JP2005042958A - 暖房システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ランニングコストを低減し設備メンテナンスの容易な暖房システムを提供する。
【解決手段】外周部布基礎に沿って断熱層を形成するとともに、前記外周部布基礎により囲まれた床下空間に蓄熱部とエアコン室内機とを設け、前記蓄熱部は、エアコン室内機が発生する熱風により蓄熱されることを特徴とし、前記エアコン室内機が発生する熱風は、蓄熱部内部を通り、また前記蓄熱部は、複数の蓄熱ブロックを並べて形成され、気密シートで被覆される。
【選択図】 図1
【解決手段】外周部布基礎に沿って断熱層を形成するとともに、前記外周部布基礎により囲まれた床下空間に蓄熱部とエアコン室内機とを設け、前記蓄熱部は、エアコン室内機が発生する熱風により蓄熱されることを特徴とし、前記エアコン室内機が発生する熱風は、蓄熱部内部を通り、また前記蓄熱部は、複数の蓄熱ブロックを並べて形成され、気密シートで被覆される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床下空間に蓄熱部を設け暖房を図るもので、エネルギー効率が高いためランニングコストが安く、メンテナンスが容易な暖房システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
床下に蓄熱部を設け、その熱を利用して室内空間を暖房する装置としては、例えば、図7、8に示すように、ガス給湯器など熱源機aから給湯される温水をポンプbにより循環する温水管cを配管し、ヘッダーdで分岐する温水パイプeを床暖房用パネルfに配設して床暖房を行なうと同時に、蓄熱部gにその熱の一部を蓄え、例えば就寝時等に放熱して一定の温度に保つシステムが提案されている。
(例えば特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−291965号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の蓄熱装置においては、ガス給湯器、電気温水器など熱源機を用いるため、蓄熱のためにガス、電気などのエネルギーを多く消費してランニングコストが高くなり、また熱源機と蓄熱部の間に温水を循環する配管部において水漏れを生じることがあり、これを保全するためメンテナンス作業が必要となるなどの問題があった。
【0004】
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、ランニングコストを低減し設備メンテナンスの容易な暖房システムの提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1記載の発明は、外周部布基礎に沿って断熱層を形成するとともに、前記外周部布基礎により囲まれた床下空間に蓄熱部とエアコン室内機とを設け、前記蓄熱部は、エアコン室内機が発生する熱風により蓄熱されることを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明は、前記エアコン室内機が発生する熱風は、蓄熱部内部を通ることを特徴とし、請求項3記載の発明は、前記蓄熱部は、複数の蓄熱ブロックを並べて形成され、前記エアコン室内機の熱風は、前記蓄熱ブロックに設けられた孔を通ることを特徴とする。
【0007】
請求項4記載の発明は、前記蓄熱部は、気密シートで被覆されることを特徴とし、請求項5記載の発明は、前記床下空間に、前記蓄熱部を蓄熱した熱風を珪藻土を用いて調湿する調湿部を設け、かつ調湿された熱風を室内空間に送り込むことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。図1は本発明の暖房システム1を示す斜視図、図2はそのA−A断面図、図3はその主要部を示す拡大斜視図である。
【0009】
図1、2において、本実施形態の暖房システム1は、外周部布基礎Boに沿い設けられた断熱層2と、床下空間3に設けられた蓄熱部4と、エアコン室内機Eとを具える。
【0010】
前記外周部布基礎Boは、建築物の構造体を構成する柱、土台、壁、床などを支えるため地盤上に小高さに連続して設けられた布基礎のうち、前記建築物の外周に位置するものをいう。前記外周部布基礎Boの内側に、これに直交して縦横に配された内部布基礎Biが形成される。なお前記外周部布基礎Boの上には外壁、出入り口開口などが形成され、前記内部布基礎Biの上には間仕切壁、間仕切ドアなどが形成される。
【0011】
前記断熱層2は、前記外周部布基礎Boの内側又は外側の少なくとも一方に設けられる。前記断熱層2が外周部布基礎Boの外側にのみ形成される場合、所謂外断熱構造をなし、熱容量の大きなセメントコンクリートで形成される外周部布基礎Bo自体が蓄熱部として機能するため、蓄熱容量が増加する点で好ましい。
【0012】
前記断熱層2は、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡フェノールなどの発泡樹脂板、グラスウール、ロックウール、木質繊維ボード、炭化発泡コルクなどを用い、接着剤、両面粘着テープなどにより外周部布基礎Boの表面に添着される。また硬質ウレタンフォームなどを外周部布基礎Boの表面に吹き付けて断熱層2を成形することもできる。
【0013】
前記断熱層2は、外周部布基礎Boの全周に亘り隙間なく形成される。さらに内部布基礎Biの外周部布基礎Boに連続する部分は、図1に示すように、前記連続部から例えば1〜3m程度、両側表面に断熱層2が形成されることにより、内部布基礎Biを伝導した熱ロスを抑制できる点で好ましい。
【0014】
前記床下空間3は、上下を床Fとべた基礎Gで仕切られ、横方向は前記外周部布基礎Boで囲まれるため、断熱性の高い閉空間として構成される。床下空間3の湿度を抑制するなどのため、通常外周部布基礎Boは、外気と通気するための基礎換気口が設けられるが、本例では、エアコン室内機により床下空間3が空調されるため、基礎換気口は設けられていない。また、前記内部布基礎Biは、図1に示すように、内部布基礎Biで区画された床下空間3を連続させる内部換気口21が形成され、これにより、床下空間3は全体が相互に空気が流通する一つの閉空間を構成している。
【0015】
前記エアコン室内機Eは、エアコン室外機22と組み合わされて、空気熱源ヒートポンプ式の空調装置を構成するものである。膨張弁を用いて低温化させた二酸化炭素などの熱媒体に、エアコン室外機22に具えた第1の熱交換器において熱を集めて蓄熱した後、該熱媒体を圧縮機で圧縮することにより高温化し、エアコン室内機Eに具えた第2の熱交換器において熱を放出するサイクルにより、エアコン室内機Eから熱風を発生する。なお、前記エアコン室外機22は、本例では、外周部布基礎Boの外側に設置されている。
【0016】
前記空気熱源ヒートポンプ式の空調装置はエネルギー効率が高く、出力/ヒートポンプ消費電力で示される成績係数COPは、例えば3〜6程度となり、通常の電気加熱式温風装置の約5倍の効率がえられる。さらに、午後11時から翌日の午前7時間までの深夜電力を利用して運転すると、通常の電力に比べエネルギーコストを約3分の1程度に低減することができるとともに、電力エネルギー消費のバランスをとり全体として省エネルギーを図ることができる。従って、前記ヒートポンプHPのエネルギー効率に加え深夜電力を利用することにより、昼間電気加熱式温風装置を使用する場合に比べ、エネルギーコストは約15分の1程度に抑えることができ、ランニングコストを大幅に低減しえる。
【0017】
前記蓄熱部4は、複数の蓄熱ブロック4bを並べて形成されている。前記蓄熱ブロック4bは、本例では、セメントコンクリートを直方体状に型枠成形した所謂コンクリートブロックが用いられる。前記蓄熱ブロック4bは、3個の孔5を具え、該孔5が連続するように横に2列かつ上下2段隙間なく並び、さらにその横に沿い長手方向に向く同じ蓄熱ブロック4bが1列上下に2段並び、蓄熱部4を形成している。前記蓄熱ブロック4bは、例えば縦20〜30cm、横40〜50cm、高さ10〜20cm程度に形成され、孔の直径は例えば5〜15cm程度に形成される。なお前記孔5は、本例では、断面円形に形成されるが、断面矩形でもよい。
【0018】
また蓄熱部4を構成する蓄熱ブロック4bの数は、例えば100〜500個程度であり、必要とする蓄熱容量、床下空間の大きさなどの条件に従い選択される。さらに並べられる列の数、段の数も諸条件に応じ設定される。本例の蓄熱部4は、床下空間3全体の中で、図4に示すリビングルームLの下部で、しかも外周部布基礎Boに沿う位置に形成されている。しかし本発明の蓄熱部4の配置はこれに限定されるものではなく、例えば外周部布基礎Boの内側に沿いその全長に亘って形成されてもよい。このように、複数の蓄熱ブロック4bを並べ蓄熱部4を形成すると、必要な蓄熱容量、設置箇所の条件に適した蓄熱部4を容易に構成できる点で好ましい。
【0019】
また、前記蓄熱部4は、蓄熱ブロック4bを用いて構成するほか、出入口を設けた容器内に砕石を充填して構成することもでき、潜熱蓄熱材を使用することもよい。
【0020】
前記蓄熱部4及び前記エアコン室内機Eは、その上面を気密シート6で連続的に覆われ、該気密シート6の一方の端部は、エアコン室内機Eの上面Eu、側面Esに両面粘着テープで添着されるとともに、蓄熱部4を覆う気密シート6の両側の縁部6sはべた基礎Gの表面に粘着テープで添着されている。これにより、エアコン室内機Eから供給される熱風は漏れることなく蓄熱部4に供給される。また蓄熱部4は気密シート6で被覆されるため熱風は蓄熱部4の外に逃げることが無く、蓄熱ブロック4bに設けられた孔5を通り、該孔5の内周面から熱風の熱が蓄熱部4に蓄熱される。このように、前記熱風は蓄熱部4内部を通るため、熱交換の効率に優れる点で好ましい。
【0021】
なおエアコン室内機Eから供給される熱風は、例えば30〜60℃程度である。蓄熱部4を通り熱交換を終えて床下空間に出た熱風は、温度低下するものの、床下空間の雰囲気温度よりも高いため、床下空気と混合してその温度を高める。エアコン室内機Eの背面は、空気取り入れ口が形成されているため、気密シート6で覆われることはない。なお、前記気密シート6は、塩化ビニル、ポリエチレン、ナイロンなどを用い、内部の状態を目視できるため透明のものが望ましい。
【0022】
前記蓄熱された蓄熱部4は、例えば25〜40℃程度に温度上昇し、エアコン室内機Eの運転停止後もその表面から熱を放出して床下空間の雰囲気温度を高め、一階の床面の温度を上昇させることにより所謂床暖房を行なう。また蓄熱部4は熱容量が大きく、かつ外周部布基礎Boに沿って形成された断熱層2により熱ロスが抑えられれるため、床暖房効果が長時間持続する。また熱媒体はエアコン室内機Eが発生する熱風を用いる空気式の蓄熱方式であるため、前記従来のように温水管の配管を必要とせず、設備が簡単であり水漏れを生じる恐れもなく、そのためメンテナンスが容易である。
【0023】
〈実施例〉一階の平面配置を図4に示すように、厨房装置を介して隣接するキッチンKと、リビングルームLと、和室Wと、玄関ホールHとを具え、その主な仕様を表1に示した家屋において、図1及び表2に示す、床下空間3の中でリビングルームLの下部に蓄熱部4を設置した暖房システム1を装備して、エアコンを深夜電力利用の時間帯である午後11時から午前7時の間、最大暖房能力4kWで連続運転し、家屋各部における温度推移を測定し、その結果を図5に示す。なお温度測定は、表3の方法によりデータを自動記録装置に収録した。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
午前7時にエアコンの運転を停止した後もリビングルームLの温度は17〜18℃の範囲で略一定に推移し、床表面の温度は運転停止後20℃から約18℃に低下するが以降はその温度で略一定に推移し、蓄熱部4と断熱層2による温度持続効果が顕著にあらわれている。
【0028】
次に図6に基づき、本発明の異なる実施態様を説明する。本例では、断熱層2を添設した外周部布基礎Boに囲まれた床下空間3に蓄熱部4と、該蓄熱部4に熱風を供給して蓄熱するエアコン室内機Eと、前記蓄熱部4を蓄熱した後の熱風を調湿する調湿部7とを具える。前記調湿部7は例えば、入口24と出口25を具えた容器26の内部に珪藻土の砕石を充填して形成される。珪藻土は、珪藻と呼ばれる植物プランクトンの死骸が長い時間かかって化石化して出来た土であり、直径が数〜数十μmで、内部と、外部に通じる0.1〜1.0μmの無数の細孔が形成されているため、吸水性、吸着性に富み、多湿の空気の湿気を吸収し、逆に乾燥空気に湿気を与えることにより、適度の湿度に調整する機能に優れている。
【0029】
前記調湿部7は、このほか珪藻土を粉状、粒状に粉砕した上で、粘土などのバインダイを加配して適宜形状に混錬成形したものを例えば800〜1000℃程度で焼成した珪藻土の加工製品を用いることもでき、また珪藻土に適宜ゼオライト、セピオライト、シリカゲル、イモゴライトなどの調湿材を加配することもよい。
【0030】
前記調湿部7で調湿された前記熱風は、図6に示すように、床下空間3及び間仕切壁27内に連続して配設された空気ダクト28を経由して室内空間Rに送り込まれる。前記蓄熱部4に蓄熱した後にあっても、室内温度よりも高温でしかも調湿された良質な熱風が室内空間Rに供給されるため、快適な暖房効果が得られる点で好ましい。
【0031】
なお、図6に示すように、蓄熱部4に蓄熱したあとの熱風は、前記蓄熱部4と調湿部7の入口24との間に設けられた三方弁29の操作により選択され、調湿部7を介し室内空間Rに供給され流路と、床下空間3内にもどり再度エアコン室内機Eで加熱される流路との何れかに流れる。
【0032】
【発明の効果】
上述したように、請求項1記載の発明では、断熱層が形成された外周部布基礎により囲まれた床下空間に蓄熱部とエアコン室内機とを設け、前記蓄熱部を、エアコン室内機が発生する熱風により蓄熱するため、エネルギー効率が高く暖房のランニングコストを下げることができ、空気式システムのため設備が比較的簡単となり、水漏れを生じることもない。
【0033】
請求項2記載の発明は、熱風が蓄熱部内部を通るため熱交換効率が高く、請求項3記載の発明は、複数の蓄熱ブロックを並べて蓄熱部を形成するため、蓄熱容量、設置箇所の条件などに適した蓄熱部が得られ、請求項4記載の発明は、蓄熱部を気密シートで被覆することにより熱風が蓄熱部から逃げることを防止できる。
【0034】
請求項5記載の発明は、調湿部で調湿された熱風を室内空間に供給することにより快適な暖房がえられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を例示する斜視図である。
【図2】そのA−A断面図である。
【図3】その要部拡大斜視図である。
【図4】本発明の一実施例の暖房システムを設置した家屋の平面配置図である。
【図5】その暖房システムを運転した温度データを示すグラフである。
【図6】本発明の異なる実施の形態を例示する縦断面図である。
【図7】従来例の床暖房システムを示す要部縦断面図である。
【図8】そのシステム概略図である。
【符号の説明】
1 暖房システム
2 断熱層
3 床下空間
4 蓄熱部
4b 蓄熱ブロック
5 設けられた孔
6 気密シート
7 調湿部
B 外周部布基礎
E エアコン室内機
R 室内空間
【発明の属する技術分野】
本発明は、床下空間に蓄熱部を設け暖房を図るもので、エネルギー効率が高いためランニングコストが安く、メンテナンスが容易な暖房システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
床下に蓄熱部を設け、その熱を利用して室内空間を暖房する装置としては、例えば、図7、8に示すように、ガス給湯器など熱源機aから給湯される温水をポンプbにより循環する温水管cを配管し、ヘッダーdで分岐する温水パイプeを床暖房用パネルfに配設して床暖房を行なうと同時に、蓄熱部gにその熱の一部を蓄え、例えば就寝時等に放熱して一定の温度に保つシステムが提案されている。
(例えば特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−291965号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の蓄熱装置においては、ガス給湯器、電気温水器など熱源機を用いるため、蓄熱のためにガス、電気などのエネルギーを多く消費してランニングコストが高くなり、また熱源機と蓄熱部の間に温水を循環する配管部において水漏れを生じることがあり、これを保全するためメンテナンス作業が必要となるなどの問題があった。
【0004】
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、ランニングコストを低減し設備メンテナンスの容易な暖房システムの提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1記載の発明は、外周部布基礎に沿って断熱層を形成するとともに、前記外周部布基礎により囲まれた床下空間に蓄熱部とエアコン室内機とを設け、前記蓄熱部は、エアコン室内機が発生する熱風により蓄熱されることを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明は、前記エアコン室内機が発生する熱風は、蓄熱部内部を通ることを特徴とし、請求項3記載の発明は、前記蓄熱部は、複数の蓄熱ブロックを並べて形成され、前記エアコン室内機の熱風は、前記蓄熱ブロックに設けられた孔を通ることを特徴とする。
【0007】
請求項4記載の発明は、前記蓄熱部は、気密シートで被覆されることを特徴とし、請求項5記載の発明は、前記床下空間に、前記蓄熱部を蓄熱した熱風を珪藻土を用いて調湿する調湿部を設け、かつ調湿された熱風を室内空間に送り込むことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。図1は本発明の暖房システム1を示す斜視図、図2はそのA−A断面図、図3はその主要部を示す拡大斜視図である。
【0009】
図1、2において、本実施形態の暖房システム1は、外周部布基礎Boに沿い設けられた断熱層2と、床下空間3に設けられた蓄熱部4と、エアコン室内機Eとを具える。
【0010】
前記外周部布基礎Boは、建築物の構造体を構成する柱、土台、壁、床などを支えるため地盤上に小高さに連続して設けられた布基礎のうち、前記建築物の外周に位置するものをいう。前記外周部布基礎Boの内側に、これに直交して縦横に配された内部布基礎Biが形成される。なお前記外周部布基礎Boの上には外壁、出入り口開口などが形成され、前記内部布基礎Biの上には間仕切壁、間仕切ドアなどが形成される。
【0011】
前記断熱層2は、前記外周部布基礎Boの内側又は外側の少なくとも一方に設けられる。前記断熱層2が外周部布基礎Boの外側にのみ形成される場合、所謂外断熱構造をなし、熱容量の大きなセメントコンクリートで形成される外周部布基礎Bo自体が蓄熱部として機能するため、蓄熱容量が増加する点で好ましい。
【0012】
前記断熱層2は、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡フェノールなどの発泡樹脂板、グラスウール、ロックウール、木質繊維ボード、炭化発泡コルクなどを用い、接着剤、両面粘着テープなどにより外周部布基礎Boの表面に添着される。また硬質ウレタンフォームなどを外周部布基礎Boの表面に吹き付けて断熱層2を成形することもできる。
【0013】
前記断熱層2は、外周部布基礎Boの全周に亘り隙間なく形成される。さらに内部布基礎Biの外周部布基礎Boに連続する部分は、図1に示すように、前記連続部から例えば1〜3m程度、両側表面に断熱層2が形成されることにより、内部布基礎Biを伝導した熱ロスを抑制できる点で好ましい。
【0014】
前記床下空間3は、上下を床Fとべた基礎Gで仕切られ、横方向は前記外周部布基礎Boで囲まれるため、断熱性の高い閉空間として構成される。床下空間3の湿度を抑制するなどのため、通常外周部布基礎Boは、外気と通気するための基礎換気口が設けられるが、本例では、エアコン室内機により床下空間3が空調されるため、基礎換気口は設けられていない。また、前記内部布基礎Biは、図1に示すように、内部布基礎Biで区画された床下空間3を連続させる内部換気口21が形成され、これにより、床下空間3は全体が相互に空気が流通する一つの閉空間を構成している。
【0015】
前記エアコン室内機Eは、エアコン室外機22と組み合わされて、空気熱源ヒートポンプ式の空調装置を構成するものである。膨張弁を用いて低温化させた二酸化炭素などの熱媒体に、エアコン室外機22に具えた第1の熱交換器において熱を集めて蓄熱した後、該熱媒体を圧縮機で圧縮することにより高温化し、エアコン室内機Eに具えた第2の熱交換器において熱を放出するサイクルにより、エアコン室内機Eから熱風を発生する。なお、前記エアコン室外機22は、本例では、外周部布基礎Boの外側に設置されている。
【0016】
前記空気熱源ヒートポンプ式の空調装置はエネルギー効率が高く、出力/ヒートポンプ消費電力で示される成績係数COPは、例えば3〜6程度となり、通常の電気加熱式温風装置の約5倍の効率がえられる。さらに、午後11時から翌日の午前7時間までの深夜電力を利用して運転すると、通常の電力に比べエネルギーコストを約3分の1程度に低減することができるとともに、電力エネルギー消費のバランスをとり全体として省エネルギーを図ることができる。従って、前記ヒートポンプHPのエネルギー効率に加え深夜電力を利用することにより、昼間電気加熱式温風装置を使用する場合に比べ、エネルギーコストは約15分の1程度に抑えることができ、ランニングコストを大幅に低減しえる。
【0017】
前記蓄熱部4は、複数の蓄熱ブロック4bを並べて形成されている。前記蓄熱ブロック4bは、本例では、セメントコンクリートを直方体状に型枠成形した所謂コンクリートブロックが用いられる。前記蓄熱ブロック4bは、3個の孔5を具え、該孔5が連続するように横に2列かつ上下2段隙間なく並び、さらにその横に沿い長手方向に向く同じ蓄熱ブロック4bが1列上下に2段並び、蓄熱部4を形成している。前記蓄熱ブロック4bは、例えば縦20〜30cm、横40〜50cm、高さ10〜20cm程度に形成され、孔の直径は例えば5〜15cm程度に形成される。なお前記孔5は、本例では、断面円形に形成されるが、断面矩形でもよい。
【0018】
また蓄熱部4を構成する蓄熱ブロック4bの数は、例えば100〜500個程度であり、必要とする蓄熱容量、床下空間の大きさなどの条件に従い選択される。さらに並べられる列の数、段の数も諸条件に応じ設定される。本例の蓄熱部4は、床下空間3全体の中で、図4に示すリビングルームLの下部で、しかも外周部布基礎Boに沿う位置に形成されている。しかし本発明の蓄熱部4の配置はこれに限定されるものではなく、例えば外周部布基礎Boの内側に沿いその全長に亘って形成されてもよい。このように、複数の蓄熱ブロック4bを並べ蓄熱部4を形成すると、必要な蓄熱容量、設置箇所の条件に適した蓄熱部4を容易に構成できる点で好ましい。
【0019】
また、前記蓄熱部4は、蓄熱ブロック4bを用いて構成するほか、出入口を設けた容器内に砕石を充填して構成することもでき、潜熱蓄熱材を使用することもよい。
【0020】
前記蓄熱部4及び前記エアコン室内機Eは、その上面を気密シート6で連続的に覆われ、該気密シート6の一方の端部は、エアコン室内機Eの上面Eu、側面Esに両面粘着テープで添着されるとともに、蓄熱部4を覆う気密シート6の両側の縁部6sはべた基礎Gの表面に粘着テープで添着されている。これにより、エアコン室内機Eから供給される熱風は漏れることなく蓄熱部4に供給される。また蓄熱部4は気密シート6で被覆されるため熱風は蓄熱部4の外に逃げることが無く、蓄熱ブロック4bに設けられた孔5を通り、該孔5の内周面から熱風の熱が蓄熱部4に蓄熱される。このように、前記熱風は蓄熱部4内部を通るため、熱交換の効率に優れる点で好ましい。
【0021】
なおエアコン室内機Eから供給される熱風は、例えば30〜60℃程度である。蓄熱部4を通り熱交換を終えて床下空間に出た熱風は、温度低下するものの、床下空間の雰囲気温度よりも高いため、床下空気と混合してその温度を高める。エアコン室内機Eの背面は、空気取り入れ口が形成されているため、気密シート6で覆われることはない。なお、前記気密シート6は、塩化ビニル、ポリエチレン、ナイロンなどを用い、内部の状態を目視できるため透明のものが望ましい。
【0022】
前記蓄熱された蓄熱部4は、例えば25〜40℃程度に温度上昇し、エアコン室内機Eの運転停止後もその表面から熱を放出して床下空間の雰囲気温度を高め、一階の床面の温度を上昇させることにより所謂床暖房を行なう。また蓄熱部4は熱容量が大きく、かつ外周部布基礎Boに沿って形成された断熱層2により熱ロスが抑えられれるため、床暖房効果が長時間持続する。また熱媒体はエアコン室内機Eが発生する熱風を用いる空気式の蓄熱方式であるため、前記従来のように温水管の配管を必要とせず、設備が簡単であり水漏れを生じる恐れもなく、そのためメンテナンスが容易である。
【0023】
〈実施例〉一階の平面配置を図4に示すように、厨房装置を介して隣接するキッチンKと、リビングルームLと、和室Wと、玄関ホールHとを具え、その主な仕様を表1に示した家屋において、図1及び表2に示す、床下空間3の中でリビングルームLの下部に蓄熱部4を設置した暖房システム1を装備して、エアコンを深夜電力利用の時間帯である午後11時から午前7時の間、最大暖房能力4kWで連続運転し、家屋各部における温度推移を測定し、その結果を図5に示す。なお温度測定は、表3の方法によりデータを自動記録装置に収録した。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
午前7時にエアコンの運転を停止した後もリビングルームLの温度は17〜18℃の範囲で略一定に推移し、床表面の温度は運転停止後20℃から約18℃に低下するが以降はその温度で略一定に推移し、蓄熱部4と断熱層2による温度持続効果が顕著にあらわれている。
【0028】
次に図6に基づき、本発明の異なる実施態様を説明する。本例では、断熱層2を添設した外周部布基礎Boに囲まれた床下空間3に蓄熱部4と、該蓄熱部4に熱風を供給して蓄熱するエアコン室内機Eと、前記蓄熱部4を蓄熱した後の熱風を調湿する調湿部7とを具える。前記調湿部7は例えば、入口24と出口25を具えた容器26の内部に珪藻土の砕石を充填して形成される。珪藻土は、珪藻と呼ばれる植物プランクトンの死骸が長い時間かかって化石化して出来た土であり、直径が数〜数十μmで、内部と、外部に通じる0.1〜1.0μmの無数の細孔が形成されているため、吸水性、吸着性に富み、多湿の空気の湿気を吸収し、逆に乾燥空気に湿気を与えることにより、適度の湿度に調整する機能に優れている。
【0029】
前記調湿部7は、このほか珪藻土を粉状、粒状に粉砕した上で、粘土などのバインダイを加配して適宜形状に混錬成形したものを例えば800〜1000℃程度で焼成した珪藻土の加工製品を用いることもでき、また珪藻土に適宜ゼオライト、セピオライト、シリカゲル、イモゴライトなどの調湿材を加配することもよい。
【0030】
前記調湿部7で調湿された前記熱風は、図6に示すように、床下空間3及び間仕切壁27内に連続して配設された空気ダクト28を経由して室内空間Rに送り込まれる。前記蓄熱部4に蓄熱した後にあっても、室内温度よりも高温でしかも調湿された良質な熱風が室内空間Rに供給されるため、快適な暖房効果が得られる点で好ましい。
【0031】
なお、図6に示すように、蓄熱部4に蓄熱したあとの熱風は、前記蓄熱部4と調湿部7の入口24との間に設けられた三方弁29の操作により選択され、調湿部7を介し室内空間Rに供給され流路と、床下空間3内にもどり再度エアコン室内機Eで加熱される流路との何れかに流れる。
【0032】
【発明の効果】
上述したように、請求項1記載の発明では、断熱層が形成された外周部布基礎により囲まれた床下空間に蓄熱部とエアコン室内機とを設け、前記蓄熱部を、エアコン室内機が発生する熱風により蓄熱するため、エネルギー効率が高く暖房のランニングコストを下げることができ、空気式システムのため設備が比較的簡単となり、水漏れを生じることもない。
【0033】
請求項2記載の発明は、熱風が蓄熱部内部を通るため熱交換効率が高く、請求項3記載の発明は、複数の蓄熱ブロックを並べて蓄熱部を形成するため、蓄熱容量、設置箇所の条件などに適した蓄熱部が得られ、請求項4記載の発明は、蓄熱部を気密シートで被覆することにより熱風が蓄熱部から逃げることを防止できる。
【0034】
請求項5記載の発明は、調湿部で調湿された熱風を室内空間に供給することにより快適な暖房がえられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を例示する斜視図である。
【図2】そのA−A断面図である。
【図3】その要部拡大斜視図である。
【図4】本発明の一実施例の暖房システムを設置した家屋の平面配置図である。
【図5】その暖房システムを運転した温度データを示すグラフである。
【図6】本発明の異なる実施の形態を例示する縦断面図である。
【図7】従来例の床暖房システムを示す要部縦断面図である。
【図8】そのシステム概略図である。
【符号の説明】
1 暖房システム
2 断熱層
3 床下空間
4 蓄熱部
4b 蓄熱ブロック
5 設けられた孔
6 気密シート
7 調湿部
B 外周部布基礎
E エアコン室内機
R 室内空間
Claims (5)
- 外周部布基礎に沿って断熱層を形成するとともに、前記外周部布基礎により囲まれた床下空間に蓄熱部とエアコン室内機とを設け、
前記蓄熱部は、エアコン室内機が発生する熱風により蓄熱されることを特徴とする暖房システム。 - 前記エアコン室内機が発生する熱風は、蓄熱部内部を通ることを特徴とする請求項1記載の暖房システム。
- 前記蓄熱部は、複数の蓄熱ブロックを並べて形成され、
前記エアコン室内機の熱風は、前記蓄熱ブロックに設けられた孔を通ることを特徴とする請求項1又は2記載の暖房システム。 - 前記蓄熱部は、気密シートで被覆されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の暖房システム。
- 前記床下空間に、前記蓄熱部を蓄熱した熱風を珪藻土を用いて調湿する調湿部を設け、かつ調湿された熱風を室内空間に送り込むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の暖房システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003201212A JP2005042958A (ja) | 2003-07-24 | 2003-07-24 | 暖房システム |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008275264A (ja) * | 2007-05-01 | 2008-11-13 | Sekisui Chem Co Ltd | 床下暖冷房システム及びユニット建物 |
JP2012215346A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Panahome Corp | 床下暖房システム |
JP2014001885A (ja) * | 2012-06-18 | 2014-01-09 | Kenichi Yamaguchi | 冷暖房兼用蓄熱体 |
JP2014190071A (ja) * | 2013-03-27 | 2014-10-06 | Panahome Corp | 建物及びその制御システム |
JP2015105758A (ja) * | 2013-11-28 | 2015-06-08 | パナホーム株式会社 | 蓄熱構造体及びそれを用いた住宅 |
-
2003
- 2003-07-24 JP JP2003201212A patent/JP2005042958A/ja active Pending
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