JP2002258883A - 音声再生装置、音声再生方法及び音声再生システム - Google Patents

音声再生装置、音声再生方法及び音声再生システム

Info

Publication number
JP2002258883A
JP2002258883A JP2001052172A JP2001052172A JP2002258883A JP 2002258883 A JP2002258883 A JP 2002258883A JP 2001052172 A JP2001052172 A JP 2001052172A JP 2001052172 A JP2001052172 A JP 2001052172A JP 2002258883 A JP2002258883 A JP 2002258883A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
person
audio
listener
specific data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001052172A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Nojima
健二 野島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2001052172A priority Critical patent/JP2002258883A/ja
Publication of JP2002258883A publication Critical patent/JP2002258883A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声を所望の聴取者に確実に聴取させること
ができる音声再生装置、音声再生方法及び音声再生シス
テムを得る。 【解決手段】 端末装置60により、音声データと当該
音声データによって得られる音声の聴取者を特定する特
定データとをネットワーク12を介して送信する。ま
た、音声記憶再生部40により、端末装置60によって
送信された音声データと特定データとを受信し、受信し
た音声データと特定データとを対応付けて記憶手段に記
憶しておき、人間センサによって人が検知されたときに
被検知者が上記記憶手段に上記特定データが記憶された
聴取者か否かを判別し、上記特定データが記憶された聴
取者であると判別されたときに当該特定データに対応付
けられた音声データを再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声再生装置、音
声再生方法及び音声再生システムに係り、より詳しく
は、所望の聴取者に音声を聴取させることができる音声
再生装置、音声再生方法及び音声再生システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、音声による伝言を所望の聴取者に聴取させること
を目的として、伝言を示す音声データを予め記憶してお
き、記憶した音声データをボタンの押圧操作等による外
部からの指示入力に応じて再生する音声再生装置があっ
た。
【0003】しかしながら、この種の音声再生装置で
は、外部からの指示入力に応じて受動的に音声データを
再生していたので、当該指示入力が行われない場合は音
声データの再生が行われず、伝言を所望の聴取者に聴取
させることができない、という問題点があった。
【0004】本発明は上記問題点を解消するために成さ
れたものであり、音声を所望の聴取者に確実に聴取させ
ることができる音声再生装置、音声再生方法及び音声再
生システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の音声再生装置は、音声データと当該
音声データによって得られる音声の聴取者を特定する特
定データとを対応付けて記憶する記憶手段と、人を検知
するための検知手段と、前記検知手段によって人が検知
されたときに前記記憶手段に前記特定データが記憶され
た聴取者か否かを判別する判別手段と、前記判別手段に
よって前記特定データが記憶された聴取者であると判別
されたときに当該特定データに対応付けられた音声デー
タを再生する再生手段と、を備えている。
【0006】請求項1記載の音声再生装置によれば、音
声データと当該音声データによって得られる音声の聴取
者を特定する特定データとが対応付けられて記憶手段に
より記憶される。
【0007】なお、上記特定データには、上記聴取者の
名前を示すデータ、上記聴取者に予め付された当該聴取
者固有のデータ(文字データ、数値データ、記号データ
を含む)等が含まれる。また、上記音声データには、デ
ジタル音声データの他、アナログ音声データも含まれ
る。更に、上記記憶手段としては、RAM(Random Acc
ess Memory)、EEPROM(Electrically Erasable
and Programmable ReadOnly Memory)、フラッシュEE
PROM(Flash EEPROM)等の記憶素子、フロッ
ピィディスク、CD−R(Compact Disc-Recordabl
e)、CD−RW(Compact Disc-ReWritable)、光磁気
ディスク、磁気テープ等の可搬記録媒体やハードディス
ク等の固定記録媒体、或いはネットワークに接続された
サーバ・コンピュータ等に設けられた外部記憶装置等を
用いることができる。
【0008】一方、請求項1記載の発明では、人を検知
するための検知手段によって人が検知されたときに被検
知者が上記記憶手段に上記特定データが記憶された聴取
者か否かが判別手段によって判別され、上記特定データ
が記憶された聴取者であると判別されたときに当該特定
データに対応付けられた音声データが再生手段によって
再生される。
【0009】このように請求項1に記載の音声再生装置
によれば、音声データと当該音声データによって得られ
る音声の聴取者を特定する特定データとを対応付けて記
憶手段に記憶しておき、人が検知されたときに上記記憶
手段に特定データが記憶された聴取者か否かを判別し、
上記特定データが記憶された聴取者であると判別された
ときに当該特定データに対応付けられた音声データを再
生しているので、音声を特定データによって特定される
所望の聴取者に確実に聴取させることができる。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記検知手段を、各々高さ方向の異
なる複数の位置に設置した複数の人間センサとし、前記
判別手段は、前記複数の人間センサのうちの少なくとも
1つによって人が検知されたときに当該人を検知した人
間センサの設置位置に基づいて当該人が前記記憶手段に
前記特定データが記憶された聴取者か否かを判別するも
のである。
【0011】請求項2記載の発明によれば、判別手段に
より、各々高さ方向の異なる複数の位置に設置された複
数の人間センサのうちの少なくとも1つによって人が検
知されたときに当該人を検知した人間センサの設置位置
に基づいて当該人が上記記憶手段に上記特定データが記
憶された聴取者か否かが判別される。
【0012】すなわち、身長の異なる複数の人を聴取者
とする場合、高さ方向の異なる複数の位置に人間センサ
を設置しておくことにより、これらの人間センサによる
検知結果に基づいて、被検知者の身長別の特定が可能と
なる。
【0013】具体的には、例えば、1番身長の高い人の
み検知できる高さ位置に第1の人間センサを設置し、1
番目に身長の高い人及び2番目に身長の高い人の2人の
みが検知できる高さ位置に第2の人間センサを設置し、
というように聴取者の身長差に応じて複数の人間センサ
を設置した場合、第1の人間センサによって人が検知さ
れた場合には被検知者は1番身長の高い人であるものと
特定することができ、第1の人間センサでは人が検知さ
れず、かつ第2の人間センサによって人が検知された場
合には被検知者は2番目に身長の高い人であるものと特
定することができる。
【0014】また、この変形例として、例えば、聴取対
象者が大人と子供の2つに分類される場合で、かつ大人
と子供との間に身長差がある場合には、大人のみが検知
できる高さ位置に第1の人間センサを設置し、大人と子
供の双方とも検知できる高さ位置に第2の人間センサを
設置しておくことにより、2つの人間センサのみによっ
て、検知された人が大人であるのか、子供であるのかを
特定することが可能となる。
【0015】このように、請求項2記載の音声再生装置
によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を奏するこ
とができると共に、各々高さ方向の異なる複数の位置に
設置した複数の人間センサのうちの少なくとも1つによ
って人が検知されたときに当該人を検知した人間センサ
の設置位置に基づいて当該人が上記記憶手段に上記特定
データが記憶された聴取者か否かを判別しているので、
人の検知を低価格な人間センサによって行うことがで
き、この結果として本発明を低コストに実現できる。
【0016】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記検知手段に、人を撮像して画像
データを出力する撮像手段と、前記撮像手段から出力さ
れた画像データに基づく画像認識によって撮像された人
を特定する特定手段と、を備えると共に、前記判別手段
は、前記特定手段によって特定された人が前記記憶手段
に前記特定データが記憶された聴取者か否かを判別する
ものである。
【0017】請求項3記載の発明によれば、撮像手段に
よって人が撮像されて画像データが出力され、当該画像
データに基づく画像認識によって撮像された人が特定手
段によって特定され、判別手段により、上記特定手段に
よって特定された人が上記記憶手段に上記特定データが
記憶された聴取者か否かが判別される。
【0018】すなわち、この場合は、撮像手段による撮
像によって得られた画像データに基づく画像認識によっ
て被検知者を特定しているので、被検知者の身長等にか
かわらず、被検知者を個人レベルまで特定することが可
能となる。なお、上記撮像手段には、デジタル・スチル
・カメラ、デジタル・ビデオ・カメラ等のデジタル画像
データを生成する各種カメラが含まれる。
【0019】このように、請求項3記載の音声再生装置
によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を奏するこ
とができると共に、撮像手段による撮像によって得られ
た画像データに基づく画像認識により撮像された人を特
定し、特定された人が上記記憶手段に上記特定データが
記憶された聴取者か否かを判別しているので、被検知者
(被撮像者)を個人レベルまで特定することができ、聴
取者を個人毎に設定することができる。
【0020】更に、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至請求項3の何れか1項記載の発明において、前記記憶
手段に記憶する前記音声データと前記特定データとを通
信回線を介して受信する受信手段を更に備えたものであ
る。
【0021】請求項4記載の発明によれば、本発明に係
る記憶手段に記憶される音声データと特定データとが通
信回線を介し受信手段によって受信される。なお、上記
通信回線には、インターネットやLAN(Local Area N
etwork)、VAN(Value Added Network)、電話回線
等のあらゆる通信回線が含まれる。
【0022】このように、請求項4記載の音声再生装置
によれば、請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の発
明と同様の効果を奏することができると共に、本発明に
係る記憶手段に記憶する音声データと特定データとを通
信回線を介して受信しているので、本発明に係る記憶手
段の設置場所とは異なる場所から音声データ及び特定デ
ータを当該記憶手段に記憶することができる。
【0023】一方、上記目的を達成するために、請求項
5記載の音声再生方法は、音声データと当該音声データ
によって得られる音声の聴取者を特定する特定データと
を対応付けて記憶手段に記憶しておき、人が検知された
ときに前記記憶手段に前記特定データが記憶された聴取
者か否かを判別し、前記特定データが記憶された聴取者
であると判別されたときに当該特定データに対応付けら
れた音声データを再生するものである。
【0024】なお、上記特定データには、上記聴取者の
名前を示すデータ、上記聴取者に予め付された当該聴取
者固有のデータ(文字データ、数値データ、記号データ
を含む)等が含まれる。また、上記音声データには、デ
ジタル音声データの他、アナログ音声データも含まれ
る。更に、上記記憶手段としては、RAM、EEPRO
M、フラッシュEEPROM等の記憶素子、フロッピィ
ディスク、CD−R、CD−RW、光磁気ディスク、磁
気テープ等の可搬記録媒体やハードディスク等の固定記
録媒体、或いはネットワークに接続されたサーバ・コン
ピュータ等に設けられた外部記憶装置等を用いることが
できる。
【0025】このように、請求項5に記載の音声再生方
法によれば、請求項1記載の発明と同様に作用するの
で、請求項1記載の発明と同様に、音声を特定データに
よって特定される所望の聴取者に確実に聴取させること
ができる。
【0026】また、請求項6記載の発明は、請求項5記
載の発明において、各々高さ方向の異なる複数の位置に
設置した複数の人間センサのうちの少なくとも1つによ
って人が検知されたときに当該人を検知した人間センサ
の設置位置に基づいて当該人が前記記憶手段に前記特定
データが記憶された聴取者か否かを判別するものであ
る。
【0027】従って、請求項6記載の音声再生方法によ
れば、請求項5記載の発明と同様の効果を奏することが
できると共に、請求項2記載の発明と同様に作用するの
で、請求項2記載の発明と同様に、人の検知を低価格な
人間センサによって行うことができ、この結果として本
発明を低コストに実現できる。
【0028】また、請求項7記載の発明は、請求項5記
載の発明において、撮像手段による撮像によって得られ
た画像データに基づく画像認識により撮像された人を特
定し、特定された人が前記記憶手段に前記特定データが
記憶された聴取者か否かを判別するものである。なお、
上記撮像手段には、デジタル・スチル・カメラ、デジタ
ル・ビデオ・カメラ等のデジタル画像データを生成する
各種カメラが含まれる。
【0029】従って、請求項7記載の音声再生方法によ
れば、請求項5記載の発明と同様の効果を奏することが
できると共に、請求項3記載の発明と同様に作用するの
で、請求項3記載の発明と同様に、被検知者(被撮像
者)を個人レベルまで特定することができ、聴取者を個
人毎に設定することができる。
【0030】更に、請求項8記載の発明は、請求項5乃
至請求項7の何れか1項記載の発明において、前記記憶
手段に記憶する前記音声データと前記特定データとを通
信回線を介して受信するものである。なお、上記通信回
線には、インターネットやLAN、VAN、電話回線等
のあらゆる通信回線が含まれる。
【0031】従って、請求項8記載の音声再生方法によ
れば、請求項5乃至請求項7の何れか1項記載の発明と
同様の効果を奏することができると共に、請求項4記載
の発明と同様に作用するので、請求項4記載の発明と同
様に、本発明に係る記憶手段の設置場所とは異なる場所
から音声データ及び特定データを当該記憶手段に記憶す
ることができる。
【0032】一方、上記目的を達成するために、請求項
9記載の音声再生システムは、音声データと当該音声デ
ータによって得られる音声の聴取者を特定する特定デー
タとを通信回線を介して送信するデータ送信装置と、前
記データ送信装置によって送信された前記音声データと
前記特定データとを受信する受信手段、前記受信手段に
よって受信した前記音声データと前記特定データとを対
応付けて記憶する記憶手段、人を検知するための検知手
段、前記検知手段によって人が検知されたときに前記記
憶手段に前記特定データが記憶された聴取者か否かを判
別する判別手段、及び前記判別手段によって前記特定デ
ータが記憶された聴取者であると判別されたときに当該
特定データに対応付けられた音声データを再生する再生
手段を備えた音声再生装置と、を含んでいる。
【0033】請求項9記載の音声再生システムによれ
ば、データ送信装置により、音声データと当該音声デー
タによって得られる音声の聴取者を特定する特定データ
とが通信回線を介して送信される。
【0034】なお、上記特定データには、上記聴取者の
名前を示すデータ、上記聴取者に予め付された当該聴取
者固有のデータ(文字データ、数値データ、記号データ
を含む)等が含まれる。また、上記音声データには、デ
ジタル音声データの他、アナログ音声データも含まれ
る。更に、上記通信回線には、インターネットやLA
N、VAN、電話回線等のあらゆる通信回線が含まれ
る。
【0035】一方、請求項9記載の発明では、音声再生
装置により、上記データ送信装置によって送信された音
声データと特定データとが受信手段によって受信され、
受信された音声データと特定データとが対応付けられて
記憶手段によって記憶される。なお、上記記憶手段とし
ては、RAM、EEPROM、フラッシュEEPROM
等の記憶素子、フロッピィディスク、CD−R、CD−
RW、光磁気ディスク、磁気テープ等の可搬記録媒体や
ハードディスク等の固定記録媒体、或いはネットワーク
に接続されたサーバ・コンピュータ等に設けられた外部
記憶装置等を用いることができる。
【0036】また、本発明に係る音声再生装置では、人
を検知するための検知手段によって人が検知されたとき
に上記記憶手段に上記特定データが記憶された聴取者か
否かが判別手段によって判別され、上記特定データが記
憶された聴取者であると判別されたときに当該特定デー
タに対応付けられた音声データが再生手段によって再生
される。
【0037】このように請求項9に記載の音声再生シス
テムによれば、データ送信装置により、音声データと当
該音声データによって得られる音声の聴取者を特定する
特定データとを通信回線を介して送信し、音声再生装置
により、データ送信装置によって送信された音声データ
と特定データとを受信し、受信した音声データと特定デ
ータとを対応付けて記憶手段に記憶しておき、人を検知
するための検知手段によって人が検知されたときに上記
記憶手段に上記特定データが記憶された聴取者か否かを
判別し、上記特定データが記憶された聴取者であると判
別されたときに当該特定データに対応付けられた音声デ
ータを再生しているので、音声を特定データによって特
定される所望の聴取者に確実に聴取させることができ
る。
【0038】また、請求項10記載の発明は、請求項9
記載の発明において、前記検知手段を、各々高さ方向の
異なる複数の位置に設置した複数の人間センサとし、前
記判別手段は、前記複数の人間センサのうちの少なくと
も1つによって人が検知されたときに当該人を検知した
人間センサの設置位置に基づいて当該人が前記記憶手段
に前記特定データが記憶された聴取者か否かを判別する
ものである。
【0039】請求項10記載の発明によれば、判別手段
により、各々高さ方向の異なる複数の位置に設置された
複数の人間センサのうちの少なくとも1つによって人が
検知されたときに当該人を検知した人間センサの設置位
置に基づいて当該人が上記記憶手段に上記特定データが
記憶された聴取者か否かが判別される。
【0040】すなわち、身長の異なる複数の人を聴取者
とする場合、高さ方向の異なる複数の位置に人間センサ
を設置しておくことにより、これらの人間センサによる
検知結果に基づいて、被検知者の身長別の特定が可能と
なる。
【0041】具体的には、例えば、1番身長の高い人の
み検知できる高さ位置に第1の人間センサを設置し、1
番目に身長の高い人及び2番目に身長の高い人の2人の
みが検知できる高さ位置に第2の人間センサを設置し、
というように聴取者の身長差に応じて複数の人間センサ
を設置した場合、第1の人間センサによって人が検知さ
れた場合には被検知者は1番身長の高い人であるものと
特定することができ、第1の人間センサでは人が検知さ
れず、かつ第2の人間センサによって人が検知された場
合には被検知者は2番目に身長の高い人であるものと特
定することができる。
【0042】また、この変形例として、例えば、聴取対
象者が大人と子供の2つに分類される場合で、かつ大人
と子供との間に身長差がある場合には、大人のみが検知
できる高さ位置に第1の人間センサを設置し、大人と子
供の双方とも検知できる高さ位置に第2の人間センサを
設置しておくことにより、2つの人間センサのみによっ
て、検知された人が大人であるのか、子供であるのかを
特定することが可能となる。
【0043】このように、請求項10記載の音声再生シ
ステムによれば、請求項9記載の発明と同様の効果を奏
することができると共に、各々高さ方向の異なる複数の
位置に設置した複数の人間センサのうちの少なくとも1
つによって人が検知されたときに当該人を検知した人間
センサの設置位置に基づいて当該人が上記記憶手段に上
記特定データが記憶された聴取者か否かを判別している
ので、人の検知を低価格な人間センサによって行うこと
ができ、この結果として本発明を低コストに実現でき
る。
【0044】更に、請求項11記載の発明は、請求項9
記載の発明において、前記検知手段に、人を撮像して画
像データを出力する撮像手段と、前記撮像手段から出力
された画像データに基づく画像認識によって撮像された
人を特定する特定手段と、を備えると共に、前記判別手
段は、前記特定手段によって特定された人が前記記憶手
段に前記特定データが記憶された聴取者か否かを判別す
るものである。
【0045】請求項11記載の発明によれば、撮像手段
によって人が撮像されて画像データが出力され、当該画
像データに基づく画像認識によって撮像された人が特定
手段によって特定され、判別手段により、上記特定手段
によって特定された人が上記記憶手段に上記特定データ
が記憶された聴取者か否かが判別される。
【0046】すなわち、この場合は、撮像手段による撮
像によって得られた画像データに基づく画像認識によっ
て被検知者を特定しているので、被検知者の身長等にか
かわらず、被検知者を個人レベルまで特定することが可
能となる。なお、上記撮像手段には、デジタル・スチル
・カメラ、デジタル・ビデオ・カメラ等のデジタル画像
データを生成する各種カメラが含まれる。
【0047】このように、請求項11記載の音声再生シ
ステムによれば、請求項9記載の発明と同様の効果を奏
することができると共に、撮像手段による撮像によって
得られた画像データに基づく画像認識により撮像された
人を特定し、特定された人が上記記憶手段に上記特定デ
ータが記憶された聴取者か否かを判別しているので、被
検知者(被撮像者)を個人レベルまで特定することがで
き、聴取者を個人毎に設定することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0049】〔第1実施形態〕まず、図1を参照して、
本実施の形態に係る音声再生システム10の構成を説明
する。同図に示すように、本実施の形態に係る音声再生
システム10は、音声再生システム10のユーザが各々
所有する端末装置60が各々モデム、ルータ、TA(Te
rminal Adapter:ターミナル・アダプタ)等の接続装置
70を介してネットワーク12に接続されると共に、当
該ユーザの各々の自宅内に設置されている冷蔵庫に内蔵
された音声記憶再生部40を含んで構成されている。
【0050】なお、以下の説明では、ネットワーク12
としてインターネットを適用した場合について説明す
る。この場合、端末装置60はWWWクライアントとし
て機能し、各端末装置60の識別には、IP(Internet
Protocol)アドレスが用いられるが、URL(Uniform
Resource Locator)等の他の位置指定のコードを用い
てもよい。
【0051】端末装置60には、音声データを入力する
ためのマイク、各種情報を入力するためのキーボード、
マウス等の入力装置、各種メニュー画面や処理結果等を
表示するためのディスプレイ、及び各種情報を印刷する
プリンタが備えられている。なお、このハードウェア構
成は、一般的なものであるので、ここでの詳細な説明は
省略する。
【0052】一方、ネットワーク12には、各国又は各
地域の電話会社が構築・提供する公衆電話網14がゲー
トウェイ・システム80によって相互接続されている。
なお、公衆電話網14には、例えば、PSTN(Public
Switched Telephone Network)やISDN(Integrate
d Service Digital Network)が含まれる。
【0053】また、電話網として、さらに、PDC(Pe
rsonal Digital Cellular)やPHS(Personal Handyp
hone System)など各種形式の無線電話網14A、14
Bを含んでいる。なお、無線電話網14A、14Bは、
不図示の携帯電話器や、音声記憶再生部40に対するデ
ータの送受信機能、発信番号の認証機能等の機能サービ
スを提供できる。すなわち、本実施の形態に係る音声記
憶再生部40は、携帯電話器と同様の通信プロトコルで
無線電話網を介してのデータ通信が可能なように構成さ
れており、各音声記憶再生部40毎に固有の電話番号が
予め付与されている。
【0054】一方、図2には各ユーザが所有する冷蔵庫
50の構成例が示されている。同図に示すように、各ユ
ーザが所有する冷蔵庫50には、音声記憶再生部40が
当該冷蔵庫50の野菜室52における前面壁に埋め込ま
れた状態で設置されている。
【0055】このように、音声記憶再生部40の冷蔵庫
50への実装形態として、音声記憶再生部40が前面壁
に埋没される形態とすることによって、冷蔵庫50の前
面における音声記憶再生部40による不要な突出を回避
することができる。なお、このとき、音声記憶再生部4
0が埋没される部位の前面壁の壁厚が他の部位における
壁厚より薄くなってしまうが、設定温度が比較的高い野
菜室52の前面壁に設置するようにしているので、問題
とはならない。
【0056】また、冷蔵庫50の比較的上部の前面壁に
は赤外線センサを含んで構成された人間センサ30H
が、冷蔵庫50の比較的下部の前面壁には人間センサ3
0Hと同様の構成とされた人間センサ30Lが、各々設
置されている。なお、人間センサ30Hは冷蔵庫50に
おける標準的な大人の身長より若干低い位置に設置され
ており、人間センサ30Lは冷蔵庫50における人間セ
ンサ30Hの設置高さの3分の1程度の高さに設置され
ている。従って、人間センサ30Hによって人が検知さ
れた場合は被検知者が大人である可能性が高く、人間セ
ンサ30Lのみによって人が検知された場合には被検知
者が子供である可能性が高いことになる。
【0057】図3には、音声記憶再生部40における本
発明に特に関係する部分の電気系の構成が示されてい
る。同図に示すように、音声記憶再生部40は、音声記
憶再生部40全体の動作を司るCPU41と、各種制御
プログラムやパラメータ等を記憶したROM42と、各
種制御プログラムの実行時におけるワークエリア等とし
て用いられるRAM43と、無線電話網との間で各種デ
ータの送受信を行うデータ通信(本実施の形態ではパケ
ット交換による通信)の通信プロトコルに対応した通信
制御を行う通信制御部44と、音声データを記憶するた
めのフラッシュEEPROMで構成された音声記憶部4
6と、各種情報を表示するためのディスプレイ47と、
音声データを入力するためのマイク48と、音声データ
が示す音声を出力するためのスピーカ49と、外部装置
との接続を行うためのインタフェース部(以下、「I/
F部」という。)54と、がバスBus2によって相互
に接続されて構成されている。
【0058】なお、通信制御部44には、通信制御部4
4の制御下で送信用のパケットデータによって搬送波を
変調し、これを無線信号としてアンテナより送信する一
方、アンテナより受信された無線信号を復調してパケッ
トデータを復元する送受信器45が接続されている。ま
た、ディスプレイ47の表面には透過型のタッチ・パネ
ルが実装されており、CPU41はタッチ・パネルに対
する接触入力状態を検知することができる。
【0059】また、I/F部54には、前述の人間セン
サ30H及び人間センサ30Lが接続されており、CP
U41は人間センサ30H及び人間センサ30Lの各々
から出力された信号に基づいて人の有無を判断すること
ができる。
【0060】一方、図4(A)には、音声記憶再生部4
0に備えられた音声記憶部46の記憶内容が模式的に示
されている。同図に示すように、音声記憶部46には、
音声データを記憶するための音声データ領域DAと、音
声データ領域DAに記憶された音声データと当該音声デ
ータによる音声の聴取者を特定できる特定データとを対
応付けるためのテーブル(以下、「音声対応テーブル」
という。)を記憶するためのテーブル領域TAと、が設
けられている。
【0061】本実施の形態に係る音声対応テーブルは、
図4(B)に示すように、音声記憶部46の音声データ
領域DAに記憶された各音声データの記憶領域における
先頭アドレスと、当該音声データによる音声の聴取者を
示す情報(この情報が、本発明の特定データに相当す
る。)とが、対応付けられた状態で記憶されるように構
成されている。
【0062】ネットワーク12が本発明の通信回線に、
人間センサ30H及び人間センサ30Lが本発明の検知
手段に、音声記憶再生部40が本発明の音声再生装置
に、CPU41が本発明の判別手段に、通信制御部44
及び送受信器45が本発明の受信手段に、音声記憶部4
6が本発明の記憶手段に、スピーカ49が本発明の再生
手段に、端末装置60が本発明のデータ送信装置に、各
々相当する。
【0063】次に、本実施の形態に係る音声再生システ
ム10の作用を説明する。まず、図5を参照して、音声
記憶再生部40によって実行される音声記憶処理につい
て説明する。なお、図5は、ユーザによって所望の聴取
者に聴取させるべき音声の音声データを当該音声記憶再
生部40に記憶するに際して、当該ユーザが所有する端
末装置60から音声記憶処理の実行を促す旨の指示信号
を受信したとき、又は当該音声記憶再生部40に設けら
れた音声記憶処理の実行を促す旨の指示入力ボタン(図
示省略)が押圧操作されたときに、音声記憶再生部40
のCPU41によって割込み処理として実行される音声
記憶処理プログラムの流れを示すフローチャートであ
り、該プログラムは予めROM42に記憶されている。
【0064】同図のステップ100では、本音声記憶処
理の実行指示元が端末装置60である場合は音声記憶画
面を示す画面データを実行指示元の端末装置60に対し
て送信することによって当該端末装置60に備えられた
図示しないディスプレイに音声記憶画面を表示させ、本
音声記憶処理の実行指示元が上記指示入力ボタンである
場合には上記音声記憶画面を示す画面データによってデ
ィスプレイ47に音声記憶画面を表示する。
【0065】図6には、上記ステップ100の処理によ
って、実行指示元の端末装置60に備えられたディスプ
レイ、又は当該音声記憶再生部40に備えられたディス
プレイ47に表示された音声記憶画面が示されている。
【0066】同図に示すように、本実施の形態に係る音
声記憶画面では、これから記憶する音声を聴かせたい聴
取者の設定を促す旨のメッセージが表示されると共に、
当該聴取者として大人又は子供の何れかを設定するため
の表示が為されている。すなわち、本実施の形態に係る
音声再生システム10では、聴取者として、大人及び子
供の何れかが選択できるものとなっている。
【0067】ユーザは、このような音声記憶画面上で所
望の聴取者の左側に表示された〇印を指定する。ここ
で、上記〇印の指定は、ユーザが端末装置60を用いて
いる場合は当該端末装置60に備えられた不図示のマウ
スによるポインティング指定により行い、ユーザが音声
記憶再生部40を用いている場合には当該音声記憶再生
部40に備えられたディスプレイ47の表面に実装され
ているタッチ・パネル上の所望の〇印に対応する位置に
指先を接触することによって行う。なお、図6では、ユ
ーザによって「大人」が指定された場合の状態が示され
ている。
【0068】一方、本実施の形態に係る音声記憶画面で
は、「音声入力開始」ボタンの指定の後に記憶したいメ
ッセージの発声を促す旨のメッセージが表示されると共
に、「音声入力開始」ボタンが表示されている。従っ
て、ユーザは、「音声入力開始」ボタンを指定した後に
所望のメッセージを言う。これによって、CPU41に
は、「音声入力開始」ボタンが指定された旨を示す情報
と、ユーザによって指定された聴取者を示す情報(本実
施の形態では、「大人」又は「子供」を示す情報)と、
「音声入力開始」ボタンが指定された時点以降に端末装
置60に備えられた図示しないマイク、又は当該音声記
憶再生部40に備えられたマイク48を介してユーザか
ら入力されたメッセージを示す音声データと、が入力さ
れることになる。なお、同図における「キャンセル」ボ
タンは、音声記憶処理プログラムを中止する際に指定す
るものであり、当該ボタンがユーザによって指定された
際には、当該ボタンが指定された旨を示す情報がCPU
41に入力される。
【0069】なお、上記「音声入力開始」ボタンの指
定、又は上記「キャンセル」ボタンの指定も、上記〇印
の指定と同様に、ユーザが端末装置60を用いている場
合は当該端末装置60に備えられた不図示のマウスによ
るポインティング指定により行い、ユーザが音声記憶再
生部40を用いている場合には当該音声記憶再生部40
に備えられたディスプレイ47の表面に実装されている
タッチ・パネル上の所望のボタンに対応する位置に指先
を接触することによって行う。
【0070】そこで、次のステップ102では、上記音
声記憶画面上に表示された何れかのボタンのユーザによ
る指定に応じた情報の入力待ちを行い、次のステップ1
04では、上記ステップ102で入力した情報が「キャ
ンセル」ボタンが指定された旨を示すものであったか否
かを判定し、肯定判定の場合は音声記憶処理プログラム
を終了し、否定判定の場合には「音声入力開始」ボタン
が指定されたものとみなしてステップ106へ移行す
る。
【0071】ステップ106では、上記「音声入力開
始」ボタンが指定された旨を示す情報に引き続き入力さ
れる音声データ、すなわち、ユーザによって入力された
メッセージを示す音声データの音声記憶部46における
音声データ領域DAへの記憶を開始し、次のステップ1
08で当該音声データの入力終了待ちを行った後に、次
のステップ110で当該音声データの音声データ領域D
Aへの記憶を終了する。なお、上記ステップ108にお
ける音声データの入力が終了したか否かの判定は、音声
データの入力が開始された後に、所定時間(本実施の形
態では、3秒)以上音声データが途絶えた場合に音声デ
ータの入力が終了したものと判定する方法等を適用する
ことができる。
【0072】次のステップ112では、テーブル領域T
Aの音声対応テーブルにおける未記憶領域に対して、上
記ステップ106〜ステップ110の処理によって記憶
した音声データの音声データ領域DAにおける記憶領域
の先頭アドレスと、上記ステップ102において入力さ
れると共にユーザによって指定された聴取者を示す情報
(本実施の形態では、「大人」又は「子供」を示す情
報)とを対応付けて記憶し、その後に本音声記憶処理プ
ログラムを終了する。
【0073】次に、図7を参照して、音声記憶再生部4
0によって実行される音声再生処理について説明する。
なお、図7は、音声記憶部46の音声データ領域DAに
音声データが記憶されており、かつ人間センサ30H及
び人間センサ30Lの少なくとも一方によって人が検知
されたときに音声記憶再生部40のCPU41によって
割込み処理として実行される音声再生処理プログラムの
流れを示すフローチャートであり、該プログラムも予め
ROM42に記憶されている。
【0074】同図のステップ200では、人を検知した
人間センサが人間センサ30Hであったか否かを判定
し、人間センサ30Hであった場合(肯定判定の場合)
は人間センサによって検知された人が大人であったもの
とみなしてステップ202へ移行し、音声対応テーブル
(図4(B)も参照)から聴取者として「大人」を示す
情報が設定されている全ての音声データの先頭アドレス
を取得し、取得した先頭アドレスを記憶領域の先頭アド
レスとする音声データを音声データ領域DAから取得し
た後、取得した音声データを順次スピーカ49を用いて
再生し、その後に本音声再生処理プログラムを終了す
る。これによって、大人が聴取者として設定された全て
の音声データによる音声がスピーカ49によって順次再
生されることになる。
【0075】一方、上記ステップ200において人を検
知した人間センサが人間センサ30Hではなかったと判
定された場合(否定判定された場合)には人間センサに
よって検知された人が子供であったものとみなしてステ
ップ204へ移行し、音声対応テーブル(図4(B)も
参照)から聴取者として「子供」を示す情報が設定され
ている全ての音声データの先頭アドレスを取得し、取得
した先頭アドレスを記憶領域の先頭アドレスとする音声
データを音声データ領域DAから取得した後、取得した
音声データを順次スピーカ49を用いて再生し、その後
に本音声再生処理プログラムを終了する。これによっ
て、子供が聴取者として設定された全ての音声データに
よる音声がスピーカ49によって順次再生されることに
なる。
【0076】以上詳細に説明したように、本実施の形態
に係る音声再生システム10及び音声記憶再生部40で
は、音声データと当該音声データによって得られる音声
の聴取者を特定する特定データ(本実施の形態では、
「大人」又は「子供」)とを対応付けて音声記憶部46
に記憶しておき、人間センサによって人が検知されたと
きに音声記憶部46に特定データが記憶された聴取者か
否かを判別し、上記特定データが記憶された聴取者であ
ると判別されたときに当該特定データに対応付けられた
音声データを再生しているので、音声を特定データによ
って特定される所望の聴取者に確実に聴取させることが
できる。
【0077】また、本実施の形態に係る音声再生システ
ム10では、各々高さ方向の異なる2つの位置に設置し
た2つの人間センサ30H、30Lのうちの少なくとも
1つによって人が検知されたときに当該人を検知した人
間センサの設置位置に基づいて当該人が音声記憶部46
に上記特定データが記憶された聴取者か否かを判別して
いるので、人の検知を低価格な人間センサによって行う
ことができ、この結果として音声再生システム10を低
コストに実現できる。
【0078】更に、本実施の形態に係る音声再生システ
ム10では、音声記憶部46に記憶する音声データと特
定データとをネットワーク12を介して受信することも
可能としているので、本発明に係る音声記憶部46の設
置場所とは異なる場所から音声データ及び特定データを
当該音声記憶部46に記憶することができる。
【0079】なお、本実施の形態では、人間センサ30
H及び人間センサ30Lを冷蔵庫50の所定位置に設け
た場合について説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、人間センサ30H及び人間センサ30L
を冷蔵庫50の任意位置に取り付け可能としておき、当
該冷蔵庫50の所有者の自宅に居住する人の身長に応じ
て、人間センサ30Hを大人のみが検知される位置に、
人間センサ30Lを大人と子供の双方が検知される位置
に取り付ける形態とすることもできる。
【0080】この場合は、本実施の形態に比較して、よ
り的確に大人と子供を判別することができ、この結果と
してより的確な聴取者に対して音声を再生することがで
きる。
【0081】また、本実施の形態では、人間センサを2
つのみ使用することによって検知された人が大人か子供
かを特定する場合について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えば、人間センサを3つ以
上使用して、各人間センサを高さ方向が異なる位置に設
置しておき、これらの人間センサのうちの人を検知した
人間センサの設置位置に基づいて身長差のある3人以上
の人を判別する形態とすることもできる。この場合は、
音声データの聴取者として大人と子供の別以外に身長差
のある3人以上の複数の人に対して各々異なるメッセー
ジを伝達することができるようになり、より木目の細か
い伝言を実現することができる。
【0082】〔第2実施形態〕上記第1実施形態では、
複数の人間センサを用いることにより、当該人間センサ
によって検知された人が大人であるのか子供であるのか
を特定し、この特定結果に基づいて音声を再生する場合
の形態例について説明したが、本第2実施形態では、1
つの人間センサによって人が検知された際に、被検知者
自身に対して自分の名前を示す情報を入力させ、この入
力結果に基づいて被検知者に応じた音声を再生する場合
の形態例について説明する。
【0083】本第2実施形態に係る音声再生システム1
0では、人間センサとして上記第1実施形態における人
間センサ30Lのみを使用する。従って、本第2実施形
態に係る音声再生システム10のハードウェア構成とし
ては、図2及び図3に示される人間センサ30Hが備え
られていない点以外は上記第1実施形態と同様であるの
で、ここでの詳細な説明は省略する。
【0084】なお、本第2実施形態に係る音声対応テー
ブルは、図8に示すように、音声記憶部46の音声デー
タ領域DAに記憶された各音声データの記憶領域におけ
る先頭アドレスと、当該音声データによる音声の聴取者
を示す情報(本実施の形態では、聴取者の氏名を示す情
報)とが、対応付けられた状態で記憶されるように構成
されている。
【0085】以下、本第2実施形態に係る音声再生シス
テム10の作用を説明する。まず、図9を参照して、本
第2実施形態に係る音声記憶再生部40によって実行さ
れる音声記憶処理について説明する。なお、図9は、ユ
ーザによって所望の聴取者に聴取させるべき音声の音声
データを当該音声記憶再生部40に記憶するに際して、
当該ユーザが所有する端末装置60から音声記憶処理の
実行を促す旨の指示信号を受信したとき、又は当該音声
記憶再生部40に設けられた音声記憶処理の実行を促す
旨の指示入力ボタン(図示省略)が押圧操作されたとき
に、音声記憶再生部40のCPU41によって割込み処
理として実行される音声記憶処理プログラムの流れを示
すフローチャートであり、該プログラムは予めROM4
2に記憶されている。また、同図に示すフローチャート
の図5と同様の処理を行うステップについては、図5と
同一のステップ番号を付すと共に、その説明を省略す
る。
【0086】同図のステップ100’では、本音声記憶
処理の実行指示元が端末装置60である場合は音声記憶
画面を示す画面データを実行指示元の端末装置60に対
して送信することによって当該端末装置60に備えられ
た図示しないディスプレイに音声記憶画面を表示させ、
本音声記憶処理の実行指示元が上記指示入力ボタンであ
る場合には上記音声記憶画面を示す画面データによって
ディスプレイ47に音声記憶画面を表示する。
【0087】図10には、上記ステップ100’の処理
によって、実行指示元の端末装置60に備えられたディ
スプレイ、又は当該音声記憶再生部40に備えられたデ
ィスプレイ47に表示された音声記憶画面が示されてい
る。
【0088】同図に示すように、本実施の形態に係る音
声記憶画面では、これから記憶する音声を聴かせたい聴
取者の設定を促す旨のメッセージが表示されると共に、
当該聴取者として、ユーザ及びユーザと同居する人の氏
名が表示されている。すなわち、本第2実施形態に係る
音声再生システム10では、聴取者として、ユーザ及び
ユーザと同居する人の少なくとも1人が設定できるもの
となっている。
【0089】ユーザは、このような音声記憶画面上で所
望の聴取者の左側に表示された〇印を指定する。ここ
で、上記〇印の指定は、ユーザが端末装置60を用いて
いる場合は当該端末装置60に備えられた不図示のマウ
スによるポインティング指定により行い、ユーザが音声
記憶再生部40を用いている場合には当該音声記憶再生
部40に備えられたディスプレイ47の表面に実装され
ているタッチ・パネル上の所望の〇印に対応する位置に
指先を接触することによって行う。なお、図10では、
ユーザによって「〇山 □夫」と「〇山 〇男」の二人
が指定された場合の状態が示されている。
【0090】一方、本実施の形態に係る音声記憶画面で
も、上記第1実施形態に係る音声記憶画面と同様に、
「音声入力開始」ボタンの指定の後に記憶したいメッセ
ージの発声を促す旨のメッセージが表示されると共に、
「音声入力開始」ボタンが表示されている。従って、ユ
ーザは、「音声入力開始」ボタンを指定した後に所望の
メッセージを言う。これによって、CPU41には、
「音声入力開始」ボタンが指定された旨を示す情報と、
ユーザによって指定された聴取者を示す情報(本実施の
形態では、聴取者の氏名を示す情報)と、「音声入力開
始」ボタンが指定された時点以降に端末装置60に備え
られた図示しないマイク、又は当該音声記憶再生部40
に備えられたマイク48を介してユーザから入力された
メッセージを示す音声データと、が入力されることにな
る。なお、同図における「キャンセル」ボタンも、音声
記憶処理プログラムを中止する際に指定するものであ
り、当該ボタンがユーザによって指定された際には、当
該ボタンが指定された旨を示す情報がCPU41に入力
される。
【0091】なお、上記「音声入力開始」ボタンの指
定、又は上記「キャンセル」ボタンの指定も、上記〇印
の指定と同様に、ユーザが端末装置60を用いている場
合は当該端末装置60に備えられた不図示のマウスによ
るポインティング指定により行い、ユーザが音声記憶再
生部40を用いている場合には当該音声記憶再生部40
に備えられたディスプレイ47の表面に実装されている
タッチ・パネル上の所望のボタンに対応する位置に指先
を接触することによって行う。
【0092】その後、上記第1実施形態に係る音声記憶
処理プログラムと同様にステップ102〜ステップ11
0の処理が実行された後、ステップ112’では、テー
ブル領域TAの音声対応テーブルにおける未記憶領域に
対して、上記ステップ106〜ステップ110の処理に
よって記憶した音声データの音声データ領域DAにおけ
る記憶領域の先頭アドレスと、ステップ102において
入力されると共にユーザによって指定された聴取者を示
す情報(本実施の形態では、聴取者の氏名を示す情報)
とを対応付けて記憶し、その後に本音声記憶処理プログ
ラムを終了する。
【0093】次に、図11を参照して、本第2実施形態
に係る音声記憶再生部40によって実行される音声再生
処理について説明する。なお、図11は、音声記憶部4
6の音声データ領域DAに音声データが記憶されてお
り、かつ人間センサ30Lによって人が検知されたとき
に音声記憶再生部40のCPU41によって割込み処理
として実行される音声再生処理プログラムの流れを示す
フローチャートであり、該プログラムも予めROM42
に記憶されている。
【0094】同図のステップ300では、「どなたです
か。」等の被検知者に対して自分の氏名を述べさせる旨
の所定メッセージをスピーカ49を用いて再生し、次の
ステップ302で被検知者からの音声の入力待ちを行
う。
【0095】被検知者によって自分の氏名が述べられる
と上記ステップ302が肯定判定となってステップ30
4へ移行し、以上の処理によって得られた被検知者の氏
名を示す音声データを音声認識技術によって被検知者の
氏名を示す文字情報に変換する。
【0096】なお、上記音声認識技術としては、既存の
あらゆる音声認識技術を適用することができるが、本実
施の形態では、認識精度を向上するために、ユーザ及び
ユーザと同居する全ての人の各々に対して自分自身の氏
名を述べさせることによって得られた音声データと当該
音声データによって示される氏名を示す文字情報とを対
応付けて学習データとして登録しておき、被検知者から
入力された氏名を示す音声データと、上記学習データに
おける音声データとの間でパターン・マッチングを行う
ことにより、被検知者から入力された音声データに最も
近い(最も似ている)上記学習データの音声データを
得、得られた音声データに対応付けられた文字情報を被
検知者の氏名を示す文字情報として得る方法を適用して
いる。
【0097】次のステップ306では、音声対応テーブ
ル(図8も参照)の「聴取者」欄に上記ステップ304
の処理によって得られた氏名を示す情報が存在するか否
かを判定することにより、被検知者を聴取者として設定
したメッセージが記憶されているか否かを判定し、記憶
されている場合(肯定判定の場合)はステップ308に
移行して、上記音声対応テーブルから聴取者として上記
ステップ304の処理によって得られた氏名を示す情報
が設定されている全ての音声データの先頭アドレスを取
得し、取得した先頭アドレスを記憶領域の先頭アドレス
とする音声データを音声データ領域DAから取得した
後、取得した音声データを順次スピーカ49を用いて再
生し、その後に本音声再生処理プログラムを終了する。
これによって、被検知者が聴取者として設定された全て
の音声データによる音声がスピーカ49によって順次再
生されることになる。
【0098】一方、上記ステップ306において被検知
者を聴取者として設定したメッセージは記憶されていな
いと判定された場合(否定判定された場合)には上記ス
テップ308の処理を実行することなく本音声再生処理
プログラムを終了する。
【0099】以上詳細に説明したように、本第2実施形
態に係る音声再生システム10及び音声記憶再生部40
では、音声データと当該音声データによって得られる音
声の聴取者を特定する特定データ(本実施の形態では、
ユーザ及びユーザと同居する人の氏名を示すデータ)と
を対応付けて音声記憶部46に記憶しておき、人間セン
サによって人が検知されたときに音声記憶部46に特定
データが記憶された聴取者か否かを判別し、上記特定デ
ータが記憶された聴取者であると判別されたときに当該
特定データに対応付けられた音声データを再生している
ので、音声を特定データによって特定される所望の聴取
者に確実に聴取させることができる。
【0100】また、本実施の形態に係る音声再生システ
ム10では、人間センサ30Lによって人が検知された
ときに被検知者に対して自分の名前を発声させることに
よって当該被検知者を特定すると共に、特定された被検
知者が音声記憶部46に上記特定データが記憶された聴
取者か否かを判別しているので、人の検知を低価格な人
間センサによって行うことができ、この結果として音声
再生システム10を低コストに実現できると共に、被検
知者を個人レベルまで特定することができ、聴取者を個
人毎に設定することができる。
【0101】更に、本実施の形態に係る音声再生システ
ム10では、音声記憶部46に記憶する音声データと特
定データとをネットワーク12を介して受信することも
可能としているので、本発明に係る音声記憶部46の設
置場所とは異なる場所から音声データ及び特定データを
当該音声記憶部46に記憶することができる。
【0102】〔第3実施形態〕上記第1、第2実施形態
では、人間センサによって人が検知された場合に、被検
知者が聴取者とされた音声を再生する場合の形態例につ
いて説明したが、本第3実施形態では、カメラによって
得られた画像データに基づいて被撮影人を特定し、特定
された被撮影人が聴取者とされた音声を再生する場合の
形態例について説明する。
【0103】まず、図12を参照して、本第3実施形態
に係る音声再生システム10に関係する各部の配置位置
について説明する。同図に示すように、本第3実施形態
に係る音声記憶再生部40’は、各ユーザの自宅内の玄
関ホール90における扉92の近傍に設置されている。
また、玄関ホール90の天井には、入宅者を撮影するた
めのデジタル・スチル・カメラ(以下、単に「カメラ」
という。)94が設置されており、玄関ホール90の扉
92が回動可能に設けられた壁面には、扉92の開閉動
作を検知するための扉開閉センサ96が設置されてい
る。
【0104】図13には、音声記憶再生部40’におけ
る本発明に特に関係する部分の電気系の構成が示されて
いる。なお、同図における図3に示した上記第1実施形
態に係る音声記憶再生部40と同様の部分については図
3と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0105】図13に示すように、本第3実施形態に係
る音声記憶再生部40’は、音声記憶部46に代えて音
声記憶部46’が用いられると共に、人間センサ30H
及び人間センサ30Lに代えて上述のカメラ94及び扉
開閉センサ96がI/F部54に接続されている点のみ
が上記第1実施形態に係る音声記憶再生部40と異なっ
ている。
【0106】従って、本第3実施形態に係る音声記憶再
生部40’のCPU41は、音声記憶部46’への各種
情報の書き込み及び音声記憶部46’に書き込まれた各
種情報の読み出しができると共に、カメラ94の撮影に
よって得られた画像データ(本実施の形態では、デジタ
ル画像データ)及び扉開閉センサ96によって得られた
扉92の開閉動作を示す信号の各々を入力することがで
きる。
【0107】図14には、音声記憶再生部40’に備え
られた音声記憶部46’の記憶内容が模式的に示されて
いる。同図に示すように、音声記憶部46’には、上記
第1、第2実施形態と同様の音声データ領域DA及びテ
ーブル領域TAに加えて、後述する画像認識を行う際に
用いられる認識辞書を記憶するための辞書領域JAが設
けられている。
【0108】本実施の形態では、上記認識辞書として、
当該音声記憶再生部40’のユーザ及び当該ユーザと同
居する全ての人の各々に対するカメラ94の撮影によっ
て得られた画像データに含まれる被撮影者に対応する部
分の画像データから所定パラメータ(本実施の形態で
は、被撮影者の目、鼻、口の各形状及び身長)に関する
情報量を抽出したものを適用しており、この認識辞書を
予め作成して辞書領域JAに記憶している。
【0109】音声記憶部46’が本発明の記憶手段に、
カメラ94が本発明の撮像手段に、各々相当する。
【0110】次に、本実施の形態に係る音声再生システ
ム10の作用を説明する。なお、本第3実施形態に係る
音声記憶処理は、上記第2実施形態に係る音声記憶処理
(図9も参照)と同様であるので、ここでの説明は省略
する。
【0111】以下、図15を参照して、本第3実施形態
に係る音声再生処理について説明する。なお、図15
は、音声記憶部46’の音声データ領域DAに音声デー
タが記憶されている際に音声記憶再生部40’のCPU
41によって常時実行される音声再生処理プログラムの
流れを示すフローチャートであり、該プログラムも予め
ROM42に記憶されている。
【0112】同図のステップ400では、扉開閉センサ
96からの入力信号に基づいて扉92の開閉待ちを行
い、扉92が開閉されたとき(ステップ400が肯定判
定となったとき)にステップ402へ移行して、この時
点でカメラ94による撮影によって得られた画像データ
をRAM43の所定領域に記憶する。この時点は、被撮
影者が玄関ホール90に入って扉92が閉じられた時点
であるので、本ステップ402の処理によってRAM4
3に記憶された画像データが示す画像には、被撮影者を
示す画像が含まれることになる。
【0113】そこで次のステップ404では、上記ステ
ップ402で得られた画像データから、上記所定パラメ
ータ(本実施の形態では、被撮影者の目、鼻、口の各形
状及び身長)に関する情報量を抽出した後に、辞書領域
JAに予め記憶されている認識辞書に対するパターン・
マッチングによって被撮影者を認識(特定)し、次のス
テップ406で、音声対応テーブル(図8も参照)の
「聴取者」欄に上記ステップ404の処理によって特定
された被撮影者の氏名を示す情報が存在するか否かを判
定することにより、被撮影者を聴取者として設定したメ
ッセージが記憶されているか否かを判定し、記憶されて
いる場合(肯定判定の場合)はステップ408に移行し
て、上記音声対応テーブルから聴取者として上記ステッ
プ404の処理によって特定された被撮影者の氏名を示
す情報が設定されている全ての音声データの先頭アドレ
スを取得し、取得した先頭アドレスを記憶領域の先頭ア
ドレスとする音声データを音声データ領域DAから取得
した後、取得した音声データを順次スピーカ49を用い
て再生し、その後に本音声再生処理プログラムを終了す
る。これによって、被撮影者が聴取者として設定された
全ての音声データによる音声がスピーカ49によって順
次再生されることになる。
【0114】一方、上記ステップ406において被撮影
者を聴取者として設定したメッセージは記憶されていな
いと判定された場合(否定判定された場合)には上記ス
テップ408の処理を実行することなく本音声再生処理
プログラムを終了する。
【0115】上記ステップ404の処理が本発明の特定
手段に相当する。
【0116】以上詳細に説明したように、本第3実施形
態に係る音声再生システム10及び音声記憶再生部4
0’では、音声データと当該音声データによって得られ
る音声の聴取者を特定する特定データ(本実施の形態で
は、本実施の形態では、ユーザ及びユーザと同居する人
の氏名を示すデータ)とを対応付けて音声記憶部46’
に記憶しておき、カメラ94及びCPU41による処理
によって人が検知されたときに音声記憶部46’に特定
データが記憶された聴取者か否かを判別し、上記特定デ
ータが記憶された聴取者であると判別されたときに当該
特定データに対応付けられた音声データを再生している
ので、音声を特定データによって特定される所望の聴取
者に確実に聴取させることができる。
【0117】また、本実施の形態に係る音声再生システ
ム10では、カメラ94による撮像によって得られた画
像データに基づく画像認識によって撮像された人を特定
し、特定された人が音声記憶部46’に上記特定データ
が記憶された聴取者か否かを判別しているので、被検知
者(被撮像者)を個人レベルまで特定することができ、
聴取者を個人毎に設定することができる。
【0118】更に、本実施の形態に係る音声再生システ
ム10では、音声記憶部46’に記憶する音声データと
特定データとをネットワーク12を介して受信している
ので、本発明に係る音声記憶部46’の設置場所とは異
なる場所から音声データ及び特定データを当該音声記憶
部46’に記憶することができる。
【0119】なお、本第3実施形態では、本発明の撮像
手段としてデジタル・スチル・カメラを適用した場合に
ついて説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、例えば、デジタル・ビデオ・カメラを適用する形
態とすることもできる。この場合も、本第3実施形態と
同様の効果を奏することができる。
【0120】また、上記各実施形態では、本発明に係る
音声再生装置を冷蔵庫や玄関ホールに設置した場合につ
いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、聴取者が存在し得る場所であれば如何なる場所でも
設置して用いることができることは言うまでもない。
【0121】また、上記各実施形態では、音声データの
音声データ領域DAへの記憶形式については特に言及し
なかったが、音声データを所定の圧縮形式にて圧縮して
記憶する形態とすることもできる。この場合は、音声デ
ータのデータ量を少なくできるので、音声記憶部46、
46’の小容量化(低コスト化)、又は記憶可能時間の
長時間化が実現できる。
【0122】
【発明の効果】本発明に係る音声再生装置及び音声再生
方法によれば、音声データと当該音声データによって得
られる音声の聴取者を特定する特定データとを対応付け
て記憶手段に記憶しておき、人が検知されたときに上記
記憶手段に特定データが記憶された聴取者か否かを判別
し、上記特定データが記憶された聴取者であると判別さ
れたときに当該特定データに対応付けられた音声データ
を再生しているので、音声を特定データによって特定さ
れる所望の聴取者に確実に聴取させることができる、と
いう効果が得られる。
【0123】また、本実施の形態に係る音声再生システ
ムによれば、データ送信装置により、音声データと当該
音声データによって得られる音声の聴取者を特定する特
定データとを通信回線を介して送信し、音声再生装置に
より、データ送信装置によって送信された音声データと
特定データとを受信し、受信した音声データと特定デー
タとを対応付けて記憶手段に記憶しておき、人を検知す
るための検知手段によって人が検知されたときに上記記
憶手段に上記特定データが記憶された聴取者か否かを判
別し、上記特定データが記憶された聴取者であると判別
されたときに当該特定データに対応付けられた音声デー
タを再生しているので、音声を特定データによって特定
される所望の聴取者に確実に聴取させることができる、
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る音声再生システム10の構成
を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態に係る冷蔵庫50の構成を示す斜
視図である。
【図3】第1実施形態に係る音声記憶再生部40の電気
系の構成を示すブロック図である。
【図4】(A)は第1実施形態に係る音声記憶再生部4
0に備えられた音声記憶部46の記憶内容を示す模式図
であり、(B)は第1実施形態に係る音声対応テーブル
の構成を示す模式図である。
【図5】第1実施形態に係る音声記憶処理プログラムの
流れを示すフローチャートである。
【図6】第1実施形態に係る音声記憶画面を示す概略図
である。
【図7】第1実施形態に係る音声再生処理プログラムの
流れを示すフローチャートである。
【図8】第2実施形態に係る音声対応テーブルの構成を
示す模式図である。
【図9】第2実施形態に係る音声記憶処理プログラムの
流れを示すフローチャートである。
【図10】第2実施形態に係る音声記憶画面を示す概略
図である。
【図11】第2実施形態に係る音声再生処理プログラム
の流れを示すフローチャートである。
【図12】第3実施形態に係る音声再生システム10の
各部の配置を示す配置図である。
【図13】第3実施形態に係る音声記憶再生部40’の
電気系の構成を示すブロック図である。
【図14】第3実施形態に係る音声記憶再生部40’に
備えられた音声記憶部46’の記憶内容を示す模式図で
ある。
【図15】第3実施形態に係る音声再生処理プログラム
の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 音声再生システム 12 ネットワーク(通信回線) 14 公衆電話網 14A、14B 無線電話網 30H 人間センサ(検知手段) 30L 人間センサ(検知手段) 40、40’ 音声記憶再生部(音声再生装置) 41 CPU(判別手段) 44 通信制御部(受信手段) 45 送受信器(受信手段) 46、46’ 音声記憶部(記憶手段) 47 ディスプレイ 48 マイク 49 スピーカ(再生手段) 50 冷蔵庫 60 端末装置(データ送信装置) 94 カメラ(撮像手段) 96 扉開閉センサ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声データと当該音声データによって得
    られる音声の聴取者を特定する特定データとを対応付け
    て記憶する記憶手段と、 人を検知するための検知手段と、 前記検知手段によって人が検知されたときに前記記憶手
    段に前記特定データが記憶された聴取者か否かを判別す
    る判別手段と、 前記判別手段によって前記特定データが記憶された聴取
    者であると判別されたときに当該特定データに対応付け
    られた音声データを再生する再生手段と、 を備えた音声再生装置。
  2. 【請求項2】 前記検知手段を、各々高さ方向の異なる
    複数の位置に設置した複数の人間センサとし、 前記判別手段は、前記複数の人間センサのうちの少なく
    とも1つによって人が検知されたときに当該人を検知し
    た人間センサの設置位置に基づいて当該人が前記記憶手
    段に前記特定データが記憶された聴取者か否かを判別す
    る請求項1記載の音声再生装置。
  3. 【請求項3】 前記検知手段に、 人を撮像して画像データを出力する撮像手段と、 前記撮像手段から出力された画像データに基づく画像認
    識によって撮像された人を特定する特定手段と、 を備えると共に、 前記判別手段は、前記特定手段によって特定された人が
    前記記憶手段に前記特定データが記憶された聴取者か否
    かを判別する請求項1記載の音声再生装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段に記憶する前記音声データ
    と前記特定データとを通信回線を介して受信する受信手
    段を更に備えた請求項1乃至請求項3の何れか1項記載
    の音声再生装置。
  5. 【請求項5】 音声データと当該音声データによって得
    られる音声の聴取者を特定する特定データとを対応付け
    て記憶手段に記憶しておき、 人が検知されたときに前記記憶手段に前記特定データが
    記憶された聴取者か否かを判別し、 前記特定データが記憶された聴取者であると判別された
    ときに当該特定データに対応付けられた音声データを再
    生する音声再生方法。
  6. 【請求項6】 各々高さ方向の異なる複数の位置に設置
    した複数の人間センサのうちの少なくとも1つによって
    人が検知されたときに当該人を検知した人間センサの設
    置位置に基づいて当該人が前記記憶手段に前記特定デー
    タが記憶された聴取者か否かを判別する請求項5記載の
    音声再生方法。
  7. 【請求項7】 撮像手段による撮像によって得られた画
    像データに基づく画像認識により撮像された人を特定
    し、特定された人が前記記憶手段に前記特定データが記
    憶された聴取者か否かを判別する請求項5記載の音声再
    生方法。
  8. 【請求項8】 前記記憶手段に記憶する前記音声データ
    と前記特定データとを通信回線を介して受信する請求項
    5乃至請求項7の何れか1項記載の音声再生方法。
  9. 【請求項9】 音声データと当該音声データによって得
    られる音声の聴取者を特定する特定データとを通信回線
    を介して送信するデータ送信装置と、 前記データ送信装置によって送信された前記音声データ
    と前記特定データとを受信する受信手段、前記受信手段
    によって受信した前記音声データと前記特定データとを
    対応付けて記憶する記憶手段、人を検知するための検知
    手段、前記検知手段によって人が検知されたときに前記
    記憶手段に前記特定データが記憶された聴取者か否かを
    判別する判別手段、及び前記判別手段によって前記特定
    データが記憶された聴取者であると判別されたときに当
    該特定データに対応付けられた音声データを再生する再
    生手段を備えた音声再生装置と、 を含む音声再生システム。
  10. 【請求項10】 前記検知手段を、各々高さ方向の異な
    る複数の位置に設置した複数の人間センサとし、 前記判別手段は、前記複数の人間センサのうちの少なく
    とも1つによって人が検知されたときに当該人を検知し
    た人間センサの設置位置に基づいて当該人が前記記憶手
    段に前記特定データが記憶された聴取者か否かを判別す
    る請求項9記載の音声再生システム。
  11. 【請求項11】 前記検知手段に、 人を撮像して画像データを出力する撮像手段と、 前記撮像手段から出力された画像データに基づく画像認
    識によって撮像された人を特定する特定手段と、 を備えると共に、 前記判別手段は、前記特定手段によって特定された人が
    前記記憶手段に前記特定データが記憶された聴取者か否
    かを判別する請求項9記載の音声再生システム。
JP2001052172A 2001-02-27 2001-02-27 音声再生装置、音声再生方法及び音声再生システム Pending JP2002258883A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001052172A JP2002258883A (ja) 2001-02-27 2001-02-27 音声再生装置、音声再生方法及び音声再生システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001052172A JP2002258883A (ja) 2001-02-27 2001-02-27 音声再生装置、音声再生方法及び音声再生システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002258883A true JP2002258883A (ja) 2002-09-11

Family

ID=18912844

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001052172A Pending JP2002258883A (ja) 2001-02-27 2001-02-27 音声再生装置、音声再生方法及び音声再生システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002258883A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004271176A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Lg Electronics Inc 冷蔵庫のネットワークシステム及び方法
JP2010192996A (ja) * 2009-02-16 2010-09-02 Sharp Corp メッセージ発信装置、メッセージ発信システム、メッセージ発信方法、および、コンピュータをメッセージ発信装置として機能させるためのプログラム
JP2015510606A (ja) * 2011-12-29 2015-04-09 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh 健康監視システムにおける話者検証
JP2016114315A (ja) * 2014-12-16 2016-06-23 株式会社東芝 冷蔵庫
JPWO2017145387A1 (ja) * 2016-02-26 2018-06-07 三菱電機株式会社 冷蔵庫

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004271176A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Lg Electronics Inc 冷蔵庫のネットワークシステム及び方法
JP2010192996A (ja) * 2009-02-16 2010-09-02 Sharp Corp メッセージ発信装置、メッセージ発信システム、メッセージ発信方法、および、コンピュータをメッセージ発信装置として機能させるためのプログラム
JP2015510606A (ja) * 2011-12-29 2015-04-09 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh 健康監視システムにおける話者検証
JP2016114315A (ja) * 2014-12-16 2016-06-23 株式会社東芝 冷蔵庫
JPWO2017145387A1 (ja) * 2016-02-26 2018-06-07 三菱電機株式会社 冷蔵庫

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6919918B2 (en) Electronic digital door opener
CN106921560A (zh) 语音通信方法、装置及系统
CN108831448A (zh) 语音控制智能设备的方法、装置及存储介质
CN108520746A (zh) 语音控制智能设备的方法、装置及存储介质
JP2005341040A (ja) 通信装置及び通信システム及び通信方法及びプログラム
CN107135452A (zh) 助听器适配方法及装置
JP2002258883A (ja) 音声再生装置、音声再生方法及び音声再生システム
US20070064105A1 (en) Indoor apparatus of intercom system and method for controlling indoor apparatus
JP2023098875A (ja) 映像表示装置
JP2007104382A (ja) インターホン装置
WO2020118560A1 (zh) 一种录音方法、装置、电子设备和计算机可读存储介质
JP4585097B2 (ja) 通信端末接続機能付きインターホン
JP2000341420A (ja) インターホンシステム、及びプログラム記録媒体
JP2001077926A (ja) 来訪者応答システム
CN106851387B (zh) 输出多媒体信息的方法及装置
CN110364150A (zh) 音箱控制方法及装置
JP2002064641A (ja) 居留守機能付きインターホン
JP2007096831A (ja) インターホン装置
JP2020030739A (ja) 通信装置、その制御方法、およびそのプログラム
EP4117263A1 (en) Call method, terminal, and non-transitory computer-readable storage medium
JP2002152393A (ja) ドアフォン装置及びドアフォン装置による呼出転送方法
JP2002064619A (ja) メッセージ再生機能付きインターホン
JP2007096833A (ja) ドアホン装置
CN107039054A (zh) 录音方法及装置
JP3841319B2 (ja) パケット伝送システム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050906

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060110