JP2002256284A - 水洗トイレの水垢防止洗浄液 - Google Patents

水洗トイレの水垢防止洗浄液

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JP2002256284A
JP2002256284A JP2001053272A JP2001053272A JP2002256284A JP 2002256284 A JP2002256284 A JP 2002256284A JP 2001053272 A JP2001053272 A JP 2001053272A JP 2001053272 A JP2001053272 A JP 2001053272A JP 2002256284 A JP2002256284 A JP 2002256284A
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acid
ester
toilet
tank
water
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JP2001053272A
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English (en)
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Masao Fukuda
政雄 福田
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メンテナンスが簡単で、水垢防止効果が長期
持続する水洗トイレの水垢防止方法。 【解決手段】 HLB1.5〜17のエステル基含有化
合物を含有することを特徴とする自動供給装置を備えた
水洗トイレ用水垢防止洗浄液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水洗トイレの水垢防
止洗浄液に関し、更に詳しくは自動供給装置を備えた水
洗トイレ用の水垢防止洗浄液に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、酸性物質の水溶液を便器の洗浄水
に注入してトイレ排水を弱酸性に保持してトイレ排水管
のスケール(尿石)を防止する方法が知られている(特
開昭61−246281号公報)が、便器などの衛生陶
器への水垢防止には効果はない。尿石は排尿中の可溶性
のカルシウムイオンが、アンモニア(尿中の尿素が微生
物により分解されて発生したもの)の作用を受けて不溶
化して、便器の排水口トラップなどに沈着したものであ
るのに対し、水垢は排水口トラップより上部の便器のボ
ール面や喫水部に茶褐色あるいはうすい黒色の汚れとし
て付着したものである。水垢が形成されるメカニズムと
しては、先ず水道水中に含まれるケイ酸(塩)が陶器表
面にシリカスケールとして付着し、次に水道水中に含ま
れる鉄分、カルシウム分、カーボンなどがこのシリカス
ケールに混じることで茶褐色から黒色の水垢になると考
えられている。水垢は非常に頑固な汚れであり、塩酸な
どの強酸、苛性ソーダなどの強アルカリ、漂白剤などを
用いても除去することは非常に困難である。したがっ
て、水洗トイレを綺麗に保つためには水垢を衛生陶器に
付着させないことが肝要である。このような水垢防止薬
剤としてはカチオン界面活性剤を含む組成物(特開昭6
1−157591、特開平12−198999号公報)
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記組
成物は水溶液であるため、便器を水垢から護るためには
薬剤を毎日便器に振りかける必要があるなど、日常のメ
ンテナンス面で非常に不便である。こうした背景から、
メンテナンスが簡単で水垢防止効果が長期持続する水洗
トイレの水垢防止方法の出現が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題に
ついて鋭意研究した結果、本発明に到達した。すなわち
本発明は、HLB1.5〜17のエステル基含有化合物
(A)を含有することを特徴とする自動供給装置を備え
た水洗トイレ用水垢防止洗浄液である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において水洗トイレとして
は、洗浄液の自動供給装置を備え、陶器製の便器、貯水
槽、手洗器などから構成される洋式水洗トイレ、和式水
洗トイレ、男子用水洗トイレなどの水洗トイレが挙げら
れる。本発明の水垢防止剤の有効成分である(A)とし
ては、HLBが1.5〜17で、分子中に少なくとも1
個のカルボン酸エステル基を含有する20℃で液状、ペ
ースト状または固状の化合物が挙げられる。ここで、H
LB(Hydrophile-Lipophile Balance)とは、グリフィ
ンの理論に基づいて求められる親水性と親油性のつり合
いを示す指標である。
【0006】(A)を構成するカルボン酸(a)として
は、飽和もしくは不飽和の脂肪族、脂環式、芳香族カル
ボン酸および天然油脂脂肪酸が挙げられる。飽和もしく
は不飽和の脂肪族カルボン酸(炭素数2〜32)として
は、モノカルボン酸[ヘプタン酸、オクタン酸、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、モンタン酸、ウン
デシレン酸、オレイン酸、エルカ酸、オキシカルボン酸
(グリコール酸、乳酸、グリセリン酸など)、ポリ(2
価〜4価またはそれ以上)カルボン酸〔ジカルボン酸
[コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、フマル酸、イ
タコン酸、オキシカルボン酸(酒石酸、リンゴ酸な
ど)]、3価〜4価またはそれ以上のポリカルボン酸
[1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘ
キサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−
メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、オキシカル
ボン酸(クエン酸など)など]など〕;飽和もしくは不
飽和の脂環式カルボン酸(炭素数6〜50)としては、
モノカルボン酸(シクロヘキサンカルボン酸など)、ポ
リ(2価〜4価またはそれ以上)カルボン酸〔ジカルボ
ン酸(1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ダイマー
酸など)、3〜4価またはそれ以上のポリカルボン酸
(1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸な
ど)〕;芳香族カルボン酸(炭素数7〜16)しては、
モノカルボン酸(安息香酸、p−t−ブチル安息香酸、
サリチル酸、2−ナフタレンカルボン酸など)、ポリ
(2価〜4価またはそれ以上)カルボン酸〔ジカルボン
酸(フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、2,6−
ナフタレンジカルボン酸など)、3価〜4価またはそれ
以上のポリカルボン酸(1,2,4−ベンゼントリカル
ボン酸、ピロメリット酸など)〕、天然油脂脂肪酸(炭
素数4〜24)としては、ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪
酸、コーン油脂肪酸などが挙げられる。これらのうち水
垢防止性の観点から好ましいのは、炭素数6〜32の脂
肪族カルボン酸、炭素数7〜16の芳香族カルボン酸お
よび/または天然油脂脂肪酸、とくに好ましいのは炭素
数6〜32の脂肪族カルボン酸、天然油脂脂肪酸であ
る。
【0007】(A)を構成する水酸基含有化合物(b)
としては、下記アルコール(i)、(ii)および(i
ii)、並びにこれらのアルコールおよびフェノールの
アルキレンオキシド(炭素数2〜4、以下同様)付加物
であるポリオキシアルキレン化合物〔数平均分子量(以
下Mnと略記)5,000以下〕が挙げられる。(i)
モノオール〔脂肪族(炭素数1〜20、例えばメタノー
ル、n−、i−およびsec−ブタノール、2−エチル
ヘキサノール、ラウリルアルコール、ステアリルアルコ
ール、オレイルアルコール)、脂環式(炭素数6〜1
6、例えばシクロペンタノール、シクロヘキサノー
ル)、芳香脂肪族(炭素数7〜16、例えばベンジルア
ルコール、シンナミルアルコール)など〕(ii)ジオ
ール〔脂肪族(炭素数2〜12、例えばエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、トリメチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ネオペンチルグリコール)、脂環式(炭素数6〜2
0、例えばシクロヘキサン−1,2−、1,3−および
1,4−ジオール、シクロペンタン−1,2−および
1,3−ジオール、水素添加ビスフェノールA)、芳香
脂肪族(炭素数8〜16、例えばジヒドロキシメチルベ
ンゼン)など〕(iii)ポリオール(3〜8価)〔脂
肪族(炭素数3〜20、例えばグリセリン、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオ
ール、ジグリセリン、テトラグリセリン、ヘキサグリセ
リン、デカグリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビ
タン、ソルビトール、シュークロース)など〕
【0008】上記フェノールとしては、1価フェノール
〔単環(炭素数6〜20、例えばフェノール、クレゾー
ル、ブチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフ
ェノール)、多環(炭素数10〜20、例えばフェニル
フェノール、ナフトール)など〕;2価フェノール〔単
環(炭素数6〜16、例えばハイドロキノン、レゾルシ
ン)、多環(炭素数13〜20、例えばビスフェノール
F、ビスフェノールA、ビスフェノールS)など〕;3
価〜4価またはそれ以上のフェノール〔単環(炭素数6
〜16、例えば1,3,5−トリヒドロキシベンゼ
ン)、多環(炭素数13〜20、例えば2,3,4−ト
リヒドロキシベンゾフェノン)など〕などが挙げられ
る。上記水酸基含有化合物(b)のうち好ましいのは、
多価アルコールおよびポリオキシアルキレン化合物から
なる群から選ばれる分子量62〜2,000(Mn)の
水酸基含有化合物である。
【0009】(A)の具体例としては、20℃で液状の
もの(Aイ)および20℃で固状またはペースト状のも
の(Aロ)が挙げられる。(Aイ)としては、(Aイ
1)多価アルコールと脂肪族飽和モノカルボン酸とのエ
ステル(プロピレングリコール−オクタン酸モノエステ
ル、グリセリン−ラウリン酸モノエステル、テトラグリ
セリン−ラウリン酸モノエステル、デカグリセリン−ラ
ウリン酸モノエステル、ソルビタン−ラウリン酸モノエ
ステルなど);(Aイ2)多価アルコールと脂肪族不飽
和モノカルボン酸とのエステル(プロピレングリコール
−オレイン酸モノエステル、ジグリセリン−オレイン酸
モノエステル、デカグリセリン−エルカ酸モノエステ
ル、ソルビタン−オレイン酸トリエステル、テトラグリ
セリン−オレイン酸ペンタエステル、デカグリセリン−
オレイン酸デカエステルなど);(Aイ3)多価アルコ
ールと脂肪族飽和ジカルボン酸とのエステル(グリセリ
ン−コハク酸ジエステル、テトラグリセリン−アジピン
酸ジエステルなど);(Aイ4)多価アルコールと脂肪
族不飽和ジカルボン酸とのエステル(グリセリン−フマ
ル酸ジエステル、デカグリセリン−イタコン酸ジエステ
ルなど);(Aイ5)多価アルコールと脂肪族オキシカ
ルボン酸とのエステル(グリセリン−乳酸モノエステ
ル、グリセリン−グリセリン脂肪酸モノエステル、デカ
グリセリン−リンゴ酸ジエステルなど);(Aイ6)多
価アルコールと芳香族モノカルボン酸とのエステル(グ
リセリン−安息香酸モノエステル、ジグリセリン−サリ
チル酸モノエステル、テトラグリセリン−安息香酸ペン
タエステル、デカグリセリン−安息香酸デカエステルな
ど);(Aイ7)多価アルコールと芳香族ジカルボン酸
とのエステル(プロピレングリコール−フタル酸ジエス
テル、ジグリセリン−フタル酸ジエステルなど);(A
イ8)ポリオキシアルキレン化合物(Mn200〜2,
000、以下同じ)と脂肪族飽和モノカルボン酸とのエ
ステル〔ポリエチレングリコール−ラウリン酸モノエス
テル、ポリエチレングリコール−2−エチルヘキサン酸
ジエステル、ポリエチレングリコール−ラウリン酸ジエ
ステル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル−
ラウリン酸モノエステル、ポリエチレングリコールモノ
オクチルエーテル−ラウリン酸モノエステルなど〕;
(Aイ9)ポリオキシアルキレン化合物と脂肪族不飽和
モノカルボン酸エステル〔ポリエチレングリコール−オ
レイン酸モノエステル、ポリエチレングリコール−オレ
イン酸ジエステル、ポリエチレングリコールモノメチル
エーテル−オレイン酸モノエステル、ポリエチレングリ
コールモノオクチルエーテル−オレイン酸モノエステル
など〕;(Aイ10)ポリオキシアルキレン化合物と脂
肪族飽和ジカルボン酸とのエステル〔ポリエチレングリ
コール−コハク酸ジエステル、ポリエチレングリコール
−アジピン酸モノエステルなど〕;(Aイ11)ポリオ
キシアルキレン化合物と脂肪族不飽和ジカルボン酸との
エステル〔ポリエチレングリコール−フマル酸ジエステ
ル、ポリエチレングリコール−イタコン酸モノエステル
など〕(Aイ12)ポリオキシアルキレンポリオールと
脂肪族オキシカルボン酸とのエステル〔ポリエチレング
リコールモノヘキシルエーテル−乳酸モノエステル、ポ
リエチレングリコールグルタル酸ジエステルなど〕;
(Aイ13)ポリオキシアルキレン化合物と芳香族モノ
カルボン酸とのエステル〔ポリエチレングリコール−安
息香酸ジエステル、ポリエチレングリコール−サリチル
酸モノエステルなど〕;(Aイ14)ポリオキシアルキ
レン化合物と芳香族ジカルボン酸とのエステル〔ポリエ
チレングリコール−フタル酸ジエステル、ポリエチレン
グリコール−イソフタル酸ジエステルなど〕などが挙げ
られる。これらのうち水垢防止性の観点から好ましいで
は(Aイ1)、(Aイ2)、(Aイ6)、(Aイ8)、
(Aイ9)および(Aイ13)である。
【0010】(Aロ)としては、(Aロ1)多価アルコ
ールと脂肪族モノカルボン酸とのエステル(エチレング
リコール−ステアリン酸モノエステル、プロピレングリ
コール−パルミチン酸モノエステル、プロピレングリコ
ール−ステアリン酸モノエステル、グリセリン−ステア
リン酸モノエステル、ヘキサグリセリン−ステアリン酸
モノエステル、ソルビタン−パルミチン酸モノエステ
ル、シュークロース−オレイン酸モノエステル、ペンタ
エリスリトール−乳酸モノエステルなど);(Aロ2)
多価アルコールとポリカルボン酸とのエステル(トリメ
チロールプロパン−アゼライン酸ジエステル、ペンタエ
リスリトール−アジピン酸ジエステル、ペンタエリスリ
トール−フマル酸ジエステル、トリメチロールプロパン
−イタコン酸ジエステル、トリメチロールプロパン−リ
ンゴ酸ジエステルなど);(Aロ3)多価アルコールと
脂環式モノカルボン酸とのエステル(エチレングリコー
ル−シクロヘキサンカルボン酸ジエステル、グリセリン
−シクロヘキサンカルボン酸トリエステルなど);(A
ロ4)多価アルコールと脂環式ポリカルボン酸とのエス
テル(ソルビタン−1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸ジエステルなど);(Aロ5)多価アルコールと天然
油脂脂肪酸とのエステル(グリセリン−ヤシ油脂肪酸エ
ステル、シュークロース−パーム油脂肪酸エステルな
ど);(Aロ6)ポリオキシアルキレン化合物と脂肪族
モノカルボン酸とのエステル〔ポリエチレングリコール
−ラウリン酸ジエステル、ポリエチレングリコールモノ
メチルエーテル−ミリスチン酸モノエステル、ポリエチ
レングリコール−ステアリン酸モノエステル、ポリ〔エ
チレン/プロピレン[エチレンオキシド(以下EOと略
記)/プロピレンオキシド(以下POと略記)重量比=
90/10、ランダム付加]〕グリコールモノオクチル
エーテル−ステアリン酸モノエステル、ポリエチレング
リコール−オレイン酸モノエステル、ポリエチレングリ
コール−オレイン酸ジエステル、ポリ[ブチレン−エチ
レン(1,4−ブチレンオキシド/EO重量比=25/
75、ブロック付加)]グリコールモノメチルエーテル
−オレイン酸モノエステル、ポリエチレングリコールモ
ノオクチルエーテル−オレイン酸モノエステルなど〕;
(Aロ7)ポリオキシアルキレン化合物と脂肪族ポリカ
ルボン酸エステル〔ポリエチレングリコール−アジピン
酸ジエステル、ポリエチレングリコール−アゼライン酸
モノエステル、ポリエチレングリコール−フマル酸ジエ
ステル、ポリエチレングリコール−イタコン酸ジエステ
ル、ポリ[エチレン−プロピレン(EO/PO重量比=
90/10)、ブロック付加]グリコール−酒石酸ジエ
ステル、ポリエチレングリコール−リンゴ酸ジエステル
など〕;(Aロ8)ポリオキシアルキレン化合物と脂環
式モノカルボン酸とのエステル〔ポリエチレングリコー
ル−シクロヘキサンカルボン酸ジエステルなど〕;(A
ロ9)ポリオキシアルキレン化合物と脂環式ポリカルボ
ン酸とのエステル〔ポリエチレングリコール−1,4−
シクロヘキサンジカルボン酸ジエステルなど〕(Aロ1
0)多価アルコールと天然油脂脂肪酸とのエステルのア
ルキレンオキシド付加物〔グリセリンヤシ油脂肪酸エス
テル−EO30モル付加物、ソルビタンパーム油脂肪酸
エステル−EO23モル付加物など〕などが挙げられ
る。(Aロ)の中では、(Aロ1)、(Aロ5)、(A
ロ6)および(Aロ10)が、水垢防止性の観点から好
ましい。
【0011】本発明における徐溶化剤(B)は、20℃
で固状の化合物であって、水に触れることにより徐々に
溶解する性質を有している化合物である。(B)として
は、芳香環含有エステル〔芳香族カルボン酸のエステル
(B1)、(B1)を除く芳香環含有アルコールのエス
テル(B2)〕、高分子量(Mn10,000〜50
0,000)ポリオキシアルキレン(アルキレンの炭素
数2〜4)化合物(B3)などが挙げられる。(B1)
を構成する芳香族カルボン酸としては、前記(a)に例
示したものが挙げられる。(B1)を構成するアルコー
ルとしては、前記(b)に例示したものが挙げられる。
【0012】上記(B1)は、上記芳香族カルボン酸と
アルコールとの脱水縮合反応で得られるものであっても
よいし、また芳香族カルボン酸にアルキレンオキシドを
直接付加させて得られるものであってもよい。芳香族カ
ルボン酸のエステル(B1)の具体例としては、芳香族
モノカルボン酸とモノオールとのエステル(2−ブトキ
シエトキシナフタレンカルボン酸エステルなど);芳香
族モノカルボン酸とジオールとのエステル(または芳香
族モノカルボン酸のアルキレンオキシド付加物)〔2−
(2−ヒドロキシエチル)ナフタレンカルボン酸エステ
ル、2−ナフタレンカルボン酸のEO2モル付加物な
ど〕;芳香族モノカルボン酸と多価(3〜8価)アルコ
ールとのエステル(2−ナフタレンカルボン酸とトリメ
チロールプロパンのEO2モル付加物とのエステル化
物、2−ナフタレンカルボン酸とソルビトールのEO5
モル付加物とのエステル化物など);芳香族ポリカルボ
ン酸とモノオールとのエステル〔ビス(2−メトキシエ
チル)イソフタレート、ビス(2−メトキシエチル)テ
レフタレート、1,2,4−トリス(2−メトキシエチ
ル)ベンゼントリカルボキシレートなど〕;芳香族ポリ
カルボン酸とジオールとのエステル(または芳香族ポリ
カルボン酸のアルキレンオキシド付加物)〔ビス(2−
ヒドロキシエチル)イソフタレート、ビス(2−ヒドロ
キシエチル)テレフタレート、1,2,4−トリス(2
−ヒドロキシエチル)ベンゼントリカルボキシレートな
ど〕;芳香族ポリカルボン酸と多価(3〜8価)アルコ
ールとのエステル(テレフタル酸とトリメチロールプロ
パンのEO3モル付加物とのエステル化物、イソフタル
酸とソルビトールのEO5モル付加物とのエステル化
物、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸とトリメチロ
ールプロパンのEO3モル付加物とのエステル化物な
ど)およびこれらの混合物が挙げられる。これらの中で
は、徐溶化剤の保形性および効果の長期持続性のバラン
スの観点から好ましいのは、芳香族ポリカルボン酸とジ
オールとのエステル(又は芳香族ポリカルボン酸のアル
キレンオキシド付加物)、芳香族ポリカルボン酸と多価
(3〜8価)アルコールとのエステル、さらに好ましい
のは芳香族ジカルボン酸とジオールとのエステル(又は
芳香族ジカルボン酸のアルキレンオキシド付加物)、芳
香族ジカルボン酸と多価(3〜8価)のアルコールとの
エステル、とくに好ましいのはビス(2−ヒドロキシエ
チル)イソフタレートおよびビス(2−ヒドロキシエチ
ル)テレフタレートである。
【0013】(B2)を構成する芳香環含有アルコール
としては、芳香脂肪族アルコール〔モノオール(炭素数
7〜16、例えばベンジルアルコール、シンナミルアル
コール)、ジオール(炭素数8〜16,例えばビスヒド
ロキシエチルベンゼン)など〕、前記例示したフェノー
ルのアルキレンオキシド1〜4モル付加物などが挙げら
れる。(B2)を構成するカルボン酸としては、モノカ
ルボン酸〔脂肪族(炭素数12〜24、例えばラウリン
酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸)、脂環
式(炭素数7〜13、例えばシクロヘキサンカルボン
酸)、芳香脂肪族(炭素数8〜16、例えばフェニル酢
酸、p−メトキシフェニル酢酸)〕;ジカルボン酸〔脂
肪族(炭素数2〜12、例えばシュウ酸、フマル酸、ア
ジピン酸、1,10−デカンジカルボン酸)、脂環式
(炭素数8〜18、例えばシクロヘキサンジカルボン
酸)、芳香脂肪族(炭素数10〜18、例えばベンゼン
ジ酢酸)など〕;3価またはそれ以上のポリカルボン酸
〔脂肪族(炭素数7〜16、例えば1,2,4−ブタン
トリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン
酸)、脂環式(炭素数9〜16、例えば1,2,4−シ
クロヘキサントリカルボン酸)、芳香脂肪族(炭素数1
2〜18、例えばベンゼントリ酢酸)など〕などが挙げ
られる。
【0014】芳香環含有アルコールのエステル(B2)
の具体例としては、単環フェノールEO付加物とモノカ
ルボン酸とのモノエステル(フェノキシエチルミリスチ
レート、フェノキシエチルステアレートなど);単環フ
ェノールEO付加物とジカルボン酸とのジエステル〔ビ
ス(2−フェノキシエチル)フマレート、ビス(2−フ
ェノキシエチル)アジペート、ビス(2−フェノキシエ
チル)フマレート、ベンゼンジ(酢酸−2−フェノキシ
エチレート)など〕;単環フェノールEO付加物と3価
またはそれ以上のポリカルボン酸とのポリエステル
〔1,2,4−ブタントリカルボン酸トリ(2−フェノ
キシエチレート)、1,2,5−ヘキサントリカルボン
酸トリ(2−フェノキシエチレート)など〕;多環フェ
ノールEO付加物とモノカルボン酸とのジエステル〔ビ
ス(2−ヒドロキシエチル)ナフタリンジラウレート、
ビス(2−ヒドロキシエチル)ナフタリンジステアレー
トなど〕;多環フェノールEO付加物とジカルボン酸と
のジ−およびポリ−エステル〔ビス(2−ヒドロキシエ
チル)ナフタリンフマレート、ビス(2−ヒドロキシエ
チル)ナフタリンアジペートなど〕;多環フェノールE
O付加物と3価以上のポリカルボン酸とのトリ−および
ポリ−エステル〔ビス(2−ヒドロキシエチル)ナフタ
リンと1,2,4−ブタントリカルボン酸とのエステル
化物、ビス(2−ヒドロキシエチル)ナフタリンと1,
2,4−シクロヘキサントリカルボン酸とのエステル化
物など〕などが挙げられる。
【0015】これらの中で徐溶化剤の保形性および効果
の長期持続性のバランスの観点から好ましいのは、単環
フェノールEO付加物とジカルボン酸とのジエステル、
単環フェノールEO付加物と3価またはポリカルボン酸
とのポリエステルであり、さらに好ましいのは単環フェ
ノールEO付加物とトリカルボン酸とのトリエステルで
あり、とくに好ましいのは1,2,4−ブタントリカル
ボン酸トリ(2−フェノキシエチレート)である。
【0016】(B3)としては、ポリエチレングリコー
ル、ポリ[エチレン−プロピレン(EO/PO重量比=
99/1〜20/80、付加形式はブロック、ランダム
いずれでもよい)]グリコール、ポリ[エチレン−ブチ
レン(EO/1,2−、2,3−および1,4−ブチレ
ンオキシド重量比=99/1〜20/80、付加形式は
ブロック、ランダムいずれでもよい)]グリコール、並
びにこれらの化合物の末端を疎水基〔例えば、炭化水素
基(炭素数8〜30)、アルキロイル基(炭素数8〜3
0)〕で封鎖した化合物、ジイソシアネート(炭素数8
〜20、例えばトリレンジイソシアネート、ジフェニル
メタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート
など)および/またはジカルボン酸(炭素数2〜18、
例えばシュウ酸、フマル酸、アジピン酸、アゼライン
酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸など)で結
合した化合物などが挙げられる。これらの中で徐溶化剤
の保形性および効果の長期持続性のバランスの観点から
好ましいのはポリエチレングリコール、ポリ(エチレン
−プロピレン)グリコールおよびこれらの化合物の末端
を疎水基で封鎖した化合物、さらに好ましいのはポリ
(エチレン−プロピレン)グリコール、およびとくに好
ましいのはポリエチレングリコールである。
【0017】上記例示した(B)は単独でも混合物でも
使用できる。(B1)、(B2)および(B3)のうち
では水垢防止性の観点から好ましいのは、(B1)およ
び/または(B3)、さらに好ましいのは(B1)単
独、および(B1)と(B3)の併用〔(B1)/(B
3)重量比=5/95〜95/5〕である。
【0018】(B)の融点(測定法:微量融点計)は通
常45℃以上、取り扱いの観点から好ましくは50〜2
00℃、さらに好ましくは55〜150℃であり、20
℃での溶解度(g/100gH2O)は、効果の長期持
続性の観点から、好ましくは少なくとも0.01、さら
に好ましくは0.02〜10、とくに好ましくは0.0
3〜3である。
【0019】本発明において、水垢防止剤は(A)、ま
たは(A)と(B)からなり、(A)と(B)を併用す
る場合は、(A)と(B)の使用重量割合は、水垢防止
剤の持続性の観点から、好ましくは(60/40)〜
(5/95)、さらに好ましくは(40/60)〜(1
0/90)である。また、(A)と(B)を併用する場
合の組み合わせにおいて、水垢防止性と効果の長期持続
性の観点から好ましいのは、前記(Aイ)と(B)また
は(Aロ)と(B)の組み合わせ、さらに好ましいのは
(Aイ)と(B1)および/または(B3)の組み合わ
せ、とくに好ましいのは(Aイ)と(B1)単独、およ
び(B1)と(B3)の組み合わせである。
【0020】本発明においては、上記成分に加えて溶解
速度調整成分(C)が使用できる。(C)としては、低
揮発性(沸点が150℃以上)で、20℃での溶解度
(g/100gH2O)が30以上の化合物、例えば
(C1)炭素数2〜6のアルキレングリコール(エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、トリメチレング
リコール、1,2−、1,3−、2,3−および1,4
−ブチレングリコール、1,6−ヘキシレングリコール
など)、(C2)炭素数3〜10の3価またはそれ以上
の多価アルコール(グリセリン、ジグリセリン、トリメ
チロールプロパンなど)、(C3)分子量100〜Mn
10,000未満のポリオキシアルキレングリコール)
〔ポリプロピレングリコール(分子量250以下)、ポ
リエチレングリコール(Mn10,000未満)など〕
が挙げられる。これらの中で好ましいのは、(A)と
(B)との相溶性の観点から、(C2)および(C3)
である。(C)の使用量は、(A)と(B)の合計量に
対して通常0〜30重量%、好ましくは5〜20重量%
である。
【0021】本発明の水垢防止剤には、その他の成分
(D)として界面活性剤、着色剤、香料、消臭剤、漂白
剤、増量剤およびその他の添加剤を加えることができ
る。
【0022】界面活性剤としては、非イオン界面活性剤
〔ただし、前記の(A)、(B)は除く〕およびアニオ
ン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤な
どが挙げられる。非イオン界面活性剤としては、例え
ば、アルキレンオキシド付加型非イオン界面活性剤[高
級アルコール(炭素数8〜18)、アルキルフェノール
(炭素数10〜24)、高級脂肪酸(炭素数12〜2
4)または高級アルキルアミン(炭素数8〜24)等に
直接アルキレンオキシドを付加させたもの(分子量15
8〜Mn200,000);グリコール(炭素数2〜1
2)にアルキレンオキシドを付加させて得られるポリオ
キシアルキレングリコール(分子量150〜Mn6,0
00)に高級脂肪酸(炭素数12〜24)などを反応さ
せたもの;多価アルコール(炭素数2〜12、例えばエ
チレングリコール、プロピレングリコール、グリセリ
ン、ペンタエリスリトール、ソルビタンなどの2価〜8
価またはそれ以上の多価アルコール)に高級脂肪酸(炭
素数12〜24)を反応させて得られたエステル化物に
アルキレンオキシドを付加させたもの(分子量250〜
Mn30,000)、多価アルコール(前記のもの)ア
ルキル(炭素数3〜60)エーテルにアルキレンオキシ
ドを付加させたもの(分子量120〜Mn30,00
0)など]、および多価アルコール(前記のもの)アル
キル(炭素数3〜60)エーテルなどが挙げられる。
【0023】アニオン界面活性剤としては、例えば、カ
ルボン酸(炭素数8〜22の飽和または不飽和脂肪酸)
またはその塩(ナトリウム、カリウム、アンモニウム、
アルカノールアミンなどの塩)、カルボキシメチル化物
の塩(炭素数8〜16の脂肪族アルコールおよび/また
はそのEO(1〜10モル)付加物などのカルボキシメ
チル化物の塩など)、硫酸エステル塩[高級アルコール
硫酸エステル塩(炭素数8〜16の脂肪族アルコールの
硫酸エステル塩など)]、高級アルキルエーテル硫酸エ
ステル塩[炭素数8〜18の脂肪族アルコールのEO
(1〜10モル)付加物の硫酸エステル塩]、硫酸化油
(天然の不飽和油脂または不飽和のロウをそのまま硫酸
化して中和したもの)、硫酸化脂肪酸エステル(不飽和
脂肪酸の低級アルコールエステルを硫酸化して中和した
もの)、硫酸化オレフィン(炭素数12〜18のオレフ
ィンを硫酸化して中和したもの)、スルホン酸塩[アル
キルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホ
ン酸塩、スルホコハク酸ジエステル型、α−オレフィン
(炭素数12〜18)スルホン酸塩、イゲポンT型な
ど]およびリン酸エステル塩[高級アルコール(炭素数
8〜60)EO付加物リン酸エステル塩、アルキル(炭
素数4〜60)フェノールEO付加物リン酸エステル塩
など]が挙げられる。
【0024】カチオン界面活性剤としては、第4級アン
モニウム塩型[テトラアルキル(炭素数4〜100)ア
ンモニウム塩、例えばラウリルトリメチルアンモニウム
クロライド、ジデシルジメチルアンモニウムクロライ
ド、ジオクチルジメチルアンモニウムブロマイド、ステ
アリルトリメチルアンモニウムブロマイド;トリアルキ
ル(炭素数3〜80)ベンジルアンモニウム塩、例えば
ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド(塩
化ベンザルコニウム);アルキル(炭素数2〜60)ピ
リジニウム塩、例えばセチルピリジニウムクロライド;
ポリオキシアルキレン(炭素数2〜4)トリアルキルア
ンモニウム塩、例えばポリオキシエチレントリメチルア
ンモニウムクロライド;サパミン型第4級アンモニウム
塩、例えばステアラミドエチルジエチルメチルアンモニ
ウムメトサルフェート]、アミン塩型[脂肪族高級アミ
ン(炭素数12〜60、例えばラウリルアミン、ステア
リルアミン、セチルアミン、硬化牛脂アミン、ロジンア
ミンなど)無機酸(塩酸、硫酸、硝酸およびリン酸な
ど)塩または有機酸(炭素数2〜22、例えば酢酸、プ
ロピオン酸、ラウリル酸、オレイン酸、安息香酸、コハ
ク酸、アジピン酸、アゼライン酸など)塩;脂肪族アミ
ン(炭素数1〜30)のEO付加物などの無機酸(前記
のもの)塩または有機酸(前記のもの)塩;3級アミン
(トリエタノールアミンモノステアレート、ステアラミ
ドエチルジエチルメチルエタノールアミンなど)の無機
酸(前記のもの)塩または有機酸(前記のもの)塩な
ど]などが挙げられる。
【0025】両性界面活性剤としては、アミノ酸型両性
界面活性剤[高級アルキルアミン(炭素数12〜18)
のプロピオン酸ナトリウムなど]、ベタイン型両性界面
活性剤[アルキル(炭素数12〜18)ジメチルベタイ
ン]、硫酸エステル塩型両性界面活性剤[高級アルキル
(炭素数8〜18)アミンの硫酸エステルナトリウム
塩、ヒドロキシエチルイミダゾリン硫酸エステルナトリ
ウム塩など]、スルホン酸塩型両性界面活性剤(ペンタ
デシルスルフォタウリン、イミダゾリンスルホン酸な
ど)、リン酸エステル塩型両性界面活性剤[グリセリン
高級脂肪酸(炭素数8〜22)エステル化物のリン酸エ
ステルアミン塩]などが挙げられる。
【0026】これらの中で、(A)および(B)との相
溶性の観点から好ましいのは、非イオン界面活性剤であ
り、その使用量は、(A)、または(A)と(B)の合
計量に対し通常30重量%以下、好ましくは5〜20重
量%である。
【0027】着色剤としては、例えばメチレンブルー、
シアニンブルー、青色1号、青色2号およびこれらのア
ルミレーキ品、赤色1号、赤色2号等が挙げられる。着
色剤の使用量は、(A)、または(A)と(B)の合計
量に対し通常10重量%以下、好ましくは0〜5重量%
である。
【0028】香料としては、植物精油(ラベンダー油、
レモン油、ローズ油、グリーン油など);動物性香料
(ムスク、シベットなど);合成香料(アルデヒド類、
エステル類、ケトン類など);およびこれらの調合香料
などが挙げられる。香料の使用量は、(A)または、
(A)と(B)の合計量に対し通常10重量%以下、好
ましくは1〜5重量%である。
【0029】増量剤としては、無機塩(芒硝、無水芒
硝、硫酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、
リン酸カルシウム、ほう酸、タルク、コロイダルシリカ
など);有機化合物(尿素など)などが挙げられる。増
量剤の使用量は、(A)、または(A)と(B)の合計
量に対し通常50重量%以下、好ましくは5〜20重量
%である。
【0030】また、その他の添加剤としては、 ビルダ
ー(トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウ
ム、ケイ酸ナトリウムなど)、キレート化剤(ヒドロキ
シカルボン酸およびその塩、ポリアミン酢酸およびその
塩、水溶性ポリカルボン酸およびその塩)、除菌剤(キ
トサン、ヒノキチオール、茶カテキンなど)、殺菌剤
(塩素系、ヨウ素系、第四級アンモニウム塩系、イミダ
ゾール系、グアニジン系など)、紫外線吸収剤(サリチ
ル酸系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系)等
が挙げられ、これらのその他の添加剤の使用量は、
(A)、または(A)と(B)の合計量に対しそれぞれ
通常50重量%以下、好ましくは1〜20重量%であ
る。
【0031】本発明において、洗浄液は水洗トイレの貯
水槽内、洗浄液自動供給装置の薬剤溶解槽内、あるいは
便器手前の洗浄水配管内で水垢防止剤(液状、ペースト
状または固状)を水(水道水など)で希釈、溶解などし
て製造されるものである。とくに水垢防止剤が固形薬剤
の場合は、概略次のような方法により製造される。 (1)加熱可能な混合槽中で(A)、(A)および
(B)、さらに必要により(C)成分を加えて、70〜
150℃で溶融・混合した後、70〜120℃に温調す
る。次に、必要ならば(D)成分を加えてさらに混合し
た後、プラスチックカップなどの適当な容器に注型して
(液体注型法)、自然冷却あるいは強制冷却して固化さ
せる。注型してから少なくとも1時間以上経過後、脱型
して固形薬剤を得る。 (2)リボンミキサーなどの混合機に(A)、(A)お
よび(B)、さらに必要により(C)成分を加えて10
〜60℃で混合する。次に、必要ならば(D)成分を加
えて混合した後、さらに2本ロール混合機で混合する。
次に押出成型機を用いて、10〜60℃で押し出して棒
状の製剤を得る(押出成型法)。次に、カッターなどで
所定の大きさに切断して所望の固形薬剤を得る。上記の
ようにして得られる固形薬剤(徐溶性の水垢防止剤)
は、20℃で固状で、1個当たりの重量は、通常2g以
上、好ましくは15〜2,000gであり、またその融
点は、通常50℃以上、好ましくは50〜120℃、さ
らに好ましくは55〜100℃である。
【0032】本発明において、図に示されるように、洗
浄液の自動供給装置としては、例えば (A)水垢防止剤含有洗浄薬液の貯蔵タンク(3)と、
該洗浄液を貯水槽または洗浄配水管に定量供給する滴下
装置(4)を備えた自動供給装置 (B)固形水垢防止剤が組み込まれてなる薬剤溶解タン
ク(5)と、該タンク内への洗浄水の流入・流出調整弁
(7)と、洗浄配水管に連結され洗浄水の一部を該タン
クへ導入するバイパス(6)を有する自動供給装置 (C)固形水垢防止剤の収納室(9)と該薬液が溶解し
た洗浄液の逆流を防止する逆止弁(10)を備えた配管
ストレーナー(11)から構成される自動供給装置など
が挙げられる。 (A)、(B)および/または(C)の装置はいずれも
便器への洗浄水導入配管の途中部分すなわち便器手前の
洗浄配水管(1)に設置される。
【0033】上記自動供給装置(A)では、(図3)に
示されるように、液状の洗浄薬液は通常本装置に付帯し
ている定量ポンプなどの滴下装置(4)でハイタンクな
どの貯水槽に入れられ、貯水槽の水で希釈される。水で
希釈された洗浄液は自動放水装置の付帯している便器で
は便器を使用する毎に、あるいは貯水槽から配水管が直
接便器に通じている便器では貯水槽が満水となり、液面
センサーが作動して洗浄水開閉バルブが開放されると、
洗浄液が間欠的に配水管を通じて便器上部から便器全体
に供給される。
【0034】自動供給装置(B)は、(図1)に示され
るように、便器手前の配水管(1)と通常個別に接続さ
れ、固形薬剤(8)の溶解タンク(5)(容量は固形薬
剤2個以上の収納スペース)、例えばフロート弁などの
タンク内への洗浄水の流入・流出調整弁(7)、電磁弁
などの洗浄水の開閉弁(6)、および必要により人体感
知センサー(4)を付帯している。タンク内への洗浄水
の流入・流出調整弁(7)は薬剤溶解タンク(5)の底
部に通常取り付けられ、配水管(1)とバイパス(6)
で接合されている。また、本装置では、人体感知センサ
ー(4)が一定時間(5〜10秒程度)働くと洗浄水の
開閉弁が開き、適量の洗浄水(男子用小便器では1〜5
L程度、男女共用トイレでは1〜20L程度)が流れる
と共に、バイパスを通じて適量の洗浄水が薬剤溶解タン
クに流れ込んで固形水垢防止剤の一部を溶解して、その
後水垢防止剤を含んだ洗浄液はバイパスを通じて便器に
排出される。
【0035】自動供給装置(C)としては、(図2)に
示されるように、例えば2個以上の固形薬剤(8)が収
納できる薬剤収納室(9)と薬剤の溶解した洗浄液が逆
流しないための逆止弁(10)を具備した配管ストレー
ナー(11)型のものが挙げられる。また本装置は、個
別便器毎に便器手前の配水管部分、または複数個設置さ
れているトイレ室の洗浄水の元洗浄水の配水管部分に接
続される。これらの自動供給装置のうち自動供給装置
(B)が、濃度の高い洗浄液を便器上部から流せる観点
から好ましい。
【0036】洗浄液の自動供給装置に使用される水垢防
止剤としては、上記のように(A)の装置では液状とく
に水溶液状または水縣濁状の水垢防止剤が好ましく、
(B)及び(C)の装置では固形状の水垢防止剤(固形
薬剤)が好ましい。
【0037】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。以下にお
いて、部および%は重量部、重量%を示す。はじめに、
実施例および比較例で用いた洗浄液の自動供給装置、並
びに水垢防止剤の原材料と成形方法を示す。
【0038】<洗浄液自動供給装置> 1.洗浄装置A 液状の水垢防止剤(洗浄液)の貯蔵タンク(5L)、間
欠タイマーと定量滴下ポンプ(吐出量:5〜60ml/
min)を具備した洗浄液自動供給装置。 2.洗浄装置B 固形薬剤溶解タンク(200ml)、フロート弁、人体
感知センサー、電磁弁、乾電池電源を具備した洗浄液自
動供給装置。本装置では、フロート弁は薬剤溶解タンク
の底部に取り付けられており、洗浄水配管とバイパスで
接続されており、センサーが人体を5秒以上感知すると
電磁弁が所定時間開き、約3Lの洗浄水が流れ、その際
バイパスを通じて洗浄水の一部が薬剤溶解タンクにも流
れ込むが、フロート弁の働きで薬剤溶解タンクには約1
50mlだけの洗浄水が入り、固形薬剤を部分的に少量
溶解し、洗浄水が便器へ完全に流れ終わるとフロート弁
が作動して、タンク内の水垢防止剤を含んだ約150m
lの洗浄液がバイパスを通じて排出される。 3.洗浄装置C 固形薬剤の収納室(直径50mm、長さ100mm)と
逆止弁を具備した配管ストレーナー型自動供給装置。
【0039】<原料組成> Aイ1−1:ソルビタンモノラウレート(HLB8.
6) Aイ2−1:ソルビタントリオレエート(HLB1.
8) Aイ6−1:グリセリンモノベンゾエート(HLB1
4.8) Aイ8−1:ポリオキシエチレンモノオクチルエーテル
モノラウレート(HLB10.8) Aイ9−1:ポリオキシエチレングリコール(Mn)モ
ノオレート(HLB11. 8) Aイ13−1:ポリオキシエチレングリコール(Mn2
00)ジベンゾエート(HLB9.7) Aロ1−1:エチレングリコールモノステアレート(融
点50℃、HLB3.7) Aロ5−1:グリセリン−ヤシ油脂肪酸エステル(融点
45℃、HLB5.1) Aロ6−1:ポリエチレングリコール(分子量200)
モノステアレート(融点45℃、HLB8.5) Aロ10−1:ソルビタンパーム油脂肪酸エステルのE
O23モル付加物(ペースト状、融点15℃、HLB1
5.5) B1−1:ビス(2−ヒドロキシエチル)テレフタレー
ト(融点:110℃) B3−1:ポリ〔エチレン−プロピレン(EO/PO重
量比=80/20、ブロック付加)〕グリコール(Mn
15,000;融点57℃) C2−1:トリメチロールプロパン C3−1:ポリエチレングリコール(Mn6,000)
【0040】<固形水垢防止剤の成形方法>原料を所定
量計量後、加熱溶融混合する。次に、約90℃に調整し
た混合液を60mlのポリプロピレン製カップに入れ
て、室内で24時間自然冷却させて容器から取り出し、
円柱状の固形水垢防止剤(重量約50g)を得る。
【0041】実施例および比較例で行った防汚性の試験
方法を次に示す。 <防汚性>新品の洋式水洗トイレ(東陶機器社製)に洗
浄液の自動供給装置を備え付けた後、便器を市販の中性
液体洗浄剤を用いてスポンジで軽く擦った。洗浄水(洗
浄水量約8L;水道水)を3回流した後、自動供給装置
に水垢防止剤(固形または液体)を入れて水洗トイレの
洗浄試験を開始した。20分間隔で洗浄水を合計30回
/日流した。試験期間中の便器の清掃は1週間に1回ナ
イロンブラシを用いて水だけで便器を軽く擦ることによ
り行った。また、水垢防止剤がなくなれば追加投入し
た。試験開始から2ヶ月後に、目視により便器のボール
面とトラップ喫水部の水垢の有無およびその程度を下記
の基準で評価した。 <評価基準> ◎:汚れ全くなし ○:斑点の汚れがわずかにあり △:薄い線状の汚れあり ×:濃い線状に汚れあり
【0042】製造例1〜6 表1記載の原料処方で溶融法により固形水垢防止剤を作
成した。
【0043】
【表1】
【0044】実施例1〜3 製造例1〜3の薬剤を用いて防汚性の試験を行った。な
お、洗浄液の自動供給装置としては洗浄装置Bをそれぞ
れの便器の手前の洗浄水配管に取り付けた。結果を表2
に示す。 比較例1 市販の水洗トイレ用固形芳香洗浄剤を用いて実施例1〜
3と同様の方法で防汚性の試験を行った。結果を表2に
示す。 比較例2 水垢防止剤を用いずに実施例1〜3と同様の方法で防汚
性の比較試験を行った。結果を表2に示す。
【0045】実施例4〜6 製造例4〜6の水垢防止剤を用いて防汚性の試験を行っ
た。なお、洗浄液の自動供給装置としては洗浄装置C
(配管ストレーナー型)をそれぞれの便器手前の洗浄水
配管に取り付けた。結果を表2に示す。
【0046】
【表2】
【0047】実施例7 新品の便器(東陶機器社製)3基に連結しているハイタ
ンク(貯水量約12L;水道水)式男子用水洗トイレの
ハイタンク上部に洗浄装置Aを設置し、便器を市販中性
液体洗浄剤を用いてスポンジで軽く擦った後、便器を大
量の水道水で洗い流した。次に、Aイ9−1の10%水
溶液(洗浄液)4Lを洗浄装置Aの貯蔵タンクに入れ、
トイレ使用後水栓ボタンを押すと洗浄液3mlがハイタ
ンクの貯水槽に入るように設定した。また、ハイタンク
は約5分で満水となり、満水になるとフロート弁が作動
してタンク内への洗浄水の供給が停止するよう調整し実
使用試験を開始した。試験期間中の便器の清掃は1週間
に1回ナイロンブラシを用いて水だけで便器を軽く擦る
ことにより行った。トイレの使用回数は自動カウンタで
測定すると共に、使用回数2,000回に達した時、ト
ラップの喫水面と便器正面壁を目視により観察したが水
垢は全く付着していなかった。
【0048】表2の実施例1〜6および実施例7の結果
から明らかなように、本発明の水垢防止剤を有効成分と
して含有する洗浄液は、従来の固形芳香洗浄剤を用いる
方法よりも便器への水垢が付着しにくく、また薬剤を使
用しない場合よりも顕著に防汚性がすぐれている。
【0049】
【発明の効果】本発明の洗浄液を用いる方法は、水垢防
止剤(固形または水溶液の薬剤)を定期的(1カ月に1
回程度)に洗浄液の自動供給装置に補充するだけでよ
く、トイレのメンテナンスが非常に簡単であり、さらに
便器に水垢が付きにくい特長を有している。したがっ
て、その実用的な価値は極めて高く、今後トイレ使用者
と管理者双方に強く支持されるものと確信する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図4の自動供給装置B内の水垢防止剤溶解タ
ンクの断面図である。
【図2】 水垢防止剤含有洗浄液の自動供給装置Cを装
備した水洗トイレの配管ストレーナーの断面図である。
【図3】 水垢防止剤含有洗浄液の自動供給装置Aを装
備したハイタンク式水洗トイレのハイタンクの断面図で
ある。
【図4】 水垢防止剤含有洗浄液の自動供給装置Bを装
備した水洗トイレ(男子用小便器)の正面図である。
【符号の説明】
1は便器手前の洗浄配水管、2は水垢防止剤含有洗浄液
の自動供給装置、3は水垢防止剤含有洗浄液の貯蔵タン
ク、4は該洗浄液を貯水槽に定量供給する滴下装置、5
は水垢防止剤溶解タンク、6は洗浄水の一部を導入する
バイパス、7はタンク内への洗浄水の流入・流出調整
弁、8は固形水垢防止剤、9は固形水垢防止剤の収納
室、10は逆止弁、11は配管ストレーナー、12は人
体感知センサー、13は洗浄水の開閉バルブ、14は洗
浄水の供給バルブ、15は液面感知センサー、16はハ
イタンクを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E03D 9/02 E03D 9/02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 HLB1.5〜17のエステル基含有化
    合物(A)を含有することを特徴とする自動供給装置を
    備えた水洗トイレ用水垢防止洗浄液。
  2. 【請求項2】 (A)が、カルボン酸(a)と、多価ア
    ルコールおよびポリオキシアルキレン化合物からなる群
    から選ばれる分子量62〜2,000の水酸基含有化合
    物(b)とのエステルである請求項1記載の水垢防止洗
    浄液。
  3. 【請求項3】 さらに、20℃で固状の徐溶性化合物
    (B)を含有し、(A)が20℃で液状のエステルであ
    る請求項1または2記載の水垢防止洗浄液。垢防止洗浄
    液。
  4. 【請求項4】 (A)が20℃で固状もしくはペースト
    状の脂肪族エステルおよび/または脂環式エステル、
    (B)が20℃で固状の芳香環含有エステルおよび/ま
    たは高分子量ポリオキシアルキレン化合物である請求項
    3記載の水垢防止洗浄液。
  5. 【請求項5】 (B)が芳香族カルボン酸のエステルを
    含有する請求項3または4記載の水垢防止洗浄液。
  6. 【請求項6】 自動供給装置が便器手前の洗浄配水管ま
    たは貯水槽上部に備え付けられ、水垢防止洗浄液貯蔵タ
    ンクと洗浄液の貯水槽への定量供給装置を有する請求項
    1〜5いずれか記載の水垢防止洗浄液。
  7. 【請求項7】 自動供給装置が便器手前の洗浄配水管に
    備え付けられ、固形薬剤溶解タンクと該タンク内への洗
    浄水の流入・流出調整弁並びに洗浄配水管に連結され洗
    浄水の一部を該タンクへ導入するバイパスを有し、かつ
    該タンク内に固形薬剤が組込まれてなる請求項1〜5い
    ずれか記載の水垢防止洗浄液。
  8. 【請求項8】 自動供給装置が便器手前の洗浄配水管に
    備え付けられ、固形薬剤の収納室と該薬剤が溶解した洗
    浄液の逆流を防止する逆止弁を備えた配管ストレーナー
    から構成される請求項1〜5いずれか記載の水垢防止洗
    浄液。
  9. 【請求項9】 自動供給装置が人体感知センサーの作動
    に応じて開閉する洗浄水の開閉弁を備えた請求項1〜8
    いずれか記載の水垢防止洗浄液。
JP2001053272A 2001-02-28 2001-02-28 水洗トイレの水垢防止洗浄液 Pending JP2002256284A (ja)

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