JP2002255654A5 - セラミック成形体乾燥用治具、セラミック成形体の乾燥方法、多孔質セラミック部材の製造方法、及び、セラミックフィルタの製造方法 - Google Patents
セラミック成形体乾燥用治具、セラミック成形体の乾燥方法、多孔質セラミック部材の製造方法、及び、セラミックフィルタの製造方法 Download PDFInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セラミック粉末及びバインダー等を含み、多数の貫通孔が長手方向に並設された柱状のセラミック成形体を乾燥する際に使用するセラミック成形体乾燥用治具、セラミック成形体の乾燥方法、上記乾燥方法で乾燥させたセラミック成形体を用いる多孔質セラミック部材の製造方法、及び、上記製造方法で得た多孔質セラミック部材を用いるセラミックフィルタの製造方法に関する。
【発明の属する技術分野】
本発明は、セラミック粉末及びバインダー等を含み、多数の貫通孔が長手方向に並設された柱状のセラミック成形体を乾燥する際に使用するセラミック成形体乾燥用治具、セラミック成形体の乾燥方法、上記乾燥方法で乾燥させたセラミック成形体を用いる多孔質セラミック部材の製造方法、及び、上記製造方法で得た多孔質セラミック部材を用いるセラミックフィルタの製造方法に関する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、これらの問題を解決するためになされたもので、セラミック成形体の乾燥工程において、セラミック成形体を乾燥する際に、セラミック成形体内の水分の不均一な蒸発による反りやクラック等を発生させず、全体を均一に、かつ、短時間で乾燥させることができるセラミック成形体乾燥用治具、セラミック成形体の乾燥方法、多孔質セラミック部材の製造方法、及び、セラミックフィルタの製造方法を提供することを目的とするものである。
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、これらの問題を解決するためになされたもので、セラミック成形体の乾燥工程において、セラミック成形体を乾燥する際に、セラミック成形体内の水分の不均一な蒸発による反りやクラック等を発生させず、全体を均一に、かつ、短時間で乾燥させることができるセラミック成形体乾燥用治具、セラミック成形体の乾燥方法、多孔質セラミック部材の製造方法、及び、セラミックフィルタの製造方法を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のセラミック成形体乾燥用治具は、セラミック粉末とバインダーと分散媒液との混合組成物からなり、多数の貫通孔が隔壁を隔てて長手方向に並設された柱状のセラミック成形体を乾燥する際に使用するセラミック成形体乾燥用治具であって、上記セラミック成形体の乾燥用治具は、熱伝導率が50W/m・K以上の材料からなることを特徴とする。
また、本発明のセラミック成形体の乾燥方法は、セラミック粉末とバインダーと分散媒液との混合組成物からなり、多数の貫通孔が隔壁を隔てて長手方向に並設された柱状のセラミック成形体を、2枚の板状体がV字形状に接合されたセラミック成形体乾燥用治具で挟持させて乾燥させることを特徴とする。
また、本発明の多孔質セラミック部材の製造方法は、本発明のセラミック成形体の乾燥方法で乾燥させたセラミック成形体を、焼成する工程を含むことを特徴とする。
また、本発明のセラミックフィルタの製造方法は、本発明の多孔質セラミック部材の製造方法で製造した多孔質セラミック部材を複数個結束させることを特徴とする。
【課題を解決するための手段】
本発明のセラミック成形体乾燥用治具は、セラミック粉末とバインダーと分散媒液との混合組成物からなり、多数の貫通孔が隔壁を隔てて長手方向に並設された柱状のセラミック成形体を乾燥する際に使用するセラミック成形体乾燥用治具であって、上記セラミック成形体の乾燥用治具は、熱伝導率が50W/m・K以上の材料からなることを特徴とする。
また、本発明のセラミック成形体の乾燥方法は、セラミック粉末とバインダーと分散媒液との混合組成物からなり、多数の貫通孔が隔壁を隔てて長手方向に並設された柱状のセラミック成形体を、2枚の板状体がV字形状に接合されたセラミック成形体乾燥用治具で挟持させて乾燥させることを特徴とする。
また、本発明の多孔質セラミック部材の製造方法は、本発明のセラミック成形体の乾燥方法で乾燥させたセラミック成形体を、焼成する工程を含むことを特徴とする。
また、本発明のセラミックフィルタの製造方法は、本発明の多孔質セラミック部材の製造方法で製造した多孔質セラミック部材を複数個結束させることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のセラミック成形体乾燥用治具、セラミック成形体の乾燥方法、多孔質セラミック部材の製造方法及びセラミックフィルタの製造方法の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明のセラミック成形体乾燥用治具は、セラミック粉末とバインダーと分散媒液との混合組成物からなり、多数の貫通孔が隔壁を隔てて長手方向に並設された柱状のセラミック成形体を乾燥する際に使用するセラミック成形体乾燥用治具であって、上記セラミック成形体乾燥用治具は、熱伝導率が50W/m・K以上の材料からなることを特徴とする。
また、本発明のセラミック成形体の乾燥方法は、セラミック粉末とバインダーと分散媒液との混合組成物からなり、多数の貫通孔が隔壁を隔てて長手方向に並設された柱状のセラミック成形体を、2枚の板状体がV字形状に接合されたセラミック成形体乾燥用治具で挟持させて乾燥させることを特徴とする。
また、本発明の多孔質セラミック部材の製造方法は、本発明のセラミック成形体の乾燥方法で乾燥させたセラミック成形体を、焼成する工程を含むことを特徴とする。
また、本発明のセラミックフィルタの製造方法は、本発明の多孔質セラミック部材の製造方法で製造した多孔質セラミック部材を複数個結束させることを特徴とする。
【発明の実施の形態】
以下、本発明のセラミック成形体乾燥用治具、セラミック成形体の乾燥方法、多孔質セラミック部材の製造方法及びセラミックフィルタの製造方法の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明のセラミック成形体乾燥用治具は、セラミック粉末とバインダーと分散媒液との混合組成物からなり、多数の貫通孔が隔壁を隔てて長手方向に並設された柱状のセラミック成形体を乾燥する際に使用するセラミック成形体乾燥用治具であって、上記セラミック成形体乾燥用治具は、熱伝導率が50W/m・K以上の材料からなることを特徴とする。
また、本発明のセラミック成形体の乾燥方法は、セラミック粉末とバインダーと分散媒液との混合組成物からなり、多数の貫通孔が隔壁を隔てて長手方向に並設された柱状のセラミック成形体を、2枚の板状体がV字形状に接合されたセラミック成形体乾燥用治具で挟持させて乾燥させることを特徴とする。
また、本発明の多孔質セラミック部材の製造方法は、本発明のセラミック成形体の乾燥方法で乾燥させたセラミック成形体を、焼成する工程を含むことを特徴とする。
また、本発明のセラミックフィルタの製造方法は、本発明の多孔質セラミック部材の製造方法で製造した多孔質セラミック部材を複数個結束させることを特徴とする。
Claims (15)
- セラミック粉末とバインダーと分散媒液との混合組成物からなり、多数の貫通孔が隔壁を隔てて長手方向に並設された柱状のセラミック成形体を乾燥する際に使用するセラミック成形体乾燥用治具であって、
前記セラミック成形体乾燥用治具は、熱伝導率が50W/m・K以上の材料からなることを特徴とするセラミック成形体乾燥用治具。 - セラミック成形体乾燥用治具は、アルミニウム製の上治具と下治具とから構成されている請求項1記載のセラミック成形体乾燥用治具。
- 上治具と下治具とに、アルマイト処理が施されている請求項2記載のセラミック成形体乾燥用治具。
- セラミック粉末とバインダーと分散媒液との混合組成物からなり、多数の貫通孔が隔壁を隔てて長手方向に並設された柱状のセラミック成形体を、2枚の板状体がV字形状に接合されたセラミック成形体乾燥用治具で挟持して乾燥させることを特徴とするセラミック成形体の乾燥方法。
- 前記乾燥は、熱風乾燥である請求項4に記載のセラミック成形体の乾燥方法。
- 前記セラミック成形体の側面全体に、セラミック成形体乾燥用治具によって所定の圧力が印加される請求項4又は5に記載のセラミック成形体の乾燥方法。
- 前記圧力は、0.1〜0.6MPaである請求項6に記載のセラミック成形体の乾燥方法。
- 前記熱風乾燥の風速は、5〜40m/Sである請求項4〜7のいずれか1に記載のセラミック成形体の乾燥方法。
- 前記熱風乾燥の温度は、常温〜120℃である請求項4〜8のいずれか1に記載のセラミック成形体の乾燥方法。
- 前記セラミック成形体乾燥用治具は、ガラスエポキシ製である請求項4〜9のいずれか1に記載のセラミック成形体の乾燥方法。
- 前記セラミック成形体乾燥用治具と成形体との間には弾性部材が介装されてなる請求項4〜10のいずれか1に記載のセラミック成形体の乾燥方法。
- 前記弾性部材は、シリコンスポンジである請求項4〜11のいずれか1に記載のセラミック成形体の乾燥方法。
- 請求項4〜12のいずれか1に記載の乾燥方法で乾燥させたセラミック成形体を、焼成する工程を含むことを特徴とする多孔質セラミック部材の製造方法。
- 前記焼成する工程の前に、前記セラミック成形体を脱脂する工程を含む請求項13に記載の多孔質セラミック部材の製造方法。
- 請求項13又は14に記載の製造方法で製造した多孔質セラミック部材を複数個結束させることを特徴とするセラミックフィルタの製造方法。
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JP2001055089A JP4165999B2 (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | セラミック成形体の乾燥方法、多孔質セラミック部材の製造方法、及び、セラミックフィルタの製造方法 |
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Publications (3)
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JP2002255654A JP2002255654A (ja) | 2002-09-11 |
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JP4165999B2 JP4165999B2 (ja) | 2008-10-15 |
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ID=18915326
Family Applications (1)
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JP2001055089A Expired - Lifetime JP4165999B2 (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | セラミック成形体の乾燥方法、多孔質セラミック部材の製造方法、及び、セラミックフィルタの製造方法 |
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JP5097237B2 (ja) | 2010-03-31 | 2012-12-12 | 日本碍子株式会社 | ハニカム構造体の製造方法 |
JP5632229B2 (ja) * | 2010-08-06 | 2014-11-26 | 美濃窯業株式会社 | マイクロ波乾燥装置およびそれを用いた無機材料成形体の製造方法 |
CN102557596B (zh) * | 2012-01-05 | 2013-08-14 | 西北工业大学 | 一种激光送粉法制备氧化铝基共晶陶瓷的方法 |
JP7134141B2 (ja) | 2019-06-26 | 2022-09-09 | 三菱電機株式会社 | 制御システム |
-
2001
- 2001-02-28 JP JP2001055089A patent/JP4165999B2/ja not_active Expired - Lifetime
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