JP2002253452A - 電気掃除機の吸引ノズル。 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のノズル菅は、ノズル菅の径が先端から終
端まで同一の径であり、一方、ノズル菅と嵌合する延長
菅の径は機種により種々異なる場合がある。この場合ノ
ズル菅と延長菅との直径が異なり嵌合できなくなる不便
が発生していた。ノズル菅の径が延長菅と合致しない
と、ノズル菅は延長管との接続部で嵌合できないため隙
間ができて空気漏れが発生し、吸引ノズル使用による塵
埃除去作業が不可能であった。 【解決手段】図１に示す如き湾曲円柱のノズル菅を延長
管に内嵌させるもので、本ノズル菅の菅口を内側に、延
長管の管口を外側にして、両方の管を互いに押し合わせ
て接続させる、このとき、本ノズル菅側の径が次第に大
きくなる方向に押され容易に接続嵌合する、接続部分の
材質が弾性体であるので空気漏れは発生せず、また吸込
口の近傍に少数の小穴を周設し、塵埃を効率良く除去す
る事が出来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は主として、ハンディ
型電気掃除機の延長菅に付けるアタッチメントで，円筒
状の吸引ノズルに関し。特に家具の間，テレビの後側
等，狭い隙間に積もった古い塵埃を除去するのに用うる
ものである。そして、本ノズルに就いては、電気掃除機
の延長菅のアタッチメント接続側の接続口の縁が欠落し
ていない円状のものに関する。

【０００２】

【従来の技術】以下で吸引ノズル又は、吸引ノズル菅の
ことをノズル又は、ノズル管と述べる場合があるが、こ
れは吸引ノズル又は、吸引ノズル菅のことを言う。電気
掃除機の延長菅の先にノズルを付け、積もった埃を除去
することがある。この場合、先の細い尖ったノズルでは
時間を要し効率が悪いため、円筒状のノズルを使うと大
量の塵埃が短時間に除去できて便利である。従来のノズ
ル菅は図７に示す如く、ノズル菅の径が先端から終端ま
で同一の径の円柱であり、そして、ノズル菅と嵌合する
延長菅の径は機種により種々異なる場合がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の電気掃除機で機
種が異なると、延長管の径も異なる事があり。この場合
ノズル菅と延長菅との直径が異なり嵌合できなくなる不
便が発生していた。この時、ノズル菅の径が延長菅と合
致しないと、ノズル菅は延長管との接続部には嵌合でき
ないため隙間ができて空気漏れが発生し、ノズル使用に
よる塵埃除去作業ができなくなるので、新たにノズル菅
を求めるか、使用を中止するかを選ばなければならなか
った。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明のノズル菅は、電
気掃除機の機種が異なり、延長管の径が変わっても適合
でき、隙間を発生させる事なく嵌合させ、更に塵埃の除
去も、より効率良く行う事ができるものである。その手
段は、図１に示す如きノズル菅を延長管に内嵌させるも
ので、接続の際厳密さを要することなく、短時間で容易
にノズルを嵌合させ使用可能にするものである。こゝ
に、本ノズル菅の菅口を内側に、延長管の管口を外側に
して、両方の管を接続させようとして両管を互いに押し
合うと、本ノズル菅側の径が次第に大きくなる方向に押
され容易に接続する、ノズル菅の管壁の外周がノズル菅
の中心軸上からみて完全な円『以下、この様な形状のノ
ズル菅を仮に、湾曲円柱と呼ぶことにする』であって
も、延長管の管口が円形でない場合は、両方の管は合致
できないが延長管の管口部分、即ち接続部分の材質が弾
性体であるば、嵌合させることができる。そして、この
逆の場合で、延長管の接続部分の材質が固体であって
も、湾曲円柱の延長管との接続部分の材質が弾性体であ
れば嵌合させることができる。また一方、ノズル菅が湾
曲円柱、延長管の管口が円形であっても、両方の管の材
質が共に弾性でない固体である場合には、作業中に容易
にノズル菅が脱落する可能性があるが、この脱落を予防
するために、この嵌合部分のノズル菅又は延長管のう
ち、どちらかの又は両方の材質を弾性体にし、又、ノズ
ル菅全体の材質を弾性体にして嵌合させる事ができ、延
長管全体も可撓性のある弾性体であると操作上なお良
い。又、上記の両管を嵌合させようとする場合、無意識
のうちに両管の長手方向の中心軸に対して少し傾けて接
続してしまう事もあり、この場合、この接続部分が弾性
体であれば、やゝ強く押すことにより、両管を嵌合させ
ることができる。これは、上記両管のうち、どちらかゞ
完全な円形でなくても嵌合できる事を示すものである。
このノズル菅を使用すれば、延長管の径が小さければ、
嵌合部分は、ノズル菅の延長管との接続部分の先端側
へ、延長管の径が大きければノズル菅の中央部分に近く
なる。要するに嵌合部分が延長管の径の大小によって移
る事になる。こゝに、狭い隙間にノズル菅を挿入させる
ことから、吸込口、ノズル菅の径をあまり大きくする必
要はない。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下に、請求項毎に説明する。 請求項１・延長管に内嵌させる目的でノズル菅のほゞ中
央部の径を少し大きくしたもので、請求項３、又は請求
項４の効果と合わせて、種々の延長管に嵌合させる事が
できる。ノズル菅の形状の効果については、課題を解決
するための手段で述べたので省略する事にする。なお、
こゝに小穴の周設について述べる。この小穴が無い場
合、吸込口が床面に吸い付きやすくなり、このため電気
掃除機を操作して吸込口を自由に横方向に動かして掃除
し難くなる、そして吸込口が床面に吸い付いたまゝにし
ておくと、ノズル管及び延長菅内の気圧が極度に低くな
って真空化してゆくため、動力モ−タ−に過負荷を与え
破損の原因を与える事になる。このため、菅壁に小孔を
設けて、こゝから外気を流入させて過度の低圧を避けた
出願が種々なされて来た、これは菅壁の小孔が有効であ
るからであるが、これが有効になされていないノズルが
ある、これを以下に述べる事にする。 ノズルの菅壁の小孔の位置が吸込口より離れている場
合 流体力学の基礎的な、ベルヌイの定理によれば、『高速
流体部分は圧力が低下する』。このため、高速流体は周
囲の流体を吸い寄せるので同時に周囲の塵埃を吸引する
事が出来るのである。以下で、この有効な吸引力を発生
させる効果をベルヌイ効果と呼ぶ事にする。これは、吸
込口より小穴の位置が離れる程、吸込口よりの吸引力が
低下する事を示している。このため、小穴が吸込口に近
い程、良いのであるが、これには限度があり、過度にな
ると有害になる。これがスリットである。吸込口に最も
近いものにスリットがあるが、これは、スリットを通過
する高速流体がスリットで欠落された吸込口の周辺の菅
壁の部分を内側に振動させて床と吸込口との間に隙間を
発生させて菅内に外気を流入させ、必要な程度の低圧を
発生させる事が出来なくなり、掃除を有効に行う事は不
可能である。従って、吸込口の周辺の菅壁を保全する必
要から小穴の位置を設定しなければならなくなる。実験
によると、小穴の径を４〜６ｍｍ弱程度として吸込口の
周辺から小穴の中心までの距離は７〜１２ｍｍ程度が良
いが、８ｍｍが最も良い。そして小穴の径は５ｍｍぐら
いが最も良い。以上が、本発明で少数の小穴を吸込口の
近傍に周設する事の理由である。

【０００６】小穴の配置が吸込口面の中心に対し対称
でない場合 吸込口の小穴に対向する菅壁が振動して凹み易くなり、
空気漏れを発生し好ましくない。そして小穴の配置が偏
るため高速流体路の重なりも発生するため対称の場合よ
り床面に対するベルヌイ効果が劣る。従って、小穴の周
設位置は吸込口面の中心に対し出来るだけ対称形にする
のがより有効である。 小穴の数が多い場合 小穴からの空気の流入が多くなるためノズル菅内が電気
掃除機として機能する程の低圧になり難く、また小穴か
らの空気の流入速度が小穴の数が少ない場合に比し小に
なるので、ベルヌイ効果も劣る。小穴の数は２〜３個が
最も良い。 小穴の径が小さい場合 この場合、径が約２ｍｍ以下を言い、小穴の周辺に静電
気により付着した埃を除くことが面倒になるとゝもに不
潔になりあまり好ましくない。 以上で、小穴を２〜３個を吸込口面の中心に対象形にノ
ズル菅壁に周設するのが有効である、これによりノズル
菅内の低圧真空化とベルヌイ効果との相乗作用によって
塵埃除去吸引が有効に行なわれるからである。 請求項１・は以上述べた事を考慮し吸引ノズルの汎用化
をはかり、また少数の小穴を吸込口の近傍に周設したも
ので、これらによりノズル菅内の低圧真空化とベルヌイ
効果との相乗作用によって塵埃除去吸引をより有効に行
なわせ、そしてより効率的に掃除を行うことを可能にす
るものである。

【０００７】請求項２ これは掃除作業を行いやすく吸
込口面を変更したものである。 請求項３ 吸引ノズルの延長菅との接続端部を弾性を有
する材質にする事で吸引ノズル管と延長菅とを嵌合し易
くするものであり、そして、吸引ノズル管の吸込口側の
材質は、固体とする事により、やわらかい被掃除面の掃
除を行いやすくするものであって、被掃除面がやわらか
い場合に有効である。 請求項４ 吸引ノズル管と延長菅とを無意識のうちに、
少し傾けて接続しても嵌合でき、また、これら両方の管
の嵌合する部分が少しの程度、円形でなくても嵌合でき
て、掃除作業を容易におこなう事ができる。

【０００８】

【発明の効果】以上に説明した様に，本吸引ノズルの使
用によれば、電気掃除機の機種が異なっても吸引ノズル
を新たに購入する必要がなく、そのまゝ使えるので、節
約と共に便利である。また吸込口近傍に小孔を周設する
事により短時間内にスムーズに使い易く電気掃除機を使
用するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一例の吸引ノズルの側面図である。

【図２】 本発明の一例で図１，の吸引ノズルで弾性体
の嵌合部３を有する吸引ノズルの側面図である。

【図３】 本発明の吸引ノズルでノズル管全体が弾性体
である吸引ノズルの側面である。

【図４】 本発明の吸引ノズルでノズル管全体が弾性体
である吸引ノズルで傾斜した吸込口を有する吸引ノズル
の側面図である。

【図５】 本発明の傾斜した吸込口を有する吸引ノズル
で弾性体の嵌合部３を有する吸引ノズルの側面図であ
る。

【図６】 本発明の傾斜した吸込口を有する吸引ノズル
で嵌合した延長管が弾性体である吸引ノズルの側面図で
ある。の

【図７】 従来の吸引ノズルで延長管により電気掃除機
と接続した斜視図である。

【図８】 従来の吸引ノズルで比較的多くの小穴を有し
た吸引ノズルの斜視図である。

【符号の説明】

１ 吸引ノズル ２ 小孔 ３ 吸引ノズルの弾性体の部分 ４ 吸引ノズルの吸込口 ５ 延長管 ６ 電気掃除機 ７ 吸引ノズルの延長管との接続端部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電気掃除機に接続した延長菅に嵌合する
   吸引ノズルであって、延長菅側には延長菅との接続端部
   を他端側には、吸込口と該吸込口の近傍に周設した少数
   の小穴を有し、該延長菅との接続端部の先端側に向け
   て、吸引ノズルの長手方向のほゞ中央部より次第に細く
   した事を特徴とする電気掃除機の吸引ノズル。
2. 【請求項２】 吸引ノズルの吸込口は、同ノズル管の長
   手方向中心軸に対して傾斜面となっている請求項１記載
   の電気掃除機の吸引ノズル。
3. 【請求項３】 吸引ノズルの延長菅との接続端部が弾性
   を有する材質である請求項１又は請求項２記載の電気掃
   除機の吸引ノズル。
4. 【請求項４】 材質が弾性体である請求項１、又は請求
   項２記載の電気掃除機の吸引ノズル。