JP2002251985A - 電解液漏洩検出機能付きバッテリパックおよび電解液漏洩検出方法 - Google Patents

電解液漏洩検出機能付きバッテリパックおよび電解液漏洩検出方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池から漏洩した電解液やその他の液体から
活電部を保護する機能を有するバッテリパックおよび電
解液漏洩検出方法を提供することである。 【解決手段】 電池を格納するバッテリパックにおい
て、一の基板面に形成された第1の銅箔リボンおよび第
2の銅箔リボンを有する基板と、陰極端子が基板上の第
2の銅箔リボンに接続された直流電源と、直流電源の正
極端子と基板上の第1の銅箔リボンとを接続する電気抵
抗素子と、第1の銅箔リボンと第2の銅箔リボンとの間
の電圧を検知して所定の検知信号を発生する検知器とを
備え、検知器は、電池から漏洩した電解液、または、バ
ッテリパックに侵入した所定の液体が原因で、第1の銅
箔リボンと第2の銅箔リボンとの間の電圧が所定の電圧
以下に降下し、電圧降下の継続する時間が所定時間以上
の場合、または、電圧降下の回数が所定回数以上となっ
た場合に、検知信号を発生するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気回路等の活電
部を保護するための保護ケースに関する。特に、電池の
電解液の漏液や結露等から、電池ケース内の電気回路の
活電部や電池ケースを装着する装置等を保護する機能を
有する保護ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラやノートパソコン等
のポータブル・コードレス機器の普及により、それらの
電源に用いる電池の需要が高まっている。特に、小型・
軽量でエネルギー密度が高く、繰り返し充放電が可能な
二次電池の需要が高まっている。また、電池ケース内の
電池に近接してプリント配線板等を配置し、その上に制
御回路等の電気回路を形成することもしばしば行われ
る。
【0003】一方、これらの二次電池から電解液が漏
れ、漏れた電解液により電池を搭載している機器が故障
することがあることも周知である。そして、電解液の漏
液に対しては、電池室と、制御回路を含む電気回路とを
隔壁等で分離する方法で、電解液による不具合を防止す
ることが行われている。さらに、電子機器にとっては結
露等の水滴も故障の原因となり、家庭用VTR等にはこの
ことを考慮して結露検出装置等の専用部品を持たせたも
のもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
制御回路を含む電気回路は、電解液の漏液検出機能を有
しないため、電池から漏れた電解液によって電気回路の
動作が異常となり不具合を発生してしまうことを検知で
きず、故障を防止できないという問題がある。
【0005】また、家庭用VTR等に使用されている水滴
等の結露検出装置には、電解液の検出装置が機器に装着
されていないため電解液の漏液による故障の発生を検知
できないという問題がある。
【0006】また、電解液の漏液に対しては、電池室
と、制御回路を含む電気回路とを隔壁等で分離する方法
によって電解液の漏液による不具合を防止することが行
われているが、漏れた電解液によって電気回路が異常と
なるまで電解液の漏液を検出することができないという
問題がある。
【0007】また、結露等の水分による電気回路の異常
を検出するためには、結露を検出するための専用部品が
さらに必要になるという問題がある。
【0008】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、電池から漏洩した電解
液やその他の液体から活電部を保護する機能を有するバ
ッテリパックおよび電解液漏洩検出方法を提供すること
である。
【0009】また、本発明の目的は、プリント配線板の
漏液個所に最も近い部分に電解液検知器を配置し、プリ
ント配線板の水分浸入経路に最も近い部分に水分検知器
を配置することによって、バッテリパック内部で電池か
ら電解液が漏液し、およびバッテリパック外部からの水
分が浸入することの両方を検出することによって、バッ
テリパックの安全性をさらに向上させることができる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、第1の発明は、電池を格納するバッテリパックにお
いて、一の基板面に形成された第1の銅箔リボンおよび
第2の銅箔リボンを有する基板と、陰極端子が前記基板
上の第2の銅箔リボンに接続された直流電源と、前記直
流電源の正極端子と前記基板上の第1の銅箔リボンとを
接続する電気抵抗素子と、前記第1の銅箔リボンと第2
の銅箔リボンとの間の電圧を検知して所定の検知信号を
発生する検知器とを備え、前記検知器は、前記電池から
漏洩した電解液、または、前記バッテリパックに侵入し
た所定の液体が原因で、前記第1の銅箔リボンと第2の
銅箔リボンとの間の電圧が所定の電圧以下に降下し、前
記電圧降下の継続する時間が所定時間以上の場合、また
は、前記電圧降下の回数が所定回数以上となった場合
に、前記検知信号を発生するように構成される。
【0011】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記基板に形成された第1の銅箔リボンの一部お
よび第2の銅箔リボンの一部は、少なくとも前記基板の
外周近傍に形成されるように構成される。
【0012】また、第3の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記基板は、さらに、前記基板の第1の銅箔リボ
ンおよび第2の銅箔リボンが形成された基板面の背面の
基板面に形成された第3の銅箔リボンおよび第4の銅箔
リボンを有し、前記第3の銅箔リボンは前記第1の銅箔
リボンに電気的に接続され、前記第4の銅箔リボンは前
記第2の銅箔リボンに電気的に接続されるように構成さ
れる。
【0013】また、第4の発明は、前記第1ないし第3
のいずれかの発明において、前記基板は、前記で形成さ
れた銅箔リボンおよび基板面の所定の領域が、所定の樹
脂で覆われるように構成される。
【0014】また、第5の発明は、前記4の発明におい
て、前記所定の領域が、第1および第2の領域で構成さ
れ、前記第1の領域は電解液を吸収する樹脂で覆われ、
前記第2の領域は水分を吸収する樹脂で覆われるように
構成される。
【0015】また、第6の発明は、前記5の発明におい
て、前記の電解液を吸収する樹脂は、アクリル樹脂で構
成される。
【0016】また、第7の発明は、前記5の発明におい
て、前記の水分を吸収する樹脂は、高分子吸水ポリマで
構成される
【0017】また、第8の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記基板に形成された銅箔リボンの一部が、前記
格納された電池の電極の近傍に配置されるように構成さ
れる。
【0018】また、第9の発明は、前記第1ないし第8
のいずれかの発明において、前記バッテリパックは、さ
らに、内部に電気回路、外部の装置と電気的に接続され
るための接続端子およびヒューズを有し、前記電気回路
は前記ヒューズを介して前記接続端子に接続され、前記
検知信号が発生された場合に前記ヒューズを電気的に切
断するように構成される。
【0019】また、第10の発明は、前記第1ないし第
4のいずれかの発明において、前記バッテリパックは、
さらに、外部装置と電気的に接続されるための接続端子
を有し、前記基板は、前記外部装置に配置され、前記基
板に形成された銅箔リボンの一部は、少なくとも前記バ
ッテリパックの接続端子の近傍に配置されるように構成
される。
【0020】また、第11の発明は、電池と、複数の基
板が隙間を空けて積み重ねられた多層基板とを格納する
バッテリパックにおいて、前記隙間に形成され、前記基
板に挟まされた銅箔リボンと、前記銅箔リボンが形成さ
れていない、前記多層基板の最外部の基板面に形成され
た銅箔リボンとを有する前記多層基板と、前記多層基板
に形成された銅箔リボンの内、1つの銅箔リボンから数
えて1つおきの銅箔リボンを電気的に相互接続する第1
の導体と、前記銅箔リボン以外の銅箔リボンを電気的に
相互接続する第2の導体と、陰極端子が前記第1の導体
に接続された直流電源と、前記第2の導体と前記直流電
源の正極端子とを接続する電気抵抗素子と、前記第1の
導体と第2の導体との間の電圧を検知して所定の検知信
号を発生する検知器とを備え、前記検知器は、前記電池
から漏洩した電解液、または、前記バッテリパックに侵
入した所定の液体が原因で、前記第1の導体と第2の導
体との間の電圧が所定の電圧以下に降下し、前記電圧降
下の継続する時間が所定時間以上の場合、または、前記
電圧降下の回数が所定回数以上となった場合に、前記検
知信号を発生するように構成される。
【0021】また、第12の発明は、前記第8の発明に
おいて、前記多層基板に形成された各銅箔リボンの一部
は、少なくとも前記各基板の外周近傍に形成されるよう
に構成される。
【0022】また、第13の発明は、前記第8の発明に
おいて、前記多層基板は、前記で形成された銅箔リボン
および前記多層基板の所定の領域が、所定の樹脂で覆わ
れるように構成される。
【0023】また、第14の発明は、前記13の発明に
おいて、前記所定の領域が、第1および第2の領域で構
成され、前記第1の領域は電解液を吸収する樹脂で覆わ
れ、前記第2の領域は水分を吸収する樹脂で覆われるよ
うに構成される。
【0024】また、第15の発明は、前記14の発明に
おいて、前記の電解液を吸収する樹脂は、アクリル樹脂
で構成される。
【0025】また、第16の発明は、前記14の発明に
おいて、前記の水分を吸収する樹脂は、高分子吸水ポリ
マで構成される
【0026】また、第17の発明は、直流電圧が印加さ
れた2つの導体を有する基板と電池とが格納されるバッ
テリパック内部の電気的異常を検知する方法において、
前記2つの導体間の電圧を監視するステップと、前記電
池から漏洩した電解液、または、前記バッテリパックに
侵入した所定の液体が原因で、前記監視された電圧が所
定の電圧値以下に降下した場合に、前記電圧降下が継続
している時間を計測するステップと、前記計測された時
間が所定の時間以上の場合に、所定の検知信号を発生す
るステップとを備えるように構成される。
【0027】また、第18の発明は、直流電圧が印加さ
れた2つの導体を有する基板と電池とが格納されるバッ
テリパック内部の電気的異常を検知する方法において、
前記2つの導体間の電圧を監視するステップと、前記電
池から漏洩した電解液、または、前記バッテリパックに
侵入した所定の液体が原因で、前記監視された電圧が所
定の電圧値以下に降下した回数を累積するステップと、
前記累積された回数が所定の回数以上となったときに、
所定の検知信号を発生するステップとを備えるように構
成される。
【0028】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、電解液漏
液検出方法の基本概念を説明するための模式的な構成図
である。図1(a)は、電解液漏液検出方法を説明する
ための概要図である。図1(a)において、電解液漏液
検出を行うためのシステムは、検出動作を行うマイクロ
コンピュータ1(以下、マイコンという)、直流電源2
3、直流電源23に接続された固定抵抗器2(以下、プ
ルアップ抵抗といい、その抵抗値をR1とする)、漏液
検出のための回路3(以下、検出素子という)および検
出素子の接地4(以下、GNDという)とを含むように
構成される。
【0029】図1(a)において、検出素子3の1の端
子3aは、電解液の漏液を検出するマイコン1および電
源に接続された固定抵抗器2と接続され、検出素子3の
他の端子3bは、接地される。電解液の漏液を検出する
マイコン1は、検出素子3に印加された電圧をモニタ
し、後述する所定の処理を行う。
【0030】図1(b)は、図1(a)に示す検出素子
3を等価回路で表した場合の電気的な接続の関係を示す
模式図である。検出素子3は、電気的には、検出素子の
端子3a、3b間に電気抵抗31(抵抗値Rとする)が接
続された等価回路と表わすことができる。つまり、検出
素子3は、マイコン1から電気的に見て、プルアップ抵
抗2とGND4との間に接続された抵抗値Rとなってい
る。
【0031】図2は、本発明の実施の形態1に係る電解
液検出素子の配置を示す図である。図2(a)は、プリ
ント配線板7の表面に形成される検出素子の配置を示す
平面図であり、図2(b)は、その側面図である。検出
素子3の端子3a、3bは、銅箔または銅箔リボン等であ
り、プリント配線板上に、例えば、エッチング処理によ
って形成される。以下、検出素子3の端子3a、3bを、
それぞれ、検出素子3の銅箔リボン3a、3bという。
【0032】検出素子3の銅箔リボン3a、3bは、プリ
ント配線板7の表面上に外周に添って引き回すような配
置で形成される。検出素子3の銅箔リボン3a、3bの幅
8は、例えば、100μm以上、5mm以下とするので
も良い。例えば、基板の最外周付近に銅箔リボン3bを
配置し、その内周に銅箔リボン3aを配置した場合に、
検出素子3の銅箔リボン3a、3bが対向する距離9は、
100μm以上、5mm以下とするのでも良い。
【0033】図2(c)は、検出素子3を多層プリント
配線板に配置した例を模式的に示す側面図であり、図2
(d)は、その平面図である。図2(d)に示すよう
に、この構造では、検出素子3の銅箔リボン3aと3b
は、互いに各プリント配線板の反対面に形成される。し
たがって、1の面には検出素子3の銅箔リボン3aまた
は銅箔リボン3bが形成され、反対の面には、検出素子
3の他の銅箔リボンが形成される。また、図2(c)に
示すように、プリント配線板は重ねられた構造をとり、
この検出素子3は、検出素子3の銅箔リボン3aと銅箔
リボン3bとが交互に配置する構造となる。
【0034】検出素子3の銅箔リボンの幅8は、例え
ば、100μm以上、5mm以下とするのでも良い。ま
た、プリント配線板の端から検出素子3の外側の銅箔リ
ボンまでの距離10は、例えば、5mm以下とするので
も良い。ここで、図2(a)と(b)に示す配置は、プ
リント配線板表面に配置するものであるのに対し、図2
(c)と(d)に示す配置は、多層プリント配線板の内
層部への配置を示すものであるが、多層プリント配線板
を用いる場合は、銅箔リボンをプリント配線板表面に配
置し、かつ、多層プリント配線板の内層部にも配置する
ことができる。
【0035】図2(b)および(c)に示される、プリ
ント配線板7の部分71は、絶縁材であるエポキシ樹脂
等を塗布して形成された部分である。図2に示す例で
は、樹脂は、検出素子3の銅箔リボン3a、3b上には塗
布されない。これは、電解液が漏液した場合に、検出素
子3の銅箔リボン3a、3bの表面に電解液が付着し易く
する為である。なお、図示しないが、樹脂を検出素子3
の銅箔リボン3a、3b上に塗布するのでも良い。その場
合、塗布する樹脂の厚さを調整することによって、漏洩
した電解液が樹脂を浸食し、検出素子3の銅箔リボン3
a、3bに達するまでの時間を調整できる。
【0036】図3は、電解液漏液時の検出方法について
説明するための概念図である。図3(a)は、電解液が
漏液してマイグレーションが発生した状態を示す図であ
る。検出素子3の銅箔リボン3aと3bは、プリント配線
板7の表面、及び、内層に、例えば、エッチング処理に
より作られたものであり、この検出素子3の銅箔リボン
部分は電解液5が付着すると、その一部または全部が溶
解する。
【0037】検出素子3の片側3aはプルアップ抵抗2
によって直流電源等に接続され、銅箔リボン3aと銅箔
リボン3bが絶縁されている場合は、検出素子3の片側
の銅箔リボン3aは高い電位となっている。もう片方の
銅箔リボン3bは、GND4に接続されている。電解液
5が銅箔リボン3aに付着し、溶解すると、溶解した銅
イオンは(+イオン)、印加されている電圧によって、
低い電位側の銅箔リボン3bに向かって移動する。低い
電位側に到達した銅イオンは、再結晶化して金属銅にな
る。この状態が継続すると、銅箔リボン3b側から銅箔
リボン3a側に向かって金属銅の再結晶化が進行し、や
がて銅箔リボン3aと銅箔リボン3b間が再結晶化した銅
で短絡した状態6となる。この短絡が生じた状態をマイ
グレーション発生状態という。
【0038】図3(b)は、マイグレーション発生時に
検出素子からマイコン1に伝わる電気信号の変化と漏液
判定に要する検出時間について説明するのに用いる概念
的な図である。検出素子3の片側の銅箔リボン3aは、
電気的に高い電位(+Vcc)に接続されている。マイ
グレーションが発生した場合、検出素子3は、電気的に
短絡した状態になり、銅箔リボン3aと銅箔リボン3b間
の抵抗値は小さい値となる。その抵抗値をR2とする。
【0039】マイコン1に伝わる信号は、検出素子3の
抵抗値とプルアップ抵抗2の抵抗値および印加電圧の関
係から定まる。具体的には、マイグレーションが発生し
ていないときは、電圧が+Vccの信号がマイコン1に
伝わる。一方、マイグレーションが発生したときには、
プルアップ抵抗2の抵抗値R1と短絡状態の検出素子3
の抵抗値R2との関係から、マイコンに伝わる信号は
(R2÷(R1+R2))×Vccの式で表わされる電
圧の信号が伝わる。
【0040】マイコン1が検出素子3において検出する
電圧は、例えば、図3(b)に模式的に示すような変化
を示す場合がある。この場合、マイコン1は、ある一定
時間以上の間、継続して、検出素子3に予め決められた
電圧値より低い電圧が検知された場合は、検出素子3が
電解液によって短絡したと判断する。この短絡状態を検
出するための時間としては、例えば、500msec以
上、1時間以下とすることができるが、その他の時間で
も良い。また、プルアップ抵抗2の抵抗値としては、例
えば、100kΩ以上、250MΩ以下とすることがで
きるが、その他の抵抗値でも良い。
【0041】図4は、電解液漏液の検出後の処理につい
て説明するための図である。バッテリパック100内部
には、充放電可能な二次電池17、電池の充電・放電等
の制御のためのマイコン1、放電停止用のスイッチ1
4、充電停止用のスイッチ15、電池と接続されている
電気回路を電池から切断するためのヒューズ16、およ
びバッテリパック100内の電気回路を外部の回路から
切断する為のヒューズ22が内蔵されている。
【0042】また、バッテリパック100は、外部の回
路と接続する為の接続端子12、13、41を有する。
接続端子12(Batt+端子)は、二次電池17の充
放電に用いる端子である。接続端子13(SMB Da
ta端子)は、バッテリパック100内部のマイコン1
から外部の装置(例えば、バッテリパック100を有す
る装置)等に、デジタル信号等の所定の信号を出力する
ための接続端子である。また、接続端子41は、電気的
接地のための接続端子である。
【0043】以下、図3と図4を参照してバッテリパッ
ク100の動作を説明する。検出素子3に電解液5が付
着してマイグレーション6が発生したとき、検出素子3
からマイコン1に短絡したことを示す信号が伝わる。こ
の信号を受けたマイコン1は、電解液5が漏液したと判
断した時点でバッテリパック100内部の放電停止スイ
ッチ14、充電停止スイッチ15をOFFにする。これ
によって、バッテリパック100に充電することも、バ
ッテリパック100から放電することもできなくする。
【0044】さらに、マイコン1は、ヒューズ16を切
断して二次電池17に接続されているバッテリパック1
00内の電気回路を二次電池17から電気的に切り離
し、ヒューズ22を切断してバッテリパック100内の
電気回路を外部の回路から切り離す。これらの動作によ
って二次電池17からの放電、二次電池17への充電等
の動作を完全に禁止することができる。その後、マイコ
ン1は、バッテリパック100内部で電解液漏液が発生
したことを外部に知らせるために、SMB Data端
子13を介してバッテリパック100外部の装置に漏液
が有ったことを示す信号を発信する。
【0045】図5は、本発明の実施の形態1に係るバッ
テリパック100内のプリント配線板または検出素子の
配置方法を示す図である。図5(a)は、平面的に並べ
られた充放電可能な二次電池17aとプリント配線板と
の配置の一例を示す平面図である。図5(a)の場合、
プリント配線板7aは、充放電可能な二次電池17aの電
極の横に、平面的に並べられた二次電池17a面と同じ
向きとなるように配置される。例えば、二次電池17a
からの電解液漏液は、主に二次電池17aのプラス側よ
り発生するため、プリント配線板7aの銅箔リボン3aと
3bを有する面を二次電池17aのプラス側に配置して、
電解液の漏液検出を行う。
【0046】図5(b)は、充放電可能な二次電池の横
にプリント配線板を配置した場合の平面図である。二次
電池17bは、バッテリパック100の構造上の制限等
から、数本の電池が直列に配置されることがある。図5
(b)では、プリント配線板7bは、直列に配置された
二次電池17bと平行に配置される。そして、検出素子
の銅箔リボン3a、3bは、各電池のプラス側付近に配置
される。電解液の漏れは、主に二次電池17bのプラス
側から発生するため、電解液の検知が容易となるように
このような配置をとる。
【0047】図6は、本発明の実施の形態1に係るバッ
テリパック100を内蔵または接続する機器に検出素子
を配置する場合の構成を示す図である。例えば、バッテ
リパック100がPC本体内部に接続される場合におけ
る、検出素子の配置の一例を示す図である。図6(a)
は、バッテリパック100とPC本体との接続部分に、
銅箔リボン3a、3bからなる検出素子を配置する例を示
す図である。PC本体とバッテリパック100との接続
は、PC本体の接続端子20を介して行われる。この接
続端子20に取りつけられたPC本体部のコネクタ19
の近傍に、銅箔リボン3a、3bからなる検出素子を設置
する。このように配置された検出素子を用いて、バッテ
リパック100から漏れ出した電解液の検出を行う。
【0048】図6(b)は、銅箔リボン3a、3bからな
る検出素子を電池挿入部下部に配置する例を示す図であ
る。この配置では、バッテリパック100内部で電解液
が漏れ、さらにバッテリパック100下部よりPC本体
側に電解液が漏れ出した場合に、バッテリパック100
下部にあるPC本体のケース21とバッテリパック10
0間に、銅箔リボン3a、3bからなる検出素子を配置す
ることによって電解液漏液の検出を行うことができる。
なお、図6(a)および図6(b)に示すPC本体は、
検出素子からの信号を用いて電解液漏液の検出を行うこ
とおよびバッテリパック100への充放電の動作を停止
ことができるものとする。それらの方法は、上記図3お
よび4を参照した説明において示したものと同様の方法
によって行うことができる。
【0049】以上、図6に示したように、PC本体に
(バッテリパック100の外部に)銅箔リボン3a、3b
からなる検出素子を設けることで、PC本体も電解液の
漏液を検出できる。そのため、電解液漏液を検出した場
合、PC本体がバッテリパック100に対する充電、バ
ッテリパック100からの放電動作を停止することでP
C本体の安全性を確保することができる。このようなこ
とから、バッテリパック100に内蔵されたマイコンが
動作異常を起こし、バッテリパック100内部での電解
液漏液検出機能が停止した場合等でもマイコン本体を有
効に保護できる。
【0050】実施の形態2.実施の形態1においては、
電解液が漏れた場合の電解液検出方法について説明した
が、実施の形態2では、電解液のみならず、水も検出で
きる検出法について説明する。具体的には、電解液、水
分が有する分子間力の大きさと、基板表面に塗布する絶
縁材料の分子間力の差異を利用して、電解液、水を検出
達成するものである。さらに、電解液検出素子、水分検
出素子をバッテリパック内で最適に配置することによっ
て、より検出機能を向上させるものである。
【0051】図7は、本発明の実施の形態2に係るバッ
テリパック100内のプリント配線板および検出素子の
配置方法を示す図である。図7(a)は、図示されない
充放電可能な二次電池と平面的に並べられたプリント配
線板の配置の一例を示す平面図である。図7(b)は、
図1の平面的に並べられたプリント配線板の側面図であ
る。
【0052】実施の形態2においては、図7(a)、
(b)に示すように、図5(a)に示したプリント配線
板7の上に、検出素子の銅箔リボン3a、3bおよび絶縁
材料204で構成される検知器を設け、その上に3つの
領域201,202,203を設け、これらの領域に異
なる物質を塗布する。たとえば、領域201には、アク
リル樹脂を主成分とする樹脂(以下、アクリル樹脂とい
う)206を塗布する。アクリル樹脂206は電解液5
に溶解し、電解液5をゲル状に変化させる。この結果、
電解液5が、検出素子3の表面に留まることにより、領
域201内の検出素子3では電解液を検出する。同時に
アクリル樹脂206は水分には反応することなく、水分
を撥水するため、領域201では検出素子3が水分を検
出するという誤動作を防止することができる。なお、こ
こでは、領域が3つの場合を示したが、この領域は3つ
に限定する必要はなく、2つでもよく、また4つ以上に
してもよい。
【0053】一方、領域202には、例えば、フッ素樹
脂205を塗布する。フッ素樹脂205は、電解液5お
よび水分の両方を撥水する。すなわち、検出素子3の表
面に電解液5および水分が存在しないので、検出素子3
は領域202においては、電解液5、水分のいずれも検
出しない領域となる。
【0054】また、領域203には、たとえば、高分子
吸水ポリマ207を塗布する。高分子吸水ポリマ207
は水分を吸水し、保水する。さらに、高分子吸水ポリマ
207は電解液5に反応しないので、高分子吸水ポリマ
207内には電解液5が存在することはない。その結
果、領域203では高分子吸水ポリマ207に保水され
た水分により、検出素子3が水分検出を行う。
【0055】次に、電解液と水を検出する原理について
説明する。図7(c)は、検出素子3の表面に塗布する
樹脂の分子間力と、液体の分子間力の相違を相対的に示
したものである。プリント配線板7の表面に塗布された
樹脂の分子間力と、電解液5、水分の分子間力の比較
は、フッ素樹脂205<電解液5<アクリル樹脂206
<水分<高分子吸水ポリマ207の順となっている。す
なわち、電解液5の分子間力は、フッ素樹脂205の分
子間力より大きく、アクリル樹脂206、高分子吸水ポ
リマ207の分子間力より小さいので、電解液5はアク
リル樹脂206、または、高分子吸水ポリマ207に吸
い寄せられる。しかし、高分子吸水ポリマ207は、電
解液5に反応しないため、高分子吸水ポリマ207が塗
布された領域203に配置された検出素子3では電解液
5を検出しない。一方、アクリル樹脂206は電解液5
に反応し、電解液5に溶解し、検出素子3の表面に電解
液5を補液した状態を作る。この結果、領域201に配
置された検出素子3は電解液5を検出する。
【0056】水分の分子間力(209a)はフッ素樹脂
205、アクリル樹脂206の分子間力より大きく、高
分子吸水ポリマ207の分子間力より小さい。したがっ
て、水分は、高分子吸水ポリマ207に引き寄せられ、
高分子吸水ポリマ207に吸収される。この結果、高分
子吸水ポリマ207に吸収された水分によって、領域2
03に配置された検出素子3は水を検出する。
【0057】図8は、本発明の実施の形態2におけるプ
リント配線板の配置を示す図である。図8(a)は平面
的に並べられた充放電可能な二次電池17aと検出素子
3の配置の一例を示す平面図である。図8(a)におい
て、二次電池17aからの電解液漏液は、主に二次電池
17aのプラス側より発生するため、電解液を検出する
領域201を二次電池17aのプラス側に配置する。ま
た、水分の浸入は、主にコネクタ19より浸入するた
め、水分を検出する領域203はコネクタ19側に配置
する。なお、電解液は、もちろん二次電池17aのマイ
ナス側でも漏洩することがあるので、電解液を検出する
領域201は、二次電池17aのマイナス側に配置して
もよい。
【0058】図8(b)は、直列に配置された充放電可
能な二次電池17aの横にプリント配線板を配置した場
合の平面図である。図8(b)では、プリント配線板7
bは、直列に配置された二次電池17bと平行に配置され
る。そして、検出素子の銅箔リボン3a、3bは、各電池
のプラス側付近に配置される。電解液の漏れは、主に二
次電池17bのプラス側から発生するため、電解液の検
知が容易となるようにこのような配置をとる。一方、二
次電池17bからの電解液漏液を検出するため、アクリ
ル樹脂206を塗布して電解液を検出する領域201
を、プリント配線板7bの二次電池17b側に配置し、
高分子吸水ポリマ207を塗布して水分を検出する領域
203をプリント配線板7bのコネクタ19側に、およ
びフッ素樹脂20を塗布した領域202は基板周囲に配
置する。このような配置によって、図8(a)で説明し
たのと同様に、電解液および水の検出ができるので、詳
細な説明は省略する。
【0059】図9は、PC本体に内蔵または接続される
機器に検出素子3を配置する例を示す図である。図9
(a)は、PC本体の接続端子20に検出素子3を配置
した例を示す。PC本体の接続端子20のコネクタ19
の近傍に電解液を検出する領域201を配置し、バッテ
リパックから漏れ出した電解液5を検出する。
【0060】図9(b)は、PC本体のバッテリパック
挿入部下部に配置する例を示す。PC本体のバッテリ挿
入部下部に電解液を検出する領域201を配置し、バッ
テリパックから漏れ出した電解液5を検出する。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
充放電可能な二次電池を内蔵するバッテリパックにおい
て、電解液の漏液による被害を防止することができる。
【0062】また、充放電可能な二次電池を内蔵するバ
ッテリパック内部に所定の液体が浸漬しても、不具合を
検出することができ、早期に、不具合に対処することが
可能となる。また、プリント配線板上に検出素子を作成
するため、専用検出素子等の他の部品を使用する必要が
ない。
【0063】また、バッテリパック内部に制御回路を含
む電気回路と同一面に検出装置を配置することが可能と
なるため、電池から漏液した電解液または水等の液体に
よって、内蔵する電気回路が破壊される前に異常を検出
できる。また、マイグレーションが発生した際に検出素
子から発生する信号を用いて検出判定をする場合に、マ
イコンによってマイグレーションが検出される時間やマ
イグレーションと判断する信号の電位を制御する構成と
したため、誤検出の防止ができる。
【0064】また、プリント配線板に検出素子を配置す
る際に、検出素子の表面にエポキシ材等の絶縁材料を塗
布したり、弱い絶縁材料を塗布したり、全く絶縁材料を
塗布しない等の処理を選択することによって、検出感度
を調整することができる。また、電気機器に内蔵される
プリント配線板に検出素子を設けることによって、ジュ
ース・水等の液体が電気機器内部に浸漬したことを検出
することができ、その履歴を残すことも可能となる。
【0065】また、バッテリパックを内蔵する電気機器
の、バッテリパック付近に検出素子を設置することで、
バッテリパックの異常を感知し、異常なバッテリパック
の使用停止することができる。また、複数のプリント配
線板を内蔵する電気機器においても、検出端子は2極構
造をとるため、複数のプリント配線板に検出素子を配置
しても1つのマイコンで制御することが可能となる。
【0066】また、検出素子をプリント配線板の周囲に
配置する構成としたため、他の電気回路を形成するため
のスペースを犠牲にすることなく検出機能を実現するこ
とができる。また、バッテリパック内部にヒューズを2
個使用することでバッテリパックへの充電、バッテリパ
ックからの放電を完全に停止することができる。
【0067】また、バッテリパックの内部で漏洩した電
解液とバッテリパックの外部から侵入した水に対する検
出感度を変えることができるので、バッテリパックの適
切な保護が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る電解液漏液検出
方法の基本概念を説明するための模式的な構成図であ
る。
【図2】 実施の形態1に係る電解液検出素子の配置を
示す図である。
【図3】 実施の形態1に係る電解液漏液時の検出方法
について説明するための概念図である。
【図4】 実施の形態1に係る電解液漏液の検出後の処
理について説明するための図である。
【図5】 実施の形態1に係るバッテリパック内のプリ
ント配線板または検出素子の配置方法を示す図である。
【図6】 実施の形態1に係るバッテリパックを内蔵ま
たは接続する機器に検出素子を配置する場合の構成を示
す図である。
【図7】 実施の形態2に係るバッテリパック100内
のプリント配線板および検出素子の配置方法を示す図で
ある。
【図8】 実施の形態2に係るバッテリパック内のプリ
ント配線板または検出素子の配置方法を示す図である。
【図9】 実施の形態2に係るバッテリパックを内蔵ま
たは接続する機器に検出素子を配置する場合の構成を示
す図である。
【符号の説明】
1…マイクロコンピュータ、2…プルアップ抵抗、3…
検出素子、3a…銅箔リボン、3b…銅箔リボン、31…
電気抵抗、4…検出素子の接地、41…接地、5…電解
液、5a…電解液の分子間力、6…再結晶化した銅、7
…プリント配線板、7a…プリント配線板、7b…プリン
ト配線板、71…樹脂、8…検出素子の銅箔リボンの
幅、9…検出素子が対向する距離、10…プリント配線
板の端から検出素子までの距離、11…電圧信号、12
…Batt+端子、13…SMBData端子、14…
放電停止スイッチ、15…充電停止スイッチ、16…ヒ
ューズ、17…二次電池、17a…二次電池、17b…二
次電池、18a…ケース、18b…ケース、19…コネク
タ、20…PC本体の接続端子、21…PC本体のケー
ス、22…ヒューズ、23…直流電源、100…バッテ
リパック、201…第1の領域、202…、第3の領域
…、203…第2の領域、204…絶縁材料、205…
フッ素樹脂、205a…フッ素樹脂の分子間力、206
…アクリル樹脂、206a…アクリル樹脂の分子間力、
207…高分子吸水ポリマ、207a…高分子吸水ポリ
マの分子間力、209a…水の分子間力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱田 幸冶 愛知県額田郡幸田町大字坂崎字雀ヶ入1番 地 ソニー幸田株式会社内 Fターム(参考) 5G003 FA04 5H040 AA34 AA39 AS14 AS15 AT01 AY08 DD26

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池を格納するバッテリパックにおい
    て、 一の基板面に形成された第1の銅箔リボンおよび第2の
    銅箔リボンを有する基板と、 陰極端子が前記基板上の第2の銅箔リボンに接続された
    直流電源と、 前記直流電源の正極端子と前記基板上の第1の銅箔リボ
    ンとを接続する電気抵抗素子と、 前記第1の銅箔リボンと第2の銅箔リボンとの間の電圧
    を検知して所定の検知信号を発生する検知器とを備え、 前記検知器は、前記電池から漏洩した電解液、または、
    前記バッテリパックに侵入した所定の液体が原因で、前
    記第1の銅箔リボンと第2の銅箔リボンとの間の電圧が
    所定の電圧以下に降下し、前記電圧降下の継続する時間
    が所定時間以上の場合、または、前記電圧降下の回数が
    所定回数以上となった場合に、前記検知信号を発生する
    ことを特徴とする電解液漏洩検出機能付きバッテリパッ
    ク。
  2. 【請求項2】 前記基板に形成された第1の銅箔リボン
    の一部および第2の銅箔リボンの一部は、少なくとも前
    記基板の外周近傍に形成されていることを特徴とする請
    求項1記載の電解液漏洩検出機能付きバッテリパック。
  3. 【請求項3】 前記基板は、さらに、前記基板の第1の
    銅箔リボンおよび第2の銅箔リボンが形成された基板面
    の背面の基板面に形成された第3の銅箔リボンおよび第
    4の銅箔リボンを有し、前記第3の銅箔リボンは前記第
    1の銅箔リボンに電気的に接続され、前記第4の銅箔リ
    ボンは前記第2の銅箔リボンに電気的に接続されること
    を特徴とする請求項1記載の電解液漏洩検出機能付きバ
    ッテリパック。
  4. 【請求項4】 前記基板は、前記で形成された銅箔リボ
    ンおよび基板面の所定の領域が、所定の樹脂で覆われる
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の
    電解液漏洩検出機能付きバッテリパック。
  5. 【請求項5】 前記所定の領域は、第1および第2の領
    域で構成され、前記第1の領域は電解液を吸収する樹脂
    で覆われ、前記第2の領域は水分を吸収する樹脂である
    ことを特徴とする請求項4記載の電解液漏洩検出機能付
    きバッテリパック。
  6. 【請求項6】 前記の電解液を吸収する樹脂は、アクリ
    ル樹脂であることを特徴とする請求項5記載の電解液漏
    洩検出機能付きバッテリパック。
  7. 【請求項7】 前記の水分を吸収する樹脂は、高分子吸
    水ポリマであることを特徴とする請求項5記載の電解液
    漏洩検出機能付きバッテリパック。
  8. 【請求項8】 前記基板に形成された銅箔リボンの一部
    が、前記格納された電池の電極の近傍に配置されること
    を特徴とする請求項1記載の電解液漏洩検出機能付きバ
    ッテリパック。
  9. 【請求項9】 前記バッテリパックは、さらに、内部に
    電気回路、外部の装置と電気的に接続されるための接続
    端子およびヒューズを有し、前記電気回路は前記ヒュー
    ズを介して前記接続端子に接続され、前記検知信号が発
    生された場合に前記ヒューズを電気的に切断することを
    特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の電解液
    漏洩検出機能付きバッテリパック。
  10. 【請求項10】 前記バッテリパックは、さらに、外部
    装置と電気的に接続されるための接続端子を有し、前記
    基板は、前記外部装置に配置され、前記基板に形成され
    た銅箔リボンの一部は、少なくとも前記バッテリパック
    の接続端子の近傍に配置されることを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれかに記載の電解液漏洩検出機能付き
    バッテリパック。
  11. 【請求項11】 電池と、複数の基板が隙間を空けて積
    み重ねられた多層基板とを格納するバッテリパックにお
    いて、 前記隙間に形成され、前記基板に挟まされた銅箔リボン
    と、前記銅箔リボンが形成されていない、前記多層基板
    の最外部の基板面に形成された銅箔リボンとを有する前
    記多層基板と、 前記多層基板に形成された銅箔リボンの内、1つの銅箔
    リボンから数えて1つおきの銅箔リボンを電気的に相互
    接続する第1の導体と、 前記銅箔リボン以外の銅箔リボンを電気的に相互接続す
    る第2の導体と、 陰極端子が前記第1の導体に接続された直流電源と、 前記第2の導体と前記直流電源の正極端子とを接続する
    電気抵抗素子と、 前記第1の導体と第2の導体との間の電圧を検知して所
    定の検知信号を発生する検知器とを備え、 前記検知器は、前記電池から漏洩した電解液、または、
    前記バッテリパックに侵入した所定の液体が原因で、前
    記第1の導体と第2の導体との間の電圧が所定の電圧以
    下に降下し、前記電圧降下の継続する時間が所定時間以
    上の場合、または、前記電圧降下の回数が所定回数以上
    となった場合に、前記検知信号を発生することを特徴と
    する電解液漏洩検出機能付きバッテリパック。
  12. 【請求項12】 前記多層基板に形成された各銅箔リボ
    ンの一部は、少なくとも前記各基板の外周近傍に形成さ
    れることを特徴とする請求項11記載の電解液漏洩検出
    機能付きバッテリパック。
  13. 【請求項13】 前記多層基板は、前記で形成された銅
    箔リボンおよび前記多層基板の所定の領域が、所定の樹
    脂で覆われることを特徴とする請求項11記載の電解液
    漏洩検出機能付きバッテリパック。
  14. 【請求項14】 前記所定の領域は、第1および第2の
    領域で構成され、前記第1の領域は電解液を吸収する樹
    脂で覆われ、前記第2の領域は水分を吸収する樹脂であ
    ることを特徴とする請求項13記載の電解液漏洩検出機
    能付きバッテリパック。
  15. 【請求項15】 前記の電解液を吸収する樹脂は、アク
    リル樹脂であることを特徴とする請求項14記載の電解
    液漏洩検出機能付きバッテリパック。
  16. 【請求項16】 前記の水分を吸収する樹脂は、高分子
    吸水ポリマであることを特徴とする請求項14記載の電
    解液漏洩検出機能付きバッテリパック。
  17. 【請求項17】 直流電圧が印加された2つの導体を有
    する基板と電池とが格納されるバッテリパック内部の電
    気的異常を検知する方法において、 前記2つの導体間の電圧を監視するステップと、 前記電池から漏洩した電解液、または、前記バッテリパ
    ックに侵入した所定の液体が原因で、前記監視された電
    圧が所定の電圧値以下に降下した場合に、前記電圧降下
    が継続している時間を計測するステップと、 前記計測された時間が所定の時間以上の場合に、所定の
    検知信号を発生するステップとを備えることを特徴とす
    る電解液漏洩検出方法。
  18. 【請求項18】 直流電圧が印加された2つの導体を有
    する基板と電池とが格納されるバッテリパック内部の電
    気的異常を検知する方法において、 前記2つの導体間の電圧を監視するステップと、 前記電池から漏洩した電解液、または、前記バッテリパ
    ックに侵入した所定の液体が原因で、前記監視された電
    圧が所定の電圧値以下に降下した回数を累積するステッ
    プと、 前記累積された回数が所定の回数以上となったときに、
    所定の検知信号を発生するステップとを備えることを特
    徴とする電解液漏洩検出方法。
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