JP2002252076A - 高周波誘導加熱方法及びその装置 - Google Patents
高周波誘導加熱方法及びその装置Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/25—Process efficiency
Landscapes
- General Induction Heating (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】接触式温度計と非接触式温度の持つ特性を有効
活用して、筒状のワークであってもその内外周面の全域
を略均一に加熱し得る誘導誘導加熱方法及びその装置を
提供する。 【解決手段】ワークの温度を非接触方式で測定する非接
触式温度計と、前記ワークに近接配置した加熱コイルに
高周波電流を供給するトランジスタインバータとを備
え、前記非接触式温度計の測定条件を接触式温度計で測
定したワークの加熱温度の測定値に基づいて補正すると
共に、該補正した非接触温度計の測定温度に基づいて前
記トランジスタインバータの出力を制御し、ワークを所
定温度に誘導加熱することを特徴とする。前記非接触式
温度計が放射温度計で前記接触式温度計が熱電対で形成
されると共に、放射温度計の放射率が熱電対で測定され
た温度に基づいて補正される。
活用して、筒状のワークであってもその内外周面の全域
を略均一に加熱し得る誘導誘導加熱方法及びその装置を
提供する。 【解決手段】ワークの温度を非接触方式で測定する非接
触式温度計と、前記ワークに近接配置した加熱コイルに
高周波電流を供給するトランジスタインバータとを備
え、前記非接触式温度計の測定条件を接触式温度計で測
定したワークの加熱温度の測定値に基づいて補正すると
共に、該補正した非接触温度計の測定温度に基づいて前
記トランジスタインバータの出力を制御し、ワークを所
定温度に誘導加熱することを特徴とする。前記非接触式
温度計が放射温度計で前記接触式温度計が熱電対で形成
されると共に、放射温度計の放射率が熱電対で測定され
た温度に基づいて補正される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば筒状ワークの長
手方向の外周面各部や内周面各部を略均一に誘導加熱す
る際等に使用される高周波誘導加熱方法及びその装置に
関する。
手方向の外周面各部や内周面各部を略均一に誘導加熱す
る際等に使用される高周波誘導加熱方法及びその装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば円筒形状のワークの内外周
面全域を略均一に加熱する場合、円筒状の加熱コイルに
ワークを嵌挿して、加熱コイルに接続されたトランジス
タインバータから所定周波数の高周波電流を供給する誘
導加熱方法が採用されている。そして、この誘導加熱方
法の場合、ワークの各部の加熱温度を所定に維持するた
めに、接触式や非接触式の温度計を使用してワークの温
度を測定することが行われている。
面全域を略均一に加熱する場合、円筒状の加熱コイルに
ワークを嵌挿して、加熱コイルに接続されたトランジス
タインバータから所定周波数の高周波電流を供給する誘
導加熱方法が採用されている。そして、この誘導加熱方
法の場合、ワークの各部の加熱温度を所定に維持するた
めに、接触式や非接触式の温度計を使用してワークの温
度を測定することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな誘導加熱方法にあっては、ワークの加熱温度を熱電
対等の接触式温度計で温度測定しつつ行うか、あるいは
放射温度計等の非接触式温度計で温度を測定しつつ行っ
ているのみであるため、ワークの加熱温度を高精度に測
定して、加熱条件としてのトランジスタインバータの出
力を高精度に制御することが困難であるという問題点を
有している。
うな誘導加熱方法にあっては、ワークの加熱温度を熱電
対等の接触式温度計で温度測定しつつ行うか、あるいは
放射温度計等の非接触式温度計で温度を測定しつつ行っ
ているのみであるため、ワークの加熱温度を高精度に測
定して、加熱条件としてのトランジスタインバータの出
力を高精度に制御することが困難であるという問題点を
有している。
【0004】すなわち、例えば円筒状のワークの長さや
外径等の大きさによっては、一つの加熱コイルで誘導加
熱してもワークの外周面の各部や内周面の各部の加熱温
度を略均一化することは現実的に極めて難しく、そのた
め、優先される特定部位の加熱温度を重視して誘導加熱
しているのが実状である。しかし、近年、円筒状ワーク
の内外周面の略全域を均一加熱して例えば樹脂や溶融金
属で被覆するという技術要求がなされつつあるが、上記
加熱方法ではこのような要望に対応することができな
い。
外径等の大きさによっては、一つの加熱コイルで誘導加
熱してもワークの外周面の各部や内周面の各部の加熱温
度を略均一化することは現実的に極めて難しく、そのた
め、優先される特定部位の加熱温度を重視して誘導加熱
しているのが実状である。しかし、近年、円筒状ワーク
の内外周面の略全域を均一加熱して例えば樹脂や溶融金
属で被覆するという技術要求がなされつつあるが、上記
加熱方法ではこのような要望に対応することができな
い。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的は、接触式温度計と非接触式温度の
持つ特性を有効活用して、筒状のワークであってもその
内外周面の全域を略均一に加熱し得る高周波誘導加熱方
法及びその装置を提供することにある。
たもので、その目的は、接触式温度計と非接触式温度の
持つ特性を有効活用して、筒状のワークであってもその
内外周面の全域を略均一に加熱し得る高周波誘導加熱方
法及びその装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のうち請求項1記載の高周波誘導加熱方法
は、ワークの温度を非接触方式で測定する非接触式温度
計と、前記ワークに近接配置した加熱コイルに高周波電
流を供給するトランジスタインバータとを備え、前記非
接触式温度計の測定条件を接触式温度計で測定したワー
クの加熱温度の測定値に基づいて補正し、該補正した非
接触温度計の測定温度に基づいて前記トランジスタイン
バータの出力を制御し、ワークを所定温度に誘導加熱す
ることを特徴とする。
く、本発明のうち請求項1記載の高周波誘導加熱方法
は、ワークの温度を非接触方式で測定する非接触式温度
計と、前記ワークに近接配置した加熱コイルに高周波電
流を供給するトランジスタインバータとを備え、前記非
接触式温度計の測定条件を接触式温度計で測定したワー
クの加熱温度の測定値に基づいて補正し、該補正した非
接触温度計の測定温度に基づいて前記トランジスタイン
バータの出力を制御し、ワークを所定温度に誘導加熱す
ることを特徴とする。
【0007】また、請求項2記載の高周波誘導加熱装置
は、ワークの温度を非接触方式で測定する非接触式温度
計と、前記ワークに近接配置した加熱コイルに高周波電
流を供給するトランジスタインバータとを備え、前記非
接触式温度計の測定条件を接触式温度計で測定したワー
クの加熱温度の測定値に基づいて補正すると共に、該補
正した非接触温度計の測定温度に基づいて前記トランジ
スタインバータの出力を制御し、ワークを所定温度に誘
導加熱することを特徴とする。
は、ワークの温度を非接触方式で測定する非接触式温度
計と、前記ワークに近接配置した加熱コイルに高周波電
流を供給するトランジスタインバータとを備え、前記非
接触式温度計の測定条件を接触式温度計で測定したワー
クの加熱温度の測定値に基づいて補正すると共に、該補
正した非接触温度計の測定温度に基づいて前記トランジ
スタインバータの出力を制御し、ワークを所定温度に誘
導加熱することを特徴とする。
【0008】そして、この高周波誘導加熱装置は、請求
項3記載の発明のように、前記非接触式温度計が放射温
度計で前記接触式温度計が熱電対で形成されると共に、
放射温度計の放射率が熱電対で測定された温度に基づい
て補正されることが好ましく、また、請求項4記載の発
明のように、前記トランジスタインバータは、放射温度
計の測定温度に基づいてオン・オフ制御されることが好
ましい。
項3記載の発明のように、前記非接触式温度計が放射温
度計で前記接触式温度計が熱電対で形成されると共に、
放射温度計の放射率が熱電対で測定された温度に基づい
て補正されることが好ましく、また、請求項4記載の発
明のように、前記トランジスタインバータは、放射温度
計の測定温度に基づいてオン・オフ制御されることが好
ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1〜図5は、本発明に係
わる高周波誘導加熱装置の一実施例を示している。図1
〜図3において、高周波誘導加熱装置1は、筐体2の高
さ方向の略中間位置に配置された加熱コイル4を含む2
台の出力変成器3と、この各出力変成器3の前方に配置
された2台のワーク支持装置5と、筐体2の下部に配置
された2台のトランジスタインバータ6と、筐体2の上
部に配置された操作盤7と、加熱コイル4に指向して設
けられた放射温度計8等を有している。
に基づいて詳細に説明する。図1〜図5は、本発明に係
わる高周波誘導加熱装置の一実施例を示している。図1
〜図3において、高周波誘導加熱装置1は、筐体2の高
さ方向の略中間位置に配置された加熱コイル4を含む2
台の出力変成器3と、この各出力変成器3の前方に配置
された2台のワーク支持装置5と、筐体2の下部に配置
された2台のトランジスタインバータ6と、筐体2の上
部に配置された操作盤7と、加熱コイル4に指向して設
けられた放射温度計8等を有している。
【0010】前記出力変成器3は、トランジスタインバ
ータ6の出力端子に接続された図示しない一次コイル及
び二次コイルを有し、二次コイルに接続された一対の加
熱コイル支持板9(図3参照)に略角筒状(もしくは略
円筒状)のコイル部4aを有する加熱コイル4が固定支
持されている。この加熱コイル4のコイル部4aには、
その長手方向の途中に所定の隙間4bが形成されてい
る。また、前記ワーク支持装置5は、ワークWとしての
モータの円筒形状のステータが立設状態でセットされる
セット台10と、このセット台10を上下動させるシリ
ンダー11(図3参照)を有している。
ータ6の出力端子に接続された図示しない一次コイル及
び二次コイルを有し、二次コイルに接続された一対の加
熱コイル支持板9(図3参照)に略角筒状(もしくは略
円筒状)のコイル部4aを有する加熱コイル4が固定支
持されている。この加熱コイル4のコイル部4aには、
その長手方向の途中に所定の隙間4bが形成されてい
る。また、前記ワーク支持装置5は、ワークWとしての
モータの円筒形状のステータが立設状態でセットされる
セット台10と、このセット台10を上下動させるシリ
ンダー11(図3参照)を有している。
【0011】前記トランジスタインバータ6は、例えば
IGBT、SIT、FET等の半導体スイッチング素子
からなるインバータ回路(図示せず)を有し、その性能
が出力5KWで発振周波数が27KHz程度に設定され
ている。また、このトランジスタインバータ6には、加
熱コイルに冷却水を循環供給する冷却水供給装置(図示
せず)が一体的に組み付けられており、通電時の出力変
性器3や加熱コイル4の発熱が抑えられるように形成さ
れている。
IGBT、SIT、FET等の半導体スイッチング素子
からなるインバータ回路(図示せず)を有し、その性能
が出力5KWで発振周波数が27KHz程度に設定され
ている。また、このトランジスタインバータ6には、加
熱コイルに冷却水を循環供給する冷却水供給装置(図示
せず)が一体的に組み付けられており、通電時の出力変
性器3や加熱コイル4の発熱が抑えられるように形成さ
れている。
【0012】そして、加熱コイル4の外側には、前記放
射温度計8がそれぞれ配置され、この放射温度計8は、
前記加熱コイル4のコイル部4aに形成された隙間4b
に指向し、隙間4bから内部のワークWの温度を非接触
式で測定し得るように設定されている。また、前記操作
盤7は、図4に示すように、各種スイッチ類12、各放
射温度計8用の制御盤13、及び出力表示と入力表示を
する表示器14等が設けられている。
射温度計8がそれぞれ配置され、この放射温度計8は、
前記加熱コイル4のコイル部4aに形成された隙間4b
に指向し、隙間4bから内部のワークWの温度を非接触
式で測定し得るように設定されている。また、前記操作
盤7は、図4に示すように、各種スイッチ類12、各放
射温度計8用の制御盤13、及び出力表示と入力表示を
する表示器14等が設けられている。
【0013】次に、この高周波誘導加熱装置1の動作に
ついて説明する。先ず、シリンダー11を作動させてそ
のシャフトを進出させ、セット台10を加熱コイル4の
コイル部4a上方に位置させ、セット台10上に試験サ
ンプル(もしくは最初のワーク)からなるワークWを立
設状態でセットする。この時、ワークWの内周面の所定
位置(例えば長手方向の中間位置)に熱電対(図示せ
ず)を取り付ける。この状態で、シリンダー11を作動
させてシャフトを後退させてワークWを下降させ、コイ
ル部4a内に位置させる。この時、セット台10とコイ
ル部4aの位置関係を予め所定に設定することで、ワー
クWの外周面とコイル部4aとの間が略一定の隙間に設
定される。
ついて説明する。先ず、シリンダー11を作動させてそ
のシャフトを進出させ、セット台10を加熱コイル4の
コイル部4a上方に位置させ、セット台10上に試験サ
ンプル(もしくは最初のワーク)からなるワークWを立
設状態でセットする。この時、ワークWの内周面の所定
位置(例えば長手方向の中間位置)に熱電対(図示せ
ず)を取り付ける。この状態で、シリンダー11を作動
させてシャフトを後退させてワークWを下降させ、コイ
ル部4a内に位置させる。この時、セット台10とコイ
ル部4aの位置関係を予め所定に設定することで、ワー
クWの外周面とコイル部4aとの間が略一定の隙間に設
定される。
【0014】ワークWが加熱コイル4のコイル部4a内
にセットされたら、操作盤7を操作してトランジスタイ
ンバータ6を作動させ、出力変成器3から加熱コイル4
に所定の高周波電流を供給すると共に、冷却水供給装置
を作動させて加熱コイル4や出力変成器3に冷却水を循
環供給させる。加熱コイル4のコイル部4aに高周波電
流が供給されると、その磁束によりワークWの内外周面
に渦電流が誘起されて誘導加熱され、内周面の温度が熱
電対で測定されると共に、外周面の温度が放射温度計8
で測定される。この時、トランジスタインバータ6は、
放射温度計8の測定温度に基づいて、オン・オフ制御さ
れる。
にセットされたら、操作盤7を操作してトランジスタイ
ンバータ6を作動させ、出力変成器3から加熱コイル4
に所定の高周波電流を供給すると共に、冷却水供給装置
を作動させて加熱コイル4や出力変成器3に冷却水を循
環供給させる。加熱コイル4のコイル部4aに高周波電
流が供給されると、その磁束によりワークWの内外周面
に渦電流が誘起されて誘導加熱され、内周面の温度が熱
電対で測定されると共に、外周面の温度が放射温度計8
で測定される。この時、トランジスタインバータ6は、
放射温度計8の測定温度に基づいて、オン・オフ制御さ
れる。
【0015】この熱電対及び放射温度計8で測定された
測定温度は、例えば表示器14に表示され、所定時間
(例えば2〜3分程度)経過後の熱電対と放射温度計8
の測定温度を目視上もしくは自動的に比較する。そし
て、この放射温度計8の測定温度が熱電対の測定温度と
略同一になるように、放射温度計8の放射率を手動もし
くは自動調整、すなわち放射温度計8を熱電対の測定温
度に基づいて補正する。
測定温度は、例えば表示器14に表示され、所定時間
(例えば2〜3分程度)経過後の熱電対と放射温度計8
の測定温度を目視上もしくは自動的に比較する。そし
て、この放射温度計8の測定温度が熱電対の測定温度と
略同一になるように、放射温度計8の放射率を手動もし
くは自動調整、すなわち放射温度計8を熱電対の測定温
度に基づいて補正する。
【0016】この補正の意味は、実験によって得られた
結果に基づいている。すなわち、ワークWの長手方向の
両端部とその略中間部分の内周面の温度を接触式の熱電
対で測定し、外周面の温度を非接触式の放射温度計8で
測定したところ、図5に示す結果が得られた。なお、図
では略中間部分のデータのみ示すが、他の部分について
も略同様の結果が得られることが確認されている。この
図から、加熱開始から2〜3分経過すれば、内周面の各
部の温度が略一定することになり、したがって、内周面
の温度が略一定に達した時の熱電対の温度に基づいて放
射温度計8の放射率を補正すれば、放射温度計8で正確
な温度測定が行えることになる。
結果に基づいている。すなわち、ワークWの長手方向の
両端部とその略中間部分の内周面の温度を接触式の熱電
対で測定し、外周面の温度を非接触式の放射温度計8で
測定したところ、図5に示す結果が得られた。なお、図
では略中間部分のデータのみ示すが、他の部分について
も略同様の結果が得られることが確認されている。この
図から、加熱開始から2〜3分経過すれば、内周面の各
部の温度が略一定することになり、したがって、内周面
の温度が略一定に達した時の熱電対の温度に基づいて放
射温度計8の放射率を補正すれば、放射温度計8で正確
な温度測定が行えることになる。
【0017】このようにして放射温度計8の放射率を設
定(補正)したら、この測定条件の元で、試験サンプル
以外のワークW(もしくは2個目のワークW)を前記試
験サンプルと同様に高周波誘導加熱して、ワークWの内
外周面を均一加熱する。そして、この加熱されたワーク
Wの内外周面に溶融金属や樹脂を塗布したり浸漬させる
ことにより、ワークWの内外周面が金属等で被覆され、
例えば従来必要としていた別体のカバーが不要となる。
定(補正)したら、この測定条件の元で、試験サンプル
以外のワークW(もしくは2個目のワークW)を前記試
験サンプルと同様に高周波誘導加熱して、ワークWの内
外周面を均一加熱する。そして、この加熱されたワーク
Wの内外周面に溶融金属や樹脂を塗布したり浸漬させる
ことにより、ワークWの内外周面が金属等で被覆され、
例えば従来必要としていた別体のカバーが不要となる。
【0018】なお、上記実施例においては、筐体2内に
2台のトランジスタインバータ6と出力変性器3を配置
して、誘導加熱の作業性の効率向上を図ったが、本発明
はこれに限定されるものでもなく、例えば1台のトラン
ジスタインバータ6や出力変性器3を備える構成とする
こともできる。また、本発明におけるワークWとして
は、モータのステータに限らず、各種筒状ワークに適用
できるし、加熱コイル4のコイル部4aの形状もワーク
Wの形状に対応して適宜に変更できる。
2台のトランジスタインバータ6と出力変性器3を配置
して、誘導加熱の作業性の効率向上を図ったが、本発明
はこれに限定されるものでもなく、例えば1台のトラン
ジスタインバータ6や出力変性器3を備える構成とする
こともできる。また、本発明におけるワークWとして
は、モータのステータに限らず、各種筒状ワークに適用
できるし、加熱コイル4のコイル部4aの形状もワーク
Wの形状に対応して適宜に変更できる。
【0019】さらに、上記実施例においては、1個のワ
ークWに1台の放射温度計8を配置したが、ワークWの
大きさ等によっては複数台の放射温度計8を配置するこ
ともできるし、補正された放射温度計8で温度測定する
部位も、長手方向の略中間位置に限らず、ワークWの加
熱温度を的確に表す適宜部位の温度を測定することがで
きる。
ークWに1台の放射温度計8を配置したが、ワークWの
大きさ等によっては複数台の放射温度計8を配置するこ
ともできるし、補正された放射温度計8で温度測定する
部位も、長手方向の略中間位置に限らず、ワークWの加
熱温度を的確に表す適宜部位の温度を測定することがで
きる。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1または2
記載の発明によれば、ワークの加熱温度を測定する非接
触式温度計が、接触式温度計の測定温度に基づいて補正
され、この補正された非接触式温度計の測定温度に基づ
いてトランジスタインバータが制御されるため、ワーク
の正確な測定温度でトランジスタインバータを高精度に
制御でき、例えば筒状ワークであっても、その内外周面
を略均一に加熱することができる。
記載の発明によれば、ワークの加熱温度を測定する非接
触式温度計が、接触式温度計の測定温度に基づいて補正
され、この補正された非接触式温度計の測定温度に基づ
いてトランジスタインバータが制御されるため、ワーク
の正確な測定温度でトランジスタインバータを高精度に
制御でき、例えば筒状ワークであっても、その内外周面
を略均一に加熱することができる。
【0021】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項2記載の発明の効果に加え、非接触式温度計が放射温
度計で接触式温度計が熱電対で形成されるため、放射温
度計でワークの加熱温度をより高精度に測定できて、ワ
ークをより均一加熱することができると共に、熱電対の
使用で安価な高周波誘導加熱装置を容易に得ることがで
きる。
項2記載の発明の効果に加え、非接触式温度計が放射温
度計で接触式温度計が熱電対で形成されるため、放射温
度計でワークの加熱温度をより高精度に測定できて、ワ
ークをより均一加熱することができると共に、熱電対の
使用で安価な高周波誘導加熱装置を容易に得ることがで
きる。
【0022】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項2または3記載の発明の効果に加え、放射温度計の測
定温度に基づいてトランジスタインバータがオン・オフ
制御されるため、該インバータで適切な高周波電流を加
熱コイルに供給できて、ワークをより一層均一加熱し得
ると共に、インバータ自体の消費電力の低減化と効率向
上を同時に図ることができる。
項2または3記載の発明の効果に加え、放射温度計の測
定温度に基づいてトランジスタインバータがオン・オフ
制御されるため、該インバータで適切な高周波電流を加
熱コイルに供給できて、ワークをより一層均一加熱し得
ると共に、インバータ自体の消費電力の低減化と効率向
上を同時に図ることができる。
【図1】本発明に係わる高周波誘導加熱装置の一実施例
を示す正面図
を示す正面図
【図2】同その平面図
【図3】同その側面図
【図4】同操作盤の正面図
【図5】同動作説明図
1 高周波誘導加熱装置 3 出力変成器 4 加熱コイル 4a コイル部 4b 隙間 5 ワーク支持装置 6 トランジスタインバータ 7 操作盤 8 放射温度計 W ワーク
Claims (4)
- 【請求項1】ワークの温度を非接触方式で測定する非接
触式温度計と、前記ワークに近接配置した加熱コイルに
高周波電流を供給するトランジスタインバータとを備
え、 前記非接触式温度計の測定条件を接触式温度計で測定し
たワークの加熱温度の測定値に基づいて補正し、該補正
した非接触温度計の測定温度に基づいて前記トランジス
タインバータの出力を制御し、ワークを所定温度に誘導
加熱することを特徴とする高周波誘導加熱方法。 - 【請求項2】ワークの温度を非接触方式で測定する非接
触式温度計と、前記ワークに近接配置した加熱コイルに
高周波電流を供給するトランジスタインバータとを備
え、 前記非接触式温度計の測定条件を接触式温度計で測定し
たワークの加熱温度の測定値に基づいて補正すると共
に、該補正した非接触温度計の測定温度に基づいて前記
トランジスタインバータの出力を制御し、ワークを所定
温度に誘導加熱することを特徴とする高周波誘導加熱装
置。 - 【請求項3】前記非接触式温度計が放射温度計で前記接
触式温度計が熱電対で形成されると共に、放射温度計の
放射率が熱電対で測定された温度に基づいて補正される
ことを特徴とする請求項2記載の高周波誘導加熱装置。 - 【請求項4】前記トランジスタインバータは、放射温度
計の測定温度に基づいてオン・オフ制御されることを特
徴とする請求項2または3記載の高周波誘導加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001051340A JP2002252076A (ja) | 2001-02-27 | 2001-02-27 | 高周波誘導加熱方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001051340A JP2002252076A (ja) | 2001-02-27 | 2001-02-27 | 高周波誘導加熱方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002252076A true JP2002252076A (ja) | 2002-09-06 |
Family
ID=18912138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001051340A Pending JP2002252076A (ja) | 2001-02-27 | 2001-02-27 | 高周波誘導加熱方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002252076A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005163056A (ja) * | 2003-11-28 | 2005-06-23 | Koyo Thermo System Kk | ガス浸炭方法 |
CN114526843A (zh) * | 2022-02-16 | 2022-05-24 | 西安交通大学 | 一种用于对光学测温探头进行静态温度标定的系统及方法 |
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2001
- 2001-02-27 JP JP2001051340A patent/JP2002252076A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005163056A (ja) * | 2003-11-28 | 2005-06-23 | Koyo Thermo System Kk | ガス浸炭方法 |
CN114526843A (zh) * | 2022-02-16 | 2022-05-24 | 西安交通大学 | 一种用于对光学测温探头进行静态温度标定的系统及方法 |
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