JP2002257000A - ピエゾアクチュエータ駆動回路および燃料噴射装置 - Google Patents

ピエゾアクチュエータ駆動回路および燃料噴射装置

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JP2002257000A JP2001059845A JP2001059845A JP2002257000A JP 2002257000 A JP2002257000 A JP 2002257000A JP 2001059845 A JP2001059845 A JP 2001059845A JP 2001059845 A JP2001059845 A JP 2001059845A JP 2002257000 A JP2002257000 A JP 2002257000A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピエゾアクチュエータ駆動回路において、簡
単な構成でリンプホームを実現することである。 【解決手段】 各ピエゾスタック11A〜11Dの非接
地側の極に到るケーブル31A〜31D用の接続端子2
01A〜201Dと、充放電回路部20の出力を前記接
続端子201A〜201Dに伝送する線路221A〜2
21Dとを、ピエゾスタック11A〜11Dと1対1に
対応して設け、駆動対象のピエゾスタック11A〜11
Dを選択するスイッチ手段25A〜25Dを、前記線路
221A〜221Dの途中に、それぞれ設ける。ピエゾ
スタックと接続端子の結線に異常が生じても、当該ピエ
ゾスタックに対応するスイッチ手段をオフに固定するだ
けで、前記結線異常が残りのピエゾスタックの駆動に影
響しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はピエゾアクチエータ
駆動回路および燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の燃料噴射用のインジェ
クタには、ニードルを駆動するソレノイドが搭載されて
おり、これを通電制御することでインジェクタの開弁と
閉弁の切り換えを行う。通電制御用の駆動回路には、各
インジェクタごとに搭載されたソレノイドへの通電と遮
断との切り換えを行うスイッチ手段が設けられており、
オンしたスイッチ手段に対応するソレノイドが選択的に
通電されて当該気筒のインジェクタが開弁することにな
る。
【0003】燃料噴射の回数は機関回転数にもよるが、
膨大な回数に及ぶ。気筒数の多い内燃機関や、燃料噴射
を1燃焼サイクルにおいて複数回に分ける多段噴射を実
行する内燃機関の場合にはさらに増大する。1回の燃料
の噴射に対して1回ずつソレノイドへの通電が行われる
から、消費電力は大きなものになる。電力消費を抑制す
べく、スイッチ手段をオフした時のサージエネルギーを
ソレノイドから回収して再利用しようとすると、正のサ
ージを回収する必要からソレノイドの接地側端子を接地
回路と遮断して回収用のコンデンサと接続することにな
る。このため、スイッチ手段はソレノイドよりも接地側
に設けられることになる。
【0004】ところで、近年、ソレノイドよりも高い応
答性が期待できることからインジェクタの開閉用の手段
としてピエゾアクチュエータが検討されている。ピエゾ
アクチュエータは、PZT等の圧電材料の圧電作用を利
用したもので、容量性素子であるピエゾスタックが充放
電により伸長または縮小して、駆動対象を変位せしめ
る。内燃機関の燃料噴射装置であれば、噴射時期になる
と、ピエゾスタックを充電してニードルを開弁し、所定
時間の後、ピエゾスタックを放電してニードルを閉弁す
る。
【0005】図3はピエゾアクチュエータを駆動するピ
エゾアクチュエータ駆動回路の構成を示すもので、前記
ソレノイド用の駆動回路を応用したものである。ピエゾ
アクチュエータ駆動回路は充放電回路部92a,92b
により4つのピエゾスタック91A,91B,91C,
91Dの充電と放電とが可能で、例えば4気筒用の内燃
機関に用いられる。充放電回路部92a,92bは2系
統設けられて、第1の充放電回路部92aが第1、第2
のピエゾスタック91A,91Bからなるグループの充
電と放電とを担当し、第2の充放電回路部92bが第
3、第4のピエゾスタック91C,91Dからなるグル
ープの充電と放電とを担当する。各充放電回路部92
a,92bは、それぞれインダクタ922およびスイッ
チング素子923,924を備えており、いわゆる多重
スイッチング方式の回路構成となっている。各充放電回
路部92a,92bは、第1のスイッチング素子923
をオンオフすると両充放電回路部92a,92bに共通
のコンデンサ921から担当グループのピエゾスタック
91A〜91Dに充電され、第2のスイッチング素子9
24をオンオフすると充電状態のピエゾスタック91A
〜91Dが放電する。
【0006】ピエゾスタック91A〜91Dの接地側の
端子に到るケーブル96A,96B,96C,96Dが
接続される接続端子95A,95B,95C,95D
と、充放電回路部92a,92bとを結ぶ線路93A,
93B,93C,93Dにピエゾスタック91A〜91
Dと1対1に対応してスイッチ手段94A,94B,9
4C,94Dが設けられており、このうち、噴射気筒に
対応するものをオンすることで、気筒選択がなされる。
【0007】また、この回路構成では、接続端子95A
〜95Dとピエゾスタック91A〜91Dの結線に異常
が検出されれば、当該ピエゾスタック91A〜91Dの
充放電を担当する充放電回路部92a(92b)を非作
動として、当該ピエゾスタック91A〜91Dを含まな
いグループのピエゾスタック91C,91D(91A,
91B)の作動は確保される。例えば、いずれかのピエ
ゾスタック91A〜91Dの接地側が、ケーブル96A
〜96Dのショート等でスイッチ手段94A〜94Dを
介さずに接地して、スイッチ手段94A〜94Dがオン
したのと同じ状態に陥っても、当該ピエゾスタック91
A,91B(91C,91D)を含まないグループのピ
エゾスタック91C,91D(91A,91B)の充電
時に、当該ピエゾスタック91A,91B(91C,9
1D)も充電されてしまうことはなく、2気筒での同時
噴射を回避することができる(リンプホーム)(第1従
来例)。
【0008】第1従来例ではまた、一方のグループのピ
エゾスタック91A,91B(91C,91D)の放電
が終了しない間に他方のグループのピエゾスタック91
C,91D(91A,91B)の充電を行うことができ
るので、触媒の活性化を図るポスト噴射を含む多段噴射
を容易に行い得るという利点がある。しかし、ポスト噴
射は、燃焼に供するものではないから噴射タイミングの
自由度が広く、必ずしも、噴射状態が複数気筒間で重複
する多重噴射で行う必要はない。また、ポスト噴射用に
特化したインジェクタを排気通路に設けることも検討さ
れている。
【0009】このため、ピエゾアクチュエータ駆動回路
として図4に示す構成のものが検討されている。この構
成は前記図3に示した構成において、充放電回路部を全
ピエゾスタックに共通として回路構成の簡略化を図った
ものである。このピエゾアクチュエータ駆動回路は、一
方のグループのピエゾスタック91A,91Bに共通の
非接地側のケーブル99aが接続される接続端子98a
と充放電回路部92とを接続する線路97aと、他方の
グループのピエゾスタック91C,91Dに共通の非接
地側のケーブル99bが接続される接続端子98bと充
放電回路部92とを接続する線路97bとに、1対1に
対応して、いずれかのグループを充放電回路部92から
遮断可能にスイッチ手段94a,94bが設けられてい
る。前記のごとくいずれかのピエゾスタック91A〜9
1Dが気筒選択用のスイッチ手段94A〜94Dを介さ
ずに接地してしまっても、当該ピエゾスタック91A〜
91Dの属するグループに対応するスイッチ手段94a
(94b)をオフして、当該グループを充放電回路部9
2から遮断することで、リンプホームを実現することが
できる(第2従来例)。
【0010】ところで、第2従来例では、インダクタと
2つのスイッチング素子とからなる充放電回路部を第1
従来例に比して1つ減らしているが、一方で、リンプホ
ームを実現するために新たにいずれかのグループのピエ
ゾスタック91A,91B(91C,91D)を充放電
回路部92から遮断する別のスイッチ手段94a,94
bが追加されている。このため、実質的にはインダクタ
1つ分の構成簡略化効果しか得ることができない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記実情に鑑
みなされたもので、簡単な構成でリンプホームを実現す
ることのできるピエゾアクチュエータ駆動回路および燃
料噴射装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、ピエゾアクチュエータに搭載されたピエゾスタック
の充電と放電とを行う充放電回路部と、ピエゾスタック
の端子に到る通電ケーブルが接続される接続端子と、複
数のピエゾスタックのうちから充放電回路部の出力を受
けるピエゾスタックを選択するスイッチ手段とを有する
ピエゾアクチュエータ駆動回路において、各ピエゾスタ
ックの非接地側の端子に到る通電ケーブル用の非接地側
の接続端子と、該非接地側の接続端子に線端が接続され
て、充放電回路部の出力を前記非接地側の接続端子に伝
送する非接地側の線路とを、ピエゾスタックと1対1に
対応して設け、前記スイッチ手段を、前記非接地側の線
路の途中にそれぞれ設けて、各線路の導通と切断とを切
り換え自在とする。
【0013】充電および放電を行うピエゾスタックを選
択するには当該ピエゾスタックに対応するスイッチ手段
のみをオンすればよい。また、いずれかのピエゾスタッ
クにおいて正常な充放電が不可能になれば、当該ピエゾ
スタックに対応するスイッチ手段をオフにして当該ピエ
ゾスタックを充放電回路部から遮断して、充放電回路部
による残りのピエゾスタックの充放電に影響しないよう
にすることができる。
【0014】スイッチ手段はピエゾスタックと同じ数だ
けでよいから、構成が簡単である。
【0015】請求項2記載の発明では、燃料噴射装置
を、ピエゾアクチュエータにより開閉して燃料の噴射と
停止とが切り換わる複数のインジェクタと、前記ピエゾ
アクチュエータを駆動する請求項1記載のピエゾアクチ
ュエータ駆動回路とを具備する構成とする。
【0016】スイッチ手段の少ない簡単な構成で、いず
れかのインジェクタのピエゾスタックにおいて正常な充
放電が不可能になっても、残りのインジェクタの正常な
作動を確保することができる。
【0017】請求項3記載の発明では、請求項2の発明
の構成において、インジェクタの噴射期間を決定して該
噴射期間に対応したピエゾスタックの充電指令および放
電指令をピエゾアクチュエータ駆動回路に出力する制御
手段を具備せしめ、該制御手段を、決定された噴射期間
で規定されるピエゾスタックの充電保持期間がインジェ
クタ間で相前後するように設定する。
【0018】本発明のピエゾアクチュエータ駆動回路の
構成に適合した適正な噴射制御を実現することができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】図2に本発明を適用したディーゼ
ルエンジンのコモンレール式の燃料噴射装置の構成を示
す。ディーゼルエンジンの気筒数分のインジェクタ1が
各気筒に対応して設けられ(図例ではインジェクタ1は
1つのみ図示)、供給ライン55を介して連通する共通
のコモンレール54から燃料の供給を受け、インジェク
タ1から各気筒の燃焼室内に略コモンレール54内の燃
料圧力(以下、コモンレール圧力)に等しい噴射圧力で
燃料を噴射するようになっている。インジェクタ1はピ
エゾアクチュエータ1aにより開弁と閉弁を切り換える
ようになっている。コモンレール54には燃料タンク5
1の燃料が高圧サプライポンプ53により圧送されて高
圧で蓄えられる。
【0020】また、コモンレール54からインジェクタ
1に供給された燃料は、上記燃焼室への噴射用の他、イ
ンジェクタ1の制御油圧等としても用いられ、インジェ
クタ1から低圧のドレーンライン56を経て燃料タンク
51に還流するようになっている。
【0021】制御手段であるCPU61は内燃機関全体
の制御を司り、クランク角度等の検出信号に基づいて燃
料の噴射時期および噴射量すなわち噴射期間を演算する
とともに、噴射気筒を特定して、噴射指令を、各インジ
ェクタ1に搭載されたピエゾアクチュエータを駆動する
ためのピエゾアクチュエータ駆動回路2に出力する。
【0022】また、CPU61は他のセンサ類により知
られる運転条件に応じた適正な噴射圧となるように制御
する。かかるセンサ類としてコモンレール54に圧力セ
ンサ62が設けられており、CPU61はコモンレール
圧力に基づいて調量弁52を制御してコモンレール54
への燃料の圧送量を調整する。
【0023】図1に各インジェクタ1に搭載されたピエ
ゾアクチュエータ1aのピエゾスタックの充電と放電と
を行うピエゾアクチュエータ駆動回路2の構成を示す。
ピエゾアクチュエータ駆動回路2が駆動するピエゾスタ
ック11A,11B,11C,11Dは、各気筒にそれ
ぞれ搭載されたインジェクタ1に1対1に対応してい
る。ピエゾアクチュエータ駆動回路2はユニット化され
ており、ピエゾスタック11A〜11Dへの通電を行う
ための接続端子201A,201B,201C,201
D,202a,202bが設けてある。接続端子201
A〜201Dは非接地側である電源側のもので、接続端
子202a,202bは接地側のものである。接続端子
201A〜202bはピエゾスタック11A〜11Dと
ワイヤハーネス3により接続される。
【0024】ワイヤハーネス3は電源側のケーブル31
A,31B,31C,31Dと接地側のケーブル32
a,32bとからなる。電源側のケーブル31A〜31
Dは、ピエゾスタック11A〜11Dのそれぞれに1つ
ずつ設けられて、一方の端部がピエゾスタック11A〜
11Dの接地側の端子と1対1に対応して接続され、他
方の端部が電源側の接続端子201A〜201Dと1対
1に対応して接続される。
【0025】接地側のケーブル32a,32bは、それ
ぞれピエゾスタック11A〜11D側が二股に分かれて
いる。ケーブル32aは、2股の端部がピエゾスタック
11A,11Bの接地側の端子と接続され、ピエゾスタ
ック11Aを搭載したインジェクタ1とピエゾスタック
11Bを搭載したインジェクタ1とからなるインジェク
タ群(以下、バンクという)に共通である。一方、ケー
ブル32bは、2股の端部がピエゾスタック11C,1
1Dの接地側の端子と接続され、ピエゾスタック11C
を搭載したインジェクタ1とピエゾスタック11Dを搭
載したインジェクタ1とからなるバンクに共通である。
接地側のケーブル32a,32bの他方の端部はそれぞ
れ接地側の接続端子202a,202bと1対1に対応
して接続される。
【0026】ピエゾアクチュエータ駆動回路2は、車載
バッテリの給電(+B)で数十〜数百Vの直流電圧を発
生するDC−DCコンバータ211、およびその出力端
に並列に接続されたバッファコンデンサ212により直
流電源21が構成されており、ピエゾスタック11A〜
11Dの充電用のエネルギーをバッファコンデンサ21
2に蓄える。DC−DCコンバータ211は一般的な昇
圧チョッパ型の回路で、スイッチング素子2112のオ
ン時にインダクタ2111にエネルギーを蓄積して、ス
イッチング素子2112のオフ時に逆起電力を発生する
インダクタ2111からダイオード2113を介してバ
ッファコンデンサ212に充電される。バッファコンデ
ンサ212は十分静電容量の大きなもので構成され、ピ
エゾスタック11A〜11Dへの充電作動時にも略一定
の電圧値を保つようになっている。
【0027】直流電源21のバッファコンデンサ212
から接続端子202A〜202Dを介してピエゾスタッ
ク11A〜11Dに通電する第1の通電経路22aが形
成してある。第1の通電経路22aの途中にはバッファ
コンデンサ212側から第1のスイッチング素子24a
およびインダクタ23が直列に設けられている。第1の
スイッチング素子24aはMOSFETで構成され、そ
の寄生ダイオード(以下、第1の寄生ダイオードとい
う)241aがバッファコンデンサ212の両端間電圧
に対して逆バイアスとなるように接続される。
【0028】また、バッファコンデンサ212および第
1のスイッチング素子24aをバイパスする第2の通電
経路22bが形成してある。この通電経路22bは、イ
ンダクタ23と第1のスイッチング素子24aの接続中
点に接続される第2のスイッチング素子24bを有し、
インダクタ23、ピエゾスタック11A〜11Dおよび
第2のスイッチング素子24bを含む閉回路を形成す
る。第2のスイッチング素子24bもMOSFETで構
成され、その寄生ダイオード(以下、第2の寄生ダイオ
ードという)241bがバッファコンデンサ212の両
端間電圧に対して逆バイアスとなるように接続される。
これらインダクタ23およびスイッチング素子24a,
24bは直流電源21とともに充放電回路部20を構成
し、インダクタ23からピエゾスタック11A〜11D
への充電用の出力が得られる。
【0029】通電経路22a,22bは、インダクタ2
3の出力端から4つに分岐しており、分岐した線路22
1A〜221Dは、その線端が前記4つの電源側接続端
子201A〜201Dと1対1に対応して接続されてお
り、電源側接続端子201A〜201Dからケーブル3
1A〜31Dを介してピエゾスタック11A〜11Dに
通じている。
【0030】また、分岐線路221A〜221Dの途中
には、それぞれ、スイッチ手段である気筒選択用のスイ
ッチング素子25A〜25Dが設けてあり、噴射気筒の
インジェクタ1のピエゾスタック11A〜11Dに対応
する選択スイッチング素子25A〜25Dがオンされ
る。
【0031】各選択スイッチング素子25A〜25Dは
MOSFETが用いられており、その寄生ダイオード
(以下、選択寄生ダイオードという)251A,251
B,251C,251Dは、バッファコンデンサ212
に対して逆バイアスとなるように接続されている。
【0032】スイッチング素子24a,24b,25A
〜25Dの各ゲートにはコントローラ29からそれぞれ
制御信号が入力している。
【0033】また、ピエゾスタック11Aとピエゾスタ
ック11Bとに共通に直列に比較的低抵抗の抵抗器27
Eが、ピエゾスタック11Cとピエゾスタック11Dと
に共通に直列に前記抵抗器27Eと同じ抵抗器27Fが
設けてある。その両端間電圧はコントローラ29に入力
し、ピエゾスタック11A〜11Dの充電電流が検出さ
れるようになっている。
【0034】また、第2のスイッチング素子24bには
直列に比較的低抵抗の抵抗器28が設けてある。その両
端間電圧はコントローラ29に入力し、ピエゾスタック
11A〜11Dの放電電流が検出されるようになってい
る。
【0035】また、CPU61からコントローラ29に
入力する噴射指令として、各気筒ごとに気筒を選択する
ための気筒選択信号がピエゾアクチュエータ駆動回路2
に入力している。また、ピエゾスタック11A〜11D
の充電時期および放電時期を規定する噴射信号が入力し
ている。気筒選択信号および噴射信号は「H」と「L」
からなる二値信号である。
【0036】CPU61からは噴射信号に先立って気筒
選択信号が出力される。コントローラ29は、いずれか
の気筒選択信号が立ち上がると、当該気筒に対応する気
筒選択用のスイッチング素子25A〜25Dをオンし、
当該スイッチング素子25A〜25Dが設けられた分岐
線路221A〜221Dのみが導通する。そして、充電
指令である噴射信号の立ち上がりで、充電制御が実行さ
れる。充電制御時には、第1のスイッチング素子24a
のオン期間とオフ期間とを次のように設定し、第1のス
イッチング素子24aの制御信号を出力する。すなわ
ち、第1のスイッチング素子24aをオンして第1の通
電経路22aに漸増する充電電流を流す。充電電流が予
め設定した上限の電流値になるとスイッチング素子24
aをオフしてオフ期間に入る。この時、インダクタ23
に発生する逆起電力は第2のスイッチング素子24bの
寄生ダイオード241bに対して順バイアスであるか
ら、インダクタ23に蓄積されたエネルギーにより第2
の通電経路22bに漸減するフライホイール電流が流
れ、ピエゾスタック11A〜11Dの充電が進行する。
充電電流が下限の電流値(略0)になると再び第1のス
イッチング素子24aをオンしてオン期間に入り、これ
を繰り返す(多重スイッチング方式)。そして、ピエゾ
スタック電圧が予め設定した電圧に達するとスイッチン
グ素子24aをオフに固定し、充電は完了となる。この
ようにピエゾスタック11A〜11Dを充電すること
で、ピエゾスタック11A〜11Dが伸長してインジェ
クタ1を開弁する。
【0037】また、放電指令である噴射信号の立ち下が
りで、放電制御が実行される。気筒選択信号は例えばこ
の時、一緒に立ち下がる。コントローラ29は、放電制
御時には、第2のスイッチング素子24bのオン期間と
オフ期間とを次のように設定し、第2のスイッチング素
子24bの制御信号を出力する。すなわち、第2のスイ
ッチング素子24bをオンして第2の通電経路22bに
漸増する放電電流を流す。放電電流が予め設定した電流
値(以下、上限電流値という)になるとスイッチング素
子24bをオフしてオフ期間に入る。この時、インダク
タ23に大きな逆起電力が発生し、インダクタ23に蓄
積されたエネルギーによりフライホイール電流を第1の
通電経路22aに流しバッファコンデンサ212にエネ
ルギーを回収する。放電電流が下限の電流値(略0)に
なると再び第2のスイッチング素子24bをオンして、
これを繰り返す。そして、ピエゾスタック電圧が0に達
するとスイッチング素子24bをオフに固定し、放電は
完了となる。このようにピエゾスタック11A〜11D
を放電することで、ピエゾスタック11A〜11Dが縮
小してインジェクタ1を閉弁する。
【0038】なお、CPU61は、噴射期間の設定に際
し、決定された噴射期間で規定されるピエゾスタック1
1A〜11Dの充電保持期間がインジェクタ1間で相前
後するように制御プログラムが組まれている。充放電回
路部を1系統だけ有する本ピエゾアクチュエータ駆動回
路2の構成に適合した適正な噴射制御を実現することが
できる。
【0039】また、接続端子201A〜202bとピエ
ゾスタック11A〜11Dの結線に異常があれば、コン
トローラ29において、対応する選択スイッチング素子
25A〜25Dのオンを禁止して対応するピエゾスタッ
ク11A〜11Dを充放電回路部20から遮断する措置
をとればよく、リンプホームが実現できる。しかも、充
放電回路部20は1系統ですみ、さらに、気筒数分の選
択スイッチング素子25A〜25Dの他には、他のピエ
ゾスタック、例えば異常時にそのピエゾスタック11A
〜11Dを充放電回路部20から遮断するスイッチング
素子が不要であるから、スイッチング素子の数を減らす
ことができる。なお、異常の検出は、充電電流、放電電
流、ピエゾスタック電圧や機関運転状態から判断するこ
とができる。
【0040】なお、本実施形態は内燃機関の燃料噴射装
置に適用したものを示したが、複数のピエゾアクチュエ
ータを備えた装置であれば適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料噴射装置のインジェクタに搭載さ
れたピエゾアクチュエータを駆動する本発明のピエゾア
クチュエータ駆動回路の回路図である。
【図2】前記燃料噴射装置の全体構成図である。
【図3】従来のピエゾアクチュエータ駆動回路の回路図
である。
【図4】従来の別のピエゾアクチュエータ駆動回路の回
路図である。
【符号の説明】
1 インジェクタ 11A,11B,11C,11D ピエゾスタック 2 ピエゾアクチュエータ駆動回路 20 充放電回路部 201A,201B,201C,201D,202a,
202b 接続端子 221A,221B,221C,221D 非接地側の
線路 25A,25B,25C,25D 選択用スイッチング
素子(スイッチ手段) 3 ワイヤハーネス 31A,31B,31C,31D,32a,32b ケ
ーブル 61 CPU(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 41/09 H01L 41/08 U

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピエゾアクチュエータに搭載されたピエ
    ゾスタックの充電と放電とを行う充放電回路部と、ピエ
    ゾスタックの端子に到る通電ケーブルが接続される接続
    端子と、複数のピエゾスタックのうちから充放電回路部
    の出力を受けるピエゾスタックを選択するスイッチ手段
    とを有するピエゾアクチュエータ駆動回路において、 各ピエゾスタックの非接地側の端子に到る通電ケーブル
    用の非接地側の接続端子と、該非接地側の接続端子に線
    端が接続されて、充放電回路部の出力を前記非接地側の
    接続端子に伝送する非接地側の線路とを、ピエゾスタッ
    クと1対1に対応して設け、 前記スイッチ手段を、前記非接地側の線路の途中にそれ
    ぞれ設けて、各線路の導通と切断とを切り換え自在とし
    たことを特徴とするピエゾアクチュエータ駆動回路。
  2. 【請求項2】 それぞれがピエゾアクチュエータを搭載
    し、ピエゾアクチュエータにより開閉して燃料の噴射と
    停止とが切り換わる複数のインジェクタと、前記ピエゾ
    アクチュエータを駆動する請求項1記載のピエゾアクチ
    ュエータ駆動回路とを具備することを特徴とする燃料噴
    射装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の燃料噴射装置において、
    インジェクタの噴射期間を決定して該噴射期間に対応し
    たピエゾスタックの充電指令および放電指令をピエゾア
    クチュエータ駆動回路に出力する制御手段を具備せし
    め、 該制御手段を、決定された噴射期間で規定されるピエゾ
    スタックの充電保持期間がインジェクタ間で相前後する
    ように設定した燃料噴射装置。
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