JP2002260578A - 冷陰極ランプ用電極 - Google Patents

冷陰極ランプ用電極

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JP2002260578A
JP2002260578A JP2001055096A JP2001055096A JP2002260578A JP 2002260578 A JP2002260578 A JP 2002260578A JP 2001055096 A JP2001055096 A JP 2001055096A JP 2001055096 A JP2001055096 A JP 2001055096A JP 2002260578 A JP2002260578 A JP 2002260578A
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electrode
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welding
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cold cathode
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Yuichi Akama
雄一 赤間
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Toshiba Shomei Precision Corp
Original Assignee
Toshiba Shomei Precision Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、溶接開先合わせが容易で、安定した
溶接強度と外観形状が得られる冷陰極ランプ用電極を提
供する。 【解決手段】カップ状の電極部材3と、この電極部材3
の底壁3aの外面に抵抗溶接して取り付けられる棒状の
封着用部材4を備えた冷陰極ランプ用電極1を前提とす
る。この底壁3aの外面に封着用部材4の溶接開先面9
より小さな凸部8を設け、この凸部8と封着用部材4の
先端面とを当接させて電極部材3の溶接開先面7と封着
用部材4とを抵抗溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶画面用
のバックライトに使用する冷陰極ランプが備える電極に
関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器などの表示板として用いられる
液晶ディスプレイは、電圧や電界などにより液晶分子の
配列や相を変化させ、液晶層の背側から表側に通過する
光の量を変化させることで、画面を表示している。そこ
で、液晶ディスプレイには、この光源として液晶パネル
の背面にバックライトを配置している。このバックライ
トは、液晶パネルの背面全面にわたって配置された導光
板と、この導光板の側方に配置された冷陰極ランプとで
構成されている。
【0003】冷陰極ランプは、導光板の板厚とほぼ等し
い直径で、内面に蛍光剤が塗布されたガラス管と、その
両端に封着された電極とを備えており、内部が減圧され
ている。したがって、両端の電極間に電圧を印加する
と、電極間に放電が生じ、冷陰極ランプは発光する。
【0004】電極は、ガラス管内部に収められるカップ
状の電極部材と、ガラス管の端部と気密封着される、例
えば鉄・ニッケル・コバルト合金でできた棒状の封着用
部材を備えている。電極部材の底壁と封着用部材の一端
部とは、それぞれ平坦に形成された溶接開先を突き合わ
せて抵抗溶接されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】抵抗溶接は、カップ状
の電極部材と封着用部材のそれぞれを溶接装置の端子に
チャックして開先を突き合わせつつ電流を流し、電極部
材と封着用部材の間に流れる電流による抵抗熱で溶接開
先を加熱溶融して接合する。しかしながら、図7(a)
に示すように従来の冷陰極管用電極21の電極部材22
と封着用部材23の板厚やそれらの開先22a,23a
の面積が互いに異なるので、溶接電流密度の大きい部
分、すなわち封着用部材23の開先23a、特にその角
部24が先に溶融してしまう。したがって、図7(b)
に示すように角部24では溶融金属25が電極部材22
に溶け込んで溶接されるものの、開先面全体が均一に溶
接されずに中心部分に溶接不良部26が残ってしまい、
充分な接合強度が得られない場合がある。この溶接不良
部26を小さくするために溶接電流を大きくすると、電
極部材22よりも電流密度の大きい封着用部材23が図
7(c)に示すようにさらに溶融して垂れ下がり、外観
形状が悪くなるだけで、依然として溶接不良部26は残
り接合強度は改善されない。
【0006】さらに、電極部材22と封着用部材23の
開先22a,23aは平坦に形成されているため、開先
22a,23aを合わせる際の互いの面の傾きや、電極
部材22や封着用部材23の寸法のばらつきなどで、溶
接電流密度のバランスが崩れて溶接が不均一になる場合
もある。そのため、開先22a,23aの形状や合わせ
る際の管理が難しい。
【0007】そこで、本発明は、溶接開先合わせが容易
で、安定した溶接強度と外観形状が得られる冷陰極ラン
プ用電極を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、電極部材と、
この電極部材の底壁の外面に抵抗溶接して取り付けられ
る棒状の封着用部材を備え、電極部材の底壁の外面に封
着用部材の溶接開先より小さな凸部を設け、この凸部と
封着用部材の先端面とを当接させて電極部材の溶接開先
面と封着用部材とを抵抗溶接した冷陰極ランプ用電極と
する。
【0009】また、この冷陰極ランプ用電極は、溶接に
より生じた溶接金属が電極部材の底壁の内面に露出して
いる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を説明する。図
1に示す冷陰極蛍光ランプLが備える電極1は、冷陰極
ランプLのガラス管2の両端内部に封入されるカップ状
の電極部材3と、ガラス管2と密封性のよい導電性部材
でできた棒状の封着用部材4を備えている。電極部材3
は、円筒の一端が一体に閉じられた形状をしている。ま
た、封着用部材4は、中実の円柱形状をしており、一端
に配線5がろう付けされている。そして、電極部材3の
一端を閉じた底壁3aの外面と封着用部材4の先端と
は、抵抗溶接(フラッシュ溶接)によって接合されてい
る。一例としてこの電極1の具体的な大きさを示すと、
電極部材3は、外径が0.9±0.05mm、内径が0.7±0.05m
m、長さが約3±0.1mmである。これに対し封着用部材4
は、外径が0.6±0.01mm、長さが2.5±0.2mmである。
【0011】抵抗溶接は、図2で示すように電極部材3
と封着用部材4とをそれぞれ溶接装置の端子6a,6b
でチャックし、電極部材3の底壁3aの外面に封着用部
材4を相対的に押し当てつつ、端子6a,6bから電流
を流して行われる。電極部材3の溶接開先7となる底壁
3aの中央部には、球面状に突出した凸部8が設けられ
ている。そして、この凸部8に応じてその裏面は凹んで
いる。先に示した電極1の具体的な大きさに対するこの
凹部8の大きさは、外径が0.5±0.1mm、突出の高さが0.
1±0.05mmである。一方、封着用部材4の溶接開先9
は、平坦に形成されている。また、凸部8の表面積を封
着用部材4の溶接開先9の表面積よりも小さく、かつ凸
部8の外周縁部10において電極部材3の板厚方向に形
成される円筒形状の断面積を封着用部材4の断面積より
も大きくなる寸法比率に、電極部材3と封着用部材4と
を形成する。
【0012】以上のように形成した電極部材3と封着用
部材4を図3のようにそれぞれの開先7,9を突き合わ
せて溶接電流を流す。溶接電流は、開先7,9が接して
いる接触部11に集中し、その結果、抵抗加熱によって
接触部11が図4のように溶融される。封着用部材4の
開先9は、溶接装置の端子6bによって電極部材3に向
かって付勢されているので、溶接が進行するにつれて溶
融金属(溶融池)12を押し分けながら電極部材3に向
かって移動する。封着用部材4が押し当てられることで
凸部8の板厚が減少すると、電極部材3や封着用部材4
が溶融池12に接している面13,14の面積よりも、
溶融池12の縁部15において電極部材3の板厚方向に
形成される環状の断面積の方が小さくなる。したがっ
て、図4の二点鎖線で示す部位16の電流密度が大きく
なり、抵抗加熱されて電極部材3が内面側まで確実に溶
融される。
【0013】さらに溶接が進行して図5のように溶融池
12が大きくなると、あるところで電極部材3が溶融池
12に接している面13の面積と封着用部材4が溶融池
12に接している面14の面積がほぼ等しくなる。電流
が流れる断面積、すなわち電流密度が等しくなると、電
極部材3と封着用部材4の双方が溶融する。凸部8の外
周縁部10における電極部材3の板厚方向に形成される
環状の断面積は、封着用部材4の断面積よりも大きいの
で、溶融池12が凸部8の外周縁部10よりも大きくな
ると、封着用部材4の開先9の角部9aが溶融する。そ
して、図6の状態まで溶接が進行した段階で通電を止め
ることで、溶融池12が凝固し、溶接が完了する。な
お、この抵抗溶接の過程について、段階を追って説明し
たが、実際には全てが一瞬の内に完了する。
【0014】以上のように電極部材3に凸部8を設けて
封着用部材4を抵抗溶接することで、電極部材3及び封
着用部材4のそれぞれの母材が確実に溶融され、電極部
材3の開先7と封着用部材4の開先9が全面にわたって
溶接されるので、溶接強度が高い。また、凸部8の表面
積は、封着用部材4の開先9の面積よりも小さいので、
接触部11、すなわち電極部材3の開先7と封着用部材
4の開先9が溶融池12に接触する面13,14の面積
が等しく保たれる。したがって、電極部材3と封着用部
材4の双方の溶接電流密度が等しく保たれるので、溶接
電流に変動が生じた場合でもいずれか一方が溶融される
ことがないとともに、溶融だれが生じないので外観形状
もよい。
【0015】さらに、凸部8は球面状に設けられている
ので、電極部材3の開先7と封着用部材4の開先9が少
し傾いて合わされても、常に同じ開先合わせ状態とな
る。したがって、開先合わせの管理が容易である。
【0016】また、凸部8を設けたことにより、抵抗溶
接をすると溶接金属12が凸部8の裏面、すなわち電極
部材3の底壁3の内面3aに露出するので、溶接部の検
査が容易である。
【0017】
【発明の効果】本発明の冷陰極蛍光ランプ用電極は、カ
ップ状の電極部材と、この電極部材の底壁の外面に設け
た凸部に封着用部材を押し当てて、電極部材と封着用部
材を抵抗溶接して構成したので、溶接開先合わせが容易
となり、かつ、電極部材と封着用部材の開先面全面にわ
たって確実に溶接されて溶接強度と外観形状が安定す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す冷陰極用電極を示す
図。
【図2】図1の電極をなす電極部材と封着用部材とをそ
れぞれ溶接装置の端子にチャックした状態を示す図。
【図3】図2の電極部材と封着用部材の開先合わせ状態
を示す開先近傍の断面図。
【図4】図3の電極部材と封着用部材の溶接初期段階に
おける開先近傍の断面図。
【図5】図4の溶接が進行した状態の電極部材と封着用
部材の開先近傍の断面図。
【図6】図5の溶接が完了した状態の電極部材と封着用
部材の開先近傍の断面図。
【図7】(A)は、従来の冷陰極ランプ用電極の開先合
わせ状態を示す断面図。(B)は、従来の冷陰極ランプ
用電極の溶接完了後の状態を示す断面図。(C)は、従
来の冷陰極ランプ用電極の溶融金属が垂れ下がった状態
を示す断面図。
【符号の説明】
1…冷陰極ランプ用電極 3…電極部材 3a…(電極部材の)底壁 4…封着用部材 7…(電極部材の)溶接開先面 8…凸部 9…(封着用部材の)溶接開先 10…(凸部の)外周縁部 12…溶接金属

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カップ状の電極部材と、この電極部材の底
    壁の外面に抵抗溶接して取り付けられる棒状の封着用部
    材を備え、 前記底壁の外面に前記封着用部材の溶接開先より小さな
    凸部を設け、この凸部と前記封着用部材の先端面とを当
    接させて前記電極部材の溶接開先面と前記封着用部材と
    を抵抗溶接したことを特徴とする冷陰極ランプ用電極。
  2. 【請求項2】溶接により生じた溶接金属が前記電極部材
    の底壁の内面に露出していることを特徴とする請求項1
    に記載の冷陰極ランプ用電極。
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