JP2002251734A - 光学的情報記録方法及び装置 - Google Patents

光学的情報記録方法及び装置

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JP2002251734A
JP2002251734A JP2001047439A JP2001047439A JP2002251734A JP 2002251734 A JP2002251734 A JP 2002251734A JP 2001047439 A JP2001047439 A JP 2001047439A JP 2001047439 A JP2001047439 A JP 2001047439A JP 2002251734 A JP2002251734 A JP 2002251734A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体の特性に依存せず、ランニングOP
Cでの記録パワー変更による効果を常に有効なものとし
て記録を行うことができる光学的情報記録方法及び装置
を提供する。 【解決手段】 光ディスク1にレーザ光を照射してその
レーザ光の強弱により反射率の異なる領域を形成するこ
とでマークとスペースの情報を記録するLD部3と、記
録中における光ディスク1からの反射光を受光するPD
部4と、光ディスク1に照射されるレーザ光の光量を変
更するようにLD部3のレーザパワーを設定するコント
ローラ12とを備えた光学的情報記録装置において、コ
ントローラ12は、事前にLD部3による記録中にレー
ザ光の光量を段階的に変化させて記録しつつ、PD部4
によって反射光を取得し、その光量変動に応じて取得し
た反射光の変動が大きい個所の光量を初期記録光量とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、追記または書き換
え可能な光ディスクに光学的に情報を記録する技術に関
し、特に、光ディスクへの記録を行う際に、記録中にそ
の光ディスクからの反射光を受光して適切な光量となる
ように光量制御を行うランニングOPC(Optimu
m Power Control)手法および事前に最
適記録パワーを求めるOPC手法を用いた光学的情報記
録方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】追記または書き換え可能な光ディスク
は、そのメディア面(記録面、記録層)にレーザ光を局
所定に照射して、高反射率であるクリスタル状態の部分
と低反射率であるアモルファス状態の部分との組み合わ
せからなる記録マークおよびスペースを形成することに
より情報の記録がなされる。しかし、記録するレーザ光
のパワーにより記録マークの形状状態が変化するため、
従来においては、記録媒体の特性に適した記録パワーを
求めるために、記録開始の準備として予め所定の領域に
記録パワーを変化させながら試し書きを行い、試し書き
後、その領域中で再生信号の対称性(Asymmetr
y)が最も良好であるエリアを記録したパワーを最適記
録パワーとして求める、といういわゆるOPC法が用い
られている。実際のデータの記録時にはこのようにして
求めた最適記録パワーを維持しながら記録を行う。とこ
ろが、たとえ試し書きによって最適記録パワーを得て、
その最適記録パワーを保ちながらデータを記録するよう
にしていても、半導体レーザの発光出力の温度変化など
により記録媒体に照射されるパワーが最適記録パワーと
異なったり、記録媒体の面内の感度ぱらつき、或いは、
チルトと呼ばれるレーザ照射光に対するディスクの傾き
等により、最適となる記録パワーがデータ記録領域内で
異なったりと、常に最適記録パワーで記録することかで
きない、という問題がある。このような問題に対し、一
般には実際のデータ領域への記録を行う前にディスクの
最内周にあるパワーキャリブレーション領域(PCA)
へパワーを段階的に変えながら試し書きをおこなうOP
Cによって最適なレーザパワーを決定することで対処し
ている。さらには、実際の記録中においても、記録して
いる領域でのメディアの面内感度ばらつきや回転してい
る光ディスクの傾き(チルト)などによりレーザ光によ
るメディア変化の度合いが悪くなる場合がある。これに
対処するために、記録中の反射光を受光してその光量変
動の状態から記録具合いを判断し、発光量を増減するこ
とによりリアルタイムにレーザパワー制御を行い、メデ
ィア面で最適な記録状態とする制御手法であるランニン
グOPCが、とくに色素系の追記型光ディスクに対して
実用化されている。(特開2000−020957公報
参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ランニ
ングOPCによって光ディスクのメディア面で記録状態
を検知することはパワー変動の記録による影響がみられ
ることが前提であり、その感度はメディアの特性により
まちまちであり光ディスクドライブ装置で一意に決める
ことができない。また、CD-RとDVD-Rのように色
素材料や記録密度の違いによって、単一な矩形状パルス
を用いたり、クロック周期で加熱と冷却を繰り返すマル
チパルスを用いてマーク部を形成する記録方式の違いに
よっても、記録する光量の変化に対する反射光の変化の
大小は異なっている。さらに、パワー変化に対して記録
されるメディア変化の度合いが小さい場合、検出誤差や
一時的な傷などのときのみパワーが変更されることにな
り、このような場合の過敏な応答により逆にランニング
OPCによる悪影響があるなどの不具合がある。本発明
は、このような従来技術の不具合を解消するべく創案さ
れたものであり、記録媒体の特性に依存せず、ランニン
グOPCでの記録パワー変更による効果を常に有効なも
のとして記録を行うことができる光学的情報記録方法及
び装置を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、レーザ光を記録媒体に照射
してそのレーザ光の強弱により反射率の異なる領域を形
成することでマークとスペースの情報を記録する記録手
段と、記録中における前記記録媒体からの反射光を受光
する受光手段と、前記記録媒体に照射されるレーザ光の
光量を変更するように前記記録手段のレーザパワーを設
定する出力光量変更手段とを備えた光学的情報記録装置
における光学的情報記録方法であって、事前に前記記録
手段による記録中に前記出力光量変更手段によりレーザ
光の光量を段階的に変化させて記録しつつ、前記受光手
段によって反射光を取得し、その光量変動に応じて取得
した反射光の変動が大きい個所の光量を初期記録光量と
するようにしたことを特徴とする。また、請求項2記載
の発明は、レーザ光を記録媒体に照射してそのレーザ光
の強弱により反射率の異なる領域を形成することでマー
クとスペースの情報を記録する記録手段と、記録中にお
ける前記記録媒体からの反射光を受光する受光手段と、
前記記録媒体に照射されるレーザ光の光量を変更するよ
うに前記記録手段のレーザパワーを設定する出力光量変
更手段と、記録状態が一定となるように前記記録手段の
レーザパワーを調整する記録時最適パワー調整手段と、
記録された領域の反射光量を測定して出力する最適なレ
ーザ光量を決定する最適レーザパワー算出手段とを備え
た光学的情報記録装置における光学的情報記録方法であ
って、事前に前記記録手段による記録中に前記出力光量
変更手段によりレーザ光の光量を段階的に変化させて記
録しつつ、前記受光手段によって反射光を取得するとと
もに、前記最適レーザパワー算出手段によりレーザ光量
の決定を行い、そのレーザ光量が光量変動に応じて取得
した反射光の変動が大きい個所の光量である場合に前記
記録時最適パワー調整手段による制御を実施するように
したことを特徴とする。
【0005】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の光学的情報記録方法において、前記記録時最適パワ
ー調整手段は、前記記録手段のレーザパワーを前記受光
手段により反射光の変動が検出される範囲内に制限して
調整することを特徴とする。また、請求項4記載の発明
は、請求項2記載の光学的情報記録方法において、前記
記録媒体の一部領域において前記記録手段による記録中
に前記出力光量変更手段によりレーザ光の光量を段階的
に変化させて記録しつつ、前記受光手段によって反射光
を取得する制御を前記最適レーザパワー算出手段内で行
うようにしたことを特徴とする。また、請求項5記載の
発明は、レーザ光を記録媒体に照射してそのレーザ光の
強弱により反射率の異なる領域を形成することでマーク
とスペースの情報を記録する記録手段と、記録中におけ
る前記記録媒体からの反射光を受光する受光手段と、前
記記録媒体に照射されるレーザ光の光量を変更するよう
に前記記録手段のレーザパワーを設定する出力光量変更
手段とを備えた光学的情報記録装置において、事前に前
記記録手段による記録中に前記出力光量変更手段により
レーザ光の光量を段階的に変化させて記録しつつ、前記
受光手段によって反射光を取得し、その光量変動に応じ
て取得した反射光の変動が大きい個所の光量を初期記録
光量とするように構成したことを特徴とする。
【0006】また、請求項6記載の発明は、レーザ光を
記録媒体に照射してそのレーザ光の強弱により反射率の
異なる領域を形成することでマークとスペースの情報を
記録する記録手段と、記録中における前記記録媒体から
の反射光を受光する受光手段と、前記記録媒体に照射さ
れるレーザ光の光量を変更するように前記記録手段のレ
ーザパワーを設定する出力光量変更手段と、記録状態が
一定となるように前記記録手段のレーザパワーを調整す
る記録時最適パワー調整手段と、記録された領域の反射
光量を測定して出力する最適なレーザ光量を決定する最
適レーザパワー算出手段とを備えた光学的情報記録装置
において、事前に前記記録手段による記録中に前記出力
光量変更手段によりレーザ光の光量を段階的に変化させ
て記録しつつ、前記受光手段によって反射光を取得する
とともに、前記最適レーザパワー算出手段によりレーザ
光量の決定を行い、そのレーザ光量が光量変動に応じて
取得した反射光の変動が大きい個所の光量である場合に
前記記録時最適パワー調整手段による制御を実施するよ
うに構成したことを特徴とする。また、請求項7記載の
発明は、請求項6記載の光学的情報記録装置において、
前記記録時最適パワー調整手段は、前記記録手段のレー
ザパワーを前記受光手段により反射光の変動が検出され
る範囲内に制限して調整するようになっていることを特
徴とする。また、請求項8記載の発明は、請求項6記載
の光学的情報記録装置において、前記記録媒体の一部領
域において前記記録手段による記録中に前記出力光量変
更手段によりレーザ光の光量を段階的に変化させて記録
しつつ、前記受光手段によって反射光を取得する制御を
前記最適レーザパワー算出手段内で行うように構成した
ことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明の光学的情報記録装置の実施
の形態の一例を示すブロック図である。図1において1
は照射されるレーザ光の強弱により情報が記録される光
ディスク(記録媒体)である。光ディスク1はスピンド
ル駆動部6によって回転されトラックと呼ばれる内周か
ら外周へ向けての記録溝をもつ。ピックアップ部2はレ
ーザ光を光ディスク1に向けて出射し、また同時に反射
光を受光してトラックに追従しながら記録または再生を
行う。ピックアップ部2はさらにレーザ発光するLD
(Laser Diode)部3とそれを発光駆動させ
るLDドライバ部7や、LD部3からのレーザ光が光デ
ィスク1で反射して戻ってきた反射光を受光するPD
(Photo Detector)部4などからなる。
PD部4はその光信号を電気的なRF信号としてアナロ
グ信号処理部10へ渡して処理し、アナログ信号処理部
10はそれをさらにサーボ部9へ送り、その信号情報か
らPU駆動部6に対してピックアップ部2のトラック制
御、フォーカス制御、シーク制御などをおこなう。 ま
たスピンドル駆動部5に対する回転制御を行う。さらに
アナログ信号処理部10は再生時およびマーク記録時に
RF信号をサンプリングする機能を持つ。記録されるデ
ータは、図示しない外部のホストコンピュータからホス
トI/F部8を通じてデジタルデータ処理部11によっ
てデータバッファ部13へ格納され、記録用のデータ形
式(パルス発光パターン)へデータ変換され、アナログ
信号処理部10を介してLDドライバ部7へ送られてL
D部3でレーザ光により記録される。コントローラ部1
2はデジタルデータ処理部11やアナログ信号処理部1
0に対して記録の前後においてデータや信号の処理の切
り替えなどを指示する制御命令を出す。また、コントロ
ーラ部12はデジタルデータ処理部11やアナログ信号
処理部10を始めとした各ブロック部を直接的、間接的
に制御することによって一連の制御動作を実現し、総じ
てはこの光学的情報記録装置全体を統括制御している。
コントローラ部12はその制御手順をプログラムとし
て格納するROMや作業領域としてのRAMなどからな
るメモリ部14との間でデータを送受信することで動作
する。次に、図1のように構成された光学的情報記録装
置の動作について説明する。以下の制御はコントローラ
部12によってなされる。
【0008】[第1の動作例]図2に実際のデータの記
録前に記録中のRF信号感度を調べる事前RFサンプリ
ング制御手順を示す。まず、初期設定として、記録パワ
ーを変更する回数及びその各パワー設定値を決めてお
き、その一つを初期記録パワー値としてLDドライバ7
へ設定しておく(S1)。次に光ディスク1のユーザ記
録領域でない位置、例えば試し書き位置(通常はPCA
領域)へレーザ光が照射されるようピックアップ部2を
移動する(S2)。記録を開始し、同時にRF信号の値
(反射光量)をPD部4からアナログ信号処理部10を
通じて取得する(S3)。S1で規定しておいた記録パ
ワーを変更する回数をすでに終わっていればS6へ進む
(S4)。そうでなければS1で定めておいた別のパワ
ーに変更(S5)してS3にもどり、記録中のRF信号
値の取得を繰り返す。S6ではS2またはS5で設定し
たレーザパワーとS3で取得したRF信号値の集計をお
こなう。ここではサンプル値の変動が大きいレーザパワ
ーの範囲を把握し、またその範囲内のパワーを選択して
実際の記録時のパワーとしてLDドライバ7に設定す
る。S6の前までで試し書き領域においてレーザパワー
を変動させ、それぞれの時のRF信号を取得している。
その結果から、RF信号の変動が大きいレーザパワー範
囲を求め、その範囲内のあるパワーを実際に記録する領
域の初期パワーとして設定する。以上で事前RFサンプ
リング制御手順は終了する。このように事前に段階的に
パワーを変えて記録し、その際の反射光を取得してた結
果から反射光量の感度の高い個所のパワーを実際に記録
するパワーとして設定することで、光ディスクのメディ
ア面の特性などによらず、ランニングOPCでの記録パ
ワー変更による効果を常に有効なものとして記録を行う
ことができる。
【0009】[第2の動作例]第2の動作例では、図2
に示した事前RFサンプリングとともにOPCを実行
し、OPC結果による最適記録パワーがランニングOP
Cで有用であるか否か判断する。まず、図3を用いてO
PC実行時の制御手順を説明する。OPC実行手順で
は、段階的に変えるOPC記録パワーの初期値をLDド
ライバ部7に設定する(S11)。次に試し書き領域へ
ピックアップ部2を移動し(S12)、記録を開始する
(S13)。所定量のデータの記録がおえたら、これま
で所定の回数分のパワー変更が終わったか否か判断する
(S14)。終わっていればS16へ進む。そうでなけ
れば次のOPCパワー設定値をLDドライバ部7に設定
してS13に戻り、記録制御を繰り返す(S15)。S
16では最初の記録位置にレーザ光が照射されるように
ピックアップ部2を戻し(S16)、再生パワーで光デ
ィスク1からの反射光をPD部4からアナログ信号処理
部10を通じてRF信号の値を取得する(S17)。次
に同一パワーで記録した領域の境界を越えたか否か判断
し、そうでなければ越えるまで待ちつづける(S1
8)。ここで領域の境界を越えていないときにS17ま
で戻り、複数のRF信号の値を取得してもよい。同一記
録パワー記録領域の境界を越えたら、S14で記録した
ときと同じOPCパワーの変更と同じ回数のRF信号値
取得が完了したか否か判断し(S19)、完了していれ
ばS20へ進む。そうでなければS17へ戻る。S20
ではS17で取得したRF信号値から最適な記録パワー
を算出し(S20)、OPCを終了する。このときの最
適パワーの算出法は一般にはモジュレーション法であっ
たり、またβ法であったりするがここではその手法は問
わない。モジュレーション法は、RF信号の最大振幅
(Ip−p)と最大値(Imax)との比(M=I
p−p/Imax)がある目標値(例えば0.65)と
なる時の記録パワーを最適パワーとして決定する手法で
ある。β法は、アシンメトリβがAC結合後のRF信号
の正側のピークレベルX、負側のピークレベルX
用いてβ=(X+X)/(X−X)として算出
され、それがそのメディアで規定された値となる時の記
録パワーを最適パワーとして決定する手法である。
【0010】図4にOPC結果による最適記録パワーが
ランニングOPCで有用であるか否か判断する制御手順
を示す。図3の手順でOPCを実行して最適記録パワー
を求め(S21)、さらに図2で説明した事前RFサン
プリング制御を行って記録パワー変動による記録時での
反射光変化の感度を取得する(S22)。次にS21の
OPCによって求めた最適パワーがS22によって把握
したRF信号の感度内であるかどうかを調べる(S2
3)。感度範囲になければランニングOPCが無効と判
断して、以降の実際の記録時にはランニングOPC制御
を行わないようにする(S25)。また、感度範囲内で
あればランニングOPCが有効と判断して、以降の実際
の記録時にはランニングOPC制御を実施することを決
定する。S21のOPCで決定した最適パワーの周辺で
パワーを変動させるランニングOPCをおこなったとし
て、効果があるかどうかを前もって考慮し、実際の記録
においてランニングOPCを実施するどうかを決定す
る。S23ではOPC最適パワーがS22で求めたRF
信号の変動が大きいレーザパワーの範囲に入っているか
どうかでその判断をしている。S24、S25によって
本制御は終了する。このように、事前に段階的にパワー
を変えて記録し、その記録時での反射光量の感度が良い
かどうかを記録前に把握しておくことで、OPCによる
そのメディアに対する記録状態の良い記録パワーにおい
てランニングOPCが有効かどうか否か判断することが
できる。図4のS23でOPCによる最適記録パワーが
RF感度範囲内であるとして、S24でランニングOP
Cを有効とした場合、さらにランニングOPCの記録パ
ワー変動をそのRF感度範囲内のパワーとすることが望
ましい。このように事前に段階的にパワーを変えて記録
し、その際の反射光を取得した結果から記録時での反射
光量の感度が良いかどうかを記録前に把握しておき、さ
らにその感度の良い範囲でランニングOPCによる記録
パワーの変更を制限することで、ランニングOPCが有
効に動作することを保証することができる。
【0011】[第3の動作例]第2の動作例では、OP
Cを実行した後、OPC結果による最適記録パワーがラ
ンニングOPCで有用であるか否か判断しているが、O
PCを実行すると同時に記録中のRF信号感度を調べる
ようにしてもよい。この場合の制御手順を図5に示す。
図5ではまず、段階的に変えるOPC記録パワーの初期
値をLDドライバ部7に設定する(S41)。次に試し
書き領域へピックアップ部2を移動し(S42)、記録
を開始する(S43)。記録開始後すぐにマーク記録の
反射光によるRF信号のサンプリングを行い、値を取得
する(S44)。所定データ量を記録し終えているかを
確認し(S45)、終えたらOPCパワー変更の回数分
が終わったか否か判断する(S46)。終わっていれば
S48へ進む。そうでなければ次のOPCパワー設定値
をLDドライバ部7に設定し(S47)、S43に戻り
記録制御を繰り返す。S48では再び最初の記録位置に
レーザ光が照射されるようにピックアップ部2を戻し
(S48)、再生パワーで光ディスク1からの反射光を
PD部4からアナログ信号処理部10を通じてRF信号
の値を取得する(S49)。次に同一のパワーで記録し
た領域の境界を越えたか否か判断し(S50)、そうで
なければ越えるまで待つ。ここで了解の境界を越えてい
ないときにS49までもどり、複数のRF信号の値を取
得してもよい。境界を越えていればOPCのパワー変更
の回数のRF信号値を取得したか否か判断し、取得が完
了していればS52に進み、そうでなければS49へ戻
り、RF信号の値の取得を繰り返す。S52ではS51
で取得したRF信号値から最適な記録パワーを算出し、
そのパワーがRF信号の感度が良好な範囲かどうかでラ
ンニングOPCを実行するかどうかを決定する。
【0012】S51の結果から最適な記録パワーを算出
するのは従来のOPC手法によるものである。そのOP
Cによる最適パワーがS44で取得した結果から記録中
のRF信号の変動の大きい範囲に入っていればランニン
グOPCを実施する。そうでなければ実施しないという
決定をするのである。このように、OPCと同時に記録
中のRF信号感度を調べるRFサンプリング制御を実施
することで、記録パワー変更を一度で行うことができ、
また利用する試し書き領域を少なくすることができる。
上述したように、本発明によれば、メディア面で記録状
態を検知できる記録パワー変化の範囲を判断することで
メディアの特性である色素材料の感度の違いや、単一な
矩形状パルスやマルチパルスなどの記録方式の違いによ
ってもランニングOPCを効果的に実施できる。さらに
は検出誤差や一時的な傷などのための過敏応答による悪
影響を抑えることができる。
【0013】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1記載
の光学的情報記録方法によれば、事前に段階的にパワー
を変えて記録し、その際の反射光を取得した結果から反
射光量の感度の高い個所のパワーを実際に記録するパワ
ーとして設定することで、記録媒体の特性に依存せず、
ランニングOPCでの記録パワー変更による効果を常に
有効なものとして記録を行うことができる。また、請求
項2記載の光学的情報記録方法によれば、事前に段階的
にパワーを変えて記録し、その記録時での反射光量の感
度が良いかどうかを記録前に把握しておくことで、OP
Cによるそのメディアに対する記録状態の良い記録パワ
ーにおいてランニングOPCが有効かどうか否かを判断
することができる。また、請求項3記載の光学的情報記
録方法によれば、事前に段階的にパワーを変えて記録
し、その際の反射光を取得した結果から記録時での反射
光量の感度が良いかどうかを記録前に把握しておき、さ
らにその感度の良い範囲でランニングOPCによる記録
パワーの変更を制限することで、ランニングOPCが有
効に動作することを保証することができる。また、請求
項4記載の光学的情報記録方法によれば、事前に段階的
にパワーを変えて記録し、その際の反射光を取得した結
果から記録時での反射光量の感度が良いかどうかをOP
Cの記録中に行うことで実際のユーザデータの記録を行
うまでの時間短縮や利用する試し書きの領域を小さくす
ることができる。
【0014】また、請求項5記載の光学的情報記録装置
によれば、事前に段階的にパワーを変えて記録し、その
際の反射光を取得した結果から反射光量の感度の高い個
所のパワーを実際に記録するパワーとして設定すること
で、記録媒体の特性に依存せず、ランニングOPCでの
記録パワー変更による効果を常に有効なものとして記録
を行うことができる。また、請求項6記載の光学的情報
記録装置によれば、事前に段階的にパワーを変えて記録
し、その記録時での反射光量の感度が良いかどうかを記
録前に把握しておくことで、OPCによるそのメディア
に対する記録状態の良い記録パワーにおいてランニング
OPCが有効かどうか否かを判断することができる。ま
た、請求項7記載の光学的情報記録装置によれば、事前
に段階的にパワーを変えて記録し、その際の反射光を取
得した結果から記録時での反射光量の感度が良いかどう
かを記録前に把握しておき、さらにその感度の良い範囲
でランニングOPCによる記録パワーの変更を制限する
ことで、ランニングOPCが有効に動作することを保証
することができる。また、請求項8記載の光学的情報記
録装置によれば、事前に段階的にパワーを変えて記録
し、その際の反射光を取得した結果から記録時での反射
光量の感度が良いかどうかをOPCの記録中に行うこと
で実際のユーザデータの記録を行うまでの時間短縮や利
用する試し書きの領域を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学的情報記録装置の実施の形態の一
例を示すブロック図である。
【図2】実際のデータの記録前に記録中のRF信号感度
を調べる事前RFサンプリング制御手順を示すフローチ
ャートである。
【図3】OPC実行時の制御手順を示すフローチャート
である。
【図4】OPC結果による最適記録パワーがランニング
OPCで有用であるか否か判断する際の制御手順を示す
フローチャートである。
【図5】OPC実行と同時に記録中のRF信号感度を調
べる場合の制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:光ディスク(記録媒体) 2:ピックアップ部 3:LD部 4:PD部 5:スピンドル駆動部 6:PU駆動部 7:LDドライバ部 8:ホストI/F部 9:サーボ部 10:アナログ信号処理部 11:デジタルデータ処理部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を記録媒体に照射してそのレー
    ザ光の強弱により反射率の異なる領域を形成することで
    マークとスペースの情報を記録する記録手段と、記録中
    における前記記録媒体からの反射光を受光する受光手段
    と、前記記録媒体に照射されるレーザ光の光量を変更す
    るように前記記録手段のレーザパワーを設定する出力光
    量変更手段とを備えた光学的情報記録装置における光学
    的情報記録方法であって、 事前に前記記録手段による記録中に前記出力光量変更手
    段によりレーザ光の光量を段階的に変化させて記録しつ
    つ、前記受光手段によって反射光を取得し、その光量変
    動に応じて取得した反射光の変動が大きい個所の光量を
    初期記録光量とするようにしたことを特徴とする光学的
    情報記録方法。
  2. 【請求項2】 レーザ光を記録媒体に照射してそのレー
    ザ光の強弱により反射率の異なる領域を形成することで
    マークとスペースの情報を記録する記録手段と、記録中
    における前記記録媒体からの反射光を受光する受光手段
    と、前記記録媒体に照射されるレーザ光の光量を変更す
    るように前記記録手段のレーザパワーを設定する出力光
    量変更手段と、記録状態が一定となるように前記記録手
    段のレーザパワーを調整する記録時最適パワー調整手段
    と、記録された領域の反射光量を測定して出力する最適
    なレーザ光量を決定する最適レーザパワー算出手段とを
    備えた光学的情報記録装置における光学的情報記録方法
    であって、 事前に前記記録手段による記録中に前記出力光量変更手
    段によりレーザ光の光量を段階的に変化させて記録しつ
    つ、前記受光手段によって反射光を取得するとともに、
    前記最適レーザパワー算出手段によりレーザ光量の決定
    を行い、そのレーザ光量が光量変動に応じて取得した反
    射光の変動が大きい個所の光量である場合に前記記録時
    最適パワー調整手段による制御を実施するようにしたこ
    とを特徴とする光学的情報記録方法。
  3. 【請求項3】 前記記録時最適パワー調整手段は、前記
    記録手段のレーザパワーを前記受光手段により反射光の
    変動が検出される範囲内に制限して調整することを特徴
    とする請求項2記載の光学的情報記録方法。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体の一部領域において前記記
    録手段による記録中に前記出力光量変更手段によりレー
    ザ光の光量を段階的に変化させて記録しつつ、前記受光
    手段によって反射光を取得する制御を前記最適レーザパ
    ワー算出手段内で行うようにしたことを特徴とする請求
    項2記載の光学的情報記録方法。
  5. 【請求項5】 レーザ光を記録媒体に照射してそのレー
    ザ光の強弱により反射率の異なる領域を形成することで
    マークとスペースの情報を記録する記録手段と、記録中
    における前記記録媒体からの反射光を受光する受光手段
    と、前記記録媒体に照射されるレーザ光の光量を変更す
    るように前記記録手段のレーザパワーを設定する出力光
    量変更手段とを備えた光学的情報記録装置において、 事前に前記記録手段による記録中に前記出力光量変更手
    段によりレーザ光の光量を段階的に変化させて記録しつ
    つ、前記受光手段によって反射光を取得し、その光量変
    動に応じて取得した反射光の変動が大きい個所の光量を
    初期記録光量とするように構成したことを特徴とする光
    学的情報記録装置。
  6. 【請求項6】 レーザ光を記録媒体に照射してそのレー
    ザ光の強弱により反射率の異なる領域を形成することで
    マークとスペースの情報を記録する記録手段と、記録中
    における前記記録媒体からの反射光を受光する受光手段
    と、前記記録媒体に照射されるレーザ光の光量を変更す
    るように前記記録手段のレーザパワーを設定する出力光
    量変更手段と、記録状態が一定となるように前記記録手
    段のレーザパワーを調整する記録時最適パワー調整手段
    と、記録された領域の反射光量を測定して出力する最適
    なレーザ光量を決定する最適レーザパワー算出手段とを
    備えた光学的情報記録装置において、事前に前記記録手
    段による記録中に前記出力光量変更手段によりレーザ光
    の光量を段階的に変化させて記録しつつ、前記受光手段
    によって反射光を取得するとともに、前記最適レーザパ
    ワー算出手段によりレーザ光量の決定を行い、そのレー
    ザ光量が光量変動に応じて取得した反射光の変動が大き
    い個所の光量である場合に前記記録時最適パワー調整手
    段による制御を実施するように構成したことを特徴とす
    る光学的情報記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録時最適パワー調整手段は、前記
    記録手段のレーザパワーを前記受光手段により反射光の
    変動が検出される範囲内に制限して調整することを特徴
    とする請求項6記載の光学的情報記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録媒体の一部領域において前記記
    録手段による記録中に前記出力光量変更手段によりレー
    ザ光の光量を段階的に変化させて記録しつつ、前記受光
    手段によって反射光を取得する制御を前記最適レーザパ
    ワー算出手段内で行うように構成したことを特徴とする
    請求項6記載の光学的情報記録装置。
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