JP4896229B2 - 光ディスク記録装置、及び方法、並びにコンピュータプログラム - Google Patents

光ディスク記録装置、及び方法、並びにコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、例えばDVDレコーダ等の情報記録装置及び方法、並びにコンピュータをこのような情報記録装置として機能させるコンピュータプログラムの技術分野に属する。
例えば、光ディスク等の情報記録媒体を記録する情報記録再生装置においては、光ディスクの種類、情報記録再生装置の種類及び記録速度等に応じて、OPC(Optimum Power Calibration)処理により、記録パワーにおける最適パワーが設定される。即ち、記録パワーのキャリブレーション(較正)が行われる。これにより、光ディスクにおける情報記録面の特性のばらつき等に対応した適切な記録動作を実現できる。例えば、光ディスクが装填されて書き込みのコマンドが入力されると、順次段階的に光強度が切り換えられてOPC用のデータがOPCエリアに記録され、いわゆる試し書きの処理が実行される。その後、このようにして記録されたOPC用のデータが再生され、この再生結果が所定の評価基準により判定されて、記録パワーの較正値(例えば、最適記録パワー)が求められる。
また、実際の記録動作と同時に行うOPC(所謂、ランニングOPC)によっても、記録用レーザ光に係る最適記録パワーを設定することができる。
特許第3159454号公報
しかしながら、上述のOPCでは、最適な記録パワーを求めるための較正処理において、変化する記録パワーの上限値が固定値であるため、用いられる記録用メディアによっては、プッシュプル信号の検出可能限界を超過する過多の記録パワーで記録を行い、システムの動作に支障をきたしかねないという技術的な問題点をも有している。更には、初期値として比較的大きな記録パワーから記録を行い、順次記録パワーを小さく変化させて較正を行う形式の装置では、記録パワーの上限値に限らず、初期値としての記録パワーがそもそもプッシュプル信号の検出可能限界を超えてしまう可能性もあった。
本発明は、例えば上述した従来の問題点に鑑みなされたものであり、例えば光ディスク等の情報記録媒体にデータを記録する場合の最適なパワーを好適に決定することを可能とならしめる情報記録装置及び方法、並びにコンピュータをこのような情報記録装置として機能させるコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
本発明の情報記録装置は、上記の課題を解決するために、パワーの調整が可能な記録用レーザ光を情報記録媒体に照射し、情報を該情報記録媒体に記録する記録手段と、前記情報記録媒体に、段階的に前記パワーを調整した前記記録用レーザ光を照射して較正用データを記録するように前記記録手段を制御する制御手段と、前記制御手段の制御により照射される前記記録用レーザ光の前記情報記録媒体からの戻り光を検出する検出手段と、前記検出手段が検出した前記戻り光の光量が所定の範囲を超えた場合、前記制御手段の制御による前記記録用レーザ光の照射を終了する終了手段と、前記終了手段の制御により前記記録用レーザ光の照射が終了した後、前記較正用データを読み取ることで得られる再生信号に基づいて、前記情報を記録する際の最適なパワーを決定する決定手段とを備える。
本発明の情報記録方法は、上記の課題を解決するために、パワーの調整が可能な記録用レーザ光を情報記録媒体に照射し、情報を該情報記録媒体に記録する記録工程と、前記情報記録媒体に、段階的にパワーを調整した前記記録用レーザ光を照射して較正用データを記録するように前記記録工程を制御する制御工程と、前記制御工程の制御により照射される前記記録用レーザ光の前記情報記録媒体からの戻り光を検出する検出工程と、前記検出工程が検出した前記戻り光の光量が所定の範囲を超えた場合、前記制御工程の制御による前記記録用レーザ光の照射を終了する終了工程と、前記終了工程の制御により前記記録用レーザ光の照射が終了した後、前記較正用データを読み取ることで得られる再生信号に基づいて、前記情報を記録する際の最適なパワーを決定する決定工程とを備える。
本発明のコンピュータプログラムは、上記の課題を解決するために、コンピュータを、パワーの調整が可能な記録用レーザ光を情報記録媒体に照射し、情報を該情報記録媒体に記録する記録手段と、前記情報記録媒体に、段階的にパワーを調整した前記記録用レーザ光を照射して較正用データを記録するように前記記録手段を制御する制御手段と、前記制御手段の制御により照射される前記記録用レーザ光の前記情報記録媒体からの戻り光を検出する検出手段と、前記検出手段が検出した前記戻り光の光量が所定の範囲を超えた場合、前記制御手段の制御による前記記録用レーザ光の照射を終了する終了手段と、前記終了手段の制御により前記記録用レーザ光の照射が終了した後、前記較正用データを読み取ることで得られる再生信号に基づいて、前記情報を記録する際の最適なパワーを決定する決定手段として機能させる。
本発明の情報記録装置に係る実施例における基本構成を概念的に示すブロック図である。 本発明の情報記録装置に係る動作例における全体の流れを示すフローチャートである。 本発明の情報記録装置に係る戻り光検出回路の第1回路例における基本構成を概念的に示すブロック図である。 本発明の情報記録装置に係る戻り光検出回路の第2回路例における基本構成を概念的に示すブロック図である。 本発明の情報記録装置に係る戻り光検出回路の第1回路例における戻り光の差分とプッシュプル信号レベルとの関係を示すグラフ図の例である。 本発明の情報記録装置に係る戻り光検出回路の第2回路例における戻り光とプッシュプル信号レベルとの関係を示すグラフ図の例である。 本発明の情報記録装置に係る実施例における情報記録媒体上に較正用データを記録したことを判別するデータ記録領域の構成を示す概念図である。
符号の説明
101 スピンドルモータ
102 光ピックアップ
103 制御部
104 メモリ
105 情報記録部
106 信号調整部
107 戻り光検出部
108 情報再生部
109 記録品質判定部
201 レーザドライバ
202 記録パルス発生回路
203 S/H回路A
204 S/H回路B
205 差分回路
206 SUM信号
207 戻り光出力部
208 S/H回路
209 比較回路
301 OPCエリア
302a,b 単位OPCエリア
303 較正用エリア
304a,b 判定用エリア
以下、発明を実施するための最良の形態としての本発明の実施形態に係る情報記録装置及び方法、並びにコンピュータプログラムについて順に説明する。
本発明の情報記録装置に係る実施形態は、パワーの調整が可能な記録用レーザ光を情報記録媒体に照射し、情報を該情報記録媒体に記録する記録手段と、前記情報記録媒体に、段階的に前記パワーを調整した前記記録用レーザ光を照射して較正用データを記録するように前記記録手段を制御する制御手段と、前記制御手段の制御により照射される前記記録用レーザ光の前記情報記録媒体からの戻り光を検出する検出手段と、前記検出手段が検出した前記戻り光の光量が所定の範囲を超えた場合、前記制御手段の制御による前記記録用レーザ光の照射を終了する終了手段と、前記終了手段の制御により前記記録用レーザ光の照射が終了した後、前記較正用データを読み取ることで得られる再生信号に基づいて、前記情報を記録する際の最適なパワーを決定する決定手段とを備える。
本発明の情報記録装置に係る実施形態によれば、例えば映像情報や音楽情報等或いはコンピュータ用のデータ情報等を含んでなる各種コンテンツ情報を記録することが可能である。
本実施形態では特に、情報記録装置が記録用レーザ光を情報記録媒体に照射して情報を記録する際に、制御手段は、段階的にパワーを変えたレーザ光を照射して較正用データを記録する。該較正用データの記録と同時に、検出手段が、照射されるレーザ光の戻り光を検出する。更に、検出手段において検出された戻り光が所定の範囲を超えた場合、終了手段は、制御手段による較正用データ記録のための記録用レーザ光の照射を終了する。そして、該較正用データの記録を行ったエリアに読み取り用のレーザ光を照射することで検出される再生信号から得られるジッタや変調度などの記録品質に基づいて、決定手段が情報を記録する際のレーザ光の最適なパワーを決定する。
ここに「較正用データ」とは、情報を記録する際の最適なパワーを決定するために記録される試し書き用のデータを指す。また、「最適なパワー」とは、例えば情報を記録するために最も適している、或いは概ね適している記録用レーザ光のパワーを指す。
以上の結果、本発明の情報記録装置に係る実施形態によれば、記録用レーザ光の最適なパワーを決定するに際し(具体的には、例えば、OPCに際し)、記録用レーザ光を照射すると同時に、反射された戻り光を検出し、検出結果に基づいて較正用データの記録を終了するか否かが決定される。すなわち、段階的に記録用レーザ光のパワーを変化させながら較正用データを記録するにあたり、戻り光の光量が所定の範囲を超えた場合に較正用データの記録を終了しているため、後に詳述するように、記録された較正用データのプッシュプル信号が、不適切なレベルに達する前に較正用データの記録を終了することが出来る。このことから、不適切な記録パワーでの記録を行うことで記録装置に余計な負荷をかけることなく、またその分の工程を省略することで、安全且つ迅速に最適なパワーの決定が行える。結果、より好適なパワーにて情報を記録することができ、例えば記録エラーや該情報の再生時における再生エラーを減らすことが可能となる。
本実施形態の一の態様では、前記戻り光の光量が所定の範囲を超える場合とは、前記検出手段により検出される前記戻り光から推測されるプッシュプル信号が、当該プッシュプル信号の読取限界レベルを超過する場合である。
ここに「プッシュプル信号」とは、例えば光ディスクなどの情報記録媒体に対し、再生時は、記録マーク等により反射回折された戻り光量に応じて生成される。プッシュプル信号を検出することによって、トラッキング制御等が可能となり、その結果、前記情報記録媒体に記録された情報を読み取ることが可能となる。プッシュプル信号の強度レベルは、未記録の状態が一番高く、データを記録することで低下する。プッシュプル信号の読取限界レベルとは、記録パワーを上げることで、プッシュプル信号が小さくなりすぎてしまうことに起因してトラッキング制御が不安定になり、その結果、情報記録媒体に記録された情報の読み取りが困難又は不可能となるプッシュプル信号の強度レベルを指す。
上述の通り、再生時のプッシュプル信号は記録マークの状態に依存し、この記録マークは生成時の記録パワーに依存する。また、記録時の戻り光は記録パワー、および記録パワーにより生成される記録マークに依存する。従って、記録時の戻り光の光量と再生時のプッシュプル信号の強度レベルには相関関係がある。
ここで、予め再生時のプッシュプル信号の読取限界レベルを設定しておけば、情報記録媒体の記録時の戻り光の光量の許容量が決定され、決定された戻り光の光量が得られる範囲で記録用レーザ光のパワーを変化させながら較正用データを記録することができる。
結果、この態様における情報記録媒体に較正用データの記録をするにあたって、プッシュプル信号が情報記録装置の動作に支障をきたさないレベルで較正用データの記録を行うことができる。
本実施形態の一の態様では、前記情報記録媒体は、前記情報を記録することにより反射率が増加する。
この態様によれば、本実施形態に係る情報記録媒体は、情報を記録することで反射率が増加し、照射される記録用レーザ光の光量に対して反射される戻り光の光量が増加する。
また、この情報記録装置の態様として、前記制御手段は、前記パワーを段階的に調整する際に、一のパワーの前記記録用レーザ光で前記較正用データを記録した後、前記一のパワー以上の他のパワーの前記記録用レーザ光で前記較正用データを記録するように前記記録手段を制御するよう構成してもよい。
このように構成すれば、低パワー側から記録用レーザ光量を調整していくことで、該調整の過程でプッシュプル信号の読取限界レベルを検出することが出来る。結果、最初からプッシュプル信号の読取限界レベルを超過するような高パワーでの照射により、プッシュプル信号検出の不備がトラッキング動作に支障を与えるという事態を避けることが出来る。
また、該プッシュプル信号の読取限界レベルを検出した時点で較正用データの記録を終了することで、情報の記録に適しない不要なパワー域における較正用データの記録を行う必要がない。このため、最適なパワーを決定するための較正用データを記録する工程を短縮することが可能となる。
更に、前記制御手段は、前記較正用データの記録を終了した後に、前記較正用データを記録した領域に隣接する前記情報記録媒体上の領域に、前記較正用データの記録を終了する直前のパワー以下のパワーで前記記録用レーザ光を再度照射してもよい。
このように構成すれば、較正用データを記録した領域に隣接する領域に、較正用データを記録したことを判別するデータ記録領域を作成でき、未だ較正用データの記録されていない領域の検出が容易になる。特に、パワーが順次増加するように較正用データを記録している場合には、最初に最も低いパワーで較正用データが記録されるため、該較正用データが記録された領域と該領域に隣接する未だデータが記録されていない領域との判断が困難になりかねない。このため、較正用データの記録を終了する直前のパワー(つまり、最も高いパワー)以下のパワーで、最初に較正用データが記録された領域に隣接するように記録することで、較正用データが記録された領域の端部を明確に識別することができる。この較正用データが記録された領域を識別するためのデータの記録は、最後に較正用データを記録した際のパワー以下であって且つ検出可能な振幅を実現できるパワーであればよく、また、同一パワーのみの記録だけでなく、複数のパワーで記録を行っても構わない。
本実施形態の他の態様では、前記情報記録装置は、前記決定手段において決定された前記最適なパワーの前記記録用レーザ光で記録された前記情報の記録品質が許容レベルにあるか否かを判定する判定手段と、前記記録品質が許容レベルにないと判定された場合に、前記記録用レーザ光の記録パルスの調整を行う修正手段とを更に備える。
この態様によれば、記録用レーザ光が決定された最適なパワーで情報を記録するにあたって、該情報の記録品質が許容レベルにない場合、記録パルスの調整を行うことによって、情報の記録品質の補正を行う。
ここに「記録パルスの調整」とは、パルス列から成る情報の記録に際して、該パルスのパルス幅或いはパルス強度の一方若しくは双方を調整することである。記録用レーザ光が情報を記録する際に、記録用レーザ光の照射によって形成される情報記録媒体上のピットの形状は、記録用レーザ光のパワーのみならず該情報記録媒体の反射率や感度によっても影響を受ける。本実施形態においては、記録用レーザ光の最適なパワーを決定した後に、記録パルスの調整をも行うことによって、記録品質を好適に保つことが出来る。
或いは、この前記情報記録装置が修正手段を備えた態様では、前記制御手段は、前記修正手段において前記記録用レーザ光の記録パルスの調整を行った後、再度前記較正用データの記録を行うように前記記録手段を制御する。
このように構成すれば、記録用レーザの記録パルスの調整を行うことによって、情報を記録するにあたっての最適なパワーが変化した場合にも、再度較正用データの記録を行うことで、変化後の最適なパワーを決定することが出来る。
本実施形態の他の態様では、前記検出手段は、前記戻り光を検出するにあたり、前記記録用レーザ光の記録パルスの前端部及び後端部に相当する前記戻り光の光量の差分を検出する。
この態様によれば、検出手段は、記録用レーザ光の記録パルスの前端部に相当する部分の戻り光量と後端部に相当する部分の戻り光量との差分を検出し、該差分を記録用レーザ光の情報記録媒体からの戻り光の光量として検出する。
本実施形態の他の態様では、前記検出手段は、前記戻り光を検出するにあたり、前記記録用レーザ光の記録パルスの後端部に相当する前記戻り光の光量と、前記記録用レーザ光のパワーとの比を検出する。
この態様によれば、検出手段は、記録用レーザ光の記録パルスの後端部に相当する部分の戻り光量を、記録用レーザ光の情報記録媒体からの戻り光の光量として検出する。
本発明の情報記録方法に係る実施形態は、パワーの調整が可能な記録用レーザ光を情報記録媒体に照射し、情報を該情報記録媒体に記録する記録工程と、前記情報記録媒体に、段階的に前記パワーを調整した前記記録用レーザ光を照射して較正用データを記録するように前記記録工程を制御する制御工程と、前記制御工程の制御により照射される前記記録用レーザ光の前記情報記録媒体からの戻り光を検出する検出工程と、前記検出工程が検出した前記戻り光の光量が所定の範囲を超えた場合、前記制御工程の制御による前記記録用レーザ光の照射を終了する終了工程と、前記終了工程の制御により前記記録用レーザ光の照射が終了した後、前記較正用データを読み取ることで得られる再生信号に基づいて、前記情報を記録する際の最適なパワーを決定する決定工程とを備える。
本発明の情報記録方法に係る実施形態によれば、上述した本発明の情報記録装置に係る実施形態と同様の各種利益を享受することができる。
尚、本発明の情報記録方法に係る実施形態においても、上述した本発明の情報記録装置に係る実施形態における各種態様と同様の各種態様を採ることが可能である。
本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態は、コンピュータを、パワーの調整が可能な記録用レーザ光を情報記録媒体に照射し、情報を該情報記録媒体に記録する記録手段と、前記情報記録媒体に、段階的に前記パワーを調整した前記記録用レーザ光を照射して較正用データを記録するように前記記録手段を制御する制御手段と、前記制御手段の制御により照射される前記記録用レーザ光の前記情報記録媒体からの戻り光を検出する検出手段と、前記検出手段が検出した前記戻り光の光量が所定の範囲を超えた場合、前記制御手段の制御による前記記録用レーザ光の照射を終了する終了手段と、前記終了手段の制御により前記記録用レーザ光の照射が終了した後、前記較正用データを読み取ることで得られる再生信号に基づいて、前記情報を記録する際の最適なパワーを決定する決定手段として機能させる。
本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態によれば、当該コンピュータプログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、通信手段を介してコンピュータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明の情報記録装置に係る実施形態を比較的簡単に実現できる。
尚、上述した本発明の情報記録装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
本実施形態のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施例から更に明らかにされる。
以上説明したように、本発明の情報記録装置に係る実施形態によれば、記録手段と、制御手段と、検出手段と、終了手段と、決定手段とを備える。本発明の情報記録方法に係る実施形態は、記録工程と、制御工程と、検出工程と、終了工程と、決定工程とを備える。本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態によれば、コンピュータを、記録手段と、制御手段と、検出手段と、終了手段と、決定手段として機能させる。従って、例えば光ディスク等の情報記録媒体にデータを記録する場合の最適なパワーを好適に決定することを可能とならしめる情報記録装置及び方法、並びにコンピュータをこのような情報記録装置として機能させるコンピュータプログラムを提供することが可能となる。
(構成例)
本発明の実施例における情報記録装置の構成例を、図1を参照して説明する。尚、図中の同一構成要素には同一の符号を付与するものとする。ここに図1は、本実施例に係る情報記録装置の基本構成を概念的に示すブロック図である。
図1に示すように、本実施例に係る情報記録装置1は、スピンドルモータ101、光ピックアップ102、制御部103、メモリ104、情報記録部105、信号調整部106、戻り光検出部107、情報再生部108及び記録品質判定部109を備えて構成されている。
光ピックアップ102は、本発明の構成例における「記録手段」の一具体例であって、光ディスク100への記録又は再生を行うもので、半導体レーザ装置、各種レンズ、アクチュエータ等から構成される。より詳細には、光ピックアップ102は、光ディスク100に対してレーザ光Lを、再生時には読み取り光として第1のパワーで照射し、得られた再生信号が情報再生部108に渡され、データの再生が行われる。他方、記録時には書き込み光として第2のパワーで且つ変調させながら照射する。このようなレーザ光Lのパワー調整は、後述する「制御手段」の一例たる信号調整部106の制御の下に行われる。より具体的には、所定のパルスストラテジに規定される駆動パルスにより半導体レーザ装置が駆動されることで、所定のパワーのレーザ光Lが照射される。
スピンドルモータ101は、図示しないサーボ回路等によりスピンドルサーボを受けつつ所定の速度で光ディスク100を回転させるように構成されている。また、光ピックアップ102は、図示しないサーボ回路等により光ディスク100の半径方向等に移動できるように構成されている。結果、光ディスク100の所望の記録位置にレーザ光Lが照射されることで各種データを記録することが可能となる。
信号記録部105は、本発明の構成例における「制御手段」の一例であって、後述のOPC処理時には、OPCパターン等の較正用データの記録及び再生処理により最適なレーザ光量の検出が行えるように、光ピックアップ102内に設けられた半導体レーザを駆動する。その後、データ記録時には、OPC処理により検出された最適なパワーで、光ピックアップ102の半導体レーザを駆動するように構成されている。このデータ記録時には、最適なパワーは、記録データに応じて変調される。
信号調整部106は、後述する記録動作前のOPC処理における較正用データの記録時に、較正用データを示す信号を、情報記録部105に対して出力するように構成されている。情報記録部105は該較正用データを示す記録信号を光ピックアップ102に渡して、較正用データの記録が行われる。
較正用データの記録に際して、光ピックアップ102が検出した記録用レーザ光Lの戻り光は戻り光検出部107に渡され、該戻り光の光量の解析が行われる。較正用データの記録後には、光ピックアップ102は光ディスク100に読取用のレーザ光Lを照射し、反射回折された戻り光が情報再生部108に渡され、較正用データの再生が行われる。ここで、再生信号に含まれるジッタなどから、データ記録用の最適な光量が決定される。
最適なパワーが決定された後に、後に詳述する記録補償工程が行われるように構成することもできる。該記録補償工程においては、決定された最適なパワーでデータを記録した後、該記録されたデータの再生が行われ、再生信号を判定することで記録用レーザ光Lのパワー以外の要素である、パルスストラテジの調整が行われる。具体的には、情報再生部108に渡された再生信号に含まれるジッタ量などの記録品質が許容可能なレベルであるか否かの判定を記録品質判定部109が行い、許容レベル以下と判定された場合、信号調整部106において、記録データのパルスストラテジが調整される。
尚、図1に示す情報記録装置1においては、本発明に係る実施形態の特徴をより分かりやすく説明するために、本構成例において必要となる構成要件を抜き出して図示している。このため、上述した構成以外の構成要件を備えていても構わない。
(動作例)
次に、以上のように構成された情報記録装置のOPC処理上の動作の詳細について図2のフローチャートを参照して、説明する。
スピンドルモータ101上に光ディスク100が装填されると、制御部103の制御下で、光ピックアップ102によりシーク動作が行われ、光ディスク100への記録処理に必要な各種管理用データが取得される。この管理用データに基づいて、制御部103の制御により、例えば外部入力機器等からの指示に応じて、情報記録部105を介して光ディスク100へのデータの記録が行われる。そして、データの記録前に、記録レーザパワーの較正としてOPC処理が行なわれる。
先ず、スピンドルモータ101上に装填された光ディスク100が、既知のディスクであるかどうかの識別が行われる(ステップS101)。ここに「既知のディスク」とは、ディスクに或るパワーのレーザ光を照射した際に反射される戻り光の光量と、再生時のプッシュプル強度レベルが識別されているものを指す。予めデータ再生可能なプッシュプル信号の強度レベルが得られるレーザ光Lのパワーの許容範囲が、戻り光許容量の形で決定される。
光ディスク100の識別法には、例えば、光ディスク100の所定の領域に記録させておいた識別情報を読み取る方法、或いは、光ディスク100にレーザ光Lを照射し、その戻り光に対応する再生信号を検出し、得られた再生信号のレベルに基づいて光ディスク100の反射率情報を識別する方法などが挙げられる。
光ディスク100が既知のディスクである場合(ステップ102:Yes)、該ディスクに対応する戻り光許容量がメモリ104から読みだされて設定される(ステップ103)。
また、光ディスク100が既知のディスクでない(例えば、ディスクの反射率に係る情報が識別されていないディスクである)場合(ステップS102:No)、ディスク識別の際(ステップS101)に得られた情報より、戻り光許容量が新規に設定される又はデフォールトの戻り光許容量が設定される(ステップS104)。また、該ディスクに係る識別情報を少なくとも該ディスクに係る戻り光許容量情報に関連付けてメモリ104に記録される。次に同一の識別情報を持つディスク100が検出された場合、記録されている戻り光許容量が読みだされて設定されることになる(ステップS103)。
戻り光許容量が設定された後、信号調整部106によって、較正用データを記録するためのレーザ光Lのパワーが設定される(ステップS105)。
尚、本実施例においては、データを記録することにより(つまり、レーザ光Lを照射することにより)反射率が増加する光ディスク100(いわゆる、L to Hメディア)を利用するものとする。この場合、ステップS105において設定されるレーザ光Lのパワーは、上述した戻り光許容量が得られるレーザ光Lのパワーであって且つ相対的に低パワーである。そして、後に詳述するように、OPC処理の際には、レーザ光Lのパワーを順次増加させながら、較正用データが記録される。
但し、データを記録することにより(つまり、レーザ光Lを照射することにより)反射率が減少する光ディスク100を利用するように構成してもよいことは言うまでもない。即ち、ステップS105において設定されるレーザ光Lのパワーは、上述した戻り光許容量が得られるレーザ光Lのパワーであって且つ相対的に高パワーとなる場合である。そして、このような場合にはOPC処理の際には、レーザ光Lのパワーを順次減少させながら、較正用データが記録される。
次に、設定されたレーザ光Lのパワーが情報記録部105に渡され、情報記録部105の制御のもと、光ピックアップ102は、該パワーで較正用データを光ディスク100に記録すると同時に、光ディスク100より反射される戻り光が、光ピックアップ102を介して戻り光検出部107によって検出される(ステップS106)。
ここで、検出された戻り光の光量が、設定された戻り光の許容量を超えているか否かの判定が行われる(ステップS107)。該戻り光の光量が許容量を超えていない場合(ステップS107:No)、結果が通知された制御部103の制御の元、情報記録部105は、記録用のレーザ光Lのパワーを上昇させる(ステップS108)。レーザ光Lのパワーを上昇させるにあたって、一度の動作における上昇量には所定の量を用いても良い。レーザ光Lのパワーを上昇させた後には、較正用データの記録が続けられる(ステップS106)。
他方、戻り光量が許容量を超過した場合(ステップS107:Yes)、較正用データの記録を終了する(ステップS109)。この動作によれば、プッシュプル信号が小さくなりすぎることに起因して光ディスク100に記録された情報の読み取りが困難又は不可能となった時点で、或いは困難又は不可能となる前に較正用データの記録を終了することが出来る。結果、プッシュプル信号の読取限界レベルを超過するような領域での記録を行わないことで、較正用データを安定的に記録することができるという顕著な効果が得られる。更には、戻り光量から、得られるプッシュプル信号の強度が推測可能であるため、この動作によれば、較正用データを記録するためのレーザ光Lの照射と同時に、較正用データの記録を終了するか否かを判定することができる。従って、より迅速に、較正用データの記録を終了するか否かを判定することができる。
記録終了後、光ディスク100上の段階的にパワーを調整して較正用データの記録を行ったエリアにおける再生信号の中で、最もジッタ量が少ないエリアの記録に用いられたレーザ光Lのパワーが最適なパワーとして決定される(ステップS110)。具体的には、較正用データの記録を行ったエリアに読み取り用のレーザ光Lを照射することで検出される再生信号から得られるジッタ量などの記録品質に基づいて最適なパワーの決定を行う。たとえば、ジッタ量を指標とせず、エラーレートや変調度、アシンメトリを指標としてもかまわない。
最適なパワーが決定された後、次に記録用データのパルスストラテジが、適切な記録品質を達成出来るように調整される記録補償工程が行われるように構成してもよく、或いは構成しなくともよい。記録補償工程を行う際には、先ず、最適なパワーのレーザ光Lによりデータが記録されると共に、該記録されたデータが再生され、再生信号が情報再生部108へと受け渡される(ステップS111)。そして、該データの記録品質が許容レベルであるか否かの判定が記録品質判定部109で行われる(ステップS112)。判定結果が記録品質の許容レベルに達していない場合(ステップS112:No)、信号調整部106においてパルスストラテジの補正(例えば、パルスストラテジの振幅及びパルス幅の少なくとも一方の補正)が行われる(ステップS113)。尚、パルスストラテジの振幅が変化することによって、レーザ光Lのパワーが変化し、結果、最適なパワーの条件が変化する場合には(ステップS114:Yes)、再度、較正用データの記録が行われ(ステップS106)、最適なパワーが再び求められる。この動作によれば、記録用データのパルスストラテジを、実際にデータを記録し、形成されたピット形状の判定などに基づいて補正を行うため、データの記録品質を最適に保つことが出来る。また、パルスストラテジの補正により最適なパワーを決定するための条件が変更された場合には、補正後のパルスストラテジを用いて最適なパワーを求めなおすことで、記録品質を好適に保つ顕著な効果が得られる。
データの記録品質が許容レベル内であった場合(ステップS112:Yes)、或いは、パルスストラテジの補正後に再度最適なパワーを求めなおす必要がない場合(ステップS114:No)には、決定された最適なパワー及びパルスストラテジがメモリ104に格納され、制御部103の制御の元、最適なパワー及びパルスストラテジに基づいてデータの記録が行われることになる。
(戻り光検出回路例)
続いて、図3から図6を参照して、本実施例における戻り光量の検出(つまり、戻り光検出部107)の詳細について説明する。図3及び図4は、ともに本実施例における戻り光検出部107の例であり、図3は記録パルスの前端部に相当する部分と後端部に相当する部分の戻り光の差分を検出する構成となっており、図4は記録パルスの後端部に相当する部分を検出する構成となっている。図5は戻り光の差分とプッシュプル信号レベルとの関係を示すグラフ図の例であり、図6は同じく後端部の戻り光とプッシュプル信号レベルとの関係を示すグラフ図の例である。
(第1回路例)
図3及び図5を用いて、記録パルスの前端部に相当する部分と後端部に相当する部分の戻り光との光量の差分を検出する構成について説明する。
先ず、図3を用いて、戻り光検出回路の第1回路例における基本構成及び動作を説明する。図3は戻り光検出回路の第1回路例における基本構成を概念的に示すブロック図である。図3に示す第1回路例に係る戻り光検出部107aは、サンプルホールド回路A203(以下、及び図中においてはS/H回路と記す)、サンプルホールド回路B204、及び差分回路205を備える。
ここに「レーザドライバ201」とは、上述した本発明に係る実施形態における「記録手段」の一具体例であって、光ピックアップ101内に備えられる半導体レーザ装置を駆動することにより、光ディスク100への記録又は再生を行う。また、記録パルス発生回路202は、記録されるデータに応じた記録パルスを発生させる。レーザドライバ101及び記録パルス発生回路202は、例えば情報記録部105内に備えられている。
レーザドライバ201の制御により較正用データを記録する際に、反射された戻り光が検出される。検出された戻り光は、SUM信号206として戻り光検出部107へ入力される。ここで、記録パルス発生回路202より、記録パルスのサンプルパルスがS/H回路A203及びS/H回路B204に送られる。より具体的には、記録パルス発生回路202より、記録パルスの前端部を示すサンプルパルス1がS/H回路A203に送られ、記録パルスの後端部を示すサンプルパルス2がS/H回路B204に送られる。
次に、S/H回路A203及びS/H回路B204において夫々サンプリングされた戻り光が差分回路205に送られる。S/H回路A203においてサンプリングされた記録パルスの前端部に相当する部分の戻り光aとS/H回路B204においてサンプリングされた記録パルスの後端部に相当する部分の戻り光との光量の差分が、差分回路205において算出され、該算出された戻り光の光量が戻り光出力部207を経て、制御部103へ出力される。
図5に示したグラフ例を参照して戻り光を用いたプッシュプル信号レベルの推測法について説明する。グラフの上部にはレーザ光Lのパワーに対するプッシュプル信号レベル、及びジッタ量(すなわち記録パルスの時間軸方向のずれ量)、及び記録パワーに対する記録パルスの前端部に相当する部分の戻り光と後端部に相当する部分の戻り光との光量の差分を示した。グラフに示すように、パワーを上昇させて行くことによって、戻り光量の差分は低下していき、また、プッシュプル信号レベルも低下する。
第1回路例を用いたOPCによるパワーの較正の動作について説明する。先ず、OPCによるパワーの較正を行うにあたって、図5下部に示したように、少なくとも検出可能限界値以上のプッシュプル信号レベルが得られる充分に低パワーのレーザ光Lを用いて較正用データの記録が行われる(図2のステップS106)。順次、段階的にパワーを上昇させながら記録が行なわれ、同時に、戻り光量が検出される(図2のステップS108)。この較正用データを記録する工程は、戻り光量の差分が戻り光許容限界値に達した時に終了される(図2のステップS109)。
そして、最もジッタ量の少ない値が最適なパワーとして決定される(図2のステップS110)。この動作によれば、プッシュプル信号レベルの検出限界を超えない範囲内で較正用データを記録しながら、最もジッタ量の少ない最適なパワーを決定することが出来る。
(第2回路例)
図4及び図6を用いて、記録パルスの後端部に相当する部分の戻り光量を検出する構成について説明する。先ず、図4を用いて、戻り光検出回路の第2回路例における基本構成及び動作を説明する。図4は戻り光検出回路の第2回路例における基本構成を概念的に示すブロック図である。図4に示す第2回路例に係る戻り光検出部107bは、S/H回路208、及び比較回路209を備える。
レーザドライバ201の制御により較正用データを記録する際に、反射された戻り光が検出される。検出された戻り光は、SUM信号206として戻り光検出部107へ入力される。ここで、S/H回路208において、記録パルス発生回路202より送られた記録パルスの後端部を示すサンプルパルスに基づいて、較正用データの記録に用いられた記録パワーに対する戻り光の光量のうち、記録パルスの後端部に相当する部分が算出され、比較回路209に送られる。次に、制御部103の動作により、比較回路209において記録パルスの後端部に相当する戻り光の光量が算出される。より具体的には、制御部103は信号線PWを介して比較回路209が該光量を算出するよう制御する。算出された戻り光の光量は戻り光出力部207を経て、制御部103へ出力される。
図6に示したグラフ例を参照して戻り光を用いたプッシュプル信号レベルの推測法について説明する。グラフには記録パワーに対するプッシュプル信号レベル、及びジッタ量、すなわち記録パルスの時間軸方向のずれ量、及び記録パワーに対する記録パルスの後端部に相当する部分の戻り光の光量を示した。図6に示すように、記録パワーを上昇させて行くことによって、記録パルスの後端部に相当する部分の戻り光の光量も上昇していき、また、プッシュプル信号レベルは低下する。
第2回路例を用いたOPCによるパワーの較正の動作について説明する。先ず、OPCによる光量の較正を行うにあたって、図6下部に示すように、少なくとも検出可能限界値以上のプッシュプル信号レベルが得られる充分に低パワーのレーザ光Lを用いて較正用データの記録が行われる(図2のステップS106)。順次、段階的にパワーを上昇させながら記録が行なわれ、同時に、戻り光量が検出される(図2のステップS108)。この較正用データを記録する工程は、記録パルスの後端部に相当する部分の戻り光の光量が戻り光許容限界値に達した時に終了される(図2のステップS109)。
そして、最もジッタ量の少ない値が最適なパワーとして決定される(図2のステップS110)。この動作によれば、プッシュプル信号レベルの検出限界を超えない範囲内で較正用データを記録しながら、最もジッタ量の少ない最適なパワーを決定することが出来る。
(較正用エリア判定実施例)
図7を用いて、情報記録媒体上に較正用データを記録したことを判別するデータ記録領域を作成する動作について説明する。ここに図7は、光ディスク100上のOPCエリア301に較正用データを記録する際の情報記録エリアを示す概念図である。図7に示すように、光ディスク100上の較正用データが記録された単位OPCエリア302は、較正用データが記録された較正用エリア303と、較正用データを記録したエリアに隣接し、較正用データが記録されたことを示す(言い換えれば、較正用データが記録されたエリアと較正用データが記録されていないエリアとの境界を示す)判定用データが記録された判定用エリア304から構成される。
次に、較正用データ及び判定用データを記録する動作について説明する。先ず、図7に示した光ディスク100のOPCエリア301において、スパイラル方向の前端部(以下、単に前端部と記す)から後端部へ向かってデータが記録されていない未使用エリアの探索が行われる。OPCエリア301上に何もデータが記録されていない場合、つまり、初めてOPCを行う場合には、OPCエリア301の最後端が探索される。
探索された未使用エリアへの較正用データの記録は、OPCエリア301の前端部側から一定の領域に対して行われる。該領域の大きさは予め定められていても良く、記録エリアの後端部を超えないように設定されるものである。また、本実施例においては較正用データの記録は低パワー側から行われ、後端部側へと記録が進むに従って、順次段階的にパワーは上昇していく。尚、図7における較正用エリア303(或いは、判定用エリア304b)中では、相対的に高いパワーで記録が行われるほど、相対的に色が濃くなるモノトーン調の図により、記録されたデータを示している。
較正用データの記録が終了した場合、図7の中部に示すように、次に、較正用エリア303の前端部側に隣接する未使用エリアに対して、較正用データの記録が終了した際のパワーより低く、且つ、記録された領域が情報再生部108によって検出可能なパワーで判定用データの記録が行われる。該判定用データの記録は、OPCエリア301の前端部側から行われ、後端部側へと向かって、較正用エリア303に重ならないように行われる。その際、較正用エリア303との間にデータの記録されないスペースが残っても構わないものとする。記録によって生成された較正用エリア303と判定用データが記録された判定用エリア304aとを合わせて単位OPCエリア302aと称する。尚、単位OPCエリア302aは、1回のOPCにより較正用データが記録されるエリアを示す趣旨であり、上述したOPCエリア301は、その内部に複数の単位OPCエリア302aを備えることができる程度のサイズを有していることが好ましい。
また、判定用データの記録は、較正用データの記録が終了した際のパワーより低く、且つ、記録された領域が情報再生部108によって検出可能なパワーという条件が満たされていれば良い。例えば、図7の下部に示すように、同一パワーのみの記録だけではなく、記録パワーを変化させて記録を行っても良い。その際、本実施例では高パワー側から行われ、後端部側へと記録が進むに従って、順次段階的にパワーは低下していく。判定用エリア304bはその一例であり、単位OPCエリア302b内の較正用エリア303での記録を終了した際のパワーより低いパワーであって、且つパワーを順次減少させて記録が行われている。
前述の通り、較正用データを記録するにあたって、OPCエリア301の前端部から後端部に向かって、未使用エリアが探索される。ここに、一つの光ディスク100に対し、複数回の較正用データの記録が行われる場合、判定用エリア304aは、常にOPCエリア301上の未使用エリアの最後端に存在するため、最初に検出された判定用エリア304aの前端部側に、次の較正用データの記録が行われる。
これらの動作によれば、較正用エリア303に隣接する領域に、較正用データを記録したことを判別する判定用エリア304a及び304bを作成でき、未だ較正用データの記録されていない領域の検出が容易になる。特に、パワーが順次増加するように較正用データを記録している場合には、最初に最も低いパワーで較正用データが記録されるため、生成された較正用エリア303と、該較正用エリア303に隣接する未使用エリアとの判断が困難になりかねない。このため、較正用データの記録を終了する直前のパワー(つまり、最も高いパワー)以下のパワーで、最初に較正用データが記録された領域に隣接するように記録することで、較正用データが記録された領域の端部を明確に識別することができる。この効果は複数回のOPC処理を行う際に顕著である。
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲第及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う情報記録媒体、情報記録装置及び方法、並びに、記録制御用のコンピュータプログラムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。

Claims (11)

  1. パワーの調整が可能な記録用レーザ光を情報記録媒体に照射し、情報を該情報記録媒体に記録する記録手段と、
    前記情報記録媒体に、段階的に前記パワーを調整した前記記録用レーザ光を照射して較正用データを記録するように前記記録手段を制御する制御手段と、
    前記制御手段の制御により照射される前記記録用レーザ光の前記情報記録媒体からの戻り光を検出する検出手段と、
    前記検出手段が検出した前記戻り光の光量が所定の範囲を超えた場合、前記制御手段の制御による前記記録用レーザ光の照射を終了する終了手段と、
    前記終了手段の制御により前記記録用レーザ光の照射が終了した後、前記較正用データを読み取ることで得られる再生信号に基づいて、前記情報を記録する際の最適なパワーを決定する決定手段と
    を備えることを特徴とする情報記録装置。
  2. 前記戻り光の光量が所定の範囲を超える場合とは、前記検出手段により検出される前記戻り光から推測されるプッシュプル信号が、当該プッシュプル信号の読取限界レベルを超過する場合であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報記録装置。
  3. 前記情報記録媒体は、前記情報を記録すると反射率が増加することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報記録装置。
  4. 前記制御手段は、前記パワーを段階的に調整する際に、一のパワーの前記記録用レーザ光で前記較正用データを記録した後、前記一のパワー以上の他のパワーの前記記録用レーザ光で前記較正用データを記録するように前記記録手段を制御することを特徴とする請求の範囲第2項に記載の情報記録装置。
  5. 前記制御手段は、前記較正用データの記録を終了した後に、前記較正用データを記録した領域に隣接する前記情報記録媒体上の領域に、前記較正用データの記録を終了する直前のパワー以下のパワーで前記記録用レーザ光を再度照射することを特徴とする請求の範囲第4項に記載の情報記録装置。
  6. 前記情報記録装置は、
    前記決定手段において決定された前記最適なパワーの前記記録用レーザ光で記録された前記情報の記録品質が許容レベルにあるか否かを判定する判定手段と、
    前記記録品質が許容レベルにないと判定された場合に、前記記録用レーザ光の記録パルスの調整を行う修正手段と
    を更に備えることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報記録装置。
  7. 前記制御手段は、前記修正手段において前記記録用レーザ光の記録パルスの調整を行った後、再度前記較正用データの記録を行うように前記記録手段を制御することを特徴とする請求の範囲第6項に記載の情報記録装置。
  8. 前記検出手段は、前記戻り光を検出するにあたり、前記記録用レーザ光の記録パルスの前端部及び後端部に相当する前記戻り光の光量の差分を検出することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報記録装置。
  9. 前記検出手段は、前記戻り光を検出するにあたり、前記記録用レーザ光の記録パルスの後端部に相当する前記戻り光の光量と、前記記録用レーザ光のパワーとの比を検出することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報記録装置。
  10. パワーの調整が可能な記録用レーザ光を情報記録媒体に照射し、情報を該情報記録媒体に記録する記録工程と、
    前記情報記録媒体に、段階的に前記パワーを調整した前記記録用レーザ光を照射して較正用データを記録するように前記記録工程を制御する制御工程と、
    前記制御工程の制御により照射される前記記録用レーザ光の前記情報記録媒体からの戻り光を検出する検出工程と、
    前記検出工程が検出した前記戻り光の光量が所定の範囲を超えた場合、前記制御工程の制御による前記記録用レーザ光の照射を終了する終了工程と、
    前記終了工程の制御により前記記録用レーザ光の照射が終了した後、前記較正用データを読み取ることで得られる再生信号に基づいて、前記情報を記録する際の最適なパワーを決定する決定工程と
    を備えることを特徴とする情報記録方法。
  11. コンピュータを、
    パワーの調整が可能な記録用レーザ光を情報記録媒体に照射し、情報を該情報記録媒体に記録する記録手段と、
    前記情報記録媒体に、段階的に前記パワーを調整した前記記録用レーザ光を照射して較正用データを記録するように前記記録手段を制御する制御手段と、
    前記制御手段の制御により照射される前記記録用レーザ光の前記情報記録媒体からの戻り光を検出する検出手段と、
    前記検出手段が検出した前記戻り光の光量が所定の範囲を超えた場合、前記制御手段の制御による前記記録用レーザ光の照射を終了する終了手段と、
    前記終了手段の制御により前記記録用レーザ光の照射が終了した後、前記較正用データを読み取ることで得られる再生信号に基づいて、前記情報を記録する際の最適なパワーを決定する決定手段と
    して機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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