JP2002250429A - プレスプーリ - Google Patents

プレスプーリ

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JP2002250429A
JP2002250429A JP2001046888A JP2001046888A JP2002250429A JP 2002250429 A JP2002250429 A JP 2002250429A JP 2001046888 A JP2001046888 A JP 2001046888A JP 2001046888 A JP2001046888 A JP 2001046888A JP 2002250429 A JP2002250429 A JP 2002250429A
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JP
Japan
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press
corner
pulley
fit
arc
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Application number
JP2001046888A
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English (en)
Inventor
Kinji Yugawa
謹次 湯川
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】板厚や圧入部長さを変えることなく圧入部角隅
に発生する応力を軽減させることが可能なプレスプーリ
を提供することである。 【解決手段】圧入部2と側板4間に存する圧入部角隅5
が、複数の円弧からなる複合円弧とし、圧入部角隅5に
おける圧入部側円弧の曲率rと側板側円弧の曲率r
と圧入部角隅長さlを、r≦0.7l、r
2.0lとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻掛け伝動で使用
されるプレスプーリに係り、主として自動車に搭載され
る補機類の駆動用ベルトや、その他のベルトのテンショ
ナ用、あるいはアイドラプーリとして好適なプレスプー
リに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車の補機類を駆動するベ
ルトの案内用プーリとして、転がり軸受外周に圧入され
るプレスプーリ100が採用される(図4参照)。
【0003】このプレスプーリ100は、ベルトが巻回
されるベルト巻回部101と軸に圧入嵌合される圧入部
102とが、該巻回部101と圧入部102の間に側板
103を介してそれぞれプレス加工により同一軸方向に
折曲成形されているもので、圧入部102の角隅102
aが、一つの単一円弧、もしくはそれに近い形状となっ
ており、ベルトに大きな負荷がかかると、圧入部角隅1
02aに高い応力が発生し、プレスプーリが破損してし
まう。そのため、プレス材の板厚を厚くする、もしくは
圧入部角隅102aの曲率rを大きくすることによ
り、圧入部角隅102aに発生する応力を下げ破損を防
いでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
プレスプーリにあっては、板厚を厚くするとコストアッ
プになってしまう。また、圧入部角隅102aの曲率r
を大きくすると、圧入部角隅長さlが長くなり、そ
の結果、圧入部102が短くなりプレスプーリがクリー
プを起こしてしまう。
【0005】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、
板厚や圧入部長さを変えることなく圧入部角隅に発生す
る応力を軽減させることが可能なプレスプーリを提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に本発明がなした技術的手段は、ベルトが巻回されるベ
ルト巻回部と、軸に圧入嵌合される圧入部と、該巻回部
と圧入部を連結する側板を有し、上記ベルト巻回部と圧
入部とが同一軸方向に折曲成形されるようプレス加工さ
れたプーリであって、前記圧入部と側板間に存する圧入
部角隅が、複数の円弧からなる複合円弧とし、圧入部と
円弧の間、複数の円弧の間、及び円弧と側板間は全て接
線で継がれており、圧入部角隅における圧入部側円弧の
曲率rと側板側円弧の曲率rと圧入部角隅長さl
を、r≦0.7l、r≧2.0lとしたことで
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明プレスプーリの一実
施形態を図に基づいて説明する。図1は、本実施形態に
係るプレスプーリの断面図である。
【0008】プレスプーリは1、軸に圧入嵌合される圧
入部2と、その圧入部2の外径側に同軸に配置されたベ
ルト巻回部3と、圧入部2とベルト巻回部3を連結する
側板4と、圧入部2と側板4の間の二つの円弧からなる
圧入部角隅5と、ベルト巻回部3と側板4の間のベルト
巻回部角隅6からなり、上記圧入部2とベルト巻回部3
とが同一軸方向に折曲成形されるよう所望材料をもって
プレス加工されている。図中7は、軸受を示す。
【0009】圧入部角隅5は、曲率rとした圧入部側
円弧と、曲率rとした側板側円弧の二つの円弧からな
る複合円弧とする。この圧入部2と曲率rとした圧入
部側円弧の間、曲率rとした圧入部側円弧と曲率r
とした側板側円弧の間、及び曲率rとした側板側円弧
と側板4との間は全て接線で継がれている。上記圧入部
側円弧の曲率rと、側板側円弧の曲率rと、圧入部
角隅長さlは、r≦0.7l、r≧2.0l
とする関係にある。
【0010】上記プレスプーリ1では、圧入部角隅5を
二つの円弧による複合円弧とすることにより、圧入部角
隅長さlを長くすることなく圧入部角隅5の応力が
高くなる部位の曲率を大きくすることができ、圧入部角
隅5に発生する応力を低下させることができる。なお、
プレスプーリ1は、複数(本実施形態では二つ)の円弧
からなる複合円弧とした圧入部角隅5以外の構造、すな
わち圧入部2、ベルト巻回部3、および側板4の形状・
構造などは特に本実施形態に限定解釈されるものではな
く、本発明の範囲内で適宜設計変更可能である。また、
プーリ外径・内径なども限定されず本発明の範囲内で任
意径のプレスプーリが採用可能である。
【0011】「実施例1」上述の作用効果をみるために
有限要素法により、圧入部角隅5における側板側曲率r
と圧入部角隅長さlと圧入部2に発生する応力の関
係を調査した。
【0012】プレスプーリ1は、 プーリ内径:40mm プーリ外径:80mm プーリ幅:31mm 圧入部2の幅:23mm 板厚:1mm 圧入部角隅長さl:4mm 圧入部角隅5における圧入部側曲率r:2mm とし、圧入部角隅5における側板側曲率rを変化させ
て計算を行った。計算条件として、プレスプーリにベル
トが180度巻きかけられ、ベルトから受けるラジアル
荷重の総和は1000Nとした。
【0013】圧入部角隅5に発生する応力比を図2に示
す。図2の応力比(縦軸)は、圧入部角隅5を一つの単
一円弧にしたときの応力を1としたときの応力値を表
す。r/l(横軸)は、圧入部角隅5における側板
側曲率rと圧入部角隅長さlとの比を表す。
【0014】ここで、 r/l=1ではrの長さ
が0となるため一つの単一円弧となる。図2よりr
=2で応力が25%減少し、もっとも減少量が大き
くなるr/l=5で応力の減少率は最大となり、4
5%の減少となる。なお、r/l>5で応力が増加
しているが、これは最大応力の発生位置がrに移るた
めである。よって圧入部角隅5における側板側曲率r
と圧入部角隅長さlは r≧2.0l とするのが良いことが確認できる。
【0015】「実施例2」実施例1と同様、作用効果を
みるために有限要素法により、圧入部角隅5における圧
入部側曲率rと圧入部角隅長さlと圧入部2に発生
する応力の関係を調査した。
【0016】プレスプーリ1は、 プーリ内径:40mm プーリ外径:80mm プーリ幅:31mm 圧入部2の幅:23mm 板厚:1mm 圧入部角隅長さl:4mm 圧入部角隅5における側板側曲率r:12mm とし、圧入部角隅5における圧入部側曲率rを変化さ
せて計算を行った。計算条件として、プレスプーリにベ
ルトが180度巻きかけられ、ベルトから受けるラジア
ル荷重の総和は1000Nとした。
【0017】圧入部角隅5に発生する応力比を図3に示
す。図3の応力比(縦軸)は、圧入部角隅5を一つの単
一円弧にしたときの応力を1としたときの応力値を表
す。r/l(横軸)は、圧入部角隅5における圧入
部側曲率rと圧入部角隅長さlとの比を表す。
【0018】ここで、r/l=1ではrの長さが
0となり一つの単一円弧となる。図3よりr/l
0.7で、応力が25%以上減少する。よって圧入部角
隅5における圧入部側曲率rと圧入部角隅長さlは r≦0.7l とするのが良いことが確認できる。
【0019】以上、本発明の実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、本発明の範囲内で適宜変更、改良が
可能であることは勿論である。例えば、圧入部角隅を二
つの円弧による複合円弧ではなく三つ以上の円弧による
複合円弧とすることも可能である。その場合は、最も圧
入部2側の円弧の曲率をr、最も側板4側の円弧の曲
率をrとして考える。
【0020】
【発明の効果】本発明は、プレスプーリの圧入部角隅を
複数の円弧からなる複合円弧にするという簡単な手段に
より、板厚を厚くすることによるコストアップ、圧入部
長さを短くすることによるクリープの発生という不具合
を解消しつつ、圧入部角隅に発生する応力を軽減するこ
とができ、破損を防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す要部拡大断面図。
【図2】曲率r/圧入部角隅長さlと角隅部の応力
の関係を示す図。
【図3】曲率r/圧入部角隅長さlと角隅部の応力
の関係を示す図。
【図4】従来技術の一実施形態を示す要部拡大断面図。
【符号の説明】
1:プレスプーリ 2:圧入部 3:ベルト巻回部 4:側板 5:圧入部角隅 6:ベルト巻回部角隅 r,r:圧入部角隅曲率 l:圧入部角隅長さ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベルトが巻回されるベルト巻回部と、軸に
    圧入嵌合される圧入部と、該巻回部と圧入部を連結する
    側板を有し、上記ベルト巻回部と圧入部とが同一軸方向
    に折曲成形されるようプレス加工されたプーリであっ
    て、前記圧入部と側板間に存する圧入部角隅が、複数の
    円弧からなる複合円弧とし、圧入部と円弧の間、複数の
    円弧の間、及び円弧と側板間は全て接線で継がれてお
    り、圧入部角隅における圧入部側円弧の曲率rと側板
    側円弧の曲率rと圧入部角隅長さlを、 r≦0.7l ≧2.0l としたことを特徴とするプレスプーリ。
JP2001046888A 2001-02-22 2001-02-22 プレスプーリ Pending JP2002250429A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014142172A1 (ja) 2013-03-14 2014-09-18 Ntn株式会社 プレスプーリ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014142172A1 (ja) 2013-03-14 2014-09-18 Ntn株式会社 プレスプーリ
US10088031B2 (en) 2013-03-14 2018-10-02 Ntn Corporation Pressed pulley

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