JP2002254787A - パターン形成方法・装置 - Google Patents

パターン形成方法・装置

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JP2002254787A
JP2002254787A JP2001055521A JP2001055521A JP2002254787A JP 2002254787 A JP2002254787 A JP 2002254787A JP 2001055521 A JP2001055521 A JP 2001055521A JP 2001055521 A JP2001055521 A JP 2001055521A JP 2002254787 A JP2002254787 A JP 2002254787A
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intaglio
magnetic field
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JP2001055521A
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English (en)
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Mie Matsuo
美恵 松尾
Nobuo Hayasaka
伸夫 早坂
Motosuke Miyoshi
元介 三好
Katsuya Okumura
勝弥 奥村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板上の所定位置に所定パターンを有する微細
パターンを容易に形成すること。 【解決手段】凹版2の表面に埋め込まれた感磁性ペース
トからなる単位パターン3を磁力によって基板1上に印
刷する工程を繰り返し、実際に形成する微細パターンを
複数回の印刷に分けて形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バンプ、配線、絶
縁膜等のパターンを形成するためのパターン形成方法・
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】IT時代を迎えて、LSIの端子の狭ピ
ッチ化、多ピン化が進んでいる。それに伴って、LSI
を実装するパッケージ多層基板やそれを実装するプリン
ト配線ボードもサイズの縮小化、高精度化が要求されて
いる。
【0003】また、パッケージの薄型化、縮小化に伴
い、ウェハ上にパッケージの機能(再配線、モールド樹
脂、バンプなど)を形成し、切り出してパッケージとす
る、Wafer Level CSP(Chip Size Pack
age)などの技術が要求されている。
【0004】これらのLSIやCSPのバンプ、配線、
絶縁膜等の微細パターンの形成方法として、材料のコス
トパフォーマンスが良い、フォトリソグラフィ工程が不
要である、等の理由から、印刷技術が多く用いられてい
る。しかし、従来のこの種の印刷技術には以下のような
問題がある。
【0005】図11は、従来のギャップ印刷方法を示す
図である。この方法では、まず、図11(a)に示すよ
うに、基板81上に数nmのギャップを空けて版82を
配置する。次に図11(b)に示すように、版82上に
ペースト83を塗布し、ペースト83をスキージ84に
より基板81上に刷りだす。その後、基板81上に刷り
だしたペーストを焼成し、溶剤と樹脂成分を除去するこ
とによって、図11(c)に示すように、ペーストから
なる微細パターン85が完成する。微細パターン85
は、例えば複数のバンプからなるバンプパターンであ
る。
【0006】ギャップ印刷方法の利点は、基板81と版
82とを離して基板81上にペースト83を刷りだすの
で、基板81と版82との離れが良いことである。しか
し、基板81と版82とが離れているため、ペースト8
3の刷りだし工程で、版82を基板81に接触させる必
要があり、これにより版82が伸びたり、たわんでしま
う。その結果、版82の伸び、たわみ分だけ、印刷位置
がずれるという問題が生じる。ずれの大きさは、例えば
200mm基板で約30μmである。
【0007】図12は、従来のコンタクト印刷方法を示
す図である。この方法では、まず、図12(a)に示す
ように、基板81と版82とを接触させる。これによ
り、先に説明したギャップ印刷方法の問題点である、版
82の伸び等による印刷位置のずれを防止できる。次に
図12(b)に示すように、版82上にペースト83を
塗布し、ペースト83をスキージ84により基板81上
に刷りだす。その後、ギャップ印刷方法の場合と同様
に、基板81上に刷りだしたペーストを焼成し、溶剤と
樹脂成分を除去することによって、図12(d)に示す
ように、微細パターン85が完成する。
【0008】コンタクト印刷方法の場合、図12(b)
のペースト83の刷りだし工程の後に、版82を基板8
1から離す工程が必要となる。このとき、微細パターン
85のパターンによっては、図12(c)に示すよう
に、版82の離れかたは場所によって異なるものとな
る。
【0009】その結果、基板81上に残るペーストにか
すれ、欠損、不均一などが生じ、所定パターンを有する
微細パターン85を形成することが困難になるという問
題が起こる。図12(d)には、微細パターン85の左
端において、所定通りのパターンが形成されていない様
子が示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来のギ
ャップ印刷方法は、ペーストの刷りだしの工程で版を基
板に接触させる必要があり、その結果として版が伸びた
りなどし、印刷位置がずれるという問題がある。また、
従来のコンタクト印刷方法は、上記問題を解決できる方
法であるが、基板に残るペーストにかすれ等が生じ、所
定パターンを有する微細な微細パターンを形成すること
が困難であるという問題がある。
【0011】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、基板上の所定位置に所
定パターンを容易に形成することができるパターン形成
方法・装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば下
記の通りである。
【0013】すなわち、上記目的を達成するために、本
発明に係るパターン形成方法は、第1の主面を有し、こ
の第1の主面の表面に磁性体を含むペーストからなるパ
ターンが埋め込まれた第1の基板を用意する第1の工程
と、前記第1の主面よりも面積が大きい第2の主面を有
する第2の基板の上方に、前記第1の基板をその第1の
主面を下にして配置する第2の工程と、前記第1の主面
の表面に埋め込まれた前記ペーストを磁力によって前記
第2の主面上に転写する第3の工程とを含むパターン形
成方法であって、前記第1、第2および第3の工程から
なる一連の工程を繰り返すことにより、前記第2の主面
上に磁性体を含むペーストからなる所望のパターンを形
成することを特徴とする。
【0014】このような構成であれば、パターン(磁性
体を含むペースト)が埋め込まれた第1の基板が第2の
基板から離れていても、上記パターンは磁力により第2
の基板に転写されるので、転写のために第1の基板を第
2の基板に接触させる必要がない。すなわち、従来のギ
ャップ印刷方法とは異なり、版(本発明の第1の基板に
相当)を基板(本発明の第2の基板に相当)を接触させ
る必要がない。また、従来のコンタクト印刷方法とは異
なり、版と基板とを離した状態で印刷を行えるので、ペ
ーストにかすれ等が生じることはない。したがって、本
発明に係るパターン形成方法によれば、従来のギャップ
印刷方法およびコンタクト印刷方法の問題を解決でき、
基板上の所定位置にペーストからなる所定パターンを容
易に形成することができるようになる。
【0015】本発明に係るパターン形成装置は、第1の
主面を有する第1の基板と、前記第1の主面よりも面積
が大きい第2の主面を有する第2の基板との位置関係を
制御し、前記第1の主面の所定の領域と前記第2の主面
の所望の領域とを対向させる位置制御手段と、前記第1
の主面の所定の領域と前記第2の主面の所望の領域とが
対向する領域内に磁場を発生させる磁場発生手段とを備
えていることを特徴とする。
【0016】このような構成であれば、第1の基板とし
て、第1の主面を有し、この第1の主面の表面に磁性体
を含むペーストからなるパターンが埋め込まれた基板、
第2の基板として、第1の主面よりも面積が大きい第2
の主面を有する基板を用意し(第1の工程)、次に位置
制御手段により、第1の基板の第1の主面の前記パター
ンが埋め込まれた領域(所定の領域)と第2の基板の第
2の主面の所望の領域とを対向させ(第2の工程)、そ
して磁場発生手段により、第1の主面の所定の領域と第
2の主面の所望の領域とが対向する領域内に磁場(好ま
しくは均一磁場)を発生させることにより(好ましくは
選択的に発生させることにより)、第2の主面の所望の
領域に第1の主面の表面に埋め込まれたパターンを転写
させることができる(第3の工程)。したがって、本発
明に係るパターン形成装置を使用し、上記第1〜第3の
工程を繰り返すことにより、本発明に係るパターン形成
方法を容易に実施することができるようになる。
【0017】本発明の上記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記載および添付図面によって明ら
かになるであろう。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(以下、実施形態という。)を説明する。
【0019】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係るパターン形成方法(印刷機構)を示す
図である。図中、1は基板を示しており、この基板1の
上方には数mm程度のギャップを空けて凹版2が配置さ
れている。基板1と凹版2は図示しない位置制御手段に
より位置合わせを行えるようになっている。
【0020】凹版2は従来の版82に相当するものであ
り、実際に形成する複数のバンプや配線等と同じ間隔で
形成された複数の凹部が表面に形成されたものである。
凹部の数は実際に形成するバンプ等の数よりも少なく、
例えば実際に形成するバンプ等の数の整数分の1となっ
ている。
【0021】凹版2は、例えばフォトリソグラフィおよ
びエッチングにより複数の凹部をSi基板の表面に形成
して作成したものである。凹版2の材料は金属であって
も良い。
【0022】凹版2の表面には、磁石に引きつけ寄せら
れる磁性体を含むペースト(以下、感磁性ペーストとい
う。)からなるパターン3(以下、単位パターンとい
う。)が埋め込まれている。
【0023】上記感磁性ペーストは、例えばバンプや配
線のパターンを形成する場合、導電性を有するものであ
る。具体的には、磁性粒子であるNi粒子、これよりも
低抵抗の導電粒子であるAu粒子、樹脂、溶剤等を含む
ものである。なお、磁性粒子としてはNi粒子以外に、
Fe粒子、Co粒子やそれらの合金粒子が使用可能であ
る。
【0024】単位パターン3は、例えば凹版2上に導電
性を有する感磁性ペーストを塗布し、次に凹版2の複数
の凹部内に感磁性ペーストが完全に埋め込まれるまで、
スキージを左右に往復させるとともに、凹部の外部にあ
る不要な感磁性ペーストを除去して形成したものであ
る。なお、図には、磁力により凹部開口面から一部が飛
び出した単位パターン3が示されている。
【0025】凹版2の上方には、図示しない第1の移動
手段により移動が可能な第1の電磁石4が配置されてい
る。一方、基板1の下方には、図示しない第2の移動手
段により移動が可能な第2の電磁石5が配置されてい
る。第1および第2の移動手段は互いに独立したもので
も、あるいは一つの共通したものでも良い。
【0026】また、電磁石4,5により発生した磁場
が、単位パターン3が形成された凹版2の表面(第1の
主面の所定領域)と基板1の表面の所望の領域(第2の
主面の所望の領域)とが対向する領域の周囲外側に漏洩
することを防止するために、電磁石4,5はそれぞれ円
筒状のシールド部材6の内部に設けられている。シール
ド部材6は、電磁石4,5と一体となって形成されてい
る。
【0027】本実施形態によれば、基板1の上方に、単
位パターン3が埋め込まれた面を下にして凹版2を水平
に配置した状態で、電磁石4,5に電流を流し、基板1
および凹版2の表面に対して垂直な一様な磁場を発生さ
せることができ、これにより凹版2の表面に埋め込まれ
た単位パターン3をそのパターンおよび位置を保ったま
ま基板1上に印刷(転写)することができる。なお、図
1およびその他の図において、矢印は磁力線を示してい
る。
【0028】その後、凹版2をステッピング移動させ、
基板1の所望の領域上に単位パターン3が形成された凹
版2を新たに配置し、上記と同様に単位パターン3を基
板1上に転写する。
【0029】以上述べた単位パターン3の転写と凹版2
のステッピング移動とを繰り返すことにより、従来のギ
ャップ印刷方法やコンタクト印刷方法とは異なり、所定
サイズおよび所定パターンを有する、感磁性ペーストか
らなるパターン(微細パターン)を基板1上の所定位置
に形成することができるようになる。しかる後、上記微
細パターンを焼成し、上記微細パターンの硬化、強度を
高める。
【0030】なお、単位パターン3の粘度が高い場合、
単位パターン3に超音波を印加することで、単位パター
ン3の粘度を効果的に下げられ、単位パターン3を基板
1上に容易に印刷することが可能となる。
【0031】次に実際に形成するパターンを複数回の印
刷に分けて形成した理由について説明する。図2に、1
回の印刷で感磁性ペーストからなる微細パターン3aを
基板1上に形成する第1の方法を示す。微細パターン3
aは、実際に形成するべきパターンと同じパターンおよ
び同じサイズを有している。基板1の下方には、永久磁
石7が配置されている。
【0032】ここで、微細パターン3aをそのパターン
および位置を保ったまま基板1上に正確に転写するため
には、微細パターン3aとそれに対向する基板1の領域
(被印刷領域)との間に垂直な磁場を均一に発生する必
要がある。
【0033】しかしながら、このような均一な磁場を発
生させるためには、大きな永久磁石7が必要となる。例
えば、20mm□範囲に5°以内の磁場を発生させるた
めには、重さが50kgの永久磁石7が必要となる。
【0034】また、このような大きな永久磁石7を用い
るときには、凹版2の外には大きな磁場が漏れる。その
ため、安全対策上、磁場漏洩防止対策が必要となる。具
体的には、例えば図3に示すように、永久磁石7の周囲
をシールド部材8で覆い、漏洩磁場により装置に引きつ
けられる装置周囲に存在する磁性部材による、装置破損
等を防止する必要がある。しかし、このようなシールド
部材8による磁場漏洩防止対策は、磁石部のさらなる巨
大化を招く。
【0035】以上述べたように、第1の方法を実施する
ためには、永久磁石7やシールド部材8によって、装置
が大型化するという問題がある。
【0036】図4に、1回の転写で微細パターン3aを
基板1上に形成する第2の方法を示す。この方法は、永
久磁石7の代わりに、電磁石、具体的にはダイポール型
電磁石9を使用する方法である。
【0037】しかしながら、この場合も、均一な磁場を
発生させようとすると、ダイポール型電磁石9が巨大化
するという問題が生じる。具体的には、100kg以上
のダイポール型電磁石9が必要となり、永久磁石7を使
用した場合よりもさらに磁石部が巨大化してしまう。ま
た、永久磁石7を使用した場合と同様に、磁場漏洩防止
対策のためにシールド部材等が必要となり、磁石部はさ
らに巨大化する。
【0038】以上述べたように、第2の方法は、第1の
方法の場合と同様に、ダイポール型電磁石9やシールド
部材によって、装置が大型化するという問題がある。
【0039】これらの第1および第2の方法に対して、
本実施形態の方法は、実際に形成するべきパターンを複
数回に分けて形成するので、電磁石4,5およびシール
ド部材6のサイズを小さくできる。例えば、5cmの範
囲で3000Gの磁場を発生させる場合、電磁石4,5
およびシールド部材6を含む磁石部品部を数kgに抑え
ることができる。したがって、第1および第2の方法と
は異なり、装置が大型化するという問題は起こらない。
【0040】さらに、実際に形成する微細パターンを複
数回に分けて形成することにより、1回の印刷で転写す
る単位パターン3のサイズが小さくなるため、基板1と
単位パターン3との位置合わせ精度が高くなり、その結
果として実際に形成するパターンを1回の印刷で形成す
る方法に比べて、印刷精度が高くなる。
【0041】(第2の実施形態)図5は、本発明の第2
の実施形態に係るパターン形成装置の模式図である。こ
のパターン形成装置は、大きく分けて、基板を載置し、
X−Y−Z−θ方向に移動可能なステージ11と、ステ
ージ11上に基板を設置するロード機構12と、ステー
ジ11上に設置された基板を外に取り出すアンロード機
構13と、第1の実施形態の方法に従って凹版に埋め込
まれた単位パターンを基板上に印刷(転写)する印刷機
構14と、基板1および凹版2の位置確認を行うための
CCDカメラ15と、表面に単位パターンが埋め込まれ
た凹版を形成する版形成機構16と、凹版2、ステージ
11、版形成機構16、CCDカメラ15および印刷機
構14を制御する制御機構17とから構成されている。
ロード機構12とアンロード機構13は一つの機構にま
とめても良い。
【0042】印刷機構14は、図1に示した第1および
第2の電磁石4,5と、これらの電磁石4,5を制御す
る電磁石制御装置と、図1に示した凹版2、第1および
第2の電磁石4,5を移動させるための版・電磁石移動
装置と、図1に示した単位パターン3に超音波を印加す
る超音波発生器と、この超音波発生器を制御する超音波
制御装置と、図1に示した表面に単位パターン3が埋め
込まれた凹2版を形成する版形成機構とから構成されて
いる。版・電磁石移動装置が取り扱う凹版は、単位パタ
ーンが埋め込まれた凹版および単位パターンが埋め込ま
れていない凹版の両方である。
【0043】版形成機構16は、凹版表面上に感磁性ペ
ーストを塗布するペースト塗布装置と、感磁性ペースト
を刷り出すためのスキージと、このスキージにより凹版
表面の複数の凹部内に感磁性ペーストを埋め込むととも
に、不要な感磁性ペーストを除去するスキージ制御装置
とから構成されている。
【0044】次に上記の如きに構成されたパターン形成
装置を用いたパターン形成方法について、図6のフロー
チャートを用いて説明する。
【0045】まず、制御機構17に基板サイズ、ステッ
ピングデータ、マッピングデータ、マークデータおよび
基板枚数を制御データとして入力する(ステップS
1)。
【0046】ステッピングデータは、基板上の複数のバ
ンプパターン等の微細パターンの形成領域について、ど
の領域からどういう順番で形成するかというデータであ
る。マッピングデータは、各形成領域において、複数の
単位パターンがどのように配置されて、微細パターンが
形成されているかというデータである。マークデータ
は、基板上に予め形成された位置合わせマークの位置に
関するデータである。
【0047】次にロード機構12により装置外の基板を
搬送し、ステージ11上に設置する(ステップS2)。
【0048】次に制御機構17によってステージ11を
水平移動、回転移動、または水平および回転移動させ、
基板サイズ、基板に予め設けられているノッチに基づい
て基板位置のラフアライメントを行う(ステップS
3)。水平移動は互いに直交するX軸、Y軸、Z軸に平
行な移動である。回転移動はステージ面内における回転
移動である。
【0049】次に基板上に予め形成されている位置合わ
せマークをCCDカメラ15によって検出する(ステッ
プS4)。
【0050】次に検出した位置合わせマーク、ステッピ
ングデータおよびマッピングデータに基づいて、凹版の
単位パターンと基板の表面の所望の領域とが対向するよ
うに、基板と凹版との位置合わせを行う(ステップS
5)。凹版の移動は制御機構17およびそれにより制御
された版・電磁石機構により行われる。
【0051】このステップS5の凹版はその表面に単位
パターンが埋め込まれたものである。上記凹版は版形成
機構16により形成されたものである。また、上記位置
ずれの量は制御機構17に入力され、次回の基板と凹版
との位置合わせ時の補正値として利用される。
【0052】次に版・電磁石移動装置により第1および
第2の電磁石を被印刷領域まで移動させる(ステップS
6)。
【0053】次に超音波発生器および超音波制御装置に
より微細パターン(感磁性ペースト)に超音波を印加
し、さらに電磁石制御装置により第1および第2の電磁
石をオンにすることによって、凹版の微細パターンを基
板の表面の所望の領域上に印刷する(ステップS7)。
【0054】次にマッピングデータに基づいて、実際に
形成するべき、所定サイズおよび所定パターンを有する
微細パターンが基板上に完成した否かを判定する(ステ
ップS8)。判定の結果、微細パターンが完成していな
い場合、完成するまで上述したステップS1〜S7を繰
り返す。1回の印刷では完成しないので、少なくとも2
回はステップS1〜S7を繰り返すことになる。
【0055】ステップS1〜S7を繰り返す場合、ステ
ップS6を行う前に、先のステップS7の印刷により単
位パターンが無くなった凹版を、版・電磁石移動機構に
より版形成機構16まで移動させ、版形成機構16によ
り上記凹版の表面凹部に感磁性ペーストを選択的に埋め
込み、ステップS6で使用する単位パターンが埋め込ま
れた凹版を予め形成しておく(ステップS9)。そし
て、実際に形成するべき微細パターンが基板上に完成し
たら、第1の実施形態と同様に焼成を行って、溶剤と樹
脂成分を除去する。
【0056】その後、ステッピングデータに基づいて上
記基板上に残りの微細パターンを形成し、これが完成し
たらその他の残りの基板上に同様に微細パターンを形成
するステップが続く。
【0057】本実施形態でも第1の実施形態と同様に、
従来のギャップ印刷方法やコンタクト印刷方法とは異な
り、実際に形成するべき、所定サイズおよび所定パター
ンを有する、感磁性ペーストからなるパターン(微細パ
ターン)を基板上の所定位置に容易に形成することがで
き、かつ装置の大型化も防止できるようになる。
【0058】(第3の実施形態)図7は、本発明の第3
の実施形態に係るパターン形成方法を示す図である。な
お、以下の図において、前出した図と同一符号は同一符
号を示してあり、詳細な説明は省略する。本実施形態
は、磁力線が垂直ではない磁場が存在してもその影響を
小さくできる方法である。
【0059】本実施形態の場合、凹版2の表面には、図
7(a)に示すように、中央部が周辺部よりも深い形状
を有する凹部が複数形成されている。その結果、単位パ
ターン3は、凹部において一端に向かって先が細くなる
形状を有するようになる。
【0060】このような凹版2の上下に、第1の実施形
態と同様に、第1および第2の電磁石を配置すると、凹
部の中央部で磁束密度が高くなる磁界が形成される。そ
の結果、凹部の中央部の単位パターン3が基板1側によ
り強く引っ張られ、磁力線が垂直ではない磁場が存在し
てもその影響を小さくでき、単位パターン3を基板1に
より正確に印刷することが可能となる(図7(b)、図
7(c))。
【0061】(第4の実施形態)図8は、本発明の第3
の実施形態に係るパターン形成方法を示す図である。図
中、21は磁束密度を制御する磁束密度制御板を示して
いる。磁束密度制御板21は、板22と、この板22上
に設けられ、磁束制御部材としての、磁性体を含む先が
尖った突起物23とから構成されている。磁束密度制御
板21は、基板1とその下の図示しない第2の電磁石と
の間に設けられている。
【0062】突起物23の先端部は凹版2の凹部の中央
部に対向している。上記磁性体が突起物23の主材料で
ある場合、突起物23は例えば磁石で構成されている。
単位パターン3と突起物23との間の距離は狭い方向が
好ましい。
【0063】このような磁束密度制御板21を配置する
と、凹版2の凹部の中央部の単位パターン3の磁束密度
が高くなり、その部分の単位パターン3は盛り上がる。
一度盛り上がり始めると、凹部の中央部での磁束密度の
増加が加速する。その結果、第3の実施形態の場合と同
様に単位パターン3を基板1上により正確に印刷するこ
とが可能となる。
【0064】(第5の実施形態)図9は、本発明の第3
の実施形態に係るパターン形成方法を示す図である。こ
の方法は、板22上に磁束制御部材として砂鉄24を設
けたものである。この場合、例えば離型処理(ペースト
に対して撥水性を持たせる処理)により、単位パターン
3の埋め込み形状が、図9に示すように、中央部が盛り
上がったものとなるようにする。なお、図8の場合、初
期状態で凹部の中央部の単位パターン3は盛り上がって
いる必要はないが、必要に応じて盛り上げても良い。
【0065】凹部の中央部の単位パターン3が盛り上が
っていると、その中央部の磁束密度が高くなるため、中
央部上に砂鉄24が集まる。その結果、中央部と対向す
る、砂鉄24からなる突起物が形成されることになる。
したがって、板22上に突起物23を設けた場合と同様
に、単位パターン3を基板1上に正確に転写することが
可能となる。
【0066】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。例えば、感磁性ペーストは導電性を有
するものには限定されず、絶縁性を有するものであって
も良い。この種の感磁性ペースとしては、例えば磁性体
が酸化物等の絶縁物で覆われたペーストや、主材料が絶
縁物、添加物が磁性体のペーストがあげられる。
【0067】絶縁性を有する感磁性ペーストを用いる場
合、絶縁膜のパターンを形成することになり、例えば、
図10に示すように、基板1に形成された図示しない拡
散層または電極に対する微細なスルーホール25を有す
る層間絶縁膜(微細パターン)26を形成することにな
る。なお、図10には、第1の実施形態に準じた層間絶
縁膜26の形成方法が示されているが、層間絶縁膜26
は第2〜第5の実施形態に準じて形成しても良い。
【0068】また、上記実施形態では凹版2の表面に埋
め込まれた単位パターンを基板1上に印刷するために電
磁石を利用したが、永久磁石を利用しても良い。永久磁
石を利用しても実際に形成する微細パターンを複数回に
分けて形成することには変わりないので、従来のギャッ
プ印刷方法やコンタクト印刷方法よりも優れたパターン
形成を行うことが可能となり、かつ図3および図4に示
した第1および第2の方法よりも装置を小型化すること
が可能となる。
【0069】さらに、上記実施形態では、基板1と凹版
2の位置合わせを凹版2を動かすことで行ったが、基板
1、または基板1と凹版2の両方を動かすことで行って
も良い。
【0070】さらにまた、上記実施形態には種々の段階
の発明が含まれており、開示される複数の構成要件にお
ける適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得
る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つか
の構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課
題の欄で述べた課題を解決できる場合には、この構成要
件が削除された構成が発明として抽出され得る。その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実
施できる。
【0071】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、基
板上の所定位置に所定パターンを容易に形成することが
できるパターン形成方法・装置を実現できるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るパターン形成方
法(印刷機構)を示す図
【図2】1回の印刷(転写)で微細パターンを基板上に
形成する第1の方法を示す図
【図3】第1の方法の変形例を示す図
【図4】1回の印刷(転写)で微細パターンを基板上に
形成する第2の方法を示す図
【図5】本発明の第2の実施形態に係るパターン形成装
置を示す模式図
【図6】同実施形態に係るパターン形成方法を示すフロ
ーチャート
【図7】本発明の第3の実施形態に係るパターン形成方
法を示す図
【図8】本発明の第4の実施形態に係るパターン形成方
法を示す図
【図9】本発明の第5の実施形態に係るパターン形成方
法を示す図
【図10】本発明の他の実施形態に係るパターン形成方
法を示す図
【図11】従来のギャップ印刷方法を示す図
【図12】従来のコンタクト印刷方法を示す図
【符号の説明】
1…基板 2…凹版 3…単位パターン 4…第1の電磁石(磁場発生手段) 5…第2の電磁石(磁場発生手段) 6…シールド部材(磁場漏洩防止手段) 7…永久磁石 8…シールド部材 9…ダイポール型電磁石 11…ステージ 12…ロード機構 13…アンロード機構 14…印刷機構 15…CCDカメラ 16…版形成機構 17…制御機構(位置制御手段) 21…磁束密度制御板 22…板 23…突起物 24…砂鉄 25…スルーホール 26…層間絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01G 13/00 391 H01G 13/00 391B H05K 3/12 630 H05K 3/12 630A 3/20 3/20 C (72)発明者 三好 元介 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 奥村 勝弥 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝マイクロエレクトロニクスセン ター内 Fターム(参考) 2H113 AA01 AA05 BA03 BC11 CA17 DA04 FA54 5E032 BA04 CB01 CC14 5E062 DD01 5E082 AB03 BC38 EE04 EE35 MM01 MM02 MM21 5E343 AA02 BB23 BB44 BB72 BB74 DD02 DD20 DD56 DD72 ER35 ER52 ER55 FF02 FF08 FF30 GG06 GG08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の主面を有し、この第1の主面の表面
    に磁性体を含むペーストからなるパターンが埋め込まれ
    た第1の基板を用意する第1の工程と、 前記第1の主面よりも面積が大きい第2の主面を有する
    第2の基板の上方に、前記第1の基板をその第1の主面
    を下にして配置する第2の工程と、 前記第1の主面の表面に埋め込まれた前記パターンを磁
    力によって前記第2の主面上に転写する第3の工程とを
    含むパターン形成方法であって、 前記第1、第2および第3の工程からなる一連の工程を
    繰り返すことにより、前記第2の主面上に磁性体を含む
    ペーストからなる所望のパターンを形成することを特徴
    とするパターン形成方法。
  2. 【請求項2】前記第3の工程において、前記磁力を電磁
    石により発生させることを特徴とする請求項1に記載の
    パターン形成方法。
  3. 【請求項3】前記第3の工程において、前記パターンに
    超音波を印加することを特徴とする請求項1に記載のパ
    ターン形成方法。
  4. 【請求項4】前記所望のパターンは、バンプ、配線また
    は絶縁膜のパターンであることを特徴とする請求項1に
    記載のパターン形成方法。
  5. 【請求項5】第1の主面を有する第1の基板と、前記第
    1の主面よりも面積が大きい第2の主面を有する第2の
    基板との位置関係を制御し、前記第1の主面の所定の領
    域と前記第2の主面の所望の領域とを対向させる位置制
    御手段と、 前記第1の主面の所定の領域と前記第2の主面の所望の
    領域とが対向する領域内に磁場を発生させる磁場発生手
    段とを具備してなることを特徴とするパターン形成装
    置。
  6. 【請求項6】前記第1の主面の所定の領域は、磁性体を
    含むペーストからなるパターンが埋め込まれた領域であ
    ることを特徴とする請求項5に記載のパターン形成装
    置。
  7. 【請求項7】前記位置制御手段は、前記第1および第2
    の基板の少なくとも一方の位置を制御する手段を含むこ
    とを特徴とする請求項5に記載のパターン形成装置。
  8. 【請求項8】前記磁場発生手段は、電磁石と、この電磁
    石により発生した磁場が、前記第1の主面の所定領域と
    前記第2の主面の所望の領域とが対向する領域の周囲外
    側に漏洩することを防止する磁場漏洩防止手段とを含む
    ことを特徴とする請求項5に記載のパターン形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007142241A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Toppan Printing Co Ltd 回路基板、半導体装置、電子タグの製造方法
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CN102616042A (zh) * 2011-01-28 2012-08-01 甄健 一种在含有磁性颜料碎片的涂层中产生图案的方法和装置

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