JP2002259966A - 周辺認識装置 - Google Patents

周辺認識装置

Info

Publication number
JP2002259966A
JP2002259966A JP2001060706A JP2001060706A JP2002259966A JP 2002259966 A JP2002259966 A JP 2002259966A JP 2001060706 A JP2001060706 A JP 2001060706A JP 2001060706 A JP2001060706 A JP 2001060706A JP 2002259966 A JP2002259966 A JP 2002259966A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recognition
recognizing
recognition method
unit
surrounding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001060706A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyasu Okubo
勝康 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2001060706A priority Critical patent/JP2002259966A/ja
Publication of JP2002259966A publication Critical patent/JP2002259966A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、周辺認識装置に関し、互いに異な
る複数の認識手法を用いることにより、周辺における立
体環境を認識するうえでの信頼性の向上を図ることを目
的とする。 【解決手段】 ECU12の画像認識部32に対象物を
認識させる手法として、視認可能領域が互いに重なり合
う一対のカメラ14〜28の両画像データから対象物を
認識させる第1の認識手法、単一のカメラ14〜28の
可動前後における両画像データから対象物を認識させる
第2の認識手法、及び、既知の対象物をモデル化し、そ
のモデルを時系列位置データに従って推定的に位置移動
させることによりそのモデルの三次元位置から対象物を
認識させる第3の認識手法の何れかを用いる。そして、
カメラ14〜28による画像データからの対象物認識の
可否、対象物認識の精度要求の有無、及び、カメラ14
〜28の駆動機構52の正常・異常に応じて、画像認識
部32が用いる認識手法を第1〜第3の認識手法間で切
り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周辺認識装置に係
り、特に、周辺立体環境を認識するうえで好適な周辺認
識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平11−6397
6号公報に開示される如く、一対のカメラを用いて周辺
対象物までの距離を検出する装置が知られている。この
装置は、一方のカメラによる画像情報と他方のカメラに
よる画像情報とを比較し、両画像情報における対象物の
ずれ量に基づいてその対象物までの距離を検出する。従
って、上記従来の装置によれば、一対のカメラが取得し
た両画像情報に基づいて正確に周辺対象物を検知するこ
とができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置においては、一対のカメラのうち何れか一方が
例えば逆光やフェール等に起因して周辺状況を適正に撮
影することができなくなると、他方が適正に撮影可能な
状態であっても、周辺対象物を認識することが不可能と
なる。この点、上記従来の装置では、周辺対象物を認識
するうえで信頼性を有しているとは言えなかった。ま
た、かかる不都合を解決するうえで、一対のカメラを複
数組設けることが考えられるが、かかる手法ではコスト
の上昇を招いてしまう。
【0004】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、互いに異なる複数の認識手法を用いることによ
り、周辺における立体環境を認識するうえでの信頼性の
向上を図ることが可能な周辺認識装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、複数の認識手法により互いに同一の周
辺立体環境を認識可能な認識手段と、所定の条件に従っ
て、前記認識手段が周辺立体環境を認識する際に用いる
認識手法を切り替える切替手段と、を備えることを特徴
とする周辺認識装置により達成される。
【0006】本発明において、周辺立体環境を認識する
ために用いられる認識手法は、所定の条件に従って複数
の認識手法間で切り替わる。このため、例えば一の認識
手法を用いて周辺立体環境を認識している状況下でその
一の認識手法による認識が不可能になった際、或いは、
その一の認識手法による認識が不要になった際に、他の
認識手法へ切り替えることができる。従って、本発明に
よれば、互いに異なる複数の認識手法を用いることによ
り、周辺立体環境を認識する際の信頼性の向上を図るこ
とができる。
【0007】ところで、複数の認識手法による認識精度
に差があれば、認識精度要求の有無に応じて或いは危険
度に応じて認識手法を切り替えることが望ましい。ま
た、一の認識手法を用いて周辺立体環境が認識されてい
る状況下で、その一の認識手法を用いた環境認識が不可
能になった場合、他の認識手法を用いて環境認識が可能
であれば、その他の認識手法へ切り替えることが望まし
い。
【0008】従って、請求項2に記載する如く、複数の
認識手法により互いに同一の周辺立体環境を認識可能な
認識手段と、前記認識手段が認識する周辺立体環境に対
する認識精度要求の有無を判定する精度要求判定手段
と、前記精度要求判定手段の判定結果に応じて、前記認
識手段が周辺立体環境を認識する際に用いる認識手法を
切り替える切替手段と、を備えることとしてもよい。
【0009】また、請求項3に記載する如く、複数の認
識手法により互いに同一の周辺立体環境を認識可能な認
識手段と、前記認識手段が認識する周辺立体環境におけ
る危険度の大小を判定する危険度判定手段と、前記危険
度判定手段の判定結果に応じて、前記認識手段が周辺立
体環境を認識する際に用いる認識手法を切り替える切替
手段と、を備えることとしてもよい。
【0010】更に、請求項4に記載する如く、複数の認
識手法により互いに同一の周辺立体環境を認識可能な認
識手段と、前記複数の認識手法によるそれぞれの周辺立
体環境認識に故障が生ずるか否かを判定する故障判定手
段と、前記故障判定手段の判定結果に応じて、前記認識
手段が周辺立体環境を認識する際に用いる認識手法を切
り替える切替手段と、を備えることとしてもよい。
【0011】ところで、周辺に存在する対象物について
は、視認可能ゾーンが互いにオーバーラップした一対の
情報取得手段による両画像情報を用いてステレオ視によ
り距離測定を行うことができる。また、単一の情報取得
手段であっても、それを互いに異なる位置間で可動させ
れば、それぞれの位置での画像情報を用いてステレオ視
により距離測定を行うことができる。更に、既知の対象
物であれば、その時系列位置履歴データを用いることに
より、対象物の三次元位置をある程度推定することがで
き、距離測定を行うことができる。
【0012】従って、請求項5に記載する如く、請求項
1乃至4の何れか一項記載の周辺認識装置において、前
記複数の認識手法が、視認可能ゾーンが互いにオーバー
ラップした一対の情報取得手段による両画像情報に基づ
いて視認ゾーン内における対象物を認識させる第1の認
識手法と、互いに異なる位置間で可動する単一の情報取
得手段による2つの画像情報に基づいて視認ゾーン内に
おける対象物を認識させる第2の認識手法と、情報取得
手段による画像情報内に含まれる対象物をモデル化した
モデルの時系列位置履歴データに基づいて該対象物を認
識させる第3の認識手法と、のうち少なくとも2つの認
識手法であることとしてもよい。
【0013】また、上記した第1の認識手法の認識精度
は、上記した第2及び第3の認識手法のものに比して高
い。
【0014】従って、請求項6に記載する如く、請求項
2又は3記載の周辺認識装置において、前記複数の認識
手法が、視認可能ゾーンが互いにオーバーラップした一
対の情報取得手段による両画像情報に基づいて視認ゾー
ン内における対象物を認識させる第1の認識手法と、互
いに異なる位置間で可動する単一の情報取得手段による
2つの画像情報に基づいて視認ゾーン内における対象物
を認識させる第2の認識手法、又は、情報取得手段によ
る画像情報内に含まれる対象物をモデル化したモデルの
時系列位置履歴データに基づいて該対象物を認識させる
第3の認識手法と、であると共に、前記切替手段は、前
記認識手段が前記第1の認識手法により周辺立体環境を
認識している状況下で、前記精度要求判定手段により認
識精度が要求されていないと判定された場合、又は、前
記危険度判定手段により危険度が小さいと判定された場
合に、前記認識手段が用いる認識手法を前記第1の認識
手法から前記第2又は第3の認識手法へ切り替えること
としてもよい。
【0015】また、請求項7に記載する如く、請求項2
又は3記載の周辺認識装置において、前記複数の認識手
法が、視認可能ゾーンが互いにオーバーラップした一対
の情報取得手段による両画像情報に基づいて視認ゾーン
内における対象物を認識させる第1の認識手法と、互い
に異なる位置間で可動する単一の情報取得手段による2
つの画像情報に基づいて視認ゾーン内における対象物を
認識させる第2の認識手法、又は、情報取得手段による
画像情報内に含まれる対象物をモデル化したモデルの時
系列位置履歴データに基づいて該対象物を認識させる第
3の認識手法と、であると共に、前記切替手段は、前記
認識手段が前記第2又は第3の認識手法により周辺立体
環境を認識している状況下で、前記精度要求判定手段に
より認識精度が要求されていると判定された場合、又
は、前記危険度判定手段により危険度が大きいと判定さ
れた場合に、前記認識手段が用いる認識手法を前記第2
又は第3の認識手法から前記第1の認識手法へ切り替え
ることとしてもよい。
【0016】ところで、情報取得手段による画像情報に
基づく周辺立体環境の認識に故障が生ずる場合は、その
情報取得手段を用いることなく周辺立体環境を認識でき
ることが望ましい。
【0017】従って、請求項8に記載する如く、請求項
4記載の周辺認識装置において、前記複数の認識手法
が、視認可能ゾーンが互いにオーバーラップした一対の
情報取得手段による両画像情報に基づいて視認ゾーン内
における対象物を認識させる第1の認識手法、又は、互
いに異なる位置間で可動する単一の情報取得手段による
2つの画像情報に基づいて視認ゾーン内における対象物
を認識させる第2の認識手法と、情報取得手段による画
像情報内に含まれる対象物をモデル化したモデルの時系
列位置履歴データに基づいて該対象物を認識させる第3
の認識手法と、であると共に、前記切替手段は、前記認
識手段が前記第1又は第2の認識手法により周辺立体環
境を認識している状況下で、前記故障判定手段により該
認識に故障が生ずると判定された場合に、前記認識手段
が用いる認識手法を前記第1又は第2の認識手法から前
記第3の認識手法へ切り替えることとしてもよい。
【0018】また、第2の認識手法により周辺立体環境
が認識されている状況下で、情報取得手段の可動部の故
障に起因して該認識に故障が生ずる場合は、第1又は第
3の認識手法により周辺立体環境を認識することが望ま
しい。
【0019】従って、請求項9に記載する如く、請求項
4記載の周辺認識装置において、前記複数の認識手法
が、互いに異なる位置間で可動する単一の情報取得手段
による2つの画像情報に基づいて視認ゾーン内における
対象物を認識させる第2の認識手法と、視認可能ゾーン
が互いにオーバーラップした一対の情報取得手段による
両画像情報に基づいて視認ゾーン内における対象物を認
識させる第1の認識手法、又は、情報取得手段による画
像情報内に含まれる対象物をモデル化したモデルの時系
列位置履歴データに基づいて該対象物を認識させる第3
の認識手法と、であると共に、前記切替手段は、前記認
識手段が前記第2の認識手法により周辺立体環境を認識
している状況下で、前記故障判定手段により前記単一の
情報取得手段の可動部の故障に起因して該認識に故障が
生ずると判定された場合に、前記認識手段が用いる認識
手法を前記第2の認識手段から前記第1又は第3の認識
手法へ切り替えることとしてもよい。
【0020】この場合、請求項10に記載する如く、請
求項2乃至9の何れか一項記載の周辺認識装置におい
て、前記認識手段は、周辺立体環境を所定角度領域に分
けて認識すると共に、前記切替手段は、前記認識手段が
用いる認識手法を前記所定角度領域ごとに切り替えるこ
ととしてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
周辺認識装置10の構成図を示す。本実施例において、
周辺認識装置10は、例えば車両に搭載されており、車
両全周にわたって走行車両や障害物等の対象物を認識す
る。周辺認識装置10は、電子制御ユニット(以下、E
CUと称す)12を備えており、ECU12により制御
される。
【0022】本実施例において、車両は、車体左側面の
ドアミラーに配設された前方視(FL)カメラ14及び
側方視(SFL)カメラ16を備えていると共に、車体
右側面のドアミラーに配設された前方視(FR)カメラ
18及び側方視(SFR)カメラ20を備えている。ま
た、車両は、車体左側面後部に配設された後方視(R
L)カメラ22及び側方視(SRL)カメラ24を備え
ていると共に、車体右側面後部に配設された後方視(R
R)カメラ26及び側方視(SRR)カメラ28を備え
ている。
【0023】図2は、本実施例において車両が備える各
カメラ14〜28の視認可能領域を表した図を示す。図
2に示す如く、各カメラ14〜28は、それぞれ、配設
部位から所定角度方向に広がる所定領域内の周辺立体環
境を撮影する。カメラ14〜28は、視認可能領域の一
部が隣接のカメラ14〜28の視認可能領域と重なるよ
うに車体に取付けられている。尚、図2において、FL
カメラ14の視認可能領域とFRカメラ18の視認可能
領域とのオーバーラップゾーンが斜線で示されている。
【0024】図1に示す如く、各カメラ14〜28の出
力信号はすべて、ECU12に供給されている。各カメ
ラ14〜28が撮影した周辺立体環境は、それぞれ画像
情報としてECU12に供給される。ECU12は、各
カメラ14〜28による画像情報がそれぞれ入力する画
像入力部30を備えている。画像入力部30は、カメラ
14〜28から車両周辺の環境をそれぞれ画像情報とし
て取得する。
【0025】画像入力部30は、取得した画像データを
アナログ量からデジタル量へ変換するA/D変換器、及
び、その変換後のデジタル画像データを格納するメモリ
を有している。尚、以下では、画像入力部30が各カメ
ラ14〜28の出力信号に基づいて取得した画像データ
をそれぞれ、FL画像データ、SFL画像データ、FR
画像データ、SFR画像データ、RL画像データ、SR
L画像データ、RR画像データ、又はSRR画像データ
と称す。
【0026】ECU12は、また、画像認識部32を備
えている。上記した画像入力部30は、画像認識部32
の特徴抽出部34に接続されている。特徴抽出部34
は、画像入力部30がデジタル量へ変換した各カメラ1
4〜28に対応する画像データをそれぞれフィルタリン
グし、それらの画像データから車両等の対象物の輪郭を
示すエッジ情報をそれぞれ抽出する。画像認識部32
は、三次元計測部36を備えている。三次元計測部36
は、特徴抽出部34が抽出した各画像データにおけるエ
ッジ情報を互いに隣接するカメラ14〜28同士で対応
づけし、或いは、一のカメラ14〜28の回転前後の両
画像データにおけるエッジ情報を対応づけし、その対応
づけの結果に基づいてステレオ視の理論を用いて、自己
の車両を基準にした各エッジ情報に対応する対象物の三
次元位置を算出する。
【0027】画像認識部32は、また、比較部38を備
えている。比較部38は、特徴抽出部34で抽出された
エッジ情報と、後述の移動予測部で移動予測された仮想
の三次元空間上における対象物モデルをCCDカメラ1
4〜28が撮影するものとした際の二次元的な仮想画像
データとを比較する部位である。画像認識部32は、ま
た、モデル配置部40を備えている。モデル配置部40
は、比較部38の比較結果により、周辺認識装置10が
起動後初めて対象物を認識する場合(すなわち、未知画
像から対象物を認識する場合)、又は、画像データに新
たな対象物が含まれた場合に、特徴抽出部34により抽
出された画像データにおけるその対象物のエッジ情報に
基づいて、後述する手法に従ってその対象物を単純な簡
易立体形状にモデル化した対象物モデルを生成すると共
に、その対象物モデルを自己の車両を基準にして設定さ
れる仮想の三次元空間内において適当な位置に配置す
る。
【0028】画像認識部32は、また、モデル修正部4
2を備えている。モデル修正部42は、比較部38の比
較結果により仮想三次元空間内における対象物モデルの
位置を修正する部位である。画像認識部32は、モデル
データベース44を有している。モデルデータベース4
4は、モデル配置部40により対象物がモデル化された
場合、或いは、モデル修正部42により対象物モデルの
位置が修正された場合にその対象物についての対象物モ
デルの形状データ及び仮想三次元空間における位置を記
憶する役割を有している。また、モデルデータベース4
4は、仮想三次元空間内において対象物モデルが移動し
た時系列的な位置履歴データを対象物の自己の車両に対
する相対位置として記憶する機能も有している。
【0029】画像認識部32は、更に、移動予測部46
を備えている。移動予測部46は、モデルデータベース
44に記憶された対象物モデルの時系列の位置履歴デー
タに基づいて、次時刻における対象物モデルの仮想三次
元空間内における位置を予測する。ECU12は、ま
た、車両状態検出部48を備えている。車両状態検出部
48は、車両に搭載された各種センサを用いて車両の加
速度,速度,操舵角等を検出し、車両挙動の変化量を検
出する。車両状態検出部48は、上記した画像認識部3
2の移動予測部46に接続されている。移動予測部46
は、車両状態検出部38の検出した車両挙動の変化量を
考慮して、次時刻における対象物モデルの仮想三次元空
間内における位置を予測する。
【0030】ECU12は、また、カメラ駆動部50を
備えている。各カメラ14〜28には、それぞれ、モー
タ等で構成された駆動機構52が取付けられている。駆
動機構52は、カメラ駆動部50から駆動信号が供給さ
れることにより、車体上のカメラ14〜28の位置を可
変させる。具体的には、レンズ部が水平方向において所
定距離だけ離れた車体上の異なる位置間で移動できるよ
うに、カメラ14〜28を鉛直方向軸の軸回りに回転
(いわゆる、首振り)させる。カメラ駆動部50は、画
像認識部32が後述する第2の認識手法により対象物を
認識する状況下において、カメラ14〜28のレンズ部
が高周波で車体上の異なる位置間を移動するように駆動
機構52に対して駆動信号を供給する。
【0031】ECU12は、更に、画像認識部32及び
駆動機構52に接続された切替制御部54を備えてい
る。画像認識部32は、例えば逆光等に起因してカメラ
14〜28による画像データからの対象物認識を有効に
行うことができないと判断した場合には認識不能を表す
信号を、また、画像データに基づいて認識される対象物
が自車両に向かって高速で近づいてくる等、自車両にと
って危険度の高いものとなっていると判断した場合には
危険状態を表す信号を切替制御部54に対して供給す
る。また、駆動機構52は、カメラ駆動部50から駆動
信号が供給されたとしてもカメラ14〜28を適正に回
転させることができないと判断した場合、カメラ14〜
28の回転不良を表す信号を切替制御部54に対して供
給する。切替制御部54は、画像認識部32及び駆動機
構52の出力信号に基づいて、後に詳述する如く画像認
識部32において車両周囲の対象物を認識するための認
識手法を切り替える機能を有している。
【0032】次に、図3乃至図9を参照して、本実施例
においてカメラ14〜28による画像データから対象物
を認識する認識手法について説明する。本実施例の周辺
認識装置10は、カメラ14〜28による画像データを
利用した3つの認識手法を有している。以下、それらの
認識手法について具体的に説明する。
【0033】図3は、2つの画像データから視差を用い
て対象物60の三次元位置を測定するための原理図を示
す。また、図4は、2つの画像データ上における対象物
60の二次元位置が異なることを説明するための図を示
す。尚、図3には、対象物60がカメラ14〜28に近
接している場合を実線で、対象物60がカメラ14〜2
8から離間している場合を破線で、それぞれ示してい
る。また、図4には、両画像データの座標軸を一致させ
た場合の一方の画像データにおける対象物60を実線
で、他方の画像データにおける対象物60を破線で、そ
れぞれ示している。
【0034】図3に示す如く、カメラ14〜28の前方
に対象物60が存在する状況下において、両画像データ
の座標軸を一致させると、一方の画像データにおける対
象物60の二次元位置と、他方の画像データにおける対
象物60の二次元位置とが異なるものとなる。対象物6
0がカメラ14〜28に近接していると、対象物60の
正面中央部は、撮画面62において点PLSに投影され、
撮画面64において点PRSに投影される。この場合に
は、両画像データの座標軸を一致させると、その座標上
で対象物60の正面中央部が点PLSと点PRSとの距離だ
けずれることとなる。また、対象物60がカメラ14〜
28から離間していると、対象物60の正面中央部は、
撮画面62において点PLLに投影され、撮画面64にお
いて点PRLに投影される。この場合には、両画像データ
の座標軸を一致させると、その座標上で対象物60の正
面中央部が点PLLと点PRLとの距離だけずれることとな
る。
【0035】すなわち、対象物60がカメラ14〜28
に近接しているほど、両画像データにおける対象物60
の二次元位置のずれ量(視差)が大きくなり、対象物6
0がカメラ14〜28から離間するほど、両画像データ
における対象物60の二次元位置の変化が小さい。従っ
て、カメラ14〜28の撮画面62,64の相対位置関
係、撮画面62,64とカメラ14〜28のレンズ部と
の距離、及び両画像データにおける視差が算出されれ
ば、カメラ14〜28と対象物60との距離、すなわ
ち、対象物60の三次元位置を測定することが可能とな
る。
【0036】尚、対象物60が立体物である場合には、
図4に示す如く、対象物60のカメラ14〜28に近接
する部位(例えばP1L,点P1R)の視差L1と、カメラ
14〜28にから離間する部位(例えばP2L,点P2R
の視差L2とが異なるものとなる。具体的には、近接部
位の視差L1が離間部位の視差L2に比して大きくな
る。従って、対象物60上の各点についてそれぞれカメ
ラ14〜28との距離を算出すれば、対象物60の奥行
き等の立体形状を把握することが可能となる。
【0037】そこで、本実施例において、対象物を認識
する一の認識手法としては、視認可能領域が互いに重な
り合う一対のカメラ14〜28を用いてその領域内にお
ける立体環境を撮影し、それら一対のカメラの両画像デ
ータから対象物を認識させる手法が用いられる。以下、
この認識手法を第1の認識手法と称す。かかる第1の認
識手法においては、互いに隣接する一対のカメラ14〜
28による同一時刻における両画像データが比較される
こととなるので、両画像データ上の対象物の立体情報を
詳細に認識することが可能となる。
【0038】図5は、本実施例において対象物を認識す
る一の手法を説明するための図を示す。本実施例におい
て、別の認識手法としては、図5に示す如く、まず、一
のカメラ14〜28を用いてある位置での視認可能領域
内における立体環境を撮影し、次に、そのカメラ14〜
28を単独で可動させた後でその位置での視認可能領域
における立体環境を撮影し、それらの両画像データから
対象物を認識させる手法が用いられる。以下、この認識
手法を第2の認識手法と称す。かかる第2の認識手法に
おいては、カメラ14〜28の可動前後で両画像データ
間における対象物の視差がその三次元位置に応じて異な
るものとなるので、単一のカメラを用いて両画像データ
上の対象物の立体情報を認識することが可能となる。
【0039】本実施例において、更に別の認識手法とし
ては、既知の対象物をモデル化し、そのモデルを時系列
位置データに従って推定的に位置移動させ、そのモデル
の三次元位置から対象物を認識させる手法が用いられ
る。以下、この認識手法を第3の認識手法と称す。
【0040】図6は、本実施例における第3の認識手法
の前提となる、モデル配置部40において画像データか
ら対象物モデルを生成する原理図を示す。本実施例にお
いては、まず、画像認識部32の取得した画像データに
対して、車両の基準位置Oを原点とした、車幅方向軸
(X軸)に平行に延びる車幅方向線、及び、そのX軸に
対する直角方向軸(Y軸)に平行に延びる前後方向線を
重ね合わせる。そして、例えば図6に示す如く、画像認
識部32の三次元計測部36が取得した画像データにお
けるエッジ情報として楕円状(実際のXY平面上では円
形)の閉曲面S(斜線部)が形成されている場合には、
その閉曲面Sに外接する2本の車幅方向線Ymin,Ymax
及び2本の前後方向線Xmin,Xmaxを検出する。そし
て、接線Xmi n,Xmax,Ymin,Ymax同士が交わること
により形成される長方形を、その閉曲面Sについてのモ
デルの外形面として設定する。この際、モデルの外形
は、閉曲面Sを内包するものとなる。尚、モデルの外形
面として設定される長方形Cは、接線Xmin,Xmax,Y
min,Ymax同士が交わることにより形成される長方形そ
のものである必要はなく、その長方形よりも若干大き
な、閉曲面Sを完全に内包する長方形であってもよい。
【0041】図7(A)は、車両前方に円筒対象物70
が存在する状況下において一対のカメラ14〜28が撮
影する画像データを表した図を示す。また、図7(B)
は、図7(A)に示す円筒対象物70の対象物モデルを
モデル配置部40が仮想三次元空間内に配置した状況下
で一対のカメラ14〜28が撮影すると予想される画像
データを表した図を示す。尚、図7(B)には、円筒対
象物70が破線で、その円筒対象物70の仮想三次元空
間内における対象物モデルが実線で、それぞれ示されて
いる。
【0042】本実施例において、一対のカメラ14〜2
8による両画像データに基づいて、XY平面並びに鉛直
方向軸(Z軸)に平行な線を含むYZ平面及びZX平面
についてそれぞれ、上記図6に示す原理により、対象物
モデルの外形面としての長方形を設定する。この際、一
方の画像データに基づく長方形と他方の画像データに基
づく長方形とは、互いに三次元座標系において同等の大
きさを有するものとする。XY,YZ,ZX平面の各座
標系についてそれぞれ対象物モデルの外形面としての長
方形が設定されると、Xmin,Xmax,Ymin,Ymax,Z
min,Zmaxの6つの面を有する直方体が形成される。こ
の形成された直方体は、円筒対象物70を内包するもの
となる。例えば、一対の画像データがそれぞれ図7
(A)に示す如きエッジ情報を構成している場合には、
図7(B)に示す如き直方体が形成され、円筒対象物7
0を覆うものとなる。
【0043】かかる直方体の形成後、円筒対象物70を
内包する直方体を対象物モデルとして、その大きさ(す
なわち、幅,高さ,奥行きの寸法)及び自己の車両に対
する三次元位置(例えば図7において重心P)が特定さ
れる。本実施例において、上記の如く対象物モデルとし
て直方体が生成され、その三次元位置が特定されると、
その対象物モデルは、図7(B)に示す如く自己の車両
を基準にした仮想の三次元空間上において適当な位置に
配置され、その形状データ及び位置がモデルデータベー
ス44に格納される。
【0044】図8は、本実施例において対象物モデルを
仮想三次元空間上で移動させる手法を説明するための図
を示す。カメラ14〜28が撮影する画像データは、自
車両と対象物との相対位置変化に応じて時系列的に変化
する。従って、対象物モデルを仮想三次元空間上に配置
した後、その空間上で移動させる必要がある。本実施例
においては、図8に示す如く、対象物モデルの三次元位
置の履歴データ(Pi- 3〜Pi)に基づいて、次時刻にお
ける対象物の位置Pi+1(すなわち、対象物と自車両と
の相対位置)を推定し、推定された相対位置関係が当該
時刻に実現されるように対象物モデルを仮想三次元空間
上で移動させる。
【0045】次に、推定した相対位置関係を実現すべく
対象物モデルが仮想三次元空間上で移動されるものとし
た状況下において、当該一対のカメラ14〜28が撮影
すると予想される仮想的な二次元画像データを生成す
る。そして、その生成された仮想画像データと一対のカ
メラ14〜28が実際に撮影して得た実画像データと比
較した結果に基づいて、対象物モデルの三次元位置を修
正することにより、上記の如く推定された対象物と自車
両との相対位置関係を修正・補正する。
【0046】具体的には、まず、一対のカメラ14〜2
8によるそれぞれの実画像データにおいて、対象物を現
すエッジ線のすべてが、仮想画像データにおいて対象物
モデルとして現された直方体の外郭線で囲まれた領域内
に存在するか否かを判別する。一対のカメラ14〜28
による実画像データの何れについても、エッジ線のすべ
てが上記した対象物モデルによる領域内に存在する場合
には、対象物が移動後の対象物モデル内に内包されると
判断でき、実際の対象物が少なくとも対象物モデルの三
次元位置よりも車両側には存在しないと判断できる。従
って、かかる場合には、上記の如く推定された対象物と
自車両との相対位置関係を修正・補正することなく、対
象物モデルを仮想三次元空間上で移動させる。
【0047】図9は、図7に示す如く車両前方に円筒対
象物70が存在する状況下、実画像データにおいて円筒
対象物70を現すエッジ線の少なくとも一部が、仮想画
像データにおいて対象物モデルとして現された直方体の
外郭線で囲まれた領域内に存在しない状況を説明するた
めの図を示す。尚、図9において、実画像データにおい
て円筒対象物70を現すエッジ線を破線で、仮想画像デ
ータにおいて対象物モデルとして現された直方体の外郭
線を実線で、それぞれ示す。
【0048】一方、一対のカメラ14〜28の少なくと
も何れか一方について、図9に示す如く、エッジ線の少
なくとも一部が上記した領域内に存在しない場合には、
円筒対象物70が移動後の対象物モデルに内包されない
と判断でき、移動後における対象物モデルの三次元位置
が実際の対象物の移動による位置に合致しない、或い
は、円筒対象物70の大きさが前回処理時から今回処理
時にかけて増大したと判断できる。
【0049】本実施例において、実画像データにおける
エッジ線の少なくとも一部が仮想画像データにおける対
象物モデルの外郭線に囲まれる領域内に存在しないと判
断された場合には、まず、対象物モデルの大きさを維持
させた状態で、一対のカメラ14〜28の双方につい
て、対象物モデルの三次元位置を、実画像データにおけ
るエッジ線のすべてが対象物モデルの外郭線に囲まれる
領域内に存在するように修正することにより、対象物モ
デルと自車両との相対位置関係を修正・補正する。その
結果、対象物モデルの三次元位置の修正により実画像デ
ータにおけるエッジ線のすべてが対象物モデルの外郭線
に囲まれる領域内に存在することとなった場合には、そ
の補正された相対位置関係が実現されるように対象物モ
デルを仮想三次元空間上で移動させる。
【0050】一方、対象物モデルの三次元位置をどのよ
うに修正しても、実画像データにおけるエッジ線のすべ
てが対象物モデルの外郭線に囲まれる領域内に存在する
状況が実現されない場合には、例えば円筒対象物70と
自車両とが急速に接近したとして、或いは、円筒対象物
70に形状変化が生じたとして、対象物モデルの大きさ
(すなわち、三次元的な寸法)を、実画像データにおけ
るエッジ線のすべてが対象物モデルの外郭線に囲まれる
領域内に存在するように修正する。
【0051】このように、本実施例において、対象物モ
デルは、仮想三次元空間上に配置された後は、自己の三
次元位置の履歴データに基づいてその仮想三次元空間上
で移動されると共に、実画像データにおける対応対象物
のエッジ線との比較結果に基づいて位置修正又は形状修
正される。この際、その対象物モデルの三次元位置は、
対象物の自車両に対する三次元位置として認識される。
【0052】従って、本実施例の第3の認識手法におい
ては、仮想三次元空間上に対象物モデルが配置された
後、対象物の自車両に対する三次元位置を、一対のカメ
ラ14〜28の撮影した両画像データから詳細に特定す
る必要はなく、両画像データにおけるエッジ情報を考慮
した仮想三次元空間上の対象物モデルを用いて対象物の
立体情報を迅速かつ正確に認識することが可能となる。
【0053】尚、対象物モデルは、単純な簡易立体形状
である直方体にモデル化されている。このため、本実施
例の第3の認識手法によれば、対象物の認識に要する処
理速度の向上を図ることができ、認識処理時間の短縮化
を図ることができ、その結果、自車両と対象物との相対
位置関係が急速に変化する場合にも、その対象物を速や
かに認識することが可能となる。
【0054】本実施例のシステムは、上記した第1〜第
3の認識手法の何れかを用いて車両周辺の立体環境を認
識する点に特徴を有している。以下、その特徴部につい
て説明する。
【0055】図10は、上記の機能を実現すべく、本実
施例においてECU12の切替制御部54が実行する制
御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図10に示
すルーチンは、所定時間ごとに繰り返し起動されるルー
チンである。図10に示すルーチンが起動されると、ま
ずステップ100の処理が実行される。尚、図10に示
すルーチンは、互いに隣り合う一対のカメラ14〜28
ごと、すなわち、車両全周を8分割した領域ごとにそれ
ぞれ実行されるルーチンである。
【0056】ステップ100では、視認可能領域が互い
に重なり合う一対のカメラ14〜28が共に、画像デー
タから対象物を認識するうえで正常に機能するか否かが
判別される。その結果、肯定判定がなされた場合は、次
にステップ102の処理が実行される。ステップ102
では、カメラ14〜28による画像データから対象物を
認識する際にその認識精度が要求されているか否かが判
別される。具体的には、例えば、画像データから認識さ
れる対象物が自車両に高速で近づいてきており、自車両
にとって危険度の高い物体であるか否かが判別される。
その結果、本ステップ102において認識精度が要求さ
れると判別された場合は、次にステップ104の処理が
実行される。
【0057】ステップ104では、該一対のカメラ14
〜28の視認可能領域における対象物の認識手法を、一
対のカメラ14〜28を用いたいわゆる2眼ステレオ視
による第1の認識手法に設定する処理が実行される。本
ステップ104の処理が実行されると、以後、ECU1
2の画像認識部32において対象物の認識が第1の認識
手法を用いて行われる。本ステップ104の処理が終了
すると、今回のルーチンは終了される。
【0058】一方、上記ステップ102において対象物
の認識精度が要求されていないと判別された場合、具体
的には、画像データから認識される対象物の中に自車両
に高速で近づいてくる物体が存在せず、自車両にとって
危険度があまり高くないと判別された場合は、次にステ
ップ106の処理が実行される。ステップ106では、
該一対のカメラ14〜28の駆動機構52が共に正常に
機能するか否かが判別される。その結果、肯定判定がな
された場合は、一対のカメラ14〜28の駆動機構52
が共に正常であり、かつ、対象物の認識精度が要求され
ていないと判断できるので、次にステップ108の処理
が実行される。
【0059】ステップ108では、一対のカメラ14〜
28の視認可能領域における対象物の認識を、単一のカ
メラ14〜28ごとのいわゆる一眼ステレオ視による第
2の認識手法に設定する処理が実行される。本ステップ
108の処理が実行されると、以後、画像認識部32に
おいて対象物の認識が第2の認識手法を用いて行われ
る。本ステップ108の処理が終了すると、今回のルー
チンは終了される。
【0060】また、上記ステップ106において否定判
定がなされた場合は、一対のカメラ14〜28の駆動機
構52のうち少なくとも一方が正常に機能しない、すな
わち、カメラ14〜28を回転させることができないと
判断できる。この場合には、第2の認識手法を用いるこ
とが不可能となる。従って、かかる判別がなされた場合
には、次に上記ステップ104の処理が実行される。
【0061】また、上記ステップ100において、一対
のカメラ14〜28のうち少なくとも一方が例えば逆光
等に起因して画像データから対象物を有効に認識できな
い状況にあることより、否定判定がなされた場合は、次
にステップ110の処理が実行される。ステップ110
では、一対のカメラ14〜28の両者が画像データから
対象物を有効に認識できない異常が発生しているか否か
が判別される。その結果、両者には異常が発生していな
い、すなわち、一対のカメラ14〜28の何れか一方に
おいて対象物を有効に認識できない異常が生じている場
合には、次にステップ112の処理が実行される。
【0062】ステップ112では、対象物を有効に認識
できる他方のカメラ14〜28の駆動機構52が正常に
機能するか否かが判別される。その結果、肯定判定がな
された場合は、他方のカメラ14〜28が正常に回転す
ることができるので、次に上記ステップ108の処理が
実行され、第2の認識手法が設定される。一方、ステッ
プ112で否定判定がなされた場合、又は、上記ステッ
プ110で一対のカメラ14〜28の両者とも対象物を
有効に認識できない異常が発生している旨の肯定判定が
なされた場合は、次にステップ114の処理が実行され
る。
【0063】ステップ114では、一対のカメラ14〜
28の視認可能領域における対象物の認識を、簡易な対
象物モデルを用いた第3の認識手法に設定する処理が実
行される。本ステップ114の処理が実行されると、以
後、画像認識部32において対象物の認識が第3の認識
手法を用いて行われる。本ステップ114の処理が終了
すると、今回のルーチンは終了される。
【0064】このように図10に示すルーチンによれ
ば、互いに隣り合う一対のカメラ14〜28についての
状況に応じて、画像認識部32において対象物を認識す
る認識手法を第1〜第3の認識手法間で切り替えること
ができる。
【0065】具体的には、2眼によるステレオ視が可能
な状況下、認識精度の要求がある場合、又は、認識精度
の要求がなくてもカメラ14〜28の駆動機構52に異
常が生じている場合には第1の認識手法へ切り替えるこ
とができる。また、かかる状況下、認識精度の要求がな
く、かつ、カメラ14〜28の駆動機構52に異常が生
じていない場合には第2の認識手法へ切り替えることが
できる。また、一対のカメラ14〜28のうち一方が対
象物を認識不可能な状況下、カメラ14〜28の駆動機
構52に異常が生じていない場合には第2の認識手法へ
切り替えることができる。更に、一対のカメラ14〜2
8のうち一方が対象物を認識不可能な状況下で他方のカ
メラ14〜28の駆動機構52に異常が生じている場
合、又は、一対のカメラ14〜28の両者が対象物を認
識不可能な場合には、第3の認識手法へ切り替えること
ができる。
【0066】すなわち、本実施例においては、画像認識
部32における認識手法が、カメラ14〜28による画
像データからの対象物認識の可否、対象物認識の精度要
求の有無、及び、カメラ14〜28の駆動機構52の正
常・異常に応じて第1〜第3の認識手法間で切り替わ
る。このため、本実施例によれば、仮に一の認識手法が
利用できない状況に陥ったとしても他の認識手法を利用
することができるため、車両の周囲に存在する対象物を
認識するうえで信頼性の向上を図ることが可能となって
いる。
【0067】また、本実施例においては、対象物を認識
する際の信頼性の向上を図るうえで、いわゆる2眼によ
るステレオ視のための一対のカメラを同一箇所に複数組
設けることは不要である。従って、本実施例によれば、
カメラの台数が増加することは回避されるので、コスト
の上昇を招くことなく、対象物認識の信頼性の向上を図
ることが可能となっている。
【0068】尚、本実施例においては、画像認識部32
における対象物の認識手法の切り替えが車両全周を8分
割した領域ごとに行われる。このため、一のカメラ14
〜28が、一方に隣接するカメラ14〜28の認識不良
等に起因して駆動機構52による回転により1眼ステレ
オ視を構成する一方で、反対側に隣接するカメラ14〜
28と2眼ステレオ視を構成する場合がある。従って、
この場合には、一のカメラ14〜28が回転するため、
2眼ステレオ視により認識される対象物の位置を補正す
ることが適切となる。
【0069】尚、上記の実施例においては、各カメラ1
4〜28が特許請求の範囲に記載した「情報取得手段」
に相当していると共に、ECU12が、画像認識部32
において車両周囲の対象物を認識することにより特許請
求の範囲に記載した「認識手段」が、切替制御部54に
より対象物の認識手法を切り替えることにより特許請求
の範囲に記載した「切替手段」が、上記ステップ102
の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した
「精度要求判定手段」及び「危険度判定手段」が、上記
ステップ100、108、110、及び112の処理を
実行することにより特許請求の範囲に記載した「故障判
定手段」が、それぞれ実現されている。
【0070】ところで、上記の実施例においては、カメ
ラ14〜18が車両に搭載されるものとしているが、ロ
ボット等の自立移動可能な移動体や、全く移動しない固
体物に搭載されるものとしてもよい。
【0071】また、上記の実施例においては、画像認識
部32における認識手法を第1乃至第3の認識手法の3
つで切り替えることとしているが、本発明はこれに限定
されるものではなく、2つ以上の認識手法間で切り替え
ることとすればよい。
【0072】また、上記の実施例においては、第3の認
識手法として、一対のカメラ14〜28の撮影した両画
像データ上に現れた対象物の外延に外接する6つの面を
設定した後で、その6つの面を有する直方体を構成する
ことにより対象物モデルを生成することとしているが、
対象物モデルの生成手法はこれに限定されるものではな
く、任意の大きさの直方体を一対のカメラ14〜28の
撮影した両画像データのそれぞれに当てはめた後で、両
画像データにおいて対象物を現すエッジ線のすべてが直
方体の外郭線で囲まれた領域内に存在するようにその直
方体の三次元位置及び大きさを設定することにより対象
物モデルを生成することとしてもよい。
【0073】また、上記の実施例においては、認識手法
の切り替えを車両全周を8分割した領域ごとに行うこと
としているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、複数の領域ごとに行うこととしてもよいし、或い
は、すべての領域に及ぶこととしてもよい。
【0074】更に、上記の実施例においては、車両に搭
載されるカメラ14〜28を図2に示す如く8個配置す
ることとしているが、本発明はこれに限定されるもので
なく、様々な配置が考えられる。例えば、図11に示す
如くカメラを5個配置することとし、車両前方の領域の
み一対のカメラを用いた2眼ステレオ視による認識を可
能とすることとしてもよく、また、精度要求度あるいは
使用するカメラの精度に応じて配置する台数を決定する
ことも可能である。
【発明の効果】上述の如く、請求項1乃至4記載の発明
によれば、互いに異なる複数の認識手法を用いること
で、周辺立体環境を認識するうえで信頼性の向上を図る
ことができる。
【0075】請求項5記載の発明によれば、情報取得手
段による画像情報に基づいて周辺立体環境を認識する際
の信頼性の向上を図ることができる。
【0076】請求項6及び7記載の発明によれば、周辺
立体環境の認識精度要求の有無に応じて、或いは、その
環境における危険度に応じて認識手法を切り替えること
ができる。
【0077】請求項8記載の発明によれば、情報取得手
段による画像情報に基づく周辺立体環境の認識における
故障の有無に応じて認識手法を切り替えることができ
る。
【0078】請求項9記載の発明によれば、単一の情報
取得手段を可動させることにより周辺立体環境を認識し
ている際、その可動部の故障の有無に応じて認識手法を
切り替えることができる。
【0079】また、請求項10記載の発明によれば、周
辺立体環境が所定角度領域に分けて認識される状況下、
その所定角度領域ごとに認識手法を切り替えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である周辺認識装置の構成図
である。
【図2】本実施例において車両が備えるカメラの視認可
能領域を表した図である。
【図3】2つの画像データから視差を用いて対象物の三
次元位置を測定するための原理図である。
【図4】2つの画像データ上における対象物の二次元位
置が異なることを説明するための図である。
【図5】本実施例において対象物を認識する一の手法を
説明するための図である。
【図6】本実施例における第3の認識手法の前提とな
る、モデル配置部において画像データから対象物モデル
を生成する原理図である。
【図7】図7(A)は、車両前方に円筒対象物が存在す
る状況下において一対のカメラが撮影する画像データを
表した図を示す。また、図7(B)は、図7(A)に示
す円筒対象物の対象物モデルが仮想三次元空間内に配置
された状況下で一対のカメラが撮影すると予想される画
像データを表した図である。
【図8】本実施例において対象物モデルを仮想三次元空
間上で移動させる手法を説明するための図である。
【図9】図7に示す如く車両前方に円筒対象物が存在す
る状況下、実画像データにおいて円筒対象物を現すエッ
ジ線の少なくとも一部が、仮想画像データにおいて対象
物モデルとして現された直方体の外郭線で囲まれた領域
内に存在しない状況を説明するための図である。
【図10】本実施例において、第1〜第3の認識手法を
切り替えるべく実行される制御ルーチンの一例のフロー
チャートである。
【図11】本発明の変形例において車両が備えるカメラ
の配置を表した図である。
【符号の説明】
10 周辺認識装置 12 電子制御ユニット(ECU) 14〜28 カメラ 32 画像認識部 54 切替制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 7/60 180 G06T 7/60 180B // G08G 1/04 G08G 1/04 D 1/16 1/16 C

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の認識手法により互いに同一の周辺
    立体環境を認識可能な認識手段と、 所定の条件に従って、前記認識手段が周辺立体環境を認
    識する際に用いる認識手法を切り替える切替手段と、 を備えることを特徴とする周辺認識装置。
  2. 【請求項2】 複数の認識手法により互いに同一の周辺
    立体環境を認識可能な認識手段と、 前記認識手段が認識する周辺立体環境に対する認識精度
    要求の有無を判定する精度要求判定手段と、 前記精度要求判定手段の判定結果に応じて、前記認識手
    段が周辺立体環境を認識する際に用いる認識手法を切り
    替える切替手段と、 を備えることを特徴とする周辺認識装置。
  3. 【請求項3】 複数の認識手法により互いに同一の周辺
    立体環境を認識可能な認識手段と、 前記認識手段が認識する周辺立体環境における危険度の
    大小を判定する危険度判定手段と、 前記危険度判定手段の判定結果に応じて、前記認識手段
    が周辺立体環境を認識する際に用いる認識手法を切り替
    える切替手段と、 を備えることを特徴とする周辺認識装置。
  4. 【請求項4】 複数の認識手法により互いに同一の周辺
    立体環境を認識可能な認識手段と、 前記複数の認識手法によるそれぞれの周辺立体環境認識
    に故障が生ずるか否かを判定する故障判定手段と、 前記故障判定手段の判定結果に応じて、前記認識手段が
    周辺立体環境を認識する際に用いる認識手法を切り替え
    る切替手段と、 を備えることを特徴とする周辺認識装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れか一項記載の周辺
    認識装置において、前記複数の認識手法が、視認可能ゾ
    ーンが互いにオーバーラップした一対の情報取得手段に
    よる両画像情報に基づいて視認ゾーン内における対象物
    を認識させる第1の認識手法と、 互いに異なる位置間で可動する単一の情報取得手段によ
    る2つの画像情報に基づいて視認ゾーン内における対象
    物を認識させる第2の認識手法と、 情報取得手段による画像情報内に含まれる対象物をモデ
    ル化したモデルの時系列位置履歴データに基づいて該対
    象物を認識させる第3の認識手法と、のうち少なくとも
    2つの認識手法であることを特徴とする周辺認識装置。
  6. 【請求項6】 請求項2又は3記載の周辺認識装置にお
    いて、 前記複数の認識手法が、視認可能ゾーンが互いにオーバ
    ーラップした一対の情報取得手段による両画像情報に基
    づいて視認ゾーン内における対象物を認識させる第1の
    認識手法と、 互いに異なる位置間で可動する単一の情報取得手段によ
    る2つの画像情報に基づいて視認ゾーン内における対象
    物を認識させる第2の認識手法、又は、情報取得手段に
    よる画像情報内に含まれる対象物をモデル化したモデル
    の時系列位置履歴データに基づいて該対象物を認識させ
    る第3の認識手法と、であると共に、 前記切替手段は、前記認識手段が前記第1の認識手法に
    より周辺立体環境を認識している状況下で、前記精度要
    求判定手段により認識精度が要求されていないと判定さ
    れた場合、又は、前記危険度判定手段により危険度が小
    さいと判定された場合に、前記認識手段が用いる認識手
    法を前記第1の認識手法から前記第2又は第3の認識手
    法へ切り替えることを特徴とする周辺認識装置。
  7. 【請求項7】 請求項2又は3記載の周辺認識装置にお
    いて、 前記複数の認識手法が、視認可能ゾーンが互いにオーバ
    ーラップした一対の情報取得手段による両画像情報に基
    づいて視認ゾーン内における対象物を認識させる第1の
    認識手法と、 互いに異なる位置間で可動する単一の情報取得手段によ
    る2つの画像情報に基づいて視認ゾーン内における対象
    物を認識させる第2の認識手法、又は、情報取得手段に
    よる画像情報内に含まれる対象物をモデル化したモデル
    の時系列位置履歴データに基づいて該対象物を認識させ
    る第3の認識手法と、であると共に、 前記切替手段は、前記認識手段が前記第2又は第3の認
    識手法により周辺立体環境を認識している状況下で、前
    記精度要求判定手段により認識精度が要求されていると
    判定された場合、又は、前記危険度判定手段により危険
    度が大きいと判定された場合に、前記認識手段が用いる
    認識手法を前記第2又は第3の認識手法から前記第1の
    認識手法へ切り替えることを特徴とする周辺認識装置。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の周辺認識装置において、 前記複数の認識手法が、視認可能ゾーンが互いにオーバ
    ーラップした一対の情報取得手段による両画像情報に基
    づいて視認ゾーン内における対象物を認識させる第1の
    認識手法、又は、互いに異なる位置間で可動する単一の
    情報取得手段による2つの画像情報に基づいて視認ゾー
    ン内における対象物を認識させる第2の認識手法と、 情報取得手段による画像情報内に含まれる対象物をモデ
    ル化したモデルの時系列位置履歴データに基づいて該対
    象物を認識させる第3の認識手法と、であると共に、 前記切替手段は、前記認識手段が前記第1又は第2の認
    識手法により周辺立体環境を認識している状況下で、前
    記故障判定手段により該認識に故障が生ずると判定され
    た場合に、前記認識手段が用いる認識手法を前記第1又
    は第2の認識手法から前記第3の認識手法へ切り替える
    ことを特徴とする周辺認識装置。
  9. 【請求項9】 請求項4記載の周辺認識装置において、 前記複数の認識手法が、互いに異なる位置間で可動する
    単一の情報取得手段による2つの画像情報に基づいて視
    認ゾーン内における対象物を認識させる第2の認識手法
    と、 視認可能ゾーンが互いにオーバーラップした一対の情報
    取得手段による両画像情報に基づいて視認ゾーン内にお
    ける対象物を認識させる第1の認識手法、又は、情報取
    得手段による画像情報内に含まれる対象物をモデル化し
    たモデルの時系列位置履歴データに基づいて該対象物を
    認識させる第3の認識手法と、であると共に、 前記切替手段は、前記認識手段が前記第2の認識手法に
    より周辺立体環境を認識している状況下で、前記故障判
    定手段により前記単一の情報取得手段の可動部の故障に
    起因して該認識に故障が生ずると判定された場合に、前
    記認識手段が用いる認識手法を前記第2の認識手段から
    前記第1又は第3の認識手法へ切り替えることを特徴と
    する周辺認識装置。
  10. 【請求項10】 請求項2乃至9の何れか一項記載の周
    辺認識装置において、 前記認識手段は、周辺立体環境を所定角度領域に分けて
    認識すると共に、 前記切替手段は、前記認識手段が用いる認識手法を前記
    所定角度領域ごとに切り替えることを特徴とする周辺認
    識装置。
JP2001060706A 2001-03-05 2001-03-05 周辺認識装置 Pending JP2002259966A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001060706A JP2002259966A (ja) 2001-03-05 2001-03-05 周辺認識装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001060706A JP2002259966A (ja) 2001-03-05 2001-03-05 周辺認識装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002259966A true JP2002259966A (ja) 2002-09-13

Family

ID=18920092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001060706A Pending JP2002259966A (ja) 2001-03-05 2001-03-05 周辺認識装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002259966A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006054662A (ja) * 2004-08-11 2006-02-23 Mitsubishi Electric Corp 運転支援装置
JP2007041788A (ja) * 2005-08-02 2007-02-15 Nissan Motor Co Ltd 障害物判断装置及び方法
US7386226B2 (en) 2003-05-29 2008-06-10 Olympus Corporation Stereo camera system and stereo optical module
JP2011180835A (ja) * 2010-03-01 2011-09-15 Honda Motor Co Ltd 対象物の位置を算出するための装置
JP2011248640A (ja) * 2010-05-27 2011-12-08 Honda Motor Co Ltd 車両の周辺監視装置
KR20190055645A (ko) * 2017-11-15 2019-05-23 주식회사 만도 조향 제어 장치 및 방법
WO2019181591A1 (ja) * 2018-03-22 2019-09-26 日立オートモティブシステムズ株式会社 車載ステレオカメラ
CN112560613A (zh) * 2020-12-02 2021-03-26 北京理工大学 零件识别方法、装置和计算机设备
WO2023007776A1 (ja) * 2021-07-29 2023-02-02 日立Astemo株式会社 画像処理装置及び画像処理システム
JP7500881B2 (ja) 2021-07-29 2024-06-17 日立Astemo株式会社 画像処理装置及び画像処理システム

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7386226B2 (en) 2003-05-29 2008-06-10 Olympus Corporation Stereo camera system and stereo optical module
JP2006054662A (ja) * 2004-08-11 2006-02-23 Mitsubishi Electric Corp 運転支援装置
JP2007041788A (ja) * 2005-08-02 2007-02-15 Nissan Motor Co Ltd 障害物判断装置及び方法
JP4517972B2 (ja) * 2005-08-02 2010-08-04 日産自動車株式会社 障害物判断装置及び方法
JP2011180835A (ja) * 2010-03-01 2011-09-15 Honda Motor Co Ltd 対象物の位置を算出するための装置
JP2011248640A (ja) * 2010-05-27 2011-12-08 Honda Motor Co Ltd 車両の周辺監視装置
KR102397099B1 (ko) 2017-11-15 2022-05-12 주식회사 만도 조향 제어 장치 및 방법
KR20190055645A (ko) * 2017-11-15 2019-05-23 주식회사 만도 조향 제어 장치 및 방법
WO2019181591A1 (ja) * 2018-03-22 2019-09-26 日立オートモティブシステムズ株式会社 車載ステレオカメラ
CN111868784A (zh) * 2018-03-22 2020-10-30 日立汽车系统株式会社 车载立体摄像机
JPWO2019181591A1 (ja) * 2018-03-22 2021-01-07 日立オートモティブシステムズ株式会社 車載ステレオカメラ
JP7033649B2 (ja) 2018-03-22 2022-03-10 日立Astemo株式会社 車載ステレオカメラ
US11367175B2 (en) 2018-03-22 2022-06-21 Hitachi Astemo, Ltd. In-vehicle stereo camera
CN111868784B (zh) * 2018-03-22 2023-09-01 日立安斯泰莫株式会社 车载立体摄像机
CN112560613A (zh) * 2020-12-02 2021-03-26 北京理工大学 零件识别方法、装置和计算机设备
CN112560613B (zh) * 2020-12-02 2022-08-26 北京理工大学 零件识别方法、装置和计算机设备
WO2023007776A1 (ja) * 2021-07-29 2023-02-02 日立Astemo株式会社 画像処理装置及び画像処理システム
JP7500881B2 (ja) 2021-07-29 2024-06-17 日立Astemo株式会社 画像処理装置及び画像処理システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5249035A (en) Method of measuring three dimensional shape
EP1431120B1 (en) Movable body circumstance monitoring apparatus
JP4958279B2 (ja) 物体検出装置
JP2007064804A (ja) 車両用障害物検出装置
JP4154980B2 (ja) 移動体周辺監視装置
JP4853444B2 (ja) 移動物体検出装置
JP2002259966A (ja) 周辺認識装置
JP5858773B2 (ja) 3次元計測方法、3次元計測プログラム及びロボット装置
JP2000293693A (ja) 障害物検出方法および装置
JP2019148491A (ja) 乗員監視装置
CN111144415B (zh) 一种微小行人目标的检测方法
JP2007087203A (ja) 衝突判定システム、衝突判定方法及びコンピュータプログラム
JPH07218251A (ja) ステレオ画像計測方法およびステレオ画像計測装置
CN108973858B (zh) 用于确保行驶路线安全的装置
JP3399655B2 (ja) 両眼立体視装置
JP4207519B2 (ja) 移動体周辺監視装置
CN111192290B (zh) 行人图像检测的分块处理方法
JPS6334093A (ja) 視覚装置
CN111522299B (zh) 机械控制装置
CN110189267B (zh) 一种基于机器视觉的实时定位装置和系统
JP2002269570A (ja) 周辺認識装置
CN208585173U (zh) 车用虚拟图像显示设备
CN114902281A (zh) 图像处理系统
KR101898541B1 (ko) 이동체 거리 산출 시스템
JP4310987B2 (ja) 移動体周辺監視装置