JP2002249329A - 型板硝子の製法 - Google Patents

型板硝子の製法

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JP2002249329A JP2001046509A JP2001046509A JP2002249329A JP 2002249329 A JP2002249329 A JP 2002249329A JP 2001046509 A JP2001046509 A JP 2001046509A JP 2001046509 A JP2001046509 A JP 2001046509A JP 2002249329 A JP2002249329 A JP 2002249329A
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vapor film
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弦 小島
Yoshihiro Shiraishi
喜裕 白石
Takeshi Kubo
岳 久保
Hisashi Funakoshi
久 舟越
Yutaka Ishikawa
豊 石川
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】型板硝子の型ロール側の面には模様の凸凹が明
瞭に形成され、且つプレーンロール側の面には傷のない
平坦面を形成することができる。 【解決手段】溶融硝子Gを支持ロール42と型ロール4
4とでロールアウト成形する型板硝子の製法において、
支持ロール42として、液体を内部に包含しうる材質ま
たは構造からなるロール基材中に、常温付近では気体で
なく、少なくともガラス転移点以上で気体である蒸気膜
形成剤が液体状態で導入されるロールを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、型板硝子の製法に
係り、特に溶融硝子を支持ロールと型ロールとでロール
アウト成形する型板硝子の製法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】型板硝子は、溶融硝子を支持ロールと型
ロールとでロールアウト成形して、溶融硝子の型ロール
側面に所望の凸凹状の型模様を形成することにより製造
される。ロールアウト成形されたリボン状型板硝子は、
搬送ロールに接触しながら搬送される。しかし、ロール
アウト成形された直後のリボン状型板硝子は、未だ軟化
点温度以上にあるので、リボン状型板硝子の型ロール側
の面の型模様が崩れたり、支持ロール側の面も硝子自身
の重力や表面張力等により凸凹を生じ易い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、好ましい型
板硝子としては、リボン状型板硝子の型模様の形成され
ていない面は平坦で、リボン状型板硝子の型模様が形成
されている面は型模様の所望の凸凹が明瞭に形成されて
いることが必要である。更には、型模様の形成されてい
ない支持ロール側の面には傷がなく平滑な面が形成され
ることも必要である。
【0004】しかしながら、従来のロールアウト成形に
よる型板硝子の製法では、型模様の形成されていない支
持ロール側の面は平坦な面が得られにくく、更には傷の
発生により平滑な面が得られ難いという欠点がある。ま
た、従来のロールアウト成形による型板硝子の製法で
は、リボン状型板硝子の面が潰れ易くなり、明瞭な型模
様が形成され難いという欠点がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、型模様の形成されていない支持ロール側の面
には傷がなく平坦・平滑な面を形成でき、型板硝子の型
ロール側の面には模様の凸凹が明瞭に形成できる型板硝
子の製法の改良を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
前記目的を達成するために、溶融硝子を支持ロールと型
ロールとでロールアウト成形して片面に型模様を有する
型板硝子の製法において、前記ロールアウト成形された
後の未だ軟化状態にあるリボン状型板硝子の型模様の形
成されていない面を、液体を内部に包含しうる材質又は
構造からなる板状基材に、常温付近では気体ではなく、
少なくとも該硝子のガラス転移点以上で気体である蒸気
膜形成剤を液体状態で導入される支持体に対面させ、該
リボン状型板硝子とを、前記支持体から気化した前記蒸
気膜形成剤の蒸気膜薄層を介して互いに摺動させながら
搬送することを特徴とする。
【0007】また、本発明の第2の発明は、前記目的を
達成するために、溶融硝子を支持ロールと型ロールとで
ロールアウト成形して片面に型模様を有する型板硝子の
製法において、前記支持ロールとして、液体を内部に包
含しうる材質または構造からなるロール基材中に、常温
付近では気体でなく、少なくともガラス転移点以上で気
体である蒸気膜形成剤が液体状態で導入されるロールを
使用することを特徴とする。
【0008】また、本発明の第3の発明は、前記目的を
達成するために、溶融硝子を支持ロールと型ロールとで
ロールアウト成形して片面に型模様を有する型板硝子の
製法において、前記支持ロールとして、液体を内部に包
含しうる材質または構造からなるロール基材中に、常温
付近では気体でなく、少なくともガラス転移点以上で気
体である蒸気膜形成剤が液体状態で導入されるロールを
使用して前記ロールアウト成形する工程と、前記ロール
アウト成形された後の未だ軟化状態にあるリボン状型板
硝子の型模様の形成されていない面を、液体を内部に包
含しうる材質又は構造からなる板状基材に、常温付近で
は気体ではなく、少なくとも該硝子のガラス転移点以上
で気体である蒸気膜形成剤を液体状態で導入される支持
体に対面させ、該リボン状型板硝子とを、前記支持体か
ら気化した前記蒸気膜形成剤の蒸気膜薄層を介して互い
に摺動させながら搬送する工程と、を備えたことを特徴
とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明の好
ましい実施の形態について詳説する。
【0010】図1、2、3は、本発明を実施するための
型板硝子の成形装置を模式的に示した図である。図4
は、本発明を実施する一実施例に係る型板硝子の成形装
置のロールアウト装置部分を説明する断面図である。
【0011】先ず、図1、2により、本発明の型板硝子
の製法を実施するための成形装置の第1の実施の形態に
ついて説明する。
【0012】図1、2における型板硝子の成形装置10
は、主として、溶融硝子Gをロールアウト成形してリボ
ン状型板硝子13を形成するロールアウト装置40と、
ロールアウト成形されたリボン状型板硝子13の型模様
が形成されていないプレーンな支持ロール側の面を平坦
化する平坦化装置50と、ロールアウト成形されたリボ
ン状型板硝子13を搬送するローラ23と、リボン状型
板硝子13に搬送方向の力を付与する張力付与装置22
とで構成される。また、成形装置10の前段には、硝子
原料を溶解した溶融硝子Gをロールアウト装置40に供
給する硝子溶解炉14が配設される。
【0013】硝子熔解炉14は、型板硝子となる所定原
料を熔解するとともに熔解温度を制御して成形に好適な
粘度範囲と温度範囲の溶融硝子Gを調製する。溶融硝子
Gの粘度は温度に支配されるので、粘度は温度の管理を
することにより同時に管理される。溶融硝子Gから型板
硝子を成形する場合、通常、熔解温度は成形に好適な1
000〜1300°C程度に調整される。そして、硝子
熔解炉14により温度及び粘度の調整された溶融硝子G
は、硝子熔解炉14の出口孔14Aからロールアウト装
置40に供給される。
【0014】ロールアウト装置40は、型ロール44と
表面がプレーンな支持ロール42との一対のロールで構
成され、型ロール44の表面には、リボン状の溶融硝子
Gに模様を形成するための凸凹面(図示せず)が形成さ
れる。そして、上記型ロール44と支持ロール42との
間にリボン状の溶融硝子Gを通すことにより、型ロール
44表面の所望の型模様がリボン状の溶融硝子面に転写
され、リボン状型板硝子13となる。尚、図1は、型ロ
ール44を上側に、支持ロール42を下側に配置した場
合であり、図2は、型ロール44を下側に、支持ロール
42を上側に配置した場合である。
【0015】平坦化装置50は、図1、2に示すよう
に、主として、蒸気膜形成剤を内部に包含可能に形成さ
れた支持体12、12…と、蒸気膜形成剤を支持体12
に給液する給液装置16と、支持体12を周回させる無
端状ベルト20Aと、から成るベルトコンベア装置20
で構成され、ロールアルト装置40でロールアウト成形
されたリボン状型板硝子13の支持ロール42側の面に
対面するように配置される。従って、図1ではリボン状
型板硝子13の下側にベルトコンベア装置20が配置さ
れ、図2ではリボン状型板硝子13の上側にベルトコン
ベア装置20が配置されているが、基本構造は同じなの
で、下側のベルトコンベア装置20で説明する。また、
図2のように、リボン状型板硝子13の上側にベルトコ
ンベア装置20が配置されている場合には、リボン状型
板硝子13の下側には搬送ローラ23が配置される。
【0016】支持体12は、単位ユニットを連続させた
ものや所定長の単位ユニットを組み合わせたものでもよ
く、更にはベルト状に加工したもの、単位ロールを連続
的に配列させたもの等を使用することができる。本実施
の形態では、複数の矩形の支持体12、12…がベルト
コンベア装置20の無端状ベルト20Aの表面に一定の
間隔をもって長手方向に配列固定された例で説明する。
このように支持体12同士を若干の間隔をもって配列す
ると、支持体12同士の間にはリボン状型板硝子13の
移動方向に対し直交する溝12Bが形成される。
【0017】無端状ベルト20Aは、駆動ロール20C
及び従動ロール20Dからなる一対のロールの間に張設
され、駆動ロール20Cの図1又は図2上時計回り方向
または反時計回り方向の回転によって駆動される。これ
により、無端状ベルト20Aは、図1又は図2の矢印2
6方向または矢印28方向に周回移動することができ
る。更に、無端状ベルト20Aの移動速度は、支持体1
2上のリボン状型板硝子13の進行速度と異なるように
設定される。これにより、支持体12とリボン状型板硝
子13とは蒸気膜の薄層18を介して摺動運動する。ま
た、ベルトコンベア装置20には、無端状ベルト20A
の上側移動経路をガイドするガイド板21が設けられ、
無端状ベルト20Aの上面の移動はこのガイド板21に
ガイドされて安定して移動する。
【0018】支持体12は、液体を内部に包含しうる材
質又は液体を内部に包含しうる構造であることが必要で
あり、例えば多孔質体又は繊維質体のものが好適に使用
される。多孔質体の場合には、連通孔であることが好ま
しい。また、多孔質体の表面は、好ましくは5mm以
下、より好ましくは1mm以下、更に好ましくは100
μm以下の孔径の微細な孔を有している。また、蒸気膜
形成剤と親和性の高い材質であることが好ましい。
【0019】支持体12の基本となる材料としては、多
孔質親水性カーボンが特に好適であるが、その他の例え
ば、セルロース、紙、木、竹等の天然物由来の高分子材
料、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ゴム等の合成高分子
系材料、炭素系材料等が好適に使用できる。また、鉄、
ステンレス鋼、白金等の金属材料、酸化アルミニウム、
酸化ジルコニウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素等の金属酸
化物、金属炭化物、金属窒化物を主成分とするセラミッ
クス材料等も使用できる。なお、支持体12の成形面
は、微細な孔や繊維状の凸凹以外は非常に平滑であって
もよく、逆に一定の凸凹があってもよい。
【0020】支持体12には、給液装置16から蒸気膜
形成剤が供給され、この蒸気膜形成剤をリボン状型板硝
子13の高熱で瞬間的に気化させることにより、配列さ
れた複数の支持体12、12…とリボン状型板硝子13
との間に蒸気膜の薄層18を形成する。蒸気膜の薄層1
8の厚みとしては、10μm以上、500μm以下が好
ましい。
【0021】蒸気膜形成剤としては、常温において液体
で、且つ少なくともガラス転移点以上では気体である有
機物、無機物の各種の物質を使用することができる。ま
た、支持体12への供給の操作性の点から、融点が40
°C以下で、大気圧下における沸点が50〜500°
C、更に好ましくは300°C以下のものがよい。更
に、蒸気膜形成剤が気化した蒸気が溶融硝子G及び支持
体12に悪影響を与えない程に化学的に反応せず、毒性
が低く、使用される温度で不燃性であることが好まし
く、代表的なものとして水を使用することができる。こ
のように、蒸気膜形成剤としては、リボン状型板硝子1
3の高熱によって瞬間的に気化し、安定な蒸気膜を形成
することのできる液体を適切に選択することが必要であ
る。高熱で瞬間的に気化することにより形成された蒸気
膜の薄層18の熱伝導性は、液体や固体の熱伝導性に比
べて著しく小さいため、リボン状型板硝子13に対して
断熱的な環境を形成することができる。
【0022】蒸気膜形成剤を支持体12に供給する給液
装置16は、主として、ベルトコンベア装置20の下方
に設けられた浴槽29で構成され、無端状ベルト20A
が周回移動して一対のロール20C、20D間の下側に
きたときに、無端状ベルト20Aに支持された支持体1
2が浴槽29内の蒸気膜形成剤の液体中を潜るように形
成される。これにより、給液装置16から支持体12に
蒸気膜形成剤が供給される。尚、図2に示したように、
リボン状型板硝子13の上側に平坦化装置50を配置す
る場合には、浴槽式のものが使用できないので、例え
ば、支持体12に蒸気膜形成剤を噴霧する方式のもの、
或いは浴槽の液体を湿潤ロール(図示せず)に一旦含ま
せてから湿潤ロールを支持体12に接触させて蒸気膜形
成剤を給液する方式のものでもよい。
【0023】上記の如く、図1は、リボン状型板硝子1
3の上面側に型ロール44により型模様を形成し、リボ
ン状型板硝子13の下側面に平坦化装置50を配置し、
蒸気膜の薄層18によりリボン状型板硝子13の下面を
平坦化・平滑化する例を示したものである。また、図2
は図1と逆に、リボン状型板硝子13の下面側に型ロー
ル44により型模様を形成し、リボン状型板硝子13の
上側面に平坦化装置50を配置し、蒸気膜の薄層18に
よりリボン状型板硝子13の上面を平坦化・平滑化する
例を示したものである。しかし、必要に応じて、リボン
状型板硝子13の上側面と下側面の両方に平坦化装置5
0を配置してもよい。尚、図1において、符号24は、
リボン状型板硝子13が支持体12の前段で浮上するの
を防止するために、リボン状型板硝子13の幅方向に配
設された押さえローラである。
【0024】次に、図3、4により、本発明の型板硝子
の製法を実施するための成形装置10の第2の実施の形
態について説明する。第2の実施の形態は、ロールアウ
ト装置40の支持ロール42として、特殊な基材又は構
造を有する構成のロールを使用するようにしたものであ
る。
【0025】このロールアウト装置40は、図3に示す
ように、型ロール44と表面がプレーンな支持ロール4
2との一対のロールで構成され、型ロール44の表面に
は、リボン状の溶融硝子Gに模様を形成するための凸凹
面(図示せず)が形成される。支持ロール42は、図4
に示すように、ロール胴体の周面部46が蒸気膜形成剤
を内部に包含可能なロール基材で形成されると共に、ロ
ール両端部48が蒸気膜形成剤が含有されない基材で形
成され、ロール基材中に導入された蒸気膜形成剤がロー
ル周面部46から気化するように構成される。これによ
り、リボン状の溶融硝子Gの支持ロール側の面と支持ロ
ール42との間に蒸気膜の薄層43を安定的に形成す
る。ロール基材に蒸気膜形成剤を供給する方法として
は、支持ロール42の回転軸45とロール周面部46と
の間に形成される中心空洞部47に供給することで、ロ
ール基材全体に浸透するようにしてもよく、或いは支持
ロール42のリボン状の溶融硝子Gに面していない側に
湿潤ロール(図示せず)を接触配置して、湿潤ロールに
供給した蒸気膜形成剤が支持ロール42に転写されるよ
うにしてもよい。また、スプレー方式でもよい。要は、
支持ロール42のロール基材中に蒸気膜形成剤が十分に
含有されるように供給できる方法であればよい。
【0026】ロール基材としては、前述した支持体12
と同様のものを使用することができ、例えば多孔質体や
繊維質体の材料のものを好適に使用できる。ロール基材
の基本となる材料としては、前述した支持体12におい
て使用されたものを使用することができる。また、蒸気
膜形成剤も前述した支持体12において使用したものを
使用することができ、代表的なものとしては水を使用す
ることができる。
【0027】尚、図3では、支持ロール42が上記の如
く構成されたロールアルト装置40の後段に、更に図2
で説明した平坦化装置50をも配設した例を示した。
【0028】図1〜3の張力付与装置22は、ベルトコ
ンベア装置20の終端部側(駆動ロール20C側)の搬
送ローラ23の後部に設けられた一対のピンチローラ2
2A,22Bで構成され、リボン状型板硝子13を搬送
方向に引っ張る方向に挟持回転することにより、リボン
状型板硝子13を搬送させるための力を付与する。ピン
チローラ22A,22Bは、その回転数を可変できるよ
うになっている。これにより、リボン状型板硝子13の
搬送方向に付与する力を可変することにより、成形され
る型板硝子が蒸気膜の薄層18に接触している接触時間
等を可変する。
【0029】次に、図1、2の如く構成された成形装置
10を使用して型板硝子を成形する第1の実施の形態の
作用を説明する。蒸気膜形成剤として水の例で説明す
る。
【0030】硝子溶融炉14からリボン状の溶融硝子G
がロールアウト装置40に連続的に供給されて、型ロー
ル44と支持ロール42とによりロールアウト成形さ
れ、型ロール側の面に凸凹状の模様が形成されたリボン
状型板硝子13が成形される。
【0031】成形されたリボン状型板硝子13は、未だ
軟化状態にあるうちに、平坦化装置50の支持体12上
に流され、支持体12に対面状態が維持される(図
1)。或いは、成形されたリボン状型板硝子13は、リ
ボン状型板硝子13の上面が支持体12と対面状態が維
持されるように、ローラ23上に流される(図2)。
【0032】リボン状型板硝子13が支持体12と対面
すると、支持体12のロール基材に保持された水は、リ
ボン状型板硝子13の高熱により瞬間的に気化する。こ
れにより、リボン状型板硝子13と支持体12の界面で
水蒸気が連続的に発生し、リボン状型板硝子13と支持
体12との間には蒸気膜の薄層18が形成される。ま
た、リボン状型板硝子13の上面又は下面には大気が存
在する。従って、リボン状型板硝子13は蒸気膜の薄層
18と空気とに挟まれて断熱的環境が形成される。ここ
で、断熱的環境とは、リボン状型板硝子13が硝子より
も顕著に熱伝導性の低い媒体(蒸気膜の薄層、気体)に
覆われ、またリボン状型板硝子13の冷却が妨げられる
程には当該媒体を通して加熱を受けない環境を言い、型
板硝子の成形過程におけるリボン状型板硝子13の厚み
方向及びリボン状型板硝子13の面に平行な方向の温度
分布を小さくできるという利点がある。そして、リボン
状型板硝子13は、蒸気膜の薄層18上で摺動状態で搬
送され、蒸気膜の薄層18と接したリボン状型板硝子1
3の面は平坦化・平滑化される。
【0033】次に、図3、4の如く構成された成形装置
10を使用して型板硝子を成形する第2の実施の形態の
作用を説明する。蒸気膜形成剤は水の例で説明する。
【0034】硝子溶融炉14からリボン状の溶融硝子G
がロールアウト装置40に連続的に供給されて、型ロー
ル44と支持ロール42とによりロールアウト成形さ
れ、型ロール側の面に凸凹状の模様が形成されたリボン
状型板硝子13が成形される。
【0035】このロールアウト成形において、支持ロー
ル42のロール基材に保持された水は、リボン状の溶融
硝子Gの高熱により瞬間的に気化する。これにより、リ
ボン状の溶融硝子Gと支持ロール42との界面で水蒸気
が連続的に発生し、リボン状の溶融硝子Gと支持ロール
42との間には蒸気膜の薄層43が形成された状態でロ
ールアウトされる。従って、リボン状型板硝子13の型
模様のない支持ロール42側の面は平坦化・平滑化され
ると共に、支持ロール42が溶融硝子Gに直接接触しな
いので、ロールアウト成形されたリボン状型板硝子13
の支持ロール側の面に傷が発生することもない。このロ
ールアウトの際に、支持ロール42と溶融硝子Gとの間
に蒸気膜の薄層43が形成されることで支持ロール42
の回転力が溶融硝子Gの搬送力として伝達されにくくな
るが、型ロール44のロール表面には型模様をつけるた
めの凸凹が形成されており、この凸凹が溶融硝子Gに食
い込んで、型ロール44の回転力を溶融硝子Gに伝達す
るので、問題なくロールアウトすることができる。
【0036】次に、ロールアウト装置40でロールアウ
ト成形され、未だ軟化状態にあるリボン状型板硝子13
は平坦化装置50に搬送される。この平坦化装置50に
おいて、リボン状型板硝子13は、その支持ロール42
側の面が支持体12からの蒸気膜の薄層18に面した状
態で、張力付与装置22により搬送される。このとき、
支持体12を支持する無端状ベルト20Aが周回移動す
ることにより、リボン状型板硝子13と支持体12と
は、蒸気膜薄層18を介して互いに摺動運動を行う。こ
のように、リボン状型板硝子13の支持ロール42側の
面は、ベルトコンベア装置20の支持体12に面した状
態で搬送される間に、支持体12からの水蒸気を介した
状態となるので、リボン状型板硝子13の支持ロール側
の面の平坦性及び平滑性が一層向上する。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、型
板硝子の型ロール側の面には型模様の凸凹が明瞭に形成
され、且つ型模様の形成されていない面は蒸気膜の薄層
を介して摺動させることによって、型模様の凸凹により
型模様形成面と反対側面に凸凹が生じるのを防止し、よ
り平坦化・平滑化な型模様形成面と反対側面とをもつ型
板硝子が得られる。また、型板硝子の支持ロール側の面
への傷の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための型板硝子の連続成形装
置の第1の実施の形態であって、支持ローラの配置に合
わせて平坦化装置をリボン状型板硝子の下側に配置した
場合の連続成形装置を模式的に示した側面図
【図2】本発明を実施するための型板硝子の連続成形装
置の第1の実施の形態であって、支持ローラの配置に合
わせて平坦化装置をリボン状型板硝子の上側に配置した
場合の連続成形装置を模式的に示した側面図
【図3】本発明を実施するための型板硝子の連続成形装
置の第2の実施の形態であって、支持ローラを特殊な基
材又は構造とした場合の連続成形装置を模式的に示した
側面図
【図4】第2の実施の形態におけるロールアウト装置を
説明する断面図
【符号の説明】
10…型板硝子の成形装置、12…支持体、14…硝子
溶融炉、16…給液装置、18、43…蒸気膜の薄層、
20…ベルトコンベア装置、22…張力付与装置、40
…ロールアウト装置、42…支持ロール、44…型ロー
ル、50…平坦化装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 岳 神奈川県横浜市鶴見区末広町1丁目1番地 旭硝子株式会社内 (72)発明者 舟越 久 愛知県知多郡武豊町字旭1番地 旭硝子株 式会社内 (72)発明者 石川 豊 神奈川県横浜市鶴見区末広町1丁目1番地 旭硝子株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融硝子を支持ロールと型ロールとでロー
    ルアウト成形して片面に型模様を有する型板硝子の製法
    において、 前記ロールアウト成形された後の未だ軟化状態にあるリ
    ボン状型板硝子の型模様の形成されていない面を、液体
    を内部に包含しうる材質又は構造からなる板状基材に、
    常温付近では気体ではなく、少なくとも該硝子のガラス
    転移点以上で気体である蒸気膜形成剤を液体状態で導入
    される支持体に対面させ、該リボン状型板硝子とを、前
    記支持体から気化した前記蒸気膜形成剤の蒸気膜薄層を
    介して互いに摺動させながら搬送することを特徴とする
    型板硝子の製法。
  2. 【請求項2】溶融硝子を支持ロールと型ロールとでロー
    ルアウト成形して片面に型模様を有する型板硝子の製法
    において、 前記支持ロールとして、液体を内部に包含しうる材質ま
    たは構造からなるロール基材中に、常温付近では気体で
    なく、少なくともガラス転移点以上で気体である蒸気膜
    形成剤が液体状態で導入されるロールを使用することを
    特徴とする型板硝子の製法。
  3. 【請求項3】溶融硝子を支持ロールと型ロールとでロー
    ルアウト成形して片面に型模様を有する型板硝子の製法
    において、 前記支持ロールとして、液体を内部に包含しうる材質ま
    たは構造からなるロール基材中に、常温付近では気体で
    なく、少なくともガラス転移点以上で気体である蒸気膜
    形成剤が液体状態で導入されるロールを使用して前記ロ
    ールアウト成形する工程と、 前記ロールアウト成形された後の未だ軟化状態にあるリ
    ボン状型板硝子の型模様の形成されていない面を、液体
    を内部に包含しうる材質又は構造からなる板状基材に、
    常温付近では気体ではなく、少なくとも該硝子のガラス
    転移点以上で気体である蒸気膜形成剤を液体状態で導入
    される支持体に対面させ、該リボン状型板硝子とを、前
    記支持体から気化した前記蒸気膜形成剤の蒸気膜薄層を
    介して互いに摺動させながら搬送する工程と、 を備えたことを特徴とする型板硝子の製法。
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