JP2019058881A - 洗浄用ヘッド - Google Patents

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雅一 平野
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Abstract

【課題】圧縮空気などの流体を噴射する洗浄用具に組み込み、流体の噴射とその吸引の両方の機能を有し、利便性に優れるほか、導入費用を抑制可能な洗浄用ヘッドを提供する。【解決手段】送気管54とチューブ59と給液管55とガイドコーン61と、を有し、チューブ59から流体Fを噴射して汚れを遊離させる洗浄用具51に組み込む洗浄用ヘッドは、本体11と洗浄ガイド31で構成する。本体11は、保持筒14と中央筒13と排気筒17を有し、洗浄ガイド31は、根本筒33と先方筒34を有し、洗浄ガイド31は本体11に嵌め込み可能とする。さらにガイドコーン61の先端面66から見て、本体11の先端面16は後端側に配置し、洗浄ガイド31の先端面36は先端側に配置する。【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮空気などの流体を噴射する洗浄用具に組み込む洗浄用ヘッドに関する。
身体と長時間密着する椅子などは、汚れが付着しやすく、定期的な洗浄が不可欠であるが、これらを水没させて洗浄することは困難で、通常は、スプレー式の洗浄剤の噴射や、単純な水拭きで対処することが多い。しかし、流動性の高い食品や嘔吐物が椅子などの繊維に吸収されると、一般的な洗浄方法では、汚れや臭いを完全に除去することが難しく、衛生状態を維持できなくなる。そこで、圧縮空気などの流体を噴射し、繊維の奥から汚れを遊離させる技術が開発されており、自動車の室内洗浄などで広く普及している。
各種流体を噴射する洗浄用具については、これまでに様々な技術開発が進められており、そのうち後記の特許文献1では、流体噴出ガンが開示されている。この流体噴出ガンは、可撓性を有するノズルと、これを取り囲むガイドと、ガイドを取り囲む環状部材などで構成され、流体の噴出によってノズルが高速旋回することで、流体の圧力波を増幅させて洗浄効果を高め、しかも環状部材を用いることで、流体を無駄なく噴出させることができる。
特許文献2では、塵埃等の舞い上がりを防ぐことで作業者の負担を軽減し、清掃能力の向上を図ることができる清掃装置が開示されている。この清掃装置は、噴射チューブを囲むように配置されるガイドと、このガイドを囲むケーシングと、の二重構造となっており、噴射された流体をケーシングの内部に吸引することで、塵埃等の舞い上がりを防ぐ。なお吸引については、噴射される前の流体の一部を排出管に導き、排出管内を負圧にすることで実現する。したがって、吸引のためのバキューム装置などが不要になる。
特許文献3では、ノズルを差し替える場合にエア噴射の方向も容易に変更可能なノズル装置が開示されている。この装置は、開口方向が異なるノズル体を複数用意し、これらを付け替え可能としてあり、接続されるノズル体の種類に応じて噴射チューブノズルの振幅方向を変更可能にしたことを特徴とする。また特許文献4では、流体を噴射してホコリを掻き出す清掃装置が開示されており、その清掃ヘッドには、噴射される流体を案内する給気路を形成するほか、流体と共に汚れを吸引する吸引路も形成し、給気路と吸引路は、重ならないように配置してある。
特開平11−123350号公報 特開2006−246928号公報 特開2008−253892号公報 国際公開番号WO2015/115477
前記の各特許文献のように、圧縮空気に洗浄液が混合された流体を噴射して汚れを遊離させる洗浄方法は、これまでに様々な技術開発が行われており、この洗浄方法を実現する装置についても、様々なものが流通している。特に前記の特許文献2から4のように、噴射された流体を直ちに吸引することで、被洗浄物の濡れなどを防止できるほか、作業環境も改善するなど、数多くの利点がある。ただし噴射と吸引を同時に行うため、それに特化した専用の装置を用いる必要があり、必然的にその導入費用も上昇しやすく、この技術の普及を妨げる要因になっている。また普及を促進するには、利便性の向上も重要である。
本発明はこうした実情を基に開発されたもので、圧縮空気などの流体を噴射する洗浄用具に組み込み、流体の噴射とその吸引の両方の機能を有し、利便性に優れるほか、導入費用を抑制可能な洗浄用ヘッドの提供を目的としている。
前記の課題を解決するための請求項1記載の発明は、流体の通路となる送気管と、該送気管の先端に取り付けるチューブと、洗浄液を該送気管に供給する給液管と、該チューブを取り囲むガイドコーンと、を有し、該チューブの先端から前記流体を噴射して汚れを遊離させる洗浄用具に組み込む洗浄用ヘッドであって、該洗浄用具に固定可能な本体と、該本体の先端側に嵌め込み可能な筒状の洗浄ガイドと、で構成され、前記本体は、前記送気管を収容する保持筒と、前記ガイドコーンの側周面を取り囲む中央筒と、該保持筒と該中央筒との境界付近から後端側に突出する排気筒と、を有し、前記保持筒の内部には、前記送気管が嵌まり込む収管穴を設け、且つ該保持筒の側面後端側には、前記給液管を収容する差し込み口を設け、前記中央筒の内部には、噴射された前記流体を吸引するための負圧空間を確保し、前記排気筒は、前記保持筒に対して鋭角方向に突出し、前記洗浄ガイドは、前記中央筒に嵌め込み可能な根本筒と、先端側に突出する先方筒と、を有し、前記洗浄用具に前記本体を固定した状態において、該本体の先端面は、前記ガイドコーンの先端面よりも後端側に位置し、且つ前記根本筒を前記中央筒に嵌め込んだ状態において、前記洗浄ガイドの先端面は、該ガイドコーンの先端面よりも先端側に位置することを特徴とする洗浄用ヘッドである。
本発明による洗浄用ヘッドは、すでに普及している洗浄用具に組み込むことを前提としており、流体の噴射に加え、噴射後の流体や遊離した汚れを吸引する機能を有し、被洗浄物の表面を直ちに乾いた状態に復元できるほか、流体などの飛散を防ぎ、作業環境を改善する。なお本発明による洗浄用ヘッドが組み込まれる洗浄用具は、圧縮空気に洗浄液を混合させた流体を噴射する機能を有し、送気管とチューブと給液管とガイドコーンなどで構成されることを前提とする。そのほか本願において、流体が噴射される方を「先端」と称し、この反対を「後端」と称するものとする。
洗浄用具の送気管は、圧縮空気の通路となる金属管で、通常の使用では変形することのない強度を有し、その後端側には、圧縮空気を供給するエアホースが接続される。さらに送気管の途中には、圧縮空気を噴射させるためのハンドルを設けてあり、このハンドルを押し込むことで内部のバルブが開いて圧縮空気が噴射され、ハンドルを開放すると噴射が止まる。なお、ハンドルが設けられた送気管は、一般にエアガンと称され、工場などで広く使用されている。
洗浄用具のチューブは、変形自在な合成樹脂製で、送気管の先端に取り付けられ、双方の内部はつながっており、圧縮空気はチューブの内部に流れ込む。したがってチューブは、圧縮空気の噴射による反力で激しく振動し、その結果、圧縮空気の噴射に脈動が生じ、被洗浄物を連続的に叩くような状態になり、単純な噴射に比べて洗浄効果が高まる。ただしチューブの変形範囲を制限するため、その側周面は、ラッパ状のガイドコーンで取り囲む。なお、ガイドコーンの後端部にはネジを形成してあり、送気管に対して着脱自在である。
そのほか送気管の途中には、給液管が丁字状に接続される。給液管は、圧縮空気に洗浄液を混合させるためのもので、送気管と給液管の双方の内部はつながっており、洗浄液は、圧縮空気の流れによって生じる負圧で自然に吸い込まれる。なお、洗浄液の供給方法は自在だが、給液管の端部にボトルを取り付け、そこに洗浄液を蓄えることが多い。
本発明による洗浄用ヘッドは、このような洗浄用具に組み込むことを前提としており、大別して本体と洗浄ガイドで構成される。そのうち本体は、保持筒と中央筒と排気筒の三要素が一体的に成形された筒状のもので、保持筒は後端寄りに位置しており、洗浄用具の送気管を緩みなく収容する機能を有する。そのため保持筒の内部には、両端を貫く収管穴を設け、その内径は、送気管の外径と同等とする。さらに給液管を収容するため、保持筒の側面の後端側には、差し込み口を設ける。差し込み口は、保持筒の側面から収管穴に到達する切り欠きで、収管穴と差し込み口を合わせた横断面は、必然的にU字形となる。
中央筒は、ガイドコーンの側周面を取り囲む部位で、保持筒よりも先端側に位置するが、中央筒は、ガイドコーンと接触することはなく、双方の間には、噴射後の流体を吸い込むための負圧空間が確保される。なお、保持筒と中央筒との境界は、送気管とガイドコーンとの境界とほぼ同じ位置になる。
排気筒は、負圧空間の流体を外部に排出するための部位で、中央筒の側面の後端付近から斜方向に突出する。当然ながら排気筒の内部は、中央筒の負圧空間とつながっている。さらに排気筒は、保持筒に対して鋭角状に配置する。その結果、負圧空間の流体が排気筒に移動する際、流動抵抗が軽減され、吸引能力の低下を抑制できる。なお排気筒の端部には、掃除機などのホースを接続する。
洗浄用具に本体を固定する手順については、まず洗浄用具のガイドコーンを送気管から取り外し、チューブが取り付けられた送気管を保持筒の収管穴に差し入れる。その際、給液管は、保持筒の差し込み口に収容する。そして送気管を先端側に移動させると、やがて給液管は差し込み口の奥面に接触し、それ以上の移動ができなくなる。この段階で送気管は収管穴に嵌まり込んでおり、本体は送気管で保持された状態になる。
その後、中央筒の先端面にガイドコーンを差し入れ、ガイドコーンの後端部を送気管に螺合させると、ガイドコーンが送気管に固定される。その際、ガイドコーンの後端面は、保持筒の端面に接触し、その反力で送気管が先端側に引き寄せられ、給液管は差し込み口の奥面に押し付けられ、ガイドコーンと給液管との間に本体が挟み込まれ、本体の固定が完了する。
洗浄ガイドは、本体の先端側に嵌め込む筒状のもので、本体の中央筒に嵌め込まれる根本筒と、本体よりも先端側に突出する先方筒と、を有し、その内部には、ガイドコーンの全体が収容される。また、洗浄ガイドとガイドコーンとの間は離れており、その領域が中央筒の負圧空間につながっており、チューブから噴射された流体は、洗浄ガイドの内部から負圧空間に入り、排気筒から吸引される。
洗浄用具に本体が固定された状態において、本体の中央筒の先端面は、ガイドコーンの先端面よりも、後端側に位置するものとする。これによってガイドコーンを送気管に取り付ける際、ガイドコーンの先端側は常時本体から突出し、手でつかみやすく、ガイドコーンの移動や回転を容易に行うことができ、利便性に優れている。またガイドコーンが本体から突出していることで、吸引が不要で流体の噴射だけを行いたい場合においても、本体を洗浄用具から取り外す必要がなく、この面でも利便性に優れている。
洗浄ガイドを本体に嵌め込んだ際、洗浄ガイドの先方筒の先端面は、ガイドコーンの先端面よりも、先端側に位置するものとする。これによってガイドコーンの全体が覆い隠され、先方筒の先端面を被洗浄物に押し付けることができ、チューブから噴射された流体は飛散することなく、洗浄ガイドの内部に取り込まれ、本体の排気筒を経て外部に吸引される。なお、洗浄ガイドとガイドコーンの双方の先端面の距離は、洗浄効果を考慮して最適な値にすることが望ましい。
請求項2記載の発明は、様々な被洗浄物に対応するためのもので、筒状の延長ガイドを用い、該延長ガイドの後端側は、洗浄ガイドの先方筒に嵌まり込んで固定され、且つ該延長ガイドの先端面は、該洗浄ガイドの先端面よりも先端側に位置することを特徴とする。延長ガイドは、洗浄ガイドの先端側に嵌め込み、ガイドコーンの先端面から被洗浄物までの距離を意図的に増大させたい場合に用いる。
自動車の室内を洗浄する場合、その天井などは、座席よりも軟質の繊維で覆われており、そこに流体を強力に噴射すると、繊維を破損する恐れがある。そこでこの発明のように、延長ガイドを用い、ガイドコーンからの距離を増大させ、流体による衝撃を緩和して繊維の破損を防ぐ。なお延長ガイドは、洗浄ガイドの先方筒に嵌め込み可能であれば、その形状は自在で、単純な筒状でも構わないほか、途中で屈曲させることもできる。
請求項1記載の発明のように、本体と洗浄ガイドで構成される洗浄用ヘッドを用い、従来の洗浄用具に本体を固定することで、流体の噴射だけを利用した洗浄を実現できるほか、本体に洗浄ガイドを嵌め込むことで、噴射後の流体や遊離した汚れを吸引可能になり、二通りの洗浄方法を簡単に切り替えることができ、利便性に優れている。さらに本発明では、従来の洗浄用具に組み込むことを前提としているほか、本体や洗浄ガイドは、合成樹脂の成形で製造可能で、導入費用を抑制できる。
本体の中央筒の先端面は、ガイドコーンの先端面よりも後端側に位置するように構成してある。そのため、洗浄用具に本体を組み込む際の作業性が良好で、しかも流体の噴射だけによる洗浄を行う際、洗浄用具から本体を取り外す必要がなく、利便性に優れている。また、本体に洗浄ガイドを嵌め込むだけで、ガイドコーンの全体が覆い隠され、洗浄ガイドの先端面を被洗浄物に接触させることができる。その結果、噴射された流体や遊離した汚れは、周囲に飛散することなく吸引され、作業環境を悪化させることもない。
請求項2記載の発明のように、本体の先端側に嵌め込む延長ガイドを用いることで、ガイドコーンの先端面から被洗浄物までの距離が増大し、被洗浄物に作用する衝撃が緩和される。そのため軟質の繊維についても、破損を防ぎながら洗浄作業を進めることができる。また延長ガイドは、単純な嵌め込みで本体に取り付けるため、その着脱も容易で、様々な性質の被洗浄物が存在する自動車の室内などにも柔軟に対応でき、利便性に優れている。
本発明による洗浄用ヘッドの概要を示す側面図で、図の上方には、従来の洗浄用具だけを描いてあり、図の下方には、これに洗浄用ヘッドを組み込んだ状態を描いてある。なお内部構造を示すため、一部は断面図としてある。 図1の洗浄用ヘッドとガイドコーンの形状を示しており、図の上方には、洗浄用ヘッド全体の斜視図を描いてあり、図の下方には、本体とガイドコーンの断面を描いてある。 洗浄用具に本体を固定する方法を示す側面図だが、内部構造を示すため、一部は断面図としてある。 本発明による洗浄用ヘッドの使用状態を示す側面図で、図の上方は、本体だけを用いた場合で、図の下方は、本体に洗浄ガイドを嵌め込んだ場合である。 延長ガイドの形状例を示す斜視図と、その組み込みを示す側面図である。
図1は、本発明による洗浄用ヘッドの概要を示す側面図で、図の上方には、従来の洗浄用具51だけを描いてあり、図の下方には、これに洗浄用ヘッドを組み込んだ状態を描いてある。なお内部構造を示すため、一部は断面図としてある。洗浄用具51は、圧縮空気に洗浄液Wが混合された流体Fを被洗浄物Sに噴射し、その汚れを遊離させるためのもので、エアガンにボトル56やチューブ59を組み合わせた構成で、エアホース52から供給された圧縮空気は、グリップ69を経て送気管54に供給され、途中には、圧縮空気を噴射させるためのハンドル53を設けてある。
送気管54は直線状の金属棒で、その側面の途中には、給液管55が丁字状に接続されている。給液管55は、圧縮空気に洗浄液Wを混合させるため、ボトル56と送気管54を結んでおり、その途中には、洗浄液Wの流量を調整するコック57を組み込んである。そしてボトル56の洗浄液Wは、圧縮空気の流れによって生じる負圧で自然に吸い込まれ、圧縮空気と混合する。また送気管54の先端には、合成樹脂製のチューブ59が取り付けられており、チューブ59の先端から流体Fが噴射される。
チューブ59は、噴射による反力で自在に変形するが、その変形範囲を規制するため、ガイドコーン61を用いており、しかもチューブ59の変形を安定させるため、その側周面には、複数のオモリ60を取り付けてある。なお、ガイドコーン61の後端部には内ネジ68を形成してあり、また送気管54の先端部には外ネジ58を形成してあり、双方を螺合させることで、ガイドコーン61が送気管54に取り付けられる。
本発明による洗浄用ヘッドは、本体11と洗浄ガイド31で構成され、本体11は洗浄用具51に固定することができる。そして本体11は、保持筒14と中央筒13と排気筒17の三要素が一体化した形状で、そのうち保持筒14は、送気管54を収容するための部位で、その中心には収管穴18が貫いている。収管穴18は、送気管54を緩みなく収容できる内径としてあり、洗浄用具51に本体11を固定する際は、本体11の後端側に洗浄用具51を配置し、収管穴18に送気管54を差し入れる。
保持筒14の側面下部には、差し込み口15を設けてある。差し込み口15は、保持筒14の側面から収管穴18に到達する切り欠きで、給液管55を収容するための機能を有する。差し込み口15は、保持筒14の後端面から先端側に向けて伸びており、給液管55が差し込み口15の奥面に接触することで、給液管55などは、それ以上、先端側に移動できなくなる。また保持筒14の先端寄りの下部には、収管穴18に到達するメネジ20を形成してある。これは、本体11を確実に固定する際に用いる。
中央筒13は、保持筒14よりも先端側に位置する部位で、ガイドコーン61を取り囲むように配置されるが、ガイドコーン61と接触することはなく、双方の間には負圧空間19が確保される。負圧空間19は、噴射された流体Fを吸い込むために設けてある。なお図1の中央筒13は、後端側が小径で、先端側が大径となっており、その接続部分では円錐形になっているが、中央筒13の詳細な形状は、自在に決めて構わない。
排気筒17は、中央筒13の負圧空間19に流入した流体Fや汚れを外部に排出するための部位で、中央筒13の後端付近から分岐しており、排気筒17の内部は、中央筒13の負圧空間19とつながっている。また排気筒17は、保持筒14に対して鋭角状に配置してある。その結果、負圧空間19の流体Fが排気筒17に移動する際、流動抵抗が軽減され、吸引能力の低下を抑制できる。
図1の下方には、洗浄用具51に洗浄用ヘッドを組み込んだ状態を描いてあり、送気管54にガイドコーン61を取り付け、洗浄用具51に本体11が固定されている。図のように、送気管54の外ネジ58とガイドコーン61の内ネジ68が螺合しており、ガイドコーン61の後端面が保持筒14の端面に接触している。また給液管55は、差し込み口15の奥面に接触し、ガイドコーン61と給液管55との間に本体11が挟み込まれ、本体11が洗浄用具51に固定される。この状態において、本体11の先端面16は、ガイドコーン61の先端面66よりも後端側に位置する。
洗浄ガイド31は、本体11の中央筒13に嵌め込む筒状のもので、根本筒33と異径筒32と先方筒34で構成され、そのうち根本筒33は、中央筒13の内周面に嵌まり込む部位で、洗浄ガイド31が不用意に脱落しないよう、双方の嵌合を調整する。また先方筒34は、ガイドコーン61との距離を確保するため、根本筒33よりも直径を拡大させた部位で、洗浄ガイド31の先端面36を被洗浄物Sに接触させることで、流体Fの飛散を防止する。なお、先方筒34とガイドコーン61との距離を確保することで、内部の流路の断面積が増大し、円滑な吸引を実現する。
異径筒32は、根本筒33と先方筒34を接続するための部位で、直径の変化に対応するため、円錐状にしてある。なお、洗浄ガイド31を本体11に嵌め込むと、中央筒13の先端面16が異径筒32の端面に接触し、それ以上、洗浄ガイド31を押し込むことができない。その状態において、洗浄ガイド31の先端面36は、ガイドコーン61の先端面66よりも先端側に位置するよう、各部の形状を調整する。
図2は、図1の洗浄用ヘッドとガイドコーン61の形状を示すもので、図の上方には、洗浄用ヘッド全体の斜視図を描いてあり、図の下方には、本体11とガイドコーン61の断面を描いてある。本体11は円筒状を基調としており、小径の保持筒14と大径の中央筒13が一体化しており、双方の境界付近から排気筒17が斜方向に突出しているが、吸引の際の流動抵抗を軽減するため、保持筒14と排気筒17は鋭角状に配置してある。
保持筒14の中心には、収管穴18が貫いており、さらに保持筒14の側面の後端寄りには、収管穴18を露出させる差し込み口15を設けてある。また差し込み口15の奥面の近傍には、メネジ20を形成してある。このメネジ20は収管穴18に到達している。そのほか中央筒13は、直径が変化する円錐状の部位と、単純な円筒状の部位で構成され、その内部は負圧空間19となり、排気筒17とつながっている。
洗浄ガイド31は、途中で直径が変化するため、根本筒33と異径筒32と先方筒34で構成され、根本筒33は、本体11の中央筒13の内周面に嵌まり込む。またガイドコーン61は単純な円錐形で、その先端面66が最も大径となっており、その反対側の内周面には、取り付けのための内ネジ68を形成してある。
図3は、洗浄用具51に本体11を固定する方法を示している。固定の際は、まず本体11の後端側に洗浄用具51を配置し、その後、洗浄用具51を移動させ、チューブ59を保持筒14の収管穴18に差し入れ、さらに図3の上方に描くように、送気管54を収管穴18に嵌め込む。この際、給液管55は、差し込み口15の内部に配置され、やがて給液管55は、差し込み口15の奥面に接触する。
その後、図3の下方に描くように、本体11の負圧空間19にガイドコーン61を差し入れ、ガイドコーン61の内ネジ68を送気管54の外ネジ58に螺合させ、締め付けを行うと、やがてガイドコーン61が保持筒14の端面に接触し、ガイドコーン61と給液管55で保持筒14が挟み込まれ、本体11が固定される。この締め付けの際、ガイドコーン61の一部は、本体11の先端面16から突出しており、ガイドコーン61を回転させる作業は、極めて容易に実施できる。そのほか、保持筒14のメネジ20にボルト21を螺合させ、その先端を送気管54に密着させると、本体11が確実に固定される。
図4は、本発明による洗浄用ヘッドの使用状態を示し、図の上方は、本体11だけを用いた場合で、図の下方は、本体11に洗浄ガイド31を嵌め込んだ場合である。図4の上方では、洗浄液Wを供給するコック57を開き、さらにハンドル53を押し込んでおり、チューブ59の先端からは、圧縮空気と洗浄液Wが混合した流体Fが噴射される。またガイドコーン61の先端面66は、被洗浄物Sの表面とわずかな距離で対向させ、被洗浄物Sに流体Fを噴射し、汚れを遊離させる。なおチューブ59は、流体Fの噴射による反力で変形し、ガイドコーン61の内周面に沿って旋回するように動き、その結果、流体Fの噴射に脈動が生じ、被洗浄物Sを連続的に叩くような状態になり、汚れの遊離を促進させる。
図4の上方に描くように、本体11だけを用いる場合、ガイドコーン61の先端面66を被洗浄物Sに接近させ、強力に洗浄を行うこともできる。ただし、噴射された流体Fなどは周囲に飛散する。対して図4の下方に描くように、洗浄ガイド31を嵌め込むと、洗浄ガイド31の先端面36を被洗浄物Sに接触させることが可能になり、噴射された流体Fや被洗浄物Sから遊離した汚れは、外部に漏れることなく負圧空間19に吸引され、理想的な作業環境が実現する。なお吸引のため、排気筒17の端部には、ホース70を取り付ける。当然ながらホース70の先は、掃除機などに接続させる。
図5は、延長ガイド41の形状例と、その組み込みを示す。延長ガイド41は単純な円筒状で、ガイドコーン61から被洗浄物Sまでの距離を増大させ、被洗浄物Sに与える影響を緩和する役割を担う。延長ガイド41は、洗浄ガイド31の先方筒34の外周面に嵌め込み、洗浄ガイド31と一体化させる。そして作業時は、延長ガイド41の先端面46を被洗浄物Sに接触させ、噴射された流体Fなどの飛散を防ぐ。延長ガイド41は、自動車の室内の天井など、比較的破損しやすい繊維を洗浄する際に用い、さらに作業性を考慮し、延長ガイド41の途中を「く」の字状に屈曲させることもある。そのほか作業状況を把握しやすくするため、本体11や洗浄ガイド31や延長ガイド41は、その素材として透明な合成樹脂を用いることもある。
11 本体
13 中央筒
14 保持筒
15 差し込み口
16 先端面(本体)
17 排気筒
18 収管穴
19 負圧空間
20 メネジ
21 ボルト
31 洗浄ガイド
32 異径筒
33 根本筒
34 先方筒
36 先端面(洗浄ガイド)
41 延長ガイド
46 先端面(延長ガイド)
51 洗浄用具
52 エアホース
53 ハンドル
54 送気管
55 給液管
56 ボトル
57 コック
58 外ネジ
59 チューブ
60 オモリ
61 ガイドコーン
66 先端面(ガイドコーン)
68 内ネジ
69 グリップ
70 ホース
F 流体
S 被洗浄物
W 洗浄液

Claims (2)

  1. 流体(F)の通路となる送気管(54)と、該送気管(54)の先端に取り付けるチューブ(59)と、洗浄液(W)を該送気管(54)に供給する給液管(55)と、該チューブ(59)を取り囲むガイドコーン(61)と、を有し、該チューブ(59)の先端から前記流体(F)を噴射して汚れを遊離させる洗浄用具(51)に組み込む洗浄用ヘッドであって、
    該洗浄用具(51)に固定可能な本体(11)と、該本体(11)の先端側に嵌め込み可能な筒状の洗浄ガイド(31)と、で構成され、
    前記本体(11)は、前記送気管(54)を収容する保持筒(14)と、前記ガイドコーン(61)の側周面を取り囲む中央筒(13)と、該保持筒(14)と該中央筒(13)との境界付近から後端側に突出する排気筒(17)と、を有し、
    前記保持筒(14)の内部には、前記送気管(54)が嵌まり込む収管穴(18)を設け、且つ該保持筒(14)の側面後端側には、前記給液管(55)を収容する差し込み口(15)を設け、
    前記中央筒(13)の内部には、噴射された前記流体(F)を吸引するための負圧空間(19)を確保し、
    前記排気筒(17)は、前記保持筒(14)に対して鋭角方向に突出し、
    前記洗浄ガイド(31)は、前記中央筒(13)に嵌め込み可能な根本筒(33)と、先端側に突出する先方筒(34)と、を有し、
    前記洗浄用具(51)に前記本体(11)を固定した状態において、該本体(11)の先端面(16)は、前記ガイドコーン(61)の先端面(66)よりも後端側に位置し、且つ前記根本筒(33)を前記中央筒(13)に嵌め込んだ状態において、前記洗浄ガイド(31)の先端面(36)は、該ガイドコーン(61)の先端面(66)よりも先端側に位置することを特徴とする洗浄用ヘッド。
  2. 筒状の延長ガイド(41)を用い、該延長ガイド(41)の後端側は、前記洗浄ガイド(31)の前記先方筒(34)に嵌まり込んで固定され、且つ該延長ガイド(41)の先端面(46)は、該洗浄ガイド(31)の先端面(36)よりも先端側に位置することを特徴とする請求項1記載の洗浄用ヘッド。
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