JP2002250582A - 機械室の吸気構造 - Google Patents

機械室の吸気構造

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JP2002250582A
JP2002250582A JP2001049284A JP2001049284A JP2002250582A JP 2002250582 A JP2002250582 A JP 2002250582A JP 2001049284 A JP2001049284 A JP 2001049284A JP 2001049284 A JP2001049284 A JP 2001049284A JP 2002250582 A JP2002250582 A JP 2002250582A
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air
machine room
air duct
condenser
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Application number
JP2001049284A
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Inventor
Junichi Tozaki
淳一 戸崎
Masaki Kasugai
正樹 春日井
Takuya Yamazaki
拓也 山崎
Takenobu Sofugawa
武伸 曽布川
Shinya Yanagida
伸也 柳田
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Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2323/00General constructional features not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2323/002Details for cooling refrigerating machinery
    • F25D2323/0024Filters in the air flow cooling refrigerating machinery

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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタに付着した油分等で機械室内が汚損
するのを防止すると共に、冷却能力の低下を防止する。 【解決手段】 凝縮器の空気吸込部とフロントパネルの
背面との間に亘り、凝縮器の空気吸込部および吸込部を
囲繞するエアダクト26が配設される。エアダクト26
の内部に、その内部に画成される吸気流入路28の全面
を覆い得る寸法のフィルタ38が配設される。エアダク
ト26の段差部26bにおけるフィルタ38の下方位置
に、オイルパン50がセットされる。すなわち、フィル
タ38から流下する油分等は、オイルパン50に回収さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は機械室の吸気構造
に関し、更に詳細には、冷却用の外気をエアダクトを通
して凝縮器に案内供給することにより、機械室内の汚損
等を軽減するよう構成した機械室の吸気構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】筐体の内部に配設された冷凍機構等によ
って貯蔵スペースを所定温度に冷却するよう構成した冷
蔵庫等が、喫茶店やレストラン等の厨房施設で好適に使
用されている。この冷蔵庫は、図8に示すように、食品
等を貯蔵する本体11と、該本体11の上部(あるいは
下部)に画成される機械室20とから基本的に構成され
る。本体11は、前面に開口部が形成された箱体72
と、該開口部を開閉可能に閉成する扉74および箱体底
面の各コーナーに配設された脚部76とで構成されてい
る。
【0003】また前記機械室20は、箱体72の上面に
配設されたフロントパネル77および左右の両サイドパ
ネル78,78で画成され、該機械室20内に、凝縮器
12、圧縮機18および凝縮器12の冷却用ファン14
等からなる冷凍装置36が配設されている。凝縮器12
は、機械室20における前後方向の略中央部に配置され
てフロントパネル77の背面側(裏側)から離間してお
り、その正面側にエアフィルタ80が取付けられると共
に、背面側に前記冷却用ファン14が配置されている。
なお、前記圧縮機18は冷却用ファン14の背面側に配
置されており、該ファン14から背面側に吹出される冷
却用外気により該圧縮機18が空冷されるようになって
いる。
【0004】このように構成された冷蔵庫を通電状態と
することで、前記冷凍装置36が起動すると共に前記冷
却用ファン14がその駆動源であるファンモータ16を
介して回転し、凝縮器12の正面側からエアフィルタ8
0を通して冷却用外気が取込まれる。該凝縮器12の内
部には圧縮機18から導出された管路が配管されてお
り、該管路を介して供給される高温の冷媒が該凝縮器1
2を通過する際に冷却用の外気と熱交換することで所要
温度にまで冷却される。なお、凝縮器12に取込まれる
前の外気がエアフィルタ80を通過する際に、その浮遊
物として混在する塵埃や油分等が捕集されることで、凝
縮器12が汚れたり目詰まりすることは軽減される。
【0005】冷蔵庫の経時的な使用の間に、前記エアフ
ィルタ80には塵埃や油分等が付着して堆積するため、
冷蔵庫の定期的なメンテナンスに際して交換したり洗浄
を必要とする。このエアフィルタ80の交換等に際して
は、前記フロントパネル77を前側上方にスイングアッ
プして機械室20の正面側を開放し、この状態で作業者
が凝縮器12の正面側から手指等を延ばして塵埃等が付
着したエアフィルタ80を、該凝縮器12との掛止状態
を解除して取外す。そして、新しいエアフィルタ80や
洗浄後のエアフィルタ80を凝縮器12の正面側から装
着することで、作業が終了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、調理時に多く
の油分を使用する厨房等に設置された冷蔵庫では、外気
中に混在する油分の割合が相対的に多くなり、この外気
がエアフィルタ80を通過することによって大量の油分
が短期間のうちに付着することとなる。この結果、前述
した如く、定期的なメンテナンスの時期に至る前に油分
が堆積し、その状態が著しい箇所から該フィルタ80を
伝って油分が流下した後に、機械室20の底面に滴下し
て汚損してしまうことがある。また前述した如く、エア
フィルタ80の交換等に際しては、作業者が凝縮器12
の正面側から手指等を延ばして作業するために、機械室
20の底面等に流下した油分等に手指や衣服が接触する
ことで汚してしまう難点がある。
【0007】更に、前記機械室20を前記本体11の上
部に画成するタイプの冷蔵庫では、該機械室20の上面
側や背面側が一般的に開放状態となっており、前記冷却
用ファン14の回転に伴って上面開放部から取込んだ冷
却用外気を、凝縮器12で熱交換した後に背面側に向け
て吹出すよう構成されている。すなわち、凝縮器12の
周囲に設置されている各種部品や配線等の隙間を外気が
通って該凝縮器12に吸込まれるため、機械室内の全体
に塵埃等が経時的に堆積して汚損する問題がある。更
に、機械室20の背面側に吹出された外気は、設置箇所
の壁面等に当たった後、その一部が凝縮器12の正面側
に回り込んで再び吸込まれてしまう、いわゆるショート
サイクル現象が発生し易くなるため、冷蔵庫の冷却能力
の低下を招来する危惧もある。
【0008】
【発明の目的】本発明は、前述した従来の技術に内在し
ている前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、エアフィルタに付着した油分等で
機械室内が汚損するのを防止すると共に、冷却能力の低
下を防止し得る機械室の吸気構造を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するため、本発明に係る機械室の吸
気構造は、フロントパネルに設けた吸込部を介して機械
室内に冷却用外気を取込み、当該外気により機械室の内
部に設けた凝縮器を空冷するよう構成した機械室の吸気
構造において、前記凝縮器とフロントパネルとの間に配
設され、凝縮器の空気吸込部およびフロントパネルの吸
込部を囲繞するエアダクトと、前記エアダクトにおける
フロントパネルに近接する底部に形成され、前記凝縮器
の設置面から所定高さ凹む段差部と、前記エアダクトの
内部に配設され、冷却用外気に含まれる塵埃等を捕集す
るフィルタと、前記エアダクトの段差部に配設され、前
記フィルタから流下する油分等を回収するオイルパンと
から構成したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る機械室の吸気
構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照し
ながら以下説明する。なお、機械室の吸気構造を採用し
た実施例に係る冷蔵庫に関して、図8を参照して従来の
技術で説明した冷蔵庫に既出の同一部材には、同じ符号
を付して示すこととする。
【0011】図1に示すように、冷蔵庫における本体1
1の上部には、フロントパネル22および左右のサイド
パネル78,78により上面側および背面側に開放する
機械室20が画成される。また本体11の天井面32に
ユニット台10が配設されており、このユニット台10
の上面に、凝縮器12、冷却用ファン14、ファンモー
タ16および圧縮機18が、正面側からこの順で配置さ
れている。なお、前記フロントパネル22は、図示しな
いヒンジ等を介して上下方向に回動可能に軸支されてお
り、このフロントパネル22を前側上方にスイングアッ
プすることで、機械室20の正面側を開放し得るよう構
成される。またフロントパネル22における凝縮器12
の正面(空気吸込部)と対応する位置に、複数の通孔24
aを上下左右方向に整列状態で開設してなる吸込部24
が形成され、この吸込部24を介して冷却用外気が機械
室内に取込まれるようになっている。更に、凝縮器12
および冷却用ファン14は、矩形状に折曲成形した前後
方向に開放する風洞25により囲繞してある。
【0012】前記フロントパネル22の吸込部24と凝
縮器12の空気吸込部(正面)との間には、該吸込部24
および空気吸込部を囲繞する開口寸法のエアダクト26
が配設されている。このエアダクト26は、図3および
図4に示すように、縦断面形状が前記吸込部24と対応
する横長矩形状となるよう折曲成形された中空部材であ
って、前記冷却用ファン14を回転させた際に、吸込部
24から取込んだ全ての冷却用の外気を、凝縮器12の
空気吸込部に案内供給するよう構成されている。またエ
アダクト26の背面上部に断面L型に折曲成形された支
持板30が配設され、該ダクト26の底板27における
背面側の部分を所定長さだけ前記ユニット台10の前部
上面に載置した状態で(図2参照)、該支持板30が前記
風洞25の正面に当接し、両者をネジ等の締結部材で正
面側から着脱可能に位置決め固定するようになってい
る。なお、エアダクト26と凝縮器12との接触面には
緩衝材34が介在されており、振動等により両者間でビ
ビリ音が発生するのを防止すると共に、両者間の気密性
を確保し得るよう構成してある。
【0013】前記エアダクト26におけるフロントパネ
ル22に近接する底部には、図4および図5に示すよう
に、該ダクト26の内部に画成された前後に連通する吸
気流入路28の入口となる吸込口26aから所定長さだ
け内側の位置までの部位に、該ダクト26の底板27よ
りも所要高さだけ低い段差部26bが形成されている。
すなわち、この段差部26bは、図2に示す如く、前記
ユニット台10における凝縮器12の設置面である上面
から所定高さ凹むよう設定されている。また段差部26
bと底板27とを連設する立上がり部26eが、本体1
1の天井面32に配設されている断面L型のブラケット
29に、ネジ等の締結部材で正面側から着脱可能に位置
決め固定されるよう構成される。
【0014】更に、前記エアダクト26における前記吸
込口26aの外周縁には、所定長さ寸法に設定されたフ
ランジ部26cが外方に向けて略直角に折曲成形される
と共に、該フランジ部26cの正面側に緩衝材34が配
設されている。そして、前記フロントパネル22により
機械室20の正面側を閉成した際には、フランジ部26
cが緩衝材34を介してフロントパネル22の背面に当
接し、振動等により両者間でビビリ音が発生するのを防
止すると共に、両者間の気密性を確保し得るよう構成し
てある。なお、エアダクト26の正面側および背面側に
配設される緩衝材34として、軟質塩化ビニル等を材質
とするパッキンを用いてもよい。
【0015】前記エアダクト26における段差部26b
の上方には、後述するフィルタ38が正面側から着脱可
能に取付けられるフィルタ取付枠40が配設されてい
る。このフィルタ取付枠40は、図4および図5に示す
ように、前記底板27より上方の領域においてダクト内
に沿って配設されると共に、フィルタ38を構成する枠
体42の内径寸法と略一致する横長矩形状の開口部40
aが開設されている。またフィルタ取付枠40の下枠部
40bにおける正面側の左右両端部近傍には、該下枠部
40bとの間に上方に開放する受口44aを形成した掛
止片44が夫々配設され、該掛止片44でフィルタ38
の枠体42を支持するよう構成される。なお、下枠部4
0bの背面側には、上方に向かうにつれて下枠部40b
から離間するよう上方傾斜する案内板46が配設されて
おり、該案内板46は、フィルタ38から流下する油分
等が、フィルタ38の背面側のエアダクト内に滴下する
のを防止するべく機能する。
【0016】前記フィルタ取付枠40に正面側から取付
けられるフィルタ38は、図4および図5に示すよう
に、前記開口部40aの開口寸法によりも大きい外形寸
法に設定されたステンレス製の横長の枠体42と、該枠
体42の背面側に配設されたフィルタ材43とから基本
的に構成されている。そして、該フィルタ38は、下部
枠42bを前記掛止片44に対して受口44aから挿入
係合した後に、枠体42の上部枠42aをフィルタ取付
枠40の上枠部40cに正面側から当接する位置決めさ
れる。また、該取付枠40の上枠部40cおよび下枠部
40bにおける各背面側には、左右方向に所定長さで延
在する磁石41a,41bが配設され、フィルタ38
は、その上下で枠体42が磁石41a,41bで磁力吸
着されることで、当該フィルタ取付枠40に支持固定さ
れるようになっている。なお、枠体42の上部枠42a
における左右方向の略中央部には、フィルタ38のフィ
ルタ取付枠40に対する着脱の際に使用される突片48
が、正面側に向けて突出成形されている。またフィルタ
支持固定用の磁石は、フィルタ取付枠40の上下の枠部
40b,40cだけでなく、左右の枠部にも配設しても
よい。
【0017】更に、前記エアダクト26の段差部26b
には、前記フィルタ38の下部枠42bの下方位置にオ
イルパン50が正面側から着脱可能にセットされてい
る。このオイルパン50は、図4および図5に示すよう
に、上面が開放する断面溝状に成形された部材であっ
て、溝を形成する正面側の前壁面54には、左右方向の
略中央に手指等を掛止する把手52が所要長さで形成さ
れている。また溝を形成する背面側の後壁面55は、段
差部26bの深さよりも低い高さ寸法に設定され、前記
フィルタ取付枠40の下方に、該オイルパン50の上面
開放口50aを臨ませ得る位置までダクト内に挿入し得
るよう構成される。更に、エアダクト26における吸込
口26aとフィルタ取付枠40との間に臨む左右側面
に、左右一対の固定金具56,56が配設されており、
各固定金具56にオイルパン50の前壁面54に正面側
から挿通したネジ等の止着部材58を螺挿することで、
オイルパン50が定位置に位置決め固定されるよう構成
される。
【0018】
【実施例の作用】次に、前述した実施例に係る機械室の
吸気構造の作用につき説明する。前記機械室20にエア
ダクト26やオイルパン50を取付ける際には、先ず前
記フロントパネル22をスイングアップして機械室正面
を開放した状態で、該開口部からエアダクト26を機械
室20の内部に挿入し、その底板27を前記ユニット台
10の前部上面に載置する。このエアダクト26を更に
押込んで、前記支持板30を前記風洞25に当接させる
と共に、前記立上がり部26eをブラケット29に当接
させる(図2参照)。そして、支持板30および立上がり
部26eに正面側から挿通した締結部材を対応する風洞
25またはブラケット29に螺挿することで、当該エア
ダクト26は機械室内に位置決め固定される。このと
き、前記凝縮器12の空気吸込部は、エアダクト26に
より囲繞されると共に、両者の間には緩衝材34が介在
して気密性が確保される。
【0019】次に、前記フィルタ38の下部枠42b
を、前記掛止片44に対して受口44aから挿入係合し
た後に、その上部枠42aをフィルタ取付枠40の上枠
部40cに正面側から当接する。このとき、フィルタ取
付枠40に配設されている上下の磁石41a,41bで
フィルタ38のステンレス製の枠体42が磁力吸着され
ることで、当該フィルタ38はフィルタ取付枠40に支
持固定され、前記凝縮器12の空気吸込部への吸気流入
路28の全面はフィルタ38で覆われる。なお、磁石4
1a,41bはフィルタ取付枠40の背面側に配設され
ているから、フィルタ38の枠体42はフィルタ取付枠
40の正面側に密着し、両者間に隙間を生ずることはな
い。また、エアダクト26の吸込口26aから前記オイ
ルパン50を段差部26bに挿入し、その前壁面54の
背面を前記固定金具56に当接することで、前記上面開
放口50aがフィルタ38の下方に臨む位置にセットさ
れる。この状態で、オイルパン50の前壁面54に正面
側から挿通した止着部材58を固定金具56に螺挿する
ことによって、オイルパン50は段差部26bに位置決
め固定される。
【0020】そして、前記フロントパネル22により機
械室正面を閉成することで、エアダクト26やオイルパ
ン50等の取付作業が完了する。このとき、フロントパ
ネル22とエアダクト26のフランジ部26cとの間に
は緩衝材34が介在するので、両者間の気密性は確保さ
れる。
【0021】前記ファンモータ16を起動して冷却用フ
ァン14の回転を開始すると、前記吸込部24を介して
フロントパネル22の正面側の冷却用外気がエアダクト
26内に吸込まれる。このとき、フロントパネル22と
エアダクト26とは前記緩衝材34により気密性が確保
されているから、両者の間から機械室内に外気が吸込ま
れることはない。エアダクト26内に吸込まれた全ての
冷却用外気は、前記フィルタ38を通過する際に、該外
気中に混在している塵埃や油分等が捕集され、清浄化さ
れた空気が前記凝縮器12に吸込まれて空冷される。ま
た凝縮器12の背面側に吹出された外気は、更に前記圧
縮機18を空冷した後に、機械室20の背面側から室外
に排出される。
【0022】前述したように、吸込部24を介して吸込
まれた凝縮器12の冷却用の外気は、エアダクト26を
介して全て凝縮器12の空気吸込部に案内されるから、
外気中に含まれる油分や塵埃等による汚れは、該空気の
流通するダクト内部のみに限定される。すなわち、凝縮
器12の周囲に配置されている各種部品や配線等が、油
分や塵埃等で汚れるのを抑制することができ、機械室2
0の全体を衛生的に保ち得る。これにより、機械室20
に設置されている各種部品の故障発生を抑制し得ると共
に、機械室内のメンテナンス作業に際して手指や衣服等
が汚れるのは抑えられる。また、凝縮器12の背面側に
吹出された熱交換後の外気が、再び凝縮器12の空気吸
込部に回り込むのはエアダクト26により防止され、シ
ョートサイクルに起因する冷却能力の低下を防ぐことが
できる。更に、冷蔵庫の背面を壁等に接するように設置
した場合においても、熱交換後の空気はショートサイク
ルすることはない。
【0023】前記フィルタ38には経時的に油分等が付
着堆積し、該油分等はフィルタ38の表面を伝って流下
し、前記オイルパン50に回収される。また油分の一部
がフィルタ38を透過した場合に背面側を流下すること
もあり得るが、この油分は、前記案内板46に沿ってエ
アダクト26の正面側に案内され、該フィルタ38より
背面側のエアダクト内に油分が滴下して汚れるのは防止
される。なおオイルパン50は、前記凝縮器12のユニ
ット台10に対する設置面より下方に位置しているか
ら、冷却用外気の凝縮器12への吸込みを阻害すること
はなく、冷却用外気による凝縮器12の効率的な空冷が
達成される。
【0024】なお、前記エアダクト26と凝縮器12お
よびフロントパネル22との間には緩衝材34が夫々介
在されているから、前記冷凍装置36の起動に伴ってエ
アダクト26、凝縮器12およびフロントパネル22が
振動する場合でも、各緩衝材34によって振動が吸収さ
れることにより、ビビリ音の発生は好適に防止される。
また、各部材の寸法精度の誤差や取付け誤差等を緩衝材
34が変形することにより吸収することができ、各部品
間に隙間が生ずることはない。従って、熱交換後の冷却
用外気が、隙間からエアダクト内に吸込まれるショート
サイクルの発生は防止される。
【0025】次に、定期的なメンテナンス等において前
記フィルタ38を洗浄したり交換する場合は、先ず前記
フロントパネル22をスイングアップして機械室正面を
開放する。この状態でフィルタ38の前記突片48を手
指等で把持し、前記フィルタ取付枠40の下枠部40b
に配設した前記掛止片44を中心としてフィルタ38を
正面側に回動させる。そして、枠体42の上部枠42a
がエアダクト26の吸込口26aの外周縁部と干渉しな
い位置まで回動した後に、斜め上方に引き上げて下部枠
42bを掛止片44から離脱させることで、該フィルタ
38をエアダクト26の内部から取出す。外部で洗浄し
たフィルタ38、または新しい別のフィルタ38は、こ
れと逆の手順で前述したように取付ける。実施例のフィ
ルタ38は、フロントパネル22に近接する位置に配設
されているため、エアダクト内に手指を長く差込んで着
脱作業をする必要はなく、作業が簡単になると共に手指
や衣服等にダクト内の油汚れ等が付着するのも抑制され
る。
【0026】また、前記オイルパン50に溜まった油分
等を廃棄する場合は、前記止着部材58を正面側から取
外して前記固定金具56との接続状態を解除した後、前
記把手52を手指等で把持した状態でエアダクト26の
吸込口26aから正面側に引出す。そして、油分等を廃
棄したオイルパン50を、これと逆の手順で前述したよ
うに取付けた後、フロントパネル22で機械室正面を閉
成することで作業が終了する。すなわち、オイルパン5
0に関するメンテナンス作業も、冷蔵庫の正面側から簡
単かつ短時間で行なうことができる。
【0027】なお、前記エアダクト26に関しても、機
械室20に対して正面側からの作業のみで簡単に取外す
ことができる。すなわち、フロントパネル22により機
械室正面を開放した状態で、前記支持板30と風洞2
5、立上がり部26eとブラケット29の夫々を固定し
ている締結部材を正面側から取外すことで、該エアダク
ト26を正面側に引出すことができ、外部で簡単に洗浄
することができる。
【0028】
【別実施例】図6は、機械室の吸気構造の第1の別実施
例を示すものであって、基本的な構成は前述した実施例
と同一であるが、該別実施例では、機械室20の上面に
トップカバー60を配設している。すなわち、前記左右
のサイドパネル78,78間にトップカバー60が配設
され、機械室20は背面側に開放するよう構成される。
なお、トップカバー60の正面側には、矩形状の吐出口
60aが長手方向に所定間隔で複数開設されており、前
記凝縮器12の背面側に吹出された熱交換後の外気を、
該吐出口60aから室外に排出し得るよう構成される。
従って、冷蔵庫の背面を壁等に接するように設置した場
合においても、熱交換後の外気はショートサイクルする
ことなく、トップカバー60の吐出口60aを介して室
外に排出され、冷却能力が低下するのを防止し得る。
【0029】また、冷蔵庫の設置場所が天井の低い場合
でも、排気を気にすることなく設置することができる。
更に、機械室20の上面の略全体をトップカバー60で
覆っているから、機械室上方からの油煙やホコリ等の侵
入を防ぎ、機械室全体を衛生的に保ち得る。なお、トッ
プカバー60を設けたことで、該カバー上を物品の載置
スペースとして利用することが可能となる。
【0030】図7は、機械室の吸気構造の第2の別実施
例を示すものであって、基本的な構成は前述した実施例
と同一であるので、異なる部分についてのみ説明する。
この別実施例では、フロントパネル22の正面に、前記
エアダクト26の吸込口26aと略同一の内径に寸法設
定された開口22aが形成されている。この開口22a
には、その左右両端部における下端に磁石62が夫々配
設されると共に、該開口22aと対応するフロントパネ
ル22の上面には、図に示すように、所要の幅寸法に設
定された一対の掛止孔22b,22bが左右方向に所定
間隔離間して開設されている。そしてフロントパネル2
2に、該開口22aを覆うように正面側から外部フィル
タ64が着脱可能に配設されるよう構成してある。
【0031】前記外部フィルタ64は、開口22aをそ
の正面側から覆うのに充分な外径に寸法設定された枠体
66と、該枠体66の背面側(裏側)に配設されるステン
レスメッシュ製のフィルタ材68とで構成される。また
枠体66の上端部に、背面側に向けて略直角に折曲され
た折曲部66aが形成されると共に、該折曲部66aの
下面には、前記掛止孔22b,22bに係脱可能な一対
の掛止爪70,70が対応的に形成されている。すなわ
ち、各掛止爪70を対応する掛止孔22bに係合した
後、枠体66の下端部近傍を前記磁石62,62に磁気
吸着させることによって、当該外部フィルタ64がフロ
ントパネル22の正面側に取付けられる。なお、枠体6
6の下端部には、正面側に向けて略直角に折曲された把
持部66bが形成されている。
【0032】前述した第2の別実施例においては、定期
的なメンテナンスにおいて前記エアダクト26の内部に
配設されているフィルタ38やオイルパン50を洗浄し
たり交換する場合は、フロントパネル22から外部フィ
ルタ64を取外して開口22aを開放するだけで、該開
口22aを介してフィルタ38やオイルパン50のメン
テナンスを行なうことができる。また、前記凝縮器12
の冷却用の外気は、外部フィルタ64およびフィルタ3
8を通過する際に、夫々油分や塵埃等が捕集されるの
で、機械室内を更に衛生的に保つことができる。なお、
外部に露出する外部フィルタ64のフィルタ材68はス
テンレス製としてあるから、簡単に破損することはな
い。ちなみに、フィルタ38のフィルタ材43に関して
は、油を多く使用する客先では不織布を使用し、パン屋
やソバ屋等のように粉を多く使用する客先では網フィル
タを使用する等、その用途によって使い分けるようにし
てもよい。また外部フィルタ64のフィルタ材68に関
しても、ステンレス製に限定されるものでなく、不織布
や網フィルタ等を適宜に使用することは可能である。
【0033】前述した各実施例に係る機械室の吸気構造
が採用される装置は、冷蔵庫や冷凍庫に限定されるもの
でなく、製氷機、ショーケース、あるいは空気調和機等
のように、空冷式の凝縮器が採用される装置であればよ
い。また、実施例では本体の上部に機械室を画成したタ
イプで説明したが、本体の下部に機械室を画成したタイ
プの装置にも、本願発明を採用することは可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る機械室
の吸気構造では、冷却用の外気を案内するエアダクト内
に配設したフィルタに付着捕集されて流下する油分等
を、同じくエアダクト内に配設したオイルパンで回収し
得るから、機械室の底面が油分等で汚れるのを防止し得
る。また、オイルパンは凝縮器の設置面より低い段差部
に配設されるから、該凝縮器への冷却用外気の流れを阻
害することはなく、凝縮器の効率的な空冷が達成され、
凝縮能力が低下することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る機械室の吸気構造を実施した冷
蔵庫の機械室を示す概略斜視図である。
【図2】 実施例に係る冷蔵庫の要部を一部切欠いて示
す側面図である。
【図3】 実施例に係る冷蔵庫の機械室をフロントパネ
ルを取外した状態で示す概略斜視図である。
【図4】 実施例に係るエアダクト、フィルタおよびオ
イルパンを分解状態で示す概略斜視図である。
【図5】 実施例に係るエアダクト、フィルタおよびオ
イルパンを組立てた状態を縦断して示す概略斜視図であ
る。
【図6】 第1の別実施例に係る冷蔵庫の要部を示す概
略斜視図である。
【図7】 第2の別実施例に係る冷蔵庫の要部を示す概
略斜視図である。
【図8】 従来の技術に係る冷蔵庫を一部切欠いて示す
側面図である。
【符号の説明】
12 凝縮器,20 機械室,22 フロントパネル,2
4 吸込部 26 エアダクト,26b 段差部,28 吸気流入路,
38 フィルタ 50 オイルパン
フロントページの続き (72)発明者 山崎 拓也 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザキ 電機株式会社内 (72)発明者 曽布川 武伸 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザキ 電機株式会社内 (72)発明者 柳田 伸也 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザキ 電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントパネル(22)に設けた吸込部(24)
    を介して機械室(20)内に冷却用外気を取込み、当該外気
    により機械室(20)の内部に設けた凝縮器(12)を空冷する
    よう構成した機械室の吸気構造において、 前記凝縮器(12)とフロントパネル(22)との間に配設さ
    れ、凝縮器(12)の空気吸込部およびフロントパネル(22)
    の吸込部(24)を囲繞するエアダクト(26)と、 前記エアダクト(26)におけるフロントパネル(22)に近接
    する底部に形成され、前記凝縮器(12)の設置面から所定
    高さ凹む段差部(26b)と、 前記エアダクト(26)の内部に配設され、冷却用外気に含
    まれる塵埃等を捕集するフィルタ(38)と、 前記エアダクト(26)の段差部(26b)に配設され、前記フ
    ィルタ(38)から流下する油分等を回収するオイルパン(5
    0)とから構成したことを特徴とする機械室の吸気構造。
  2. 【請求項2】 前記オイルパン(50)の上方に、前記エア
    ダクト(26)における吸気流入路(28)の全面を覆うように
    前記フィルタ(38)が配設されている請求項1記載の機械
    室の吸気構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104879999A (zh) * 2015-06-15 2015-09-02 合肥美菱股份有限公司 一种用于冰箱的冷凝风道组件及其冰箱
CN105928299A (zh) * 2016-04-29 2016-09-07 合肥华凌股份有限公司 冰箱

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