JP2002257654A - 緊張力測定装置 - Google Patents

緊張力測定装置

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JP2002257654A JP2001053533A JP2001053533A JP2002257654A JP 2002257654 A JP2002257654 A JP 2002257654A JP 2001053533 A JP2001053533 A JP 2001053533A JP 2001053533 A JP2001053533 A JP 2001053533A JP 2002257654 A JP2002257654 A JP 2002257654A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート部材の端部において、定着部材
を介して支圧部材に定着されている緊張材に作用する緊
張力を簡易に測定することが可能となる緊張力測定装置
を提供する。 【解決手段】 コンクリート部材Cの端部において、ア
ンカーヘッドAを介して支圧板Bに定着されている緊張
材Kに作用する緊張力を測定するために使用される装置
であり、前記アンカーヘッドと前記支圧板とを離間させ
るための油圧式ロードセル10と、油圧ポンプ20と、
前記油圧ポンプから前記油圧式ロードセルに供給される
油量の変化を計測するための油量検出装置40と、前記
油圧式ロードセルに作用する油圧を測定するための油圧
計測器30と、から構成される緊張力測定装置Sとし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレストレストコ
ンクリート(以下、「PC」という)構造物において、
コンクリート部材への緊張材の定着部における緊張力
(以下、「緊張材の緊張力」という)を測定するための
緊張力測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】PC構造物の構築において、PC鋼材等
の緊張材を緊張させ、コンクリート部材に定着させてプ
レストレスを与えるための代表的な工法の一つにアンボ
ンドポストテンション工法(VSL工法、BBRV工
法、フレシネ工法、KTB工法、Dywidag工法
等)が存在している。前記工法において、緊張材の緊張
作業の完了後に、その構造的健全性を定期的に確認する
ために、緊張材の緊張力変化を調べてプレストレス力の
状態を把握することがある。
【0003】従来、図5に示すように、シース90内に
挿設されており、コンクリート部材91の端部におい
て、アンカーヘッド92を介して支圧板93に定着され
ている緊張材94の定着端緊張力(リフトオフ荷重)の
測定は、作業性等の要因から、以下に示すリフトオフ試
験法が一般的に用いられていた。
【0004】(1)アンカーヘッド92の周囲にジャッ
キチェアリング97を設けるとともに、アンカーヘッド
92を支圧板93から離間させるための油圧ジャッキ9
5をチェーンブロック(図示せず)等により取り付け
る。 (2)油圧ジャッキ95を作動させ、緊張材94に張力
を付与することで、アンカーヘッド92を支圧板93か
ら離間させる。そして、アンカーヘッド92が支圧板9
3から離間したことを、アンカーヘッド92と支圧板9
3の間に予め対称に介設した左右2枚の薄板状の測定板
96(厚さ約0.3mmのステンレス薄銅板)が引き抜
かれたことを検知して判定し、その時点の油圧ジャッキ
95に作用する圧力を油圧計やマノメータ等により測定
する。このように、アンカーヘッド92に作用している
定着力を測定することにより、その反力である緊張材9
4の緊張力の測定を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記リフトオ
フ試験法では、緊張力測定時に支圧板93とアンカーヘ
ッド92との間に挟設されている左右2枚の測定板96
を、2人の作業者が測定中の常時にわたって、両側から
引っ張り続けなければならず、多大な手間と労力を必要
としていた。また、測定板96が引き抜かれた瞬間の油
圧を精度良く読みとれるように、油圧ジャッキ95の加
力操作を正確に行わなければならないが、その操作は非
常に難しく、熟練した作業者が行わなければならなかっ
た。さらに、測定板96を支圧板93とアンカーヘッド
92との間に緊張力計測前に挟装するためには、アンカ
ーヘッド92を支圧板93から離間させなければならな
いため、緊張力測定時と同様な労力を要していた。
【0006】本発明は、前記の問題点を解決するために
なされたものであり、測定板を使用することなく、簡易
に緊張材の緊張力を測定することが可能となる緊張力測
定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の緊張力測定装置は、コンクリート部材の端
部において、定着部材を介して支圧部材に定着されてい
る緊張材に作用する緊張力を測定するために使用される
装置であり、前記定着部材と前記支圧部材とを離間させ
るための油圧式離間手段と、前記油圧式離間手段への油
圧供給手段と、前記油圧供給手段から前記油圧式離間手
段に供給される油量の変化を計測するための油量検出手
段と、前記油圧式離間手段に作用する油圧を測定するた
めの圧力測定手段と、を備えることを特徴としている。
【0008】また、本発明の他の緊張力測定装置は、コ
ンクリート部材の端部において、定着部材を介して支圧
部材に定着されている緊張材に作用する緊張力を測定す
るために使用される装置であり、前記定着部材と前記支
圧部材の間に介設される油圧作用部と、前記油圧作用部
への油圧供給手段と、前記油圧供給手段から前記油圧作
用部に供給される油量の変化を計測するための油量検出
手段と、前記油圧作用部に作用する油圧を測定すること
を特徴としている。
【0009】従って、本発明の緊張力測定装置によれ
ば、油圧供給手段から供給される油量の変化を油量検出
手段により検出し、緊張材の張力とつり合う油圧式離間
手段或いは油圧作用部に作用する油圧を正確に測定する
ことができることになるため、測定板を使用することな
く、簡易に緊張材の緊張力を測定することができる。
【0010】さらに、前記緊張力測定装置において、前
記油圧式離間手段又は前記油圧作用部は、前記緊張材の
挿通部、及び、前記油圧供給手段と接続する油圧室を有
する本体部と、前記油圧室に作用する油圧により前記本
体部から離間する向きに変位するラム部材とから構成さ
れており、前記油量検出手段は、シリンダと前記シリン
ダの内部を軸方向に移動自在であるロッド部材と、前記
シリンダと前記ロッド部材との相対変位量を検出する相
対変位量検出部と、を有しているものであってもよい。
【0011】従って、本発明の緊張力測定装置によれ
ば、油圧供給手段から供給される油量の変化を、相対変
位量検出部により、シリンダとロッド部材との相対変位
量として検出することにより、緊張材の張力とつり合う
油圧式離間手段或いは油圧作用部に作用する油圧を正確
に測定することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。なお、各実施形
態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符
号を付し、重複した説明は省略するものとする。
【0013】[第1実施形態] ○緊張力測定装置 本実施形態の緊張力測定装置Sは、装置を構成する油圧
式ロードセル10を常時、支圧板BとアンカーヘッドA
との間に介設しておくことにより、所望のときに、緊張
力Kを計測することができる優れた装置である。
【0014】図1及び図2に示すように、本発明の緊張
力測定装置S(第1実施形態)は、油圧式ロードセル1
0(油圧作動部)と、当該油圧式ロードセル10のオイ
ルセル13(油圧室)へ圧油を供給し、また、オイルセ
ル13から圧油を排出するための手動式の油圧ポンプ2
0(油圧供給手段)と、前記油圧式ロードセル10に作
用する油圧を測定するための油圧計測器30(圧力測定
手段)と、油圧ポンプ20から油圧式ロードセル10に
供給される油量の変化を計測するための油量検出装置4
0(油量検出手段)とを主要部として構成されている。
【0015】図2に示すように、油圧式ロードセル10
の本体部11は円筒形状であり、中央に円柱形状の緊張
材K(PC鋼より線等)の挿通部12を有している。こ
の本体部11は、挿通部12の軸線方向であり、かつ、
本体部11の端面に形成される中空円の直径を通る向き
に垂直に切断して2分割した、いわゆる半割形状に形成
されている(以下、半割形状である一方の本体部を「半
円筒本体部」という)、2体の半円筒本体部11A,1
1Bから形成されている。これらの2体の半円筒本体部
11A,11Bは、外形が同一形状であり、連結部材
(図示せず)により一体化されている。
【0016】また、それぞれの半円筒本体部11A,1
1Bの一端側の端面部11aには、加工性に特に優れて
いる、複数の円柱体形状(本実施形態では6つ)の凹部
であるオイルセル13が形成されている。この複数のオ
イルセル13は、それぞれ連通しており、そのうちの一
つのオイルセル13Aが、本体部11に形成されている
油路14と油圧管路21A,21Bを介して、油圧ポン
プ20と接続している。なお、本体部11の油路14の
出入口部には、カプラ24が付設されている。
【0017】ラム部材15も、同一形状の2体の半割部
15A,15Bから形成されている。このラム部材15
の半割部15A,15Bは、半円筒本体部11A,11
Bの端面部11aと同一形状である半割形状の押圧部1
5aと、前記各オイルセル13内にOリング16を介し
て挿設されており、軸方向に移動可能な形状に形成され
ている複数本の柱体部15bとから構成されている。こ
れにより、オイルセル13に導油されることによりラム
部材15が、本体部11から離間する向きに移動可能と
なっている。なお、符号17は、ラム部材15を本体部
11に近接する方向に付勢するために各オイルセル13
内に設けられているスプリングである。
【0018】さらに、油圧管路21Bの先端側には、本
体部11のカプラ24と係合するカプラ23が付設され
ており、他端側は、油量検出装置40のシリンダ42に
接続されている。このシリンダ42は、油圧管路21A
により油圧ポンプ20の吐出部と接続されている。前記
油圧管路21Bは、カプラ23,24により着脱自在に
なっており、緊張力測定時において導油を行う際にの
み、別体的に設けられている油圧ポンプ20、油圧計測
器30及び油量検出装置40の取り付けを行うことが可
能となっている。
【0019】なお、この油圧式ロードセル10は、常
時、支圧板BとアンカーヘッドAに挟着された状態とな
っている。そのため、緊張力の測定を行っていない通常
時には、オイルセル13には油圧が発生しておらず、本
体部11とラム部材15とは密着した状態であり、シム
としての役割を果たしている。
【0020】油量検出装置40は、シリンダ42、ロッ
ド43(ロッド部材)及び変位計44(相対変位量検出
部)を備えている。シリンダ42は、油圧管路21A,
21Bと接続しているシリンダ室(図示せず)を備えて
おり、当該シリンダ室の油量に応じてシリンダ室の内部
を軸方向に移動可能であるロッド43が設けられてい
る。また、変位計44は、前記シリンダ42とロッド4
3との相対変位量を検出するための装置である。
【0021】なお、油圧計測器30は、油圧管路21B
に装脱自在に接続されており、当該油圧計測器30及び
油量検出装置40で計測された油圧及び相対変位量は、
小型コンピュータであるデータ収集装置22に記録され
るようになっている。そして、油圧(P)と相対変位量
(d)との関係(油圧・相対変位量曲線)は、前記小型
コンピュータのディスプレイ(図示せず)に表示される
ようになっている(図3参照)。
【0022】○緊張力の測定方法 以下に、図1を参照して、シース内Dに挿設されてお
り、コンクリート部材Cの端部において、アンカーヘッ
ドA(定着部材)を介して支圧板B(支圧部材)に定着
している既設の緊張材Kに作用する緊張力を測定する方
法について説明する。なお、前記緊張力測定装置Sにお
ける油圧式ロードセル10は、予め支圧板Bとアンカー
ヘッドAとの間に介設されており、その他の装置も総て
設置された状態となっている。
【0023】緊張力の測定作業は、油圧式ロードセル1
0のオイルセル13に送油することによりラム部材15
を軸方向(本体部11から離間する方向)に変位させ、
前記ラム部材15が初期変位した時点において、当該ラ
ム部材15に作用する油圧力を油圧計測器30により測
定することにより、前記緊張材Kに作用する緊張力を求
める作業を行うものであり、以下の手順で行う。
【0024】油圧ポンプ20によりオイルセル13に導
油して、ラム部材15を徐々に加圧する。加圧が進行
し、ラム部材15の押圧力がアンカーヘッドAに作用し
ている定着力を上回ると、当該ラム部材15がアンカー
ヘッドAの方向に変位する。このラム部材15の初期変
位を検出し、予め定められた所定の変位量を検出した時
点においてラム部材15に作用している油圧力を油圧計
測器30により測定することにより、データ記録装置2
2に記録する。これにより、アンカーヘッドAに作用し
ている定着力を測定して、その反力である緊張材Kの緊
張力の測定を行うことができる。
【0025】このラム部材15の初期変位は、以下の方
法により検出する。すなわち、ラム部材15が変位する
際には、油圧式ロードセル10におけるオイルセル13
の容積が増加するため、当該オイルセル13に流入する
油量が急激に増大することになる。このとき、油圧ポン
プ20からオイルセル13に流入する油は、油量検出装
置40におけるシリンダ42のシリンダ室を通過するこ
とになる。ここで、シリンダ室内の油量が増大すると、
シリンダ室内のロッド43が、シリンダ42と離間する
方向に伸長(図1における左側方向)し、シリンダ42
とロッド43との相対変位量が急激に増大する。この相
対変位量が急激に増大する点は、図3に示すように、油
圧・相対変位量曲線の傾きが変化し、緩勾配になる点
(イ点)を検出することにより明らかになり、当該イ点
の油圧力を検出することにより、前記オイルセル13に
流入する油の増加量から、緊張材Kの張力とつり合うオ
イルセル13内に作用する圧力の値を正確に計測するこ
とができる。
【0026】なお、このイ点の検出は、ディスプレイを
測定者が目視しながら行うことや、データ収集装置に予
め記憶させておいた所定のプログラムにより行わせても
よく、また、記録された油圧と相対変位量のデータを事
後的に解析することにより行うものでもよい。
【0027】なお、本実施形態の緊張力測定装置Sを構
成する油圧式ロードセル10は、一度設置してしまえ
ば、常時、設置しておくことが可能であり、油圧ポンプ
20、油圧計測器30及び油量検出装置40は適宜、着
脱することが可能である。そのため、緊張力の測定後に
油圧ポンプ20、油圧計測器30及び油量検出装置40
を取り外し、次回以降の測定時には、油圧ポンプ20及
び油圧計測器30のみを取り付けることにより測定が可
能となるため、測定作業を非常に容易に行うことができ
る。
【0028】このように、前記緊張力測定装置Sによれ
ば、緊張材Kの緊張力測定時において、測定板を設ける
必要がなく、油圧計測器30によりラム部材15の初期
変位が生じた際の油圧を計測することができる。そのた
め、従来必要となっていた測定板を引き抜くための作業
者が不要になるとともに、測定板の設置に要する煩雑な
作業が不要となることから、緊張力の測定作業を非常に
効率的に行うことができる。
【0029】[第2実施形態]本発明の緊張力測定装置
S’(第2実施形態)は、アンカーヘッドAの端部にセ
ンターホールジャッキ10’(油圧式離間手段)を設け
る装置であり、支圧板Bに直接的にアンカーヘッドAが
固定されている場合に、緊張材Kの緊張力を計測するた
めの装置である。
【0030】○緊張力測定装置 図4に示すように、本実施形態の緊張力測定装置S’
は、センターホールジャッキ10’と、当該センターホ
ールジャッキ10’の油圧室(図示せず)へ圧油を供給
し、また、当該油圧室から圧油を排出するための電動式
の油圧ポンプ20’(油圧供給手段)と、前記センター
ホールジャッキ10’に作用する油圧を測定するための
油圧計測器30(圧力測定手段)と、油圧ポンプ20か
らセンターホールジャッキ10’に供給される油量の変
化を計測するための油量検出装置40(油量検出手段)
とを主要部として構成されている。
【0031】センターホールジャッキ10’は既存の装
置を使用することが可能であり、本体部11’と、当該
本体部11’の内部に形成されている油圧室と、当該油
圧室への導油量に応じてその内部を軸方向に移動可能で
あるラム部材15’とを主要部として形成されている。
本体部11’の中央には、複数本の緊張材Kを挿通する
ための挿通孔(図示せず)が形成されているとともに、
それぞれの緊張材Kをラム部材15’の後方位置で固定
することができるようになっている。また、油圧ポンプ
20’は、第1実施形態と同様の装置である油圧計測器
30及び油量検出装置40を介して、油圧管路21
A’,21B’(符号21C’も油圧管路)によりセン
ターホールジャッキ10’の油圧室に接続されている。
【0032】○緊張力の測定方法 以下に、図4を参照して、既設の緊張材Kに作用する緊
張力を測定する方法について説明する。なお、緊張力測
定装置S’におけるセンターホールジャッキ10’は、
予めアンカーヘッドA’の端部にジャッキチェアリング
Jを介して取り付けられており、緊張材Kはくさび19
によりアンカーヘッドAに固定されている。また、その
他の装置も総て設置された状態となっている。
【0033】油圧ポンプ20’によりセンターホールジ
ャッキ10’の油圧室(図示せず)に導油して、緊張材
Kに張力を付与することで、アンカーヘッドAを支圧板
Bから離間させる。このときに、ラム部材15’は本体
部11’と離間する方向に変位するため、当該本体部1
1’の油圧室の容積が増加し、当該油圧室に流入する油
量が急激に増大することになる。このとき、第1実施形
態の場合と同様の原理により、油圧ポンプ20’から油
圧室に流入する油の増加量を通じて、油圧計測器30に
より、油圧室に作用する油圧を計測することができる。
【0034】従って、第2実施形態の緊張力測定装置
S’によっても、従来必要となっていた測定板を引き抜
くための作業者が不要になるとともに、測定板の設置に
要する煩雑な作業が不要となることから、緊張力の測定
作業を非常に効率的に行うことができる。
【0035】以上、本発明について、好適な実施形態に
ついての一例を説明したが、本発明は当該実施形態に限
られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更
が可能である。なお、油圧ポンプと、油圧作動部或いは
油圧式離間手段との間には圧力増幅器等が設けられてい
るものであってもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、緊張材の緊張力測定時
において、測定板を設ける必要がないことから、測定板
を引き抜くための作業者が不要になるとともに、測定板
の設置に要する煩雑な作業が不要となることから、緊張
力の測定作業を非常に効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緊張力測定装置(第1実施形態)を示
す側断面図である。
【図2】油圧式ロードセルを示す図であり、(a)は本
体部の横断面図、(b)はX−X断面図である。
【図3】油圧・相対変位量曲線(油圧と相対変位量との
関係を示す曲線)を示すグラフ(縦軸は油圧(P)、横
軸は相対変位量(d)を示す)である。
【図4】本発明の緊張力測定装置(第2実施形態)を示
す側断面図である。
【図5】従来の緊張力測定装置を示す図であり、(a)
は側断面、(b)はY−Y断面図である。
【符号の説明】
A アンカーヘッド(定着部材) B 支圧板(支圧部材) C コンクリート部材 K 緊張材 S,S’ 緊張力測定装置 10 油圧式ロードセル(油圧作用部) 10’ 油圧ジャッキ(油圧式離間手段) 11,11’ 本体部 12 挿通部 13 オイルセル(油圧室) 15,15’ ラム部材 20,20’ 油圧ポンプ(油圧供給手段) 30 油圧計測器 40 油量検出装置 42 シリンダ 43 ロッド(ロッド部材) 44 変位計(相対変位量検出部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 武久 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 高畑 正人 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 竹崎 真一 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 小栗 一容 東京都千代田区丸の内三丁目4番1号 新 国際ビル 株式会社ピー・エス内 Fターム(参考) 2F051 AA07 AB02 CA00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート部材の端部において、定着
    部材を介して支圧部材に定着されている緊張材に作用す
    る緊張力を測定するために使用される装置であり、 前記定着部材と前記支圧部材とを離間させるための油圧
    式離間手段と、前記油圧式離間手段への油圧供給手段
    と、前記油圧供給手段から前記油圧式離間手段に供給さ
    れる油量の変化を計測するための油量検出手段と、前記
    油圧式離間手段に作用する油圧を測定するための圧力測
    定手段と、を備えることを特徴とする緊張力測定装置。
  2. 【請求項2】 前記油圧式離間手段部は、前記緊張材の
    挿通部、及び、前記油圧供給手段と接続する油圧室を有
    する本体部と、 前記油圧室に作用する前記油圧により前記本体部から離
    間する向きに変位するラム部材とから構成されており、 前記油量検出手段は、シリンダと前記シリンダの内部を
    軸方向に移動自在であるロッド部材と、 前記シリンダと前記ロッド部材との相対変位量を検出す
    る相対変位量検出部と、を有していることを特徴とする
    請求項1に記載の緊張力測定装置。
  3. 【請求項3】 コンクリート部材の端部において、定着
    部材を介して支圧部材に定着されている緊張材に作用す
    る緊張力を測定するために使用される装置であり、 前記定着部材と前記支圧部材の間に介設される油圧作用
    部と、前記油圧作用部への油圧供給手段と、前記油圧供
    給手段から前記油圧作用部に供給される油量の変化を計
    測するための油量検出手段と、前記油圧作用部に作用す
    る油圧を測定するための圧力測定手段とを備えることを
    特徴とする緊張力測定装置。
  4. 【請求項4】 前記油圧作用部は、前記緊張材の挿通
    部、及び、前記油圧供給手段と接続する油圧室を有する
    本体部と、 前記油圧室に作用する前記油圧により前記本体部から離
    間する向きに変位するラム部材とから構成されており、 前記油量検出手段は、シリンダと前記シリンダの内部を
    軸方向に移動自在であるロッド部材と、 前記シリンダと前記ロッド部材との相対変位量を検出す
    る相対変位量検出部と、を有していることを特徴とする
    請求項3に記載の緊張力測定装置。
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