JP2002261819A - パケット冗長化によるロス改善方法及びシステム - Google Patents

パケット冗長化によるロス改善方法及びシステム

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JP2002261819A
JP2002261819A JP2001055277A JP2001055277A JP2002261819A JP 2002261819 A JP2002261819 A JP 2002261819A JP 2001055277 A JP2001055277 A JP 2001055277A JP 2001055277 A JP2001055277 A JP 2001055277A JP 2002261819 A JP2002261819 A JP 2002261819A
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JP2001055277A
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Takeshi Miyasaka
武志 宮坂
Hajime Sugawara
肇 菅原
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のネットワークを介してリアルタイム性を
含むデータをパケットとして通信する通信方法で、音声
情報の場合、パケットのロスにより音声の欠落区間が発
生し、総パケット数に対しパケットロスが5%程度を超
えると音声の途切れがあり通話に支障が生じた。 【解決手段】本発明は、送信する音声等のリアルタイム
性を持つデータをn分割したnパケットと、該データの
排他論理和からなる冗長化パケットのn+1パケットを
併せて送信し、1パケットのロスが発生しても残りのn
−1パケットと冗長化パケットとの排他論理和により、
ロスパケットを再生して、データロスを低減すると共
に、n分割したパケットと冗長化パケットのn+1パケ
ットのうち、2つ以上のパケットロスが発生してもn分
割したパケットのいずれかを受信した場合には、パケッ
トを正しい時間位置で復号化する、パケット冗長化によ
るロス改善方法およびシステムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを介
して、アルタイム性が高くロスの影響が大きいデータを
通信するパケット通信に係り、特にパケットの冗長化に
よりパケットロスによる影響を低減し品質を改善する方
法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インターネット等のネットワー
クを介して、音声やストリーム等のリアルタイム性が高
いデータをパケット化して通信する際に、パケットロス
等が発生すると、音声等データの欠落して音声等の途切
れが生じ、通話等に支障をきたす場合がある。このよう
なネットワーク通信においては、パケットロスを低減
し、音声等の品質を高度に保つことが望まれている。図
11に示す通信システムを一例として、従来技術による
音声データ等の通信処理について説明する。また、図1
2は、従来の方法における処理時系列の一例を示してい
る。
【0003】インターネットに代表されるネットワーク
通信を用いて、音声をパケット化して送信する例では、
G.729のような高圧縮コーデックを用いる場合、一
定周期で符号化された音声データを複数まとめて1パケ
ットとして送信するのが一般的である。特に、低速のア
クセス回線においては、このような方法により、他のパ
ケットの分割する間隔(フラグメンテーション間隔)を
長くし、パケット数の増加及びオーバヘッドの増加を抑
制して通信の効率化を図っている。従来の技術では、例
えば図12に示すように、符号化部102において周期
Tで符号化された4個の音声データ(符号化データa、
b、c、d)をパケット組立て部104で1パケット
(音声パケットA)とし、周期4Tでネットワーク2へ
送信している。
【0004】ネットワーク2を介して音声パケットAを
受信すると、パケット分解部301が符号化データを取
り出し、揺らぎ吸収部303が周期Tで符号化データ
a、b、c、dを順次復号化部304に渡すことによ
り、元の音声が再生されるという処理を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようにネットワー
ク通信では、前述したパケット処理を行っているため、
ネットワーク2において音声パケットのロスが発生する
と、1パケットロス当たり、4Tの音声信号の欠落区間
が発生する。この時、総パケット数に対し、5%程度を
超えるロスが生じた場合、音声の途切れが発生し、通話
に支障をきたす音声品質となってしまうという問題があ
った。
【0006】そこで本発明は、ネットワーク通信におけ
る音声等データのリアルタイム性が高くロスの影響が大
きいデータの通信に対して、パケットの冗長化によりパ
ケットロスによる影響を低減し、且つ連続したデータの
欠落区間を短縮するパケット冗長化によるロス改善方法
及びシステムを提供することをその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、ネットワーク通信におけるパケット化され
たリアルタイム性が高くロスの影響が大きいデータを扱
うパケットの通信において、上記データをn(n:整
数)分割したnパケットと、当該nパケットの排他論理
和による冗長化パケットのn+1パケットを送信し、上
記n分割したパケット中の1パケットがロスしても、残
りのn−1パケットと上記冗長化パケットとの排他論理
和をとることによりロスしたパケットを再生し、データ
ロスを低減するパケット冗長化によるロス改善方法を提
供する。
【0008】ネットワーク通信におけるパケット化され
たリアルタイム性が高くロスの影響が大きいデータを扱
うパケットの通信システムにおいて、送信部は、上記デ
ータを入力する手段と、入力したデータを符号化する手
段と、符号化されたデータから冗長化データを生成する
手段と、上記符号化データ及び上記冗長化データをパケ
ット化してネットワークに送出する手段を備え、受信部
は、ネットワークを介してパケットを受信し、受信した
パケットから上記データ及び上記冗長化データを取り出
す手段と、取り出された冗長化データからロスしたデー
タを再生してパケットロス改善を行う手段と、上記ネッ
トワーク通過に起因する受信遅延揺らぎを吸収する手段
と、上記データから音声データを復号化する手段と、音
声として出力する手段を備えるパケット冗長化によるロ
ス改善システムを提供する。
【0009】以上のようなパケット冗長化によるロス改
善方法およびシステムは、送信する音声等のリアルタイ
ム性を持つデータをn分割し、当該データによるnパケ
ットと、当該データの排他論理和による冗長化パケット
のn+1パケットを送信し、そのうちの1パケットのロ
スが発生しても、残りのn−1パケットと冗長化パケッ
トとの排他論理和をとることにより、ロスしたパケット
が再生され、データロスが低減される。この時、冗長化
パケットがロスしてもデータには影響しない。また、n
分割したパケットと冗長化パケットのn+1パケットの
うち、2つ以上のパケットロスが発生しても、n分割し
たパケットのいずれかを受信した場合には、パケットは
正しい時間位置で復号化される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。図1には、本発明のネ
ットワーク通信におけるパケット冗長化によるロス改善
方法を実現するためのシステムの一構成例を示し説明す
る。この実施形態においては、送信部1と受信部3とが
ネットワーク2で接続されて構成され、後述するパケッ
ト通信が行われる。送信部1は、例えば、音声を電気信
号(音声信号)に変換するマイクロフォンからなる入力
部4と、音声信号を周期的に符号化した符号化データを
生成する符号化部5と、音声信号を冗長化データとして
生成する冗長化部6と、符号化データ及び冗長化データ
をパケット化して、ネットワーク2に送信するパケット
組立て部7とで構成される。尚、入力部4は、マイクロ
フォンに限定されるものではなく、リアルタイム性が高
いデータを入力することができる入力装置であり、デー
タとしては音声の他にストリーム等も含まれる。
【0011】また、受信部3は、ネットワーク2を介し
て到来するデータからパケット単位で受信し、そのパケ
ットから符号化データ、および冗長化データを取り出す
パケット分解部8と、取り出された冗長化データを元に
欠落したデータの再生等を行う冗長化処理部9と、ネッ
トワークを通過した際に生じた符号化データの揺らぎに
対して、符号化時と同一の周期に修正する揺らぎ吸収部
10と、符号化データを復号する復号化部11と、復号
された例えば音声信号を音声として出力するスピーカ等
からなる出力部12とで構成される。勿論、通信される
データは、音声に限定されるものではないため、出力部
12はスピーカに限らず、そのデータに応じた出力を行
う装置である。
【0012】次に、図2及び図3に示すフローチャート
を参照して、このように構成された通信システムにおけ
る通信の際のパケット冗長化によるロス改善方法につい
て説明する。ここで、通信されるデータとしては、音声
データ(音声信号)を一例として説明する。
【0013】図2を参照して、送信部1による送信のル
ーチンについて説明する。まず、入力部4から入力され
た音声データに対して、符号化部4により周期Tで符号
化して、4個の符号化データ(a,b,c,d)を生成す
る(ステップS1)。従来は、これらを1つの符号化デ
ータとしていたが、本実施形態では、少なくとも2分割
(n=2)して、2つの符号化データ(符号化データA
=(a,b)、B=(c,d))を生成する(ステップS
2,3)。尚、本実施形態では、2分割した例により説
明しているが、勿論これに限定されるものではなく、通
信システムの処理形態により、さらに多く分割してもよ
い。また周期Tは通信システムにおける符号化方式に応
じて設定されるものである。
【0014】そして、冗長化部6では符号化データA,
Bの排他論理和をとった冗長化データ(冗長化データ
α)を生成し(ステップS4)、パケット組立て部7で
パケット化(符号化パケットA,B、冗長化パケット
α)、周期4Tでネットワーク2に送信される(ステッ
プS5)。
【0015】図3を参照して、受信部3による受信のル
ーチンについて説明する。ネットワーク2から到来する
データの中から該当するパケットを受信する(ステップ
S11)。パケット分解部8は、そのパケットに含まれ
る符号化パケットを符号化データに戻し、例えばパケッ
トのフレームナンバ等から、どのようなデータを受信し
たかを判別する。ここでは、符号化データA,B、冗長
化データαを受信データに含まれるデータとする。
【0016】まず、受信したデータが符号化データAか
否かを判別する(ステップS12)。この判別で符号化
データAであった場合には(YES)、さらに次のパケ
ットを受信し(ステップS13)、同様に符号化データ
に戻し、符号化データBか否かを判別する(ステップS
14)。この判別で符号化データBであった場合(YE
S)、符号化データA,Bを符号化データa,b,c,dに
戻し、揺らぎ吸収部10から周期Tで復号化部11に順
次送出し、音声信号に復号する(ステップS15)。
【0017】また上記ステップS14において、符号化
データBでなかった場合(NO)、冗長化データαであ
るか否かを判別する(ステップS16)。この判別で冗
長化データαであった場合には(YES)、先に受信し
た符号化データAと冗長化データαとの排他論理和をと
り、符号化データBを再生し(ステップS17)、ステ
ップS15に移行して、符号化データA,Bから音声信
号に復号する。一方、冗長化データαでなかった場合
(NO)、揺らぎ吸収部10で吸収可能な揺らぎの範囲
内に受信されなければ、タイムアウトとして処理してリ
ターンする。従って、データが復号されず音声等は欠落
することになる。尚、リターン(以下に記載するリター
ンを含めて)は、受信ルーチンの最初のステップに戻る
ことを意味する。
【0018】また前述したステップS12において、符
号化データAでなかった場合には(NO)、符号化デー
タBか否かを判別する(ステップS18)。この判別で
符号化データBであった場合(YES)、さらに次のパ
ケットを受信し(ステップS19)、同様に符号化デー
タに戻し、次に符号化データAか否かを判別する(ステ
ップS20)。この判別で符号化データAであった場合
には(YES)、ステップS15に移行して、符号化デ
ータA,Bから音声信号に復号する。一方、符号化デー
タAでなかった場合には(NO)、冗長化データαであ
るか否かを判別する(ステップS21)。この判別で冗
長化データαであった場合には(YES)、先に受信し
た符号化データBと冗長化データαとの排他論理和をと
り、符号化データAを再生し(ステップS22)、ステ
ップS15に移行して、符号化データA,Bから音声信
号に復号する。また、上記ステップS21の判別で冗長
化データαでなかった場合には(NO)、ステップS1
6と同様にタイムアウトとして処理され、リターンす
る。
【0019】そして、前述したステップS18の判別
で、符号化データBでなかった場合(NO)、冗長化デ
ータαであるか否かを判別する(ステップS23)。こ
の判別で冗長化データαであった場合には(YES)、
さらに次のパケットを受信し(ステップS24)、同様
に符号化データに戻し、符号化データAか否かを判別す
る(ステップS25)。この判別において符号化データ
Aであった場合には(YES)、先に受信した冗長化デ
ータαと符号化データAとの排他論理和をとり、符号化
データBを再生し(ステップS26)、ステップS15
に移行して、符号化データA,Bから音声信号に復号す
る。
【0020】また、ステップS25の判別で、符号化デ
ータAではなかった場合(NO)、符号化データBか否
かを判別する(ステップS27)。この判別で符号化デ
ータBであった場合(YES)、先に受信した冗長化デ
ータαと符号化データBとの排他論理和をとり、符号化
データAを再生し(ステップS28)、ステップS15
に移行して、符号化データA,Bから音声信号に復号す
る。一方、ステップS27で符号化データBでなかった
場合(NO)、若しくは前述したステップS23の判別
で冗長化データαでなかった場合には(NO)、ステッ
プS16と同様にタイムアウトとして処理されてリター
ンする。
【0021】図4に示すタイミングチャートを参照し
て、第1の実施形態に係るパケット冗長化によるロス改
善方法における通信処理について説明する。まず、送信
に先立って、周期Tで音声等が符号化されて、符号化デ
ータA=(a,b)、B=(c,d)、及び冗長化データ
α=A排他論理和(ExOR)Bが生成される。これらは、
周期4Tでネットワーク2に送信される。同様に、符号
化データC=(e,f)、D=(g,h)、冗長化データ
β=C ExOR D、及び、符号化データE=(i,j)、
F=(k,l)、冗長化データγ=E ExOR Fも順次ネ
ットワーク2に送信される。ここで、符号化データDが
ネットワーク2等でロスしても、D=C ExOR βで再生
することができる。また、符号化データEがロスした場
合も同様にE=F ExOR γで再生することができる。
【0022】このように、音声等データのロスの低減が
可能となり、従来では1つでもパケットロスが発生する
と周期4Tの音声等の欠落区間が生じたが、本発明では
1つのパケットロスでは欠落区間が生じず、音声等の品
質の改善が可能となる。
【0023】次に図5及び図6に示すフローチャートを
参照して、第2の実施形態に係るパケット冗長化による
ロス改善方法における通信処理について説明する。図5
に示す送信のルーチンは、前述した図2で説明したルー
チンと同等であり、同じステップ番号を付して、その詳
細な説明は省略する。送信ルーチンは、入力された音声
データを周期Tで符号化して、4個の符号化データa,
b,c,dを生成する(ステップS1)。これらを2つの
グループに分割して、符号化データA=(a,b)、B
=(c,d)及び、符号化データA,Bの排他論理和を
とった冗長化データαを生成して(ステップS2〜S
4)、さらにパケット組立て部7でパケット化され、周
期4Tでネットワーク2に送信される(ステップS
5)。
【0024】また図6に示す受信のルーチンについて説
明する。この受信のルーチンは、前述した図3における
ステップS15の復号処理が異なっており、以外のステ
ップは、前述した図3で説明したルーチンと同等であ
り、同じステップ番号を付して、その詳細な説明は省略
する。
【0025】受信したデータが符号化データAであった
場合には、ステップS13以降の処理が実施される。次
のパケットを受信し、それが符号化データBであれば、
符号化データA,Bを符号化データa,b,c,dに戻し、
音声信号に復号する(ステップS13〜S15)。しか
し符号化データBではなく、冗長化データαであれば、
先に受信した符号化データAと冗長化データαとの排他
論理和をとり、符号化データBを再生して、符号化デー
タA,Bを音声信号に復号する(ステップS16,S1
7,S15)。本実施形態において、ステップS16で
受信したデータが冗長化データαでなかった場合に(N
O)、揺らぎ吸収部10で吸収可能な揺らぎの範囲内に
受信されなければ、タイムアウトとして処理し、符号化
データA,Bが揃わなくとも、符号化データAだけを正
しい時間位置で復号し(ステップS29)、リターンす
る。
【0026】また受信したデータが符号化データBであ
った場合には、ステップS19以降の処理が実施され
る。次のパケットを受信し、それが符号化データAであ
れば、符号化データA,Bを音声信号に復号する(ステ
ップS19,20,15)。しかし符号化データBでは
なく、冗長化データαであれば、先に受信した符号化デ
ータBと冗長化データαとの排他論理和をとり、符号化
データAを再生して、符号化データA,Bを音声信号に
復号する(ステップS21,S22,S15)。本実施
形態においては、ステップS21で受信したデータが冗
長化データαでなかった場合に(NO)、揺らぎ吸収部
10で吸収可能な揺らぎの範囲内に受信されなければ、
タイムアウトとして処理し、符号化データA,Bが揃わ
なくとも、符号化データBだけを正しい時間位置で復号
し(ステップS30)、リターンする。
【0027】また受信したデータが冗長化データαであ
った場合には、前述した図3に示すステップS23〜S
28と同等な処理を行う。具体的には、次のパケットを
受信し、それが符号化データAであれば、符号化データ
Aと冗長化データαとの排他論理和をとり、符号化デー
タBを再生し、符号化データA,Bから音声信号に復号
する(ステップS24〜S26,S15)。また、符号
化データAでなく、符号化データBであれば、符号化デ
ータBと冗長化データαとの排他論理和をとり、符号化
データAを再生し、符号化データA,Bから音声信号に
復号する(ステップS27,S28,S15)。また符
号化データBでもなければ、揺らぎ吸収部10で吸収可
能な揺らぎの範囲内に受信されなければ、タイムアウト
として処理してリターンする。従って、データが復号さ
れず音声等は欠落する。
【0028】図7に示すタイミングチャート(処理時系
列)を参照して、第2の実施形態に係るパケット冗長化
によるロス改善方法における通信処理について説明す
る。この通信処理は、前述した図4に示したタイミング
チャートと同様に、周期Tで音声等が符号化データに変
換され、周期4Tで符号化データA=(a,b)、B=
(c,d)、冗長化データα=A ExOR B、及び、符号化
データC=(e,f)、D=(g,h)、冗長化データβ
=C ExOR Dがネットワーク2に送信されている。例え
ば、符号化データA、冗長化データαがネットワーク2
等でロスした場合、受信した符号化データBだけを正し
い時間位置で復号する。また符号化データD、冗長化デ
ータβがロスした場合についても同様に、符号化データ
Cだけを復号化する。但し、符号化データが2つともロ
スした場合は、音声等の欠落区間が生じる。
【0029】このように、音声等データのロスの低減が
可能となり、従来は1つでもパケットロスが発生すると
4Tの音声等の欠落区間が生じたが、本実施形態では、
2つのパケットロスが生じても2/3の確率で2Tの欠
落区間に短縮することができ、音声等の品質の改善が可
能となる。
【0030】次に図8及び図9に示すフローチャートを
参照して、第3の実施形態に係るパケット冗長化による
ロス改善方法における通信処理について説明する。本実
施形態は、連続データ欠落区間の改善方法である。尚、
図8に示す送信のルーチンは、前述した図5で説明した
ルーチンと同等なものには、同じステップ番号を付し
て、その詳細な説明は省略する。
【0031】図8に示す送信ルーチンは、入力された音
声データ(音声信号)を周期Tで符号化して、4個の符
号化データa,b,c,dを生成する(ステップS1)。
これらを2つのグループに分割して、符号化データA=
(a,c)、B=(b,d)及び、符号化データA,Bの
排他論理和をとった冗長化データαを生成する(ステッ
プS33,S34,S4)。本実施形態では、符号化デー
タa,b,c,dを連続して符号化データA,Bにマッピン
グするのではなく、1つおきにマッピングして、符号化
データA,Bを生成している。さらにパケット組立て部
7でパケット化され、周期4Tでネットワーク2に送信
される(ステップS5)。
【0032】また、図9に示す受信のルーチンについて
説明する。この受信のルーチンは、前述した図6におけ
るルーチンとほぼ同等であるが、処理される符号化デー
タa,b,c,dの組み合わせがA=a,c、B=b,dの
ように異なっている。本実施形態は、受信したデータが
タイムアウトした場合、ステップS16、S21、S2
3、S27において、符号化データA,Bが揃わなくと
も、受信した符号化データだけを復号化する。従って、
前述した図6と同等なステップについては同じステップ
番号を付して、その説明を省略し、本実施形態の特徴と
なる連続データ欠落区間の改善方法を図10に示すタイ
ミングチャート(処理時系列)を用いて説明する。
【0033】この通信処理は、前述した図7と同様に、
周期Tで音声信号等が符号化され、周期4Tで符号化デ
ータA=(a,c)、B=(b,d)、及び冗長化データ
α=A ExOR Bがネットワーク2に送信される。そし
て、例えば符号化データB、冗長化データαがネットワ
ーク2等でロスした場合、受信した符号化データAだけ
を正しい時間位置で復号化する。この時、符号化データ
Aには、符号化データa,cがマッピングされているた
め、連続した音声欠落区間をTと短縮することができ
る。従って、従来では1つでもパケットロスが発生する
と4Tの連続した音声等の欠落区間が生じていたが、本
実施形態によれば、2つのパケットロスが生じたとして
も2/3の確率で連続した音声等の欠落区間をTと短縮
することができ、音声等の品質の改善される。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ネ
ットワーク通信における音声データ等のリアルタイム性
が高くロスの影響が大きいデータの通信に対して、パケ
ットの冗長化によりパケットロスによる影響を低減し、
且つ連続したデータの欠落区間を短縮するパケット冗長
化によるロス改善方法及びシステムを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパケット冗長化によるロス改善方法を
実現するためのシステムの一構成例を示す図である。
【図2】第1の実施形態に係るパケット冗長化によるロ
ス改善方法における送信処理について説明するためのフ
ローチャートである。
【図3】第1の実施形態に係るパケット冗長化によるロ
ス改善方法における受信処理について説明するためのフ
ローチャートである。
【図4】第1の実施形態に係るパケット冗長化によるロ
ス改善方法における通信処理について説明するためのタ
イミングチャートである。
【図5】第2の実施形態に係るパケット冗長化によるロ
ス改善方法における送信処理について説明するためのフ
ローチャートである。
【図6】第2の実施形態に係るパケット冗長化によるロ
ス改善方法における受信処理について説明するためのフ
ローチャートである。
【図7】第2の実施形態に係るパケット冗長化によるロ
ス改善方法における通信処理について説明するためのタ
イミングチャートである。
【図8】第3の実施形態に係るパケット冗長化によるロ
ス改善方法における送信処理について説明するためのフ
ローチャートである。
【図9】第3の実施形態に係るパケット冗長化によるロ
ス改善方法における受信処理について説明するためのフ
ローチャートである。
【図10】第3の実施形態に係るパケット冗長化による
ロス改善方法における通信処理について説明するための
タイミングチャートである。
【図11】従来技術による音声等データの通信処理につ
いて説明するためのシステムの一構成例を示す図であ
る。
【図12】従来の通信処理について説明するためのタイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
1…送信部 2…ネットワーク 3…受信部 4…入力部 5…符号化部 6…冗長化部 7…パケット組立て部 8…パケット分解部 9…冗長化処理部 10…揺らぎ吸収部 11…復号化部 12…出力部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク通信におけるパケット化さ
    れたリアルタイム性が高くロスの影響が大きいデータを
    扱うパケットの通信において、 上記データをn(n:整数)分割したnパケットと、上
    記nパケットの排他論理和による冗長化パケットのn+
    1パケットとを送信し、 上記n分割したパケット中の1パケットがロスした際
    に、残りのn−1パケットと上記冗長化パケットとの排
    他論理和をとり、ロスしたパケットを再生して、上記デ
    ータのロスを低減することを特徴とするパケット冗長化
    によるロス改善方法。
  2. 【請求項2】 上記パケット冗長化によるロス改善方法
    において、 上記n分割したパケットと上記冗長化パケットのn+1
    パケットのうち、2つ以上のパケットロスが発生して
    も、上記n分割したパケットのいずれかを受信した場合
    には、当該パケットを正しい時間位置で復号化すること
    により、上記データのロスを低減することを特徴とする
    請求項1に記載のパケット冗長化によるロス改善方法。
  3. 【請求項3】 上記パケット冗長化によるロス改善方法
    において、 連続した複数のデータを、ある間隔毎に1パケット化
    し、パケットロス等により当該パケットのみを受信した
    場合は、当該パケットを正しい時間位置である間隔毎に
    復号化することにより、上記データにおける連続した欠
    落区間を短くすることを特徴とする請求項1及び請求項
    2に記載のパケット冗長化によるロス改善方法。
  4. 【請求項4】 上記パケットの通信において、上記リア
    ルタイム性を持つデータが音声情報であることを特徴と
    する請求項1及び請求項2に記載のパケット冗長化によ
    るロス改善方法。
  5. 【請求項5】 ネットワーク通信におけるパケット化さ
    れたリアルタイム性が高くロスの影響が大きいデータを
    扱うパケットの通信システムにおいて、 送信部は、上記データを入力する手段と、入力したデー
    タを符号化する手段と、符号化されたデータから冗長化
    データを生成する手段と、上記符号化データ及び上記冗
    長化データをパケット化してネットワークに送出する手
    段を備え、 受信部は、ネットワークを介してパケットを受信し、受
    信したパケットから上記データ及び上記冗長化データを
    取り出す手段と、取り出された冗長化データからロスし
    たデータを再生してパケットロス改善を行う手段と、上
    記ネットワーク通過に起因する受信遅延揺らぎを吸収す
    る手段と、上記データから音声データを復号化する手段
    と、音声として出力する手段を備えることを特徴とする
    パケット冗長化によるロス改善システム。
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