬送される。
【0047】一方、上記ボデーメインの搬出によって空
載状態となった搬送台車5はそのままストレージライン
4へと搬送されて上記と同様に横詰め方式にてストレー
ジされ、やがてはフロアメイン増打ライン1の始端部に
戻されて循環使用される。
【0048】ここで、搬送台車5には後述するように車
体パネルを位置決め支持するためのロケートピンを有す
る複数のロケータ治具が立設されており、各ロケータ治
具は混流生産形態であるが故に複数の車種の車体パネル
の位置決め支持に対応するために上記ロケートピンの三
次元位置を任意に切換可能もしくは変更可能となってい
る。そして、ストレージライン4からフロアメイン増打
ライン1に搬送台車5が搬入されてパネル投入ステージ
Ssにてフロアメインが投入されるまでに、次の車種の
フロアメインを位置決め支持するのに必要な位置に予め
各ロケートピンの位置を切り換える必要があり、そのた
めにパネル投入ステージSsの前段に治具切換ステージ
Sjが設定されている。なお、この治具切換ステージS
jの詳細は後述する。
【0049】図2は上記搬送台車5の詳細を示平面図
を、図3は同じくその正面図をそれぞれ示しており、同
図に示すようにその搬送台車5の母体となるベース8の
上には車体パネルであるフロアメインFを安定して位置
決め支持できるように複数(本実施の形態では合計10
機)のロケータ治具9A〜9Eおよび10A〜10Eが
二列にわたり立設されている。これらの各ロケータ治具
9A〜9Eおよび10A〜10Eは、それぞれアクチュ
エータ等を全く有しないスライドユニットタイプのY軸
ユニットとX軸ユニットおよびZ軸ユニットとをそのZ
軸ユニットが最も上側のものとなるように組み合わせる
ことにより直交(直角)3軸の動作自由度をもつマニピ
ュレータもしくはロボットの如き形態をもってロケータ
母機とし、そのロケータ母機におけるZ軸ユニットの先
端部に後述する上向きのロケートピン12を主体とする
ロケート装置11を具備させることによりロケータ治具
としたものである。そして、各ロケータ治具9A〜9E
および10A〜10Eは後述するように各動作自由度ご
とに独立したロック手段としてブレーキユニットを有し
ていて、直交3軸の動作自由度を拘束することにより上
記ロケートピン12の三次元位置を堅固に自己保持でき
る機能を有している一方、上記ブレーキユニットの拘束
力を解除することを条件に、それぞれ独立しつつ例えば
ロケートピン12を入力部として他の機器により外力を
受けることにより、直交3軸の動作自由度をもって先端
のロケートピン12の三次元位置を任意に変更できる機
能を有している。
【0050】なお、上記ベース8の両側部には搬送台車
5を治具切換ステージSjを含む各ステージにて位置決
めする際の位置決め基準部となる複数の位置決め穴13
が対角二箇所に形成されている。
【0051】上記複数のロケータ治具9A〜9Eおよび
10A〜10Eのうち例えばロケータ治具9Bの詳細を
代表例として図4,5に基づき説明する。なお、図4は
図3の要部拡大図を、図5は図4の右側面図をそれぞれ
示している。
【0052】図2,3のほか図4,5に示すように、ベ
ース8上は各列ごとの複数のロケータ治具9A〜9Eま
たは10A〜10Eが共有することになるに二組のX軸
ガイドレール14,15がその全長にわたって配設され
ており、X軸ガイドレール14にはリニアガイド15を
介してX軸ユニット16の主体となるX軸スライダ17
がX方向にスライド可能に搭載されている。また、ベー
ス8X軸ガイドレール14,15と同様にに各列ごとの
複数のロケータ治具9A〜9Eまたは10A〜10Eが
共有することになるに一対のブレーキシャフト18,1
9がその全長にわたって配設されており、一方のブレー
キシャフト18に外挿されるかたちのブレーキユニット
20がロック手段としてX軸スライダ17に固定されて
いる。このブレーキユニット20は、例えばコイルばね
等の弾性体の力により常時はブレーキシャフト18を圧
締拘束するような制動力をもってX軸スライダ17を所
定位置にメカニカル的にロックしている一方、外部から
圧縮空気を導入することにより瞬時に上記制動力が解除
されて、X軸スライダ17に本来のスライド自由度を与
えることができるようになっている。
【0053】上記X軸スライダ17上にはY軸ベース2
1が固定されているとともに、そのY軸ベース21にX
軸ガイドレール14と直交するY軸ガイドレール22が
固定されており、このY軸ガイドレール22にはリニア
ガイド23を介してY軸ユニット24の主体となるY軸
スライダ25がY方向にスライド可能に搭載されてい
る。また、Y軸ベース21にはY方向に延在するかたち
でブレーキシャフト26が固定されており、このブレー
キシャフト26に外挿されるかたちのブレーキユニット
27がロック手段としてY軸スライダ25に固定されて
いる。このブレーキユニット27は、上記X軸ユニット
16側のものと全く同構造であって、常時はブレーキシ
ャフト26を圧締拘束するような制動力をもってY軸ス
ライダ25を所定位置にメカニカル的にロックしている
一方、外部から圧縮空気を導入することにより瞬時に上
記制動力が解除されて、Y軸スライダ25に本来のスラ
イド自由度を与えることができるようになっている。
【0054】上記Y軸スライダ25上にはブラケット2
8を介してZ軸ベース29が固定されているとともに、
そのZ軸ベース29に上記と同様にZ軸ガイドレールお
よびリニアガイドを介してZ軸ユニット30の主体とな
るZ軸スライダ31が上下方向すなわちZ方向にスライ
ド可能に搭載されている。また、Z軸ベース29には上
記とは逆にロック手段としてのブレーキユニット32
が、Z軸スライダ31には上下方向に延在するかたちで
ブレーキシャフト33がそれぞれ固定されていて、この
ブレーキシャフト33にブレーキユニット32が外挿さ
れている。このブレーキユニット32は、上記X軸ユニ
ット16およびY軸ユニット24側のものと全く同構造
であって、常時はブレーキシャフト33を圧締拘束する
ような制動力をもってZ軸スライダ31を所定高さ位置
にメカニカル的にロックしている一方、外部から圧縮空
気を導入することにより瞬時に上記制動力が解除され
て、Z軸スライダ31に本来の上下方向のスライド自由
度を与えることができるようになっている。そして、そ
のZ軸スライダ31の上端部に後述するようなクランプ
機能付きのロケートピン12を主体とした上向きのロケ
ート装置11と水平なフックピン34(図11,12参
照)とが互いに隣接するように装着されている。なお、
フックピン34は図12に示すように一対のブラケット
35にて両持ち支持されている。
【0055】以上により、ロケータ治具9Bは、外部か
ら駆動力を受けることを条件に、X軸ユニット16とY
軸ユニット24およびZ軸ユニット30の協働によって
ロケートピン12の三次元位置を任意に変更可能となっ
ている。なお、このようなロケート装置11を含むロケ
ータ治具9Bの構造は、それ以外の各ロケータ治具9
A,9C〜9Eおよび10A〜10Eについても基本的
に同様である。
【0056】図6〜9は上記の各ロケータ9A〜9Eお
よび10A〜10Eの先端部に装着されるロケート装置
11の詳細を示しており、取付フランジ部36を有する
中空円筒状のポスト37部とエアシリンダもしくは油圧
シリンダタイプの略角柱状をなすクランプシリンダ38
とが双方の軸心を同じくするようにして結合されてい
て、そのポスト部37の先端には根元部側に着座フラン
ジ部39を有するテーパ状のロケートピン12がスペー
サ40を介して複数のボルト41にて結合されている。
【0057】なお、上記クランプシリンダ38は内蔵す
る圧縮コイルスプリングによってそのピストンロッド4
5およびそれに連結されるクランプアーム43を引き下
げていて(クランプ状態)、外部から圧縮空気もしくは
油圧が導入された時にのみピストンロッド45を押し上
げてアンクランプ状態となるタイプのものである。
【0058】上記ロケートピン12の一部には直径方向
に貫通するすり割り溝42が形成されているとともにこ
のすり割り溝42はポスト部37の内部空間と連通し
て、これらすり割り溝42およびポスト部37の内部空
間に相当する部分にはクランプ手段として図9に示すよ
うな略鉤形状のクランプアーム43が挿入されている。
このクランプアーム43はその鉤形状の先端部をロケー
トピン12の根元部の開口部44から外部に臨ませてあ
る一方、他端部をクランプシリンダ38のピストンロッ
ド45に連結し、さらに略くの字状に形成された溝カム
46をポスト部37の直径方向に横架された固定ピン4
7に係合させてある。これにより、先に述べたようにク
ランプシリンダ38を伸縮動作させればそれに応じてク
ランプアーム43がクランプ位置C1とアンクランプ位
置C2との間でクランプ,アンクランプ動作して、特に
クランプ状態では図7に示すようにそのクランプアーム
43の先端部と着座フランジ部39とをもって所定のパ
ネル例えばフロアメインFの一部であるロアパネルW3
を挟圧状態としてクランプするようになっている。
【0059】一方、上記ロケートピン12により位置決
めされることになる相手側のパネルW3には、図7に示
すようにそのロケートピン12に挿入されることになる
ロケート穴Rの周縁部にエンボス部Eが膨出形成されて
いて、ロケートピン12とロケート穴Rとの相互嵌合と
同時に上記エンボス部Eがロケートピン12側の着座フ
ランジ部39に着座することでそのロケートピン12に
よる最終的な位置決めがなされるようになっている。
【0060】また、上記ロケート装置11のポスト部3
7内には段付軸状のシャフト48がロケートピン12の
軸心と平行となるようにスライド可能に配置されてい
て、このシャフト48は圧縮コイルスプリング49によ
って図7の上方向に付勢されている。上記シャフト48
の小径端部には連結プレート50が連結されていて、こ
の連結プレート50にはそのシャフト48からオフセッ
トした位置に該シャフト48と平行で且つロケートピン
12側の着座フランジ部39のワーク着座面39aから
出没可能な検知ピン51が連結されている。そして、こ
の検知ピン51は着座フランジ部39にパネルW3が着
座していない時にはその着座フランジ部39から突出し
ているも、着座フランジ部39に所定のパネルW3等が
着座するとその着座フランジ部39内に没し、それに応
じてシャフト48全体が下降するようになっている。
【0061】さらに、上記ポスト部37のうちシャフト
48の大径側の端部と対向する位置には近接スイッチ5
2が配置されていて、同図に示すように着座フランジ部
39から検知ピン51が突出していてシャフト48の大
径側の端部が近接スイッチ52から離間している時には
その近接スイッチ52はOFFとなっているものの、上
記のように検知ピン51が着座フランジ部39内に没す
るとそれに応じたシャフト48のスライド動作に基づく
接近を感知してその近接スイッチ52がON動作するよ
うになっている。
【0062】すなわち、上記シャフト48や検知ピン5
1および近接スイッチ52をもって着座フランジ部39
に対するパネルW3等の着座,非着座を検知するための
ワーク着座検知手段たるワーク着座検知機構53が形成
されており、着座フランジ部39に対するパネルW3等
の着座に伴う検知ピン51およびシャフト48のスライ
ド変位をもって上記パネルW3等の着座,非着座を近接
スイッチ52にてON−OFF的に検知するようになっ
ている。
【0063】一方、図10は図1に示した治具切換ステ
ージSjの詳細を示しており、例えばプレーンシャトル
タイプの搬送手段61によって当該治具切換ステージS
jに搬送されてきた搬送台車5は位置決め穴13(図2
参照)を基準としてポスト62に水平状態にて位置決め
されるようになっている。治具切換ステージにSjには
位置決め状態の搬送台車5を跨ぐようにして門型の機枠
63が立設されており、この機枠63には搬送台車5側
のロケータ治具9A〜9Eおよび10A〜10Bと同数
の治具切換ユニット64が吊り下げ支持されている(た
だし、図10は図4の右側面図に対応しており、同図で
は1台の治具切換ユニット64とそれに対応するロケー
タ治具9Bのみ図示している)。すなわち、搬送台車5
上の各ロケータ治具9A〜9Eおよび10A〜10Bに
おけるロケートピン12の位置の切り換えに際して各ロ
ケータ治具9A〜9Eおよび10A〜10Bごとに独立
した治具切換ユニット64が用意されていることにな
る。
【0064】この治具切換ユニット64は、図11,1
2に示すように、それぞれNCモータを駆動源とするボ
ールねじ式のX軸ユニット65とY軸ユニット66およ
びZ軸ユニット67とをそのZ軸ユニット67が最も下
側のものとなるように組み合わせることにより直交(直
角)3軸の動作自由度をもつマニピュレータもしくはロ
ボットの如き形態をもって母機とし、その母機における
Z軸ユニット67の下端部にソケット部68と連結手段
としてのスイングアーム69とを装着したもので、その
自律動作により先端のソケット部68およびスイングア
ーム69の三次元位置を任意に変更することができる機
能を有している。
【0065】より詳しくは、X軸モータ70によって回
転駆動されるボールねじのスクリューシャフト71を内
蔵したX軸ベース72にそのスクリューシャフト71に
よってスライド駆動されるX軸スライダ73が設けら
れ、これらX軸モータ70とX軸ベース72およびX軸
スライダ73の三者によってX軸ユニット65が形成さ
れている。上記X軸スライダ73にはY軸モータ74に
よって回転駆動されるボールねじのスクリューシャフト
75を内蔵したY軸ベース76がブラケット78を介し
て搭載されているとともに、そのY軸ベース76にスク
リューシャフト75によってスライド駆動されるY軸ス
ライダ77が設けられており、これらY軸モータ74と
Y軸ベース76およびY軸スライダ77の三者によって
Y軸ユニット66が形成されている。さらに、上記Y軸
スライダ77にはZ軸モータ79によって回転駆動され
るボールねじのスクリューシャフト80を内蔵したZ軸
ベース81がブラケット82を介して設けられていると
ともに、そのZ軸ベース81にはスクリューシャフト8
0によってスライド駆動されるZ軸スライダ83が設け
られている。Z軸スライダ83にはこれをさらに下方に
延長するべくエクステンション84が固定されており、
このエクステンション84の下端部にソケット部68と
連結手段としてのスイングアーム69とがそれぞれ装着
されている。以上により、治具切換ユニット64は、X
軸ユニット65とY軸ユニット66およびZ軸ユニット
67の協働によってその先端のソケット部68およびス
イングアーム69の三次元位置を任意に変更可能となっ
ている。
【0066】上記ソケット部68はエクステンション8
4の下端に直接溶接固定されているとともに、先に述べ
たように治具切換ステージSjに位置決めされた搬送台
車5上のロケータ治具9Bのロケートピン12に係合可
能な単純円筒状のものとして形成されていて、後述する
ように両者のクリアランスはロケートピン12そのもの
の位置決め精度に影響することから、そのソケット部6
8とロケートピン12との係合(嵌合)時のクリアラン
スは比較的厳格に設定されている。
【0067】また、上記連結手段としてのスイングアー
ム69はブラケット85とヒンジピン86とを介してエ
クステンション84に揺動可能に支持されていて、その
先端には係合溝87が形成されているとともに、上端部
には駆動源であるトラニオン型のエアシリンダ88のピ
ストンロッド89が連結されている。これにより、図1
1に示すようにスイングアーム69はエアシリンダ88
の伸縮作動に応じて連結位置P1と退避位置P2との間
で揺動動作可能となっている。すなわち、上記スイング
アーム69の退避位置かP2ら連結位置P1への揺動動
作は常にソケット部68がロケートピン12に先に係合
していて、その治具切換ユニット64とロケータ治具9
Bとの相対位置決めがなされていることを条件に行われ
るようになっており、したがって、スイングアーム69
が連結位置P1へ向かって揺動する際には図11に示す
ようにロケータ治具9B側のフックピン34に対してそ
の横方向から接近してフックピン34に係合するように
なっている。
【0068】したがって、このように構成された車体搬
送装置によれば、図1のほか図10に示すように特定車
種の車体の搬送を終えた搬送台車5が一旦ストレージラ
イン4にてストレージのち、次の車種の車体搬送のため
に同図に示す治具切換ステージSjに位置決めされる
と、図10に示すように搬送台車5上の各ロケータ治具
9A〜9Eおよび10A〜10Bと治具切換ステージS
jにて待機している各治具切換ユニット64とが相互に
対向するようになり、次の車種の車体を位置決め支持す
るのに必要な位置にロケートピン12の位置を変更する
いわゆる治具切換作業が行われる。
【0069】同時に、治具切換ステージSjに予め用意
されている図示外の空圧供給ユニット100と給電ユニ
ットとが作動して、空圧供給用の複数系統のジョイント
部材と給電用のジョイント部材とが搬送台車5側に備え
られた相手側のジョイント部材と結合される。これによ
り、搬送台車5のうちそれぞれのエネルギーを必要とす
る部位に圧縮空気もしくは電気エネルギーを供給するこ
とが可能となる。そして、上記空圧供給ユニット100
は各ロケータ治具9A〜9Eおよび10A〜10Bに付
設されたブレーキユニット20,26,32の制動力を
解除するアンロック操作手段として機能することにな
る。なお、これらの動作は治具切換ステージSj以外の
フロアメイン増打ライン1およびボデーメイン仮打ライ
ン2の各ステージにおいても同様である。
【0070】上記のように搬送台車5が治具切換ステー
ジSjに位置決めされると、アンロック操作指令を受け
て、図4,5に示すようにロケータ治具9A〜9Eおよ
び10A〜10Bの各動作自由度ごとに独立しているロ
ック手段たる複数のブレーキユニット20,26,32
のうちX,Y方向の水平2方向の動作自由度に関するブ
レーキユニット20,26に圧縮空気が供給されて、そ
れらのブレーキユニット20,26は直ちに制動力が解
除される(アンロック状態)。これにより、X,Y,Z
の直交3軸の動作自由度をもつ各ロケータ治具9A〜9
Eおよび10A〜10BについてX,Y方向の水平2方
向の拘束状態が解除され、各ロケートピン12に外力を
加えれば少なくとも水平面内ではそのロケートピン12
を自由に動かすことができる状態となる。
【0071】同時に、図7に示したロケート装置11の
クランプシリンダ38にも圧縮空気が供給されて、クラ
ンプアーム43を押し上げるためにそのクランプアーム
43もアンクランプ状態に保持される。
【0072】なお、上記治具切換ステージSjに位置決
めされた搬送台車5がそれまでどの車種の車体を位置決
め支持していたのか、すなわち各ロケータ治具9A〜9
Eおよび10A〜10Bのロケートピン12の現在の三
次元位置は図示しない制御装置によって把握されてお
り、同時に上記搬送台車5が次に支持すべき車体の車
種、すなわち次の車種の車体を位置決め支持するのに必
要な各ロケートピン12の三次元位置も上記制御装置に
よって予め把握されている。
【0073】そこで、上記制御装置からの指令を受け
て、図11,12に示すように直交3軸の動作自由度を
もつ各治具切換ユニット64の自律動作により先端のソ
ケット部68をロケートピン12の真上に移動させた上
でこれを下降させ、ソケット部68を該当するロケート
ピン12に係合させる。この時、ロケートピン12がソ
ケット部68に対して水平面内での相対位置誤差を有し
ていたとしても、周知のようにロケートピン12自体は
その機能よりして予めテーパ状のものとして形成されて
いることから、ロケートピン12はソケット部68との
係合によっていわゆるセルフセンタリング機能を発揮
し、ソケット部68に倣うようにしてロケートピン12
のX,Y方向の二次元水平面内での位置が修正され、両
者はその水平面内での位置が完全一致するようになる。
【0074】同時に、図7に示したロケート装置11の
ワーク着座検知機構53を有効利用してソケット部68
の着座確認を行い、図11,12のほか図7に示したよ
うにパネルW3に代わってソケット部68がロケートピ
ン12の根元部の着座フランジ部39に着座するとワー
ク着座検知機構53が作動して、例えば万が一いずれか
のロケートピン12がソケット部68の着座を検知しな
かった場合には所定の警報を発して、一旦以降の動作を
停止させる。
【0075】続いて、上記のワーク着座検知機構53が
作動したことを条件に、図11,12に示すように、上
記ソケット部68とは別に設けられた治具切換ユニット
64側の連結手段たるスイングアーム69が作動して、
そのスイングアーム69が退避位置P2から連結位置P
1へと揺動動作することで上記ロケートピン12の隣り
のフックピン34に横方向から係合し、治具切換ユニッ
ト64各とロケータ治具9A〜9Eおよび10A〜10
Bとを個別に機械的に結合する。この時、先にソケット
部68とロケートピン12とが係合することによって治
具切換ユニット64とロケータ治具9A〜9Eおよび1
0A〜10Bとの水平面内での相対位置出しがなされて
いて、しかもロケータ治具9A〜9Eおよび10A〜1
0Bの上下方向(Z方向)の動作自由度はブレーキユニ
ット32によってなおも拘束されたままであるから、治
具切換ユニット64とロケータ治具9A〜9Eおよび1
0A〜10Bとの機械的結合はスムーズに且つ確実に行
われる。
【0076】この治具切換ユニット64とロケータ治具
9A〜9Eおよび10A〜10Bとの機械的結合に続
き、次のアンロック操作指令を受けて、ロケータ治具9
A〜9Eおよび10A〜10Bの各動作自由度ごとに独
立しているロック手段たる複数のブレーキユニット2
0,26,32のうちZ方向(上下方向)の動作自由度
に関するブレーキユニット32に圧縮空気が供給され
て、それらのブレーキユニット32は直ちに制動力が解
除される(アンロック状態)。これにより、X,Y,Z
の直交3軸の動作自由度をもつ各ロケータ治具9A〜9
Eおよび10A〜10BについてX,Y方向のほか上下
方向の拘束状態も解除され、ロケートピン12およびス
イングアーム69に外力を加えればX,Y,Z方向のい
ずれの方向にもそのロケートピン12を自由に動かすこ
とができる状態となる。
【0077】この状態で、治具切換ユニット64の自律
動作をもってロケータ治具9A〜9Eおよび10A〜1
0Bを一旦Z方向の最下降位置まで下降させ、この最下
降位置にて同じく治具切換ユニット64の自律動作によ
りロケートピン12をX,Y方向の二次元水平面内で動
かして、次の車種の車体の位置決め支持にあたって必要
な位置にロケートピン12を位置決めする。なお、次の
車種の車体の位置決め支持に必要なロケートピン12の
位置情報は先に述べた制御装置から治具切換ユニット6
4に与えられる。
【0078】このように、最下降位置にてロケータ治具
9A〜9Eおよび10A〜10Bの直交3軸の動作自由
度を使ってロケートピン12を動かすことにより、X,
Y方向の動作自由度を司っているロケータ治具9A〜9
Eおよび10A〜10Bのスライド部分に無理な力が加
わることがなく、きわめて小さな操作力で一段とスムー
ズにロケートピン12の位置の切り換えが行われる。そ
して、X,Y方向の二次元水平面内でのロケートピン1
2の位置が決まったならば、ロケータ治具9A〜9Eお
よび10A〜10Bの各動作自由度ごとに独立している
ブレーキユニット20,26,32のうちX,Y方向の
ブレーキユニット20,26への圧縮空気の供給が断た
れて、再び制動拘束状態となる。これにより、ロケート
ピン12はX,Y方向については正規位置に位置決め拘
束されたことになる。
【0079】続いて、治具切換ユニット64はその自律
動作によりロケータ治具9A〜9Eおよび10A〜10
Bを引き上げて、次の車種の車体の位置決め支持に必要
な高さ位置(Z方向位置)にロケートピン12を位置決
めし、その位置決め完了を待って同じくZ方向のブレー
キユニット32が制動拘束状態となってロケートピン1
2を位置決め拘束する。以上をもって各ロケータ治具9
A〜9Eおよび10A〜10Bのロケートピン12が次
の車種の車体の位置決め支持に必要な三次元位置に切り
換えられたことになる。
【0080】そして、治具切換ユニット64はその自律
動作をもって、スイングアーム69を連結位置P1から
退避位置P2へと戻してロケータ治具9A〜9Eおよび
10A〜10Bとの機械的結合を解除するとともに、ソ
ケット部68を対応するロケートピン12から抜き取っ
た上で元の原点位置に退避する。
【0081】以上をもって治具切換ステージSjでの治
具切換作業が完了し、搬送台車5は空圧供給ユニットお
よび給電ユニットとのジョイント部材による結合が解除
されるのを待って、図1に示したようにフロアメイン増
打ライン1の始端部であるパネル投入ステージSsに送
り出される一方、治具切換ステージSjには次の搬送台
車5が送り込まれて、以降は上記と同様の作業が繰り返
されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車体搬送装置が適用される車体組立ラ
インの概略平面説明図。
【図2】図1で使用される搬送台車の平面説明図。
【図3】図2の側面説明図。
【図4】図3の要部拡大図。
【図5】図4の右側面図。
【図6】図4,5に示すロケートピンを含むロケート装
置の拡大図。
【図7】図6の垂直断面図。
【図8】図7の平面説明図。
【図9】図7に示すクランプアームの拡大説明図。
【図10】図1に示治具切換ステージの詳細を示す説明
図。
【図11】図10の要部拡大図。
【図12】図11の右側面図。
【符号の説明】
5…搬送台車 11…ロケート装置 12…ロケートピン 9A〜9E…ロケータ治具 10A〜10B…ロケータ治具 20…ブレーキユニット(ロック手段) 26…ブレーキユニット(ロック手段) 32…ブレーキユニット(ロック手段) 34…フックピン 39a…ワーク着座面 43…クランプアーム(クランプ手段) 48…検知ピン 52…近接スイッチ 53…ワーク着座検知機構(ワーク着座検知手段) 64…治具切換ユニット 68…ソケット部 69…スイングアーム(連結手段) 100…空気圧供給ユニット(アンロック操作手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体を位置決め支持した搬送台車を所定
    の搬送経路に沿って走行移動させることにより車体を搬
    送するとともに、車体の搬送を終えた搬送台車を上記搬
    送経路の始端部に戻して循環使用するようにした車体搬
    送装置において、 上記搬送台車上に設けられ、先端に車体を位置決めする
    ための上向きのロケートピンを備えるとともにそのロケ
    ートピンの三次元位置を任意に変更するべく従動による
    X,Y方向の水平2方向および上下(Z)方向の直交3
    軸の動作自由度をもつ複数のロケータ治具と、 上記各ロケータ治具に個別に設けられて、直交3軸のそ
    れぞれの方向の動作自由度を拘束することによりロケー
    トピンを三次元方向の各々の位置に自律的にロックする
    ロック手段と、 上記搬送経路の始端部よりも前段の治具切換ステージに
    設けられて、当該治具切換ステージに位置決めされた搬
    送台車の各ロケータ治具についてそのロック手段をアン
    ロック操作するアンロック操作手段と、 上記治具切換ステージに設けられて、ロック手段のアン
    ロック状態のもとでロケータ治具の一部に係合するとと
    もにそのロケータ治具の直交3軸の動作自由度を使って
    ロケートピンの三次元位置を任意の位置に切り換える治
    具切換ユニットと、 から構成されてなり、 上記治具切換ユニットは下記(a),(b)の要素を備
    えているものであることを特徴とする車体搬送装置。 (a)ロケートピンと係合可能なソケット部を有してい
    て、ロケータ治具のX,Y方向の水平2方向のロック手
    段がアンロック状態のもとで、治具切換ユニットの自律
    動作によりロケートピンの上方から該ロケートピンに上
    記ソケット部を係合させて、治具切換ユニットとロケー
    タ治具とについてX,Y方向の水平2方向の相対位置決
    めを行う機能を有すること。 (b)上記治具切換ユニットとロケータ治具とについて
    X,Y方向の水平2方向の相対位置決め完了後に、上記
    ロケータ治具のうちロケートピンの近傍位置に横方向か
    ら係合して、治具切換ユニットの自律動作によりロケー
    タ治具をZ方向に従動移動させることができるようにそ
    の治具切換ユニットとロケータ治具とを機械的に結合す
    る連結手段を有していること。
  2. 【請求項2】 上記治具切換ユニットは、結合手段によ
    る治具切換ユニットとロケータ治具との機械的結合に続
    き、ロケータ治具のZ方向のロック手段がアンロック状
    態となるのを待ってロケートピンを一旦最下降限位置ま
    で下降させ、その状態でロケートピンのX,Y方向の水
    平2方向での位置の切り換えを行うものであることを特
    徴とする請求項1に記載の車体搬送装置。
  3. 【請求項3】 上記治具切換ユニットは、ロケートピン
    のX,Y方向の水平2方向での位置の切り換えが完了し
    且つロケータ治具の同水平2方向のロック手段が再度ロ
    ック状態となるのを待って、ロケートピンの上下方向で
    の位置の切り換えを行うものであることを特徴とする請
    求項2に記載の車体搬送装置。
  4. 【請求項4】 上記ロケートピンの根元部側にワーク着
    座面が形成されていて、このワーク着座面には車体パネ
    ルの着座を検知するワーク着座検知手段が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車
    体搬送装置。
  5. 【請求項5】 上記ワーク着座検知手段は、ロケートピ
    ンに対するソケット部の係合の際の係合完了検知手段を
    兼ねていることを特徴とする請求項4に記載の車体搬送
    装置。
  6. 【請求項6】 上記ワーク着座検知手段はワーク着座面
    から出没可能な検知ピンを備えていて、相手側部材の着
    座,非着座に伴う検知ピンの出没動作に応じてその着座
    を検知するようになっていることを特徴とする請求項5
    に記載の車体搬送装置。
  7. 【請求項7】 上記ロケートピンの内部には、そのロケ
    ートピンによって位置決めされた車体パネルをクランプ
    するクランプ手段が設けられていることを特徴とする請
    求項6に記載の車体搬送装置。
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