JP2002256574A - 地下室 - Google Patents

地下室

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JP2002256574A
JP2002256574A JP2001056149A JP2001056149A JP2002256574A JP 2002256574 A JP2002256574 A JP 2002256574A JP 2001056149 A JP2001056149 A JP 2001056149A JP 2001056149 A JP2001056149 A JP 2001056149A JP 2002256574 A JP2002256574 A JP 2002256574A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建設コストを従来よりも大幅に低減させるこ
とができ、また、地下室内の湿度を従来の鉄筋コンクリ
ート製地下室よりも大きく低減することができ、さら
に、地熱を高効率に利用した空調を行うことができる地
下室を提供する 【構成】 プラスチック製の略直方体状で内部が空洞部
になっている箱体を複数個用意し、それらを、前記各箱
体の最も面積の大きい2つの平面がそれぞれ互いに同一
平面状に位置するように組み合わせて公知の手段で固定
することにより、地下室の「側壁部」「底部」「天井部
分」が構成されている地下室である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低コストで建設で
き、地熱を利用して温度調整や調湿などの空調を行うこ
とができる地下室に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から施工されている地下室は、その
ほとんどが、鉄筋コンクリート製の側壁部と底部(床)
から構成されるものである。しかしながら、鉄筋コンク
リートで地下室を構成するときは、まず、地下に側壁の
型枠を取り付けて、鉄筋を固定して、その中にコンクリ
ートを流し込むなど複雑な施工が必要であり、建設コス
トが高くなってしまうという問題があった。また、鉄筋
コンクリートで側壁部や底部(床)を構成するときは、
鉄筋コンクリートからの湿気が地下室内に入り込んで、
地下室内の湿度が高くなりジメジメしてしまうという問
題もあった。
【0003】また、従来より、地下室の側壁部を、鉄骨
とこの鉄骨に固定するパネル(セラミック製などのパネ
ル)により構成することも提案されている。しかしなが
ら、この鉄骨とパネルで地下室の側壁を構成する方法に
よるときも、その施工方法が複雑であるため、地下室の
建設コストが高くなってしまうなどの問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来技術の問題点に着目してなされたものであって、建設
コストを従来よりも大幅に低減させることができ、ま
た、地下室内の湿度を従来の鉄筋コンクリート製の地下
室よりも大きく低減して快適にすることができ、さら
に、地熱を高効率に利用した空調(温度調整や調湿な
ど)を行うことができる地下室を提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような従来技術の課
題を解決するための本発明による地下室は、内部が空洞
部になっているプラスチック製の略直方体状の箱体を複
数個用意し、それらを、前記各箱体の最も面積の大きい
2つの平面がそれぞれ互いに同一平面状に位置するよう
に組み合わせて公知の手段で固定することにより、地下
室の「側壁部」が構成されている、ことを特徴とするも
のである。
【0006】また、本発明の地下室においては、内部が
空洞部になっているプラスチック製の略直方体状の箱体
を複数個用意し、それらを、前記各箱体の最も面積の大
きい2つの平面がそれぞれ互いに同一平面状に位置する
ように組み合わせて公知の手段で固定することにより、
地下室の「底部」が構成されている、ことが望ましい。
【0007】また、本発明の地下室においては、前記各
箱体には、それぞれ、その空洞部とその外部との間で空
気をやり取りできるようにするための穴が形成されてお
り、「地熱と熱交換された空気」を供給するための空気
供給部から、前記穴を介して、「地熱と熱交換された空
気」が前記箱体の空洞部に供給されており、さらに、こ
の空洞部から他の箱体の空洞部へ前記穴を介して地熱と
熱交換された空気が流通され、その結果、前記側壁部の
全部又は一部に、「地熱と熱交換された空気」が流通さ
れるようになっている、ことが望ましい。
【0008】また、本発明の地下室においては、前記各
箱体には、それぞれ、その空洞部とその外部との間で空
気をやり取りできるようにするための穴が形成されてお
り、「地中にその長手方向がほぼ重力方向に約1m以上
(又は、2m以上、3m以上)延びるように埋設された
地中パイプの中で地熱と熱交換された空気」を供給する
ための空気供給部から、前記穴を介して、前記空気が前
記箱体の空洞部に供給されており、さらに、この空洞部
から他の箱体の空洞部へ前記穴を介して前記空気が流通
され、その結果、前記側壁部又は底部の全部又は一部
に、「地中にその長手方向がほぼ重力方向に延びるよう
に埋設された地中パイプの中で地熱と熱交換された空
気」が流通されるようになっている、ことが望ましい。
【0009】また、本発明の地下室においては、前記各
箱体には、それぞれ、その空洞部とその外部との間で空
気をやり取りできるようにするための穴が形成されてお
り、「地上建物の床下空間に多数のくり石が充填されて
成り約20cm以上(又は、30cm以上、40cm以
上)の厚さを有する蓄冷熱層の中で地熱と熱交換された
空気」を供給するための空気供給部から、前記穴を介し
て、前記空気が前記箱体の空洞部に供給されており、さ
らに、この空洞部から他の箱体の空洞部へ前記穴を介し
て前記空気が流通され、その結果、前記側壁部又は底部
の全部又は一部に、「地上建物の床下空間に多数のくり
石が充填されて成り約20cm以上の厚さを有する蓄冷
熱層の中で地熱と熱交換された空気」が流通されるよう
になっている、ことが望ましい。
【0010】また、本発明の地下室においては、前記各
箱体には、それぞれ、その空洞部とその外部との間で空
気をやり取りできるようにするための穴が形成されてお
り、「ボイラーからの廃熱やヒーターなどの熱源により
暖められた空気」を供給するための空気供給部から、前
記穴を介して、前記空気が前記箱体の空洞部に供給され
ており、さらに、この空洞部から他の箱体の空洞部へ前
記穴を介して前記空気が流通され、その結果、前記側壁
部又は底部の全部又は一部に、「ボイラーからの廃熱や
ヒーターなどの熱源により暖められた空気」が流通され
るようになっている、ことが望ましい。
【0011】また、本発明の地下室においては、前記側
壁部又は底部の全部又は一部に流通させられた空気を地
下室の内部に供給するための供給穴と、この地下室の中
に供給された空気を更に地上建物の室内に供給するため
の供給穴とを備えた、ことが望ましい。
【0012】また、本発明の地下室においては、前記各
箱体には、それぞれ、その空洞部とその外部との間で水
などの液体をやり取りできるようにするための穴が形成
されており、前記穴を介して前記各箱体の空洞部に水を
供給することにより、前記側壁部又は底部の全部又は一
部に、水を収納又は流通させるようにした、ことが望ま
しい。
【0013】また、本発明の地下室においては、前記各
箱体には、それぞれ、その空洞部とその外部との間で水
などの液体をやり取りできるようにするための穴が形成
されており、「ボイラーからの廃熱やヒーターなどの熱
源により暖められた水」を供給するための水供給部か
ら、前記穴を介して、前記水が前記箱体の空洞部に供給
されており、さらに、この空洞部から他の箱体の空洞部
へ前記穴を介して前記水が流通され、その結果、前記側
壁部又は底部の全部又は一部に、「ボイラーからの廃熱
やヒーターなどの熱源により暖められた水」が流通され
るようになっている、ことが望ましい。
【0014】さらに、本発明の地下室においては、内部
が空洞部になっているプラスチック製の略直方体状の箱
体を複数個用意し、それらを、前記各箱体の最も面積の
大きい2つの平面がそれぞれ互いに同一平面状に位置す
るように組み合わせて公知の手段で固定することによ
り、地下室の「天井部分」が構成されており、前記各箱
体には、それぞれ、その空洞部とその外部との間で水な
どの液体をやり取りできるようにするための穴が形成さ
れており、「ボイラーからの廃熱やヒーターなどの熱源
により暖められた水」を供給するための水供給部から、
前記穴を介して、前記水が前記箱体の空洞部に供給され
ており、さらに、この空洞部から他の箱体の空洞部へ前
記穴を介して前記水が流通され、その結果、前記地下室
の天井部分の全部又は一部には、「ボイラーからの廃熱
やヒーターなどの熱源により暖められた水」が流通され
るようになっており、前記地下室の天井部分は、地上建
物の床の下側にこれと接するように又はこれと対向する
ように配置されている、ことが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】実施形態1.以下、本発明の実施
形態1を説明する。図1は本実施形態1による地下室の
側壁部及び底部(床)を構成するための部品としての箱
体を示す斜視図である。図1において、1,1a,1b
はプラスチック製(ポリエチレンやポリプロピレンなど
のプラスチック製)の略直方体形状の箱体である(図1
において、箱体1の縦方向のサイズは例えば120c
m、横方向のサイズは例えば60cm、奥行きのサイズ
は例えば15〜30cmである)。また、2,3,4,
5はそれぞれ前記箱体1の最も面積の大きい2つの面を
除く4つの面12,13,14,15の例えばほぼ中央
部に形成された挿通穴であって、後述のように外部から
の空気や水を前記箱体1の内部に供給・流通させるため
の挿通穴である。
【0016】また、図1において、21,22,23,
24は、前記箱体1の最も面積が大きい2つの面の例え
ば4ヶ所に形成された補強部であって、前記2つの各面
の「前記4ヶ所の部分(プラスチック製の面)」が互い
に近づき接触するように凹状に変形され、それらの凹状
の変形部が前記2つの各面の間のほぼ中央の位置で互い
に固定するように形成されている補強部である(この補
強部21〜24により、前記箱体1の全体の強度が増す
ようになっている)。
【0017】また、図1において、31,32,33,
34,35,36,37,38は、前記箱体1の前記4
つの面12,13,14,15にそれぞれ例えば2ヶ所
ずつ形成された固定用穴であって、前記箱体1を他の箱
体(図1の符号1a,1b参照)とボルトとナットによ
り連結・固定するための固定用穴である。本実施形態1
では、前記箱体1は、その固定用穴31及び32が、他
の箱体1aの固定用穴31a及び32aと、それぞれボ
ルト・ナット締めされることにより連結固定される。ま
た、前記箱体1は、その固定用穴33及び34が、他の
箱体1bの固定用穴33b及び34bと、それぞれボル
ト・ナット締めされることにより連結固定される。
【0018】また、本実施形態1では、箱体1と他の箱
体1aが連結固定されたときは、前記箱体1の挿通穴2
と前記他の箱体1aの挿通穴2aが互いに連結されるよ
うになっている(前記挿通穴2と前記挿通穴2aとの間
には、図示しないゴム製パッキンなどが介装されて、両
者間で空気漏れや水漏れが生じないようになってい
る)。また、本実施形態1では、箱体1と他の箱体1b
が連結固定されたときは、前記箱体1の挿通穴3と前記
他の箱体1bの挿通穴3bが互いに連結されるようにな
っている(前記挿通穴3と前記挿通穴3bとの間には、
図示しないゴム製パッキンなどが介装されて、両者間で
空気漏れや水漏れが生じないようになっている)。
【0019】また、図1において、71,72,73,
74,75,76,78は、前記各固定用穴31,3
2,33,34,35,36,37,38の周囲に形成
された作業空間部で、前記各固定用穴31〜38を他の
箱体の各固定用穴とボルト・ナットで固定するときの作
業のために作業者が自分の手をその中に入れてボルト締
め作業を行うことを可能にするための作業空間部であ
る。この作業空間部71〜78はプラスチック製で、前
記プラスチック製の箱体1と一体成形されている。
【0020】本実施形態1では、図1に示すような複数
の箱体1,1a,1b・・・を互いに連結固定させて、
一つの大きな壁体を形成し、これを、地下室の側壁や地
下室の底部(床)や地下室の天井部分にするようにして
いる。
【0021】図2は、本実施形態1による地下室の実際
の施工方法を説明するための図である。本実施形態1で
は、図1に示すような複数の箱体1・・・を、4個ずつ
横方向に連結し、図2に示すように、縦方向120cm
で横方向240cmのサイズからなる壁体ユニット10
を専用工場で組み立て製造しておく。そして、この壁体
ユニット10を複数個、地下室を建設する現場にトラッ
クで運搬して、その現場で、この複数の壁体ユニット1
0を組み合わせる(ボルト・ナットで連結固定する)こ
とにより、地下室の底部や側壁部や天井部分を形成す
る。
【0022】以上のように、本実施形態1では、プラス
チック製で内部が空洞の箱体1を組み合わせた壁体ユニ
ット10を、複数個、建設現場で組み合わせて地下室の
底部や側壁部を形成するようにしているが、このプラス
チック製で内部が空洞の箱体1は、通常の地下室の建設
に使用される鉄筋コンクリート・鉄骨・セラミック製パ
ネルなどと比較して大変に軽量であるので、例えば女性
や高齢者などの力が比較的弱い人でも、建設現場で地下
室の底部や側壁部や天井部分を形成することが可能にな
る。また、本実施形態では、現場での複雑な工程を必要
とせず単に前記箱体1(前記壁体ユニット10)の組み
合わせだけで地下室の底部や側壁部や天井部分を建設で
きるので、従来の鉄筋コンクリートで地下室の底部
(床)や側壁部や天井部分を建設する場合などと比較し
て、極めて簡単に低コストで地下室を建設することが可
能になる。
【0023】次に、図3は本実施形態1による地下室の
動作を説明するための図である。図3には、各箱体が図
示縦方向に4個、図示横方向に4個の計16個組み合わ
せられて成る底部(又は側壁部)を示す概略平面図であ
る。これらの各箱体の各挿通穴(図1の符号2,3,
4,5参照)は、互いに隣接する他の箱体の挿通穴と連
結されることにより、「空気又は水の流通路」を形成し
ている。図3の例では、図の計16個の各箱体の前記4
つの面に形成されたそれぞれの挿通穴による流通路の中
で、符合51,52,53,54,56,57,58,
59,60で示す流通路(挿通穴から構成される)だけ
が外部に対して開放された状態になっており、他の流通
路(挿通穴から構成される)は外部に対して閉じた状態
に保持されている。
【0024】そして、この図3の例では、所定の空気
(地熱と熱交換された空気など)又は水(地熱、ボイラ
ーの廃熱、ヒータからの熱などにより暖められた水な
ど)が、外部のファン(図示せず)又はポンプ(図示せず)
から、図のパイプ61及び流通路(挿通穴)51を介し
て、箱体41(図3の一番左上の箱体)の中に供給され
ている。この箱体41の中に供給された空気又は水は、
各流通路(挿通穴から構成される)52,53,54を
介して、順次、図3の右方向に隣接する各箱体の中を流
通して行き、箱体42の流通路(挿通穴)55からパイ
プ62に供給される。さらに、このパイプ62に供給さ
れた前記空気又は水は、流通路(挿通穴)56を介して
箱体43の中に供給され、各流通路(挿通穴から構成さ
れる)57,58,59を介して、順次、図示左方向に
隣接する各箱体の中を流通して行き、箱体44の流通路
(挿通穴)60から、パイプ63を介して外部に排出さ
れる。
【0025】このように、この図3の例では、計16個
の箱体から成る地下室の底部(又は側壁部)の中の半分
の計8個の箱体について、前記空気又は水を流通させる
ようにしている。よって、本実施形態1では、例えば地
熱と熱交換した空気又は水を前記計8個の箱体の内部に
流通させることにより、地下室の底部(又は側壁部)
を、「冬は温かく夏は涼しい状態」に保てるようにな
る。また、本実施形態1では、例えばポイラーの廃熱や
電熱ヒータの熱で暖めた水を前記計8個の箱体の内部に
流通させることにより、地下室の底部(又は側壁部)
を、冬季に温かい状態に保てるようになる。
【0026】なお、この図3の例では、計16個の箱体
から成る底部(又は側壁部)について、その中の計8個
の箱体の中にだけ前記空気又は水を流通させるようにし
ているが、本発明では、図3の計16個の全ての箱体の
内部に前記空気又は水を流通させるようにしてもよい。
また、図3の例では、水を前記計8個の箱体の内部を介
して「流通」させるようにしているが、本発明では、水
を前記計8個の箱体の内部又は前記計16個の全ての箱
体の内部に「収容」させるようにしてもよい(水を前記
箱体の中に「収容(外部と「流通」させることなく)」
させておく場合、水は空気に比べて熱容量(熱の保持
力)が大きいので、地中の地熱がこの水に伝導されて保
持されることにより、この水を介して、地中の地熱が高
効率に地下室内部に伝導されるようになるというメリッ
トが得られる)。
【0027】なお、本実施形態1においては、図1に示
すように、各箱体1に形成される挿通穴2,3,4,5
をそれぞれ前記4つの面(略直方体形状である各箱体を
構成する6つの面の中で、最も面積の大きい2の面を除
く4つの面)のほぼ中央部に一つずつ形成するようにし
ているが、本発明ではこれに限られることなく、前記各
面に複数個ずつ前記挿通穴を形成するようにしてもよ
い。また、図1の例では、前記の4つの面にそれぞれ2
つずつ、他の箱体と連結固定するためのボルト・ナット
締め用の固定用穴31〜38を形成するようにしている
が、本発明ではこれに限られることなく、前記各面に3
つ以上の複数個ずつボルト・ナット締め用の固定用穴を
形成するようにしてもよい。
【0028】実施形態2.次に、本発明の実施形態2を
図4〜7に基づいて説明する。本実施形態2は、基本的
構成は、上記の実施形態1と同様である。図4は、本実
施形態2で使用されるプラスチック製で内部が空洞の箱
体80を示す概略斜視図である。図4において、81は
他の箱体との連結のための締め付けボルト用穴、82は
水密パッキンである。
【0029】次に図5は、図4の箱体80を、複数個、
組み合わせて地下室の低部、側壁部、及び天井部を形成
したときの状態を示す概略斜視図である。図5におい
て、天井部分を構成する計8個の箱体の中の4つの箱体
80a,80b,80c,及び80dには、外部からの
水(例えば、ボイラーからの廃熱や電気ヒーターなどの
熱源で加温された水、地熱と熱交換された水、など)
が、図示しないポンプなどにより供給され、流通される
ようになっている。箱体80aと80bとの間には、各
箱体80aの挿通穴と80bの挿通穴とにより、「水の
流通路」(図5の符号84参照)が形成されている。箱
体80cと80dとの間にも、同様に「水の流通路」が
形成されている。
【0030】また、図5に示されている各箱体の中で、
前記箱体80a,80b,80c,及び80d以外の各
箱体には、外部からの空気(地熱と熱交換された空気、
又は、ボイラーの廃熱又はヒーターなどの熱源で加温さ
れた空気)が流通させられている。例えば、図5の各箱
体80eの挿通穴と80fの挿通穴とにより、「空気の
流通路」(図5の符号85参照)が形成されている(他
の各箱体についても同様である)。
【0031】また、図5の天井部分を構成する計8個の
箱体の中の4つの箱体80g,80h,80i,及び8
0jからは、地下室の室内の空気(地熱と熱交換された
空気)を地下室の天井部分から地上建物の室内に送り出
すための「空気通路(空気流通穴)」(図5の符号86
参照)が形成されている。
【0032】また、図5に示すように、複数の箱体が連
結されて成る地下室の天井部分、側壁部、及び底部(下
側の底部は図5では見えない)には、それぞれ図示のよ
うな鉄骨補強材(図5の符号87参照)が複数ヶ所に取
り付けられており、これにより地下室全体の構造的な補
強が図られている。
【0033】次に、図6は本実施形態2による動作の一
例を示すものである。図6の例では、地上建物のコンク
リート製の床91の下方の床下空間(この床下空間の図
示縦方向の厚さは20cm以上又は25cm以上である
ことが望ましい)の中に、多数のクリ石92が充填され
ている。前記床下空間には、前記の多数のクリ石92と
それらの間の隙間により、地熱を蓄積しておくための蓄
冷熱層93が形成されている。この蓄冷熱層93には、
図示しないファンにより、外部(戸外など)からの空気
が導入されており、外部(戸外など)からの空気は、こ
の蓄冷熱層93の中で、地熱と熱交換される(また、後
述のように、この空気は、蓄冷熱槽93の中で調湿され
る)。また、前記のファン(又は別のファン)により、
蓄冷熱層93で熱交換された空気は、図6に示すよう
に、地下室の側壁部を構成する前記各箱体の内部を流通
し(図6の矢印α参照)、そこから、さらに地下室の底
部を構成する各箱体の内部を流通してから、地下室の室
内に導入され(図6の矢印β参照)、さらに、この室内
から地下室の天井部分の前記空気流通路86(図5参
照)を介して、地上建物の室内に供給される(図6の矢
印γ参照)。
【0034】また、本実施形態2では、前記の外部(戸
外など)からの空気は、前記蓄冷熱層93の中で地熱と
熱交換されるだけでなく、前記複数の箱体で構成される
側壁部及び底部を流通する過程でも地熱と熱交換させら
れている(前記箱体は地下に埋設されているので、地熱
が前記箱体の外壁部を介して前記箱体内の空洞部の空気
に伝導されるため)。
【0035】また、本実施形態2においては、前記蓄冷
熱層93内では、外部から導入された空気は、地熱と熱
交換されるだけでなく、夏季の多湿な空気が流通する場
合はその中の水蒸気が多数のクリ石表面に付着すると共
に冬季の乾燥した空気が流通する場合は多数のクリ石表
面の水滴がその空気の中に水蒸気として供給されること
により、適度な湿度に調湿されるようになる。このよう
に、蓄冷熱層93の中で地熱と熱交換され且つ調湿され
た空気は、図6に示すように、前記地下室の側壁部や底
部を構成する各箱体の内部に供給され、さらに、そこか
ら地下室内と地上建物の室内に流通させられている。よ
って、本実施形態2によれば、地下室内と地上建物の室
内とを、常に、地熱に近い快適な温度を有するように、
また、適度な湿度を有するように、調整できるようにな
る。
【0036】また、図6に示すように、地下室の天井部
分を構成する計8個の箱体の中の4つの箱体(図5の符
号80a,80b,80c,80d参照)には、前述の
ように、外部からの水(例えば、ボイラーからの廃熱や
電気ヒーターなどの熱源で加温された水、地熱と熱交換
された水、など)が供給されている。また、図6の例で
は、図示のように、前記箱体により構成される地下室の
「天井部分」は、そのまま、地上建物の「床の一部」と
しても利用されている(図6の80a,80cなど参
照)。よって、前記4つの箱体80a,80b,80
c,80dの中にボイラーからの廃熱や電気ヒーターな
どで加温された水を供給するときは、地上建物の「床」
91の一部は、この水により暖められるようになる。ま
た、前記4つの箱体80a,80b,80c,80dの
中に地熱と熱交換された水を供給するときは、前記箱体
の中を流通する加温された水により、地上建物の床91
(の一部)は、冬季は暖められ、夏季は冷やされるよう
になる。なお、図6のように前記箱体により構成される
地下室の「天井部分」をそのまま地上建物の「床の一
部」として利用せずに、地下室の「天井部分」を地上建
物の「床」の下方に配置した場合(地下室の「天井部
分」を地上建物の床の下方に接触させて配置するか、又
は、所定の間隔を介して対向させた場合など)でも、ほ
ぼ同様に、前記箱体の中を流通する加温された水(又
は、地熱と熱交換された水)により、地上建物の床91
(の一部)が、冬季は暖められたり、夏季は冷やされた
りされるようになる。
【0037】次に図7は本実施形態2の他の動作(夏季
の動作)の一例を示すものである。図7において、10
1は外部からの空気を取り込むためのファン、102と
103はそれぞれ、その長手方向がほぼ重力方向に向か
って少なくとも地下1m以上(又は地下2m以上)の地
中深さまで延びるように地中に埋設された地中パイプで
ある。前記2つの地中パイプ102,103は、それぞ
れ、外側パイプ102a,103aとその内部に挿通さ
れている内側パイプ102b,103bとの二重構造と
なっている。また、本実施形態では、前記外側パイプ1
02a,103aの内壁面は、その重力方向の断面が波
状に形成されている。
【0038】図7に示すように、外部からの空気は、ま
ず、前記地中パイプ102の内側パイプ102bの中を
下降した後、内側パイプ102bの外壁面と外側パイプ
102aの内壁面との間の隙間を上昇して行く(この上
昇の過程で、前記空気は地熱と熱交換される)。その
後、前記空気は、内側パイプ103bの外壁面と外側パ
イプ103aの内壁面との間の隙間を下降した後(この
下降の過程で、前記空気は地熱と熱交換される)、前記
地中パイプ103の内側パイプ103bの中を上昇して
行き、前記地下室の側壁部105を構成する複数の箱体
の内部に供給される。その後、前記空気は、前記側壁部
105を構成する箱体の中から地下室の底部106を構
成する箱体の中に移動し、そこから地下室の室内を通っ
て、地下室の天井部分(前記の複数の箱体により構成さ
れている)107の空気流通穴107aから地上建物の
床下空間108(この床下空間108は、図6で説明し
たような多数のクリ石が充填されて成る蓄冷熱層となっ
ていることが望ましい)に供給され、そこから、地上建
物の床109の空気流通穴109aを介して地上建物の
各室内に供給されるようになっている。
【0039】また、この図7の例においては、前記2つ
の地中パイプ102,103の中では、外部からの空気
は、地熱と熱交換されるだけでなく、夏季の多湿な空気
が流通する場合はその中の水蒸気が外側パイプ102
a,103bの内壁面に付着すると共に冬季の乾燥した
空気が流通する場合は前記内壁面の水滴がその空気の中
に水蒸気として供給されることにより、適度な湿度に調
湿されるようになっている。
【0040】このように、前記地中パイプ102,10
3の中で地熱と熱交換され且つ調湿された空気は、図7
に示すように、前記地下室の側壁部105や底部106
を構成する各箱体の内部に供給され、さらに、地下室の
室内に供給され、そこから、地下室の天井部分(前記箱
体により構成されている)107の空気流通穴107a
を介して地上建物の床下空間(多数のクリ石が充填され
た蓄冷熱層)108へ、さらに、そこから、地上建物の
床109の空気流通穴109aを介して地上建物の室内
へと流通されるようになっている。よって、この図7の
例によれば、地下室内と地上建物の室内とを、常に、地
熱に近い快適な温度を有するように、また、適度な湿度
を有するように、調整できるようになっている。
【0041】なお、上記の図7に示す例では、前記地下
室の側壁部95及び底部96を構成する箱体の中に、2
つの地中パイプ92,93により地熱と熱交換された空
気を供給し流通させるようにしているが、本発明ではこ
れに限られることなく、例えば、ボイラーの廃熱や電気
ヒータなどの熱源により加温された空気を前記地下室の
側壁部95及び底部96を構成する箱体の中に供給し、
さらにそこから地下室の室内へ、さらにそこから地上建
物の室内へと流通させるようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、地下室の側壁部、底部、又は天井部分を、複数の
「プラスチック製で内部が空洞部になっている箱体」を
組み合わせることにより建設するようにしているので、
従来の地下室と比較して、現場での地下室の建設作業を
簡素化し、地下室を低コストで建設することが可能にな
る。すなわち、本発明のように「プラスチック製で内部
が空洞部になっている箱体」を使用して地下室を建設す
るときは、前記箱体は、従来の鉄筋コンクリート壁(コ
ンクリート壁は施工が複雑で高コスト)やセラミック製
の壁用パネル(かなりの重量がある)などと比較して大
変に軽量であるので、例えば女性や高齢者など力の弱い
作業者でも、現場で容易に、地下室の側壁部、底部、又
は天井部分を組み立てることができる。
【0043】また、特に、前記箱体を所定の個数だけ予
め工場で連結固定(組み立て)した壁体ユニットを構成
しておき(例えば、縦方向サイズが約120cmで横方
向サイズが約60cmの箱体を、4個ずつ、横方向に連
結固定することにより、縦方向サイズが約120cmで
横方向サイズが約240cmの各壁体ユニットを構成し
ておき)、複数の壁体ユニットを現場に運搬して、現場
でその連結固定したものを組み立てるようにすれば、現
場での地下室の側壁部、底部、又は天井部分の施工・組
み立てを、より一層、簡素化・効率化・低コスト化でき
るようになる。
【0044】また、本発明によれば、地下室の側壁部、
底部、又は天井部分を、複数の「プラスチック製で内部
が空洞部になっている箱体」を組み合わせることにより
建設するようにしているので、従来の地下室と比較し
て、湿気の少ない快適な地下室を提供できるようにな
る。すなわち、一般にコンクリートは多量の水分を含ん
でいるため、従来の鉄筋コンクリート製の地下室は、コ
ンクリートから水分が放出されるため、地下室の室内が
多湿になりジメジメしてしまうという問題があった。こ
れに対して、本発明で使用する「プラスチック製で内部
が空洞部になっている箱体」はそれ自身から水分を放出
することがないので、前記箱体を使用して地下室の側壁
部、底部、又は天井部分を構成するようにすれば、地下
室の室内が多湿になることが避けられ、適度の湿度を有
する快適な地下室空間を形成できるようになる。
【0045】また、本発明によれば、前記地下室の側壁
部又は底部を構成する複数の箱体の全部又は一部の箱体
の内部に「(床下空間の多数のクリ石が充填されて成る
蓄冷熱層の中などで)地熱と熱交換された空気」や「地
中パイプの中で地熱と熱交換された空気」を流通させる
ようにすれば、地下室の側壁部又は底部から地下室の室
内に向けて地熱を効率的に伝導させることができる。
【0046】また、本発明では、前記の地下室の側壁部
又は底部の各箱体の内部に流通させた空気(蓄冷熱層や
地中パイプの中で地熱と熱交換させた空気、又は、ボイ
ラー廃熱やヒーターなどの熱源で加温した空気)を、地
下室の室内に供給し、さらに、そこから地上建物の室内
に供給するようにすれば、地下室の室内や地上建物の室
内に、地熱、ボイラー廃熱、又はヒーター等からの熱を
より確実に伝導させることができる。
【0047】また、本発明において、前記地下室の側壁
部又は底部を構成する全部又は一部の箱体の内部に水を
収容(「収容」は「流通」させない場合も含む)又は流
通させるようにしたときは、一般に水は空気に比べて熱
容量(熱保持力)が大きいため地中の地熱をより多量に
蓄積することができるので、前記箱体が空気だけを収容
している場合に比較して、より効率的に、地熱を地下室
の室内に伝導させることができる。
【0048】また、本発明において、前記地下室の側壁
部又は底部を構成する全部又は一部の箱体の内部に「ボ
イラーからの廃熱やヒーターなどの熱源により加温され
た水」を流通させるようにしたときは、ボイラーからの
廃熱やヒーターなどの熱を効率的に地下室の室内に伝導
させることができる。
【0049】さらに、本発明において、地下室の天井部
分を複数の「プラスチック製で内部が空洞部になってい
る箱体」を組み合わせて建設し、前記地下室の天井部分
を構成する全部又は一部の箱体(地上建物の床の下方に
位置する箱体)の内部に「ボイラーからの廃熱やヒータ
ーなどの熱源により加温された水」を流通させるように
したときは、ボイラーからの廃熱やヒーターなどの熱を
効率的に地下室の室内と地上建物の床に伝導させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の地下室の側壁部や底部
に使用される箱体の構造を説明するための斜視図であ
る。
【図2】 本実施形態1の箱体の組み合わせ方法を説明
するための図である。
【図3】 本実施形態1による地下室の底部(又は側壁
部)を説明するための図である。
【図4】 本発明の実施形態2の地下室の側壁部、底
部、又は天井部分を構成するために使用される箱体を説
明するための概略図である。
【図5】 本実施形態2による地下室を構成する側壁
部、底部、及び天井部分を説明するための概略図であ
る。
【図6】 本実施形態2の動作を説明するための図であ
る。
【図7】 本実施形態2の他の使用例の動作を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,41,42,43,44,80,80
a,80b,80c,80d,80e,80f,80
g,80h,80i,80j 箱体 2,2a,3,3b,4,5 挿通穴 10 ユニット 12,13,14,15 面 21,22,23,24 補強部 31,31a,32,32a,33,33b,34,3
4b,35,36,37,38 固定用穴 51,52,53,54,55,56,57,58,5
9,60 流通路(挿通穴) 61,62,63 パイプ 71,72,73,74,75,76,78 作業空間
部 85,86 空気通路(空気流通路) 87 鉄骨補強材 91,109 床 92 くり石 93,108蓄冷熱槽 101 ファン 102,103 地中パイプ 102a,103a 外側パイプ 102b,103b 内側パイプ 105 地下室の側壁部 106 地下室の底部 107 地下室の天井部分 107a,109a 空気流通穴

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部が空洞部になっているプラスチック
    製の略直方体状の箱体を複数個用意し、それらを、前記
    各箱体の最も面積の大きい2つの平面がそれぞれ互いに
    同一平面状に位置するように組み合わせて公知の手段で
    固定することにより、地下室の「側壁部」が構成されて
    いる、ことを特徴とする地下室。
  2. 【請求項2】 請求項1において、さらに、 内部が空洞部になっているプラスチック製の略直方体状
    の箱体を複数個用意し、それらを、前記各箱体の最も面
    積の大きい2つの平面がそれぞれ互いに同一平面状に位
    置するように組み合わせて公知の手段で固定することに
    より、地下室の「底部」が構成されている、ことを特徴
    とする地下室。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記各箱体には、それぞれ、その空洞部とその外部との
    間で空気をやり取りできるようにするための穴が形成さ
    れており、 「地熱と熱交換された空気」を供給するための空気供給
    部から、前記穴を介して、「地熱と熱交換された空気」
    が前記箱体の空洞部に供給されており、さらに、この空
    洞部から他の箱体の空洞部へ前記穴を介して地熱と熱交
    換された空気が流通され、その結果、前記側壁部又は底
    部の全部又は一部に、「地熱と熱交換された空気」が流
    通されるようになっている、ことを特徴とする地下室。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 前記各箱体には、それぞれ、その空洞部とその外部との
    間で空気をやり取りできるようにするための穴が形成さ
    れており、 「地中にその長手方向がほぼ重力方向に約1m以上延び
    るように埋設された地中パイプの中で地熱と熱交換され
    た空気」を供給するための空気供給部から、前記穴を介
    して、前記空気が前記箱体の空洞部に供給されており、
    さらに、この空洞部から他の箱体の空洞部へ前記穴を介
    して前記空気が流通され、その結果、前記側壁部又は底
    部の全部又は一部に、「地中にその長手方向がほぼ重力
    方向に延びるように埋設された地中パイプの中で地熱と
    熱交換された空気」が流通されるようになっている、こ
    とを特徴とする地下室。
  5. 【請求項5】 請求項2において、 前記各箱体には、それぞれ、その空洞部とその外部との
    間で空気をやり取りできるようにするための穴が形成さ
    れており、 「地上建物の床下空間内に多数のくり石が充填されて成
    り約20cm以上の厚さを有する地熱を蓄積できる蓄冷
    熱槽の中で、地熱と熱交換された空気」を供給するため
    の空気供給部から、前記穴を介して、前記空気が前記箱
    体の空洞部に供給されており、さらに、この空洞部から
    他の箱体の空洞部へ前記穴を介して前記空気が流通さ
    れ、その結果、前記側壁部又は底部の全部又は一部に、
    「地上建物の床下空間内に多数のくり石が充填されて成
    り約20cm以上の厚さを有する地熱を蓄積できる蓄冷
    熱槽の中で、地熱と熱交換された空気」が流通されるよ
    うになっている、ことを特徴とする地下室。
  6. 【請求項6】 請求項2において、 前記各箱体には、それぞれ、その空洞部とその外部との
    間で空気をやり取りできるようにするための穴が形成さ
    れており、 「ボイラーからの廃熱やヒーターなどの熱源により暖め
    られた空気」を供給するための空気供給部から、前記穴
    を介して、前記空気が前記箱体の空洞部に供給されてお
    り、さらに、この空洞部から他の箱体の空洞部へ前記穴
    を介して前記空気が流通され、その結果、前記側壁部又
    は底部の全部又は一部に、「ボイラーからの廃熱やヒー
    ターなどの熱源により暖められた空気」が流通されるよ
    うになっている、ことを特徴とする地下室。
  7. 【請求項7】 請求項3,4,5,又は6において、前
    記側壁部又は底部の全部又は一部に流通させられた空気
    を地下室の室内に供給するための供給穴と、この地下室
    の室内に供給された空気を更に地上建物の室内に供給す
    るための供給穴とを備えた、ことを特徴とする地下室。
  8. 【請求項8】 請求項2において、 前記各箱体には、それぞれ、その空洞部とその外部との
    間で水などの液体をやり取りできるようにするための穴
    が形成されており、 前記穴を介して前記各箱体の空洞部に水を供給すること
    により、前記側壁部又は底部の全部又は一部に、水を収
    納又は流通させるようにした、ことを特徴とする地下
    室。
  9. 【請求項9】 請求項2において、 前記各箱体には、それぞれ、その空洞部とその外部との
    間で水などの液体をやり取りできるようにするための穴
    が形成されており、 「ボイラーからの廃熱やヒーターなどの熱源により暖め
    られた水」を供給するための水供給部から、前記穴を介
    して、前記水が前記箱体の空洞部に供給されており、さ
    らに、この空洞部から他の箱体の空洞部へ前記穴を介し
    て前記水が流通され、その結果、前記側壁部又は底部の
    全部又は一部に、「ボイラーからの廃熱やヒーターなど
    の熱源により暖められた水」が流通されるようになって
    いる、ことを特徴とする地下室。
  10. 【請求項10】 請求項2から9までのいずれかにおい
    て、さらに、 内部が空洞部になっているプラスチック製の略直方体状
    の箱体を複数個用意し、それらを、前記各箱体の最も面
    積の大きい2つの平面がそれぞれ互いに同一平面状に位
    置するように組み合わせて公知の手段で固定することに
    より、地下室の「天井部分」が構成されており、 前記各箱体には、それぞれ、その空洞部とその外部との
    間で水などの液体をやり取りできるようにするための穴
    が形成されており、 「ボイラーからの廃熱やヒーターなどの熱源により暖め
    られた水」を供給するための水供給部から、前記穴を介
    して、前記水が前記箱体の空洞部に供給されており、さ
    らに、この空洞部から他の箱体の空洞部へ前記穴を介し
    て前記水が流通され、その結果、前記地下室の天井部分
    の全部又は一部には、「ボイラーからの廃熱やヒーター
    などの熱源により暖められた水」が流通されるようにな
    っており、 前記地下室の天井部分は、地上建物の床の下側にこれと
    接するように又はこれと対向するように配置されてい
    る、ことを特徴とする地下室。
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