JP2002263025A - 浴室ユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 壁と床に囲まれた浴室ユニットにおいて、浴
槽下の掃除を可能にした浴室ユニットを提供する。 【解決手段】 浴室ユニットの浴槽長辺側、浴槽１と浴
室壁2に浴槽が移動可能且つ、固定されるようにヒンジ
３の関節部が上部方向に向くように取り付け、浴槽下に
支持脚を有するか壁に支持材を有した事を特徴とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽を有した浴室
ユニットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図10は従来の浴室における浴槽取付図で
ある。図中１は浴槽、２は浴室壁、３は浴室床、４はバ
スストッパー、５はバスハンガー、６はネジを示す。浴
槽1は浴室床3に据付けられており、浴槽1には浴室壁２
が隣接している。浴槽1は浴室壁２にバスストッパー4の
上に乗っている。 (図1１)もしくは、浴槽1は浴室壁２
に取り付けられたバスハンガー5で止める事により固定
されている。 (図１２)もしくは、浴槽1は浴室壁２にネ
ジ６で固定されている。(図１３)

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来、浴槽３はネジ６
またはバスハンガー５によって完全に浴室壁２に固定さ
れており移動する事が不可能か、バスストッパー４に乗
っているだけである為、安定感を保持できない。そのた
め、浴槽下が汚れているのを隙間から見えても、浴槽を
移動して浴槽下を掃除する事ができない問題点があっ
た。

【０００４】本発明では、一方向が固定された移動可能
な浴槽と支持材によって、浴槽下の掃除を可能にした浴
室ユニットを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段及び効果】上記目的を達成
するために請求項１記載の浴室ユニットは、浴槽とそれ
に隣接した洗い場を有し、周囲に壁を立設し上部から天
井を設置する浴室ユニットにおいて、浴槽長辺に対する
壁の少なくとも一ヶ所にヒンジの片側を係止し、そのヒ
ンジの関節部は上方へ位置しており、ヒンジの別片側は
前記壁面と接する浴槽上部から垂下するリム部へ係止し
ている、ヒンジ関節部を支点軸に回転可能な浴槽を有し
ている事を特徴とした。

【０００６】この発明によれば、浴槽リムの一方をヒン
ジで壁に係止する事により、反対浴槽リムを持ち上げた
時に、浴槽が手前に迫り出してくるのを押さえる事がで
き、ヒンジに関節部がある事により、壁に係止されなが
らも浴槽を持ち上げる事ができる。

【０００７】請求項２は請求項１に記載の発明におい
て、浴室の浴槽底面裏に一本の軸を介して固定され、そ
の軸を支点に回転可能な支持脚を有している事を特徴と
した。

【０００８】この発明によれば、上部に持ち上げられた
浴槽リムを、浴槽裏支持脚を立たせる事により支持する
事ができる。

【０００９】請求項３は、請求項１に記載の発明におい
て、浴槽リム付近にある左右の壁に凹部を有し、その凹
部とほぼ同形の凸部を持つ支持材を有する事を特徴とし
た。

【００１０】この発明によれば、支持材が壁より分離し
て構成している事により、浴槽を持ち上げる時には外す
事ができ、持ち上げた後は支持材をはめ込む事により、
突起した支持材に浴槽リムを乗せることができる。ま
た、支持材は移動前の浴槽リム面より高い位置に設置さ
れている為、支持材に支えられた浴槽は床から離れた位
置で支持することができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の浴室形態と浴槽移
動方法を図１から図9に基づいて説明する。

【００１２】図１は浴室ユニットにおける浴槽1と壁2に
ヒンジ3(図２)がネジで系止した状態を示す。図3は浴槽
にヒンジ３の一方がネジで系止した状態を示す。ヒンジ
3(図2)のもう一方、壁に系止する方は浴槽に系止するヒ
ンジより長さが長く、ネジ取付位置が低い。これにより
浴槽にヒンジの一方を固定し、浴槽据付後にもう一方の
ヒンジを壁に固定することができる(図4)。また、ヒン
ジ3の関節部4は浴槽上部方向を向いている。これによ
り、浴槽は上方向に移動する事が可能となる。

【００１３】図５、６、７、８は、請求項２の支持脚5
の可動状態を示す。図5は支持脚5が浴槽1底面にある状
態を示し、その後軸6を支点に移動し、7で支持脚5を直
立させる。図６は図５の拡大図である。7にはゴムコでで
きた部材8があり、支持脚5で8を潰しながら押し込むこ
とにより直立した位置を保持できる。図５は軸を支点に
回転した移動後を示している。支持脚5を直立させるこ
とにより浴槽は床から離れた位置で支持される。

【００１４】図9は請求項３の支持材9が壁に取付いた状
態を示し、支持材9が浴槽を支えている図を示す。壁に
穴を空けそこに凹の部材10を固定させ、取外し可能な凸
部を持つ支持材9を浴槽移動後に部材10にはめ込むこと
により支持材9が浴槽を支えることができる。支持材9は
移動前の浴槽リム面より高い位置に設置されている為、
支持材9に支えられた浴槽1は床から離れた位置で支持さ
れる。

【図面の簡単な説明】

【図1】ヒンジが浴槽及び浴室壁に取付いた状態を示す
断面図

【図２】ヒンジ部材を示す斜視図

【図３】浴槽にヒンジが取付いた状態を示す斜視図

【図4】浴槽壁ににヒンジが取付いた状態を示す斜視図

【図５】浴槽底面に支持脚が取付いた状態を示す斜視図

【図６】図５支持脚の拡大図

【図７】図５の支持脚の移動後を示す斜視図

【図８】図７支持脚の拡大図

【図９】壁に支持材が取付いた状態を示す斜視図

【図１０】従来の浴室における浴槽の取付図

【図１１】従来の浴室における浴槽の取付図

【図１２】従来の浴室における浴槽の取付図

【図１３】従来の浴室における浴槽の取付図

【符号の説明】

１ 浴槽 ２ 浴室壁 ３ ヒンジ ４ ヒンジ支点 ５ 支持材支点 ６ 支持材受け止め材 ７ ゴム部 ８ 支持材 ９ 壁取付材(支持材受け)

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴槽とそれに隣接した洗い場を有し、
   周囲に壁を立設し上部から天井を設置する浴室ユニット
   において、浴槽長辺に対する壁の少なくとも一ヶ所にヒ
   ンジの片側を係止し、そのヒンジの関節部は上方へ位置
   しており、ヒンジの別片側は前記壁面と接する浴槽上部
   から垂下するリム部へ係止している、ヒンジ関節部を支
   点軸に回転可能な浴槽を有している事を特徴とする浴室
   ユニット。
2. 【請求項２】 前記浴室の浴槽底面裏に、一本の軸を
   介して固定され、その軸を支点に回転可能な支持脚を有
   している事を特徴とする請求項１記載の浴室ユニット。
3. 【請求項３】 前記浴室の浴槽リム付近にある左右の
   壁に凹部を有し、その凹部とほぼ同形の凸部を持つ支持
   材を有する事を特徴とする請求項１記載の浴室ユニッ
   ト。