JP2002254913A - 車高調整式エアサスペンション装置 - Google Patents
車高調整式エアサスペンション装置Info
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Abstract
化することなく、複数の車輪に対して単一の車高制御手
段を配設することにより、ニーリング時の車高制御を実
行し得る車高調整式エアサスペンション装置を提供す
る。 【解決手段】 車高調整式エアサスペンション装置は、
レベリングバルブ5の自動制御下に車高を定位置に維持
し、三方弁は、アクチュエータにより、可動弁体20を
圧縮空気供給位置と大気開放位置とに選択的に変位させ
る。車高は、圧縮空気供給位置から大気開放位置への三
方弁の切換制御により、定位置から降下する。
Description
スペンション装置に関するものであり、より詳細には、
圧縮空気源、空圧回路及びエアスプリングを備え、レベ
リングバルブの自動制御下に車高を定位置に維持する車
高調整式エアサスペンション装置に関するものである。
弾性の衝撃緩衝作用を利用したエアサスペンション装置
(空気バネ式懸架装置)が知られている。このようなエ
アサスペンション装置において、バス又はトラック等の
大型車両の車高を任意に調節するニーリング機能を備え
た構成のものが知られている。ニーリング機能を備えた
エアサスペンション装置は、乗降口又は荷台の高さを任
意に調整可能にすることから、例えば、乗降性を重視し
たノンステップバスのサスペンション装置として既に実
用化されている。
は、エアスプリングを制御するレベリングバルブを備え
ており、レベリングバルブは、荷重の変化を補償して常
に一定の車高を一般走行時に維持するようにエアスプリ
ングの空気圧を可変制御する。エアサスペンション装置
は又、乗客の乗降時や、積荷の搭載又は荷下し時等にオ
ートレベリング機能を解除し、車高を任意に調節可能に
する車高制御手段(ニーリング手段)を備える。例え
ば、特開昭60−161206号公報に開示された車高
制御手段は、吸入弁及び排出弁をレベリングバルブに内
蔵するとともに、遠隔制御可能な3種類の電磁作動型開
閉弁をレベリングバルブと圧縮空気供給源との間に介装
した構造のものであり、各開閉弁の開閉動作を制御する
ことにより、オートレベリング機能、車体上昇機能及び
車体降下機能を任意に選択し得るように構成されてい
る。また、特開平8−2232号公報に開示された車高
制御手段は、電磁作動型吸気弁をレベリングバルブと並
列に配置し且つ電磁作動型排気弁をレベリングバルブと
エアスプリングとの間に直列に介装した構造のものであ
り、車体上昇時及び車体降下時には、エアスプリングと
圧縮空気供給源又は排気口とを直結し、エアスプリング
の空気圧を短時間に可変制御して車体上昇及び車体降下
を迅速に実行するように構成されている。
うな構成の車高制御手段によれば、レベリングバルブ廻
りの空圧回路の構成が複雑化するばかりでなく、複数の
開閉弁又は三方弁の作動を確実且つ厳密に連動させる複
雑な制御系が必要とされる。しかも、吸入弁及び排出弁
をレベリングバルブに内蔵した構造のレベリングバルブ
においては、レベリングバルブ自体の構造が複雑化し、
また、車体上昇時及び車体降下時にエアスプリングと圧
縮空気供給源又は排気口とを直結する構成の車高制御手
段にあっては、レベリングバルブを迂回するバイパス回
路が付加的に必要とされるばかりでなく、レベリングバ
ルブとエアスプリングとの間に排気弁を介装する必要が
あるので、フルニーリング車の如く、全車輪に対する車
高制御を実行するには、車輪毎に排気弁を配設せざるを
得ない。
によりニーリング時の車高制御を実行する方式も検討し
得るが、レベリングバルブの作動を制御する作動レバー
は、一般に、センシングロッドを介して車軸側(アクス
ル側)の構造体に連結されており、走行時の車軸側構造
体の振動がロッドに伝達することから、ロッド及びレバ
ーの初期設定及び微調節が実務的に非常に難しく、従っ
て、このような構成は、現実には実施し難い事情があ
る。
のであり、その目的とするところは、空圧回路及びレベ
リングバルブの構造を複雑化することなく、複数の車輪
に対して単一の車高制御手段を配設することにより、ニ
ーリング時の車高制御を実行し得る車高調整式エアサス
ペンション装置を提供することにある。
記目的を達成すべく、乗客の乗降時や、荷の搭載及び荷
下し時の条件を具体的に分析した結果、車体上昇の要望
は比較的少なく、車体降下のみが実質的に要望されると
いう実情を知見するに至り、かかる知見に基づいて、本
発明を達成したものである。
路及びエアスプリング(AS)を備え、前記空圧回路を構成
するレベリングバルブ(5) の自動制御下に車高を定位置
に維持する車高調整式エアサスペンション装置におい
て、逆止弁(40)及び三方弁(1) が前記圧縮空気源(AT)と
前記レベリングバルブ(AS)との間に配置され、前記逆止
弁(40)は、前記圧縮空気源(AT)から前記三方弁(1)に向
かう空気流の流通を許可し且つ前記三方弁(1) から前記
圧縮空気源(AT)に向かう空気流を阻止するように配向さ
れ、前記三方弁(1) は、可動弁体(20)、弁室(17)、アク
チュエータ(30)及び大気開放ポート(12)を備え、前記ア
クチュエータ(30)は、前記可動弁体(20)を圧縮空気供給
位置と大気開放位置とに選択的に変位させ、前記弁室(1
7)は、前記供給位置において、前記逆止弁(40)と前記レ
ベリングバルブ(5) とを流体連通可能に接続し且つ前記
大気開放ポート(12)を閉塞し、前記開放位置において、
前記逆止弁(40)と前記レベリングバルブ(5) との流体連
通を遮断し且つ前記レベリングバルブ(5) を前記大気開
放ポート(12)と連通させ、前記レベリングバルブ(5)
は、弁体収容室(57)、静止弁体(72)、弁座(60)、弁体付
勢手段(56)及び弁体駆動部材(70)を備え、前記弁体収容
室(57)は、前記三方弁(1) の弁室(17)と相互連通し、前
記弁体付勢手段(56)は、前記静止弁体(57)を前記弁座(6
0)に向かって付勢し、該静止弁体(72)は、車高定位置に
おいて、前記弁体収容室(57)に供給される圧縮空気の圧
力下に前記弁座(60)に着座して、前記三方弁(1) と前記
エアスプリング(AS)との流体連通を遮断し、前記弁体駆
動部材(70)は、車体降下時に前記静止弁体(72)を押圧し
て前記弁座(60)から離間せしめ、前記三方弁(1) と前記
エアスプリング(AS)とを相互連通させ、圧縮空気供給位
置から大気開放位置への前記三方弁(1) の切換制御によ
り、車高を定位置から降下させるようにしたことを特徴
とする車高調整式エアサスペンション装置を提供する。
び三方弁(1) が圧縮空気源(AT)とレベリングバルブ(5)
との間に配置されるので、複数の車輪に対して単一の車
高制御手段を配設することができる。逆止弁(40)は、エ
アスプリング(AS)の空気圧増大によりエアスプリング(A
S)の空気が三方弁(1) を介して圧縮空気源(AT)に逆流す
るのを阻止するとともに、レベリングバルブ(5) の弁体
収容室(57)の空気圧を所定圧力に保持する。レベリング
バルブ(5) は、車両の一般走行時に生じる車高の増減を
弁体駆動部材(70)の上下動に変換し、弁体駆動部材(7
0)、静止弁体(72)及び弁座(60)の位置変化により、エア
スプリング(AS)に対する圧縮空気の給排制御を実行す
る。三方弁(1) は、ニーリング時の車高調整時に大気開
放位置に切換えられ、レベリングバルブ(5) の弁体収容
室(57)は、大気開放され、減圧し、静止弁体(72)は、弁
体前後の圧力差により弁座(60)から離間する。この結
果、エアスプリング(AS)は、レベリングバルブ(5) を介
して大気開放し、車高は低下する。弁体駆動部材(70)
は、車高の降下に伴って、静止弁体(72)を押圧して弁座
(60)から離間せしめ、三方弁(1) と前記エアスプリング
(AS)との相互連通状態を保持するので、エアスプリング
(AS)は、実質的に完全に大気開放される。
を圧縮空気供給位置に切換えれば良く、圧縮空気源(AT)
の圧縮空気は、三方弁(1) 及び弁体収容室(57)を介して
エアスプリング(AS)に供給される。この結果、エアスプ
リング(AS)は、初期位置に伸長し、車高は定位置に復帰
し、静止弁体(72)は、弁体収容室(57)の内圧上昇に伴っ
て弁座(60)に着座する。
ン装置によれば、複数のエアスプリング(AS)に対して単
一の三方弁(1) を設けることにより、ニーリング時の車
高制御を実行することができるので、空圧回路は複雑化
せず、しかも、レベリングバルブ(5) に逆止弁を設ける
ことを要しないので、レベリングバルブ(5) の構造を簡
素化することができる。
ば、上記三方弁(1) の給排気ポート(13)は、複数のレベ
リングバルブ(5) と接続される。好ましくは、上記逆止
弁(40)は、三方弁(1) のバルブハウジングに組込まれ、
逆止弁(40)は、三方弁(1) の給気流入ポート(11)に隣接
して配置される。
記アクチュエータ(30)は、電磁ソレノイド(35)を内蔵
し、電磁ソレノイド(35)の通電時に可動弁体(20)を大気
開放位置に変位させる。好ましくは、電磁ソレノイド(3
5)の通電・非通電は、車両のコントロールユニット(CU)
の制御下に実行される。
及び底面が開放した流路(73)を軸芯部に備えた中空部材
からなる。好ましくは、中空部材は、バルブハウジング
(53)の中心軸線上に同芯に配置された円筒形部材として
形成される。駆動部材(70)の下側には、大気に開放した
大気開放室(58)が形成される。駆動部材(70)の上端面
は、車高定位置において静止弁体(72)と当接し、流路(7
3)の頂面開口を閉塞する。他方、駆動部材(70)は、車体
上昇時に降下して静止弁体(72)から離間し、頂面開口を
開放し、この結果、エアスプリング(AS)は、流路(73)を
介して大気開放室(58)と連通する。
アサスペンション装置の構成を示すシステム構成図であ
る。本実施例の車高調整式エアサスペンション装置は、
エアタンクAT、電磁作動型三方弁1、レベリングバルブ
5及びエアスプリングASを備える。エアタンクATは、加
圧空気をエアスプリングASに供給可能な圧縮空気供給源
を構成する。エアタンクATには、エアコンプレッサ及び
エアドライヤ(図示せず)により加圧し且つ除湿した圧
縮空気が貯留され、エアタンクATの空気圧は、ガバナ
(図示せず)により調節される。エアタンクATの給気ポ
ート2が、給気管路L1を介して、三方弁1の給気流入ポ
ート11に接続される。三方弁1は、大気開放可能な排
気ポート12を備えるとともに、給排気管路L2に接続さ
れた給排気ポート13を備え、給排気ポート13は、レ
ベリングバルブ5の給気ポート50と相互連通する。レ
ベリングバルブ5のバルブハウジング53は、バネ上系
の構造体USに固定される。レベリングバルブ5は、大気
開放可能な排気ポート51を備えるとともに、給排気流
路L3に接続された給排気ポート52を備え、給排気ポー
ト52は、エアスプリングASの給排気ポート3と相互連
通する。作動レバー6の先端部が、レベリングバルブ5
の昇降排気弁70に関節連結し、作動レバー6の基端部
が、車高制御用エアシリンダ(図示せず)と機械的に連
動したセンシングロッド7に関節連結している。車高制
御用エアシリンダは、車軸(アクスル)を含むバネ下系
構造体DSに取付けられる。一般走行時に構造体US:DS 間
の距離Hが変動したとき、作動レバー6は、距離Hの変
化に相応して上下に揺動し、レベリングバルブ5の作動
を機械的に制御する。
縦断面図である。通常走行時には、初期設定の車高が維
持され、作動レバー6は、図2に示す如く、中立位置
(水平位置)に位置する。
ウジング53を備え、ハウジング53の中心部に同心状
に配置された小径円筒形の昇降排気弁70を内蔵する。
ハウジング53は、上端部に給気ポート50を備える。
ハウジング53の下端部は、底板55により閉塞してい
る。円筒形の弁座60が、給排気ポート52と同じ高さ
に配置される。弁座60の外径は、ハウジング53の内
径と実質的に一致し、弁座60の外周面とハウジング5
3の内周面との間には、気密シール材65が介挿され
る。給排気流路62が、弁座60の壁体を径方向に貫通
し、弁座60の中空部61と給排気ポート52とは、相
互連通する。
る中空弁軸71と、弁軸71の上端面に分離可能に当接
した円形の静止弁体72とから構成される。弁軸71の
外周面と弁座60の内周面との間には、気密シール材7
5が介挿され、弁軸71は、気密シール材75に摺動可
能に保持される。圧縮コイルスプリング56が、弁座6
0と給気ポート50との間に形成された弁体収容室57
に配置される。スプリング56は、給気ポート50と弁
体72との間に介挿され、弁体72を弁座60の着座面
63に付勢する。弁体収容室57の圧力下に着座面63
に着座した弁体72は、弁体収容室57と中空部61と
の間の流体連通を遮断する。
れる。排気流路73の上端部は、弁体72によって閉塞
し、他方、排気流路73の下端部は、排気室58と常時
連通し、排気室58を介して常時、大気開放している。
作動レバー6の先端部が、排気室58内に延入する。レ
バー6の回転軸に取付けられた小径の偏心ピン67が、
弁軸71のピン摺動溝75に係合しており、レバー6の
揺動又は回転運動は、弁軸71の上下運動に転換する。
アタンクATとの間に配置された上記電磁作動型三方弁1
の構成について説明する。三方弁1は、給気流入ポート
11、排気ポート12及び給排気ポート13を備えた弁
本体10と、弁本体10の可動弁体20及び弁軸21を
駆動する電磁作動型アクチュエータ30とから構成され
る。
可能な逆止弁40を備える。逆止弁40の逆止弁室41
が、給気流入ポート11に隣接して形成される。圧縮コ
イルスプリング42が、逆止弁室41内に配置され、逆
止弁40を給気流入ポート11に向かって付勢する。逆
止弁40は、車両のバンプ時等にエアスプリングASの内
圧が過渡的に急増したときにエアタンクASへの圧縮空気
の逆流を阻止するとともに、レベリングバルブ5の弁体
収容室57の内圧が低下したとき、エアタンクASから弁
体収容室57に圧縮空気を供給するように機能する。
路16を介して弁室17に連通し、弁室17は、給排気
ポート13に常時連通する。弁軸21は、弁本体10の
水平貫通孔22及び流路16を貫通して弁室17内に延
入する。弁軸21の外周面と貫通孔22の内周面との間
には、気密シール材23が介挿される。弁体20は、弁
軸21の先端部に一体的に配設され、排気ポート12の
着座面18に着座し、排気ポート12を閉塞する。
に配置された作動子32、圧縮コイルスプリング33、
スプリングリテーナ34及び電磁ソレノイド35を備え
る。作動子32は、弁軸21の基端部に一体的に連結さ
れる。スプリング33は、スプリングリテーナ34を介
して作動子32を常時付勢し、電磁ソレノイド35の非
通電時に弁軸21を圧縮空気供給位置(図1)に保持す
る。電磁ソレノイド35は、作動スイッチSWを介して電
源に接続され、作動スイッチSWは、車両のコントロール
ユニットCUにより遠隔制御される。電磁ソレノイド35
は、作動スイッチSWのON作動時に通電し、スプリング3
3の弾発力に抗して作動子32を水平変位させ、弁軸2
1をアクチュエータ30内に引き込む。弁体20は、着
座面18から離間して弁室17を大気開放するととも
に、着座面18の反対側に位置する着座面19に着座
し、流路16と弁室17との連通を遮断する。
ション装置の作動について説明する。図1及び図2に示
す一般走行状態において、三方弁1は、圧縮空気供給位
置(図1)に保持され、可動弁体20は、排気ポート1
2を閉塞する。静止弁体72は、着座面63に着座し、
弁体収容室57と中空部61との間の流体連通を遮断す
る。排気弁70の上端面は、静止弁体72の下面に密接
し、給排気ポート52と排気室58との連通を遮断す
る。
レベリングバルブ5の挙動を示す縦断面図である。荷重
の増加により、車体がアクスルに対して相対変位し、バ
ネ上系構造体USとバネ下系構造体DSとの間の距離Hが短
縮したとき、作動レバー6は、図3に示す如く、時計廻
り方向に回動する。排気弁70は、レバー6の偏心ピン
67によって上方に付勢され、静止弁体72の下面との
密接状態を維持したまま弁体72を上方に変位させる。
弁体72は、着座面63から離座し、この結果、弁体収
容室57と中空部61とを相互連通する流路L5が、弁体
72と着座面63との間に形成される。エアタンクATの
圧縮空気は、給気管路L1−給気流入ポート11−逆止弁
40−流路15、16−弁室17−給排気ポート13−
給排気管路L2−給気ポート50を介して弁体収容室57
に流入し、図3に矢印で示す如く、流路L5、中空部6
1、給排気流路62、給排気ポート52及び給排気管路
L3を介して、エアスプリングASに供給される。エアスプ
リングASは、圧縮空気の供給により初期位置に伸長し、
車高定位置に復帰する。
レベリングバルブ5の挙動を示す縦断面図である。荷重
の低減により、車体がアクスルに対して相対変位し、バ
ネ上系構造体USとバネ下系構造体DSとの間の距離Hが増
大したとき、作動レバー6は、図4に示す如く、反時計
廻り方向に回動する。排気弁70は、レバー6の偏心ピ
ン67によって下方に付勢され、弁座60に対して下方
変位する。静止弁体72は、弁座60に着座した状態を
維持するので、排気弁70の上端面は、弁体72の下面
から離間し、排気流路73と中空部61とを相互連通す
る流路L6が、弁体72と排気弁70の上端面との間に形
成される。エアスプリングASの空気室は、給排気管路L3
−給排気ポート52−排気流路73を介して、排気室5
8に流出し、排気ポート51から大気に放出される。エ
アスプリングASは、圧縮空気の大気放出により初期位置
に収縮し、車高定位置に復帰する。
スプリングASが収縮し、エアスプリングASの空気圧がエ
アタンクATの空気圧よりも上昇したとき、逆止弁40(
図1)は、エアスプリングASからエアタンクATへの空気
の逆流を阻止する。
す車高調整式エアサスペンション装置のシステム構成図
であり、図6は、車高低下動作時のレベリングバルブ5
の挙動を示す縦断面図である。
作動スイッチSWがON作動し、電磁ソレノイド35が通電
すると、アクチュエータ30は、弁軸21をアクチュエ
ータ30内に引き込み、可動弁体18は、着座面18か
ら離間して排気ポート12を開放し、弁室17を大気開
放するとともに、着座面18の反対側に位置する着座面
19に着座し、流路16と弁室17との連通を遮断す
る。
れ、弁体収容室57の内圧は、大気圧に低下する。エア
スプリングASの空気圧と弁体収容室57の内圧(大気
圧)との差圧により、弁体72は、スプリング56の弾
発力に抗して上昇し、弁体72と着座面63との間に流
路L5を形成する。エアスプリングASの空気は、給排気管
路L3−給排気ポート52−給排気流路62−中空部61
−流路L5−弁体収容室57−給排気管路L2−給排気ポー
ト13を介して、弁室17に流出し、排気ポート12か
ら大気に放出される。
おけるレベリングバルブ5の挙動を示す縦断面図であ
る。エアスプリングASの空気放出に伴って車高が低下し
始めると、図7に示す如く、作動レバー6は、時計廻り
方向に回動し、排気弁70は、上方変位し、排気弁70
の上端面は、弁体72の下面と密接する。この結果、弁
体72は、排気弁70により降下を阻止され、上昇位置
に保持され、エアスプリングASの圧縮空気は、レベリン
グバルブ5及び三方弁1を介して実質的に完全に大気放
出され、車体は、最降下位置まで降下する。
ントロールユニットCUにより作動スイッチSWをOFF 作動
し、電磁ソレノイド35に対する通電を停止すれば良
い。アクチュエータ30は、スプリング33の弾性復元
力により作動子32を変位させ、弁軸21をアクチュエ
ータ30から突出する。弁体20は、着座面19から離
座して流路16と弁室17とを連通するとともに、着座
面18に着座して排気ポート12を閉塞する。この結
果、エアタンクATの圧縮空気は、給気管路L1−給気流入
ポート11−逆止弁40−流路15、16−弁室17−
給排気ポート13−給排気管路L2−給気ポート50を介
して弁体収容室57に流入し、流路L5、中空部61、給
排気流路62、給排気ポート52及び給排気管路L3を介
して、エアスプリングASに供給される。エアスプリング
ASは、圧縮空気の供給により初期位置に伸長し、車高定
位置に復帰する。
に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で
種々の変形又は変更が可能であるであることはいうまで
もない。
三方弁の内部に組み込まれているが、逆止弁は、管路L1
に介装しても良い。
よれば、空圧回路及びレベリングバルブの構造を複雑化
することなく、複数の車輪に対して単一の車高制御手段
を配設することにより、ニーリング時の車高制御を実行
し得る車高調整式エアサスペンション装置が提供され
る。
ション装置の構成を示すシステム構成図である。
り、作動レバーは、中立位置(水平位置)に位置する。
断面図である。
断面図である。
エアサスペンション装置のシステム構成図である。
す縦断面図である。
ングバルブの挙動を示す縦断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 圧縮空気源、空圧回路及びエアスプリン
グを備え、前記空圧回路を構成するレベリングバルブの
自動制御下に車高を定位置に維持する車高調整式エアサ
スペンション装置において、 逆止弁及び三方弁が前記圧縮空気源と前記レベリングバ
ルブとの間に配置され、前記逆止弁は、前記圧縮空気源
から前記三方弁に向かう空気流の流通を許可し且つ前記
三方弁から前記圧縮空気源に向かう空気流を阻止するよ
うに配向され、前記三方弁は、可動弁体、弁室、アクチ
ュエータ及び大気開放ポートを備え、前記アクチュエー
タは、前記可動弁体を圧縮空気供給位置と大気開放位置
とに選択的に変位させ、前記弁室は、前記供給位置にお
いて、前記逆止弁と前記レベリングバルブとを流体連通
可能に接続し且つ前記大気開放ポートを閉塞し、前記開
放位置において、前記逆止弁と前記レベリングバルブと
の流体連通を遮断し且つ前記レベリングバルブを前記大
気開放ポートと連通させ、 前記レベリングバルブは、弁体収容室、静止弁体、弁
座、弁体付勢手段及び弁体駆動部材を備え、前記弁体収
容室は、前記三方弁の弁室と相互連通し、前記弁体付勢
手段は、前記静止弁体を前記弁座に向かって付勢し、該
静止弁体は、車高定位置において、前記弁体収容室に供
給される圧縮空気の圧力下に前記弁座に着座して、前記
三方弁と前記エアスプリングとの流体連通を遮断し、前
記弁体駆動部材は、車体降下時に前記静止弁体を押圧し
て前記弁座から離間せしめ、前記三方弁と前記エアスプ
リングとを相互連通させ、 圧縮空気供給位置から大気開放位置への前記三方弁の切
換制御により、車高を定位置から降下させるようにした
ことを特徴とする車高調整式エアサスペンション装置。 - 【請求項2】 前記逆止弁は、前記三方弁の給気流入ポ
ートに隣接して該三方弁のバルブハウジングに組込まれ
たことを特徴とする請求項1に記載の車高調整式エアサ
スペンション装置。 - 【請求項3】 前記アクチュエータは、電磁ソレノイド
を内蔵し、該電磁ソレノイドの通電時に前記可動弁体を
大気開放位置に変位させることを特徴とする請求項1又
は2に記載の車高調整式エアサスペンション装置。 - 【請求項4】 前記弁体駆動部材は、頂面及び底面が開
放した流路を軸芯部に備えた中空部材からなり、該駆動
部材の下側には、大気に開放した大気開放室が形成さ
れ、前記駆動部材の上端面は、車高定位置において前記
静止弁体と当接して、前記流路の頂面開口を閉塞し、前
記駆動部材は、車体上昇時に降下して前記静止弁体から
離間して前記頂面開口を開放し、前記流路を前記エアス
プリングと連通せしめることを特徴とする請求項1乃至
3のいずれか1項に記載の車高調整式エアサスペンショ
ン装置。 - 【請求項5】 前記三方弁の給排気ポートは、複数のレ
ベリングバルブと接続されることを特徴とする請求項1
乃至4のいずれか1項に記載の車高調整式エアサスペン
ション装置。
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---|---|---|---|
JP2001057431A JP4019642B2 (ja) | 2001-03-01 | 2001-03-01 | 車高調整式エアサスペンション装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002254913A true JP2002254913A (ja) | 2002-09-11 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018510813A (ja) * | 2015-04-07 | 2018-04-19 | ヘルシンギン カウプンギン リーケンネリーケライトス | 鉄道車両 |
US10046355B2 (en) | 2004-02-05 | 2018-08-14 | Adhesive Technologies, Inc. | Cartridge dispenser for liquid or semi-liquid materials |
-
2001
- 2001-03-01 JP JP2001057431A patent/JP4019642B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2018510813A (ja) * | 2015-04-07 | 2018-04-19 | ヘルシンギン カウプンギン リーケンネリーケライトス | 鉄道車両 |
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