JP2014063663A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 蓄電素子の異常(電解液の漏れ)を早期に検出することができる蓄電装置を提供する。
【解決手段】 蓄電装置(1)は、電解液を含み、充放電を行う複数の蓄電素子(10)と、所定平面内(Y−Z平面内)において、複数の蓄電素子を絶縁状態でそれぞれ保持するホルダ(30)と、を有する。ホルダは、ホルダの外部に露出する導電部材(31,34)を有しており、導電部材は、各蓄電素子に対して、各蓄電素子から漏れる電解液の移動方向に位置している。導電部材は、導電部材の導通状態および非導通状態を検出するセンサ(100)と接続されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の蓄電素子がホルダによって保持された蓄電装置に関する。
特許文献1には、単電池の熱異常を検知するシステムが記載されている。具体的には、単電池容器および金属線の間に絶縁部材を配置しておき、単電池の熱異常が発生したときに、絶縁部材を溶融又は収縮させることにより、金属線を単電池容器に接触させている。金属線を単電池容器に接触させると、金属線の電位が変化するため、この電位の変化を検出することにより、単電池の熱異常を検知するようにしている。
特開2009−099288号公報 特開2012−089343号公報
特許文献1では、熱異常が発生した単電池の熱を絶縁部材に伝達して、絶縁部材を溶融又は収縮させる必要がある。ここで、絶縁部材を溶融又は収縮させて、金属線を単電池容器に接触させるまでには、ある程度の時間を要してしまう。
本発明である蓄電装置は、電解液を含み、充放電を行う複数の蓄電素子と、所定平面内において、複数の蓄電素子を絶縁状態でそれぞれ保持するホルダと、を有する。ここで、ホルダは、ホルダの外部に露出する導電部材を有しており、導電部材は、各蓄電素子に対して、各蓄電素子から漏れる電解液の移動方向に位置している。また、導電部材は、導電部材の導通状態および非導通状態を検出するセンサと接続されている。
本発明によれば、ホルダは、蓄電素子を絶縁状態で保持しているため、ホルダに含まれる導電部材は、非導通状態となる。ここで、蓄電素子から電解液が漏れてしまうと、電解液がホルダの外面に沿って移動して、導電部材に到達する。これにより、導電部材は、電解液を介して蓄電素子と電気的に接続されることになり、導電部材は、導通状態となる。
導電部材の導通状態および非導通状態を検出するセンサが、導電部材に接続されているため、センサを用いることにより、導電部材の導通状態や非導通状態を検出することができる。すなわち、導電部材が非導通状態から導通状態に切り替わったときには、センサの出力に基づいて、電解液が漏れていること(蓄電素子の異常状態)を判別することができる。
ここで、本発明では、電解液がホルダの外面に沿って移動して、導電部材に到達するだけで、電解液の漏れを検出することができるため、電解液の漏れを素早く検出することができる。また、所定平面内において、2つの蓄電素子の間に、導電部材が位置しているとき、一方の蓄電素子から漏れた電解液は、他方の蓄電素子(正常な蓄電素子)に到達する前に、導電部材に到達することになる。このため、他方の蓄電素子に電解液が到達する前に、電解液の漏れを検出することができる。
導電部材は、所定平面内において、各蓄電素子を囲む位置に設けることができる。ホルダは、所定平面内において複数の蓄電素子を保持しているため、蓄電素子から電解液が漏れるとき、この電解液は、蓄電素子に対して、所定平面内の方向に移動しやすい。このため、所定平面内において、蓄電素子を囲む位置に導電部材を設けておけば、電解液を導電部材に接触させやすくなり、電解液の漏れを検出しやすくなる。
ホルダには、各蓄電素子を貫通させる開口部と、開口部および蓄電素子の間に位置する絶縁層とを設けることができる。ホルダの開口部に蓄電素子を貫通させることにより、ホルダによって各蓄電素子を保持することができる。ここで、開口部は、導電部材に形成することができる。また、開口部および蓄電素子の間に、絶縁層を設けることにより、蓄電素子を絶縁状態で保持することができる。
ホルダに絶縁層を設けることの代わりに、又は、ホルダに絶縁層を設けることに加えて、蓄電素子の外面を絶縁材料で被覆することができる。蓄電素子の外面を絶縁材料で被覆しておけば、蓄電素子を絶縁状態で保持することができる。
所定平面としては、鉛直方向を含む平面とすることができる。この場合には、蓄電素子から漏れた電解液が、重力の作用を受けて、下方に移動しやすくなる。すなわち、蓄電素子から漏れた電解液を素早く移動させることができる。これにより、電解液を導電部材に素早く到達させることができ、電解液の漏れを素早く検出しやすくなる。
蓄電素子は、充放電を行う発電要素および電解液を、ケースに収容することによって構成することができる。ここで、ケースは、発電要素を組み込むための開口部を備えたケース本体と、ケース本体の開口部を塞ぐ蓋とによって構成することができる。ホルダの外面と、ケース本体および蓋の接続部分とが所定平面内で隣り合うように、ホルダに対して蓄電素子を組み込むことができる。
ケース本体および蓋の接続部分では、電解液が漏れる可能性がある。また、蓄電素子の内部で発生したガスを、蓄電素子の外部に排出させるための排出口を蓋に設けたときには、蓋の排出口から、ガスとともに電解液が漏れるおそれがある。ここで、ホルダの外面が、ケース本体および蓋の接続部分と所定平面内で隣り合っていれば、接続部分から漏れた電解液をホルダの外面に導きやすくなる。ホルダの外面に電解液を導きやすくすれば、電解液を導電部材に到達させやすくなり、電解液の漏れを検出しやすくなる。
電池モジュールの断面図である。 図1の矢印D1の方向から電池モジュールを見たときの図である。 電池モジュールにおいて、複数の単電池の電気的な接続を示す図である。 単電池の内部構造を示す図である。 単電池から電解液が漏れた状態を示す図である。 図5の矢印D2の方向から電池モジュールを見たときの図である。 第1の変形例における電池モジュールの断面図である。 図7の矢印D3の方向から電池モジュールを見たときの図である。 第2の変形例における電池モジュールの断面図である。
以下、本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明の実施例1である電池モジュール(本発明の蓄電装置に相当する)の断面図である。図2は、図1に示す矢印D1の方向から電池モジュールを見たときの図である。図2では、バスバーを省略している。図1および図2において、X軸、Y軸およびZ軸は、互いに直交する軸である。ここで、本実施例では、鉛直方向に相当する軸をZ軸としている。
電池モジュール1は、複数の単電池(本発明の蓄電素子に相当する)10を有する。電池モジュール1は、例えば、車両に搭載することができる。電池モジュール1から出力された電気エネルギを、モータ・ジェネレータによって運動エネルギに変換すれば、この運動エネルギを用いて車両を走行させることができる。また、車両を減速させるときには、モータ・ジェネレータが、車両の制動時に発生する運動エネルギを電気エネルギに変換することにより、この電気エネルギを電池モジュール1に蓄えることができる。
単電池10は、いわゆる円筒型の単電池であり、X方向に延びている。ここで、X方向における単電池10のサイズ(最大値)は、Y方向やZ方向における単電池10のサイズ(最大値)よりも大きい。図1および図2では、2つの単電池10を示しているが、電池モジュール1を構成する単電池10の数(複数)は、適宜設定することができる。単電池10としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタを用いることもできる。
単電池10は、電池ケース11と、電池ケース11に収容される発電要素12とを有する。発電要素12は、正極板と、負極板と、正極板および負極板の間に配置されるセパレータとを有する。正極板は、集電板と、集電板の表面に形成された正極活物質層とを有しており、正極活物質層は、正極活物質や導電材などを含んでいる。負極板は、集電板と、集電板の表面に形成された負極活物質層とを有しており、負極活物質層は、負極活物質や導電材などを含んでいる。
正極板、セパレータおよび負極板を、この順に積層して、積層体を所定軸(X軸に相当する)の周りで巻くことによって、発電要素12を構成することができる。電池ケース11には、電解液が注入されており、電解液は、正極活物質層、負極活物質層およびセパレータにしみこんでいる。ここで、電池ケース11に注入される電解液には、正極活物質層などにしみこむ電解液の他に、余剰分としての電解液が含まれる。
電池ケース11は、ケース本体11aおよび蓋11bを有し、例えば、アルミニウムなどの金属で形成することができる。ケース本体11aは、円筒状に形成されており、X方向における一端面には、発電要素12を組み込むための開口部が形成されている。ケース本体11aの開口部は、蓋11bによって塞がれ、電池ケース11の内部は、密閉状態となる。
ケース本体11aは、電池ケース11に収容された負極リードを介して、発電要素12の負極板と電気的に接続されている。これにより、ケース本体11aは、単電池10の負極端子として用いることができる。蓋11bは、電池ケース11に収容された正極リードを介して、発電要素12の正極板と電気的に接続されている。これにより、蓋11bは、単電池10の正極端子として用いることができる。ここで、ケース本体11aおよび蓋11bは、樹脂などの絶縁材を挟んだ状態で互いに固定されており、ケース本体11aおよび蓋11bは、絶縁状態となっている。
蓋11bは、凸状に形成されており、蓋11bの先端部には、導電性を有するバスバー21が接続されている。ここで、複数の単電池10における蓋11bは、同一のバスバー21に接続されている。また、X方向におけるケース本体11aの端面(蓋11bが位置する側とは反対側)には、導電性を有するバスバー22が接続されている。ここで、複数の単電池10におけるケース本体11aは、同一のバスバー22に接続されている。バスバー21,22を用いて、複数の単電池10を接続することにより、図3に示すように、複数の単電池10を電気的に並列に接続することができる。
ここで、電池モジュール1を車両に搭載するときには、複数の電池モジュール1を電気的に直列に接続することができる。複数の電池モジュール1を電気的に直列に接続した電池パックを用いることにより、電池パックの出力(電力)を確保しやすくなる。また、各電池モジュール1において、図3に示すように、複数の単電池10を電気的に並列に接続することにより、電池パックの満充電容量を確保しやすくなる。電池パックの満充電容量を確保しやすくなれば、電池パックの出力を用いて車両を走行させるときの走行距離を延ばすことができる。
ホルダ30は、複数の単電池10をそれぞれ保持する。図1および図2に示すように、複数の単電池10は、Y−Z平面内において、並んで配置されており、ホルダ30に対して一方の側(図1の左側)に蓋11bが位置するように、複数の単電池10が配置されている。
複数の電池モジュール1を電気的に直列に接続して電池パックを構成するとき、複数の電池モジュール1を構成する、すべての単電池10を1つのホルダ30に保持させることができる。これにより、各電池モジュール1に対してホルダ30を設ける必要が無くなり、部品点数を低減することができる。また、1つのホルダ30に対して、すべての単電池10を取り付けることにより、すべての単電池10の位置を揃えやすくすることができる。
ここで、1つのホルダ30によって保持される複数の単電池10には、電気的に並列に接続される複数の単電池10と、電気的に直列に接続される複数の単電池10とが含まれる。複数の単電池10を電気的に並列に接続するときには、図1に示す構造を用いることができる。また、複数の単電池10を電気的に直列に接続するときには、ホルダ30に取り付けられる単電池10の向き(正極端子および負極端子の位置関係)を変えたり、バスバー21,22の形状を工夫したりすることができる。
ホルダ30は、金属などの導電材料によって形成されたホルダ本体31を有しており、ホルダ本体31は、各単電池10が挿入される開口部31aを有する。開口部31aは、ホルダ30によって保持される単電池10の数だけ設けられており、開口部31aの径は、電池ケース11(ケース本体11a)の径よりも大きくなっている。
なお、開口部31aの数は、適宜設定することができる。すなわち、Y−Z平面内において、互いに隣り合う複数の開口部31aをつなげることもできる。この場合には、ホルダ本体31に形成される開口部31aの数が減ることになる。
ホルダ本体31を金属で形成することにより、ホルダ30の強度を向上させることができる。また、ホルダ本体31を金属で形成することにより、単電池10の放熱性を向上させることができる。単電池10は、充放電などによって発熱することがあるが、ホルダ本体31を熱伝導性に優れた金属で形成することにより、単電池10で発生した熱を、ホルダ本体31に伝達しやすくすることができる。
これにより、単電池10に熱が留まってしまうことを抑制でき、単電池10の放熱性を向上させることができる。そして、単電池10の温度上昇を抑制することができる。ホルダ本体31に伝達された熱は、大気中に放出させることができる。ここで、ホルダ本体31にフィンを設ければ、ホルダ本体31の放熱性を向上させることができる。
ホルダ30は、樹脂などの絶縁材料によって形成された絶縁層32を有しており、絶縁層32は、開口部31aおよび単電池10の間に設けられている。具体的には、ケース本体11aの外周面と、開口部31aの内壁面との間に、絶縁層32が設けられており、絶縁層32は、ケース本体11aの外周面や、開口部31aの内壁面に接触している。ここで、絶縁層32は、開口部31aの内壁面の全体に設けられている。
開口部31aおよびケース本体11aの間に絶縁層32を設けることにより、単電池10およびホルダ本体31を絶縁状態とすることができる。ここで、絶縁層32を、弾性変形することができる材料で形成すれば、電池ケース11の外周面に対して、絶縁層32を密接させることができる。これにより、ホルダ30に対して、単電池10をガタ無く取り付けることができる。
本実施例では、ホルダ30に絶縁層32を設けているが、絶縁層32を省略することもできる。例えば、電池ケース11の外面を、絶縁材料によって被覆しておけば、単電池10(電池ケース11)およびホルダ本体31を絶縁状態とすることができる。この場合において、ホルダ本体31における開口部31aの径は、電池ケース11(ケース本体11a)の径と略等しくすることができる。これにより、ホルダ30は、単電池10をガタ無く保持することができる。なお、ホルダ30に絶縁層32を設けるとともに、電池ケース11の外面を、絶縁材料によって被覆することもできる。
ケース本体11aは、ホルダ30を貫通しており、蓋11bは、ホルダ30の側面30aから突出している。ホルダ30の側面30aは、X方向において、バスバー21と対向する面である。ここで、蓋11bが設けられている側のケース本体11aの端面(X方向の一端面)は、ホルダ30の側面30aと同一平面内(Y−Z平面内)に位置している。
電池ケース11(ケース本体11a)は、モジュールケース40によって支持されている。モジュールケース40には、単電池10(ケース本体11a)が貫通する開口部41が形成されており、開口部41は、電池モジュール1を構成する単電池10の数だけ設けられている。また、開口部41の径は、電池ケース11(ケース本体11a)の径よりも大きくなっている。
なお、開口部41の数は、適宜設定することができる。すなわち、Y−Z平面内において、互いに隣り合う複数の開口部41をつなげることもできる。この場合には、モジュールケース40に形成される開口部41の数が減ることになる。
開口部41に電池ケース11(ケース本体11a)を挿入することにより、電池ケース11を支持することができる。モジュールケース40は、樹脂などの絶縁材料によって形成することができる。開口部41を貫通した電池ケース11(ケース本体11a)の端面には、バスバー22が接続されている。
モジュールケース40は、ホルダ30に対してX方向に離れている。ホルダ30およびモジュールケース40の間に形成されたスペースは、単電池10の温度調節に用いられる熱交換媒体の通路として用いることができる。冷却用の熱交換媒体を用いれば、単電池10の温度上昇を抑制することができ、加温用の熱交換媒体を用いれば、単電池10の温度低下を抑制することができる。
センサ100は、検出線101を介して、ホルダ本体31およびバスバー22に接続されている。センサ100としては、電圧センサ又は電流センサを用いることができる。センサ100の出力信号は、コントローラ110に入力され、コントローラ110は、センサ100の検出値を取得することができる。上述したように、ホルダ本体31は、単電池10と絶縁状態にあるため、検出線101を含む回路は、開回路となっている。
次に、単電池10の内部構造について、図4を用いて説明する。図4は、ケース本体11aおよび蓋11bの接続部分における構造を示す概略図である。
単電池10の過充電などが行われると、発電要素(特に、電解液)12からガスが発生するおそれがある。単電池10の内部は密閉状態となっているため、発電要素12からガスが発生すると、単電池10の内圧が上昇する。ここで、単電池10の内圧が上昇することを抑制するために、単電池10には、図4に示す構造が設けられている。
ケース本体11aの開口部をカシメ処理することにより、蓋11bがケース本体11aに固定されている。ケース本体11aおよび蓋11bの間には、樹脂などの絶縁材料で形成されたガスケット13が配置されており、ケース本体11aおよび蓋11bは、絶縁状態となっている。また、ガスケット13を用いることにより、単電池10の内部を密閉状態とすることができる。
弁板11cは、蓋11bおよび封口板11dによって挟まれている。封口板11dの外縁は、蓋11bの外縁および弁板11cの外縁を挟んでいる。封口板11dは、ケース本体11aの開口部を塞ぐために用いられる。封口板11dは、封口板11dを貫通するガス通路11d1を有しており、蓋11bは、蓋11bを貫通する排出口11b1を有する。
発電要素12からガスが発生すると、ガスは、ガス通路11d1を通過して、封口板11dおよび弁板11cの間に形成されたスペースS1に進入する。単電池10の内圧が弁板11cの作動圧に到達すると、弁板11cが破断し、蓋11bおよび弁板11cの間に形成されたスペースS2にガスが移動する。スペースS2に移動したガスは、蓋11bの排出口11b1を通過して、単電池10の外部に排出される。単電池10の内部で発生したガスを、単電池10の外部に排出することにより、単電池10の内圧が上昇することを抑制できる。
排出口11b1からガスが排出されるとき、排出口11b1からは、電池ケース11に注入された電解液も排出されることがある。電池ケース11には、余剰分の電解液も注入されているため、例えば、余剰分の電解液が、ガスとともに排出口11b1から排出されるおそれがある。また、単電池10に外力が作用したとき、単電池10の変形によって、ケース本体11aおよび蓋11bの間から、電解液が漏れてしまうおそれもある。
本実施例では、単電池10から電解液が漏れたときに、電解液の漏れ(単電池10の異常状態)を検出することができる。以下、電解液の漏れを検出する方法について、図5および図6を用いて、具体的に説明する。
図5および図6では、単電池10から電解液が漏れた状態を示している。図5は、図1に対応した図であり、図5では、バスバー21,22を省略している。また、図6は、図2に対応した図であり、図5に示す矢印D2の方向から電池モジュール1を見たときの図である。
単電池10から電解液が漏れると、電解液は、ホルダ30の外面に沿って移動する。ここで、単電池10から電解液が漏れる箇所は、ホルダ30のうち、側面30aの側に位置している。このため、単電池10から漏れた電解液は、ホルダ30の側面30aに沿って移動する。
電解液は、重力の作用を受けることにより、ホルダ30の外面に沿って下方に移動する。ホルダ本体31は、ホルダ30の外部に露出しているため、ホルダ30の外面に沿って移動する電解液は、ホルダ本体31に接触する。ここで、ホルダ本体31は、導電性材料によって形成されているため、電解液と接触することにより、導電状態となる。すなわち、ホルダ本体31は、電解液を介して、単電池10と電気的に接続されることになる。
電解液が漏れていないとき、絶縁層32によって、ホルダ本体31および単電池10が絶縁状態となっているため、ホルダ本体31は、非導通状態となっている。ホルダ本体31が非導通状態から導通状態に切り替わったとき、センサ100の出力が変化することになる。すなわち、ホルダ本体31が非導通状態であるとき、センサ100を含む回路は、開回路となっているが、ホルダ本体31が導通状態になると、センサ100を含む回路は、閉回路となる。
センサ100として、電圧センサを用いたときには、ホルダ本体31が非導通状態から導通状態に切り替わることに応じて、電圧センサによって電圧が検出されることになる。また、センサ100として、電流センサを用いたときには、ホルダ本体31が非導通状態から導通状態に切り替わることに応じて、電流センサによって電流が検出されることになる。コントローラ110は、センサ100の出力が変化したことを確認することにより、単電池10から電解液が漏れていること(単電池10の異常状態)を判別することができる。
本実施例によれば、単電池10から電解液が漏れても、電解液が他の単電池10に到達する前に、電解液の漏れを検出することができる。図6に示すように、各単電池10の周囲には、ホルダ本体31が位置している。言い換えれば、2つの単電池10の間には、ホルダ本体31が位置している。このため、特定の単電池10から電解液が漏れたとき、電解液は、他の単電池10に到達する前に、ホルダ本体31に接触する。
電解液が他の単電池10に到達する前に、電解液の漏れを検出することにより、他の単電池10が電解液によって短絡してしまうことを抑制できる。単電池10から電解液が漏れると、この単電池10では、電解液によって短絡してしまうおそれがある。また、電解液が他の単電池10に到達すると、他の単電池10でも、電解液によって短絡してしまうおそれがある。
本実施例によれば、特定の単電池10から電解液が漏れたときに、この電解液によって、他の単電池10が短絡してしまう前に、電解液の漏れを検出することができる。すなわち、電解液の漏れを、早期に検出することができる。
特に、本実施例のように、X方向に沿って各単電池10を配置すると、単電池10から漏れた電解液は、下方(Z方向)に向かって移動しやすくなり、電解液をホルダ本体31に素早く接触させることができる。これにより、単電池10の異常状態を早期に検出することができる。
なお、電解液の漏れを検出したときには、電池モジュール1の充放電を行わないようにすることができる。具体的には、コントローラ110は、電池モジュール1および負荷の接続を遮断することができる。これにより、電解液が漏れている単電池10に対して、充放電が継続されてしまうことを防止できる。
本実施例では、各単電池10がX方向に沿って配置されているが、これに限るものではない。具体的には、図1に示すX軸が鉛直方向に相当する軸となるように、電池モジュール1を配置することができる。単電池10を鉛直方向に沿って配置するとき、単電池10の蓋11bは、単電池10の下端部に位置していてもよし、単電池10の上端部に位置していてもよい。この場合であっても、単電池10から漏れた電解液を、ホルダ30の外面に沿って移動させて、ホルダ本体31に到達させることができる。
電解液の漏れを検出するための構造は、図1に示す構造に限るものではない。例えば、図7および図8に示す構造や、図9に示す構造を用いることもできる。図7から図9において、本実施例で説明した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を用いている。
図7は、第1の変形例である電池モジュール1の断面図であり、図1に対応した図である。図8は、図7に示す矢印D3の方向から電池モジュール1を見たときの図である。
図7に示す構造では、ホルダ本体33が、樹脂などの絶縁材料によって形成されている。ホルダ本体33には、単電池10(電池ケース11a)を貫通させる開口部33aが形成されており、開口部33aは、電池モジュール1を構成する単電池10の数だけ設けられている。開口部33aは、電池ケース11aの外周面と接触している。
一方、ホルダ30の側面30aには、導電材料によって形成された導電板34が設けられている。図8に示すように、導電板34は、Y−Z平面内において、各単電池10を囲む位置に形成されている。
図7に示す構造であっても、単電池10から漏れた電解液を、他の単電池10に接触させる前に、導電板34に接触させることができる。ここで、導電板34に対して、図1に示すセンサ100を接続しておけば、導電板34が非導通状態から導通状態に切り替わることに応じて、センサ100の出力を変化させることができる。そして、センサ100の出力に基づいて、単電池10の異常状態(電解液の漏れ)を検出することができる。
図9は、第2の変形例である電池モジュール1の断面図であり、図1に対応した図である。
図9に示す構造では、図1に示す構造と比べて、ホルダ30に対する単電池10の位置が異なっている。図1に示す構造では、ホルダ30の側面30aと、電池ケース11(ケース本体11a)の端面とが、同一の平面内(Y−Z平面内)に位置するように、単電池10がホルダ30に取り付けられている。図9に示す構造では、電池ケース11(ケース本体11a)が、ホルダ30を貫通しており、ホルダ30の側面30aに対して、蓋11bだけでなく、ケース本体11aも突出している。
図9に示す構造によれば、単電池10から電解液が漏れたとき、電解液は、単電池10(電池ケース11)の外面に沿いながら、下方に移動する。ここで、電解液は、ケース本体11aの外周面に沿って移動しながら、ホルダ30の側面30aに到達する。そして、電解液は、ホルダ30の側面30aに沿って移動して、ホルダ本体31に到達する。これにより、ホルダ本体31が非導通状態から導通状態に切り替わり、センサ100の出力に基づいて、単電池10の異常状態(電解液の漏れ)を検出することができる。
上述した実施例では、図2や図8に示すように、Y−Z平面内において、単電池10を囲む位置にホルダ本体31や導電板34が配置されているが、これに限るものではない。具体的には、単電池10から漏れた電解液の移動方向が予め分かっていれば、単電池10に対して、電解液の移動方向にホルダ本体31や導電板34を設けておけばよい。例えば、図1や図7に示す構造では、各単電池10から漏れた電解液が、下方に移動しやすくなっているため、各単電池10よりも下方の位置だけに、ホルダ本体31や導電板34を設けておくことができる。
1:電池モジュール(蓄電装置)、10:単電池(蓄電素子)、11:電池ケース、
11a:ケース本体、11b:蓋、11b1:排出口、11c:弁板、11d:封口板、11d1:ガス通路、12:発電要素、13:ガスケット、21,22:バスバー、
30:ホルダ、31:ホルダ本体、31a:開口部、32:絶縁層、
40:モジュールケース、41:開口部

Claims (7)

  1. 電解液を含み、充放電を行う複数の蓄電素子と、
    所定平面内において、前記複数の蓄電素子を絶縁状態でそれぞれ保持するホルダと、を有し、
    前記ホルダは、前記各蓄電素子に対して、前記各蓄電素子から漏れる電解液の移動方向に位置し、前記ホルダの外部に露出する導電部材を有しており、
    前記導電部材は、前記導電部材の導通状態および非導通状態を検出するセンサと接続されていることを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記導電部材は、前記所定平面内において、前記各蓄電素子を囲んでいることを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記ホルダは、
    前記各蓄電素子を貫通させる開口部と、
    前記開口部および前記蓄電素子の間に配置された絶縁層と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄電装置。
  4. 前記開口部が、前記導電部材に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の蓄電装置。
  5. 前記各蓄電素子の外面が、絶縁材料で被覆されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の蓄電装置。
  6. 前記所定平面は、鉛直方向を含む平面であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の蓄電装置。
  7. 前記蓄電素子は、充放電を行う発電要素および電解液を収容するケースを有し、
    前記ケースは、前記発電要素を組み込むための開口部を備えたケース本体と、前記ケース本体の前記開口部を塞ぐ蓋とを有しており、
    前記ホルダの外面は、前記所定平面内において、前記ケース本体および前記蓋の接続部分と隣り合っていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の蓄電装置。
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