JP2002256314A - 竪型炉のガスシール弁構造 - Google Patents

竪型炉のガスシール弁構造

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JP2002256314A
JP2002256314A JP2001054068A JP2001054068A JP2002256314A JP 2002256314 A JP2002256314 A JP 2002256314A JP 2001054068 A JP2001054068 A JP 2001054068A JP 2001054068 A JP2001054068 A JP 2001054068A JP 2002256314 A JP2002256314 A JP 2002256314A
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seal
rubber
annular groove
groove
seal rubber
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JP2001054068A
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Takashi Ida
傑 井田
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Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールゴムに作用する局部引張り応力による
ゴム亀裂を発生する。 【解決手段】 弁本体26の周辺部シール面側に上広の環
状溝40を形成し、この環状溝40内にリング状のシールゴ
ム27を反シール面側で小さくシール面側で大きい応力分
布になるように両方のゴム側面から内向きの押圧状態で
シール面側を外側に突き出した湾曲形状にセットし、シ
ールゴム27の幅方向両端部を環状溝40の溝側面上端に対
向して配設した張出フランジ42により上方から拘束し、
張出フランジ42により覆われた部分を除く中間部分をシ
ール面として露出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒状の弁座に対
向して配置される円盤状の弁本体の周辺部シール面側に
リング状のシールゴムを設けた竪型炉のガスシール弁構
造にに関するものである。
【0002】
【従来の技術】代表的な竪型炉として知られている高炉
では炉内に原料を装入するため炉頂装入装置を備えてお
り、例えば、ベルレス式高炉の炉頂装入装置では、図14
に示すように複数の炉頂バンカ10が並設されている。そ
れぞれの炉頂バンカ10は、入側および出側にそれぞれ配
設された上部シール弁6および下部シール弁7を用いて
密閉するようになっている。炉頂バンカ10に配設された
均排圧ガス管23は、1次均圧ガス管19、2次均圧ガス管
20、排圧回収ガス管21および排圧ガス放出管22に分岐さ
れ、それぞれ切替えバルブ15、切替えバルブ16、切替え
バルブ17および切替えバルブ18を備えている。
【0003】高炉1が備えた炉頂バンカ10に交互に原料
11を装入する際に、高圧状態にある一方の炉頂バンカ10
を排圧するため、まず切替えバルブ17を開いて炉頂バン
カ10内の高圧かつ可燃性のガスを、排圧ガス回収管21か
らガス回収系に導き、回収限度までガス回収した後、切
替えバルブ17を閉じる。次に、切替えバルブ18を開き、
炉頂バンカ10内に残留しているガスを排圧ガス放出管22
から大気中に放出することにより大気圧に戻す。炉頂バ
ンカ10内を排圧した状態において、上部シール弁6を開
とすると共に切替シュート13を切替えて装入コンベヤ14
から左右いずれかのヘッドシュート12を介して原料11を
下部シール弁7および流調ゲート9を閉じてある炉頂バ
ンカ10内に投入する。
【0004】炉頂バンカ10内に所定量の原料11が溜まっ
たら装入コンベヤ14を停止し、上部シール弁6を閉じた
後、切替えバルブ15を開いて1次均圧ガス管19から1次
均圧ガスを導いて炉頂バンカ10内を1次均圧する。1次
均圧が終わったら、切替えバルブ15を閉じた後、切替え
バルブ16を開いて2次均圧ガス管16から炉頂バンカ10内
に2次均圧ガスとして高圧の窒素ガスを補充し、高炉1
の炉内圧とほぼ同等の圧力に2次均圧する。2次均圧が
終了したら切替えバルブ16を閉じる。
【0005】高炉内の原料2が補給すべきストックライ
ンに下がった段階で、下部シール弁7および流調ゲート
9を開いて炉頂バンカ10内の原料11を切り出し、集合ホ
ッパ8および垂直シュート4を介して旋回シュート3に
供給する。シュート駆動装置5により旋回シュート3の
旋回角度および旋回速度を調整し、旋回シュート3を介
して原料11を炉内に装入する。このような複数の炉頂バ
ンカ10に対する均圧および排圧作業を、順次繰り返すこ
とにより、複数の炉頂バンカ10から性状の異なった焼結
鉱やコークス等の原料11を、高圧雰囲気圧に保持された
の高炉1内に装入するのを可能にしている。
【0006】図15に示すように、上部シール弁6および
下部シール弁7は、駆動装置(図示省略)により回転さ
れる駆動軸24、駆動軸24に一端を固定され矢印方向に回
動されるレバー25、レバー25の他端で下面中央部を支持
される円盤状の弁本体26を備えていて、図16に示すよう
に、弁本体26の上面外周部に断面がほぼ四角形のリング
状のシールゴム27が嵌め込まれており、このリング状シ
ールゴム27は外側から押え金具28によって固定されてい
る。図中の37は取付ボルトを示す。固定側には逆L字形
断面を有する円筒状の弁座29が配置されている。駆動装
置によって駆動軸24を回動させてレバー25を介して弁本
体26の上面外周部に嵌め込んだシールゴム27を弁座29の
下端部に圧着させてガスシールを行う。
【0007】弁本体26のシールゴム27を弁座29の下端部
に押付けてガスシールを行う際には、弁本体26にガス圧
力が上向きに押付け力Pが加わるため、図17に示すよう
に、弁座29の下端部がシールゴム27に食い込み、押しの
けられたシールゴム27が上方に盛り上がった状態とな
る。このためシールゴム27は引き延ばされ、引張力が作
用してシールゴム27の表面から内部に向かう割れ30を生
じ、短時間で交換しなければならず、安定した炉操業を
維持することが困難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、図18に示すよ
うに、リング状としたシールゴム27の幅方向中間部に曲
面形状で突き出す凸部31を形成し、この凸部31を弁座29
に対向させ、ガスシールを行う際に、シールゴム27の表
面に作用する引張力を軽減するものが提案されている。
この場合、押え金具28はシールゴム27の外側面上部に設
けた斜めの切欠き部Bに当接して圧縮することによって
シールゴム27を固定するため、シールゴム27は圧縮変形
により凸部31は二点鎖線で示すように幅方向に少し移動
する。凸部31が幅方向に移動すると弁座29のセンターと
の位置ずれによりシール圧が不均一となり、シールゴム
27に形成した凸部31が短時間で損傷するという問題点が
あった。
【0009】この問題点を解決するため、実公平7-2635
1 号公報に、竪型炉に使用されるガスシール装置とし
て、図19に示すように、幅方向中間部に曲面形状で突き
出す凸部31を形成したシールゴム27の外周面33にフラン
ジ部32を設け、フランジ部32と外周面33とのコーナ部に
シールゴム曲面34を形成し、外周面33とフランジ部32に
当接してシールゴム27を固定する押え金具28のシールゴ
ム曲面34に対向するコーナ部にシールゴム曲面34より曲
率半径の大きい押え金具曲面35を形成し、シールゴム曲
面34と押え金具面35との間に空間36を形成するものが開
示されている。
【0010】この従来技術によると、弁本体26の外周部
に嵌め込まれたシールゴム27は、フランジ部32を押え金
具28によって圧縮固定されるときに生じるシールゴム27
の変形は、シールゴム曲面34と押え金具曲面35とによっ
て形成される空間36によって緩和されるので、シールゴ
ム27の表面は常に所定の形状が維持される。これによ
り、凸部31の幅方向の位置ずれによる弁座29のセンター
との位置ずれによる凸部31の損傷は防止することができ
る。
【0011】しかしながら、凸部31の幅方向の位置ずれ
がなく、凸部31および弁座29のセンターが一致した場合
においても、図20に示すように、シールゴム27に形成し
た凸部31を弁座29に押し付けると、凸部31が点線位置か
ら弁座29の先端部に沿った実線位置まで変形する。この
とき、凸部31の両側におけるシールゴム27内に局部的な
引張り応力を生じるため、長期間の使用により局部引張
り応力発生部位に亀裂が発生するという問題点を解消す
ることができない。
【0012】本発明は、前記従来技術の問題点を解消
し、シールゴム内に生じる局部引張り応力を低減するこ
とによりシールゴムの亀裂発生を防止すると共に、シー
ル性を良好に維持することができ、竪型炉の安定した操
業を行うことができる竪型炉のガスシール弁構造を提供
することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1記載の本発明は、円筒状の弁座に対向して配
置される円盤状の弁本体の周辺部シール面側にリング状
のシールゴムを設けた竪型炉のガスシール弁構造におい
て、前記弁本体の周辺部シール面側に該弁本体半径方向
に離間して対向する2つの溝側面および溝底面からなる
環状溝を形成し、この環状溝内に前記リング状のシール
ゴムをシール面が外側に突き出した湾曲形状にセット
し、前記シールゴムの幅方向両端部を前記環状溝の溝側
面上端に対向して配設した張出フランジにより上方から
拘束し、中間部分をシール面として露出させたことを特
徴とする竪型炉のガスシール弁構造である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて詳細に説明する。図1に示すように、本発明の竪型
炉のガスシール弁の構造は、円盤状の弁本体26の周辺部
シール面側に弁本体半径方向に離間して対向する2つの
溝側面および溝底面からなる環状溝40を形成する。この
環状溝40内にリング状のシールゴム27を幅方向内外面か
ら内側に圧縮した状態でシールゴム27の幅方向両端部
を、環状溝40の溝側面上端に配設した張出フランジ42に
より上方から拘束し、張出フランジ42により覆われた部
分を除く中間部分をシール面として露出させた構造とな
っている。弁本体26の下面中心部は、駆動軸24に一端を
固定され矢印方向に回動されるレバー25の他端で支持さ
れている。固定側には逆L字形断面を有する円筒状の弁
座29が配置されており、駆動軸24によってレバー25を鎖
線位置から実線位置に回動させることにより、弁本体26
のシールゴム27の表面を弁座29の下端部に圧着させてガ
スシールを行う。
【0015】この実施形態では、図2に示すように、円
盤状の弁本体26の周辺部シール面側には、半径方向の幅
断面が上広がりで対向する溝側面40A および溝底面40B
からなる環状溝40が形成されている。一方、リング状の
シールゴム27は、幅断面が反シール面27A からシール面
側27B にかけて上広がりの2つのゴム側面41と平面状の
反シール面側27A と幅方向で外側に突き出した湾曲形状
のシール面側27B を備えている。
【0016】環状溝40内にセットされたリング状のシー
ルゴム27は、矢印で示すように反シール面側27A で小さ
くシール面側27B で大きい応力分布で環状溝40の溝側面
40Aから内向きの圧力を受けて圧縮状態でセットされ
る。シールゴム27は、その弾性拡張力が環状溝40の溝側
面40A により拘束されるため、シールゴム27が変形して
内部に圧縮応力が前記のような応力分布で付与される。
幅方向両端部上面が環状溝40の溝側面上端に対向して配
設した張出フランジ42により上方から拘束され、これに
より、張出フランジ42により覆われた部分を除くシール
ゴム27の中間部分が外側に突き出た湾曲形状のシール面
として露出する。
【0017】リング状のシールゴム27は、例えば、図3
において実線で示すように、幅方向断面で短辺が下側
に、長辺が上側になる台形状に成形した原形をなし、反
シール面側27A の幅は環状溝40の溝底面40B の幅とほぼ
等しくなっており、シールゴム27が環状溝40内にセット
された場合、ゴム側面41は両側から圧力を受けて溝側面
40A からイの位置まで圧縮された状態となる(図2参
照)。シールゴム27を環状溝40の溝側面上端に対向して
設けた張出フランジ42の開口から環状溝40内に挿入する
ため、図3に示すゴムガイド用リング治具43を使用す
る。ゴムガイド用リング治具43は、円形状の内側リング
44A と外側リング44B とを同心に所定間隔で離間させ、
両者の間に下方から複数のスペーサ45を円周上に間隔を
おいて着脱自在に差し渡したものである。内側リング44
A と外側リング44B とがなす間隔は環状溝40の溝側面上
端に対向して配設した張出フランジ42の開口幅に合わせ
て環状に形成される。
【0018】シールゴム27を環状溝40内にセットする場
合、まず、図3に示すように、シールゴム27の短辺を
下、長辺を上にした状態でゴム側面41を両側からロの位
置(ゴムガイド用リング治具43の内幅に相当)まで圧
縮、とくに下側に比較して上側を強く圧縮してゴム側面
41がほぼ平行になるまで変形させる。そして、シールゴ
ム27をゴムガイド用リング治具43の上方から押し込む
と、シールゴム27のシール面側27B は鎖線で示すように
外側に突き出た湾曲形状になる。シールゴム27の全周を
一挙にゴムガイド用リング治具43内に押し込むのが困難
であれば、シールゴム27の一部を押し込み、順次隣接部
を少しづつ押し込むことを繰り返し全周を押し込むよう
にすればよい。
【0019】次に、ゴムガイド用リング治具43内に押し
込んだシールゴム27を弁本体26の環状溝40内にセットす
る際には、ゴムガイド用リング治具43の下端部に差し渡
した複数のスペーサ45を取り外した状態とする。そし
て、図4に示すように、ゴムガイド用リング治具43を環
状溝40の溝側面上端に対向して設けた張出フランジ42に
位置を合わせて載置する。図5に示すように、ゴムガイ
ド用リング治具43内のシールゴム27を上方から押込具
(図示せず)を用いて徐々に環状溝40内に押し込む。シ
ールゴム27を環状溝40内に完全に押し込むとシールゴム
27の幅方向両端部が張出フランジ43に拘束されることに
なる(図6参照)。次いで、ゴムガイド用リング治具43
を張出フランジ43上から撤去することで環状溝40内への
シールゴム27のセット作業が完了する(図7参照)。こ
れにより環状溝40内にセットされたリング状のシールゴ
ム27は、シール面側27B が外側に突き出た湾曲形状にな
るとともに、矢印で示すように反シール面側27A で小さ
くシール面側27B で大きい応力分布をもって溝側面40A
から内向きの圧力を受けて圧縮状態で環状溝40内にセッ
トされる。
【0020】環状溝40内に固定したシールゴム27を弁座
29の下端部に押付けてガスシールを行うと、弁座29の下
端部がシールゴム27の表面を下向きに押し下げ、竪型炉
のガスシールが確保される。この際、シールゴム27に
は、環状溝40を形成する溝側面40A の拘束により矢印で
示すように、予め反シール面側27A で小さくシール面側
27B で大きい応力分布をもって圧縮されているため、シ
ールゴム27に作用する局部的な引張り応力がシールゴム
27に予め付与してある圧縮応力により相殺される。この
ため、弁座29による局部的な引張り応力が解消または軽
減され、シールゴム27の亀裂発生とその進展を防止する
ことが可能になる。ここで、シールゴム27の幅方向の引
張り応力を完全に圧縮応力により相殺できないまでも、
環状溝40内にセットしたシールゴム27のシール部に有害
な亀裂が発生しない程度の応力にコントロールすればよ
い。
【0021】なお、図8に示すように、ゴムガイド用リ
ング治具43の外幅Lを環状溝40の溝側面上端に対向して
設けた張出フランジ42の開口内に挿入可能な幅にしても
よい。この場合、図8(A) に示すように、シールゴム27
のゴム側面41を両側から前述ロの位置を通過して圧縮、
すなわち、ここで使用するゴムガイド用リング治具43の
内幅に相当するハの位置まで圧縮し、ゴム側面41をほぼ
平行に成形する。そして、図8(B) に示すように、シー
ルゴム27をゴムガイド用リング治具43の上方から押し込
むと、シールゴム27のシール面側は外側に突き出た湾曲
形状になる。
【0022】次に、ゴムガイド用リング治具43内に押し
込んだシールゴム27を弁本体26の環状溝40内にセットす
る際には、ゴムガイド用リング治具43の下端部に差し渡
した複数のスペーサ45を取り外した状態とする。そし
て、図8(C) に示すように、ゴムガイド用リング治具43
を溝側面40A の上端に対向して設けた張出フランジ42の
間を通過させ溝底面40B 上に載置した状態とする。引き
続き、シールゴム27を上方から押え治具(図示せず)を
用いて押しつけた状態で、ゴムガイド用リング治具43を
抜出治具を用いて上方に抜き出すとにより、図8(D) に
示すように、弁本体26の環状溝40内にシールゴム27をセ
ットすることができる。これによりシールゴム27は、矢
印で示すように反シール面側27A で小さくシール面側27
B で大きい応力分布になるように溝側面40A から内向き
の圧力を受けて圧縮されるのは同様である。
【0023】また、図9に示すように、円盤状の弁本体
26には、その周辺部シール面側に半径方向の幅断面が上
広がりの2つの溝側面40A および溝底面40B からなる環
状溝40を形成する。一方、リング状のシールゴム27は、
実線で示すように、幅方向断面を台形状に成形した原形
をなし、反シール面側27A (短辺)の幅は環状溝40の溝
底面40B の幅とほぼ等しくなっており、シール面側27B
の幅は環状溝40の上端幅より広くなっている。シールゴ
ム27を環状溝27の上方から押し込むことによりゴム側面
41が環状溝40の溝側面40A により両側から環状溝40の溝
幅に相当する点線で示すイの位置まで圧縮された状態と
なる。これにより図10に示すように、シールゴム27のシ
ール面27A は外側に突き出た湾曲形状になる。
【0024】この場合、張出フランジ42は弁本体26と切
り離し、リング状基端部46に張出フランジ42を設けた構
造とする。そして、環状溝40の溝側面上端部近傍で弁本
体26にリング状基端部46をボルト47を用いて固定し、張
出フランジ42により環状溝40内にセットしたシールゴム
27の幅方向両端部を保持させる。これにより環状溝40内
のリング状のシールゴム27は、矢印で示すように反シー
ル面側27A で小さくシール面側27B で大きい応力分布で
溝側面40A から内向きに圧縮される。
【0025】さらに他の実施の形態について説明する
と、図11に示すように、弁本体26の周辺部シール面側に
弁本体半径方向に離間して対向する2つの溝側面48A お
よび溝底面48B からなる環状セット用溝48を形成する一
方、リング状のシールゴム27は幅方向断面を長方形状に
形成した原形とする。そして、シールゴム27は鎖線で示
すように環状セット用溝48の溝幅の半分程度のゴム幅を
有するとともに、環状セット用溝48の2つの溝側面48A
から離間して溝底面48B の中央部に配置できる外周およ
び内周を有する半径方向サイズに成形する。
【0026】そして、図12に示すように、対向して配置
される2つの環状溝用リングブロック49は、対向面が上
狭まりの溝側面40A を有し、溝側面40A の上端部にそれ
ぞれ張出フランジ42を備えている。弁本体26の周辺部シ
ール面側に形成した環状セット用溝48内の幅方向中央部
にシールゴム27を載置する。次に、環状溝用リングブロ
ック49の一方をシールゴム27の内周面50A と環状セット
用溝48を形成する小さい半径側の溝側面48A との間に、
また、他方の環状溝用リングブロック49をシールゴム27
の外周面50B と環状セット用溝48を形成する大きい半径
側の溝側面48Aとのなす空間にそれぞれ上方から押し込
みながら、図13に示すように、円周方向に配置したボル
ト50を用いて環状溝用リングブロック49を弁本体26にね
じ込み固定する。
【0027】これにより、シールゴム27の幅方向両端部
を張出フランジ42で拘束させるとシールゴム27のシール
面側は外側に突き出た湾曲形状になるとともに、シール
ゴム27は矢印で示すように反シール面側27A で小さくシ
ール面側27B で大きい応力分布になるように溝側面40A
から内向きの圧力を受けて圧縮状態でセットされる。こ
の実施の形態では、結果的に2つの環状溝用リングブロ
ック49が離間して対向する上狭まりの溝側面40A と環状
セット用溝48の溝底面48B と張出フランジ42とで形成さ
れる環状溝40内にシールゴム27を圧縮状態でセットする
ことになり、前記のケースと同様の作用、効果が得られ
る。
【0028】本発明に係る高炉のガスシール弁構造によ
れば、シールゴムに発生する局部的な引張り応力が大幅
に低減され、シールゴムの寿命が、従来、1年程度であ
ったのに対して本発明では3年程度に延長することがで
きた。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る高炉の
ガスシール弁構造によれば、シールゴムに作用する局部
的な引張り応力が、シールゴムに予め付与してある圧縮
応力と相殺されるため、引張り応力が低減され、シール
ゴムの亀裂発生を確実に防止することができ、ガスシー
ル弁の寿命延長が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高炉のガスシール弁構造を示す断
面図である。
【図2】本発明に係る弁本体の環状溝にセットされたシ
ールゴムの構造例を示す斜視図である。
【図3】本発明に係るゴムガイド用リング治具にシール
ゴムを押し込む状況を示す説明図である。
【図4】本発明に係るシールゴムを収納したゴムガイド
用リング治具を弁本体に設けた環状溝上に載置した状況
を示す斜視図である。
【図5】本発明に係るゴムガイド用リング治具を用いて
シールゴムを弁本体に設けた環状溝内に挿入する状況を
示す説明図である。
【図6】本発明に係るゴムガイド用リング治具を用いて
シールゴムを弁本体に設けた環状溝内に挿入完了した状
況を示す説明図である。
【図7】本発明に係るシールゴムを弁本体に設けた環状
溝内にセットした状況を示す説明図である。
【図8】本発明に係るシールゴムをゴムガイド用リング
ブロック内に収納して弁本体に設けた環状溝内に挿入
し、セットを完了するまでの過程を示す説明図であり、
(A) はシールゴムの原形、(B) はシールゴムを収納した
ゴムガイド用リング治具、(C) は環状溝内に挿入したゴ
ムガイド用リング治具、(D) は環状溝内にセットしたシ
ールゴムを示す。
【図9】本発明に係るシールゴムを環状溝内に押し込む
構造を示す説明図である。
【図10】本発明に係る環状溝内にシールゴムを押し込
み、張出フランジを備えたリング状基端部を環状溝の溝
側面上端部近傍にボルトを用いて固定し、シールゴムの
幅方向両端部を保持させる構造を示す説明図である。
【図11】本発明に係る幅方向断面を長方形状に成形した
シールゴムを環状セット用溝の中央部に配置する状況を
示説明図である。
【図12】本発明に係る2つの環状溝用リングブロックを
シールゴムと環状セット用溝に形成した溝側面とのなす
空間にそれぞれ上方から押し込む状況を示す説明図であ
る。
【図13】本発明に係る環状溝用リングブロックを円周方
向に配置したボルトを用いて弁本体にねじ込み固定する
状況を示す説明図である。
【図14】従来に係るベルレス式高炉の炉頂装入装置を示
す概略縦断面図である。
【図15】従来に係る高炉炉頂装入装置のガスシール弁構
造を示す断面図である。
【図16】図15のA部を示す部分拡大断面図である。
【図17】従来に係る高炉炉頂装入装置のガスシール弁を
用いてガスシールを行う場合のシール状況を示す説明図
である。
【図18】従来に係る他の高炉炉頂装入装置のガスシール
弁構造を示す断面図である。
【図19】従来に係るさらに他の高炉炉頂装入装置のガス
シール弁構造を示す断面図である。
【図20】従来に係る高炉のガスシール弁を用いてガスシ
ールを行う場合のシール状況を示す説明図である。
【符号の説明】
1 高炉 2 炉内原料 3 旋回シュート 4 垂直シュート 5 シュート駆動装置 6 上部シール弁 7 下部シール弁 8 集合ホッパ 9 流調ゲート 10 炉頂バンカ 11 原料 12 ヘッドシュート 13 切替えシュート 14 装入コンベヤ 15、16、17、18 切替えバルブ 19 1次均圧ガス管 20 2次均圧ガス管 21 排圧ガス回収管 22 排圧ガス放出管 23 均排圧ガス管 24 駆動軸 25 レバー 26 弁本体 27 シールゴム 28 押え金具 29 弁座 30 割れ 31 凸部 32 フランジ部 33 外周面 34 シールゴム曲面 35 押え金具曲面 36 空間 37 取付ボルト 38 ケース 39 取付座 40 環状溝 40A 、48A 溝側面 40B 、48B 溝底面 41 ゴム側面 42 張出フランジ 43 ゴムガイド用リング治具 44A 内側リング 44B 外側リング 45 スペーサ 46 リング状基端部 47、50 ボルト 48 環状セット用溝 49 環状溝用リングブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F27D 7/06 F27D 7/06 B

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の弁座に対向して配置される円盤
    状の弁本体の周辺部シール面側にリング状のシールゴム
    を設けた竪型炉のガスシール弁構造において、前記弁本
    体の周辺部シール面側に該弁本体半径方向に離間して対
    向する2つの溝側面および溝底面からなる環状溝を形成
    し、この環状溝内に前記リング状のシールゴムをシール
    面が外側に突き出した湾曲形状にセットし、前記シール
    ゴムの幅方向両端部を前記環状溝の溝側面上端に対向し
    て配設した張出フランジにより上方から拘束し、中間部
    分をシール面として露出させたことを特徴とする竪型炉
    のガスシール弁構造。
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