JP2002252434A - プリント回路基板およびそれを用いる液晶表示装置 - Google Patents

プリント回路基板およびそれを用いる液晶表示装置

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JP2002252434A
JP2002252434A JP2001048129A JP2001048129A JP2002252434A JP 2002252434 A JP2002252434 A JP 2002252434A JP 2001048129 A JP2001048129 A JP 2001048129A JP 2001048129 A JP2001048129 A JP 2001048129A JP 2002252434 A JP2002252434 A JP 2002252434A
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circuit board
liquid crystal
crystal display
display device
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Mitsuyoshi Seo
光慶 瀬尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 EMIを改善するプリント回路基板およびそ
れを備える液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 プリント回路基板22の一方面22Aに
は、コントローラ24およびソースドライバ25が形成
される。コントローラ24とソースドライバ25とはバ
スライン28によって接続される。コントローラ24か
ら延びるバスライン28を、各ソースドライバ25に接
続するために分岐させるとき、バスライン28の各信号
線28A,28B,28Cをクロスさせる必要があるた
め、バスライン28を分岐させる部分にスルーホール2
9を形成し、バスライン28をプリント回路基板22の
一方面22Aと他方面22Bとの間で交互に入れ替わる
ように形成する。したがって、各スルーホール間で強め
あう磁界の方向が異なるので、EMIを低減することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント回路基
板、特に、液晶表示装置に組み込まれるプリント回路基
板およびそれを用いる液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からプリント回路基板(PWB:Pr
inted Wire BoardまたはPCB:Printed Circuit Boar
d)は、様々な電子機器に用いられている。液晶表示装
置(以下、LCD:Liquid Crystal Displayと略記す
る)は、CRT(CathodeRay Tube)よりも省スペース
であり、また低消費電力である。このため、現在、PC
(Personal Computer)用モニタとして、LCDが注目
を集めている。液晶表示装置も、プリント回路基板を含
んで構成される。
【0003】図6は、LCD1の構造を示す平面図であ
る。LCD1は、TFT(ThinFilm Transistor)−L
CDであり、プリント回路基板2および3、コントロー
ラ4、ソースドライバ5(信号ドライバ)、ゲートドラ
イバ6(走査ドライバ)、および液晶パネル7を含み構
成される。
【0004】プリント回路基板2は、ソース基板であ
り、一方面2Aにコントローラ4およびソースドライバ
5が実装される。プリント回路基板3は、ゲート基板で
あり、一方面3Aにゲートドライバ6が実装される。ソ
ースドライバ5は、OA(Office Automation)用モニ
タでは、8〜12個必要である。図6では、図が煩雑に
なるのを防ぐためソースドライバ5を5個だけ描いてい
る。コントローラ4とソースドライバ5とは、数10本
の信号線から成るバスライン8によって接続されてい
る。図6では、図が煩雑になるのを防ぐためバスライン
8を3本だけ描いている。また、コントローラ4とゲー
トドライバ6との間は、数本の信号線から成るバスライ
ンで接続されているが、図6では省略してある。
【0005】プリント回路基板2では、コントローラ4
から延びるバスライン8を、各ソースドライバ5に接続
するために分岐させるとき、バスライン8の各信号線8
A,8B,8Cをクロスさせる必要がある。このため、
図6に実線で示すバスライン8はプリント回路基板2の
一方面2Aに形成し、破線で示すバスライン8はプリン
ト回路基板2の他方面に形成する。そして、スルーホー
ル9を形成し、プリント回路基板2の一方面2Aおよび
他方面に形成したバスライン8を接続することで、バス
ライン8の各信号線8A,8B,8Cをクロスさせるこ
とができる。
【0006】ところで、LCD1は、絵素を走査する直
前まで、映像は、ディジタル信号として送信される。す
なわち、バスライン8には、ディジタル信号が載る。こ
のため、LCD1では、EMI(Electro Magnetic Int
erference:不要輻射、電磁放射)の問題が発生しやす
い。
【0007】図7(a)はコントローラ4とソースドラ
イバ5を実装したプリント回路基板2の平面図であり、
図7(b)は、プリント回路基板2の切断面線VII−
VIIから見た断面図およびプリント回路基板2に発生
する磁界の向きを示す図である。プリント回路基板2
は、内層にGND層10および電源層11を含む多層基
板である。内層にGND層10および電源層11を形成
することによって、ノイズが抑えられ、また安定した電
源を供給することができる。しかしながら、電源層10
およびGND層11を形成すると、バスライン8の信号
線8A,8B,8C、GND層11および電源層12の
間には浮遊容量が存在することとなる。
【0008】バスライン8の信号線8A,8B,8Cの
電圧レベルがLowからHighに切り替わる瞬間に、
バスライン8の信号線8A,8B,8Cの電流は、図7
(b)の矢符Aの方向に流れる。これと同時に、GND
層10と電源層11に対しても、前記浮遊容量の影響に
よって瞬間的に電流が流れ込むので、GND層10およ
び電源層11の電流は、図7(b)の矢符Bの方向に流
れる。このため、バスライン8の信号線8A,8B,8
C、GND層10および電源層11には、図7(b)に
示すような、電流の流れる方向に向かって時計回りの磁
界が発生する。プリント回路基板2では、この発生する
磁界の向きがバスライン8の全長にわたって全て揃って
いる。したがって、発生する磁界はお互いに強めあう。
電界については図示していないが、磁界と同様に強めあ
う。バスライン8は、表示画面の横のサイズとほぼ同じ
長さが必要であり、その長さは、たとえば対角20イン
チのLCDでは40cmにも達する。したがって、プリ
ント回路基板2を用いるLCD1では、EMIの問題が
発生しやすい。
【0009】また、プリント回路基板2では、基板の他
方面2BにGNDパターンを形成する場合、図8の示す
ようにプリント回路基板2のGNDパターン上の位置を
示すE点とF点とがバスライン8によって分断されてし
まう。このため、E点とF点とが常に等電位になるよう
に、E点とF点との間のインピーダンスを下げる必要が
ある。したがって、内層のGND層10と他方面2Bの
GNDパターンとを接続するスルーホール9を多く設け
なければならない。しかしながら、スルーホール9自体
がインダクタンスを持っているので、このような小手先
の対応には限界がある。
【0010】LCDでは、上述したようなEMIの問題
の対策として、信号電圧を下げる、あるいは、銅箔やア
ルミ箔などでプリント回路基板やベゼルの隙間をシール
ドするといった対策が取られている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、透過型
のLCDの背面にはバックライトがあり、数kVの高電
圧で点灯されるランプが取り付けられている。このラン
プは、絶えずノイズや熱を発生している。このため、従
来の銅箔やアルミ箔などでプリント回路基板やベゼルの
隙間をシールドするといった対策では、熱がこもった
り、誤動作したりするおそれがある。
【0012】また、銅箔やアルミ箔をプリント回路基板
に貼り付ける工程は、人手によることが多く、手間がか
かる上に、ロットによるEMIの差が出やすい。また、
LCDのリワークや修理の際、銅箔やアルミ箔が邪魔に
なる。
【0013】一方、プリント回路基板から発生するEM
Iを低減する技術が多数開示されている。たとえば、特
開平5−36859号公報では、多層基板中に形成され
る信号伝送ラインを別の多層面に形成されたアース導体
でシールドし、信号伝送ラインの両端に貫通しないスル
ーホールを接続して信号を伝送する高周波信号伝送ライ
ンを提供する。また、特開平6−31089号公報で
は、信号線や絶縁層を導電性銅ペーストで覆い、半田付
け用の導電部とこの銅ペーストを隔てるようにシンボル
インク層を形成したEMI対策配線板が開示されてい
る。
【0014】しかしながら、上記特開平5−36859
号公報に開示される高周波信号伝送ラインや、特開平6
−31089号公報に開示されるEMI対策基板のよう
に特殊な構造を採用すると、製造できる工場が限られて
しまい、製造コストが上昇し、またプリント回路基板の
製造台数が低下してしまうといった問題があった。
【0015】本発明の目的は、簡単な構成で、EMIを
改善するプリント回路基板およびそれを備える液晶表示
装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、GND層およ
び電源層の少なくともいずれか一方の内層を有する多層
のプリント回路基板において、不要輻射の電磁波を低減
させるために、前記内層を挟んで、一方側から他方側に
交互にバスラインが入れ替わって形成されることを特徴
とするプリント回路基板である。
【0017】本発明に従えば、GND層および電源層の
少なくともいずれか一方の内層を有する多層のプリント
回路基板で、バスラインは、前記内層の一方側から他方
側に、また他方側から一方側に交互に入れ替わるよう
に、内層の一方側と他方側との間を蛇行するように形成
される。したがって、バスラインの位置が入れ替わる前
後での、バスラインおよびGND層または電流層から発
生する電磁波の向きが変わるので、電磁波が相殺して基
板から発生するEMIを低減することができる。
【0018】また本発明は、前記内層を挟んで交互に入
れ替わるバスラインは、バスラインの分岐点で入れ替わ
ることを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、内層の一方側から他方側
に交互に入れ替わるバスラインは、たとえばドライバ回
路などに接続するために配線が枝分かれする分岐点で入
れ替わる。したがって、基板の一方側および他方側で、
バスラインによって分断される基板の距離が短いので、
インピーダンス調整のために基板にスルーホールを多く
設ける必要がない。また、従来と全く同様のプリント回
路基板の製造方法、製造設備を利用できるので、製造コ
ストの上昇を招くことがない。
【0020】また本発明は、前記バスラインが内層を挟
んで入れ替わる位置の間隔は、低減すべき不要輻射の電
磁波の波長よりも小さいことを特徴とする。
【0021】VCCI(Voluntary Control Council fo
r Interference by InformationTechnology Equipmen
t:情報処理装置等電波障害自主規制協議会)や、FC
C(Federal Communications Commission:連邦通信委
員会)では、不要輻射を規制している。たとえば、周波
数100MHzの以下の信号を通す場合、周波数1GH
z以下(波長30cm以上)の不要輻射が規制対象とな
る。本発明に従えば、バスラインが内層を挟んで入れ替
わる位置の間隔が、低減するべき不要輻射の電磁波の波
長よりも小さいので、電磁波が回折しやすい。したがっ
て、電磁波が放出されても、回折し、干渉して相殺され
るので、EMIを低減することができる。
【0022】また本発明は、前記プリント回路基板は、
液晶表示装置の信号ドライバが実装される基板であるこ
とを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、前記プリント回路基板
は、液晶表示装置(LCD)の信号ドライバ、たとえ
ば、TFT−LCDのソースドライバ、MIM(MetalI
nsulator Metal)−LCDのデータドライバ、単純マト
リクスLCDのカラムドライバやXドライバなどが実装
される基板である。
【0024】また本発明は、前記プリント回路基板は、
液晶表示装置の走査ドライバが実装される基板であるこ
とを特徴とする。
【0025】本発明に従えば、前記プリント回路基板
は、液晶表示装置(LCD)の走査ドライバ、たとえ
ば、TFT−LCDのゲートドライバ、MIM−LCD
の走査ドライバ、単純マトリクスLCDのロウドライバ
やYドライバなどが実装される基板である。
【0026】また本発明は、前記のプリント回路基板を
備える液晶表示装置である。本発明に従えば、前記プリ
ント回路基板を用いて、液晶表示装置を構成することに
よって、EMIが発生しやすい液晶表示装置において、
銅箔やアルミ箔などで、プリント回路基板やベゼルの隙
間をシールドしなくても液晶表示装置から発生するEM
Iを低減することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
プリント回路基板22,23を用いた液晶表示装置21
示す平面図である。液晶表装置21は、a-Si TFT LCD(A
morphousSilicon Thin Film Transistor Liquid Crysta
l Display)であり、プリント回路基板22および23の
他に、コントローラ24、ソースドライバ25(信号ド
ライバ)、ゲートドライバ26(走査ドライバ)、およ
び液晶パネル27を含み構成される。
【0028】プリント回路基板22は、ソース基板であ
り、一方面22Aにコントローラ24およびソースドラ
イバ25が実装される。プリント回路基板23は、ゲー
ト基板であり、一方面23Aにゲートドライバ26が実
装される。ソースドライバ25は、OA(Office Automa
tion)用モニタでは、8〜12個必要である。図1で
は、図が煩雑になるのを防ぐためソースドライバ25を
5個だけ描いている。コントローラ24とソースドライ
バ25とは、数10本の信号線から成るバスライン28
によって接続されている。図1では、図が煩雑になるの
を防ぐためバスライン28を3本だけ描いている。ま
た、コントローラ24とゲートドライバ26との間は、
数本の信号線から成るバスラインで接続されているが、
図1では省略してある。
【0029】プリント回路基板22では、コントローラ
24から延びるバスライン28を、各ソースドライバ2
5に接続するために分岐させるとき、バスライン28の
各信号線28A,28B,28Cをクロスさせる必要が
ある。このため、プリント回路基板22では、バスライ
ン28を分岐させる部分にスルーホール(ビアホール)
29A〜29Dを形成し、スルーホール29Aとスルー
ホール29Bとの間、およびスルーホール29Cとスル
ーホール29Dとの間では、プリント回路基板22の他
方面22Bにバスライン28が形成される。また、スル
ーホール29Bとスルーホール29Cとの間、およびス
ルーホール29Cとソースドライバ25Eとの間のバス
ライン28は、プリント回路基板22の一方面22Aに
形成される。これらのプリント回路基板22の両面に形
成されるバスライン28は、各スルーホール29A〜2
9Dによって接続されている。このように、バスライン
28は、プリント回路基板22の一方面22Aと他方面
22Bとの間で蛇行するように形成される。
【0030】図2(a)はコントローラ24とソースド
ライバ25を実装したプリント回路基板22の平面図で
あり、図2(b)は図2(a)の切断面線II−IIか
ら見た断面図およびプリント回路基板22から発生する
磁界の方向を示す図である。プリント回路基板22は、
内層にGND層30および電源層31を含む多層基板で
ある。内層にGND層30および電源層31を形成する
ことによって、ノイズが抑えられ、また安定した電源を
供給することができる。しかしながら、GND層30お
よび電源層31を形成すると、バスライン28の信号線
28A,28B,28C、GND層30および電源層3
1の間には浮遊容量が存在することとなる。バスライン
28の信号線28A,28B,28Cの電圧レベルがL
owからHighに切り替わる瞬間に、バスライン24
の信号線28A,28B,28Cの電流は、図2(b)
の矢符Cの方向に流れる。これと同時に、GND層30
および電源層31に対しても、前記浮遊容量の影響によ
って瞬間的に電流が流れ込むので、GND層30および
電源層31の電流は、図2の矢符Dの方向に流れる。
【0031】このため、プリント回路基板22では、各
スルーホール間で発生する磁界の向きが変化する。つま
り、図2に示すように、磁界は電流の流れる方向に向か
って時計回りに発生するので、各スルーホール29間で
バスライン28がプリント回路基板22の一方面22A
に形成される場合と、他方面22Bに形成される場合で
は、バスライン28とGND層30および電源層31か
ら発生する磁界が強めあう方向が異なる。図示はしてい
ないが、電界についても同様である。したがって、プリ
ント回路基板22から発生する電磁波は相殺され、EM
Iが低減される。
【0032】また、たとえば、対角20インチの液晶表
示装置21に10個のソースドライバを実装した場合、
バスライン28の長さは40cm程度になる。したがっ
て、バスライン28が内層であるGND層30および電
源層31を挟んでプリント回路基板22の一方面22A
から他方面22B、あるいは他方面22Bから一方面2
2Aに入れ替わる位置の間隔(本実施形態のプリント回
路基板22ではスルーホール29の間隔)は4cmとな
る。この間隔は、VCCIやFCCでの規制対象になる
不要輻射の波長(周波数100MHzの以下の信号を通
す場合30cm以上)よりも1桁短いので、電磁波が回
折しやすい。また、EMIは、LCDから3または10
m離れた位置に設置されるアンテナによって測定される
ので、本発明のプリント回路基板2では、電磁波がたと
え放出されたとしても、アンテナに届くまでに回折し、
各スルーホール間で発生する極性の異なる電磁波が干渉
しあって相殺される。
【0033】また、スルーホール29は、打てば打つほ
どGND層30や電源層31に穴があき、理想的なマイ
クロストリップ伝送線路から程遠いものとなるので、信
号の波形が劣化し、信号の信頼性が低下する。プリント
回路基板22では、図3に示すように、プリント回路基
板22の他方面22BにGND層を形成する場合に、従
来のプリント回路基板2の問題点である、GND層が長
距離に渡ってバスライン28によって分断されることが
ない。したがって、E点およびF点間が等電位となるよ
うに、スルーホールを多く打つ必要がなく、従来のプリ
ント回路基板よりもスルーホールの数を少なくすること
ができる。
【0034】また、プリント回路基板22では、たとえ
ば、コントロール24側からバスライン28の信号線2
8A、28B、28Cの順番で分岐するように、スルー
ホール29Bを形成している。一方、スルーホール29
Cは、コントロール24側からバスライン28の信号線
28C、28B、28Aの順番で分岐するように形成し
ている。このように、バスライン28を形成することに
よって、分岐点から次の分岐点までの間が等間隔になり
にくく、強い共振点が現れにくい。
【0035】また、上述した実施形態のプリント回路基
板22は、信号ドライバとしてTFT液晶表示装置のソ
ースドライバを実装しているが、MIM液晶表示装置や
単純マトリクス液晶表示装置のデータドライバ、カラム
ドライバおよびXドライバを実装しても良い。また、プ
リント回路基板22は、TFT液晶表示装置の走査ドラ
イバであるゲートドライバを実装するプリント回路基板
23への適用も可能であることは言うまでもなく、MI
M液晶表示装置や単純マトリクス液晶表示装置の走査ド
ライバ、ロウドライバ、およびYドライバを実装する基
板への適用も可能である。また、本発明のプリント回路
基板22は、従来と全く同様のプリント回路基板の製造
方法、製造設備を利用できるので、製造コストの上昇を
招くことがない。
【0036】図4は、本発明の他の実施形態のプリント
回路基板42を用いたメモリ41を示す平面図である。
本実施形態のプリント回路基板42は、基板の一方面4
2Aにメモリコントローラ44およびメモリICを実装
する基板である。プリント回路基板42のバスライン4
8およびスルーホール49は、プリント回路基板22に
形成されるバスライン28およびスルーホール9と同様
な構成であり、メモリ41は、図2に示すプリント回路
基板22に実装されるコントローラ24およびソースド
ライバ25を、図4に示すように、メモリコントローラ
44およびメモリIC45にそれぞれ置き換えることに
よって実現できる。なお、図4では図面が煩雑にならな
いようにバスライン48は3本だけ描いているが、バス
ライン48の信号線は任意に決定できる。
【0037】図5は、本発明のさらに他の実施形態のプ
リント回路基板52を示す図である。プリント回路基板
52は、I/Oコントローラ54と複数の拡張スロット
55が搭載される基板である。拡張スロット55などの
コネクタは、強度を確保するため、基板に表面実装でき
ない場合が多い。このため、図5に示すようなバスライ
ン58を形成した後、拡張スロット55を基板に取り付
ける。I/Oコントローラ54と各拡張スロット55の
一端部55Aとを接続するバスライン58の信号線58
A、およびI/Oコントローラ54と各拡張スロット5
5の他端部55Bとを接続するバスライン58の信号線
58Bは、それぞれ拡張スロット55の搭載面52A
と、この面とは反対側の面との間でスルーホール59を
介して交互に入れ替わって形成される。バスライン58
の実線は、プリント回路基板52の拡張スロットの搭載
面を通り、点線はプリント回路基板52の他方面に形成
される。
【0038】また、プリント回路基板22,42,52
は、コントローラ24,44,54を持たず、共有バス
ラインに同じデバイスが複数接続されている回路基板に
も適用することができる。さらに、同様なトポロジーを
持つ回路ならプリント回路基板22,42,52と同様
な配線の引き回しを使用することが可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、GND層および電源層
の少なくともいずれか一方の内層を有する多層のプリン
ト回路基板で、バスラインは、前記内層の一方側から他
方側に、また他方側から一方側に交互に入れ替わるよう
に、内層の一方側と他方側との間を蛇行するように形成
される。したがって、バスラインの位置が入れ替わる前
後での、バスラインおよびGND層または電流層から発
生する電磁波の向きが変わるので、電磁波が相殺して基
板から発生するEMIを低減することができる。
【0040】また本発明によれば、内層の一方側から他
方側に交互に入れ替わるバスラインは、たとえばドライ
バ回路などに接続するために配線が枝分かれする分岐点
で入れ替わる。したがって、基板の一方側および他方側
で、バスラインによって分断される基板の距離が短いの
で、インピーダンス調整のために基板にスルーホールを
多く開ける必要がない。また、従来と全く同様のプリン
ト回路基板の製造方法、製造設備を利用できるので、製
造コストの上昇を招くことがない。
【0041】また本発明によれば、バスラインが内層を
挟んで入れ替わる位置の間隔が、低減するべき不要輻射
の電磁波の波長よりも小さいので、電磁波が回折しやす
い。したがって、電磁波が放出されても、回折し、干渉
して相殺されるので、EMIを低減することができる。
【0042】また本発明によれば、液晶表示装置(LC
D)の信号ドライバ、たとえば、TFT−LCDのソー
スドライバ、MIM−LCDのデータドライバ、単純マ
トリクスLCDのカラムドライバ、Xドライバなどが実
装される基板に適用することができる。
【0043】また本発明よれば、液晶表示装置(LC
D)の走査ドライバ、たとえば、TFT−LCDのゲー
トドライバ、MIM−LCDの走査ドライバ、単純マト
リクスLCDのロウドライバ、Yドライバなどが実装さ
れる基板に適用することができる。
【0044】また本発明によれば、EMIが発生しやす
い液晶表示装置において、銅箔やアルミ箔などで、プリ
ント回路基板やベゼルの隙間をシールドしなくても液晶
表示装置から発生するEMIを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるプリント回路基板
22,23を用いた液晶表示装置21を示す平面図であ
る。
【図2】図2(a)はプリント回路基板22を示す平面
図であり、図2(b)は図2(a)の切断面線II−I
Iから見た断面図およびプリント回路基板22から発生
する磁界の方向を示す図である。
【図3】プリント回路基板22のバスライン28を示す
平面図である。
【図4】本発明の他の実施形態のプリント回路基板42
を用いたメモリ41を示す平面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施形態のプリント回路基
板52を示す図である。
【図6】従来のプリント回路基板2,3を用いた液晶表
示装置1を示す平面図である。
【図7】図7(a)は従来のプリント回路基板2を示す
平面図であり、図7(b)は図7(a)の切断面線VI
I−VIIから見た断面図およびプリント回路基板2に
発生する磁界の向きを示す図である。
【図8】従来のプリント回路基板2のバスライン8を示
す平面図である。
【符号の説明】
21 液晶表示装置 22,23,42,52 プリント回路基板 25 ソースドライバ 26 ゲートドライバ 28,48,58 バスライン 29,49,59 スルーホール 10 GND層 11 電源層 45 メモリIC 55 拡張スロット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GND層および電源層の少なくともいず
    れか一方の内層を有する多層のプリント回路基板におい
    て、 不要輻射の電磁波を低減させるために、前記内層を挟ん
    で、一方側から他方側に交互にバスラインが入れ替わっ
    て形成されることを特徴とするプリント回路基板。
  2. 【請求項2】 前記内層を挟んで交互に入れ替わるバス
    ラインは、バスラインの分岐点で入れ替わることを特徴
    とする請求項1記載のプリント回路基板。
  3. 【請求項3】 前記バスラインが内層を挟んで入れ替わ
    る位置の間隔は、低減すべき不要輻射の電磁波の波長よ
    りも小さいことを特徴とする請求項1または2記載のプ
    リント回路基板。
  4. 【請求項4】 前記プリント回路基板は、液晶表示装置
    の信号ドライバが実装される基板であることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1つに記載のプリント回路基
    板。
  5. 【請求項5】 前記プリント回路基板は、液晶表示装置
    の走査ドライバが実装される基板であることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1つに記載のプリント回路基
    板。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1つに記載のプ
    リント回路基板を備える液晶表示装置。
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