JPH02212115A - 高発泡性成形体、その製造方法及びそれを用いる軽量構造体の製造方法 - Google Patents

高発泡性成形体、その製造方法及びそれを用いる軽量構造体の製造方法

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JPH02212115A
JPH02212115A JP1031113A JP3111389A JPH02212115A JP H02212115 A JPH02212115 A JP H02212115A JP 1031113 A JP1031113 A JP 1031113A JP 3111389 A JP3111389 A JP 3111389A JP H02212115 A JPH02212115 A JP H02212115A
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temperature
foaming
hollow
highly
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JP1031113A
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English (en)
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Masaji Hotta
堀田 正次
Takeshi Watanabe
武志 渡辺
Susumu Takahashi
将 高橋
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Lonseal Corp
Original Assignee
Lonseal Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、発泡性ポリスチレンビーズを未発泡又はそれ
に近い状態で所定形状に押出加工してなる高発泡性成形
体に関するものであり、更には該高発泡性成形体を鋼管
等の金属製中空体、FRP管等の合成樹脂製中空体、或
いはセメント管等の無機質又はセラミックス製中空体の
中空部に充填して加熱発泡せしめ、該中空体の中空部を
高発泡ポリスチレンで充満することにより、これら中空
体を海中でも浮揚し、打撃時の振動を吸収し、曲げ剛性
度等を向上せしめた軽量構造体の製造方法に関するもの
である。
(従来の技術及びその問題点) 従来、合成樹脂製中空体の中空部に合成樹脂製発泡体を
充満させた成形体は、種々の方面で便用されて来ている
例えば、漁業用の浮子は発泡性合成樹脂粒子を所定の金
型内に充填し、蒸気を吹き込んで所定形状に発泡せしめ
た後、その表面を合成樹脂で被覆した物であり、言わば
「塗装仕上げ法」と言える方法による物である。この方
法によるものは浮子の如く小型で構造材としての強度が
それ程必要とされない用途に適している。
又、海上スポーツ用具の1つとしてサーフボードが使用
されて来ているが、このサーフボートの成形は、芯材と
なる発泡体を予め所定形状に成形しておき、その上面に
手積(ハンドレイアップ)法でFRP層を積層していた
為に非常に手数がかかり高価なものになっている。
又、塩化ビニル樹脂製バイブは、本来水道管等の如く流
体の輸送に使用されて来ているが、海中構造体の支柱と
しても通しており、この場合には、バイブ内部にポリウ
レタンフォームを注入発泡させて充満せしめ、浮力を付
けた状態で使用する。
しかし乍ら、このウレタン注入発泡体は、液体→固化・
発泡の形態で形成される為、内圧が殆で零に等しく、そ
の為に使用期間の経過と共に体積収縮が生した場合、内
部の発泡体がバイブ内面から剥離する現象が見られる。
更にウレタン注入発泡体は独立気泡体であるが、本質的
には硬質気泡体であるので、打撲や強い衝撃により破壊
され易く、その為に海水の侵入が生じ易く、急速に浮力
を失なうという欠点を持っている。
又、テニスのラケットは、旧来の合板製のフレームから
炭素MI維等を補強材とするFRP製になっているが、
FRP層はフレームの外殻のみで、内部の中空部にはポ
リウレタンフォームをリボン状にカットしたものを押込
むか又は注入発泡方式により発泡体が充填されている。
この中空部へのフオーム層の充満は、打撃時の振動の吸
収が目的であるので、それには外殻フレームとフオーム
層とが密着されていなければならない。フオームリボン
の押込みでは、初めからこの密着が不充分であり、注入
発泡法では巣の発生があったり、経時的に外殻内面から
の振動による剥離が生じたり、音が発生するという欠点
があった。
これらの欠点を解決する方法として提案されたのが、特
願昭63−82202号明細・書に記載の方法である。
この方法の場合、エチレン−酢酸ビニル共重合体(以下
rEVA」という)を樹脂成分とし、それに発泡剤とし
てN、N′−ジニトロソペンタメチレンテトラミン(D
PT)、悪臭防止剤及び発泡促進剤として尿素樹脂及び
低温発泡化助剤としてサリチル酸を加えた組成物を、該
発泡剤が分解しない程度の低温(例えば70乃至80℃
)で所定形状に押出し、得られた所定形状の押出成形体
を萌記合成樹脂製中空体内に充填し、合成樹脂製中空体
の熱変形温度以下の温度、或いはFRPの加熱硬化温度
で加熱発泡させ、合成樹脂製中空体の中空部を該EVA
発泡体で充満するという方7去であった。
しかし乍ら、この方法、即ち、EVA−DPT発泡体の
場合、発泡体が全て連続気泡体になるという重大な欠点
を有することが判明した。発泡体が独立気泡体の場合は
、海中構築物の支柱等に用いても、海水の侵入による浮
力の低下や海水による内部からの腐食の恐わは全くない
が、連続気泡体の場合は容易に海水の侵入が生し、浮力
低−ド、腐食等が短時日に発生する等の支障が生じてい
る。
又、金属中空体やセラミックス中空体等の芯材として使
用した場合、その用途か通常の陸上構造物であっても、
連続気泡体の場合は発泡芯材と中空体との境界面に結露
水が生じ易く、この為にこの境界面からの剥離が生じ、
芯材の収縮を誘発する原因となる。
又、EVA−DPT発泡体の場合は、最高発泡倍率とし
て6.0乃至7.0倍が限界で、10倍を越える発泡倍
率の高発泡体が得にくいことも実用上では大きな欠点で
あった。
(問題点を解決する為の手段) 上記従来技術の欠点は以下の本発明によって解決される
即ち、本発明は、通常の発泡性ポリスチレンビーズを棒
状、板状、パイプ状等の所定形状に押出成形してなり、
該成形体の120℃以下の温度での再発泡倍率が6倍以
上であることを特徴とする高発泡性成形体、その製造方
法及び該高発泡性成形体を、所定形状の中空体の中空部
に充填し、次いで該成形体を加熱発泡せしめることによ
り、上記中空体の中空部を高発泡ポリスチレンで充満せ
しめることを特徴とする軽量構造体の製造方法である。
(作   用) 本発明の高発泡性成形体は、通常の発泡性ポリスチレン
ビーズを、それに含浸される発泡剤の分解又は膨張温度
以下の温度で所定形状に押出成形することで容易に得ら
れる。
中空体の中空部に、該中空部の形状に類似した形状の上
記高発泡性成形体を充填して加熱発泡せしめることによ
り、空隙部が無く、中空体の内面との密着性に優れ、高
強度で断熱性にf!!わだ軽量構造体が提供される。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳しく説明
する。
本発明において用いられる発泡性ポリスチレンビーズと
は、通常一般にM衝打等の製造に使用されている発泡性
ポリスチレンビーズである。
上記発泡性ポリスチレンビーズは、スチレンモノマーを
重合する段階において、揮発性の脂肪族系炭化水素(ブ
タン、ペンタン、プロパン等)を圧入し、ビーズ状に重
合させる重合法、或いは懸濁重合で得られたポリスチレ
ンビーズを溶媒等で膨潤させ、発泡剤を浸透添加する含
浸法等によって製造されるが、本発明では市販のものも
自由に使用することが出来る。
上記発泡性ポリスチレンビーズの発泡開始温度は、発泡
剤の種類や含量によっても異なるが、般に90℃以上で
あり、通常発泡成形品の発泡倍率は30乃至70倍であ
り、最大で200倍のものもある。
般に発泡性ポリスチレンビーズは粒径が平均2.01の
流動性の高い球状乳白色粒子で、通常の使用方法は、最
終発泡倍率の50乃至60%の倍率迄−旦発泡させ(予
備発泡)、得られた低発泡粒子を所定形状の金型中に充
填し再発泡させる二段発泡法と、円形ダイによる押出法
の一段発泡法とがあり、いずれも熱源としては水蒸気を
使用している。
この様にして得られたポリスチレン発泡体は、1)硬質
で独立気泡構造を有する。
2)熱伝導率が低く断熱性がよい。
3)吸水率及び透湿率が小さく、耐水性が優れている。
4)電気絶縁性がよい。
5)衝撃吸収性がよい(特にビーズ法)。
6)加工が容易である。
7)比較的安価である。
等の特徴を存し、逆に欠点としては、 1)衝撃に弱くもろい。
2)耐熱性及び耐薬品性がやや小さい。
等であることが知られている。
これらの特徴を利用し又生かして、上記の発泡体は従来
から緩衝包装材、保温保冷容器等の断熱材、土木建設材
、園芸、農業、林業等の用材、浮揚材等の資材として幅
広く用いられている。
しかし乍ら、発泡性ポリスチレンビーズは前記の如く平
均粒径が2.0i+mの流動性に富んだ球状粒子である
為、種々の形状の中空体の中空部に。
加熱発泡後の発泡倍率を勘案して所定量を充填するのは
困難であり、又、所定量を充填しても、これらのビーズ
は中空体の底に偏在する結果、特に複雑な形状や細長い
形状或いは狭い形状の中空体の場合、加熱発泡により中
空体の中空部を均一に充満させることが不可能であった
これらの背景に鑑み、本発明者らは鋭意研究を行った結
果、通常の発泡性ポリスチレンビーズを、未発泡又はそ
れに近い状態、即ち、120℃以下の温度での再発泡倍
率が6倍以上、好ましくは10倍以上、更に好ましくは
20倍以上となる様に、適当な押出温度で棒状、板状、
バイブ状等の所定形状に押出成形して高発泡性成形体と
し、該成形体を所定形状の中空体の中空部に充填し、次
いで該成形体を加熱発泡せしめることにより、該中空体
の中空部を高発泡ポリスチレンで容易に且つ均一に充満
出来ることを見い出し、−上記の問題を解決したもので
ある。
発泡性ポリスチレンビーズの成形は、押出成形による方
法が好ましく、この場合の特徴はこの押出成形を、得ら
れる押出成形物が十分な再発泡性を保持している条件で
行う必要がある。即ち、従来方法の如く最適発泡温度で
押出発泡成形すると、この成形物の再発泡性が低く本発
明の目的には使用することが出来ない為、押出機中にお
いて発泡剤が完全には発泡しない温度、即ち、最適発泡
温度以下の温度で且つ押出成形可能な温度以上で行うこ
とによって、再発泡が可能な高発泡性成形体とすること
が出来る。好ましい押出成形温度は50℃以上で最適発
泡温度以下、より好ましくは最適発泡温度より20℃以
上低い温度である。
又、成形体の形状は、該成形体を充填する中空体の中空
部と相似した形状であることが好ましく、棒状、板状、
チューブ状等必要な形状に成形すればよい。
本発明において、上記の高発泡性成形体を充填する中空
体は、金属製中空体、セメント等の無機質中空体、FR
P等の合成樹脂製中空体又は熱硬化性FRP製中空中空
体その材料は前記高発泡性成形体の再発泡時の熱に耐え
得る材料であればよい。又、それらの形状も建物や構造
物の支柱や梁等の建築材料、海上気象測定点のブイ柱や
銭測小屋の部材等の海中構造材、梯子や日用品、ウィン
ドサーフィンやヨツトのマストやブーム等の海上スポー
ツ用品、テニスやバドミントン或いはアイスホッケー用
スティックの如き競技スポーツ用品等、特に限定されな
い。
又、上記中空体が熱可塑性樹脂製中空体である場合には
、高発泡製成形体の再発泡をその熱変形温度以下の温度
で行う、換言すれば5.再発泡時の温度で熱変形しない
樹脂からなる中空体を使用する。
又、中空体が熱硬化性FRP製中空体である場合には、
再発泡はその硬化温度で行うことが出来、FRPの硬化
と内部の再発泡処理が同時に達成されるので好ましい。
前記高発泡性成形体の上記中空体への充填量は、要求さ
れる再発泡時の発泡倍率(比重)、中空体の8槓、高発
泡性成形体の比重、再発泡倍率等を計算して決めること
が出来る。又、再発泡時の温度及び時間は中空体の構成
材料によっても変化するが、通常は80乃¥150℃の
温度で数分間乃至数時間加熱処理すればよい。
(実施例) 次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
実施例1乃至12 後記第1表に示す様に、各種発泡性ポリスチレンビーズ
を用い、40mmφ押出機により円柱状及び板状に押出
成形した。
使用した押出機のダイは下記の通りである。
円柱状成形体用 ■ 4mmφ×4穴 ■16mmφX1穴 板状成形体用  ■1.Ommtx30mmw■2.1
mmtX70mmw これら成形体の発泡特性は下記により測定した。
(1)発泡性 一上記で得られた各種成形体より、円れ状成形体は長さ
3cm乃¥5cmにカットし、板状成形体は4.0cm
X1.6cmの大きさにカットして、夫々のサンプルを
採取し、これらをII!型紙上にのせ、第1表の各設定
温度のギヤーオーブン中で所定時間加熱発泡させた。
(2)見掛比重と発泡倍率の測定 (1)で発泡させた発泡体を電子比重計()す−チック
■製El−1205G)にて見掛比重を測定し、未発泡
品の見掛比重から下記式より発泡倍率を求めた。
硬質塩ビ管及鋼管等を5cmの長さにカットし、その中
に5cmの長さにカットした各円柱状成形体を入れ、鉄
製ホルダーにて両端を抑える。
これを100℃ギヤーオープン中に入れ、各時間発泡さ
せて取り出し、パイプの断面をカットし充填発泡状態を
観察した。
充填発泡倍率は次式で求めた。
(3)発泡圧の測定 発泡圧測定装置(自社設計量:第1図)の発泡用容器(
容量some)に対して、各押出成形体(比重約1.0
)を一定量(約10倍発泡相当重量)を切り取って容器
に入れ、上蓋をしてこれを100℃オーブン中で一定時
間加熱発泡させ、各加熱時間毎の発泡圧を圧力計より読
み取った。
(測定に用いた成形体) 実施例11(円柱状);7.5mmφ品実施例12(板
状)  ;2.5mm厚品(4)押出成形体のパイプへ
の充填発泡試験(以下余白) n1−1−】箕 (押出条件とR端鱒馴生) mモ(続き) (拘引2ト外とR−鱒躬生) 段重−1−1k(続き) (押出条件と発泡特性) 硬質塩ビ管(A);内径16mmφ、厚さ3mm硬質塩
ビ管(B);内径20mmφ、厚さ3mm鋼 管:内径
23mmφ、厚さ2mm (以下余白) 婁1;発泡ポリスチレンビーズ A:三菱油化バーディ
ッシェ(株)製、スチロボールJQ−2SIAJB:王
菱油化バーディッシェ(株)製、スチロポールIBEC
;三菱油化バーディッシェ(株)製、スチロボールJP
−100車雪;書吐W阿4社号は第2図の部位を示す。
(発泡口−噛の t■;板状の試料3枚を使用したが、夫々の発泡挙動が
異なる為に容器内で不均一な発泡な示しへ (中空体の充驕特性) 級−一里 (1)押出条件と発泡特性との関係(第1表)実施例1
乃至10は第2図に図解的に示した押出成形機のヒータ
ーゾーンC1乃至C5及びダイHの各部位における加熱
温度のいずれかが、発泡性ポリスチレンビーズの発泡温
度(90℃以上)を上まわる温度になっており、その結
果、押出成形体の比重(発泡条件の0m1n、における
比重と同じ)は0.72乃至0.96であり、実施例1
1及び!2と顕著な差は見られないが、100℃におけ
る発泡倍率を見ると明らかに差が見られ、15倍を超え
るものは実施例1(2時間)、実施例4(20分間)、
実施例6(2時間)、実施例10(30分間)、20倍
を超えるものが実施例4(1時間)のみであるのに対し
、C1乃至C5及びHの加熱温度が発泡温度(90℃以
上)と同等かそれ以下の温度条件で押出したもの(実施
例11及び12)は、いずれも10分間の加熱で15倍
を超え、20分間では20倍、60分間では30倍の発
泡特性を示している。
実施例1乃至12に用いた発泡性ポリスチレンビーズは
、いずれもスチーム圧1.0乃至2.0にg/crn”
 (温度120℃乃至133℃)で予備発泡し、次いで
0.65乃至0.8Kg/c+n” (114℃乃至1
16℃)のスチーム圧で型内発泡成形するものであり、
それらの最適発泡温度としてはスチーム圧0 、 65
 Kg/crn” (温度114℃)乃至0.8にg/
crn” (温度116℃)の範囲となる。
従って、本発明においてこれらの発泡性ポリスチレンビ
ーズを押出成形する好ましい温度は、これらの最適発泡
温度(114℃乃至116℃)以下であり、実施例11
及び12に見られる様に95℃以上の加熱温度にならな
い温度条件が最も好適であることが判る。
反面、実施例1乃至10では、C1乃至C5及びHの各
ゾーンのいずれかのゾーンが上記の最適発泡温度の範囲
に含まれる加熱温度になっており、その結果明らかに実
施例11及び12と比べると、成形体の発泡特性におい
て劣ることが判る。
実施例4ではそのHゾーンの温度が115℃と上記発泡
温度範囲に人っており、その他のゾーンはいずれも11
4℃の最適温度範囲以下になっていることから、比較的
優れた発泡特性を示している。
勿論、これらの発泡特性は押出時のダイの形状等におい
ても変化するしく実施例4と実施例6との比較)、又、
発泡性ポリスチレンビーズのグレードにおいても変って
くる(実施例5と実施例6との比較)ので、厳密な最適
発泡温度を特定することは不可能であるし、又、無意味
である。
但し、市販されている一般の発泡性ポリスチレンビーズ
の最適発泡温度より低い温度で、より好適にはC1乃至
C5及びHの各ゾーンの温度が最適発泡温度よりも20
℃以−」召氏い温度であることが最も好ましいと言えよ
う。
又、本発明の目的に好ましい高発泡性成形体は、従来法
であるEVA−DPT法では達成困難な再発泡倍率を有
するもの、即ち、−数的には120℃以下の温度で6倍
以上、好ましくは10倍以上、最も好ましくは20倍以
上の再発泡倍率を有するものであると云える。
(2)押出条件と中空体への充填特性(第2表及び第3
表) 発泡圧の測定(第2表)では、実施例11及び12とも
に発泡圧が1.0’Ag/cm″以下であり、特に円柱
状成形体を用いた場合、容器内全体に発泡体が充填され
ていた。この事は実施例13で述べるFRPの硬化身程
での中空体に充填する場合、非常に好ましい特性と言え
る。
発泡圧が高い場合、硬化途中のFRPでは、FRPが外
型に密着する以前に内圧によって中空体が破裂する現象
が生じるが、第2表の如く低い発泡圧ではこの様な破裂
は全く生ぜず、極めて優れた充填特性を示す。
この事は第3表に示す中空体の充填特性でも言える。
即ち、実施例11で得た成形体を用いた実験■及び■で
は、はぼ10倍近い充填発泡倍率と良好な充填状態を示
すが、実施例4の成形体を用い、実験■と同じ成形体容
積の実験Vでの発泡が不十分で、尚、10倍発発泡は到
達していないことが判る。
実施例4の成形体の場合5発泡倍率が6.8乃至7.2
倍の実験■及び■では良好な充填を示していることから
、この程度の発泡倍率の用途には充分に使用し得ると言
える。
この6.8乃至7.2倍の発泡倍率は実験■及び■に比
へると低倍率であるが、実用。トの倍率として4倍程度
しか得られていなかったEVA−DPT系の従来法に比
べると驚くべき高発泡倍率と云え、これらの成形体も本
発明において、軽量構造体の製造に広く使用することが
出来る。
実施例13 実施例11と同様の方法で6.3mmφの円柱状成形体
を製造した。
厚さ2.4mmの鉄板で深さ20mm及び幅20mmで
長さ500mmの長方形のモールドを作り、その内面に
離型剤を塗布した後、日本カーボン@製のエポキシ樹脂
を含浸した炭素繊維によるプリプレグRM2003を用
いモールド内面に貼り込む。この中に上記円柱状成形体
を450mmにカットしたものを2本充填し、同じプリ
プレグを鉄板に貼着したもので蓋をし、クランプで係止
した後これを100℃の加熱炉で30分間加熱し、次で
モールドからはずして105℃で2時間後硬化を行った
。得られた製品は比重が0.22で非常に軽量ではある
が高強度の成形品であった。この成形品は海上用ブイの
支架用構造材として好適であった。この場合、中空部容
積、成形体容積及び発泡倍率は下記の通りである。
中空部容積;285cm″ 成形偉容8I; 14.0cm3X2本=28crn’
充填発泡倍率、10.2倍 発泡体比重;o、 093 (発明の効果) 以上、詳細に説明した通り、本発明の第1の特徴は、通
常の発泡性ポリスチレンビーズを用い、該ビーズを好ま
しくは最適発泡温度以下の温度で棒状、板状、パイプ状
等所定形状に押出して、6倍以上の再発泡倍率を存する
高発泡性成形体を得る点にある。
かかる成形体は好ましくはその最適発泡温度以下の温度
、好ましくは該最適発泡温度よりも20℃以上低い温度
条件で押出し成形されている為、発泡性ポリスチレンビ
ーズの有する固有の発泡特性を殆んど失わずに潜在的に
保存している。
これを所定形状の中空金型や中空成形体の中空部に入れ
て加熱再発泡せしめると、発泡性ポリスチレンビーズを
用いたのと殆んど同様の高発泡性成形体を得ることが出
来る。
本発明の第2の特徴は、金属製又は合成樹脂製或いはコ
ンクリート製等の中空体の中空部に、予め成形された上
記の高発泡性ポリスチレン成形体を充填し、然る後詰成
形体を加熱発泡せしめ、中空部をポリスチレン高発泡体
で充満することが出来る点にある。
この様にして中空体の外殻が複雑な形状を有していても
、その内部をポリスチレン高発泡体で全て充満すること
が出来るので高強度で断熱性に優れた軽量構造体が得ら
れる。
本発明の第3の特徴は、中空体が熱硬化性合成樹脂と補
強繊維とからなるFRPの場合、熱硬化性合成樹脂の加
熱硬化温度と同じ温度かそれ以下の温度で発泡性ポリス
チレン成形体を発泡せしめることが出来るので、特別な
装置や設備が不要で、且つ内面に対する密着性の優れた
軽量構造体が得られる。
本発明の第4の特徴は、中空部内部において高発泡性ポ
リスチレン成形体を高発泡倍率で発泡させるので、発泡
体の収縮による外殻との界面剥離が皆無となり、強度的
変化のない軽量構造体が得られる。
本発明の第5の特徴は、中空部内部において高発泡性成
形体を高発泡倍率で発泡させた場合、その発泡圧が1.
0にg/crn’以下であるので、発泡時に中空体を発
泡膨張によって破壊することがなく、外観の優れた強度
的変化のない軽量構造体が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明において使用した発泡圧測定装置を図解
的に示す図であり、第2図は押出成形機を図解的に説明
する図である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)通常の発泡性ポリスチレンビーズを棒状、板状、
    パイプ状等の所定形状に押出成形してなり、該成形体の
    120℃以下の温度での再発泡倍率が6倍以上であるこ
    とを特徴とする高発泡性成形体。
  2. (2)通常の発泡性ポリスチレンビーズを用い、該ビー
    ズの最適発泡温度以下の温度で棒状、板状、パイプ状等
    の所定形状に押出成形することを特徴とする高発泡性成
    形体の製造方法。
  3. (3)押出成形を発泡性ポリスチレンビーズの最適発泡
    温度より20℃以上低い温度で行う請求項2に記載の高
    発泡性成形体の製造方法。
  4. (4)通常の発泡性ポリスチレンビーズを棒状、板状、
    パイプ状等の所定形状に押出成形し、120℃以下の温
    度での再発泡倍率が6倍以上である高発泡性成形体を、
    所定形状の中空体の中空部に充填し、次いで該成形体を
    加熱発泡せしめることにより、上記中空体の中空部を高
    発泡ポリスチレンで充満せしめることを特徴とする軽量
    構造体の製造方法。
  5. (5)中空体が金属製中空体、セメント等の無機質中空
    体、FRP等の合成樹脂製中空体又は熱硬化性FRP製
    中空体である請求項4に記載の軽量構造体の製造方法。
  6. (6)中空体が熱可塑性樹脂製中空体であって、発泡を
    その熱変形温度以下の温度で行う請求項4に記載の軽量
    構造体の製造方法。
  7. (7)中空体が熱硬化性FRP製中空体であって、発泡
    をその硬化温度で行う請求項4に記載の軽量構造体の製
    造方法。
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