JP2002255085A - 浮揚体 - Google Patents

浮揚体

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JP2002255085A
JP2002255085A JP2001054082A JP2001054082A JP2002255085A JP 2002255085 A JP2002255085 A JP 2002255085A JP 2001054082 A JP2001054082 A JP 2001054082A JP 2001054082 A JP2001054082 A JP 2001054082A JP 2002255085 A JP2002255085 A JP 2002255085A
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JP
Japan
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resin
floating body
paint
molding
base
Prior art date
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Withdrawn
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JP2001054082A
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English (en)
Inventor
Osamu Miyashita
收 宮下
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MATSUBARA SANGYO KK
MEIKO KENSHO KK
Original Assignee
MATSUBARA SANGYO KK
MEIKO KENSHO KK
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽くて、緩衝性に優れ、製作が簡単な浮揚体
を提供する。 【解決手段】 発泡ポリスチレン等の発泡材を成形型の
キャビティ内に充填し、加熱することにより発泡材を発
泡させるとともに、成形することによりキャビティの形
状に合致した成形品である基体2を形成する。成形完了
後に基体2を冷却した後にキャビティ内から取り出し、
基体2の表面にウレタン系塗料等の樹脂系塗料をスプレ
ーガンにより吹き付け、基体2の表面に所定の厚みの補
強膜3を形成する。主要部が発泡材で構成されているの
で、全体を軽くすることができるとともに、岩などにぶ
つかった場合に、その衝撃を吸収することにより一部又
は全体が破損するのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は浮揚体に関し、特
に、カヌー、カヤック、ボート等を構成するのに有効な
浮揚体に関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】海、湖沼、川等の水の上
を移動する手段として使用されているカヌー、カヤッ
ク、ボート等には様々な種類があり、例えば、木製のカ
ヌーには、樹皮を縫い合わせて作ったもの、プランク材
(板材)で作って内外面にニス塗装を施したもの、プラ
ンク材で作ってキャンバスを張り付けたもの、ストリッ
プ材(細長い木の板)で作って内外面にFRP加工(フ
ァイバーグラスクロス+樹脂)を施したもの、プライウ
ッド(合板)を複数枚組み合わせて作って内外面にFR
P加工を施したもの等がある。
【0003】しかしながら、このような構成のカヌーに
あっては、製作に複数の工程を要するとともに、各工程
において特殊な工具と細かい手作業を必要とするために
製作に時間と手間がかかり、製品としての価格が高くな
ってしまう。また、主要部を木で構成しているため全体
としての重量が重くなり、運搬に手間がかかってしま
う。岩等の硬いものにぶつかった場合に、その衝撃によ
って一部又は全体が簡単に破損してしまい、その修理に
手間と費用がかかるため、経済的な負担が大きい。
【0004】この発明は、前記のような従来のもののも
つ問題点を解決したものであて、製作に複数の工程を要
することがなく、各工程において特殊な工具と細かい手
作業を必要とすることがなく、製作が容易で製品として
の価格を安く抑えることができる浮揚体を提供すること
を目的とするものである。また、全体としての重量が軽
く、運搬が容易な浮揚体を提供することを目的とするも
のである。さらに、岩などの硬いものにぶつかった場合
に、その衝撃によって一部又は全体が簡単に破損してし
まうことがなく、経済的に有利な浮揚体を提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記のような問題点を
解決するためにこの発明は、発泡材を発泡させるととも
に、成形することにより所定の形状に形成される基体
と、該基体の表面に塗装によって所定の厚みに形成され
る樹脂系塗料からなる補強膜とを具えた手段を採用した
ものである。また、前記発泡材は、ポリスチレン、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、発砲EVA樹脂、発砲塩化
ビニル樹脂、又はポリウレタンである手段を採用したも
のである。さらに、前記樹脂系塗料は、ポリウレタン系
塗料、ポリエステル系塗料、塩化ビニル塗料、エポキシ
樹脂系塗料、又はアクリル樹脂系塗料である手段を採用
したものである。
【0006】
【作用】この発明は前記のような手段を採用したことに
より、ポリスチレン等の発泡材を成形材料として発泡さ
せるとともに、成形型等を用いて成形することにより所
定の形状の基体が形成されることになる。そして、基体
の表面にポリウレタン系塗料等の樹脂系塗料を吹付け塗
装等により塗布することにより、基体の表面に所定の厚
みの補強膜が形成されることになる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面に示すこの発明による
浮揚体について説明する。図1〜図3にはこの発明によ
る浮揚体の一実施の形態が示されていて、この浮揚体1
は、カヌーの形状に形成したものであって、基体2と、
基体2の表面に設けられる補強膜3とを具えている。
【0008】基体2は、ポリスチレン、ポリエチレン、
ポリプロピレン、発泡EVA樹脂、発泡塩化ビニル樹
脂、ポリウレタン等の発泡材からなるものであって、発
泡材を発泡させて成形型を用いて成形することによりカ
ヌーの形状に形成されるものである。
【0009】発泡材は、作業性等の点からビーズ状のも
のが好ましい。例えば、発泡材をポリスチレンとする場
合には市販の発泡性ポリスチレンビーズを使用すること
ができる。発泡性ポリスチレンビーズは、ポリスチレン
中に易揮発性の炭化水素(ブタン、ベンタン等)を発泡
剤として含有するものであって、加熱することにより軟
化されると同時に発泡剤の蒸気圧力によって膨張し、薄
いポリスチレン樹脂皮膜で覆われた独立気泡体の発泡体
となるものである。
【0010】基体2は、予備発泡工程、熟成工程、成形
工程の3つの工程を経てカヌーの形状に成形されるもの
である。
【0011】予備発泡は、攪拌装置を使用して行うこと
が好ましい。すなわち、攪拌装置の槽内に原料ビーズを
投入し、槽内に90〜105℃のスチームを導入し、原
料ビーズを攪拌しながら加熱する。原料ビーズは、加熱
されることにより軟化されると同時にスチームが原料ビ
ーズ中に拡散し、原料ビーズ内の発泡剤の蒸気圧力が上
昇して発泡し、所定の発泡倍率の発泡粒となる。
【0012】熟成は、予備発泡粒を所定の時間サイロ等
に入れて放置する。予備発泡直後の発泡粒は、気泡の内
部の圧力が大気圧力よりも低く減圧状態にある。このた
め、外力によって簡単に潰れて復元しない。この状態の
発泡粒を成形に使用すると、成形時に充分な発泡力が得
られず、成形直後の成形品が簡単に収縮、変形してしま
う。予備発泡後、所定の時間サイロ等に放置すると、空
気が発泡粒の気泡内へ浸入し、気泡内部の圧力が大気圧
と等しくなり、発泡体は外力により潰れにくくなり、直
ぐに復元するようになる。
【0013】予備発泡直後の発泡粒は、5〜20wt%
の水分で表面が濡れているため、熟成時間中に乾燥させ
る必要がある。湿った発泡粒は、成形型への充填性が悪
くなるとともに、余分な水分が発泡粒と一緒に成形型内
に入ることにより熱容量が増え、加熱、冷却時間が長く
なる。
【0014】成形は、熟成した予備発泡粒を成形型内に
充填し、再び100〜120℃で加熱して再発泡させる
とともに、個々の発泡粒を融着させ、発泡体からなる成
形品を成形する。
【0015】成形は、自動成形機又は手動成形機によっ
て行う。成形は、充填、加熱、冷却、取出しの4つの工
程から構成される。
【0016】充填は、熟成後の予備発泡粒を成形型のキ
ャビティ内に充填する工程であって、自動成形機を用い
る場合には、エアーインジェクター方式による充填ガン
を使用する。
【0017】加熱は、成形型に充填した発泡粒を再発
泡、融着させる工程である。キャビティ内に充填された
発泡粒間にはキャビティの約40%程度の空隙が形成さ
れている。したがって、その空隙を埋める分だけ発泡粒
を再発泡させ、再発泡させた発泡粒同士を互いに融着さ
せることにより、キャビティの形状に合致した成形品で
ある基体2を成形することができる。
【0018】冷却は、加熱完了後の成形型内の成形品
(基体2)の温度がポリスチレンの軟化温度(90から
100℃)より高く、内部圧力が高い(0.8〜1.5
kg/cm2G)ため、加熱完了後、直ぐに成形型を開
いて成形品(基体2)を取り出すと、成形品(基体2)
が膨張破損するので、これを防止するために行う。
【0019】冷却は、成形型のスチームチャンバー内に
設けられた冷却水配管のスプレーノズル又はキリ孔から
水を噴出させて一定時間行い、その後一定時間放置し、
成形品(基体2)の内圧、内温が下がるのを待つ。
【0020】取出しは、冷却が終わった後に成形型のキ
ャビティ内から成形品(基体2)を取り出す工程であっ
て、圧縮空気の圧力と成形型のエジェクタピンとの協働
によって行う。
【0021】成形型のキャビティ内から取り出した成形
品(基体2)の表面及び内部には8〜15wt%の水分
がある。このため、これを自然乾燥又は強制乾燥によっ
て乾燥させる必要がある。強制乾燥によって乾燥させる
場合には乾燥設備を使用し、50〜60℃の温度で所定
の時間乾燥を行う。
【0022】次に、成形型のキャビティ内から取り出
し、乾燥させた成形品(基体2)の表面に樹脂系塗料を
スプレーガンにより吹き付け、成形品(基体2)の表面
に所定の厚みの補強膜3を形成する。
【0023】樹脂系塗料は、基体2を溶かす溶媒を含ま
ない塗料であることが必要であり、例えば、ポリウレタ
ン系塗料、ポリエステル系塗料、塩化ビニル塗料、エポ
キシ樹脂系塗料、アクリル樹脂系塗料等を使用すること
ができる。樹脂系塗料には2液性、油性、水性等がある
が、何れのタイプのものであっても使用することができ
る。要は、基体2を侵食せず、基体2の表面に所定の厚
みの補強膜3を形成できるものであればよいものであ
る。この実施の形態においては、基体2をポリスチレン
で成形しているので、樹脂系塗料をポリウレタン系塗料
としている。
【0024】そして、上記のように基体2の表面にポリ
ウレタン系塗料による補強膜3を形成することにより、
この実施の形態による浮揚体1を構成することができる
ものである。
【0025】上記のように構成したこの実施の形態によ
る浮揚体1にあっては、ポリスチレンからなる基体2
と、基体2の表面に形成される樹脂系塗料からなる補強
膜3とによって構成し、この場合、基体2は、発泡材を
発泡させて成形型を用いて成形することにより所定の形
状に形成され、補強膜3は、基体2の表面に樹脂系塗料
をスプレーガン等により吹き付けることにより所定の厚
みに形成されることになるので、製作に要する工程が少
なくて済むとともに、各工程において特殊な工具と細か
い手作業が不要となり、製作に要する時間と手間が少な
くて済み、製品の価格を安く抑えることができることに
なる。
【0026】また、主要部を発泡材で構成しているの
で、全体としての重量を大幅に軽くすることができるこ
とになり、運搬が容易となる。
【0027】さらに、発泡材は、衝撃エネルギーの吸収
性が高く、緩衝性に優れているので、岩等の硬いものに
衝突しても、その衝撃を吸収することができることにな
り、破損を防止できることになる。
【0028】さらに、万が一衝撃によって一部が傷付い
ても、簡単に修理することができるので、経済的に有利
となる。
【0029】さらに、万が一衝撃によって一部が破損し
てその破損片が身体にぶつかっても、その破損片によっ
て怪我をするようなことはないので、安全性を高めるこ
とができることになる。
【0030】さらに、万が一衝撃によって全体が完全に
破壊されても、破片に掴まることにより沈むのを防止で
きるので、非常時に身の安全を確保することができるこ
とになる。
【0031】なお、前記の実施の形態においては、浮揚
体をカヌーの形状に形成した場合について説明したが、
浮揚体をカヤック、ボート等の形状に形成した場合であ
っても、同様の効果が得られるのは勿論のことである。
【0032】
【発明の効果】この発明による浮揚体は、成形によって
所定の形状に形成されるポリスチレン等の発泡材からな
る基体と、基体の表面に塗装によって所定の厚みに形成
されるウレタン系塗料等の樹脂系塗料からなる補強膜と
によって構成されることになるので、主要部を木で構成
したものに比較して、全体の重量を大幅に軽くすること
ができることになる。したがって、運搬が容易となる。
また、基体は、発泡材を発泡させて成形型等を用いて成
形することにより所定の形状に成形されるとともに、補
強膜は、基体の表面にスプレーガン等により樹脂系塗料
を吹き付けることにより所定の厚みに形成されることに
なるので、製作に要する工程が少なくて済むとともに、
各工程において特殊な工具と細かい手作業が不要とな
り、製作に要する時間と手間が少なくて済み、製品とし
ての価格を安く抑えることができることになる。さら
に、主要部を構成している発泡材は、衝撃エネルギーの
吸収性が高く、緩衝性に優れているので、岩などの硬い
ものにぶつかっても衝撃を吸収することができ、衝撃に
よる破損を防止することができることになる。さらに、
万が一衝撃によって一部が破損しても、その部分を簡単
に修理することができるので、経済的に有利となる。さ
らに、破損片が身体にぶつかっても、その破損片で身体
が傷付くようなことがないので、安全性を高めることが
できることになる。さらに、万が一衝撃によって全体が
破壊された場合には、破片に掴まることによって沈むの
を防止できるので、非常時に身の安全を確保することも
できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による浮揚体の一実施の形態の全体を
示した正面図である。
【図2】図1に示すものの平面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1……浮揚体 2……基体 3……補強膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 9/36 CFF C08J 9/36 CFF // C08L 101:00 C08L 101:00 Fターム(参考) 4F074 AA17 AA22 AA24 AA32 AA35 AA78 CA23 CE16 CE49 CE56 CE58 CE59 CE64 CE98 DA42 4F100 AK04A AK07A AK12A AK15A AK15B AK25B AK41B AK51A AK51B AK53B AK68A BA02 CC00B DJ01A DJ05 GB87 JK11 JL03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡材を発泡させるとともに、成形する
    ことにより所定の形状に形成される基体と、該基体の表
    面に塗装によって所定の厚みに形成される樹脂系塗料か
    らなる補強膜とを具えたことを特徴とする浮揚体。
  2. 【請求項2】 前記発泡材は、ポリスチレン、ポリエチ
    レン、ポリプロピレン、発砲EVA樹脂、発砲塩化ビニ
    ル樹脂、又はポリウレタンである請求項1記載の浮揚
    体。
  3. 【請求項3】 前記樹脂系塗料は、ポリウレタン系塗
    料、ポリエステル系塗料、塩化ビニル塗料、エポキシ樹
    脂系塗料、又はアクリル樹脂系塗料である請求項1又は
    2記載の浮揚体。
JP2001054082A 2001-02-28 2001-02-28 浮揚体 Withdrawn JP2002255085A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014511923A (ja) * 2011-04-04 2014-05-19 イェトゥー カンパニー リミテッド 発泡成形体、これを含む浮力材及び建築用資材
JP2015027863A (ja) * 2013-06-28 2015-02-12 有限会社ニチエイ 浮体構造、及び小型船舶の船体構造
JP2018177123A (ja) * 2017-04-19 2018-11-15 三井E&S造船株式会社 構造体および船舶
CN113200122A (zh) * 2021-05-14 2021-08-03 成都盛达强科技开发有限公司 Pdcpd复合材料的漂浮体及其制作方法
CN115140259A (zh) * 2022-07-04 2022-10-04 中国电建集团华东勘测设计研究院有限公司 一种应用于漂浮式光伏的高环境耐受性竹制浮体及其制备方法

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