JP2002250093A - T型梁スラブの構築方法 - Google Patents
T型梁スラブの構築方法Info
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Abstract
ットに形成し、型枠バラシ、内装用下地ボード及び断熱
材の施工の面倒を解消し、ひいては、建築資材の削減、
工期の短縮、建築コストの低減を図る。 【解決手段】フラットスラブ(S1)の下面側に小梁
(S2)を所定間隔で一体に形成されたT型梁スラブ
(S)を構築する際に、型枠兼用内装下地ボード(1)
をT型梁スラブ(S)の下面高さに敷き詰め、その下地
ボード(1)上に小梁(S2)間に充填される断熱埋込
材(2)を配列固定してコンクリートを打設するように
した。
Description
下面側に小梁が所定間隔で並行に形成されるT型梁スラ
ブの構築方法に関する。
スラブを構築する場合、まず、その下面に型枠となるベ
ニヤ板などせき板を敷き詰めて型枠の組立てを行い、次
いで、当該せき板の上にコンクリートを打設し、硬化し
た後にせき板を取り外して型枠バラシを行い、最後に、
天井面となる下向面に内装仕上げを行なうのが一般的で
ある。
化が図られており、厚さが均等なフラットスラブでは強
度不足となるところから、スラブ断面を工夫してスラブ
を強化したT型梁スラブが用いられている。
面側に、小梁となる突条のリブを所定間隔で一体形成し
たもので、大梁間や耐力壁間に所定間隔で架設される小
梁でフラットスラブを支持したものと等しい強度を有す
る。
うなT型梁スラブは天井面側に多数の突条を形成しなけ
ればならないため、その型枠の組立て及び支持がフラッ
トスラブに比して非常に面倒で工期・工費が嵩むだけで
なく、コンクリート養生後は、天井面に小梁の凹凸が形
成されるために見栄えが悪く、内装工事も面倒でコスト
が嵩むという問題があった。
が告示されており、コンクリートの熱還流を遮断して住
宅の高断熱化や壁内結露防止を図るために、型枠を外し
た後、天井面に内壁面に断熱材と下地用のボードを2層
にして張付けたり、断熱材で形成された下地用のボード
を貼り付けなければならず、建築資材が増え、工期が延
び、コストが嵩むという問題があった。
際に、天井面側をフラットに形成し、型枠バラシ、内装
用下地ボード及び断熱材の施工の面倒を解消し、ひいて
は、建築資材の削減、工期の短縮、建築コストの低減を
図ることを技術的課題としている。
に、本発明は、フラットスラブの下面側に小梁が所定間
隔で一体に形成されるT型梁スラブの構築方法であっ
て、壁紙などの内装材を直張り可能な耐火性耐力面材と
断熱パネルが積層された型枠兼用内装下地ボードをT型
梁スラブの下面高さに敷き詰め、前記小梁間に充填され
る断熱埋込材を前記下地ボードに載置し、当該断熱埋込
材に貫設された締付ロッドの上下両端を下地ボードに固
定されたベースと断熱埋込材の上面に置かれる配筋用ス
ペーサに係合させることにより断熱埋込材を下地ボード
に固定し、配筋した後、前記断熱埋込材が埋没して所定
厚さのフラットスラブが形成されるようにコンクリート
を打設することを特徴とする。
性又は不燃性の断熱埋込材が、これに貫設される締付ロ
ッドの上下両端を、下地ボードに固定されたベースと断
熱埋込材の上面に置かれる配筋用スペーサに連結するこ
とにより、型枠兼用内装下地ボードに密着固定され、断
熱埋込材のない部分が小梁形成用の凹溝となる。したが
って、小梁を形成するために型枠の複雑な組立を行なう
ことなく、T型梁スラブを構築することができる。
にコンクリートが流れ込んで小梁が形成され、さらに、
断熱埋込材がコンクリート内に埋没するとその上に所定
厚さのフラットスラブが形成される。このとき、断熱埋
込材は締付ロッドを介して型枠兼用内装下地ボードに強
固に固定されると共に、下地ボードは締付ロッドを介し
てフラットスラブから吊り下げられるので、T型梁スラ
ブの下面に張り付けられた下地ボードに外力が作用して
も脱落しにくい。
装材を直張り可能な耐火性耐力面材と断熱パネルを積層
した型枠兼用内装下地ボードを用いているので、コンク
リート硬化後に、型枠として使用した型枠兼用内装下地
ボードを型枠バラシする必要がなく、そのまま内装工事
を行なうことができる。すなわち、型枠の撤去作業と内
装下地処理が一切不要となるので、工程数が減少されて
工期が短縮され、建築資材の使用量が削減される。
る小梁間に断熱埋込材が充填され、内装下地ボードがT
型梁スラブの下面を平らに覆うので、天井面に小梁の凹
凸が突出形成されることがない。
ート面側は断熱パネルが張られて、コンクリートの下面
全面が覆われるので、熱還流が遮断され、屋内の暖気及
び涼気がコンクリートを介して外部に逃げることもな
く、ヒートブリッジの発生が確実に防止される。
耐力面材に固定したベースと、断熱埋込材の上に載せた
配筋用スペーサを締付ロッドの両端に係合させれば、型
枠組立時は断熱埋込材が耐火性耐力面材に固定され、コ
ンクリート硬化後は配筋用スペーサがコンクリート内に
埋まるので型枠兼用内装下地ボードをT型梁スラブ下面
にしっかりと吊下固定する。
に基づいて具体的に説明する。図1は本発明方法により
構築したT型梁スラブを示す断面図、図2はこれに使用
する断熱埋込材の説明図である。
埋込材2を所定間隔で配列した後、その上にコンクリー
トを打設することにより、フラットスラブS1の下面側
に小梁S2が所定間隔で一体に形成されたT型梁スラブ
Sを構築するものである。
内装材を直張り可能な耐火性耐力面材3と難燃性又は不
燃性の断熱パネル4が積層されて一体に形成されてい
る。耐火性耐力面材3としては、無機発泡体及び繊維状
物を含む主剤を結合材で祖固めた心材板3Aの表裏両面
に、鉱物繊維を含む主剤を結合材で固めた繊維補強層3
B、3Bを一体成形して三層構造に形成した厚さ6〜1
2mm程度のダイライト(大建工業株式会社の商品名)
を用いた。
維状になって絡み合った多孔質体であり、特類の構造用
合板と同等の強度を有し、防腐、防蟻性、防耐火性、通
気性に優れ、吸湿による膨張も極めて少ないという建材
に適した特性を有している。
且つ、耐火性能に優れたものが好ましく、本例では、熱
伝導率が0.017kcal/m・h・℃(0.020W/m・K)のフェ
ノール発泡樹脂である厚さ50〜70mmのネオマフォ
ーム(旭化成建材株式会社の商品名)やビーズ発泡スチ
レンボードを用いた。
面図及び断面図を示す。断熱埋込材2は、断熱パネル4
と同様、ネオマフォーム(旭化成建材株式会社の商品
名)やビーズ発泡スチレンボードで形成され、その底面
側を開口した複数の空間5…に仕切られており、少なく
とも一の空間5aを形成する側壁部6に反響音を弱音化
させる連続三角波形状の凹凸面7が形成されてなる。
る中心線Yを境に、現場で簡単に半割りして長さ調節で
きるように割溝8が形成されると共に、中心線X上に後
述する締付ロッド14を挿通する貫通孔9、9が形成さ
れている。
通孔9に隣接する空間5b内に必要に応じてコンクリー
トを流し込むことができるように、当該空間5bの上面
部分を割り取る凹溝(脆弱部)10が形成されている。
さらにまた、比較的面積の広い空間5には、コンクリー
ト打設時にその重さで埋込材2の上面がつぶれないよう
に脚5cが形成されている。
2の貫通孔9の位置に対応して型枠兼用内装下地ボード
1の耐火性耐力面材2に接着剤やビスなどで固定される
ベース12と、断熱埋込材2の上に載せられる配筋用ス
ペーサ13と、断熱埋込材2の貫通孔9に挿通されて上
下両端を前記ベース12及びスペーサ13に係合するこ
とにより断熱埋込材2を固定する締付ロッド14からな
る。
3には、締付ロッド14の上下端部14u、14dと係
合する係合部12a、13aが夫々形成され、配筋用ス
ペーサ13にはコンクリートから抜け落ちないように引
張抵抗を増大させるフランジ状のアンカー15が形成さ
れている。
上に断熱埋込材2を置き、貫通孔9に締付ロッド14を
挿し入れ、その下端部をベース12に係合させた状態
で、その上端部を配筋用スペーサ13に係合させると、
断熱埋込材2はその上面から配筋用スペーサ13で押え
付けられて下地ボード1に密着される。
び断熱埋込材2を用いたT型梁スラブ構築方法について
説明する。まず、断熱パネル4側を上向きにして型枠兼
用内装下地ボード1をT型梁スラブSの下面高さに平ら
に敷き詰め、その上に断熱埋込材2を幅方向に所定間隔
離して長手方向に連続して配列した後、貫通孔9に締付
ロッド14を挿通して、その下端部14dをベース12
の係合部12aに挿し込んで係合させ、その上端部14
uに配筋用スペーサ9を装着する。
には、断熱埋込材2の長手方向に連続する突条が形成さ
れ、隣接する断熱埋込材2の列の間に小梁S2の型とな
る凹溝が形成されることになる。次いで、所定の強度が
得られるよう予め設計した通りに配筋してコンクリート
を打設すると、断熱埋込材2の列の間に形成された凹溝
内にコンクリートが流れ込んで小梁S2…が形成され、
さらにコンクリートを打設すると、断熱埋込材2が埋没
して所要厚さのフラットスラブS1が形成され、フラッ
トスラブS1と小梁S2…が一体成形された鉄筋コンク
リート製のT型梁スラブSが構築される。
1により型枠兼用内装下地ボード1に強固に固定される
と共に、下地ボード1は埋込材固定具11を介してフラ
ットスラブS1から吊り下げられるので、T型梁スラブ
Sの下面に張り付けられた下地ボード1に外力が作用し
ても脱落しにくい。すなわち、埋込材固定具11は、断
熱埋込材2を型枠兼用内装用下地ボード1に固定すると
共に、締付ロッド14の上端に係合される配筋用スペー
サ13にはアンカー15が形成されているので内装用下
地ボード1を吊下固定する機能を有する。
内装材が直張り可能であるので、コンクリート硬化後
に、型枠として使用した型枠兼用内装下地ボード1を型
枠バラシすることなく、そのまま内装工事を行なうこと
ができる。すなわち、型枠の撤去作業と内装下地処理が
一切不要となるので、工程数が減少されて工期が短縮さ
れ、建築資材の使用量が削減される。
される小梁S2間に断熱埋込材2が充填され、内装下地
ボード1がT型梁スラブSの下面を平らに覆うので、天
井面に小梁S2の凹凸が突出形成されることがなく、見
栄えも良い。
リート面側には断熱パネル4が張られて、T型梁スラブ
Sの下面全面が覆われるので、熱還流が遮断され、屋内
の暖気及び涼気がコンクリートを介して外部に逃げるこ
ともなく、ヒートブリッジの発生が確実に防止される。
型梁スラブを構築する際に、天井面側をフラットに形成
することができ、型枠バラシ、内装用下地ボード及び断
熱材の施工の面倒が解消され、ひいては、建築資材の削
減、工期の短縮、建築コストの低減を図ることができる
という大変優れた効果を奏する。
Claims (4)
- 【請求項1】フラットスラブ(S1)の下面側に小梁
(S2)が所定間隔で一体に形成されるT型梁スラブの
構築方法であって、壁紙などの内装材を直張り可能な耐
火性耐力面材(3)と断熱パネル(4)が積層された型
枠兼用内装下地ボード(1)をT型梁スラブの下面高さ
に敷き詰め、前記小梁(S2)間に充填される断熱埋込
材(2)を前記下地ボード(1)に載置し、当該断熱埋
込材(2)に貫設された締付ロッド(14)の上下両端
を下地ボード(1)に固定されたベース(12)と断熱
埋込材(2)の上面に置かれる配筋用スペーサ(13)
に係合させることにより断熱埋込材(2)を下地ボード
(1)に固定し、配筋した後、前記断熱埋込材(2)が
埋没して所定厚さのフラットスラブ(S1)が形成され
るようにコンクリートを打設することを特徴とするT型
梁スラブの構築方法。 - 【請求項2】前記断熱埋込材(2)が、その底面側を開
口した複数の空間(5…)に仕切られ、少なくとも一の
空間(5a)を形成する側壁部(6)に反響音を弱音化
させる凹凸面(7)が形成されてなる請求項1記載のT
型梁スラブの構築方法。 - 【請求項3】前記断熱埋込材(2)に、少なくとも一の
空間(5b)の上面部分を割り取って当該空間(5b)
を上下に貫通させる脆弱部(10)が形成されてなる請
求項2記載のT型梁スラブの構築方法。 - 【請求項4】前記配筋用スペーサ(9)に、引張抵抗を
増大させるコンクリートアンカー(15)が形成されて
なる請求項1乃至3記載のT型梁スラブの構築方法。
Priority Applications (1)
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JP2001049473A JP4545967B2 (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | T型梁スラブの構築方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101449708B1 (ko) * | 2013-02-07 | 2014-10-22 | 삼성물산 주식회사 | 전단보강용 철근을 이용한 덧침 콘크리트와의 일체성 향상 및 중공슬래브의 전단내력 향상구조 및 이를 이용한 시공방법 |
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---|---|---|---|---|
JPH08232380A (ja) * | 1995-02-24 | 1996-09-10 | Mitsuhiro Yoshinaga | 鋼製部材と鉄筋コンクリートの結合部材、該結合部材を用いたモノコック構造用パネル及び該パネルを用いたモノコック構造建築物 |
-
2001
- 2001-02-23 JP JP2001049473A patent/JP4545967B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN102909786B (zh) * | 2012-11-22 | 2014-10-29 | 中国水利水电第十四工程局有限公司 | 一种混凝土吊车梁预制施工工艺 |
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