JP2002252342A - 固体撮像装置およびカメラシステム - Google Patents

固体撮像装置およびカメラシステム

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JP2002252342A
JP2002252342A JP2001047958A JP2001047958A JP2002252342A JP 2002252342 A JP2002252342 A JP 2002252342A JP 2001047958 A JP2001047958 A JP 2001047958A JP 2001047958 A JP2001047958 A JP 2001047958A JP 2002252342 A JP2002252342 A JP 2002252342A
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Koichi Tanigawa
公一 谷川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CCD固体撮像装置の小型化および多画素化
の要望に対して、金属遮光膜の張り出し量を小さくし、
受光部の開口面積を広げる手法をとると、スミアが悪化
する。 【解決手段】 受光部15がマトリクス状に配置される
とともに、受光部15の垂直列ごとに配されて受光部1
5から読み出された信号電荷を垂直転送する垂直レジス
タ17とを有する撮像部を具備するCCD固体撮像装置
において、画素分離のチャネルストップ領域32を、平
面視で垂直レジスタ17の転送電極27,28の下に完
全に隠れた状態で形成するとともに、受光部15の行方
向の一方側で受光部15の表面側の正電荷蓄積領域とオ
ーバーラップさせて当該正電荷蓄積領域と電気的に接続
した構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像装置およ
びカメラシステムに関し、特に固体撮像装置における撮
像部の構造およびその撮像部を具備する固体撮像装置を
撮像デバイスとして用いたカメラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】固体撮像装置、例えばCCD(Charge Co
upled Device)固体撮像装置における撮像部の構成の一
例を図14に示す。ここでは、ある垂直列における隣り
合う2画素分のユニットセル(単位画素)について示し
ている。
【0003】撮像部は、入射光を光電変換する受光部
(センサ)101、この受光部101から読み出された
信号電荷を垂直転送する垂直レジスタ102、信号電荷
の読み出しや垂直転送に必要な電圧を与える2層構造の
転送電極103,104、これら転送電極103,10
4を行ごとに画素間でつなぐ配線105,106および
画素分離のためのチャネルストップ領域107によって
構成されている。
【0004】なお、図14において、(A)の構造と
(B)の構造とはチャネルストップ領域107のパター
ンの形状が異なっているが、これらが一般的なチャネル
ストップ領域107のパターン形状である。図15に、
図14(A)のX−X′矢視断面(A)およびY−Y′
矢視断面(B)をそれぞれ示す。
【0005】図14と図15との対応関係において、受
光部101はN型拡散領域111に対応し、垂直レジス
タ102はN型拡散領域112に対応し、チャネルスト
ップ領域107はP+型拡散領域113に対応してい
る。N型拡散領域112の上のP+型拡散領域114は
正電荷蓄積領域である。N型拡散領域112の下のP型
拡散領域115はウェル領域である。シリコン基板11
6の表面上には酸化膜117が形成されている。また、
受光部101の開口部101Aを除く全面に亘って、金
属遮光膜118によって覆われている。
【0006】ところで、最近、CCD固体撮像装置に対
して小型化および多画素化が強く望まれている。それに
伴って、CCD固体撮像装置では特性確保が非常に困難
になってきている。例えば、ユニットセルの面積が小さ
くなるに伴って開口部101Aの面積(以下、単に開口
面積と記す)も小さくなるため、感度低下が大きな問題
となる。これを回避するために、従来、金属遮光膜11
8の張り出し量を小さくし、受光部101の開口面積を
広げる手法がとられていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属遮
光膜118の張り出し量を小さくすると、スミアが悪化
するという新たな問題が発生するため、必要以上に開口
面積を拡大することはできなかった。その結果、スミア
特性をある程度確保した状態で、できる限り開口面積を
拡大して感度を確保するという設計が行われていた。
【0008】ここで、スミアについて説明する。スミア
とは、強い光が撮像部へ入射した際に、発生した電子の
一部が受光部101ではなく、垂直レジスタ102内に
漏れ込み、それが原因となって再生画面上に縦筋として
見える現象である。スミアが発生する原因としては、次
の5つの現象が挙げられる。これら5つの現象(a)〜
(e)について、対応する図16(A)〜(E)を用い
て説明する。
【0009】(a)入射光が金属遮光膜118を突き抜
けて垂直レジスタ102に達し、垂直レジスタ102内
で光電変換されて電子が発生する。 (b)受光部101に入射した斜め光が垂直レジスタ1
02に達し、垂直レジスタ102内で光電変換されて電
子が発生する。 (c)受光部101に入射した斜め光が垂直レジスタ1
02の近傍まで達し、その到達位置で光電変換されて発
生した電子が垂直レジスタ102に移動する。 (d)受光部101に入射した斜め光が、シリコン基板
116と金属遮光膜118の張り出し部分との間で多重
反射を繰り返した後垂直レジスタ102に達し、垂直レ
ジスタ102内で光電変換されて電子が発生する。 (e)受光部101に入射した斜め光が、シリコン基板
116と金属遮光膜118の張り出し部分との間で多重
反射を繰り返した後垂直レジスタ102の近傍まで達
し、その到達位置で光電変換されて発生した電子が垂直
レジスタ102に移動する。
【0010】上述した5つの現象(a)〜(e)を抑え
ることができれば、スミア特性を改善することができ
る。
【0011】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、ユニットセル面積が
縮小化の傾向にある現状において、スミア特性を改善し
て感度向上を可能とした固体撮像装置およびこれを撮像
デバイスとして用いたカメラシステムを提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による固体撮像装
置は、入射光を光電変換する受光部がマトリクス状に配
置されるとともに、当該受光部の垂直列ごとに配されて
受光部から読み出された信号電荷を垂直転送する垂直転
送部とを有する撮像部を備え、受光部の各々を分離する
チャネルストップ領域が、平面視で垂直転送部の転送電
極の下に完全に隠れた状態で形成されるとともに、受光
部の行方向の少なくとも一方側で受光部の表面側の電荷
蓄積領域と電気的に接続された構造となっている。そし
て、当該構造の撮像部を具備する固体撮像装置は、カメ
ラシステムにおいて、その撮像デバイスとして用いられ
る。
【0013】上記構成の固体撮像装置またはこれを撮像
デバイスとして用いたカメラシステムにおいて、チャネ
ルストップ領域は受光部の各々を分離する、即ち画素分
離を行うことに加えて、受光部表面側の電荷蓄積領域に
対して所定の電位を与える作用をなす。このチャネルス
トップ領域が受光部の行方向の少なくとも一方側で電荷
蓄積領域と電気的に接続されることで、当該チャネルス
トップ領域を垂直転送部横で電荷蓄積領域に対してオー
バーラップさせて電気的に接続しなくて済むため、平面
視で垂直転送部の転送電極の下に完全に隠れた状態で形
成できる。その結果、外部から入射した光に起因して垂
直転送部横で発生した電子が、垂直転送部よりも受光部
へ移動する確率が高くなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明が適
用される固体撮像装置、例えばインターライン転送方式
のCCD固体撮像装置の一例を示す概略構成図である。
本例に係るCCD固体撮像装置は、撮像部11、水平レ
ジスタ12および出力部13を有する構成となってい
る。
【0015】撮像部11は、ユニットセル(単位画素)1
4が平面マトリクス状に多数配置された構成となってい
る。ユニットセル14は、入射光をその光量に応じた電
荷量の信号電荷に光電変換して蓄積する受光部(セン
サ)15、この受光部15から信号電荷を読み出す読み
出しゲート部16およびこの読み出しゲート部16によ
って読み出された信号電荷を垂直方向(行方向)に転送
する垂直レジスタ(垂直転送部)17から構成されてい
る。垂直レジスタ17は当然のことながら、垂直列ごと
に画素間で連続している。
【0016】上記構成のCCD固体撮像装置において、
本発明は、撮像部11の構造を特徴としている。以下、
具体的な実施の形態について説明する。
【0017】[第1実施形態]図2は、本発明の第1実
施形態に係る撮像部11の構成を示す平面パターン図で
ある。ここでは、ある垂直列における隣り合う2画素分
のユニットセル14について示している。また、図3に
は、図2のX−X′矢視断面(A)およびY−Y′矢視
断面(B)をそれぞれ示している。
【0018】ユニットセル14において、受光部15は
シリコン基板21内に形成されたN型拡散領域22から
なり、その基板表面側にP+型拡散領域23が形成され
た構成となっている。垂直レジスタ17はシリコン基板
21の表面側に形成されたN型拡散領域24からなり、
その下にP型拡散領域25が形成された構成となってい
る。
【0019】垂直レジスタ17において、N型拡散領域
24の上方には、酸化膜26を介して1層目の転送電極
(図中、二点鎖線で示す)27および2層目の転送電極
(図中、一点鎖線で示す)28が設けられている。1層
目の転送電極27は、読み出しゲート部16のゲート電
極を兼ねている。また、2層構造の転送電極27,28
は、行ごとに画素間で配線29,30によってそれぞれ
つながれている。そして、これら配線29,30を通し
て転送電極27,28に対して、受光部15からの信号
電荷の読み出しや垂直レジスタ17での電荷転送に必要
な電圧が与えられる。また、受光部15の開口部15A
を除く全面に亘って、金属遮光膜31によって覆われて
いる。
【0020】マトリクス状画素配列の各列間および各行
間には、隣の列の画素および隣の行の画素との間で画素
分離を行うためのチャネルストップ領域32が、P+型
拡散領域によって形成されている。このチャネルストッ
プ領域32は、特に図2から明らかなように、隣の列の
画素との間では、平面視で転送電極27,28の下に完
全に隠れるように形成されている。一方、隣の行の画素
との間では、例えば受光部15の行方向の一方側(垂直
レジスタ17の転送上流側)においてP+型拡散領域2
3とオーバーラップすることで、P+型拡散領域23と
の電気的な接続を行うように形成されている。
【0021】上記構成のユニットセル14において、受
光部15のP+型拡散領域23は電荷蓄積領域、本例で
は正電荷蓄積領域であり、このP+型拡散領域23には
電気的に接続された状態にあるチャネルストップ領域3
2を通して、デバイス外部から与えられた接地(GN
D)電位(0V)が印加される。このように、P+型拡
散領域23を接地電位とすることで、入射光に関係なく
受光部15のシリコン基板21と酸化膜25との界面
(Si−SiO2界面)で発生する電子を、P+型拡散
領域23に蓄積された正孔と再結合させる。この正電荷
蓄積領域の作用により、暗電流を防止することができ
る。
【0022】このように、P+型拡散領域23に対して
外部から接地電位を印加する必要があることから、チャ
ネルストップ領域32は、受光部15の行方向の一方側
においてP+型拡散領域23とオーバーラップした状態
で形成され、P+型拡散領域23と電気的に接続されて
いる。これにより、隣の列の画素との間では、従来のよ
うに、チャネルストップ領域32をP+型拡散領域23
とオーバーラップさせて、電気的に接続する必要がなく
なるため、平面視でチャネルストップ領域32が転送電
極27,28の下に完全に隠れる構造を採ることができ
る。
【0023】上述したように、平面視でチャネルストッ
プ領域32が転送電極27,28の下に完全に隠れる構
造を採ることで、垂直レジスタ17の横におけるチャネ
ルストップ領域32の近傍で、外部からの入射光に基づ
く光電変換によって発生した電子は、垂直レジスタ17
の横でチャネルストップ領域32がP+型拡散領域23
とオーバーラップしている従来技術に比べて、垂直レジ
スタ17よりも受光部14へ移動する確率が高くなる。
したがって、チャネルストップ領域32の近傍における
光電変換に起因するスミアを減少させることができる。
【0024】その理由について、図4および図5を用い
て詳細に説明する。なお、図4はスミアの発生原因の現
象として挙げた図16(C)に相当し、図5は同図
(E)に相当する。また、図4(A)および図5(A)
は従来例に係る構造(以下、単に従来構造と記す)の場
合を、図4(B)および図5(B)は本実施形態に係る
構造(以下、単に本構造と記す)の場合をそれぞれ示し
ている。
【0025】図4において、入射光に起因して発生し
た電子は、従来構造および本構造のいずれでも受光部1
5(N型拡散領域22)へ移動する確率が高い。また、
入射光に起因して発生した電子は、従来構造では垂直
レジスタ17へ移動する確率も受光部15へ移動する確
率もほぼ等しいが、本構造では受光部15へ移動する確
率の方が高い。さらに、入射光に起因して発生した電
子は、従来構造では受光部15よりも垂直レジスタ17
へ移動する確率が高いが、本構造では垂直レジスタ17
へ移動する確率も受光部15へ移動する確率もほぼ等し
い。
【0026】以上から明らかなように、チャネルストッ
プ領域32が転送電極27,28の下に完全に隠れるよ
うにすることで、受光部15に入射した斜め光が垂直レ
ジスタ17の近傍まで達し、その到達位置で光電変換さ
れて発生した電子が、垂直レジスタ17よりも受光部1
5へ移動する確率が高くなるため、スミアを減少させる
ことができる。
【0027】図5において、シリコン基板21と金属遮
光膜31の張り出し部分との間で多重反射した後、シリ
コン基板21に入射した光に起因して発生した電子
は、従来構造および本構造のいずれでも受光部15へ移
動する確率が高い。また、シリコン基板21と金属遮光
膜31の張り出し部分との間で多重反射した後、シリコ
ン基板21に入射した光に起因して発生した電子は、
従来構造では垂直レジスタ17へ移動する確率も受光部
15へ移動する確率もほぼ等しいが、本構造では受光部
15へ移動する確率の方が高い。さらに、シリコン基板
21と金属遮光膜31の張り出し部分との間で多重反射
した後、シリコン基板21に入射した光に起因して発
生した電子は、従来構造では受光部15よりも垂直レジ
スタ17へ移動する確率が高いが、本構造では垂直レジ
スタ17へ移動する確率も受光部15へ移動する確率も
ほぼ等しい。
【0028】以上から明らかなように、チャネルストッ
プ領域32が転送電極27,28の下に完全に隠れるよ
うにすることで、シリコン基板21と金属遮光膜31の
張り出し部分との間で多重反射した後、シリコン基板2
1に入射した光に起因して発生した電子が、垂直レジス
タ17よりも受光部15へ移動する確率が高くなるた
め、スミアを減少させることができる。
【0029】上述したように、垂直レジスタ17の横の
チャネルストップ領域32が受光部15内に張り出して
いる場合にはチャネルストップ領域32がスミア特性に
大きな影響を与えるのに対して、チャネルストップ領域
32の行間に位置する部分が受光部15内に張り出して
いたとしても、その部分は垂直レジスタ17から距離的
に離れているため、スミア特性に大きな影響を及ぼすこ
とはない。
【0030】[第2実施形態]図6は、本発明の第2実
施形態に係る撮像部11の構成を示す平面パターン図で
ある。ここでも、ある垂直列における隣り合う2画素分
のユニットセル14について示している。また、図7に
は、図6のX−X′矢視断面(A)およびY−Y′矢視
断面(B)をそれぞれ示している。図6および図7にお
いて、図2および図3と同等部分には同一符号を付して
示している。
【0031】本実施形態に係る撮像部11では、チャネ
ルストップ領域33が、特に図7から明らかなように、
隣の列の画素との間では平面視で転送電極27,28の
下に完全に隠れるように形成されるとともに、隣の行の
画素との間では受光部15の行方向の他方側(垂直レジ
スタ17の転送下流側)においてP+型拡散領域23と
オーバーラップし、当該領域23との電気的な接続をな
すように形成された構造となっている。
【0032】このように、隣の行の画素との間において
チャネルストップ領域33を受光部15の行方向の他方
側でP+型拡散領域23とオーバーラップさせた場合に
も、平面視でチャネルストップ領域33を転送電極2
7,28の下に完全に隠れる構造を採ることができる。
この構造を採ることで、第1実施形態に係る撮像部11
の構造の場合と同じ作用により、垂直レジスタ17の横
におけるチャネルストップ領域33の近傍で光電変換に
よって発生した電子が垂直レジスタ17よりも受光部1
5へ移動する確率が高くなるので、スミアを減少させる
ことができる。
【0033】[第3実施形態]図8は、本発明の第3実
施形態に係る撮像部11の構成を示す平面パターン図で
ある。ここでも、ある垂直列における隣り合う2画素分
のユニットセル14について示している。また、図9に
は、図8のX−X′矢視断面(A)およびY−Y′矢視
断面(B)をそれぞれ示している。図8および図9にお
いて、図2および図3と同等部分には同一符号を付して
示している。
【0034】本実施形態に係る撮像部11では、チャネ
ルストップ領域34が、特に図9から明らかなように、
隣の列の画素との間では平面視で転送電極27,28の
下に完全に隠れるように形成されるとともに、隣の行の
画素との間では受光部15の行方向の両側においてP+
型拡散領域23とオーバーラップし、当該領域23との
電気的な接続をなすように形成された構造となってい
る。
【0035】このように、隣の行の画素との間において
チャネルストップ領域34を受光部15の行方向の両側
でP+型拡散領域23とオーバーラップさせた場合に
も、平面視でチャネルストップ領域34を転送電極2
7,28の下に完全に隠れる構造を採ることができる。
この構造を採ることで、第1実施形態に係る撮像部11
の構造の場合と同じ作用により、垂直レジスタ17の横
におけるチャネルストップ領域34の近傍で光電変換に
よって発生した電子が垂直レジスタ17よりも受光部1
5へ移動する確率が高くなるので、スミアを減少させる
ことができる。
【0036】以上説明したように、隣の行の画素との間
において、チャネルストップ領域32,33,34を受
光部15の行方向の片側または両側でP+型拡散領域2
3とオーバーラップさせて電気的な接続を行うことによ
り、平面視でチャネルストップ領域33を転送電極2
7,28の下に完全に隠れる構造を採ることができるの
で、暗電流を増加させることなく、スミア特性を改善で
きる。また、スミア特性を改善できることにより、金属
遮光膜31の張り出し量を減らすことができるため、そ
の分だけ受光部15の開口面積を拡大できる。つまり、
感度向上を図ることも可能となる。
【0037】なお、隣の行の画素間におけるチャネルス
トップ領域32,33,34の形状としては、図10
(A),(B)、図11(A),(B)および図12
(A),(B)に示す形状など、様々な変形例が考えら
れる。図10(A),(B)は第1実施形態に係るチャ
ネルストップ領域32の形状の変形例を、図11
(A),(B)は第2実施形態に係るチャネルストップ
領域33の形状の変形例を、図12(A),(B)は第
3実施形態に係るチャネルストップ領域34の形状の変
形例をそれぞれ示している。
【0038】いずれの変形例に係る構造の場合において
も、隣の行の画素間においてチャネルストップ領域3
2,33,34の一部が受光部15内に張り出してP+
型拡散領域(正電荷蓄積領域)23とオーバーラップし
ているのに対して、垂直レジスタ17の横のチャネルス
トップ領域32,33,34が転送電極27,28の下
に完全に隠れているのが特徴である。
【0039】なお、上記各実施形態では、2層電極構造
のインターライン方式CCD固体撮像装置に適用した場
合を例に採って説明したが、これに限られるものではな
く、単層電極構造のCCD固体撮像装置や全画素読み出
し方式CCD固体撮像装置など固体撮像装置全般に対し
て本構造は適用可能である。
【0040】図13は、本発明に係るカメラシステムの
構成の概略を示すブロック図である。図13において、
被写体(図示せず)からの像光(入射光)は、レンズ4
1等の光学系を通してCCDイメージャ(撮像デバイ
ス)42の撮像面上に結像される。このCCDイメージ
ャ42として、先述した第1〜第3実施形態あるいはそ
れらの変形例に係るCCD固体撮像装置が用いられる。
【0041】CCDイメージャ42は、CCD駆動回路
43により、画素からの信号電荷の読み出し、この読み
出した信号電荷の垂直転送、水平転送などの各種の駆動
が行われる。このCCDイメージャ42の出力信号は、
信号処理回路44においてCDS(相関二重サンプリン
グ)などの信号処理が行われる。
【0042】このように、ビデオカメラやデジタルスチ
ルカメラ等のカメラシステムにおいて、その撮像デバイ
スとして、第1〜第3実施形態あるいはそれらの変形例
に係るCCD固体撮像装置を用いることにより、これら
CCD固体撮像装置は暗電流を増加させることなくスミ
ア特性を改善できるとともに感度向上が図れるため、よ
り高画質の撮像を実現できることになる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画素分離用のチャネルストップ領域を平面視で垂直転送
部の転送電極の下に完全に隠れた状態で形成するととも
に、受光部の行方向の少なくとも一方側で受光部の表面
側の電荷蓄積領域と電気的に接続した構造としたことに
より、暗電流を増加させることなくスミア特性を改善で
きる。また、スミア特性を改善できることによって金属
遮光膜の張り出し量を小さくでき、これによりスミア特
性を維持しつつ受光部の開口面積を拡大できるため、感
度向上を図ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるインターライン転送方式C
CD固体撮像装置の一例を示す概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る撮像部の構成を示
す平面パターン図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る撮像部の構成を示
す断面構造図であり、(A)は図2のX−X′矢視断面
を、(B)は図2のY−Y′矢視断面をそれぞれ示して
いる。
【図4】スミアが減少する理由の説明図(その1)であ
り、(A)は従来例に係る構造の場合を、(B)は第1
実施形態に係る構造の場合をそれぞれ示している。
【図5】スミアが減少する理由の説明図(その2)であ
り、(A)は従来例に係る構造の場合を、(B)は第1
実施形態に係る構造の場合をそれぞれ示している。
【図6】本発明の第2実施形態に係る撮像部の構成を示
す平面パターン図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る撮像部の構成を示
す断面構造図であり、(A)は図6のX−X′矢視断面
を、(B)は図6のY−Y′矢視断面をそれぞれ示して
いる。
【図8】本発明の第3実施形態に係る撮像部の構成を示
す平面パターン図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る撮像部の構成を示
す断面構造図であり、(A)は図8のX−X′矢視断面
を、(B)は図8のY−Y′矢視断面をそれぞれ示して
いる。
【図10】第1実施形態に係るチャネルストップ領域の
形状の変形例を示す平面パターン図である。
【図11】第2実施形態に係るチャネルストップ領域の
形状の変形例を示す平面パターン図である。
【図12】第3実施形態に係るチャネルストップ領域の
形状の変形例を示す平面パターン図である。
【図13】本発明に係るカメラシステムの構成の概略を
示すブロック図である。
【図14】従来例に係る撮像部の構成を示す平面パター
ン図である。
【図15】従来例に係る撮像部の構成を示す断面構造図
であり、(A)は図14(A)のX−X′矢視断面を、
(B)は図14(A)のY−Y′矢視断面をそれぞれ示
【図16】スミア発生の原因の説明図である。
【符号の説明】
11…撮像部、12…水平レジスタ、14…ユニットセ
ル、15…受光部、17…垂直レジスタ、23…正電荷
蓄積領域(P+型拡散領域)、27,28…転送電極、
31…金属遮光膜、32,33,34…チャネルストッ
プ領域

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を光電変換する受光部がマトリク
    ス状に配置されるとともに、前記受光部の垂直列ごとに
    配されて前記受光部から読み出された信号電荷を垂直転
    送する垂直転送部とを有する撮像部を備え、 前記受光部の各々を分離するチャネルストップ領域が、
    平面視で前記垂直転送部の転送電極の下に完全に隠れた
    状態で形成されるとともに、前記受光部の行方向の少な
    くとも一方側で前記受光部の表面側の電荷蓄積領域と電
    気的に接続されていることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 被写体を撮像する撮像デバイスとして、 入射光を光電変換する受光部がマトリクス状に配置され
    るとともに、前記受光部の垂直列ごとに配されて前記受
    光部から読み出された信号電荷を垂直転送する垂直転送
    部とを有する撮像部を備え、前記受光部の各々を分離す
    るチャネルストップ領域が、平面視で前記垂直転送部の
    転送電極の下に完全に隠れた状態で形成されるととも
    に、前記受光部の行方向の少なくとも一方側で前記受光
    部の表面側の電荷蓄積領域と電気的に接続されてなる固
    体撮像装置を用いたことを特徴とするカメラシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7456384B2 (en) 2004-12-10 2008-11-25 Sony Corporation Method and apparatus for acquiring physical information, method for manufacturing semiconductor device including array of plurality of unit components for detecting physical quantity distribution, light-receiving device and manufacturing method therefor, and solid-state imaging device and manufacturing method therefor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7456384B2 (en) 2004-12-10 2008-11-25 Sony Corporation Method and apparatus for acquiring physical information, method for manufacturing semiconductor device including array of plurality of unit components for detecting physical quantity distribution, light-receiving device and manufacturing method therefor, and solid-state imaging device and manufacturing method therefor

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