JP2002262571A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP2002262571A
JP2002262571A JP2002057970A JP2002057970A JP2002262571A JP 2002262571 A JP2002262571 A JP 2002262571A JP 2002057970 A JP2002057970 A JP 2002057970A JP 2002057970 A JP2002057970 A JP 2002057970A JP 2002262571 A JP2002262571 A JP 2002262571A
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voltage
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Haruyuki Imai
晴之 今井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一次電源回路と、一次電源回路の出力を入力
とする二次電源回路を備える電源装置において、一次電
源回路の出力電圧(パワー系電圧)の供給先回路又は素
子における損失、二次電源回路におけるスイッチング損
失電力、及び二次電源回路内の制御IC乃至は制御部を
駆動する電力を低減すること。 【解決手段】 一次電源回路PS1の出力電圧は、切替
信号ScがLのときは切替トランジスタQ1は遮断状態
なので、ツェナーダイオードZD1(10V)とツェナ
ーダイオードZD2(32V)のツェナー電圧の和であ
る42Vに設定され、切替信号ScがHのときは切替ト
ランジスタQ1が導通状態なので、ツェナーダイオード
ZD2はバイパスされる結果、ツェナーダイオードZD
1のみのツェナー電圧である10Vに設定される。従っ
て、その分だけ一次電源回路PS1の出力電圧の供給先
回路又は素子における損失が減少する。この10Vの出
力電圧が二次電源回路PS2に入力されるので、その制
御ICの動作電流乃至消費電力も削減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器用の電源
装置に関し、特に、電子機器の主として駆動機構に第1
の出力電圧を供給すると共に当該電子機器の主制御部に
は第2の出力電圧を供給し、所定の出力電圧を必要とし
ない場合には、第1の出力電圧を下げることが可能な電
源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器用の電源装置には、商用
電源を一次側とし電子機器の駆動機構等を二次側とする
変圧器と、その変圧器の一次側に配置される交流生成用
スイッチングトランジスタとを有する、スイッチング電
源が一般的に用いられている(特開平5−137331
号公報、特開平6−165489号公報、特開平8−3
00775号公報参照)。例えば、かかる電源装置をプ
リンタの電源部に安定化電源として用いる場合には、上
記交流生成用スイッチングトランジスタのスイッチング
動作を制御することにより、プリンタの駆動機構及び主
制御部への供給電力を調節する。
【0003】かかる電源装置では、例えばプリンタの駆
動機構(パワー系)に供給する42Vの出力電圧と主制
御部(ロジック系)に供給する5Vの電圧を持つという
ように、複数の出力電圧を有するものがある。
【0004】かかる電源装置の第1の従来例として、図
7に示すように、上述したパワー系に供給する42Vの
出力電圧は、商用電源(AC)40の入力から一次電源
回路PS1で生成し、その一次電源回路PS1の42V
の出力を用いて二次電源回路PS2がロジック系に供給
する5Vの出力電圧を生成する、直列型の構成を採用す
るものがある。
【0005】また、上記電源装置の第2の従来例とし
て、図9に示すように、第1の電源回路PS1´がパワ
ー系に供給する出力電圧とは独立して、第2の電源回路
PS2´がロジック系に供給する出力電圧を商用電源
(AC)40´の入力から生成する、並列型の構成を有
するものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した第1及び第2
の従来例に共通する問題として、上記したパワー系(4
2V)につながる素子には、常時42Vに近い電圧が印
加されているため、このパワー系に接続されている供給
先回路ではIC等の半導体素子における損失があり、特
に抵抗類は電圧の二乗に比例した電力を無駄に失ってい
る、という問題点がある。
【0007】また、第1の従来例に特有の問題である
が、例えば、二次電源回路PS2が5Vの出力電圧を生
成するものでは、二次電源回路PS2における入出力電
圧差が37V(=42V−5V)と大きくなる結果、ス
イッチングトランジスタ等のスイッチング動作に伴う損
失電力が大きい、という問題点がある。
【0008】さらに、やはり第1の従来例に特有の問題
であるが、二次電源回路PS2内の制御IC乃至は制御
部自体にも、一次電源回路PS1の42Vの出力から内
部動作電流が供給されるため、その制御IC乃至は制御
部を駆動する電力は、動作電流×入力電圧(=42V)
となり、常時多大な電力を消費することになる、という
問題点もある。
【0009】以下、これらの問題を生じる要因等につ
き、図面を参照して具体的に説明しておく。図7は、一
次電源回路PS1とその出力を入力とする二次電源回路
PS2からなる、従来の直列型の複数出力電圧の電源装
置をプリンタの電源部に安定化電源として用いた場合を
示すブロック図であり、図中の電圧値は、インクジェッ
トプリンタにおけるその代表的な値を記してある。
【0010】出力(端子)1に接続される供給先回路/
素子の動作状態に目を向けてみると、プリンタの印字中
や紙送り動作中においてはキャリッジモータや紙送りモ
ータ等のモータ類、各モータのドライバ回路、印字ヘッ
ド、ヘッド駆動回路等が動作している(定常時)ため、
これらが必要とする定格電圧(=42V)を安定供給す
る必要がある。
【0011】しかし、印字や紙送り動作を行わない、プ
リンタの待機状態においては、各モータや印字ヘッドへ
の電圧供給が不要となる場合も多々あり、インクジェッ
トプリンタにおいても、各モータ、印字ヘッドともに駆
動されておらず電圧供給は不要であることが多い。
【0012】図8は、図7のブロック図のうち、リンギ
ングチョークコンバータ(以下、RCCと呼ぶ)回路方
式の一次電源回路PS1の定電圧制御検出回路部と、二
次電源回路PS2の制御ICとスイッチング回路とを抜
粋した回路図である。
【0013】図8の回路構成では、図中のツェナーダイ
オードZD1のツェナー電圧を越えると、フォトカプラ
Pcの2次側の発光素子を構成するフォトダイオードP
D1から、スイッチング動作を抑制する信号である制御
信号S1が、フォトカプラPcの一次側の受光素子を構
成するフォトトランジスタPT1で受信され、一次側制
御回路CCが交流生成用スイッチングトランジスタQ4
4を制御することにより、出力電圧を安定的に維持して
いる。このとき、ツェナーダイオードZD1により定ま
る一次電源回路PS1の出力設定電圧は常時42Vに固
定されているため、出力(端子)1に接続される供給先
回路/素子(各モータ、各モータのドライバ回路、印字
ヘッド、ヘッド駆動回路など)の駆動状態に関わらず、
42Vが常時出力され、二次電源回路PS2はこの42
Vを入力として5Vを生成するため、二次電源回路PS
2内の制御IC50には高い電圧が印加される結果、そ
の内部損失が大きくなってしまう。例えば、制御IC5
0の動作電流を仮に10mAであるとすると、42V×
10mA=420mWの電力を常時消費することにな
る。
【0014】また、出力(端子)1が接続された負荷抵
抗R1を例えば仮に1kΩとすると、(42V)2/1
kΩ=1.764Wの電力を常時消費することになる。
【0015】本発明の第1の目的は、一次電源回路と、
該一次電源回路の出力を入力とする二次電源回路を備え
る電源装置であって、前記一次電源回路の出力電圧(パ
ワー系電圧)の供給先回路又は素子における損失、二次
電源回路におけるスイッチング損失電力、及び二次電源
回路内の制御IC乃至は制御部を駆動する電力を低減す
ることができる電源装置を提供することにある。
【0016】また、本発明の第2の目的は、第1及び第
2の出力電圧を有する、上述した並列型の電源装置であ
って、電子機器の動作状態に応じて、パワー系電圧の供
給先回路又は素子における損失を軽減し得る電源装置を
提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明では、上述した直列型の電源装置構成に
おいて、一次電源回路の出力電圧を下げることを可能な
構成にするようにした。
【0018】従って、例えば、プリンタの待機状態のよ
うに一次電源回路の出力電圧(パワー系電圧)の供給先
回路/素子(モータ、モータドライバ回路、ヘッド、ヘ
ッド駆動回路など)が定常時定格電圧を必要としない時
に、同一次電圧の出力設定を下げることにより、一次電
源出力電圧(パワー系電圧)の供給先回路/素子の損失
を低減し、また、二次電源回路の入出力電圧差を小さく
抑え、同二次電源回路のスイッチング損失電力を低減
し、さらに、二次電源回路内の制御IC/制御部の供給
電圧を下げ、駆動電力を軽減することができる。 即
ち、請求項1記載の電源装置では、一次電源回路と、該
一次電源回路の出力を入力とする二次電源回路を備える
電源装置であって、前記一次電源回路の出力電圧を下げ
ることを可能に構成されていることを特徴とする。
【0019】また、請求項2記載の電源装置において
は、前記一次電源回路の出力電圧は主として電子機器の
駆動機構に供給すると共に該電子機器の主制御部に前記
二次電源回路の出力電圧を供給することを特徴とする。
【0020】更に、請求項3記載の電源装置において
は、前記電子機器の駆動機構が所定の電圧を必要としな
いときは、前記一次電源回路の出力電圧を下げることを
可能に構成されていることを特徴とする。
【0021】尚、請求項4記載の電源装置においては、
前記一次電源回路は、更に、商用電源を一次側とし前記
電子機器の駆動機構を二次側とする変圧器と、該変圧器
の一次側に配置されるスイッチングトランジスタとを有
し、該スイッチングトランジスタのスイッチング動作を
制御することにより、前記電子機器の駆動機構へ定電圧
を供給する電源回路であって、定電圧検出信号の被検出
電圧を前記電子機器の駆動機構が所定の電圧を必要とす
るときは前記所定の電圧に等しい第1の電圧に設定し、
前記電子機器の駆動機構が所定の電圧を必要としないと
きは、該第1の電圧よりも低い第2の電圧に設定するこ
とで、前記一次電源回路の出力電圧を下げることを可能
に構成されていることを特徴とする。
【0022】更に、請求項5記載の電源装置において
は、前記一次電源回路が動作状態と停止状態の2つのモ
ードを繰り返すことにより、前記一次電源回路の出力電
圧を下げることを可能に構成されていることを特徴とす
る。
【0023】一方、上記第2の目的を達成するため、本
発明では、上述した並列型の電源装置構成において、パ
ワー系の出力電圧を下げることを可能な構成にするよう
にした。
【0024】これにより、例えば、プリンタの待機状態
のように、パワー系の出力電圧の供給先回路/素子(モ
ータ、モータドライバ回路、ヘッド、ヘッド駆動回路な
ど)が定常時定格電圧を必要としない時に、パワー系の
出力電圧を下げることにより、パワー系出力電圧の供給
先回路/素子の損失を低減し得る。
【0025】即ち、請求項8記載の電源装置では、第1
及び第2の出力電圧を有し、前記第1の出力電圧を電子
機器の主として駆動機構に供給すると共に該電子機器の
主制御部に前記第2の出力電圧を供給する電源装置であ
って、前記第1の出力電圧を下げることを可能に構成さ
れていることを特徴とする。
【0026】また、請求項9記載の電源装置において
は、前記電子機器の駆動機構が所定の電圧を必要としな
いときは、前記第1の出力電圧を下げることを可能に構
成されていることを特徴とする。
【0027】更に、請求項10記載の電源装置において
は、更に、商用電源を一次側とし前記電子機器の駆動機
構を二次側とする変圧器と、該変圧器の一次側に配置さ
れるスイッチングトランジスタとを有し、該スイッチン
グトランジスタのスイッチング動作を制御することによ
り、前記電子機器の駆動機構及び主制御部に定電圧を供
給する電源装置であって、定電圧検出信号の被検出電圧
を前記電子機器の駆動機構が所定の電圧を必要とすると
きは前記所定の電圧に等しい電圧Vhに設定し、前記電
子機器の駆動機構が所定の電圧を必要としないときは、
該電圧Vhよりも低い電圧Vlに設定することで、前記
第1の出力電圧を下げることを可能に構成されているこ
とを特徴とする。
【0028】尚、請求項11記載の電源装置において
は、動作状態と停止状態の2つのモードを繰り返すこと
により、前記第1の出力電圧を下げることを可能に構成
されていることを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しつつ詳細に説明する。まず、図1及び
図2に上述した図7及び図8をも併せ参照して、本発明
の第1の実施形態について述べる。
【0030】本実施形態では、本発明に係る、上述した
直列型の電源装置をインクジェットプリンタの電源部に
安定化電源として用いる例に適用した。また、その一次
電源回路には、図8に示した従来例と同様に、電源回路
の構成部品が少ないという利点からプリンタ等の電子機
器用の電源回路に多く用いられているRCC回路方式の
ものを採用した。この形式の電源回路を用いたプリンタ
では、プリンタの駆動機構及び主制御部への電力供給を
調節する場合、上述したように、変圧器の2次側に配置
した発光素子及び一次側に配置した受光素子を含むフォ
トカプラを用い、2次側の発光素子からの光制御信号を
一次側の受光素子で受信し、この一次側の受光素子が出
力する信号に基づいて、交流生成用スイッチングトラン
ジスタを制御する(上記特開平8−300775号公報
参照)。
【0031】図1に、本実施形態に係る電源装置におけ
る一次電源回路の定電圧制御検出回路部と、二次電源回
路の制御ICとスイッチング回路とを抜粋して示す。即
ち、本実施形態の電源装置では、一次電源回路PS1
(図7参照)の定電圧制御検出回路部は、図1に示すよ
うに、商用電源[AC]40(図7参照)を1次側とし
プリンタの駆動機構等(図示せず)を2次側とする変圧
器43と、変圧器43の1次側に配置される交流生成用
スイッチングトランジスタQ44とを有する。この電源
回路は、制御信号用フォトカプラPcを備え、この制御
信号用フォトカプラPcは、変圧器43の2次側に配置
された発光素子としてのフォトダイオードPD1及び1
次側に配置した受光素子としてのフォトトランジスタP
T1を含んでいる。そして、2次側のフォトダイオード
PD1からの制御信号S1を1次側のフォトトランジス
タPT1で受光し、このフォトトランジスタPT1が導
通することにより、1次側制御回路CCが交流生成用ス
イッチングトランジスタQ44を制御する。
【0032】同図からも明らかなように、本実施形態の
特徴は、図8に示した従来の電源装置における定電圧制
御検出回路部に、一次電源回路の出力電圧の設定を下げ
る機能(本実施形態の回路構成としては、主としてツェ
ナーダイオードZD2と切替トランジスタQ1により構
成される)を追加した点にある。
【0033】即ち、従来例では単一のツェナーダイオー
ドZD1を用いていたのを、本実施形態では、図1に示
すように、ツェナーダイオードZD1に直列にツェナー
ダイオードZD2を接続し、2段構成としたものであ
る。そして、ツェナーダイオードZD1、ZD2の陽極
にバイポーラトランジスタから成る切替トランジスタQ
1のコレクタ、エミッタをそれぞれ接続している。切替
トランジスタQ1のベースは切替え信号の入力端子Tm
iに接続されており、この入力端子Tmiには、切替え
信号Scのパルスが入力される。
【0034】図1の回路構成における一次電源回路PS
1(図7参照)の出力電圧は、切替信号Scが“L”の
ときは切替トランジスタQ1は遮断状態なので、ツェナ
ーダイオードZD1(ツェナー電圧は10V)とツェナ
ーダイオードZD2(ツェナー電圧は32V)それぞれ
のツェナー電圧の和である10V+32V=42Vに設
定されている。これに対して、切替信号Scが“H”の
ときは切替トランジスタQ1が導通状態なので、ツェナ
ーダイオードZD2はバイパスされる結果、ツェナーダ
イオードZD1のみのツェナー電圧である10Vに設定
される。このように、例えば、ツェナーダイオードZD
1としてツェナー電圧10Vのものを、ツェナーダイオ
ードZD2としてツェナー電圧32Vのものを選ぶと、
切替信号Scが“L”のときは一次電源回路PS1(図
7参照)の出力電圧は、図8の回路例とまったく同じ4
2Vに、切替信号Scが“H”のときは10Vに、それ
ぞれ設定され、しかも各々は安定的に電圧供給される。
【0035】一方、二次電源回路PS2内の制御IC5
0の動作電流乃至消費電力に着目してみると、制御IC
50の動作電流を図8の場合と同じ10mAであるとす
ると、切替信号Scが“L”のときは、42V×10m
A=420mWの電力消費量となるが、切替信号Scが
“H”のときは、10V×10mA=100mWの電力
消費量となり、その電力損失を略1/4に削減すること
ができる。
【0036】また、出力(端子)1に接続された1kΩ
の負荷抵抗R1は、切替信号Scが“H”のときは(1
0V)2/1kΩ=0.1Wの電力消費となり、その電
力損失を略1/17に削減することもできる。
【0037】図2は、二次電源回路PS2のスイッチン
グ素子のスイッチング損失電力の発生要因を示した図で
あり、同図に示すように、スイッチング損失電力は同素
子にかかる電圧Vceと流れる電流Icとの切替り期間
の重なりにより生じるので、流れる電流Icが同一条件
であれば、素子にかかる電圧Vceが小さいほどスイッ
チング損失電力を小さく抑えることができる。図1に示
した回路構成においては、二次電源回路PS2のスイッ
チング素子にかかる電圧Vceは、切替信号Scが
“L”のときは42Vであるのに対して切替信号Scが
“H”のときは10Vに低減されるので、そのスイッチ
ング損失電力も概算で1/4程度に抑制することを期待
できる。
【0038】従って、プリンタ待機状態のように一次電
源回路PS1の出力電圧(パワー系電圧)の供給先回路
/素子(各モータ、各モータのドライバ回路、印字ヘッ
ド、ヘッド駆動回路など)が定常時定格電圧を必要とし
ない時には、切替信号Scを“H”にすることにより、
同一次電源回路PS1の出力電圧の設定を下げること
で、二次電源回路PS2の入出力電圧差を小さく抑え、
同二次電源回路PS2のスイッチング損失電力と制御I
C50乃至制御回路の駆動電力を大幅に軽減することが
できる。
【0039】以上、第1の実施形態では、プリンタ待機
状態のように一次電源回路PS1の出力電圧(パワー系
電圧)の供給先回路/素子(各モータ、各モータのドラ
イバ回路、印字ヘッド、ヘッド駆動回路など)が定常時
定格電圧を必要としない時には、切替信号Scを“H”
にすることにより、同一次電源回路PS1の出力電圧の
設定を10Vに下げ、10V一定の電圧に維持しておく
例について述べた。
【0040】しかしながら、本発明の他の実施形態とし
て、そのようなプリンタ待機状態等において、電源装置
が動作状態と停止状態の2つのモードを繰り返すことに
より、一次電源回路PS1の平均的な出力電力を下げる
態様も考えられる。
【0041】以下、かかる機能を有する本発明の第2の
実施形態に係る電源装置について、図面を参照して詳細
に説明する。この第2の実施形態でも、本発明の電源装
置をインクジェットプリンタの電源部に安定化電源とし
て用いる例に適用した。
【0042】図3には、本実施形態の電源装置の主要部
である一次電源回路の定電圧制御検出回路部と二次電源
回路の制御ICとスイッチング回路とが抜粋して示され
ている。本実施形態の電源装置も、一般的なRCC方式
のものであり、その基本的構成は公知のものと同様であ
り、従来例や第1の実施形態で述べたところと異なるも
のでもない。
【0043】即ち、本実施形態では、一次電源回路の定
電圧制御検出回路部は、図3に示すように、商用電源
[AC](図示せず)を1次側としプリンタの駆動部等
(図示せず)を2次側とする変圧器43と、変圧器43
の1次側に配置される交流生成用スイッチングトランジ
スタQ44とを有する。この電源装置は、制御信号用フ
ォトカプラPcを備え、この制御信号用フォトカプラP
cは、変圧器43の2次側に配置された発光素子として
のフォトダイオードPD1及び1次側に配置した受光素
子としてのフォトトランジスタPT1を含んでいる。そ
して、2次側のフォトダイオードPD1からの制御信号
S1を1次側のフォトトランジスタPT1で受光し、こ
のフォトトランジスタPT1が導通することにより、1
次側制御回路CCが交流生成用スイッチングトランジス
タQ44を制御する。また、図中のツェナーダイオード
ZD1のツェナー電圧(42V)を越えると、上述した
制御信号用フォトカプラPcの2次側のフォトダイオー
ドPD1からスイッチング動作を抑制する信号である制
御信号S1が発せられ、1次側のフォトトランジスタP
T1で受光され、1次側制御回路CCが上記交流生成用
スイッチングトランジスタQ44を制御することによ
り、出力電圧を安定的に維持している。尚、二次電源回
路PS2は、図8に述べた従来例や図1に述べた第1の
実施形態のものと全く同様である。
【0044】本実施形態の電源装置が図8に述べた従来
例と相違するのは、図8の回路構成に停止信号用フォト
カプラPsと切替えトランジスタQ1を追加した点であ
る。本実施形態の特徴は、電源装置に上述した動作状態
と停止状態の2つのモードを繰り返させるため、上述し
た制御信号S1とは別に、停止信号S2によりスイッチ
ング動作を任意に停止させる点にある。
【0045】即ち、この定電圧制御検出回路部は、上述
した構成に加え、停止信号用フォトカプラPsと切替え
トランジスタQ1を有している。停止信号用フォトカプ
ラPsは、変圧器43の2次側に配置された発光素子と
してのフォトダイオードPD2及び1次側に配置した受
光素子としてのフォトトランジスタPT2を含んでい
る。そして、2次側のフォトダイオードPD2からの停
止信号S2を1次側のフォトトランジスタPT2で受光
し、このフォトトランジスタPT2が導通することによ
り、1次側制御回路CCが交流生成用スイッチングトラ
ンジスタQ44のスイッチング動作を停止させる。ま
た、切替えトランジスタQ1は、エミッタ接地のバイポ
ーラトランジスタから成り、そのコレクタは抵抗を介し
てフォトダイオードPD2の陰極に接続され、そのベー
スは切替え信号の入力端子Tmiに接続されている。こ
の入力端子Tmiには、切替信号Scのパルスが入力さ
れる。
【0046】さて、上記定電圧制御検出回路部の動作を
説明すれば、図3の回路構成において、入力端子Tmi
に入力される切替信号Scが“L”のときは切替トラン
ジスタQ1は遮断状態なので、停止信号用フォトカプラ
PsのフォトダイオードPD2は停止信号S2を発せ
ず、出力(端子)1に現われる本電源装置の出力電圧は
ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧で定まる。本
実施形態では、インクジェットプリンタの印字ヘッドに
加える電圧を考慮して、ZD1としてツェナー電圧42
Vのものを選択している。従って、切替信号Scが
“L”のときは出力設定電圧は42Vに設定され、安定
的に出力(端子)1へ電圧供給されるので、プリンタの
動作状態において、印字ヘッド等のプリンタ機構部に4
2Vの定電圧が供給される。一方、切替信号Scが
“H”のときは切替トランジスタQ1は導通状態となり
停止信号用フォトカプラPsのフォトダイオードPD2
から停止信号S2が発せられ、この停止信号S2を1次
側のフォトトランジスタPT2で受光し、このフォトト
ランジスタPT2が導通することにより、1次側制御回
路CCが交流生成用スイッチングトランジスタQ44の
スイッチング動作を停止させる。
【0047】図4は、図3の回路の出力電圧の時間変化
を示した模式図であり、出力(端子)1の電圧は切替信
号の“L”、“H”に応じて上昇、下降を繰り返す時間
変化を示す。図4では、切り替え方法として以下の3つ
の例を示している。
【0048】図4に示すように、切替方法1は、出力電
圧が42Vに達した後しばらくして切替信号が“L”か
ら“H”へ切り替わる制御例である。切替方法2は、出
力電圧が42Vに達した時点で切替信号が“L”から
“H”へ切り替わる制御例である。切替方法3は、出力
電圧が42Vに達する以前に切替信号が“L”から
“H”へ切り替わる制御例である。
【0049】上述したように、切替方法1は、出力電圧
が42Vに達した後しばらくして切替信号が“L”から
“H”へ切り替わる制御例を表している。即ち、図4に
示すように、期間1になり切替信号がそれまでの“L”
から“H”に変わると停止信号用フォトカプラPsのフ
ォトダイオードPD2から停止信号S2が発せられ、こ
の停止信号S2を1次側のフォトトランジスタPT2で
受光し、このフォトトランジスタPT2が導通すること
により、1次側制御回路CCが交流生成用スイッチング
トランジスタQ44のスイッチング動作を停止させる。
このときの出力電圧の時間変化は、負荷に接続されたイ
ンピーダンスと出力側のコンデンサ容量によって定まる
特性で時間とともに下降していく。
【0050】ある時間が経過し、期間2になり切替信号
がそれまでの“H”から“L”に変わると停止信号用フ
ォトカプラPsのフォトダイオードPD2からの停止信
号S2は発せられなくなる。この時点で出力電圧は出力
電圧設定値である42Vを下回る過小電圧状態となり、
スイッチング動作を抑制する制御信号S1は発せられ
ず、1次側制御回路CCは交流生成用スイッチングトラ
ンジスタQ44に最大限のスイッチング動作をさせる。
このときの出力電圧の時間変化は、負荷に接続されたイ
ンピーダンスと出力側のコンデンサ容量とスイッチング
素子の電流制限値によって定まる特性で時間とともに上
昇していく。出力電圧が出力電圧設定値である42Vに
達すると、1次側制御回路CCは軽負荷状態でのスイッ
チング動作へと移行する。これが期間3である。
【0051】図5は、切替方法1,2,3の場合の電源装
置電力損失と出力電力との関係を説明する図である。電
源装置電力損失と出力電力との関係は図5のO点からC
点、A点、を通りB点に達する特性線を示す。ここで、
O点は停止時の動作点、A点は軽負荷時の動作点、B点
は最大動作時の動作点、Paは軽負荷時の出力電力、P
bは最大動作時の出力電力、である。
【0052】本実施形態のように、電源装置が停止状態
と最大動作状態の2つの状態のみを繰り返すときの平均
電力損失は、図5中のO点とB点を結ぶ直線上にあり、
出力電力が軽負荷時Paの場合の平均電力損失は図中の
L点となる。L点は線分OBを停止状態と最大動作状態
の時間比の逆数比で内分した点となる。さらに、停止状
態と最大動作状態に軽負荷状態を加えた3つの状態を繰
り返す場合の平均電力損失は、L点とA点を結ぶ線分L
Aを、停止状態と最大動作状態の時間和と軽負荷状態の
時間との比の逆数比で内分したM点となる。 ここで、
仮に、図4の期間1〜3の時間比率を4:1:1として
図5に当てはめてみると、L点は線分OBを1:4に内
分する点であり、M点は線分LAを1:(4+1)に内
分する点となり、電力損失M点を軽負荷時の電力損失A
点よりも小さくすることができることは明らかである。
【0053】切替方法2は、出力電圧が42Vに達した
時点で切替信号が“L”から“H”へ切り替わる制御例
を表している。これは切替方法1において、期間3=0
とおくことと等価である。ここで、仮に、図4の期間1
〜3の時間比率を4:1:0として図5に当てはめてみ
ると、L点は線分OBを1:4に内分する点となり、電
力損失L点を軽負荷時の電力損失A点よりも小さくする
ことができることは明らかである。
【0054】切替方法3は、出力電圧が42Vに達する
以前に切替信号が“L”から“H”へ切り替わる制御例
を表している。期間4になり切替信号がそれまでの
“L”から“H”に変わると停止信号用フォトカプラP
sのフォトダイオードPD2から停止信号S2が発せら
れ、1次側制御回路CCは交流生成用スイッチングトラ
ンジスタQ44のスイッチング動作を停止する。このと
きの出力電圧の時間変化は、負荷に接続されたインピー
ダンスと出力側のコンデンサ容量によって定まる特性で
時間とともに下降していく。
【0055】ある時間が経過し、期間5になり切替信号
がそれまでの“H”から“L”に変わると停止信号用フ
ォトカプラPsのフォトダイオードPD2からの停止信
号S2は発せられなくなる。この時点で出力電圧は出力
電圧設定値である42Vを下回る過小電圧状態となり、
スイッチング動作を抑制する制御信号S1は発せられ
ず、1次側制御回路は最大限のスイッチング動作をす
る。このときの出力電圧の時間変化は、負荷に接続され
たインピーダンスと出力側のコンデンサ容量とスイッチ
ング素子の電流制限値によって定まる特性で時間ととも
に上昇していく。
【0056】出力電圧が出力電圧設定値である42Vに
達する前に切替信号がそれまでの“L”から“H”に変
わると、停止信号用フォトカプラPsのフォトダイオー
ドPD2から停止信号S2が発せられ、先の動作を繰り
返し行う。
【0057】ここで、仮に、図4の期間4、5の時間比
率を4:1として図5に当てはめてみると、L点は線分
OBを1:4に内分する点となり、電力損失L点を軽負
荷時の電力損失A点よりも小さくすることができること
は明らかである。
【0058】なお、切り替え信号は時間をパラメータと
して生成してもよいし、出力電圧を検出しその電圧に応
じて適切に生成してもよい。出力電圧を検出しその電圧
に応じて適切に生成する方が制御しやすい。また、切替
信号が“L”の継続時間、“H”の継続時間は一定であ
る必要もない。
【0059】尚、上述した切替方法1〜3のうちでは、
切替方法3が最も好適である。本発明では一次電源回路
PS1の出力電圧が低い方が効果的であり、切替方法3
は一次電源回路PS1の出力電圧を、切替方法1及び2
に比べ、より低い状態で遷移させる切替方法だからであ
る。
【0060】以上に述べた第2の実施形態において、本
発明者は、図3の回路と同様の回路を試作し、この試作
回路にて実測したところ、プリンタ待機状態の消費電力
を、従来の69%(4.45W→3.06W)に、同じ
く電源の電力損失を従来の48%(2.69W→1.2
9W)に削減できることを確認できた。
【0061】次に、図6に上述した図9及び図10をも
併せ参照して、本発明の第3の実施形態について述べ
る。本実施形態では、本発明に係る、上述した並列型の
電源装置をインクジェットプリンタの電源部に安定化電
源として用いる例に適用した。また、その電源回路に
は、従来例及び第1及び第2の実施形態と同様に、RC
C回路方式のものを採用した。
【0062】図9及び図10は、本実施形態の理解を容
易にするため、従来の一般的な並列型の電源装置の構成
を示すものである。図9は、従来の一般的な並列型の電
源装置の基本構成を示したブロック図であり、図中の電
圧値はインクジェットプリンタの代表的な値を記してあ
る。図10は、従来の一般的な並列型の電源装置におけ
る第1の電源回路の定電圧制御検出回路部を抜粋した回
路図である。各部の機能や定電圧に制御する原理は、図
1に示した第1の実施形態のものと同じである。
【0063】図6は、本実施形態に係る並列型の電源装
置の第1の電源回路PS1´の定電圧制御検出回路部を
抜粋した回路図である。同図からも明らかなように、本
実施形態の特徴は、図10に示した従来の並列型の電源
装置における定電圧制御検出回路部に、第1の電源回路
PS1´の出力電圧の設定を下げる機能(本実施形態の
回路構成としては、主としてツェナーダイオードZD1
2と切替トランジスタQ11により構成される)を追加
した点にある。
【0064】本実施形態の電源装置においても、図6に
示すように、ツェナーダイオードZD11に直列にツェ
ナーダイオードZD12を接続して2段構成とし、ツェ
ナーダイオードZD11、ZD12の陽極に切替トラン
ジスタQ11のコレクタ、エミッタをそれぞれ接続した
のは、上述した第1の実施形態のものと同様である。
【0065】さて、図6の回路構成における第1の電源
回路PS1´の出力電圧は、切替信号Scが“L”のと
きは切替トランジスタQ11は遮断状態なので、ツェナ
ーダイオードZD11(ツェナー電圧は10V)とツェ
ナーダイオードZD12(ツェナー電圧は32V)それ
ぞれのツェナー電圧の和である10V+32V=42V
に設定されている。これに対して、切替信号Scが
“H”のときは切替トランジスタQ11が導通状態なの
で、ツェナーダイオードZD12はバイパスされる結
果、ツェナーダイオードZD11のみのツェナー電圧で
ある10Vに設定される。このように、例えば、ツェナ
ーダイオードZD11としてツェナー電圧10Vのもの
を、ツェナーダイオードZD12としてツェナー電圧3
2Vのものを選ぶと、切替信号Scが“L”のときは一
次電源回路PS1の出力電圧は、図10の回路例とまっ
たく同じ42Vに、切替信号Scが“H”のときは10
Vに、それぞれ設定され、しかも各々は安定的に電圧供
給される。
【0066】従って、プリンタ待機状態のように第1の
電源回路PS1´の出力電圧(パワー系電圧)の供給先
回路/素子(各モータ、各モータのドライバ回路、印字
ヘッド、ヘッド駆動回路など)が定常時定格電圧を必要
としない時には、切替信号Scを“H”にすることによ
り、同第1の電源回路PS1´の出力電圧の設定を下げ
ることで、パワー系電圧の供給先回路/素子の損失を低
減することができる。
【0067】因みに、出力(端子)1に接続された1k
Ωの負荷抵抗R11は、切替信号Scが“L”のときは
(42V)2/1kΩ=1.764Wの電力消費量であ
るのに対し、切替信号Scが“H”のときは(10V)
2/1kΩ=0.1Wの電力消費量となり、その電力損
失を略1/17に削減することが可能である。
【0068】尚、以上のような並列型の電源装置につい
ても、他の実施形態として、上述した第2の実施形態と
同様に、プリンタ待機状態等において、電源装置が動作
状態と停止状態の2つのモードを繰り返すことにより、
第1の電源回路PS1´の平均的な出力電力を下げる態
様も考え得るのは勿論である。
【0069】以上、本発明を特定の実施形態について述
べたが、本発明はこれらに限られるものではなく、特許
請求の範囲に記載した範囲内で他の実施形態についても
適用される。
【0070】例えば、第1及び第3の実施形態では、2
つのツェナーダイオードを直列に接続し、例えば、プリ
ンタが待機状態に入ったときに、切替信号により切替ト
ランジスタを導通させ、一方のツェナーダイオードをバ
イパスされるようにして、一次又は第1の電源回路の出
力電圧の設定を下げる構成を採用し、また第2の実施形
態では、電源装置が動作状態と停止状態の2つのモード
を繰り返すことにより、一次電源回路の出力電力を下げ
る構成を採用しているが、他の回路構成乃至は手段によ
り、一次又は第1の電源回路の出力電圧を下げるように
してもよい。
【0071】尚、上述した実施形態では、インクジェッ
トプリンタを例に本発明を説明したが、レーザプリンタ
など他のプリンタはもとより、広く他の電子機器にも適
用し得るのは勿論である。
【0072】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1〜4記載の発明によれば、直列型の電源装置構成にお
いて、一次電源回路の出力電圧を下げることが可能なの
で、例えば、プリンタの待機状態のように一次電源回路
の出力電圧(パワー系電圧)の供給先回路/素子(モー
タ、モータドライバ回路、ヘッド、ヘッド駆動回路な
ど)が定常時定格電圧を必要としない時に、同一次電圧
の出力設定を下げることにより、一次電源出力電圧(パ
ワー系電圧)の供給先回路/素子の損失を低減し、ま
た、二次電源回路の入出力電圧差を小さく抑え、同二次
電源回路のスイッチング損失電力を低減し、さらに、二
次電源回路内の制御IC/制御部の供給電圧を下げ、駆
動電力を軽減することができる。
【0073】一方、請求項8〜10記載の発明によれ
ば、並列型の電源装置構成において、パワー系の出力電
圧を下げることが可能なので、例えば、プリンタの待機
状態のように、パワー系の出力電圧の供給先回路/素子
(モータ、モータドライバ回路、ヘッド、ヘッド駆動回
路など)が定常時定格電圧を必要としない時に、パワー
系の出力電圧を下げることにより、パワー系出力電圧の
供給先回路/素子の損失を低減し得る。
【0074】また、請求項5乃至7記載の発明によれ
ば、更に、停止状態と動作状態の2つのモードを繰り返
すことにより一次電源回路の平均的な出力電圧を下げる
ことで、例えば、プリンタ待機状態の消費電力や電源の
電力損失を従来よりも大幅に削減することも可能であ
る。これから省エネの時代になり、プリンタ業界のみな
らず電源回路業界がこぞって省エネ技術確立に向かう傾
向が予測されることに鑑みれば、その工業的価値は極め
て大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る直列型の電源
装置における一次電源回路の定電圧制御検出回路部と、
二次電源回路の制御ICとスイッチング回路とを抜粋し
て示す図である。
【図2】 一般的な直列型の電源装置における二次電源
回路のスイッチング素子のスイッチング損失電力の発生
要因を示した図である。
【図3】 本発明の第2の実施形態に係る直列型の電源
装置における一次電源回路の定電圧制御検出回路部と、
二次電源回路の制御ICとスイッチング回路とを抜粋し
て示す図である。
【図4】 図3に示した一次電源回路の出力電圧の時間
変化を示した模式図であり、一次電源回路の出力電圧
は、切替信号の“L”、“H”に応じて上昇、下降を繰
り返す時間変化を示す。
【図5】 切替方法1〜3の場合の電源装置電力損失と
出力電力との関係を説明するための図である。
【図6】 本発明の第3の実施形態に係る並列型の電源
装置の第1の電源回路の定電圧制御検出回路部を抜粋し
た回路図である。
【図7】 従来の一般的な直列型の電源装置の基本構成
を示したブロック図である。
【図8】 従来の一般的な直列型の電源装置における一
次電源回路の定電圧制御検出回路部と、二次電源回路の
制御ICとスイッチング回路とを抜粋した回路図であ
る。
【図9】 従来の一般的な並列型の電源装置の基本構成
を示したブロック図である。
【図10】 従来の一般的な並列型の電源装置における
第1の電源回路の定電圧制御検出回路部を抜粋した回路
図である。
【符号の説明】
PS1 一次電源回路 PS2 二次電源回路 PS1´ 第1の電源回路 PS2´ 第2の電源回路 ZD1,ZD11 ツェナーダイオード ZD2,ZD12 ツェナーダイオード PD1 フォトダイオード S1 制御信号 PT1 フォトトランジスタ 40 商用電源(AC) 40´ 商用電源(AC) 43 変圧器 Q44 交流生成用スイッチングトラン
ジスタ Pc 制御信号用フォトカプラ CC 1次側制御回路 Q1,Q11 切替トランジスタ PD2 フォトダイオード PT2 フォトトランジスタ Tmi 入力端子 Sc 切替信号

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次電源回路と、該一次電源回路の出力
    を入力とする二次電源回路を備える電源装置であって、
    前記一次電源回路の出力電圧を下げることを可能に構成
    されていることを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電源装置において、前記
    一次電源回路の出力電圧は主として電子機器の駆動機構
    に供給すると共に該電子機器の主制御部に前記二次電源
    回路の出力電圧を供給することを特徴とする電源装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電源装置において、前記
    電子機器の駆動機構が所定の電圧を必要としないとき
    は、前記一次電源回路の出力電圧を下げることを可能に
    構成されていることを特徴とする電源装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電源装置において、前記
    一次電源回路は、更に、商用電源を一次側とし前記電子
    機器の駆動機構を二次側とする変圧器と、該変圧器の一
    次側に配置されるスイッチングトランジスタとを有し、
    該スイッチングトランジスタのスイッチング動作を制御
    することにより、前記電子機器の駆動機構へ定電圧を供
    給する電源回路であって、定電圧検出信号の被検出電圧
    を前記電子機器の駆動機構が所定の電圧を必要とすると
    きは前記所定の電圧に等しい第1の電圧に設定し、前記
    電子機器の駆動機構が所定の電圧を必要としないとき
    は、該第1の電圧よりも低い第2の電圧に設定すること
    で、前記一次電源回路の出力電圧を下げることを可能に
    構成されていることを特徴とする電源装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の電源装置において、前記
    一次電源回路が動作状態と停止状態の2つのモードを繰
    り返すことにより、前記一次電源回路の出力電圧を下げ
    ることを可能に構成されていることを特徴とする電源装
    置。
  6. 【請求項6】 リンギングチョークコンバータ回路方式
    を採用した請求項5記載の電源装置において、前記動作
    状態は、リンギングチョークコンバータ回路の効率が良
    い最適動作状態であり、該最適動作状態と損失が極めて
    小さい停止状態とをパルス状の切替信号により繰り返し
    切り替えて動作させることで、前記一次電源回路の出力
    電圧を下げることを可能に構成されていることを特徴と
    する電源装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の電源装置において、前記
    切替信号は、前記一次電源回路の出力電圧が最大出力に
    達するより前に切り替わることを特徴とする電源装置。
  8. 【請求項8】 第1及び第2の出力電圧を有し、前記第
    1の出力電圧を電子機器の主として駆動機構に供給する
    と共に該電子機器の主制御部に前記第2の出力電圧を供
    給する電源装置であって、前記第1の出力電圧を下げる
    ことを可能に構成されていることを特徴とする電源装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の電源装置において、前記
    電子機器の駆動機構が所定の電圧を必要としないとき
    は、前記第1の出力電圧を下げることを可能に構成され
    ていることを特徴とする電源装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の電源装置において、更
    に、商用電源を一次側とし前記電子機器の駆動機構を二
    次側とする変圧器と、該変圧器の一次側に配置されるス
    イッチングトランジスタとを有し、該スイッチングトラ
    ンジスタのスイッチング動作を制御することにより、前
    記電子機器の駆動機構及び主制御部に定電圧を供給する
    電源装置であって、定電圧検出信号の被検出電圧を前記
    電子機器の駆動機構が所定の電圧を必要とするときは前
    記所定の電圧に等しい電圧Vhに設定し、前記電子機器
    の駆動機構が所定の電圧を必要としないときは、該電圧
    Vhよりも低い電圧Vlに設定することで、前記第1の
    出力電圧を下げることを可能に構成されていることを特
    徴とする電源装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の電源装置において、動
    作状態と停止状態の2つのモードを繰り返すことによ
    り、前記第1の出力電圧を下げることを可能に構成され
    ていることを特徴とする電源装置。
  12. 【請求項12】 リンギングチョークコンバータ回路方
    式を採用した請求項11記載の電源装置において、前記
    動作状態は、リンギングチョークコンバータ回路の効率
    が良い最適動作状態であり、該最適動作状態と損失が極
    めて小さい停止状態とをパルス状の切替信号により繰り
    返し切り替えて動作させることで、前記第1の出力電圧
    を下げることを可能に構成されていることを特徴とする
    電源装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の電源装置において、
    前記切替信号は、前記第1の出力電圧が最大出力に達す
    るより前に切り替わることを特徴とする電源装置。
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