JP2002260282A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JP2002260282A
JP2002260282A JP2001057021A JP2001057021A JP2002260282A JP 2002260282 A JP2002260282 A JP 2002260282A JP 2001057021 A JP2001057021 A JP 2001057021A JP 2001057021 A JP2001057021 A JP 2001057021A JP 2002260282 A JP2002260282 A JP 2002260282A
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pigments
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JP2001057021A
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Takuo Oishi
卓生 大石
Toru Yashiro
徹 八代
Ippei Ogawa
一平 小川
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Au反射膜の場合と同等の高級感を有する黄
金色と認識でき、かつ記録されたデータの保存性を長期
に保つことのできる安価な光記録媒体の提供。 【解決手段】 案内溝を有する透明基1板上に少なくと
も記録層2、金属反射層3を有し、金属反射層3が波長
450〜800nmで80%以上の反射率を示し、さら
に金属反射層3上に着色剤を含む保護層4が設けられ、
この保護層の波長λ(nm)における光透過率Tpが、
下記の関係を満たす光記録媒体。λ=800nmにおけ
る光透過率Tp(λ=800nm)に対して、450≦
λ≦500nmのとき0.40×Tp≦Tp≦0.80
×Tp;500<λ≦600nmのとき0.65×Tp
≦Tp≦1.00×Tp;600<λ≦700nmのと
き0.85×Tp≦Tp≦1.00×Tp;および70
0<λ≦800nmのとき0.85×Tp≦Tp≦1.
0.5×Tpである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCD−R、CD−R
W、DVD−R、DVD−RWなどの光記録媒体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報処理、画像処理、オーディオ
等の分野でCD−R、CD−RWといったコンパクトデ
ィスクの名称を有する光記録媒体が急速に普及してき
た。それに伴いCD−R、CD-RWでは特に価格の下
落が激しく、各メーカーとも利益を確保するため、コス
トダウンを推進している。従来CD−R等の光記録媒体
において、保存性に優れ、高級感のある色調を有するこ
とから、金属反射層用材料としてAuが用いられてき
た。しかし高価であるため、今日のコストダウン策の1
つとしてAg反射膜に代替えされつつある。金属反射層
材料をAuからAgに変えた場合、色調の高級感が劣
り、特に黄金色をデザインの一部としているような場合
にはAg代用はできなくなる。そのため金属反射膜にA
u以外の材料を使用した場合においてもAuと同様な色
調を得る方法が求められている。またAuに対してAg
は保存性も劣ることから同時に改善する方法が求められ
ている。
【0003】以上を解決する方法として、金属反射層上
に特定波長領域における光透過率を規定した色調制御層
を形成する方法が知られている(特開平7−20107
4号公報)。しかし当該方法では、500nm〜600
nm波長領域における透過率は全く影響を及ぼさないと
考えており、特に規定されていないが、この波長領域は
黄色や橙色といった黄金色に関連する色調を含む波長領
域であり、この波長領域での透過率の規定が特に重要で
あることを本発明者らはつきとめた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、Au以外の
金属反射層材料を用いた場合に、多くの人がAu反射膜
の場合と同等の高級感を有する黄金色と認識でき、かつ
記録されたデータの保存性を長期に保つことのできる光
記録媒体を安価に提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、案内
溝を有する透明基板上に少なくとも記録層、金属反射層
を有し、前記金属反射層が波長450〜800nmで8
0%以上の反射率を示し、さらに金属反射層上に直接も
しくは他の層を介して、着色剤を含む保護層が設けら
れ、該保護層の波長λ(nm)における光透過率Tp
が、下記の関係を満たすことを特徴とする光記録媒体で
ある。 λ=800nmにおける光透過率Tp(λ=800nm)
に対して、 450≦λ≦500nmのとき0.40×Tp(λ=8
00nm)≦Tp≦0.80×Tp(λ=800n
m); 500<λ≦600nmのとき0.65×Tp(λ=8
00nm)≦Tp≦1.00×Tp(λ=800nm); 600<λ≦700nmのとき0.85×Tp(λ=8
00nm)≦Tp≦1.00×Tp(λ=800nm); 700<λ≦800nmのとき0.85×Tp(λ=8
00nm)≦Tp≦1.0.5×Tp(λ=800n
m)である。 図1(a)は、請求項1の光記録媒体の一例の断面図で
ある。案内溝を有する透明基板1上に少なくとも記録層
2および金属反射層3が順次設けられ、さらに金属反射
層3上に着色剤を含む保護層4が設けられている。請求
項2の発明は、保護層に含まれる着色剤が、アゾ染料、
アゾ顔料、アニリンブラック、アリザレンレーキ、アル
カリブルー、アントラキノン系顔料、アントラキノン系
染料、イソインドリン顔料、イソインドリノン顔料、カ
ーボンブラック、キナクリドン顔料、キノフタロン顔
料、キノフタロン染料、ジオキサンジン顔料、ジクロル
キノキサリン染料、スチリル系分散染料、チオインジゴ
系顔料、トリアジン系反応染料、ニトロジフェニルアミ
ン系分散染料、ニトロソ顔料、ビニルスルホン系反応染
料、ピリミジン系反応染料、ピロコリン系顔料、フタロ
シアニン系顔料、フルオルビン系顔料、ブルムアクリル
アミド系染料、ペリノン顔料、ペリレン顔料、ホスホン
酸系反応染料、金属錯塩アゾメチン顔料、染付レーキ、
二官能基反応染料および複合型反応染料から選択された
少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1に記載
の光記録媒体である。請求項3の発明は、金属反射層の
厚さが300Å以上2500Å以下であり、かつ着色剤
を含む保護層の厚さが1μm以上30μm以下であるこ
とを特徴とする請求項1または2に記載の光記録媒体で
ある。請求項4の発明は、着色剤を含む保護層は、少な
くとも金属反射層を覆うように構成されたことを特徴と
する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光記録媒
体である。請求項5の発明は、着色剤を含む保護層は、
放射エネルギー硬化性樹脂を含む塗膜を硬化したもので
あることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項
に記載の光記録媒体である。請求項6の発明は、着色剤
を含む保護層の表面硬度が、1H/grass以上7H
/grass以下であることを特徴とする請求項1ない
し5のいずれか1項に記載の光記録媒体である。請求項
7の発明は、着色剤を含む保護層の表面平均粗さ(R
a)が、0.5μm以上30μm以下であることを特徴
とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の光記録
媒体である。請求項8の発明は、金属反射層と着色剤を
含む保護層の間に、波長λ(nm)が400nm≦λ≦
800nmのとき光透過率T(%)が90%≦T≦10
0%である中間保護層を設けたことを特徴とする請求項
1ないし7のいずれか1項に記載の光記録媒体である。
図1(b)は、請求項8の光記録媒体の一例の断面図で
ある。案内溝を有する透明基板1上に少なくとも記録層
2および金属反射層3が順次設けられ、金属反射層3上
中間保護層5が設けられ、さらにその上に着色剤を含む
保護層4が設けられている。請求項9の発明は、中間保
護層の厚さが1μm以上20μm以下であることを特徴
とする請求項8に記載の光記録媒体である。請求項10
の発明は、中間保護層を、金属反射層を覆うように構成
したことを特徴とする請求項8または9に記載の光記録
媒体である。請求項11の発明は、中間保護層は、放射
エネルギー硬化性樹脂を含む塗膜を硬化したものである
ことを特徴とする請求項8ないし10のいずれか1項に
記載の光記録媒体である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な構成につ
いて詳細に説明する。本発明の光記録媒体は透明基板上
に少なくとも記録層、金属反射層、着色剤を含む保護層
を順次有する。また光記録媒体の寿命を向上させるた
め、金属反射層と着色剤を含む保護層との間に中間保護
層を設けても良い。
【0007】透明基板としては代表的なものとしてはポ
リカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレ
ン樹脂、塩化ビニル樹脂、エポキシ樹脂などのプラスチ
ックまたはガラスが挙げられるが、これらに限定される
ものではない。特にポリカーボネートが望ましい。また
透明基板上にはスパイラル状の案内溝が形成される。
【0008】記録層には有機色素材料が望ましく、例え
ば、アゾ系色素、シアニン系色素、フタロシアニン系色
素、ピリリウム系色素、アズレニウム系色素、スクワリ
リウム系色素、Ni、Crなどの金属錯塩系色素、ナフ
トキノン系・アントラキノン系色素、インドフェノール
系色素、インドアニリン系色素、トリフェニルメタン系
色素、トリアリルメタン系色素、アミニウム系・ジイン
モニウム系色素及びニトロゾ化合物を挙げることができ
る。中でも特に耐光性に優れるフタロシアニン化合物が
望ましい。更に必要に応じ、他の第3成分、例えばバイ
ンダー、安定剤等を含有させることができる。透明基板
上に形成される記録層はスピンコート、蒸着によってな
されるのが望ましいが、これに限るものではない。記録
層の膜厚は通常300Å〜5000Å、好ましくは70
0Å〜2000Åとするのが望ましい。
【0009】記録層上に形成される金属反射層はAu、
Ag、Cu、Ni、Al、PT等の金属や合金材料が用
いられ、真空蒸着法やスパッタリング法、イオンプレー
ティング法によって形成される。コスト、ディスク特性
を併考すればAgが最も望ましい。膜厚は記録層の色調
の影響をカットでき、かつ記録する際に十分な強度を保
持するためには300Å以上2500Å以下とするのが
良い。300Å未満となると記録層の色が影響し、Au
反射膜同等の黄金色外観が得られない。
【0010】保護層は重合反応によってポリマーとなる
有機モノマーとポリマーを架橋反応させることで設けら
れる。材料としては公知の紫外線硬化樹脂が適用でき、
例えば紫外線硬化樹脂材料としては、ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、
ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、フェノキシ
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、クロロヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジエチレングリ
コールモノ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコ
ールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ)アクリ
レート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトール(メタ)アクリレート、フェニルグリシジ
ルエーテル(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールペンタ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAエ
ポキシ樹脂のジ(メタ)アクリレートなどのアクリレー
ト樹脂等があげられる。これらの樹脂に架橋性モノマー
を加えても良く、例えばトリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、アクリル化イソシアヌレート、
1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,
6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペ
ンタジエニルジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタ
ジエニルジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラ(メタ)アクリレート等が用いられる。紫外線
硬化させるにはラジカル開始剤が必要で、1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2
−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2,2−
ジエトキシアセトフェノン、4−フェノキシ−2,2−
ジクロロアセトフェノン等のアセトフェノン系、2−ヒ
ドロキシ−2−メチルプロピオフェノン等のプロピオフ
ェノン系、2−クロロアントラキノン等のアントラキノ
ン系、2,4−ジエチルチオキサントン等のチオキサン
トン系が挙げられる。これらは通常組成比(重量比)に
して1%〜10%である。1種類でも2種類以上を混合
して使用してもよい。必要に応じて消泡剤やシリカ等の
増粘剤を添加してもよい。
【0011】また本発明においては当該保護層の色調を
調整を下記のように調整する。波長λ(nm)における
光透過率Tpが、下記の関係を満たす。 450≦λ≦500nmのとき0.40×Tp(λ=8
00nm)≦Tp≦0.80×Tp(λ=800n
m); 500<λ≦600nmのとき0.65×Tp(λ=8
00nm)≦Tp≦1.00×Tp(λ=800nm); 600<λ≦700nmのとき0.85×Tp(λ=8
00nm)≦Tp≦1.00×Tp(λ=800nm);
および 700<λ≦800nmのとき0.85×Tp(λ=8
00nm)≦Tp≦1.0.5×Tp(λ=800n
m)である。
【0012】色調の調整は以下の着色剤を適切に添加す
ることで行う。アゾ染料、アゾ顔料、アニリンブラッ
ク、アリザレンレーキ、アルカリブルー、アントラキノ
ン系顔料、アントラキノン系染料、イソインドリン顔
料、イソインドリノン顔料、カーボンブラック、キナク
リドン顔料、キノフタロン顔料、キノフタロン染料、ジ
オキサンジン顔料、ジクロルキノキサリン染料、スチリ
ル系分散染料、チオインジゴ系顔料、トリアジン系反応
染料、ニトロジフェニルアミン系分散染料、ニトロソ顔
料、ビニルスルホン系反応染料、ピリミジン系反応染
料、ピロコリン系顔料、フタロシアニン系顔料、フルオ
ルビン系顔料、ブルムアクリルアミド系染料、ペリノン
顔料、ペリレン顔料、ホスホン酸系反応染料、金属錯塩
アゾメチン顔料、染付レーキ、二官能基反応染料および
複合型反応染料。
【0013】保護層を形成する方法としてはスピンコー
ト法やスクリーン印刷などの方法が挙げれるがこれに限
るものではない。膜厚は色調制御効果が最も得られるよ
うに1μm以上30μm以下とするのが良い。1μm未
満になると保護層による色調制御が効果的に行えない。
【0014】さらに表面平均粗さ(Ra)を0.5μm
以上30μm以下にすることで、適宜な梨地面が得ら
れ、高級感を一層高めることができる。表面平均粗さは
フィラーやタルク等の微粉末を加えることで調整でき
る。
【0015】保護層は物理的な障害に対して情報データ
を保護する層であることから、耐衝撃性に優れた膜であ
ることが望ましい。従って保護層表面硬度は鉛筆硬度試
験において、1H/grass以上7H/grass以
下であるのが良い。
【0016】保護層の形成範囲は少なくとも金属反射層
を覆うように設けるのが良い。通常、記録層と金属反射
層間は密着性は弱く剥れやすいため、金属反射層が直接
外部に露出しないようにすることで、光記録媒体の耐久
性を向上させることができる。
【0017】光記録媒体の寿命を向上させるため、金属
反射層と着色剤を含む保護層との間に中間保護層を設け
ても良い。中間保護層は重合反応によってポリマーとな
る有機モノマーとポリマーを架橋反応させることで設け
られる。材料としては公知の紫外線硬化樹脂が適用で
き、例えば紫外線硬化樹脂材料としては、ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ
ート、ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、フェ
ノキシヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、クロ
ロヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジエチレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリエチレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレング
リコール(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ)
アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトール(メタ)アクリレート、フェニルグ
リシジルエーテル(メタ)アクリレート、ジペンタエリ
スリトールペンタ(メタ)アクリレート、ビスフェノー
ルAエポキシ樹脂のジ(メタ)アクリレートなどのアク
リレート樹脂等があげられる。これらの樹脂に架橋性モ
ノマーを加えても良く、例えばトリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、アクリル化イソシアヌレー
ト、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネ
オペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジシク
ロペンタジエニルジ(メタ)アクリレート、ジシクロペ
ンタジエニルジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トールテトラ(メタ)アクリレート等が用いられる。紫
外線硬化させるにはラジカル開始剤が必要で、1−ヒド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ
−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2,
2−ジエトキシアセトフェノン、4−フェノキシ−2,
2−ジクロロアセトフェノン等のアセトフェノン系、2
−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン等のプロピ
オフェノン系、2−クロロアントラキノン等のアントラ
キノン系、2,4−ジエチルチオキサントン等のチオキ
サントン系が挙げられる。これらは通常組成比(重量
比)にして1%〜10%である。1種類でも2種類以上
を混合して使用してもよい。必要に応じて消泡剤やシリ
カ等の増粘剤を添加してもよい。
【0018】また中間保護層は着色剤を含む保護層の色
調制御効果に影響を与えないためにも、透明に近い色調
であるのが望ましく、波長400nm≦λ≦800nm
のとき光透過率T(%)が90%≦T≦100%とす
るのが良い。膜厚はディスク保護効果が十分得られ、か
つ色調制御に影響を与えないように、1μm以上20μ
m以下とするのが望ましい。中間保護層形成範囲につい
ては層間剥離を防ぐため、金属反射層を覆うように設け
るのが良い。
【0019】着色剤を含む保護層上にはロゴ、ブランド
印刷等をスクリーン印刷法などで行っても良い。
【0020】
【作用】請求項1の光記録媒体は、案内溝を有する透明
基板上に少なくとも記録層、金属反射層を有し、前記金
属反射層が波長450〜800nmで80%以上の反射
率を示し、さらに金属反射層上に直接もしくは他の層を
介して、着色剤を含む保護層が設けられ、該保護層の波
長λ(nm)における光透過率Tpが、下記の関係を満
たすことで、Au反射膜の場合と同等の高級感を有する
(黄金色と認識できる)光記録媒体を、安価に得ること
ができる。 λ=800nmにおける光透過率Tp(λ=800nm)
に対して、 450≦λ≦500nmのとき0.40×Tp(λ=8
00nm)≦Tp≦0.80×Tp(λ=800n
m); 500<λ≦600nmのとき0.65×Tp(λ=8
00nm)≦Tp≦1.00×Tp(λ=800nm); 600<λ≦700nmのとき0.85×Tp(λ=8
00nm)≦Tp≦1.00×Tp(λ=800nm);
および 700<λ≦800nmのとき0.85×Tp(λ=8
00nm)≦Tp≦1.0.5×Tp(λ=800n
m)である。 請求項2の光記録媒体は、保護層に含まれる着色剤を下
記から選択することで、Au反射膜の場合と同等の高級
感を有する(黄金色と認識できる)光記録媒体を、安価
に得ることができる。 (着色剤)アゾ染料、アゾ顔料、アニリンブラック、ア
リザレンレーキ、アルカリブルー、アントラキノン系顔
料、アントラキノン系染料、イソインドリン顔料、イソ
インドリノン顔料、カーボンブラック、キナクリドン顔
料、キノフタロン顔料、キノフタロン染料、ジオキサン
ジン顔料、ジクロルキノキサリン染料、スチリル系分散
染料、チオインジゴ系顔料、トリアジン系反応染料、ニ
トロジフェニルアミン系分散染料、ニトロソ顔料、ビニ
ルスルホン系反応染料、ピリミジン系反応染料、ピロコ
リン系顔料、フタロシアニン系顔料、フルオルビン系顔
料、ブルムアクリルアミド系染料、ペリノン顔料、ペリ
レン顔料、ホスホン酸系反応染料、金属錯塩アゾメチン
顔料、染付レーキ、二官能基反応染料および複合型反応
染料のうち少なくとも1つ含まれる。請求項3の光記録
媒体は、金属反射層の厚さが300Å以上2500Å以下
であり、かつ着色剤を含む保護層の厚さが1μm以上3
0μm以下とすることで、記録層の色調に影響を受ける
ことなく、Au反射膜の場合と同等の高級感を有する
(黄金色と認識できる)光記録媒体を、安価に得ること
ができる。請求項4の光記録媒体は、着色剤を含む保護
層を、少なくとも金属反射層を覆うように構成すること
で、光記録媒体の耐久性を向上させることができる。請
求項5の光記録媒体は、着色剤を含む保護層を、放射エ
ネルギーー硬化性樹脂を含む塗膜を硬化させることで得
るため、短時間で層形成が可能になる。請求項6の光記
録媒体は、着色剤を含む保護層の表面硬度を、1H/g
rass以上7H/grass以下とすることで、光記
録媒体の耐久性を向上させることができる。請求項7の
光記録媒体は、着色剤を含む保護層の表面平均粗さ(R
a)を、0.5μm以上30μm以下とすることで、A
u反射膜の場合と同等の高級感を有する(黄金色と認識
できる)光記録媒体を、安価に得ることができる。請求
項8の光記録媒体は、金属反射層と着色剤を含む保護層
の間に、波長 400nm≦λ≦800nm のとき光透
過率T(%)が90%≦T≦100%である中間保護層
を設けることで、黄金色調に影響を与えることなく、光
記録媒体の耐久性をさらに向上させることができる。請
求項9の光記録媒体は、中間保護層の厚さを1μm以上
20μm以下とすることで、黄金色調に影響を与えるこ
となく、光記録媒体の耐久性をさらに向上させることが
できる。請求項10の光記録媒体は、中間保護層を金属
反射層を覆うように構成したことで、光記録媒体の耐久
性を向上させることができる。請求項11の光記録媒体
は、中間保護層を、放射エネルギーー硬化性樹脂を含む
塗膜を硬化させることで得るため、短時間で層形成が可
能になる。
【0021】
【実施例】以下本発明について実施例を挙げるが、本発
明はこれらに限定されるものではない。下記5種類のサ
ンプルについて、外観評価、80℃/85%/800h
rの耐久テストを実施した。外観評価はAu反射膜品と
比較して同等の黄金色調である場合は○、やや劣る(異
なった外観として認識される場合)には×とし、官能評
価を100名に実施した。耐久テストはテスト前後のエ
ラーをAudio DevelopmenT社製CD−
CATSにて測定し、増加量で評価した。
【0022】・比較1 直径120mm、厚さ1.2mmのポリカーボネート透
明基板上に、深さ約1500Å、トラックピッチ1.6
μmの1.2m/s再生線速用案内溝凸凹パターンを有
する基板を用意し、その上にフタロシアニン色素をスピ
ンコート法により設けた。さらにAu反射膜をスパッタ
リング法によって約1000Åの厚さで設け、図4に示
される光透過率を有する膜を保護層として順次設けた。
膜厚は約5μmとし、Ag反射膜を十分覆うようにし
た。 ・サンプル1(従来技術) 直径120mm、厚さ1.2mmのポリカーボネート透
明基板上に、深さ約1500Å、トラックピッチ1.6
μmの1.2m/s再生線速用案内溝凸凹パターンを有
する基板を用意し、その上にフタロシアニン色素をスピ
ンコート法により設けた。さらにAg反射膜をスパッタ
リング法によって約1000Åの厚さで設け、図4に示
される光透過率を有する膜を中間保護層として順次設け
た。中間保護層は約5μmとし、Ag反射膜を十分覆う
ようにした。中間保護層上には図2に示される光透過率
を有する保護層を約10μmの厚さに設けた。表面平均
粗さ(Ra)は約0.2μmで、表面硬度は鉛筆硬度2
Hであった。 ・サンプル2 直径120mm、厚さ1.2mmのポリカーボネート透
明基板上に、深さ約1500Å、トラックピッチ1.6
μmの1.2m/s再生線速用案内溝凸凹パターンを有
する基板を用意し、その上にフタロシアニン色素をスピ
ンコート法により設けた。さらにAg反射膜をスパッタ
リング法によって約1000Åの厚さで設け、図4に示
される光透過率を有する膜を順次設けた。中間保護層は
約5μmとし、Ag反射膜を十分覆うようにした。中間
保護層上には図3に示される光透過率を有する保護層を
スクリーン印刷法で約10μmの厚さに設けた。保護層
の表面平均粗さ(Ra)は約1.0μmで、表面硬度は
鉛筆硬度2Hであった。 ・サンプル3 直径120mm、厚さ1.2mmのポリカーボネート透
明基板上に、深さ約1500Å、トラックピッチ1.6
μmの1.2m/s再生線速用案内溝凸凹パターンを有
する基板を用意し、その上にフタロシアニン色素をスピ
ンコート法により設けた。さらにAg反射膜をスパッタ
リング法によって約1000Åの厚さで設けた。Ag反
射膜上には、図3に示される光透過率を有する保護層を
スピンコート法にて、約10μmの厚さでAg反射膜を
十分覆うように設けた。表面平均粗さ(Ra)は約1.
0μmで、表面硬度は鉛筆硬度2Hであった。 ・サンプル4 直径120mm、厚さ1.2mmのポリカーボネート透
明基板上に、深さ約1500Å、トラックピッチ1.6
μmの1.2m/s再生線速用案内溝凸凹パターンを有
する基板を用意し、その上にフタロシアニン色素をスピ
ンコート法により設けた。さらにAg反射膜をスパッタ
リング法によって約1000Åの厚さで設けた。Ag反
射膜上には図3に示される光透過率を有する保護層をス
ピンコート法にて約10μmの厚さでAg膜を一部覆わ
ないように設けた。表面平均粗さ(Ra)は約1.0μ
mで、表面硬度は鉛筆硬度2Hであった。
【0023】(結果) 1.外観官能評価(黄金色外観評価) 従来技術によるサンプル1に対して、本発明における光
記録媒体では約2倍の80%の人がAu反射膜品と同等
の黄金色外観であると判断した。
【0024】 サンプル1 ○:44人 ×:50人 サンプル2 ○:80人 ×:14人 サンプル3 ○:83人 ×:11人 (未回答6人)
【0025】2.耐久テスト(80℃/85%/800
hr) 着色剤を含む保護層をAg反射膜を一部覆わないように
構成したサンプルではAg膜の腐食が進行し、大きくエ
ラーを増加させた。本発明のサンプルではエラー増加は
ない。
【0026】 サンプル2のエラー増加: 0 flame/sec サンプル3のエラー増加: 0 flame/sec サンプル4のエラー増加: 50 flame/sec
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、Au以外の金属反射層
材料を用いた場合に、多くの人がAu反射膜の場合と同
等の高級感を有する黄金色と認識でき、かつ記録された
データの保存性を長期に保つことのできる光記録媒体が
安価に提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および8の光記録媒体の一例の断面図
である。
【図2】実施例のサンプル1の保護層の光透過率を説明
するための図である。
【図3】実施例のサンプル2の保護層の光透過率を説明
するための図である。
【図4】実施例で用いた中間保護層の光透過率を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 透明基板 2 記録層 3 金属反射層 4 着色剤を含む保護層 5 中間保護層

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 案内溝を有する透明基板上に少なくとも
    記録層、金属反射層を有し、前記金属反射層が波長45
    0〜800nmで80%以上の反射率を示し、さらに金
    属反射層上に直接もしくは他の層を介して、着色剤を含
    む保護層が設けられ、該保護層の波長λ(nm)におけ
    る光透過率Tpが、下記の関係を満たすことを特徴とす
    る光記録媒体。 λ=800nmにおける光透過率Tp(λ=800nm)
    に対して、 450≦λ≦500nmのとき0.40×Tp(λ=8
    00nm)≦Tp≦0.80×Tp(λ=800n
    m); 500<λ≦600nmのとき0.65×Tp(λ=8
    00nm)≦Tp≦1.00×Tp(λ=800nm); 600<λ≦700nmのとき0.85×Tp(λ=8
    00nm)≦Tp≦1.00×Tp(λ=800nm);
    および 700<λ≦800nmのとき0.85×Tp(λ=8
    00nm)≦Tp≦1.0.5×Tp(λ=800n
    m)である。
  2. 【請求項2】 保護層に含まれる着色剤が、アゾ染料、
    アゾ顔料、アニリンブラック、アリザレンレーキ、アル
    カリブルー、アントラキノン系顔料、アントラキノン系
    染料、イソインドリン顔料、イソインドリノン顔料、カ
    ーボンブラック、キナクリドン顔料、キノフタロン顔
    料、キノフタロン染料、ジオキサンジン顔料、ジクロル
    キノキサリン染料、スチリル系分散染料、チオインジゴ
    系顔料、トリアジン系反応染料、ニトロジフェニルアミ
    ン系分散染料、ニトロソ顔料、ビニルスルホン系反応染
    料、ピリミジン系反応染料、ピロコリン系顔料、フタロ
    シアニン系顔料、フルオルビン系顔料、ブルムアクリル
    アミド系染料、ペリノン顔料、ペリレン顔料、ホスホン
    酸系反応染料、金属錯塩アゾメチン顔料、染付レーキ、
    二官能基反応染料および複合型反応染料から選択された
    少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1に記載
    の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 金属反射層の厚さが300Å以上250
    0Å以下であり、かつ着色剤を含む保護層の厚さが1μ
    m以上30μm以下であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 着色剤を含む保護層は、少なくとも金属
    反射層を覆うように構成されたことを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれか1項に記載の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 着色剤を含む保護層は、放射エネルギー
    硬化性樹脂を含む塗膜を硬化したものであることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光記録
    媒体。
  6. 【請求項6】 着色剤を含む保護層の表面硬度が、1H
    /grass以上7H/grass以下であることを特
    徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の光記
    録媒体。
  7. 【請求項7】 着色剤を含む保護層の表面平均粗さ(R
    a)が、0.5μm以上30μm以下であることを特徴
    とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の光記録
    媒体。
  8. 【請求項8】 金属反射層と着色剤を含む保護層の間
    に、波長λ(nm)が400nm≦λ≦800nmのと
    き光透過率T(%)が90%≦T≦100%である中間
    保護層を設けたことを特徴とする請求項1ないし7のい
    ずれか1項に記載の光記録媒体。
  9. 【請求項9】 中間保護層の厚さが1μm以上20μm
    以下であることを特徴とする請求項8に記載の光記録媒
    体。
  10. 【請求項10】 中間保護層を、金属反射層を覆うよう
    に構成したことを特徴とする請求項8または9に記載の
    光記録媒体。
  11. 【請求項11】 中間保護層は、放射エネルギー硬化性
    樹脂を含む塗膜を硬化したものであることを特徴とする
    請求項8ないし10のいずれか1項に記載の光記録媒
    体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006025481A1 (de) * 2006-05-30 2007-12-06 Röhm Gmbh Verfahren zur Herstellung einer eingefärbten Folie aus thermoplastischem Kunststoffen, Folie und Verwendung der Folie
JP2020023162A (ja) * 2018-07-25 2020-02-13 株式会社ミマキエンジニアリング 積層体、積層体の生産方法、及び、印刷システム

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