JP2002249416A - 粉体固形化粧料及びその製造方法 - Google Patents

粉体固形化粧料及びその製造方法

Info

Publication number
JP2002249416A
JP2002249416A JP2001047485A JP2001047485A JP2002249416A JP 2002249416 A JP2002249416 A JP 2002249416A JP 2001047485 A JP2001047485 A JP 2001047485A JP 2001047485 A JP2001047485 A JP 2001047485A JP 2002249416 A JP2002249416 A JP 2002249416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
solid cosmetic
powder
powdery solid
ultraviolet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001047485A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Shoji
哲生 小路
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noevir Co Ltd
Original Assignee
Noevir Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noevir Co Ltd filed Critical Noevir Co Ltd
Priority to JP2001047485A priority Critical patent/JP2002249416A/ja
Publication of JP2002249416A publication Critical patent/JP2002249416A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油性結合剤成分として相溶性の悪
い成分を併用した場合にも粉体の分散性が良好で、滑ら
かな使用感を有する粉体固形化粧料を提供し、特に、紫
外線吸収剤や紫外線散乱剤を良好に含有させることを可
能として、紫外線遮蔽効果を向上させる。 【解決手段】 (A)20℃における粘度が50
〜10,000mPa・sであるオルガノポリシロキサ
ン及びその誘導体の1種又は2種以上、(B)前記
(A)成分に対し相溶性を示さない油性成分、(C)ヘ
キサメチルジシロキサン,オクタメチルトリシロキサン
及びデカメチルテトラシロキサンより選択した1種又は
2種以上、及び(D)粉体を、乾式混合して粉体固形化
粧料とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油性結合剤成分と
して相溶性の悪い成分を併用しているにもかかわらず粉
体の分散性が良好で、滑らかな使用感を有する粉体固形
化粧料、及び乾式混合のみにより調製の可能な前記粉体
固形化粧料の製造方法に関し、特に、紫外線吸収剤や紫
外線散乱剤を含有する粉体固形化粧料に好適に応用し得
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、粉体固形化粧料において、紫外
線散乱剤として汎用されている微粒子酸化チタン等を多
量に配合する場合、粉体の分散性が低下し、製剤中に凝
集物が生じて外観や使用感など商品価値を著しく低下さ
せてしまう。粉砕機により粉砕を行っても、用いる油性
結合剤の極性や種類,粘度及び相溶性等により、粉体の
分散性は大きく影響を受けるため、十分とはいえない。
それゆえ、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロ
キサンやメチルフェニルポリシロキサン等を配合して、
油性結合剤中の極性油と非極性油との相溶性を向上させ
る試みなどがなされていた。
【0003】しかし、ポリオキシアルキレン変性オルガ
ノポリシロキサンやメチルフェニルポリシロキサン等の
シリコーン系の油性成分を用いた場合、炭化水素油,エ
ステル油,油溶性紫外線吸収剤等の中には相溶性の悪い
ものが多く、これらを配合する必要のある場合には、や
はり分散性の良好なものは得られなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明において
は、油性結合剤成分として相溶性の悪い成分を併用した
場合にも粉体の分散性が良好で、滑らかな使用感を有す
る粉体固形化粧料を提供すること、特に、紫外線吸収剤
や紫外線散乱剤を良好に含有させることを可能とするこ
とを目的とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するべく
種々検討した結果、20℃において50〜10,000
mPa・sの粘度を有するオルガノポリシロキサン及び
その誘導体の1種又は2種以上と、これに対し相溶性を
示さない油性成分、及び粉体を含有する粉体固形化粧料
において、ヘキサメチルジシロキサン,オクタメチルト
リシロキサン,デカメチルテトラシロキサンといった低
粘度の揮発性溶剤を結合剤中に含有させることにより、
粉体の濡れ性を向上させて分散性を改善することがで
き、凝集物がなく、滑らかな使用感を有する粉体固形化
粧料を得ることができ、さらに乾燥工程を経なくても、
揮発性溶剤のほとんど残存しない製剤を得ることができ
ることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明に係る粉体固形化粧料は、
(A)20℃における粘度が50〜10,000mPa
・sであるオルガノポリシロキサン及びその誘導体の1
種又は2種以上、(B)前記(A)成分に対し相溶性を
示さない油性成分、(C)ヘキサメチルジシロキサン,
オクタメチルトリシロキサン及びデカメチルテトラシロ
キサンより選択した1種又は2種以上、及び(D)粉体
を含有して成り、これらを乾式混合することにより得る
ことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る粉体固形化粧料を構
成する(A)成分としては、ジメチルポリシロキサン,
メチルフェニルポリシロキサン等のオルガノポリシロキ
サン、及びアミノ変性ジメチルポリシロキサン,アミノ
変性メチルフェニルポリシロキサン,エポキシ変性ジメ
チルポリシロキサン,エポキシ変性メチルフェニルポリ
シロキサン,カルボキシル変性ジメチルポリシロキサ
ン,カルボキシル変性メチルフェニルポリシロキサン,
フェノール変性ジメチルポリシロキサン,フェノール変
性メチルフェニルポリシロキサン,ポリエーテル変性ジ
メチルポリシロキサン,ポリエーテル変性メチルフェニ
ルポリシロキサン等のオルガノポリシロキサン誘導体で
あって、20℃における粘度が50〜10,000mP
a・sであるものを用いることができ、市販の原料を利
用することができる。ジメチルポリシロキサンについて
は、重合度が43〜540程度のものが該当する。な
お、より好ましくは、20℃における粘度が100〜1
0,000mPa・sのものが望ましい。本発明におい
ては、これらより1種又は2種以上を選択して含有させ
る。粉体固形化粧料全量あたりの含有量としては、0.
01〜20.0重量%とすることが好ましい。
【0008】本発明に係る粉体固形化粧料を構成する
(B)成分としては、流動パラフィン,重質流動イソパ
ラフィン,スクワラン等の炭化水素油、ホホバ油,液状
ラノリン,吸着精製ラノリン等のロウ類、ヘキシルデカ
ノール等の脂肪族アルコール類、ミリスチン酸オクチル
ドデシル,ステアリン酸イソパルミチル,エルカ酸オク
チルドデシル,ラノリン脂肪酸オクチルドデシル,ジペ
ンタエリスリトール(ヒドロキシステアリン酸・イソス
テアリン酸)エステル,リンゴ酸ジイソステアリル,ア
ジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル,N-ラウロイル-L-グ
ルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデ
シル),グリセリルトリ(カプリル・カプリン酸)エステ
ル,グリセリルトリイソステアリン酸エステル,トリメ
チロールプロパントリイソステアリン酸エステル,ジグ
リセリル(イソパルミチン酸・セバシン酸)オリゴエステ
ル,ヒドロキシステアリン酸コレステリル,ラノリン脂
肪酸コレステリル等のエステル油類、2-ヒドロキシ-4-
メトキシベンゾフェノン,2-ヒドロキシ-4-メトキシベ
ンゾフェノン-5-スルホン酸,ジヒドロキシジメトキシ
ベンゾフェノン,2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン,テ
トラヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導
体、パラアミノ安息香酸エチル,パラアミノ安息香酸グ
リセリル,パラジメチルアミノ安息香酸アミル,パラジ
メチルアミノ安息香酸2-エチルヘキシル等のパラアミノ
安息香酸誘導体、パラメトキシ桂皮酸エチル,パラメト
キシ桂皮酸イソプロピル,パラメトキシ桂皮酸2-エチル
ヘキシル,パラメトキシ桂皮酸2-エトキシエチル等のメ
トキシ桂皮酸誘導体といった油溶性紫外線吸収剤などが
挙げられる。本発明においては、これらより1種又は2
種以上を選択して用い、粉体固形化粧料全量あたりの含
有量としては、0.01〜10.0重量%とすることが
好ましい。
【0009】本発明に係る粉体固形化粧料を構成する
(C)成分としては、低粘度の揮発性溶剤であるヘキサ
メチルジシロキサン,オクタメチルトリシロキサン及び
デカメチルテトラシロキサンより選択した1種又は2種
以上を含有させる。粉体固形化粧料全量あたりの含有量
としては、0.01〜5.0重量%とするのが適切であ
り、0.5〜3.0重量%とするのがより好ましい。
【0010】そして、本発明に係る粉体固形化粧料を構
成する(D)成分としては、化粧料原料として通常用い
られる粉体原料を使用することができる。たとえば、マ
イカ,タルク,カオリン,炭酸カルシウム,炭酸マグネ
シウム,無水ケイ酸,酸化アルミニウム,硫酸バリウム
等の体質顔料、ベンガラ,黄酸化鉄,黒酸化鉄,群青,
紺青,カーボンブラック等の着色顔料、酸化チタン,酸
化亜鉛等の白色顔料、雲母チタン,魚鱗箔等の真珠光沢
顔料、微粒子酸化チタン,微粒子酸化亜鉛等の紫外線散
乱剤などの無機顔料や、ポリエチレン末,ポリメタクリ
ル酸メチル,ナイロンパウダー等の有機顔料が例示さ
れ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。本
発明においては、紫外線散乱剤を多量に含有させること
ができる。
【0011】本発明に係る粉体固形化粧料は、固形白
粉,パウダリーファンデーション,ツーウェイファンデ
ーション,ケーキ型ファンデーション,固形アイカラ
ー,固形チークカラー,ケーキ型アイライナー,固形マ
スカラ,粉末固形型眉墨等の形態で、特にメイクアップ
化粧料又は日焼け止め化粧料として好適に提供され得
る。
【0012】なお、本発明に係る粉体固形化粧料には、
本発明の特徴を損なわない範囲で、抗酸化剤,防菌防黴
剤,香料,色素等、一般的な粉体固形化粧料添加成分を
含有させることができる。
【0013】また、本発明に係る粉体固形化粧料は、次
のようにして製造することができる。まず、(D)の粉
体相を混合し粉砕処理した後ヘンシェルミキサー等に移
し、高速にて混合する。一方、(B)の油性成分に抗酸
化剤,防菌防黴剤等を加えて溶解し、次いで(A)のオ
ルガノポリシロキサン及びその誘導体の1種又は2種以
上、及び(C)の低重合度シロキサンを添加,混合す
る。この油相成分を前記粉体相に加えて混練した後、香
料を加えて混合し、粉砕処理する。次に調色を行った
後、一昼夜以上静置してからふるいを通し、金皿等に圧
縮成型する。
【0014】
【実施例】さらに本発明の特徴について、実施例により
詳細に説明する。なお、以下の実施例において配合する
オルガノポリシロキサン及びその誘導体の1種又は2種
以上の粘度は、20℃における値を示した。
【0015】 [実施例1] パウダリーファンデーション (1)タルク 20.3(重量%) (2)マイカ 33.8 (3)カオリン 5.0 (4)酸化チタン 10.0 (5)雲母チタン 3.0 (6)ステアリン酸亜鉛 1.0 (7)ベンガラ 1.0 (8)黄酸化鉄 3.0 (9)黒酸化鉄 0.2 (10)ナイロンパウダー 10.0 (11)スクワラン 6.0 (12)ミリスチン酸オクチルドデシル 2.0 (13)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (14)ジメチルポリシロキサン 3.5 (粘度=400mPa・s) (15)ヘキサメチルジシロキサン 1.0 (16)香料 0.1 製法:(1)〜(10)をブレンダーで混合し、次いでアトマ
イザーにて粉砕処理する。一方、(11)〜(13)を混合,溶
解し、次いで(14),(15)を添加,混合したものを前記粉
体に加えて混練し、(16)を噴霧した後、均一に混合す
る。これを粉砕機で粉砕し、調色を行った後、一昼夜静
置してから、ふるいを通して金皿に充填し、圧縮成型す
る。
【0016】 [実施例2] ツーウェイファンデーション (1)シリコーン処理タルク 19.0(重量%) (2)シリコーン処理マイカ 40.0 (3)シリコーン処理酸化チタン 20.0 (4)シリコーン処理ベンガラ 1.0 (5)シリコーン処理黄酸化鉄 3.0 (6)シリコーン処理黒酸化鉄 0.2 (7)ステアリン酸亜鉛 0.1 (8)ナイロンパウダー 2.0 (9)スクワラン 4.0 (10)グリセリルトリイソステアリン酸エステル 5.0 (11)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (12)ジメチルポリシロキサン 4.0 (粘度=2,000mPa・s) (13)オクタメチルトリシロキサン 1.5 (14)香料 0.1 製法:(1)〜(8)をブレンダーで混合し、次いでアトマイ
ザーにて粉砕処理する。一方、(9)〜(11)を混合,溶解
し、次いで(12),(13)を添加,混合したものを前記粉体
に加えて混練し、(14)を噴霧した後、均一に混合する。
これを粉砕機で粉砕し、調色を行った後、一昼夜静置し
てから、ふるいを通して金皿に充填し、圧縮成型する。
【0017】 [実施例3] ケーキ型ファンデーション (1)タルク 41.5(重量%) (2)カオリン 15.0 (3)セリサイト 10.0 (4)酸化亜鉛 7.0 (5)酸化チタン 3.8 (6)ベンガラ 1.0 (7)黄酸化鉄 2.9 (8)黒酸化鉄 0.2 (9)流動パラフィン 5.0 (10)ホホバ油 3.0 (11)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (12)フェニルメチルポリシロキサン 8.9 (粘度=600mPa・s) (13)デカメチルテトラシロキサン 1.5 (14)香料 0.1 製法:(1)〜(8)をブレンダーで混合し、次いでアトマイ
ザーにて粉砕処理する。一方、(9)〜(11)を混合,溶解
し、次いで(12),(13)を添加,混合したものを前記粉体
に加えて混練し、(14)を噴霧した後、均一に混合する。
これを粉砕機で粉砕し、調色を行った後、一昼夜静置し
てから、ふるいを通して金皿に充填し、圧縮成型する。
【0018】 [実施例4] 固形白粉 (1)タルク 50.6(重量%) (2)セリサイト 15.0 (3)カオリン 10.0 (4)酸化チタン 5.0 (5)ミリスチン酸亜鉛 5.0 (6)炭酸マグネシウム 5.0 (7)ベンガラ 0.5 (8)黄酸化鉄 1.2 (9)スクワラン 3.0 (10)リンゴ酸ジイソステアリル 2.0 (11)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (12)ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン 1.5 (粘度=300mPa・s) (13)ヘキサメチルジシロキサン 0.5 (14)オクタメチルトリシロキサン 0.5 (15)香料 0.1 製法:(1)〜(8)をブレンダーで混合し、次いでアトマイ
ザーにて粉砕処理する。一方、(9)〜(11)を混合,溶解
し、次いで(12)〜(14)を添加,混合したものを前記粉体
に加えて混練し、(15)を噴霧した後、均一に混合する。
これを粉砕機で粉砕し、調色を行った後、一昼夜静置し
てから、ふるいを通して金皿に充填し、圧縮成型する。
【0019】 [実施例5] 日焼け止め用ツーウェイファンデーション (1)シリコーン処理酸化チタン 10.00(重量%) (2)シリコーン処理微粒子酸化チタン 5.00 (3)シリコーン処理セリサイト 25.00 (4)シリコーン処理タルク 27.18 (5)シリコーン処理カオリン 5.00 (6)シリコーン処理ベンガラ 2.50 (7)シリコーン処理黄酸化鉄 2.00 (8)シリコーン処理黒酸化鉄 0.10 (9)ポリエチレン末 10.00 (10)パラメトキシ桂皮酸2-エチルヘキシル 2.00 (11)パラオキシ安息香酸プロピル 0.05 (12)ビタミンE 0.02 (13)ジメチルポリシロキサン 10.00 (粘度=100mPa・s) (14)オクタメチルトリシロキサン 1.00 (15)香料 0.15 製法:(1)〜(9)をブレンダーで混合し、次いでアトマイ
ザーにて粉砕処理する。一方、(10)〜(12)を混合,溶解
し、次いで(13),(14)を添加,混合したものを前記粉体
に加えて混練し、(15)を噴霧した後、均一に混合する。
これを粉砕機で粉砕し、調色を行った後、一昼夜静置し
てから、ふるいを通して金皿に充填し、圧縮成型する。
【0020】上記の実施例1〜実施例5について、使用
試験を行って化粧料の粉っぽさ,使用時の滑らかさ,粉
体凝集物の出現の有無を評価した。その際、各実施例に
おいて、本発明の(C)成分であるヘキサメチルジシロ
キサン,オクタメチルトリシロキサン及びデカメチルテ
トラシロキサンより選択した1種又は2種以上を配合せ
ず、(A)成分であるオルガノポリシロキサン及びその
誘導体より選択した1種又は2種以上を増量して全量を
100重量%としたものを比較例1〜比較例5とし、同
時に使用試験に供した。
【0021】使用試験は、20才〜50才代の女性パネ
ラー20名を1群として用い、実施例及び比較例のそれ
ぞれを各群にブラインドにて使用させ、表1に示す評価
基準に従って官能評価させ、20名の平均値にて表2に
示した。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】表2より明らかなように、本発明の実施例
1〜実施例5使用群では、化粧料の粉っぽさ,使用時の
滑らかさ及び粉体凝集物の出現の有無のいずれについて
も非常に良好な評価が得られていた。これに対し、本発
明の(C)成分を含有しない状態で乾式混合して調製し
た各比較例使用群では、全群で若干の粉っぽさが認めら
れており、滑らかさについての評価も、それぞれ対応す
る実施例使用群に比べて低くなっていた。特に比較例4
使用群では、顕著な評価点の低下が見られていた。ま
た、いずれの使用群においても、かなりの粉体凝集物の
出現が見られていた。
【0025】次いで、本発明の実施例5及び比較例5に
ついて、夏季の日中において戸外での使用試験を行い、
紫外線遮蔽効果を評価した。使用試験は、20才〜50
才代の日焼け症状を呈していない女性パネラーを1群と
したブラインド試験により行った。使用試験終了後のパ
ネラーの皮膚の状態を観察し、表3に示す評価基準に従
って点数化して20名の平均値を算出し、結果を表4に
示した。
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】表4より明らかなように、本発明の実施例
5は比較例5に比べて良好な紫外線遮蔽効果を示してお
り、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤を良好に含有,分散さ
せることができた結果、有効な紫外線遮蔽効果が得られ
たものであると考えられる。
【0029】なお、本発明の実施例1〜実施例5はすべ
て良好な落下強度を有しており、本発明の(C)成分で
あるヘキサメチルジシロキサン,オクタメチルトリシロ
キサン及びデカメチルテトラシロキサンより選択した1
種又は2種以上は、最終的な製剤中においてはほとんど
残留していなかった。また、上記使用試験に際して問題
となる皮膚刺激性反応や皮膚感作性反応、もしくは使用
時の不快感を訴えたパネラーは存在しなかった。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、油
性結合剤成分として相溶性の悪い成分を併用した場合に
も粉体の分散性が良好で、滑らかな使用感を有する粉体
固形化粧料を提供することができ、また、紫外線吸収剤
や紫外線散乱剤を良好に含有させることも可能となり、
紫外線遮蔽効果を向上させることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA122 AB212 AB232 AB242 AB322 AB432 AB442 AC022 AC242 AC342 AC352 AC372 AC422 AC482 AD022 AD072 AD151 AD152 AD162 AD662 BB11 BB21 BB46 CC12 CC19 DD17 DD21 EE06 EE07 FF04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)20℃における粘度が50〜1
    0,000mPa・sであるオルガノポリシロキサン及
    びその誘導体の1種又は2種以上、(B)前記(A)成
    分に対し相溶性を示さない油性成分、(C)ヘキサメチ
    ルジシロキサン,オクタメチルトリシロキサン及びデカ
    メチルテトラシロキサンより選択した1種又は2種以
    上、及び(D)粉体を含有して成る、粉体固形化粧料。
  2. 【請求項2】 (B)成分が、紫外線吸収剤の1種又は
    2種以上を含有することを特徴とする、請求項1に記載
    の粉体固形化粧料。
  3. 【請求項3】 (D)成分が、紫外線散乱剤の1種又は
    2種以上を含有することを特徴とする、請求項1又は請
    求項2に記載の粉体固形化粧料。
  4. 【請求項4】 (A)成分、(B)成分、(C)成分及
    び(D)成分を、乾式混合することにより調製すること
    を特徴とする、請求項1〜請求項3に記載の粉体固形化
    粧料の製造方法。
JP2001047485A 2001-02-23 2001-02-23 粉体固形化粧料及びその製造方法 Pending JP2002249416A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001047485A JP2002249416A (ja) 2001-02-23 2001-02-23 粉体固形化粧料及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001047485A JP2002249416A (ja) 2001-02-23 2001-02-23 粉体固形化粧料及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002249416A true JP2002249416A (ja) 2002-09-06

Family

ID=18908902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001047485A Pending JP2002249416A (ja) 2001-02-23 2001-02-23 粉体固形化粧料及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002249416A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009513732A (ja) * 2003-07-08 2009-04-02 ロレアル 香料組成物
JP2009242260A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Shiseido Co Ltd 固形粉末化粧料及びその製造方法
JP2011116685A (ja) * 2009-12-02 2011-06-16 Tokiwa Corp 粉末固形化粧料

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009513732A (ja) * 2003-07-08 2009-04-02 ロレアル 香料組成物
JP2009242260A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Shiseido Co Ltd 固形粉末化粧料及びその製造方法
JP2011116685A (ja) * 2009-12-02 2011-06-16 Tokiwa Corp 粉末固形化粧料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2898232B2 (ja) 無水の耐水性化粧品組成物
JP3515872B2 (ja) 化粧料
JP4124392B2 (ja) 口紅用組成物
KR100318658B1 (ko) 신규한 안료를 함유하는 화장품용 조성물
JP5639067B2 (ja) 化粧料用顔料及びその製造方法並びにその化粧料用顔料を含有する化粧料
KR20160077757A (ko) 오일 분산형 화장료 조성물
US6309627B1 (en) Cosmetic compositions with agglomerated substrates
JPH03200721A (ja) 複合型紫外線吸収剤
JP2002370924A (ja) 固型化粧料
JP2003277233A (ja) メーキャップ化粧料
JP2015124203A (ja) 油中水型乳化化粧料
JP2002509548A (ja) セラック含有化粧品
JPH1059817A (ja) 水中油型乳化化粧料
KR100295218B1 (ko) 피부외용조성물
JP2002249416A (ja) 粉体固形化粧料及びその製造方法
JP2003073227A (ja) 油中水型乳化化粧料
JP2571098B2 (ja) 油性化粧料
USRE39218E1 (en) Anhydrous and water-resistant cosmetic compositions
JP2846371B2 (ja) 化粧料
JP2005225827A (ja) 化粧料
JP2001278730A (ja) 粉体化粧料
JP2002284642A (ja) 化粧料
JP2002332211A (ja) 着色球状ポリアミド粉体とそれを含有する化粧料
WO2023026999A1 (ja) 粉体含有組成物
KR20150051675A (ko) 제형 안정도 및 지속성이 우수한 저점도 유중수형 메이크업 화장료 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20070530