JP2002250479A - 防火区画貫通部材 - Google Patents
防火区画貫通部材Info
- Publication number
- JP2002250479A JP2002250479A JP2001046131A JP2001046131A JP2002250479A JP 2002250479 A JP2002250479 A JP 2002250479A JP 2001046131 A JP2001046131 A JP 2001046131A JP 2001046131 A JP2001046131 A JP 2001046131A JP 2002250479 A JP2002250479 A JP 2002250479A
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- JP
- Japan
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- pipe
- engaging
- fitting
- section
- elastic plate
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【技術課題】 汎用性と膨張性能を高めた防火区画貫通
部材を提供する。 【解決手段】 断面Ｃ字状に円曲させた金属製の弾性板
１の一端の内側に係合爪２を形成すると共に、この係合
爪２が係合する係合穴７を多段に形成する。更に、前記
弾性板１の内面の両側には、一例として２列となるよう
に熱膨張ゴム４、４ａを張設すると共に、この熱膨張ゴ
ム４、４ａの一方端側には内側スライド切欠部６、６ａ
を形成し、他方端側には外側スライド部３を形成し、配
管８の口径に合わせて部材の内径をアジャストすること
により、１ケの部材で口径の違う配管８に合わせること
ができるようにして汎用性を高める。また、熱膨張ゴム
４、４ａの両端には、互いに嵌合し合う切欠部を形成
し、配管８の口径に合わせたときに、熱膨張ゴム４、４
ａの空きを無くし、アジャストにかかわらず膨張性能を
高く維持する。
部材を提供する。 【解決手段】 断面Ｃ字状に円曲させた金属製の弾性板
１の一端の内側に係合爪２を形成すると共に、この係合
爪２が係合する係合穴７を多段に形成する。更に、前記
弾性板１の内面の両側には、一例として２列となるよう
に熱膨張ゴム４、４ａを張設すると共に、この熱膨張ゴ
ム４、４ａの一方端側には内側スライド切欠部６、６ａ
を形成し、他方端側には外側スライド部３を形成し、配
管８の口径に合わせて部材の内径をアジャストすること
により、１ケの部材で口径の違う配管８に合わせること
ができるようにして汎用性を高める。また、熱膨張ゴム
４、４ａの両端には、互いに嵌合し合う切欠部を形成
し、配管８の口径に合わせたときに、熱膨張ゴム４、４
ａの空きを無くし、アジャストにかかわらず膨張性能を
高く維持する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、火災発生時に防火
区画を貫通する配管あるいはケーブルが通る貫通穴を経
由して、火炎や有毒ガス類が隣室側に侵入して被害が拡
大するのを防止するために用いられる防火区画貫通部材
に関するものである。
区画を貫通する配管あるいはケーブルが通る貫通穴を経
由して、火炎や有毒ガス類が隣室側に侵入して被害が拡
大するのを防止するために用いられる防火区画貫通部材
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の防火区画貫通部材は、二つ割りの
金属ケース内に熱膨張ゴムを組み込んだものであった
り、Ｃ字状の弾性金属板の内側に熱膨張ゴムを組み込ん
だ構成であることから、次のような問題がある。
金属ケース内に熱膨張ゴムを組み込んだものであった
り、Ｃ字状の弾性金属板の内側に熱膨張ゴムを組み込ん
だ構成であることから、次のような問題がある。
【０００３】１．防火区画貫通部材や配管、ケーブル等
の大きさや本数により寸法（規格）の違うものを多数用
意する必要があり、コスト高になると共に施工時に手間
がかかる。
の大きさや本数により寸法（規格）の違うものを多数用
意する必要があり、コスト高になると共に施工時に手間
がかかる。
【０００４】２．貫通穴と貫通部材との間には、隙間が
生じることから、この隙間にはあとでモルタルやパテ等
を充填して閉塞する必要があり、施工に手間がかかる。
特に、貫通穴が縦向きの場合には、施工時にモルタルや
パテが隙間から階下に落下する心配があるため、受け止
めを行ってからでないと施工することができず、手間と
共に作業に時間がかかる。
生じることから、この隙間にはあとでモルタルやパテ等
を充填して閉塞する必要があり、施工に手間がかかる。
特に、貫通穴が縦向きの場合には、施工時にモルタルや
パテが隙間から階下に落下する心配があるため、受け止
めを行ってからでないと施工することができず、手間と
共に作業に時間がかかる。
【０００５】本発明の目的は、汎用性と膨張性能を高め
た防火区画貫通部材を提供することである。
た防火区画貫通部材を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１に記載の発明においては、防火区画貫通部
材において、断面Ｃ字状に円曲させた金属製の弾性板の
一端の内側に係合爪を形成すると共にこの係合爪の反対
側であって、係合爪と対向する位置に、この係合爪を係
合させるための複数の係合穴を円周方向に多段に形成し
たこと、前記弾性板の内面には熱膨張ゴムを張設すると
共に、この熱膨張ゴムの両端には、互いに嵌合し合う切
欠部を形成したこと、を特徴とするものである。
め、請求項１に記載の発明においては、防火区画貫通部
材において、断面Ｃ字状に円曲させた金属製の弾性板の
一端の内側に係合爪を形成すると共にこの係合爪の反対
側であって、係合爪と対向する位置に、この係合爪を係
合させるための複数の係合穴を円周方向に多段に形成し
たこと、前記弾性板の内面には熱膨張ゴムを張設すると
共に、この熱膨張ゴムの両端には、互いに嵌合し合う切
欠部を形成したこと、を特徴とするものである。
【０００７】
【作用】貫通部材は、貫通穴の外でＣ字状の開口部側を
開いて配管に装着したのち、係合爪と係合穴を用いて配
管の外側に密着させ、これを配管上をズラしながら貫通
穴内に挿入する。
開いて配管に装着したのち、係合爪と係合穴を用いて配
管の外側に密着させ、これを配管上をズラしながら貫通
穴内に挿入する。
【０００８】貫通穴内には、１ヶ挿入しても良いし、必
要に応じて出入口の双方に２ヶ挿入してもよい。貫通部
材を貫通穴内に挿入したのち、隙間は必要に応じてモル
タル又はパテ材等で処理する。火災が発生すると、その
熱で熱膨張ゴムが配管と貫通穴間において膨張し、この
膨張圧で配管を押し潰し、貫通穴を閉塞して延焼を防止
する。
要に応じて出入口の双方に２ヶ挿入してもよい。貫通部
材を貫通穴内に挿入したのち、隙間は必要に応じてモル
タル又はパテ材等で処理する。火災が発生すると、その
熱で熱膨張ゴムが配管と貫通穴間において膨張し、この
膨張圧で配管を押し潰し、貫通穴を閉塞して延焼を防止
する。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明に係る貫通部材は、金属製
の弾性板をＣ字状に形成し、この内側に熱膨張ゴムを張
り付け、更に前記熱膨張ゴムの両端には互いに嵌合し合
う切り欠き部を形成し、この切り欠き部を互いに嵌合さ
せてスライド部を形成する。
の弾性板をＣ字状に形成し、この内側に熱膨張ゴムを張
り付け、更に前記熱膨張ゴムの両端には互いに嵌合し合
う切り欠き部を形成し、この切り欠き部を互いに嵌合さ
せてスライド部を形成する。
【００１０】係合爪と係合穴は弾性板の中央に設けても
良いし、両端に設けても良い。この係合爪に対向する係
合穴は、３段、４段と任意にその段数を決定することが
できる。また、熱膨張ゴムは、係合爪と係合穴が中央に
設けられている場合には、これを逃れるために左右に分
けて２列となるように張設されるが、逆に係合爪と係合
穴が両端に設けられている場合には、これを逃れるため
に、中央に１列に張設される。熱膨張ゴムは、現在一般
に市販されているものであるが、その組成の一例を表１
に示す。
良いし、両端に設けても良い。この係合爪に対向する係
合穴は、３段、４段と任意にその段数を決定することが
できる。また、熱膨張ゴムは、係合爪と係合穴が中央に
設けられている場合には、これを逃れるために左右に分
けて２列となるように張設されるが、逆に係合爪と係合
穴が両端に設けられている場合には、これを逃れるため
に、中央に１列に張設される。熱膨張ゴムは、現在一般
に市販されているものであるが、その組成の一例を表１
に示す。
【００１１】
【表１】
【００１２】
【実施例１】図１は本発明に係る防火区画貫通部材を偏
平に展開した内面を示し、図２はＡ−Ａ´線断面を示
し、図３はＢ−Ｂ´線断面を示し、図４は断面Ｃ字状に
円曲した状態を示すものである。この図１〜図４におい
て、１は金属製の弾性板であって、この弾性板１は、一
端側の中央に内向きの係合爪２が打ち抜きで形成され、
他端側の幅は、両縁が夫々カットされていて、係合爪２
側の幅よりも狭く形成され、ここにスライド部３が形成
されている。
平に展開した内面を示し、図２はＡ−Ａ´線断面を示
し、図３はＢ−Ｂ´線断面を示し、図４は断面Ｃ字状に
円曲した状態を示すものである。この図１〜図４におい
て、１は金属製の弾性板であって、この弾性板１は、一
端側の中央に内向きの係合爪２が打ち抜きで形成され、
他端側の幅は、両縁が夫々カットされていて、係合爪２
側の幅よりも狭く形成され、ここにスライド部３が形成
されている。
【００１３】４、４ａは前記弾性板１の内面において、
両幅側に沿って爪５により止められている熱膨張ゴムで
あって、この熱膨張ゴム４、４ａは、前記係合爪２側に
は、前記スライド部３が挿入されるだけのスライド切欠
部６、６ａが形成されている。７は前記熱膨張ゴム４、
４ａ間において、弾性板１に対し、長手（円周）方向に
４段に形成された係合穴である。
両幅側に沿って爪５により止められている熱膨張ゴムで
あって、この熱膨張ゴム４、４ａは、前記係合爪２側に
は、前記スライド部３が挿入されるだけのスライド切欠
部６、６ａが形成されている。７は前記熱膨張ゴム４、
４ａ間において、弾性板１に対し、長手（円周）方向に
４段に形成された係合穴である。
【００１４】上記構成の弾性板１は、図４に示すように
断面Ｃ字状に円曲されて最終製品化され、Ｃ字状の開口
部１ａを利用して図５に示すように配管８の外側に装着
し、係合爪２と係合穴７を利用して配管８に密着させ
る。このとき、熱膨張材４、４ａは、その幅狭スライド
部３がスライド切欠部６、６ａ内に収まり、円周方向に
おいて空きはない。そして、図６（Ａ）から（Ｂ）に示
すように、防火区画壁９の貫通穴１０内に配管８上をズ
ラして挿入し、隙間はモルタル又はパテ材１１等を用い
て処理し、施工を終る。
断面Ｃ字状に円曲されて最終製品化され、Ｃ字状の開口
部１ａを利用して図５に示すように配管８の外側に装着
し、係合爪２と係合穴７を利用して配管８に密着させ
る。このとき、熱膨張材４、４ａは、その幅狭スライド
部３がスライド切欠部６、６ａ内に収まり、円周方向に
おいて空きはない。そして、図６（Ａ）から（Ｂ）に示
すように、防火区画壁９の貫通穴１０内に配管８上をズ
ラして挿入し、隙間はモルタル又はパテ材１１等を用い
て処理し、施工を終る。
【００１５】
【発明の効果】本発明は以上のように、弾性板に係合爪
と係合穴を形成し、この双方を用いてワンタッチで部材
を留めることができると共に配管の口径に合わせて多段
の係合穴を利用して配管にアジャストしながら装着でき
るので、従来のように口径ごとに部材を用意する必要が
なく、便利である。
と係合穴を形成し、この双方を用いてワンタッチで部材
を留めることができると共に配管の口径に合わせて多段
の係合穴を利用して配管にアジャストしながら装着でき
るので、従来のように口径ごとに部材を用意する必要が
なく、便利である。
【００１６】また、弾性板の内側の熱膨張ゴムの両側に
はスライド係合切欠部とスライド部（かぎ部）が形成さ
れているため、弾性板を口径に合わせて拡大、または縮
小した場合でも、円周方向において熱膨張ゴムの空きの
部分がなく、円周方向全体をカバーするため、膨張性能
を高めることができる。
はスライド係合切欠部とスライド部（かぎ部）が形成さ
れているため、弾性板を口径に合わせて拡大、または縮
小した場合でも、円周方向において熱膨張ゴムの空きの
部分がなく、円周方向全体をカバーするため、膨張性能
を高めることができる。
【００１７】また、従来の部材においては、配管の口径
との間に隙間が発生すると、この隙間をモルタルやパテ
材で処理しており、これに手間がかかっていたが、部材
は配管口径に合わせてアジャスト自在のため、少なくと
も配管と部材間に隙間はなく、従来例のようにこの隙間
を処理する必要がなくなる。
との間に隙間が発生すると、この隙間をモルタルやパテ
材で処理しており、これに手間がかかっていたが、部材
は配管口径に合わせてアジャスト自在のため、少なくと
も配管と部材間に隙間はなく、従来例のようにこの隙間
を処理する必要がなくなる。
【図１】貫通部材を展開した状態の説明図。
【図２】Ａ−Ａ´線断面図。
【図３】Ｂ−Ｂ´線断面図。
【図４】製品化された部材の外観の説明図。
【図５】配管に部材を装着した状態の説明図。
【図６】（Ａ）は貫通穴の外で配管に部材を装着した状
態の説明図、（Ｂ）は貫通穴内に部材をズラして挿入
し、両端の隙間をパテ処理した状態の説明図。
態の説明図、（Ｂ）は貫通穴内に部材をズラして挿入
し、両端の隙間をパテ処理した状態の説明図。
１ 弾性板 ２ 係合爪 ３ スライド部 ４、４ａ 熱膨張ゴム ５ 爪 ６ スライド切欠部 ７ 係合穴 ８ 配管 ９ 防火区画壁 １０ 貫通穴 １１ モルタル、パテ処理部
Claims (1)
- 【請求項１】 断面Ｃ字状に円曲させた金属製の弾性板
の一端の内側に係合爪を形成すると共にこの係合爪の反
対側であって、係合爪と対向する位置に、この係合爪を
係合させるための複数の係合穴を円周方向に多段に形成
したこと、前記弾性板の内面には熱膨張ゴムを張設する
と共に、この熱膨張ゴムの両端には、互いに嵌合し合う
切欠部を形成したこと、を特徴とする汎用性と膨張性能
を高めた防火区画貫通部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001046131A JP2002250479A (ja) | 2001-02-22 | 2001-02-22 | 防火区画貫通部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001046131A JP2002250479A (ja) | 2001-02-22 | 2001-02-22 | 防火区画貫通部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002250479A true JP2002250479A (ja) | 2002-09-06 |
Family
ID=18907812
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001046131A Pending JP2002250479A (ja) | 2001-02-22 | 2001-02-22 | 防火区画貫通部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002250479A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005083483A (ja) * | 2003-09-09 | 2005-03-31 | Kubota Corp | 防火区画貫通継手 |
| JP2019100503A (ja) * | 2017-12-06 | 2019-06-24 | 井上商事株式会社 | 防火区画貫通キット、及び防火区画貫通構造 |
| JP2020533929A (ja) * | 2017-09-12 | 2020-11-19 | ロックステック アクティエボラーグ | 延長フレーム |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001027367A (ja) * | 1999-07-14 | 2001-01-30 | Furukawa Techno Material Co Ltd | 防火区画体貫通部の防火処理部材 |
-
2001
- 2001-02-22 JP JP2001046131A patent/JP2002250479A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001027367A (ja) * | 1999-07-14 | 2001-01-30 | Furukawa Techno Material Co Ltd | 防火区画体貫通部の防火処理部材 |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005083483A (ja) * | 2003-09-09 | 2005-03-31 | Kubota Corp | 防火区画貫通継手 |
| JP4549045B2 (ja) * | 2003-09-09 | 2010-09-22 | クボタシーアイ株式会社 | 防火区画貫通継手 |
| JP2020533929A (ja) * | 2017-09-12 | 2020-11-19 | ロックステック アクティエボラーグ | 延長フレーム |
| US11489324B2 (en) | 2017-09-12 | 2022-11-01 | Roxtec Ab | Extension frame |
| JP7243962B2 (ja) | 2017-09-12 | 2023-03-22 | ロックステック アクティエボラーグ | 延長フレーム |
| JP2019100503A (ja) * | 2017-12-06 | 2019-06-24 | 井上商事株式会社 | 防火区画貫通キット、及び防火区画貫通構造 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071210 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100422 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100506 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101111 |