JP2002260662A - 非水電解液二次電池 - Google Patents

非水電解液二次電池

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JP2002260662A
JP2002260662A JP2001051768A JP2001051768A JP2002260662A JP 2002260662 A JP2002260662 A JP 2002260662A JP 2001051768 A JP2001051768 A JP 2001051768A JP 2001051768 A JP2001051768 A JP 2001051768A JP 2002260662 A JP2002260662 A JP 2002260662A
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electrolyte secondary
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JP2001051768A
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Kenji Hara
賢二 原
Katsunori Suzuki
克典 鈴木
Kensuke Hironaka
健介 弘中
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Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長寿命化、高出力化を図りつつ、生産性及び
信頼性を改善することができる非水電解液二次電池を提
供する。 【解決手段】 平均粒子径5〜20μmの非晶質炭素粉
末に、導電材に平均粒子径が1μm以下、DBP吸油量
が140ml/100g以上の無定形炭素を負極合剤の
質量に対し2質量%〜10質量%添加し、ポリプッ化ビ
ニリデンを添加して作製した負極合剤を、圧延銅箔の両
面にほぼ均等に塗布して、負極を作製する。スラリ沈降
がなく負極表面に粗大凝固物が形成されずらい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非水電解液二次電池
に係り、特に、非晶質炭素材と無定形炭素と結着剤とを
含む負極合剤を帯状集電体の両面にほぼ均等に塗着した
負極を用いた非水電解液二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、再充電可能な二次電池の分野で
は、鉛電池、ニッケル−カドミウム電池、ニッケル−水
素電池等の水溶液系電池が主流であった。しかしなが
ら、地球温暖化や枯渇燃料の問題から電気自動車(E
V)や駆動の一部を電気モータで補助するハイブリッド
電気自動車(HEV)が着目され、それらの電源に用い
られる電池にはより高容量で高出力な電池が求められる
ようになってきた。このような要求に合致する電源とし
て、高電圧を有する非水電解液二次電池が着目されてい
る。
【0003】非水電解液二次電池の正極材にはリチウム
遷移金属化合物が用いられており、中でも容量やサイク
ル特性等のバランスからコバルト酸リチウムが用いられ
ているが、原料であるコバルトの資源量が少なくコスト
高となることから、EVやHEV用の電池材料としては
マンガン酸リチウムが有望視され開発が進められてい
る。
【0004】一方、負極材には一般的には炭素材が用い
られており、この炭素材は、天然黒鉛や鱗片状、塊状等
の人造黒鉛、メソフェーズピッチ系黒鉛等の黒鉛系材料
とフルフリルアルコール等のフラン樹脂等を焼成した非
晶質炭素材料が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特にEVやHEVの用
途では、充放電における電流密度が非常に大きく、かつ
長寿命、高出力特性が要求されている。負極活物質に非
晶質炭素を用いた場合には、黒鉛の理論容量値以上の容
量が得られサイクル特性にも優れる非水電解液二次電池
を得ることができる。また、充放電時の電圧に傾きを有
していることから、電圧を測定するだけで電池の状態を
容易にかつ正確に推定することが可能となる。しかしな
がら、不可逆容量が大きく、電池での高容量化が難し
く、また活物質間の電子伝導性は黒鉛系材料に比べ劣る
という欠点がある。
【0006】一方、負極活物質に黒鉛系材料を用いた場
合には、不可逆容量が小さく電圧特性も平坦であること
から、高容量、高出力の非水電解液二次電池を得ること
ができる。しかしながら、充放電での体積変化が大きい
ので、活物質粒子間の電子伝導性を長期間維持できず早
期に寿命に至る、という問題がある。更に、EV用やH
EV用などの大型電池を想定した場合、大きな電流密度
での受電受け入れ性が、非晶質炭素に比べ劣る、という
問題がある。また、EVやHEVなどの電源には、複数
個の電池が接続して用いられ、単電池の特性のバラツキ
が寿命特性や安全性に大きく左右することから、通常制
御システムが併用して使用され個々単電池の電圧、電
流、温度などを監視・制御してバラツキを制御している
が、黒鉛系材料は電圧特性が平坦であるがために、電圧
から電池の状態を正確に監視することが非常に難しく、
もしくは高精度な制御システムが必要となる。
【0007】従って、電気自動車などの用途に用いられ
る非水電解液二次電池の負極材としては、非晶質炭素を
主とすることが望ましく、高出力化の改善を進めること
が有望である。
【0008】また、非晶質炭素を負極活物質に用いた負
極の高出力化及び長寿命化を図るために、炭素繊維を添
加して、充放電を繰り返しても活物質粒子間の電子伝導
性を維持・向上させる方法が採用されている。しかしな
がら、ペースト状のスラリ作製時、炭素繊維を解しなが
らかつ均一に分散させることは難しく、また一度解れて
も再凝集して、表面が平滑で均一に炭素繊維が分散した
電極は得られない。再凝集した部分は電極表面で凸状と
なり(粗大凝固物となり)、電極反応の不均一化や微少
短絡の原因を招くので、電池の歩留まりを低下させる。
【0009】本発明は上記事案に鑑み、長寿命化、高出
力化を図りつつ、生産性及び信頼性を改善することがで
きる非水電解液二次電池を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、非晶質炭素材と無定形炭素と結着剤とを
含む負極合剤を帯状集電体の両面にほぼ均等に塗着した
負極を用いた非水電解液二次電池において、前記無定形
炭素の平均粒子径が1μm以下であることを特徴とす
る。本発明では、負極活物質の非晶質炭素と、導電材の
平均粒子径が1μm以下の無定形炭素と、結着剤とを分
散溶媒に分散してスラリを得、得られたスラリを帯状集
電体の両面にほぼ均等に塗着した負極が用いられる。導
電材に平均粒子径が1μm以下の無定形炭素を用いるこ
とにより、分散溶媒に導電材がほぼ均一に分散する時間
が短くなると共に、負極合剤が分散溶媒に和して沈降の
ない均一なスラリを得ることができる。また、スラリ塗
着後の負極表面には粗大凝固物が形成されずらくなり、
粗大凝固物による電極反応の不均一化や粗大凝固物がセ
パレータを貫通することによる正負極間の内部短絡が著
しく減少する。従って、非水電解液二次電池の長寿命
化、高出力化を図りつつ、生産性及び信頼性を改善する
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、実施例及び比較例により、
本発明に係る非水電解液二次電池について詳細に説明す
る。
【0012】(実施例1) <正極>正極活物質であるマンガン酸リチウムに、正極
活物質100質量部に対して導電材として10質量部の
鱗片状黒鉛と結着剤として5質量部のポリフッ化ビニリ
デン(PVDF)とを添加し、これに分散溶媒としてN
−メチルピロリドンを添加、混練して正極スラリを得
た。得られた正極スラリを厚さ20μmのアルミニウム
箔の両面に塗布、その後乾燥、プレス、裁断することに
より、厚さ70μmの正極を得た。
【0013】<負極>下表1に示すように、負極活物質
(以下、活物質という。)として平均粒子径5〜20μ
mの非晶質炭素粉末に、導電材に平均粒子径が36n
m、DBP吸油量140ml/100g、比抵抗0.1
5Ω・cmの無定形炭素としてのアセチレンブラック
(表1ではABと略記する。)を活物質100質量%に
対し5質量%、結着剤としてポリプッ化ビニリデンを活
物質に対し10質量部添加し、これに分散溶媒としてN
−メチルピロリドンを添加、混練して負極スラリ(以
下、スラリという。)を得た。得られたスラリを厚さ1
0μmの帯状集電体としての圧延銅箔の両面にほぼ均等
かつ均質に塗布し、その後乾燥、プレス、裁断すること
により、厚さ70μmの負極を得た。
【0014】<非水電解液二次電池>上記のように作製
した正負極を、厚さ40μmのポリエチレン製セパレー
タとともに捲回して電極群を作製し、この電極群を円筒
状の電池容器に挿入、非水電解液を所定量注入後、上蓋
をカシメ封口することにより円筒型リチウム二次電池を
得た。非水電解液にはエチレンカーボネート(EC)と
ジメチルカーボネート(DMC)との混合溶液中に6フ
ッ化リン酸リチウム(LiPF)を1モル/リットル
溶解したものを用いた。この電池の容量は4.0Ahで
ある。
【0015】(実施例2、3)下表1に示すように、実
施例2では、負極の導電材に平均粒子径が48nmのア
セチレンブラックを用いた以外は実施例1と同様に容量
4.0Ahの電池を作製した。また、実施例3では、負
極の導電材に、アセチレンブラックに代えて平均粒子径
が30nmのケッチェンブラック(表1ではKBと略記
する。)を用いた以外は実施例1と同様に容量4.0A
hの電池を作製した。
【0016】(比較例1〜3)下表1に示すように、比
較例1及び比較例2では、負極の導電材に、アセチレン
ブラックに代えて、平均粒子径が1.5μmの鱗片状黒
鉛、平均粒子径が2.0μmの繊維状黒鉛をそれぞれ用
いた以外は実施例1と同様に容量4.0Ahの電池を作
製した。また、比較例3では、負極に導電材を加えない
で、すなわち、非晶質炭素粉末にポリフッ化ビニリデン
を添加しこれに分散溶媒としてN−メチルピロリドンを
添加、混練してスラリを作製した以外は実施例1と同様
に容量4.0Ahの電池を作製した。
【0017】(試験)以上のように作製した実施例及び
比較例の各電池について、初期出力の安定化を図るため
に、25°Cの雰囲気にて、3時間率(0.33C)で
定電流定電圧充電(設定電圧4.1V)を5時間行った
後、1時間率(1C)で放電終止電圧2.7Vに至るま
で放電し、再度同条件で充電(再充電)した。次に、放
電電流1、3、6Aの各電流値で放電し、5秒目の電圧
を測定、この電流−電圧特性より各電池の初期出力
(W)を求めた。
【0018】また、初期出力を測定した電池について、
25°Cの雰囲気にて3時間率(0.33C)で定電流
定電圧充電(設定電圧4.1V)を5時間行った後、1
時間率(1C)で放電終止電圧2.7Vに至るまでの放
電を繰り返す充放電サイクルテストを実行した。100
サイクル経過後の電池の出力を上述した初期出力と同様
に測定し、初期出力に対する100サイクル経過後の出
力の百分率(出力維持率)を算出した。
【0019】また、負極の作製にあたり、均一なスラリ
を得るのに要した分散時間、スラリを室温で8時間静置
した後のスラリ沈降の有無及びスラリを圧延銅箔に塗布
・乾燥させた後の負極表面の状態を観察した。
【0020】更に、上記実施例及び比較例と同一の電池
を多数個作製し、これらの電池に初期出力の安定化を図
るために上述した再充電を行った後、30日間放置して
電圧を測定し、電圧低下速度と内部抵抗とから短絡の有
無を確認した。
【0021】下表1にこれら一連の試験の試験結果を示
す。
【0022】
【表1】
【0023】表1に示すように、平均粒子径1μm以下
のアセチレンブラック又はケッチェンブラックを添加し
た実施例1〜3の電池では、充放電サイクルテストによ
る100サイクル後でも初期出力の90%が維持され、
30日放置後の内部短絡も確認できなかった。一方、平
均粒子径1μm以上の黒鉛を用いた比較例1の電池及び
導電材を添加しなかった比較例3の電池は、出力特性が
初期から劣り、サイクル劣化も大きかった。また、導電
材に黒鉛を用いた比較例1、2では、負極表面に凝集物
形成による凸部が見られ、その結果30日放置後には短
絡現象が見られた。繊維状黒鉛を用いた比較例2の場
合、充放電サイクルテストでの出力劣化は抑制されてい
るものの、均一に分散するには1.5倍の時間を要し、
直ちに凝集物の生成が見られた。
【0024】(実施例4)下表2に示すように、実施例
4では、活物質として平均粒子径5〜20μmの非晶質
炭素粉末に、導電材として平均粒子径36μmでDBP
吸油量が360ml/100gのアセチレンブラックを
活物質100質量%に対し5質量%、結着剤としてのポ
リフッ化ビニリデンを活物質に対し10質量部添加し、
これに分散溶媒としてN−メチルピロリドンを添加、混
練したスラリを厚さ10μmの圧延銅箔の両面に塗布、
その後乾燥、プレス、裁断することにより厚さ70μm
の負極を得た。負極以外は実施例1と同様に容量4.0
Ahの電池を作製した。
【0025】(比較例4、5)下表2に示すように、比
較例4及び比較例5では、導電材として平均粒子径36
μmでDBP吸油量がそれぞれ100ml/100g、
50ml/100gのアセチレンブラックを用いた以外
は実施例4と同様に容量4.0Ahの電池を作製した。
【0026】次に、実施例4及び比較例4、5の各電池
について上述した一連の試験を実施した。下表2にこれ
らの試験の試験結果を示す。なお、下表2において評価
を容易にするために実施例1の電池について再度記載す
る。
【0027】
【表2】
【0028】表2に示すように、DBP吸油量が140
ml/100g以上のアセチレンブラック(又はケッチ
ェンブラック)を添加することにより、充放電サイクル
テストによる100サイクル後でも初期出力のほぼ90
%が維持され、30日放置後の内部短絡も確認できなか
った。比較例4、5の電池のようにDBP吸油量が14
0ml/100g未満の場合には、初期出力に遜色はな
いものの、スラリ沈降は抑制されなかった。スラリ沈降
が発生すると、負極合剤層中の導電材分布が不均一とな
るとともに、塗布量のバラツキが大きくなる。つまり、
電池出力のバラツキ及び寿命劣化のバラツキをもたら
す。
【0029】(実施例5)下表3に示すように、実施例
5では、活物質として平均粒子径5〜20μmの非晶質
炭素粉末と、平均粒子径36μm、DBP吸油量140
ml/100g、比抵抗0.15Ω・cmのアセチレン
ブラックを非晶質炭素100質量%に対し2質量%、結
着剤としてポリフッ化ビニリデンを活物質に対し10質
量部添加し、これに分散溶媒としてN−メチルピロリド
ンを添加、混練したスラリを厚さ10μmの圧延銅箔の
両面に塗布、その後乾燥、プレス、裁断することにより
厚さ70μmの負極を得た。負極以外は実施例1と同様
に容量4.0Ahの電池を作製した。
【0030】(実施例6、比較例6、7)下表3に示す
ように、実施例6、比較例6及び比較例7では、平均粒
子径36μm、DBP吸油量140ml/100g、比
抵抗0.15Ω・cmのアセチレンブラックを非晶質炭
素100質量%に対しそれぞれ10質量%、1質量%、
12質量%添加した以外は実施例5と同様に容量4.0
Ahの電池を作製した。
【0031】次に、実施例5、6及び比較例6、7の各
電池について上述した一連の試験を実施した。下表3に
これらの試験の試験結果を示す。なお、下表3において
評価を容易にするために実施例1及び比較例3の電池に
ついて再度記載する。
【0032】
【表3】
【0033】表3に示すように、平均粒子径1μm以下
のアセチレンブラック(又はケッチェンブラック)を活
物質100質量%に対し2〜10質量%、望ましくは2
〜5質量%添加することにより、充放電サイクルテスト
による100サイクル後でも初期出力のほぼ90%が維
持され、30日放置後の内部短絡も確認できなかった。
アセチレンブラック(又はケッチェンブラック)の添加
量が2質量%未満では、初期出力を良好に維持すること
ができず、またスラリ沈降も抑制できなかった。上述し
たように、スラリ沈降の発生は、負極合剤層中の導電材
分布が不均一となり、塗布量のバラツキが大きくなる。
一方、アセチレンブラック(又はケッチェンブラック)
の添加量が10質量%を超える場合、初期容量及び出力
の低下を招く。
【0034】以上の結果を総括すると、負極の導電材に
アセチレンブラックやケッチェンブラック等の無定形炭
素を用いることができ、その平均粒子径は1μm以下が
好ましく、そのDBP吸油量が140ml/100g以
上であることがより好ましく、無定形炭素の割合を非晶
質炭素の質量に対し2質量%以上10質量%以下とする
ことが更に好ましいことが分かる。
【0035】なお、本実施形態では結着剤にポリフッ化
ビニリデンを例示したが、テフロン(登録商標)、ポリ
エチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ブチルゴ
ム、ニトリルゴム、スチレン/ブタジエンゴム、多硫化
ゴム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、各
種ラテックス、アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ
化ビニリデン、フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン
等の重合体及びこれらの混合体などを使用するようにし
ても同様の効果を得ることができる。
【0036】また、本実施形態では正極活物質にマンガ
ン酸リチウムを例示したが、本例以外で用いることので
きる非水電解液二次電池用正極活物質としては、リチウ
ムを挿入・脱離可能な材料であり、予め十分な量のリチ
ウムを挿入したリチウムマンガン複酸化物が好ましく、
スピネル構造を有したマンガン酸リチウムや、結晶中の
マンガンやリチウムの一部をそれら以外の元素で置換あ
るいはドープした材料を用いることができる。
【0037】そして、非水電解液としては、一般的なリ
チウム塩を電解質とし、これを有機溶媒に溶解した電解
液が用いられる。しかし、用いられるリチウム塩や有機
溶媒は特に制限されない。例えば、電解質としては、L
iClO、LiAsF、LiPF、LiBF
LiB(C、CHSOLi、CFSO
Li等やこれらの混合物を用いることができる。更
に、本例以外の非水電解液有機溶媒としては、プロピレ
ンカーボネート、エチレンカーボネート、1,2−ジメ
トキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、γ−ブチロ
ラクトン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラ
ン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、ジエチルエー
テル、スルホラン、メテルスルホラン、アセトニトリ
ル、ブロピオニトニル等またはこれら2種類以上の混合
溶媒が用いられる。混合配合比についても限定されるも
のではない。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
導電材に平均粒子径が1μm以下の無定形炭素を用いる
ことにより、分散溶媒に導電材がほぼ均一に分散する時
間が短くなり、負極合剤が分散溶媒に和して沈降のない
均一なスラリを得ることができ、また、スラリ塗着後の
負極表面には粗大凝固物が形成されずらくなり、電極反
応の不均一化や内部短絡が著しく減少するので、非水電
解液二次電池の長寿命化、高出力化を図りつつ、生産性
及び信頼性を改善することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 弘中 健介 東京都中央区日本橋本町二丁目8番7号 新神戸電機株式会社内 Fターム(参考) 5H029 AJ01 AJ05 AJ14 AK03 AL08 AM03 AM05 AM07 BJ02 BJ14 EJ04 EJ12 HJ00 HJ01 HJ05 5H050 AA01 AA07 AA19 BA17 CA09 CB09 EA09 EA10 EA24 FA17 HA00 HA01 HA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非晶質炭素材と無定形炭素と結着剤とを
    含む負極合剤を帯状集電体の両面にほぼ均等に塗着した
    負極を用いた非水電解液二次電池において、前記無定形
    炭素の平均粒子径が1μm以下であることを特徴とする
    非水電解液二次電池。
  2. 【請求項2】 前記無定形炭素のDBP吸油量が140
    ml/100g以上であることを特徴とする請求項1に
    記載の非水電解液二次電池。
  3. 【請求項3】 前記無定形炭素は前記非晶質炭素材の質
    量に対し、2質量%以上10質量%以下であることを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の非水電解液二次
    電池。
  4. 【請求項4】 前記無定形炭素はアセチレンブラック又
    はケッチェンブラックであることを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずれか1項に記載の非水電解液二次電
    池。
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