JP2002254509A - 延伸装置 - Google Patents

延伸装置

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JP2002254509A
JP2002254509A JP2001053823A JP2001053823A JP2002254509A JP 2002254509 A JP2002254509 A JP 2002254509A JP 2001053823 A JP2001053823 A JP 2001053823A JP 2001053823 A JP2001053823 A JP 2001053823A JP 2002254509 A JP2002254509 A JP 2002254509A
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JP
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temperature
rotating
roll
sheet
rotating roll
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JP2001053823A
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English (en)
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Kazuo Sugiyama
和男 杉山
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱可塑性樹脂からなるシート状物の入口と出口
との間に温度が自在に調節される複数の回転ロールを備
え、入口側の回転ロールの回転速度よりも出口側の回転
ロールの回転速度を高速にした状態でシート状物を通過
させることによりそのシート状物を縦方向に延伸する延
伸装置に関し、回転ロールの回転速度を変化させる際
に、回転ロールにシート状物の粘着が生じることを防止
する。 【解決手段】回転ロール21の温度を設定温度に調整す
る温度調整部23と、回転ロール21の回転速度を順次
変化させる間、回転ロール21の温度が回転ロール21
の回転速度に応じた温度に変化するように温度調整部2
3の設定温度を順次切り替える温度切替部25とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂から
なるシート状物の入口と出口との間に温度が自在に調節
される複数の回転ロールを備え、入口側の回転ロールの
回転速度よりも出口側の回転ロールの回転速度を高速に
した状態でシート状物を通過させることによりそのシー
ト状物を縦方向に延伸する延伸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂からなるシート状物は、写
真フィルムの支持体、包装用フィルム、磁気記録テープ
の支持体等に広く使用されている。
【0003】この熱可塑性樹脂からなるシート状物の多
くは、溶融状態の熱可塑性樹脂を冷却しながら流延させ
てシート状物を形成した後、このシート状物に必要な強
度を与えるため、縦方向や横方向に延伸することにより
製造される。
【0004】シート状物を縦方向に延伸する延伸装置と
して、従来から温度が自在に調節される複数の回転ロー
ルを備えた延伸装置が用いられている。この延伸装置で
は、回転ロールによってシート状物を加熱したり、冷却
し、入口側の回転ロールの回転速度よりも出口側の回転
ロールの回転速度を高速にした状態でシート状物を通過
させることによりシート状物を縦方向に延伸する。
【0005】このような、温度が自在に調節される回転
ロールを備えた延伸装置の起動時には、回転ロールの温
度を高品質なシート状物を製造するための最適温度に設
定し、回転ロールの回転速度を高品質なシート状物を製
造するための最適速度に向けて速くしていき、回転ロー
ルの回転速度が最適速度に安定した後、シート状物の製
造を開始することがあった。
【0006】また、延伸装置にトラブルが生じた場合に
は、回転ロールの回転を止めてトラブルからの回復作業
を行う必要が生じる。この場合においては、回転ロール
の温度は最適温度としたまま回転ロールの回転速度だけ
をまず低下させることがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、延伸装
置の起動時に回転ロールの回転速度を最適速度に向けて
速くしていく段階や、延伸装置のトラブル発生時に回転
ロールの回転速度を遅くしていく段階では、回転ロール
の温度に対する回転速度の相対的な遅さから、シート状
物が必要以上に加熱され、この結果、シート状物の温度
がガラス転移点に達してシート状物が上記回転ロールに
粘着してしまうことがあった。シート状物が回転ロール
に粘着すると、回転ロールの汚れとなって、後に通過す
るシート状物にその汚れの形状が転写されて製品不良を
引き起こしやすい。
【0008】本発明は、上記事情に鑑み、回転ロールの
回転速度を変化させる際に、回転ロールにシート状物の
粘着が生じることを防止する機構を備えた延伸装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の第1の延伸装置は、熱可塑性樹脂からなるシート状
物の入口と出口との間に温度が自在に調節される複数の
回転ロールを備え、入口側の回転ロールの回転速度より
も出口側の回転ロールの回転速度を高速にした状態でシ
ート状物を通過させることによりそのシート状物を縦方
向に延伸する延伸装置において、上記回転ロールの温度
を設定温度に調整する温度調整部と、上記回転ロールの
回転速度を順次変化させる間、その回転ロールの温度が
その回転ロールの回転速度に応じた温度に変化するよう
に上記温度調整部の設定温度を順次切り替える温度切替
部とを備えたことを特徴とする。
【0010】本発明の第1の延伸装置は、上記回転ロー
ルの温度に着目し、上記回転ロールの回転速度に応じて
その回転ロールの温度を変化させるものである。すなわ
ち、上記回転ロールの回転速度を順次変化させる間、1
つの温度しか意識していなかった従来に対して、本発明
の第1の延伸装置では、上記温度切替部が、上記回転ロ
ールの温度がその回転ロールの回転速度に応じた温度に
変化するように上記温度調整部の設定温度を順次切り替
えるものであるため、上記回転ロールの回転速度を変化
させる際に生じる、上記回転ロールへのシート状物の粘
着を防止することができる。
【0011】上記目的を達成する本発明の第2の延伸装
置は、熱可塑性樹脂からなるシート状物の入口と出口と
の間に温度が自在に調節される複数の回転ロールを備
え、入口側の回転ロールの回転速度よりも出口側の回転
ロールの回転速度を高速にした状態でシート状物を通過
させることによりそのシート状物を縦方向に延伸する延
伸装置において、上記回転ロールの所定の低回転速度V
Lと、その回転ロールの、その低回転速度VLにおける第
1の設定温度TLと、上記回転ロールの所定の中回転速
度Vmと、その回転ロールの、その中回転速度Vmにおけ
る第2の設定温度THとを設定する条件設定部と、上記
回転ロールの回転速度を、上記低回転速度VLないしそ
の低回転速度VLよりも低い回転速度と、上記中回転速
度Vmないしその中回転速度Vmよりも高い回転速度との
間で変化させるにあたり、その回転ロールが、上記低回
転速度VL以下の回転速度にあるときに上記第1の設定
温度TLに保たれ、上記中回転速度Vm以上の回転速度に
あるときは、上記第2の設定温度THに保たれ、上記低
回転速度VLと上記中回転速度Vmとの間では、その回転
ロールの回転速度の変化に伴ってあらかじめ定められた
関数形に従ってその回転ロールの温度を変化させる温度
調整部とを備えたことを特徴とする。
【0012】本発明の第2の延伸装置も、上記第1の延
伸装置と同じく、上記回転ロールの温度に着目し、上記
回転ロールの回転速度に応じてその回転ロールの温度を
変化させるものである。すなわち、本発明の第2の延伸
装置では、上記条件設定部において、上記回転ロール
の、温度及び回転速度それぞれについて2つの設定値を
設定し、上記温度調整部において、その設定した回転ロ
ールの、温度と回転速度との関係を踏まえた上で、上記
回転ロールの回転速度に応じて、その回転ロールの温度
を変化させて温度調整を行うことで、上記回転ロールの
回転速度を変化させる際に生じる、上記回転ロールへの
シート状物の粘着を防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】ここでは、まず最初に、写真フィ
ルムの支持体となる、熱可塑性樹脂であるポリエステル
からなるシート状物などを製造するシート状物製造装置
全体について、図1及び図2を用いて、以下説明する。
【0014】図1は、シート状物製造装置の前半部分を
説明するための図、図2は、シート状物製造装置の後半
部分を説明するための図である。
【0015】このシート状物製造装置1は、溶融状態の
熱可塑性樹脂をシート状に流延しながら冷却してシート
状物とした後、このシート状物を縦方向に延伸し、その
後、横方向にも延伸することにより、写真フィルムの支
持体を連続して製造する装置であって、溶融状態の熱可
塑性樹脂を流延してシート状にする流延装置10と、縦
方向への延伸を行う縦延伸装置20と、横方向への延伸
を行うテンタ30と、製造された支持体をロール状に巻
き取る巻取装置40とを有する。さらに、このシート状
物製造装置1は、装置起動時には、上流側の装置から徐
々に製造条件を整えて安定させていき、最終的に巻取装
置40までシート状物を通すものであり、このため、流
延装置10、縦延伸装置20、及びテンタ30それぞれ
の出口側には、各装置が製造条件を整えて安定するまで
の間に搬送されてくる、製品としては不十分なものを回
収するための回収装置(不図示)が設けられている。ま
た、これらの回収装置は、各装置が製造条件を整えて製
造段階に移った後に、何らかの理由により製品としては
不十分なものが製造されてきた場合にも稼働されるもの
である。
【0016】シート状物の製造にあたっては、まず、一
例としてテレフタル酸とエチレングリコールを重合した
ものをペレット状としたバージンペレットと、各回収装
置で回収されたものを再利用した再生原料それぞれを別
々に乾燥させた後、両者を混合させた状態で加熱し、溶
融状態の熱可塑性樹脂にする。
【0017】流延装置10は、ダイ11と回転ドラム1
2とを備えたものである。ダイ11は、溶融状態の熱可
塑性樹脂を吐出するスリット状のリップ部を有し、回転
ドラム12の上方に設けられている。バージンペレット
と再生原料との両者を混合させた状態で加熱して得られ
た溶融状態の熱可塑性樹脂は、ダイ11のリップ部か
ら、回転ドラム12の周面に連続的に吐出される。回転
ドラム12の周面に吐出された熱可塑性樹脂は、回転ド
ラム12がダイ11から、図1では時計回りに、略3/
4周するまでの間、回転ドラム12の周面の内方から水
冷されるとともに回転ドラム12の周面の外方から風を
吹き付けられて空冷されることによって急冷却され、所
定の厚みの無配向のシート状物になる。
【0018】なお、図2には、製造された支持体が巻取
装置40に巻き取られている状態が示されており、図1
および図2では、ダイ11のリップ部から吐出された溶
融状態の熱可塑性樹脂が支持体となって巻取装置40に
巻き取られるまでの経路を1点鎖線で表し、その経路の
途中で不図示の回収装置に回収される経路を2点鎖線で
表している。
【0019】流延装置10で形成されたシート状物は、
次に、図1に示す縦延伸装置20に搬送される。
【0020】縦延伸装置20には、入口と出口との間
に、搬送されてきたシート状物が所定のラップ角をもっ
て巻き付くように配置された複数の回転ロール21が備
えられている。また複数の回転ロール21それぞれは、
各所定の温度に調整されている。搬送されてきたシート
状物は、これらの回転ロール21によって、加熱された
り冷却されたりしながら出口に向かって搬送される。こ
れらの回転ロール21には、シート状物を延伸前に加熱
する複数の予熱回転ロール21aと、シート状物を加熱
した状態で縦方向に延伸する複数の延伸回転ロール21
bと、縦方向に延伸されたシート状物を冷却する複数の
冷却回転ロール21cとがある。この縦延伸装置20に
おける、シート状物の縦方向の延伸は、複数の延伸回転
ロール21bのうちの出口側の回転延伸ロールの回転速
度を、入口側の回転延伸ロールの回転速度よりも高速に
した状態でシート状物を通過させることにより行われ
る。
【0021】縦延伸装置20で縦方向に延伸されたシー
ト状物は、次に、図1と図2とに分かれて示されたテン
タ30に搬送される。
【0022】テンタ30は、それぞれ各所定の温度に調
整された複数の区画を有するものである(図1は、複数
の区画のうち上流側の区画を表したものであり、図2
は、複数の区画のうち下流側の区画を表したものであ
り、途中の区画は図示省略されている。)。これら複数
の区画は、上流側から順に、予熱ゾーン、延伸ゾーン、
熱固定ゾーン、熱緩和ゾーン、冷却ゾーンに複数ずつ割
り当てられている。また、シート状物の両側からシート
状物の両脇それぞれを把持するクリップが下流側に向か
って各区画内を走行している。シート状物はこのクリッ
プに両脇を把持された状態で、各区画内を通過してい
く。まず予熱ゾーンでは、搬送中のシート状物を加熱
し、延伸ゾーンでは、予熱ゾーンよりも高温の雰囲気の
中で、シート状物にクリップで横方向に張力を加えなが
らクリップを搬送することにより、シート状物を横方向
に延伸する。熱固定ゾーンでは、延伸ゾーンよりも高温
の雰囲気の中でシート状物の分子配向を固定させる。熱
緩和ゾーンでは、シート状物を焼きなましし、冷却ゾー
ンでは、シート状物を急冷却する。下流側の最後の区画
を出たシート状物は、シート状物の、テンタのクリップ
で把持されていた両脇部分それぞれが、図2の点線で表
された経路に従って除去され、残った中央部分が、この
シート状物製造装置で製造されるべき支持体として巻取
装置40に向けて搬送される。
【0023】そして、支持体が巻取装置40に正確に巻
き取られるようにするため、巻取装置40直前まで搬送
されてきた支持体は横方向の位置制御及び、巻取装置4
0に巻き取られるときの張力の調整を受けた後、巻取装
置40によってロール状に巻き取られる。
【0024】図1に示す縦延伸装置20が本発明の第1
の延伸装置及び第2の延伸装置それぞれの一実施形態に
相当するものであり、以下、図3を用いて詳述する。
【0025】図3は、シート状物製造装置のうち、押出
機から本実施形態の縦延伸装置までを表した図である。
【0026】まず、図1、図2に示すシート状物製造装
置では説明を省略した、押出機60と厚み計70とにつ
いて説明する。ダイ11の上流側には、押出機60が配
備されている。この押出機60は、ダイ11に向けて熱
可塑性樹脂を押し出す押出モータ601と不図示の加熱
機構とを備え、熱可塑性樹脂を加熱機構で溶融状態にし
ながら、押出モータ601の回転数を調整することによ
って、熱可塑性樹脂を所定量ずつダイ11に向けて押し
出すものである。なお、図3には、押出機60から押し
出された溶融状態の熱可塑性樹脂がシート状物となって
縦延伸装置20を通過している状態を1点鎖線で表して
いる。また、流延装置10と縦延伸装置20との間には
厚み計70が備えられている。厚み計70は、流延装置
10で形成されたシート状物の厚みを測定するものであ
る。なお、図3には、回転ドラム12を回転駆動させる
ドラム用モータ13が示されている。
【0027】縦延伸装置20は、複数の予熱回転ロール
21aと、複数の延伸回転ロール21bと、複数の冷却
回転ロール21cとを有する他、予熱回転ロール21a
を回転駆動させる予熱ロール用モータ22a、延伸回転
ロール21bを回転駆動させる延伸ロール用モータ22
b、及び冷却回転ロール21cを回転駆動させる冷却ロ
ール用モータ22cを有し、さらに、循環水加熱冷却機
構23、条件設定部24、及び温度切替部25を有す
る。
【0028】複数の回転ロール21それぞれには、所定
の温度に温度調整された水が給水され、この給水された
水は回転ロール21内を循環する。各回転ロール21
は、この給水された水の温度によって温度調整される。
循環水加熱冷却機構23は、加熱冷却部231と制御バ
ルブ232とを備える。加熱冷却部231は、回転ロー
ル21に給水される水を所望の温度に調整するものであ
る。制御バルブ232は、電気信号によってバルブの開
閉が行われるものであり、回転ロール21内への水の供
給と停止を制御する機能を有する。したがって、循環水
加熱冷却機構23は、本発明の第1の延伸装置にいう温
度調整機構に相当するものである。
【0029】条件設定部24は、各回転ロール21の温
度、各回転ロール21の回転速度、それぞれについての
複数の設定値が設定されているものである。本実施形態
では、製造するシート状物の品種毎に、各回転ロール2
1の温度に関する設定値として2種類の温度が設定さ
れ、また、各回転ロールの回転速度に関する設定値とし
て3種類の回転速度が設定されている。これらの各設定
値は、温度切替部25に送られる。
【0030】以下、縦延伸装置20の起動時における、
予熱回転ロール21aの温度、および予熱回転ロール2
1aの回転速度に関する設定値について詳述する。
【0031】予熱回転ロール21aの温度に関する2種
類の設定値としては、低温の第1の設定温度TLと高温
の第2の設定温度THとがある。第1の設定温度TLは、
縦延伸装置20の起動時に、搬送されてきたシート状物
先端を通過させても予熱回転ロール21aにシート状物
の粘着が生じない温度である。第2の設定温度THは、
高品質なシート状物を製造するための予熱回転ロール2
1aの目標設定温度である。
【0032】予熱回転ロール21aの回転速度に関する
3種類の設定値としては、低回転速度VLと中回転速度
mと最適回転速度VHとがある。低回転速度VLは、縦
延伸装置20の起動時に、搬送されてきたシート状物先
端を通過させるときの回転速度であって、3種類の回転
速度のうち最も遅い速度である。中回転速度Vmは、予
熱回転ロール21aが第2の設定温度THであっても、
予熱回転ロール21aにシート状物の粘着が生じない回
転速度であって、最適回転速度VHよりも遅い速度であ
る。最適回転速度VHは、高品質なシート状物を製造す
るための予熱回転ロール21aの目標回転速度である。
【0033】温度切替部25には、条件設定部24で設
定された各設定値TH,TL,VH,Vm,VLが入力され
る他、予熱ロール用モータ22aの回転速度を表す速度
信号Va、延伸ロール用モータ22bの回転速度を表す速
度信号Vb、冷却ロール用モータ22cの回転速度を表す
速度信号Vcそれぞれも入力される。
【0034】以下、本実施形態における、縦延伸装置2
0の稼働時における予熱回転ロール21aの回転速度に
基づく予熱回転ロール21aの温度調整について図4を
用いて説明する。
【0035】図4は、縦延伸装置の稼働時における、予
熱回転ロールの、温度と回転速度との関係を表したグラ
フである。
【0036】図4のグラフの、横軸は予熱回転ロール2
1aの回転速度を表し、縦軸は予熱回転ロール21aの
温度を表す。
【0037】図4のグラフに示された、温度と回転速度
との関係では、回転速度が低回転速度VL以下の速度で
ある場合には、温度は第1の設定温度TLに保たれてい
る。しかし、回転速度が低回転速度VLを越えて中回転
速度Vmに到達するまでは、温度は回転速度に対して所
定の1次関数の関係を保って変化している。回転速度が
中回転速度Vmに達した後、最適回転速度VHに到達する
までは、温度は第2の設定温度THに保たれている。
【0038】温度切替部25は、予熱回転ロール21a
の温度と、入力された回転速度Vaとが、このような図
4のグラフに示された関係になるように、入力された回
転速度Vaに基づいて、予熱回転ロール21aの循環水
加熱冷却機構23を制御する。予熱回転ロール21aの
循環水加熱冷却機構23は、このような温度切替部25
による制御を受けて、予熱回転ロール21aの温度を調
整する。したがって、温度切替部25と循環水加熱冷却
機構23とを併せたものが、本発明の第2の延伸装置に
いう温度調整部に相当する。
【0039】このようにして、温度調整された予熱回転
ロール21aは、シート状物の粘着が生じることなく、
目標設定温度である第2の設定温度THに到達すること
ができるとともに回転速度も最適回転速度VHに到達す
ることができる。
【0040】以上、縦延伸装置20の稼働時における予
熱回転ロール21aに関して述べてきたが、延伸回転ロ
ール21bにおいても同様である。また、回転ロール2
1の温度を所定の温度まで低下させる場合においても、
本発明は適用することができる。
【0041】なお、押出モータ601の回転速度を表す
速度信号、およびドラム用モータ13の回転速度を表す
速度信号から、搬送されてくるシート状物の厚さを演算
したり、厚み計70から送られてくる厚み信号から搬送
されてくるシート状物の厚さを得て、シート状物の厚さ
を回転ロール21の回転速度と絡めて回転ロール21の
温度を制御してもよい。
【0042】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の延伸装
置によれば、回転ロールの回転速度を変化させる際に、
回転ロールにシート状物の粘着が生じることを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シート状物製造装置の前半部分を説明するため
の図である。
【図2】シート状物製造装置の後半部分を説明するため
の図である。
【図3】シート状物製造装置のうち、押出機から本実施
形態の縦延伸装置までを表した図である。
【図4】縦延伸装置の稼働時における、予熱回転ロール
の、温度と回転速度との関係を表したグラフである。
【符号の説明】
1 シート状物製造装置 10 流延装置 11 ダイ 12 回転ドラム 13 ドラム用モータ 20 縦延伸装置 21 回転ロール 21a 予熱回転ロール 21b 延伸回転ロール 21c 冷却回転ロール 22a 予熱ロール用モータ 22b 延伸ロール用モータ 22c 冷却ロール用モータ 23 循環水加熱冷却機構 231 加熱冷却部 232 電磁バルブ 24 条件設定部 25 温度切替部 30 テンタ 40 巻取装置 60 押出機 601 押出モータ 70 厚み計
フロントページの続き Fターム(参考) 3J103 AA02 BA07 BA16 BA43 FA01 FA07 FA09 GA24 4F210 AG01 AR06 QA03 QC02 QG01 QG18 QM02 QM15 5H323 AA05 AA40 CA06 CB23 CB35 CB44 DA04 DB15 EE03 EE04 EE16 FF01 JJ08 KK05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなるシート状物の入口
    と出口との間に温度が自在に調節される複数の回転ロー
    ルを備え、入口側の回転ロールの回転速度よりも出口側
    の回転ロールの回転速度を高速にした状態でシート状物
    を通過させることにより該シート状物を縦方向に延伸す
    る延伸装置において、 前記回転ロールの温度を設定温度に調整する温度調整部
    と、 前記回転ロールの回転速度を順次変化させる間、該回転
    ロールの温度が該回転ロールの回転速度に応じた温度に
    変化するように前記温度調整部の設定温度を順次切り替
    える温度切替部とを備えたことを特徴とする延伸装置。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂からなるシート状物の入口
    と出口との間に温度が自在に調節される複数の回転ロー
    ルを備え、入口側の回転ロールの回転速度よりも出口側
    の回転ロールの回転速度を高速にした状態でシート状物
    を通過させることにより該シート状物を縦方向に延伸す
    る延伸装置において、 前記回転ロールの所定の低回転速度VLと、該回転ロー
    ルの、該低回転速度VLにおける第1の設定温度TLと、
    前記回転ロールの所定の中回転速度Vmと、該回転ロー
    ルの、該中回転速度Vmにおける第2の設定温度THとを
    設定する条件設定部と、 前記回転ロールの回転速度を、前記低回転速度VLない
    し該低回転速度VLよりも低い回転速度と、前記中回転
    速度Vmないし該中回転速度Vmよりも高い回転速度との
    間で変化させるにあたり、該回転ロールが、前記低回転
    速度VL以下の回転速度にあるときに前記第1の設定温
    度TLに保たれ、前記中回転速度Vm以上の回転速度にあ
    るときは、前記第2の設定温度THに保たれ、前記低回
    転速度VLと前記中回転速度Vmとの間では、該回転ロー
    ルの回転速度の変化に伴ってあらかじめ定められた関数
    形に従って該回転ロールの温度を変化させる温度調整部
    とを備えたことを特徴とする延伸装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018079213A1 (ja) * 2016-10-31 2018-05-03 東レエンジニアリング株式会社 縦延伸装置

Cited By (2)

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WO2018079213A1 (ja) * 2016-10-31 2018-05-03 東レエンジニアリング株式会社 縦延伸装置
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