JP2002262481A - 給電装置 - Google Patents

給電装置

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JP2002262481A
JP2002262481A JP2001052980A JP2001052980A JP2002262481A JP 2002262481 A JP2002262481 A JP 2002262481A JP 2001052980 A JP2001052980 A JP 2001052980A JP 2001052980 A JP2001052980 A JP 2001052980A JP 2002262481 A JP2002262481 A JP 2002262481A
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    • B60L1/00Supplying electric power to auxiliary equipment of vehicles
    • B60L1/003Supplying electric power to auxiliary equipment of vehicles to auxiliary motors, e.g. for pumps, compressors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み付け及びメンテナンスがし易く小型な給
電装置を提供する。 【解決手段】 一次コイル7を有する第一給電手段8
と、制御信号を送信する第一通信手段9と、少なくとも
一つの第一外部接続部10と、を少なくとも有してこれ
ら各構成をひとまとめにしユニット単位で構成した第一
給電ユニット5を備える。また、二次コイル12を有す
る第二給電手段13と、着脱自在な蓄電部材14を有す
る充電手段15と、制御信号を受信する第二通信手段1
6と、少なくとも一つの第二外部接続部18と、蓄電部
材14、第二通信手段16、及び第二外部接続部18が
接続されるとともに負荷の駆動を制御する負荷制御手段
17と、を少なくとも有してこれら各構成をひとまとめ
にしユニット単位で構成した第二給電ユニット6を備え
る。第一給電ユニット5及び第二給電ユニット6は、二
部材としての車体本体2及びスライドドア3に対して着
脱自在に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001 】
【発明の属する技術分野】本発明は、近接した二部材の
一方から他方へ相互誘導作用によって電力の供給を行う
給電装置に関する。
【0002 】
【従来の技術】この種のものとしては、自動車の車体本
体から各ドア部へ、或いは、車体本体からスライドドア
への電力供給を行う給電装置等が知られている。図7は
従来例の給電装置を四つのドア部それぞれに取り付けた
状態を示す概略構成図、図8は図7の要部の拡大構成図
である。
【0003 】図7及び図8において、自動車の車体本
体101には、四つのドア部102が開閉自在に設けら
れており、各ドア部102それぞれに車体本体101か
ら電力の供給がなされるように構成されている。すなわ
ち、車体本体101には、第一通信装置103と、各ド
ア部102の開閉部分に配置される四つの一次側電磁的
結合器104とが設けられている。その四つの一次側電
磁的結合器104は、それぞれワイヤハーネス105を
介して第一通信装置103に接続されている。
【0004 】これに対し各ドア部102には、一次側
電磁的結合器104に対向する二次側電磁的結合器10
6が設けられている。また、ワイヤハーネス107を介
して二次側電磁的結合器106に接続される第二通信装
置108と、ダイオードブリッジ109を有する充電器
110と、ドア側バッテリ111とが設けられている。
【0005 】尚、引用符号112はドア部102に設
けられた電装品、引用符号113は電装品用スイッチ、
引用符号114は第二通信装置108に内蔵されたオー
トゲインコントロールを示している。
【0006 】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来技術
にあっては、上記各構成部材を一つ一つ車体本体101
又はドア部102に固定しなければならないことから、
組み付けが煩雑になって作業性に影響を来していた。ま
た、上記各構成部材を固定する際に、スペースを確保し
ながら作業を進めなければならないことから、給電装置
の小型化を図ることが困難であった。さらには、一つ一
つ固定していることから取り外しが非常に面倒であっ
て、メンテナンス性に影響を来していた。
【0007 】本発明は、上述した事情に鑑みてなされ
るもので、組み付け及びメンテナンスがし易く小型な給
電装置を提供することを課題とする。
【0008 】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
なされた請求項1記載の本発明の給電装置は、二部材を
近接させて相互誘導作用により前記二部材の一方から他
方へ電力の供給を行う給電装置であって、一次コイルを
有する第一給電手段と、駆動すべき負荷に対しての制御
信号を送信する第一通信手段と、前記第一給電手段及び
前記第一通信手段と外部との接続を行う少なくとも一つ
の第一外部接続部と、を少なくとも有してこれらを一つ
にまとめ、前記二部材のうちの前記一方に対して着脱自
在となるように構成した第一給電ユニットと、前記一次
コイルの近接により誘導起電力が生じる二次コイルを有
する第二給電手段と、前記第一通信手段から送信された
前記制御信号を受信する第二通信手段と、前記負荷が接
続される少なくとも一つの第二外部接続部と、前記第二
給電手段、前記第二通信手段、及び前記第二外部接続部
が直接又は間接的に接続されるとともに前記負荷の駆動
を制御する負荷制御手段と、を少なくとも有してこれら
を一つにまとめ、前記二部材のうちの前記他方に対して
着脱自在となるように構成した第二給電ユニットと、を
備えたことを特徴としている。
【0009 】請求項2記載の本発明の給電装置は、請
求項1に記載の給電装置において、前記第二給電ユニッ
トは、前記第二給電手段から供給された電力を充電する
ことが可能な蓄電部材を有する充電手段を更に有するこ
とを特徴としている。
【0010 】請求項3記載の本発明の給電装置は、請
求項2に記載の給電装置において、前記蓄電部材は、前
記第二給電ユニットに対して着脱自在であることを特徴
としている。
【0011 】請求項1に記載された本発明によれば、
少なくとも第一給電手段と第一通信手段と第一外部接続
部とがひとまとめになった第一給電ユニットが構成され
る。また、少なくとも第二給電手段と第二外部接続部と
負荷制御手段とがひとまとめになった第二給電ユニット
が構成される。二部材に給電装置を設ける際には、第一
給電ユニット及び第二給電ユニットをそのユニット単位
で二部材の一方、他方にそれぞれ取り付ける。また、メ
ンテナンスの際には、上記ユニット単位で二部材の一
方、他方から取り外す。
【0012 】請求項2に記載された本発明によれば、
第二給電手段と第二外部接続部と負荷制御手段と蓄電部
材を有する充電手段とがひとまとめになった第二給電ユ
ニットが構成される。これにより、二部材のうちの他方
が蓄電部材を有し、また、その他方が二部材のうちの一
方からの制御信号を受信する。従って、二部材のうちの
他方が上記一方に対しワイヤレスで作動する。
【0013 】請求項3に記載された本発明によれば、
蓄電部材の交換作業が蓄電部材のみの取り外しで対応さ
れる。
【0014 】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の給電装置を自動車
用スライドドアに適用した一実施の形態の基本構成を示
すブロック図である。また、図2は図1の具体例を示す
ブロック図である。
【0015 】図1において、二部材のうちの一方に相
当する自動車1の車体本体2と、その車体本体2に対し
てスライド自在に設けられた二部材のうちの他方に相当
するスライドドア3とのドア連結部分には、相互誘導作
用によって車体本体2からスライドドア3へ電力の供給
がなされる給電装置4が設けられている。その給電装置
4は、車体本体2に対して着脱自在に構成された第一給
電ユニット5と、スライドドア3に対して着脱自在に構
成された第二給電ユニット6とを備えている。
【0016 】上記第一給電ユニット5は、一次コイル
7を有する第一給電手段8と、第一通信手段9と、第一
外部接続部10とを少なくとも有しており、これらがケ
ーシング11に収容されてひとまとめになって構成され
ている。また、上記第二給電ユニット6は、二次コイル
12を有する第二給電手段13と、蓄電部材14を有す
る充電手段15と、第二通信手段16と、負荷制御手段
17と、第二外部接続部18とを少なくとも有してお
り、これらがケーシング19に収容されてひとまとめに
なって構成されている。
【0017 】尚、ケーシング11及びケーシング19
は、特に図示しないが、ネジ止めなどの適宜固定手段に
よって容易に車体本体2及びスライドドア3に固定する
ことができるように形成されているものとする(ネジ止
めの場合、取り外しも容易となる)。また、第一外部接
続部10及び第二外部接続部18は、単数、複数いずれ
であってもよいものとする。第一外部接続部10及び第
二外部接続部18は、負荷などの接続相手と最適な位置
関係となるように配置することが好ましいものとする。
【0018 】上記第一給電手段8は、上記第一外部接
続部10を介して車体側バッテリから電力の供給を受
け、一次コイル7に交流の起電力を供給するように構成
されている。第一外部接続部10は、例えばコネクタと
して形成されている。
【0019 】上記第一通信手段9は、スライドドア3
の例えばパワーウィンドウのように、駆動すべき負荷に
対しての制御信号を送信することができるように構成さ
れている。尚、送信(通信)は無線によるものであるも
のとする。光通信、赤外線による通信も含むものとす
る。第一通信手段9は、本一実施の形態において、受信
に係る機能も有しているものとする。
【0020 】上記第二給電手段13は、スライドドア
3が閉じた状態において、上記二次コイル12が上記一
次コイル7に近接するように構成されている。また、第
二給電手段13は、一次コイル7との相互誘導作用によ
って二次コイル12に生じた誘導起電力を交流−直流変
換し整流する機能を有して構成されている。
【0021 】上記充電手段15は、第二給電手段13
から供給された電力を蓄電部材14に充電することがで
きる機能を有して構成されている。尚、蓄電部材14
は、キャパシタや二次電池、或いはこれらを並列接続し
たものである。負荷の特性要件に応じたものを適宜選定
するものとする。
【0022 】上記第二通信手段16は、上記第一通信
手段9から送信された制御信号を受信することができる
ように構成されている。また、第二通信手段16は、本
一実施の形態において、送信(上述と同様)に係る機能
も有しているものとする。
【0023 】上記負荷制御手段17には、上記蓄電部
材14、上記第二通信手段16、及び上記第二外部接続
部18が接続されている。また、負荷制御手段17は、
第二通信手段16が受信した制御信号、又はスライドド
ア3に設けられたスイッチの操作信号に基づいて、例え
ばパワーウィンドウなどの負荷を駆動制御することがで
きるように構成されている。
【0024 】上記第二外部接続部18は、負荷が接続
される部分であって、例えばコネクタとして形成されて
いる。
【0025 】以上、上記構成からも分かるように、給
電装置4は、各構成をひとまとめにしユニット単位で構
成した第一給電ユニット5と第二給電ユニット6とを備
えている。また、その第一給電ユニット5及び第二給電
ユニット6は、車体本体2及びスライドドア3に対して
着脱自在に構成されている。
【0026 】従って、給電装置4は、車体本体2及び
スライドドア3にそれぞれユニット単位で取り付けるこ
とができる。これにより、従来の給電装置よりも組み付
けに係る作業性を格段に向上させることができる。そし
て、作業性を向上させることにより、コストの削減も図
ることができる。
【0027 】また、給電装置4は、第一給電ユニット
5及び第二給電ユニット6毎に車体本体2及びスライド
ドア3から取り外すことができる。これにより、従来よ
りもメンテナンスをし易くすることができる。そして、
メンテナンスをし易くすることにより、メンテナンスに
係るコストの削減も図ることができる。
【0028 】さらに、給電装置4は、各構成をひとま
とめにしていることから、小型化を図ることができる。
これにより、作業性が向上するのは勿論のこと、ワイヤ
ハーネスの削減も図ることができる。そして、ワイヤハ
ーネスの削減を図ることにより、自動車1の重量が軽く
なり、燃費向上に寄与することができる。
【0029 】本発明により、組み付け及びメンテナン
スがし易く小型な自動車用スライドドアの給電装置4を
提供することができる。
【0030 】次に、図2を参照しながら給電装置の構
成をもう少し具体的に説明する。図2において、自動車
21の車体本体22には、スライドドア23が車体本体
22の前後方向にスライド自在に取り付けられているも
のとする。引用符号24は車体本体22に設けられたス
ライドドア23に対する開口枠部であり、その開口枠部
24のドア結合部分には、相互誘導作用によって電力の
供給がなされる給電装置25が設けられている。給電装
置25は、車体本体22とスライドドア23とに跨って
設けられており、スライドドア23が閉じている状態で
給電可能な一次側の電磁誘導コイルユニット26と、二
次側の電磁誘導コイルユニット27とを備えている。
【0031 】上記一次側の電磁誘導コイルユニット2
6は、車体本体22側の開口枠部24に対して着脱自在
に設けられており、図示しないケーシングに収容された
給電用の一次側給電コイル28と、一次コイル発振駆動
制御装置29と、制御装置30と、給電制御スイッチ
(給電制御SW)31と、第一通信手段としての送受信
無線機器32と、第一外部接続部としてのコネクタ3
3、34とを有している。一次側給電コイル28は、制
御装置30及び給電制御スイッチ31に接続された一次
コイル発振駆動制御装置29に接続されている。制御装
置30には、コネクタ33に接続された給電制御スイッ
チ31と、コネクタ34とが接続されている。
【0032 】また、上記二次側の電磁誘導コイルユニ
ット27は、一次側の電磁誘導コイルユニット26に対
向するようにスライドドア23に対して着脱自在に設け
られており、上記一次側給電コイル28と近接する給電
用の二次側給電コイル35と、整流回路36と、充電手
段としての充電スイッチ(充電SW)37及び蓄電部材
38と、負荷制御手段としての負荷制御装置39と、第
二通信手段としての送受信無線機器40と、第二外部接
続部としてのコネクタ41〜43とを有している。これ
らは図示しないケーシングに収容されている。また、二
次側給電コイル35は、整流回路36に接続されてい
る。整流回路36は、充電スイッチ37に接続されてい
る。その充電スイッチ37には、蓄電部材38が接続さ
れている。負荷制御装置39には、充電スイッチ37及
び蓄電部材38とコネクタ41〜43とが接続されてい
る。
【0033 】尚、本例において、車体本体22は特許
請求の範囲に記載した二部材のうちの一方に相当するも
のとする。また、スライドドア23は特許請求の範囲に
記載した二部材のうちの他方に相当するものとする。ま
た、一次側の電磁誘導コイルユニット26は特許請求の
範囲に記載した第一給電ユニットに、二次側の電磁誘導
コイルユニット27は特許請求の範囲に記載した第二給
電ユニットに相当するものとする。さらに、一次側給電
コイル28は特許請求の範囲に記載した一次コイルに、
二次側給電コイル35は特許請求の範囲に記載した二次
コイルに相当するものとする。さらにまた、一次側給電
コイル28と一次コイル発振駆動制御装置29と制御装
置30と給電制御スイッチ31は特許請求の範囲に記載
した第一給電手段に、二次側給電コイル35と整流回路
36は特許請求の範囲に記載した第二給電手段に相当す
るものとする。
【0034 】上記車体本体22には、上記一次側の電
磁誘導コイルユニット26の他に、車体側バッテリ44
と車体側制御ユニット45とが設けられている。その車
体側制御ユニット45は、一次側の電磁誘導コイルユニ
ット26が車体本体22に取り付けられるとコネクタ3
4を介して制御装置30に接続されるようになってい
る。車体側制御ユニット45には、スイッチ類46と図
示しないスライドドア開閉状態確認手段(例えば既知の
カーテシスイッチ)とが接続されている。車体側バッテ
リ44の電力ライン上には、図示しないイグニッション
スイッチが設けられている。
【0035 】これに対し、スライドドア23には、上
記二次側の電磁誘導コイルユニット27の他に、コネク
タ41、42に接続される負荷47、48と、コネクタ
43に接続されるドアスイッチ類とが設けられている。
【0036 】上記一次側給電コイル28は、既知構成
のものであって、その表面には被水(外部からの水滴の
降りかかり等)に対しての効果を奏するように合成樹脂
による被覆がなされている。また、一次側給電コイル2
8の一部は、開口枠部24から露出するようになってお
り、二次側給電コイル35が対向し且つ近接することが
できるように形成されている。
【0037 】上記一次コイル発振駆動制御装置29
は、一次側給電コイル28の発振駆動を制御するように
構成されている。言い換えれば、インバータとしての機
能を有するとともに、これをスイッチングする機能を有
しており、一次側給電コイル28の励磁をコントロール
することができるように構成されている。また、一次コ
イル発振駆動制御装置29は、図示しないマイクロプロ
セッサ等を有して構成されている。
【0038 】上記制御装置30は、一次コイル発振駆
動制御装置29の作動状態を監視するとともに、給電制
御スイッチ31のON/OFFを制御するように構成さ
れている。また、制御装置30は、図示しないマイクロ
プロセッサ等を有して構成されている。
【0039 】上記給電制御スイッチ31は、例えば既
知構成のリレーであって、上述の如く、そのON/OF
Fを制御装置30が制御するようになっている。そし
て、給電制御スイッチ31がON/OFFされることに
よって一次側の電磁誘導コイルユニット26への電力供
給が規制されるようになっている。
【0040 】上記送受信無線機器32は、上記制御装
置30に内蔵されている(別体であってもよいものとす
る)。また、送受信無線機器32は、スライドドア23
の後述する送受信無線機器40との間で制御信号を無線
により送受信する機器として構成されている。すなわ
ち、例えば運転者がスライドドア23のパワーウインド
ウに対するパワーウインドウスイッチを操作すると、上
記送受信無線機器40に対してスライドドア23の窓ガ
ラスをアップ又はダウンさせる制御信号を送信するよう
になっている。尚、送受信無線機器32は、本例におい
て、各種制御信号を無線により送受信するように構成さ
れているが、電磁誘導(相互誘導作用)によって送受信
するように構成してもよいものとする(第一給電手段の
構成を応用する)。また、光や赤外線等による通信によ
って制御信号を送受信することも可能であるものとす
る。
【0041 】上記車体側制御ユニット45は、例えば
車体本体22に設けられる各種機器等を制御するもので
あって、図示しないマイクロプロセッサやその周辺回路
等によって構成されている。
【0042 】上記マイクロプロセッサは、図示しない
ROM、CPU、EEPROM、RAM、入出力ポート
等を備えて構成されている。上記ROMは読み出し専用
のメモリであり、プログラムや固定データ等が格納され
ている。また、上記CPUは中央演算処理装置であり、
上記ROMに予め格納された制御プログラムに従って作
動するようになっている。上記EEPROMは電気的消
去/書き換え可能な読み出し専用のメモリであり、各種
の設定値情報等が格納されている。上記RAMは読み出
し書き込み自在のメモリであり、上記CPUの処理の過
程で利用する各種のデータを格納するデータエリアと処
理の際に使用するワークエリア等を有している。
【0043 】上記スイッチ類46は、集中ドアロック
スイッチやパワーウィンドウスイッチ等の各種スイッチ
が挙げられるものとする。
【0044 】尚、ここでスライドドア23のスライド
機構について簡単に説明する。スライドドア23には、
その下部にアーム状のドアステーが設けられている。そ
のドアステーは、車体本体22の開口枠部24の下部に
設けられたレール部に案内されるように構成されてい
る。すなわち、ドアステーの先端には、図示しないロー
ラーが設けられており、そのローラーがレール部を摺動
するようになっている。スライドドア23は、ドアステ
ーと共に車体本体22の前後方向に移動するようになっ
ている。
【0045 】上記二次側給電コイル35は、既知構成
のものであって、その表面には被水(外部からの水滴の
降りかかり等)に対しての効果を奏するように合成樹脂
による被覆がなされている。また、二次側給電コイル3
5の一部は、一次側給電コイル28の上記一部に対向し
且つ近接することができるように配置形成されている。
【0046 】上記整流回路36は、二次側給電コイル
35に生じた誘導起電力を整流する回路であって、図示
しないダイオードやコンデンサを有して構成されてい
る。尚、二次側給電コイル35に生じた誘導起電力を上
記蓄電部材38に充電することができる充電回路を一体
にして構成してもよいものとする。
【0047 】上記充電スイッチ37は、例えば既知構
成のリレーであって、上記負荷制御装置39により制御
され、ON/OFFすることによって上記蓄電部材38
への充電を規制することができるようになっている。
【0048 】上記蓄電部材38は、キャパシタや二次
電池、或いはこれらを並列接続したものが適用されてい
る(負荷の特性要件に応じたものを適宜選定することが
できるものとする)。蓄電部材38は、充電スイッチ3
7のON/OFFによってその充電が規制されるように
なっている。また、蓄電部材38は、上記負荷制御装置
39に電力を供給することができるようになっている。
【0049 】蓄電部材38は、車体側バッテリ44の
ような大容量のものを必要とせず、負荷47、48及び
負荷制御装置39の制御回路を駆動することができるだ
けの容量を有するコンパクトなものが用いられている。
また、蓄電部材38は、スライドドア23に対して交換
可能に取り付けられている。
【0050 】尚、上記キャパシタは、電気二重槽コン
デンサやポリアセンキャパシタなどの大容量型の素子が
好ましいものとする。その容量としては、20〜500
Fが望ましいものとする。例えば負荷47、48を駆動
できる範囲で適当な容量のものを選択すればよい。必要
最低限容量のものを選択すると、重量の低減、充電時間
の短縮、小スペース化、低コスト化、車体側バッテリ4
4の発電力量の低減を図ることができるのは言うまでも
ない。また、上記二次電池は、鉛酸電池、ニッケルカド
ミウム電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池な
どから適宜選択すればよいものとする。適当な容量(又
は必要最低限容量)のもので小型のものを適宜選択すれ
ばよいものとする。
【0051 】上記負荷制御装置39は、スライドドア
23に設けられた各種の負荷47、48等の駆動を制御
するものであって、上述のような図示しないマイクロプ
ロセッサやその周辺回路等を有して構成されている。ま
た、負荷制御装置39は、上記蓄電部材38の充電状態
(充電率)を監視するように構成されている。さらに、
負荷制御装置39は、充電スイッチ37のON/OFF
を制御するように構成されている。
【0052 】上記送受信無線機器40は、上記負荷制
御装置39に内蔵されている(別体であってもよいもの
とする)。また、送受信無線機器40は、車体本体22
側の送受信無線機器32との間で負荷47、48に対す
る制御信号を送受信する機器として構成されている。
【0053 】上記ドアスイッチ類49は、ドア開閉ハ
ンドルスイッチやパワーウィンドウ開閉スイッチ等の各
種スイッチが挙げられるものとする。また、上記負荷4
7、48は、パワーウインドウ、ドアロック、電動スラ
イドドア開閉等の各種間欠負荷が挙げられるものとす
る。
【0054 】上記構成において、以上をまとめると、
給電装置25は、各構成をひとまとめにしユニット単位
で構成した第一給電ユニットとしての一次側の電磁誘導
コイルユニット26と、第二給電ユニットとしての二次
側の電磁誘導コイルユニット27とを備えている。ま
た、その一次側の電磁誘導コイルユニット26及び二次
側の電磁誘導コイルユニット27は、車体本体22及び
スライドドア23に対して着脱自在に構成されている。
従って、上述の給電装置4と同様、組み付け及びメンテ
ナンスがし易く小型な自動車用スライドドアの給電装置
25になる。
【0055 】その他、本発明は本発明の主旨を変えな
い範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。すなわ
ち、以上では特許請求の範囲に記載した二部材の例を車
体本体2(22)とスライドドア3(23)とにした
が、これに限られないものとする。例えば、車体本体と
スライドドア以外のドア部、オーディオにおけるチュー
ナーとスピーカーが二部材として挙げられる。また、そ
の他としては、ドアのステアリング(別体側:ステアリ
ング部)、自動車のシート(別体側:シート部)が挙げ
られる。無接点により電力の供給と信号の伝送が必要な
二部材であればよいものとする。
【0056 】また、以上では第二給電ユニット6の蓄
電部材14が充電手段15に組み込まれて構成されてい
たが、これに限られないものとする。例えば、図3に示
される第二給電ユニット6′の如く、第二外部接続部1
8を介して蓄電部材14を着脱自在に取り付けてもよい
ものとする(充電手段15の蓄電部材14を除いた部分
が第二外部接続部18に接続され、その第二外部接続部
18には蓄電部材14が着脱自在に接続される。その他
は第二給電ユニット6と同じになる。メンテナンスが一
層し易くなるという利点がある)。
【0057 】さらに、以上では二次側の電磁誘導コイ
ルユニット27内に蓄電部材38が組み込まれて構成さ
れていたが、これに限られないものとする。例えば、図
4に示される二次側の電磁誘導コイルユニット27′
(上記第二給電ユニット6′の構成に相当する)の如
く、第二外部接続部としてのコネクタ50を介して蓄電
部材38を着脱自在に取り付けてもよいものとする(充
電スイッチ37がコネクタ50に接続され、そのコネク
タ50には蓄電部材38が着脱自在に接続される。その
他は二次側の電磁誘導コイルユニット27と同じにな
る。メンテナンスが一層し易くなるという利点があ
る)。
【0058 】さらにまた、以上では第二給電ユニット
6に蓄電部材14を有する充電手段15が含まれて構成
されていたが、これに限られないものとする。例えば、
図5に示される第二給電ユニット6″の如く、除いても
よいものとする(第二給電手段13が直接、負荷制御手
段17に接続される)。
【0059 】また、以上では二次側の電磁誘導コイル
ユニット27内に充電スイッチ37及び蓄電部材38が
含まれて構成されていたが、これに限られないものとす
る。例えば、図6に示される二次側の電磁誘導コイルユ
ニット27″の如く、除いてもよいものとする(整流回
路36が直接、負荷制御装置39に接続される)。
【0060 】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた本発明によれば、各構成をひとまとめにしユニット
単位で二部材の一方、他方にそれぞれ取り付けられるよ
うになっていることから、組み付けに係る作業性を向上
させることができる。これにより、コストの削減を図る
ことができる。また、ユニット単位で二部材の一方、他
方からそれぞれ取り外せることから、メンテナンスをし
易くすることができる。さらに、各構成をひとまとめに
しユニット単位にしたことから、小型化を図ることがで
きる。これにより、ワイヤハーネスの削減を図ることが
できる。従って、組み付け及びメンテナンスがし易く小
型な給電装置を提供することができるという効果を奏す
る。
【0061 】請求項2に記載された本発明によれば、
請求項1の効果の他に、二部材のうちの他方を二部材の
うちの一方に対してワイヤレスで作動させることができ
るという効果を奏する。また、一層小型化を図ることが
できるという効果も奏する。
【0062 】請求項3に記載された本発明によれば、
蓄電部材の交換作業を蓄電部材のみの取り外しで対応す
ることができる。従って、メンテナンスを一層し易くす
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による給電装置を自動車用スライドドア
に適用した一実施の形態の基本構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図1の具体例を示すブロック図である。
【図3】図1の第二給電ユニットの他の例を示すブロッ
ク図である。
【図4】図3の具体例を示すブロック図である。
【図5】図1の第二給電ユニットの更に他の例を示すブ
ロック図である。
【図6】図5の具体例を示すブロック図である。
【図7】従来例の給電装置を四つのドア部それぞれに取
り付けた状態を示す概略構成図である。
【図8】図7の要部の拡大構成図である。
【符号の説明】 1 自動車 2 車体本体(二部材のうちの一方) 3 スライドドア(二部材のうちの他方) 4 給電装置 5 第一給電ユニット 6 第二給電ユニット 7 一次コイル 8 第一給電手段 9 第一通信手段 10 第一外部接続部 11 ケーシング 12 二次コイル 13 第二給電手段 14 蓄電部材 15 充電手段 16 第二通信手段 17 負荷制御手段 18 第二外部接続部 19 ケーシング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二部材を近接させて相互誘導作用により
    前記二部材の一方から他方へ電力の供給を行う給電装置
    であって、 一次コイルを有する第一給電手段と、駆動すべき負荷に
    対しての制御信号を送信する第一通信手段と、前記第一
    給電手段及び前記第一通信手段と外部との接続を行う少
    なくとも一つの第一外部接続部と、を少なくとも有して
    これらを一つにまとめ、前記二部材のうちの前記一方に
    対して着脱自在となるように構成した第一給電ユニット
    と、 前記一次コイルの近接により誘導起電力が生じる二次コ
    イルを有する第二給電手段と、前記第一通信手段から送
    信された前記制御信号を受信する第二通信手段と、前記
    負荷が接続される少なくとも一つの第二外部接続部と、
    前記第二給電手段、前記第二通信手段、及び前記第二外
    部接続部が直接又は間接的に接続されるとともに前記負
    荷の駆動を制御する負荷制御手段と、を少なくとも有し
    てこれらを一つにまとめ、前記二部材のうちの前記他方
    に対して着脱自在となるように構成した第二給電ユニッ
    トと、 を備えたことを特徴とする給電装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の給電装置において、 前記第二給電ユニットは、前記第二給電手段から供給さ
    れた電力を充電することが可能な蓄電部材を有する充電
    手段を更に有することを特徴とする給電装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の給電装置において、 前記蓄電部材は、前記第二給電ユニットに対して着脱自
    在であることを特徴とする給電装置。
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