JP2002249257A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002249257A
JP2002249257A JP2002033465A JP2002033465A JP2002249257A JP 2002249257 A JP2002249257 A JP 2002249257A JP 2002033465 A JP2002033465 A JP 2002033465A JP 2002033465 A JP2002033465 A JP 2002033465A JP 2002249257 A JP2002249257 A JP 2002249257A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写材の入口側の搬送方式を工夫すること
で、転写材のサイズや種類に影響されることなく、装置
の小型化という要請を満たしながら、カラーレジストレ
ーションを良好に保つ。 【解決手段】 像担持体4に対向する搬送転写手段5に
て転写材3を搬送し、転写搬送手段5の転写材搬送路1
が略垂直方向であると共に、下から上に転写材3を搬送
するタイプの画像形成装置において、搬送転写手段5の
上流側に配設された入口搬送手段6に制御手段7を付設
し、最上流に位置する像担持体4上のトナー像が転写材
3に転写されるタイミング前に、入口搬送手段6による
転写領域へ向けた転写材搬送能力を低下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真方式等
を採用した画像形成装置に係り、特に、転写材搬送路に
沿って複数の画像形成ユニットを配設し、前記転写材搬
送路を移動する転写材に前記複数の画像形成ユニットか
ら順次トナー像を転写するタイプに有効な画像形成装置
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来におけるカラー画像形成装置として
は、例えば水平方向に沿う用紙搬送路に対して複数の画
像形成ユニット(例えば電子写真方式を採用)を配設
し、用紙搬送路に沿って移動する用紙に前記各画像形成
ユニットから順次トナー像を転写させ、用紙上にカラー
画像を形成するようにした所謂タンデム型と称されるも
のが知られている。この種のカラー画像形成装置の用紙
搬送方式としては、各画像形成ユニットに像担持用の感
光体に当接する転写ロールを設け、この感光体と転写ロ
ールとで用紙の搬送作用を行なうようにした転写ロール
搬送方式(例えば特開平7−319254号公報参照)
や、あるいは、用紙搬送路に沿って循環移動する用紙搬
送ベルトを設け、この用紙搬送ベルトに用紙を例えば静
電吸着保持させるようにしたベルト搬送方式(例えば特
開平5−53412号公報参照)が既に提案されてい
る。
【0003】更に、この種のカラー画像形成装置におい
ては、最上流側の画像形成ユニットの上流側に入口搬送
ロール対を設け、この入口搬送ロール対で用紙を挟持搬
送することで、少なくとも各画像形成ユニット間で用紙
を順次搬送できる位置、具体的には、用紙の先端が最上
流側の画像形成ユニットの転写領域に略到達する位置ま
で用紙に搬送力を付与するという手法が採用されてい
る。更にまた、この種のカラー画像形成装置の各画像形
成ユニットの配列構造についても、水平方向に沿う用紙
搬送路に対して複数の画像形成ユニットを横方向に並設
する横置きタイプ(例えば特開平5−53412号公報
参照)や、垂直方向に沿う用紙搬送路に対して複数の画
像形成ユニットを縦方向に並設する縦置きタイプ(例え
ば特開平7−287455号公報参照)が既に提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来この種
のカラー画像形成装置にあっては、入口搬送ロール対と
最上流側の画像形成ユニットとの間の用紙の橋架け領域
では、通常「ループ制御方式」が採用されている。この
「ループ制御方式」は、用紙を曲げた状態のパス構成と
し、用紙搬送速度の加減速分を吸収するものである。こ
のような「ループ制御方式」を採用すれば、用紙のサイ
ズや用紙の種類(普通紙、厚紙など)によって腰の強さ
が異なる用紙が搬送されたとしても、各種の用紙に対す
る搬送性を維持することが可能になる。
【0005】しかしながら、各種の用紙に対する搬送性
を維持するには、ループ制御領域長さ(入口搬送ロール
対と最上流側の画像形成ユニットとの間の用紙搬送方向
スパン)を余裕をもって設定さぜるを得ず、その分、画
像形成装置の小型化が困難になってしまう。一方、小型
化という要請を優先させようとすると、必然的にループ
制御領域長さを短く設定せざるを得ないという状況が生
じてしまう。このとき、入口搬送ロール対で搬送挟持さ
れる用紙位置が決まってしまうため、用紙の種類によっ
ては用紙の引き合いや押し合いが生じ、最上流側の画像
形成ユニットにおける転写領域に対する用紙の先端位置
がずれ易い。このため、他の画像形成ユニットに対する
転写位置ずれが生じ易く、色ずれ(カラーレジストレー
ションを損なう)という技術的課題につながる。
【0006】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、転写材の入口側の搬送方式
を工夫することで、転写材のサイズや種類に影響される
ことなく、装置の小型化という要請を満たしながら、カ
ラーレジストレーションを良好に保つことができる画像
形成装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
図1に示すように、トナー像が担持される像担持体4を
有する画像形成ユニット2と、前記像担持体4上のトナ
ー像を転写材3上に転写させるために、転写材3を搬送
し且つ転写させる搬送転写手段5と、この搬送転写手段
5の上流側に配設され、像担持体4上のトナー像が転写
材3に転写せしめられる転写領域に転写材3を搬送する
入口搬送手段6とを備え、前記搬送転写手段5の転写材
搬送路1が略垂直方向であると共に、下から上に転写材
3を搬送するタイプの画像形成装置において、像担持体
4上のトナー像が転写材3に転写されるタイミング前
に、前記入口搬送手段6による転写領域に向けた転写材
搬送能力が低下せしめられる制御手段7を設けたことを
特徴とするものである。ここで、本発明は、主として、
複数の画像形成ユニットが並列配置されるカラー画像形
成装置を対象とするものであるが、単色の画像形成装置
にも適用可能であるため、これをも対象とするものであ
る。
【0008】そして、本発明を複数の画像形成ユニット
が並列配置された所謂タンデム型画像形成装置に適用す
ると、図1に示すように、転写材搬送路1に沿って順次
配列され且つ夫々トナー像が担持される像担持体4を有
する複数の画像形成ユニット2(例えば2a〜2d)
と、前記複数の像担持体4上のトナー像を順次転写材3
上に転写させるために、転写材3を搬送し且つ転写させ
る搬送転写手段5と、この搬送転写手段5の上流側に配
設され、転写材搬送路1の最上流に位置する画像形成ユ
ニット2aの像担持体4上のトナー像が転写材3に転写
せしめられる転写領域に転写材3を搬送する入口搬送手
段6とを備え、前記搬送転写手段5の転写材搬送路1が
略垂直方向であると共に、下から上に転写材3を搬送す
るタイプの画像形成装置において、前記最上流に位置す
る画像形成ユニット2aの像担持体4上のトナー像が転
写材3に転写されるタイミング前に、前記入口搬送手段
6による転写領域に向けた転写材搬送能力が低下せしめ
られる制御手段7を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0009】このような技術的手段において、画像形成
ユニット2(2a〜2d)としては、各色成分のトナー
像を形成し、像担持体4上に担持させるものであれば、
適宜選定して差し支えないが、搭載作業性等を考慮すれ
ば、像担持体4の周辺部品を可能な限りカートリッジ化
することが好ましい。また、像担持体4としては、少な
くともトナー像を担持し得るものであればよく、潜像形
成手段の種類に応じて感光体、誘電体等の適宜材料を選
定して差し支えなく、また、その形態についてもドラム
状、ベルト状を問わない。
【0010】更に、搬送転写手段5としては、転写材3
に対して搬送力を付与しながら、転写材3にトナー像を
転写させるものであれば、任意の形態のもので差し支え
ないが、簡単且つ小型のデバイスという観点からすれ
ば、像担持体4に圧接配置されて回転する転写ロールを
用いることが好ましい。この場合において、各画像形成
ユニット2の手前には何も設けなくてもよいが、転写材
3をより安定して搬送するという観点からすれば、各画
像形成ユニット2(2a〜2d)の手前に、各画像形成
ユニット2の像担持体4と搬送転写手段5とのニップ部
へ転写材3が案内される転写材ガイドを設けることが好
ましい。
【0011】更にまた、転写材3を容易に搬送するとい
う観点からすれば、搬送転写手段5としては、転写材3
が保持搬送される転写材搬送ベルトと、像担持体4に対
向する転写部位に夫々配設される転写デバイスとを備え
たものが好ましい。ここで、転写デバイスとしては、転
写コロトロンのようなデバイスで差し支えないが、転写
材3をより安定的に搬送するという観点からすれば、転
写デバイスとして、像担持体4に転写材搬送ベルトを介
して圧接配置されて回転する転写ロールであることが好
ましい。
【0012】また、搬送転写手段5として転写材搬送ベ
ルトを使用するタイプにおいて、転写材3の保持搬送性
を安定させるには、転写材搬送ベルトに圧接し、且つ、
前記入口搬送手段6の下流に配置された転写材3が前記
転写材搬送ベルトに吸着せしめられる吸着手段8(図中
点線で示す)を設けることが好ましい。
【0013】更に、本発明において、入口搬送手段6は
搬送転写手段5の上流側直前に配設されたものを対象と
するものであり、転写材3を搬送する機能を有するもの
であれば、互いに圧接配置される回転可能なロール対を
始め適宜選定して差し支えない。このようなロール対構
成の場合、通常搬送力を与えるという観点から、駆動用
のフィードロール(通常表面摩擦抵抗の高いロールを使
用)と、これに圧接配置されて従動するピンチロールと
で構成する態様が多く用いられる。
【0014】また、制御手段7については、少なくとも
転写材3が突入する転写領域での位置ずれを回避できる
程度に、入口搬送手段6による転写領域に向けた転写材
搬送能力を低下せしめるものであれば、例えばロール対
構成の入口搬送手段6のニップ圧を弱める等適宜選定し
て差し支えないが、転写材3の転写領域での位置ずれを
確実に回避するという観点からすれば、入口搬送手段6
による転写材搬送能力を完全に解除する態様のものが好
ましい。ここで、入口搬送手段6による転写材搬送能力
を完全に解除する制御手段7の態様としては、例えば互
いに圧接配置される回転可能なロール対からなる入口搬
送手段6を用いたタイプにおいて、ロール対を非接触配
置することで転写材搬送能力を解除するようにすればよ
い。
【0015】このタイプの具体的な態様を述べると、例
えば少なくともどちらか一方のロールを移動させ、他方
のロールと非接触配置する態様が挙げられる。この態様
においては、例えば入口搬送手段6の駆動系にカム機構
を付加し、カム機構のカム形状のタイミングによってロ
ール対の接離動作を行うようにしてもよいし、あるい
は、ソレノイドを利用したシフトアクチュエータを用い
てロール対の接離動作を行うようにする等適宜設計変更
することは可能である。
【0016】また、制御手段7の別の具体的な態様とし
ては、ロール対のいずれか一方を断面非円形ロールと
し、非円形ロールの円弧長で転写材3の搬送量を規制す
ると共に、非円形ロールの非円形部位で他方のロールと
非接触配置する態様が挙げられる。
【0017】更に、入口搬送手段6は互いに圧接配置さ
れる回転可能なロール対で、且つ、一方が駆動用のフィ
ードロールで他方が従動用のピンチロールからなる態様
にあっては、通常フィードロールは表面摩擦抵抗の大き
いものが使用される。このため、制御手段7によって、
入口搬送手段6の転写材搬送能力を解除した条件下にお
いて、入口搬送手段6の解除位置を通過する転写材3が
前記フィードロールに接触配置されると、その摩擦抵抗
分だけ転写材3の搬送抵抗につながってしまう。このよ
うな不具合を回避するという観点からすれば、以下のよ
うな対策を施すことが好ましい。
【0018】例えば、制御手段7にてロール対を非接触
配置する条件下で、フィードロールに対して転写材3が
非接触配置される転写材規制部材9(図1中点線で示
す)を設けたり、あるいは、制御手段7にてロール対を
非接触配置する条件下で、フィードロールを転写材3の
搬送方向に対して自由回転可能に構成するようにした
り、あるいは、制御手段7にてロール対を非接触配置す
る条件下で、転写材3が接触配置される側のロールをピ
ンチロールとする等適宜選定することができる。
【0019】また、画像形成ユニット2(2a〜2d)
の配列方向については、転写材搬送路1の配置関係に応
じて適宜選定して差し支えない。例えば転写材搬送路1
が略水平方向に配置されているのであれば、画像形成ユ
ニット2を横方向に配列することが必要であり、一方、
転写材搬送路1が略垂直方向に配置されているのであれ
ば、画像形成ユニット2を縦方向に配列することが必要
である。この場合において、装置のコンパクト化を考慮
すれば、転写材搬送路1を略垂直方向に配置し、画像形
成ユニット2を縦配列することが好ましい。更に、画像
形成後の転写材3の取扱いを容易にするという観点から
すれば、下から上に転写材3を搬送し、上側で画像形成
後の転写材3を取り扱うようにすることが好ましい。
【0020】また、入口搬送手段6前後における転写材
3の搬送経路のレイアウトについては適宜選定して差し
支えないが、搬送転写手段5として例えば転写材搬送ベ
ルトを用いる態様において転写材搬送ベルトと転写材3
との密着性を高めるという観点からすれば、入口搬送手
段6前における転写材3の搬送方向と、搬送転写手段5
による転写材3の搬送方向とが略90度偏位し、かつ、
転写材3の画像印字面が転写材3の搬送方向屈曲面内側
に配置されるようにすることが好ましい。
【0021】次に、上述した技術的手段の作用について
説明する。今、図1に示すような所謂タンデム型画像形
成装置を例に挙げて説明すると、入口搬送手段6は、転
写材搬送路1の最上流に位置する画像形成ユニット2a
の像担持体4上のトナー像が転写材3に転写せしめられ
る転写領域に向けて転写材3を搬送する。そして、最上
流に位置する画像形成ユニット2aの像担持体4上のト
ナー像が転写材3に転写されるタイミング前に、制御手
段7は入口搬送手段6による転写領域に向けた転写材搬
送能力を低下する。このため、最上流に位置する画像形
成ユニット2aで転写動作が行われる時点では、入口搬
送手段6による転写材搬送能力が低下することになり、
転写材3は搬送転写手段5のみにより搬送される。従っ
て、転写材3が画像形成ユニット2aの転写領域に略到
達した時点では、入口搬送手段6による転写材3の完全
な拘束状態はなくなり、前記転写領域における転写材3
の引き合いや押し合いに伴う位置ずれ現象は回避され
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図2はこの発明が適用されたカラー画像形成装置の実施
の形態1を示す。同図において、カラー画像形成装置
は、ハウジング21内に4つの色(本実施の形態ではイ
エロ、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像形成ユニッ
ト22(具体的には22a〜22d)を縦方向に配列
し、その下方には供給用の用紙が収容される給紙カセッ
ト23を配設すると共に、各画像形成ユニット22に対
応した箇所には給紙カセット23からの用紙の搬送路と
なる用紙搬送路24を垂直方向に配置したものである。
【0023】本実施の形態において、画像形成ユニット
22(22a〜22d)は、用紙搬送路24の上流側か
ら順に、イエロ用、マゼンタ用、シアン用、ブラック用
のトナー像を形成するものであり、感光体カートリッジ
30と、レーザ露光装置40とを備えたものである。こ
こで、感光体カートリッジ30は、特に図3に示すよう
に、ドラム状の感光体31と、この感光体31を予め帯
電する帯電ロール32と、帯電された感光体31上に前
記レーザ露光装置40にて露光形成された静電潜像を対
応する色トナーで現像する現像器33と、感光体31上
の残留トナーを除去するクリーナ34とを一体的にカー
トリッジ化したものである。
【0024】本実施の形態において、現像器33は感光
体31の下側に配設されており、横方向に延びる現像ハ
ウジング331を有し、この現像ハウジング331内に
は所定の色トナーが含まれる現像剤(非磁性現像剤又は
磁性現像剤からなる一成分現像剤)を収容すると共に、
現像ハウジング331内には一対の現像剤撹拌部材33
2を配設し、また、現像ハウジング331の感光体31
に対向する開口部位には現像ロール333を配設すると
共に、この現像ロール333の近傍には現像ハウジング
331内の現像剤が現像ロール333側へ供給される現
像剤供給部材334を配設し、更に、現像ロール333
上への現像剤の層厚が規制される現像剤層厚規制部材3
35を設けたものである。一方、クリーナ34は、感光
体31の上側に配設されており、横方向に延びるクリー
ナハウジング341を有し、このクリーナハウジング3
41の感光体31に面した箇所に残留トナー掻き取り用
のブレード342を配設したものである。
【0025】特に、本実施の形態においては、現像剤が
収容される現像ハウジング331及び残留トナーが回収
されるクリーナハウジング341を横方向に延ばすこと
により、夫々の収容スペースが確保されているため、感
光体カートリッジ30の上下方向寸法が短寸に設定され
る。
【0026】また、レーザ露光装置40は、ケース41
内に図示外の半導体レーザ、ポリゴンミラー42、結像
レンズ43及びミラー44,45を格納し、図示外の半
導体レーザからの光をポリゴンミラー42で偏向走査
し、結像レンズ43、ミラー44,45を介して感光体
31上の露光ポイントに光像を導くようにしたものであ
る。本実施の形態においては、前記ケース41は横方向
に延びているため、その上下方向寸法は短寸に設定され
ている。
【0027】更に、本実施の形態では、図4に示すよう
に、各画像形成ユニット22a〜22dの各感光体31
に対応した箇所には用紙搬送路24に沿って循環移動す
る用紙搬送ベルト80が配設されている。この用紙搬送
ベルト80は用紙を静電吸着し得るベルト素材にて構成
されており、一対の張架ロール81,82(通常は一方
が駆動ロール,他方が従動ロール)に掛け渡されてい
る。特に、本実施の形態では、用紙搬送ベルト80の用
紙搬送路24の入口側の張架ロール81に対応した箇所
に吸着ロール90が接触配置されており、例えば張架ロ
ール81に所定の用紙吸着バイアス91が印加されると
共に、吸着ロール90が接地されている。
【0028】更にまた、本実施の形態では、各画像形成
ユニット22(22a〜22d)の感光体31に対応し
た用紙搬送ベルト80の裏面には転写ロール50が配設
され、この転写ロール50と感光体31とで用紙搬送ベ
ルト80上の用紙をニップ保持するようになっている。
そして、転写ロール50には所定の転写電界が印加され
ており、感光体31上のトナー像に対して転写ロール5
0側への転移力を与えるようになっている。
【0029】また、本実施の形態では、図2及び図4に
示すように、給紙カセット23には用紙を所定のタイミ
ングで送出する給紙ロール61が設けられており、給紙
ロール61と最上流画像形成ユニット22aの転写部位
との間に位置する用紙搬送路24には入口搬送ロール6
2が設けられている。尚、葉書等の小サイズ用紙は図2
中の葉書用の手差しトレイ(図示せず)を通じて入口搬
送ロール62へ直接供給される。特に、本実施の形態で
は、図5及び図6に示すように、入口搬送ロール62
は、駆動モータ623に駆動連結されるフィードロール
621(本例では軸方向に一対離間配置されている)
と、このフィードロール621に圧接配置されて従動回
転するピンチロール622(本例では軸方向に一対離間
配置されている)とを備えており、フィードロール62
1の表面の摩擦抵抗を高くしてピンチロール622との
ニップ域で用紙搬送力を付与するようになっている。
尚、図6(a)中、符号624は駆動モータ623から
の駆動力を伝達するための駆動ギアである。
【0030】更に、本実施の形態では、フィードロール
621とピンチロール622とを接離する接離機構10
0が設けられている。この接離機構100は、ピンチロ
ール622の両端を接離方向に進退可能な長孔軸受62
5で回転自在に支持すると共に、この長孔軸受625を
付勢スプリング626にてフィードロール621側に付
勢しておき、更に、フィードロール621と同軸に略フ
ィードロール621と同径の円板の一部に突出部102
が形成された偏心カム101を取り付け、この偏心カム
101を長孔軸受625の外周部に当接配置するように
したものである。ここで、フィードロール621とピン
チロール622との接離動作は、フィードロール621
を適宜回転させることにより偏心カム101を回転さ
せ、偏心カム101の突出部102の位置関係に基づい
て行われる。すなわち、図5(a)に示すように、偏心
カム101の突出部102以外の部位が長孔軸受625
の外周部に対向配置されているときにはフィードロール
621とピンチロール622とがニップした状態に保た
れ、一方、図5(b)に示すように、偏心カム101の
突出部102が長孔軸受625に対向配置されたときに
はフィードロール621とピンチロール622とのニッ
プ状態が解除されるようになっている。
【0031】尚、本実施の形態では、用紙搬送路24中
の所定の箇所に図示外の用紙通過センサが配設されてお
り、この用紙通過センサが用紙の先端位置を検出する
と、この検出タイミングに基づいて例えば各画像形成ユ
ニット22のレーザ露光装置40の静電潜像の書き込み
タイミングが制御されるようになっている。
【0032】更に、図4に示すように、最下流画像形成
ユニット22dの下流側に位置する用紙搬送路24には
定着装置64が設けられる。この定着装置64は、加熱
ロール641とこの加熱ロール641に対して広いニッ
プ域で面接触する加圧ベルト642とからなるもので、
ロール対構成に比べて両者のニップ域を多く確保して定
着性能を上げたものである。更に、この定着装置64の
下流側には用紙排出用の排出ロール66が設けられ、ハ
ウジング21の上部に形成された収容トレイ67には排
出用紙が収容されるようになっている。尚、図2中、符
号65は用紙搬送ベルト80から送出された用紙を定着
装置64に案内する用紙ガイドである。
【0033】次に、本実施の形態に係るカラー画像形成
装置の作動について説明する。先ず、図示外の画像形成
スタートスイッチを押圧操作すれば、図7(a)に示す
ように、給紙カセット23内の用紙25が給紙ロール6
1で送り出された後にその用紙25の先端部が入口搬送
ロール62に到達する。そして、用紙25の先端部が入
口搬送ロール62に到達したタイミング(例えば給紙ロ
ール61による用紙25の送りタイミングから所定時間
計数したタイミング)において、入口搬送ロール62が
ニップ状態のまま駆動される。すると、用紙25は、入
口搬送ロール62にてニップ搬送され、用紙搬送路24
の最上流の画像形成ユニット22aの転写部位へ向けて
送出される。
【0034】そして、図7(b)に示すように、用紙2
5の先端部が最上流の画像形成ユニット22aの転写領
域Pに到達した時点では、フィードロール621と共に
図5に示す接離機構100の偏心カム101が1回転す
るため、接離機構100のカム作用により、入口搬送ロ
ール62のニップ状態が二点鎖線から実線で示すように
自動的に解除される。このとき、入口搬送ロール62に
よる用紙25の拘束がなくなり、画像形成ユニット22
aの転写領域Pを通過する用紙25は用紙搬送ベルト8
0及び感光体31と転写ロール50とのニップ搬送力の
みに基づいて搬送される。このため、用紙25のサイズ
や種類が異なったとしても、入口搬送ロール62による
用紙25の拘束に起因する用紙25の引き合いや押し合
いがなくなり、転写領域Pに突入する用紙25位置がず
れることはなく、転写領域Pにおける用紙25への画像
書き込み位置は常時一定に保たれる。尚、本実施の形態
では、用紙25の後端が入口搬送ロール62を通過した
後の所定のタイミングにおいて入口搬送ロール62がリ
セットされ、再度ニップ状態初期位置に設定される。
【0035】これ以後、用紙25は用紙搬送ベルト80
に保持されて各画像形成ユニット22b〜22dの転写
部位を一定速度で通過するため、各画像形成ユニット2
2a〜22dでの各色成分トナー像は用紙25の所定位
置に順次多重転写される。そして、用紙25の先端部が
定着装置64に突入して通過し終わると、未定着トナー
像が定着された用紙25は排出ロール66を通じて収容
トレイ67(図2参照)へと排出される。このような動
作過程において、用紙25に対して色ずれ、色むらのな
いカラー画像を得ることが確認された。
【0036】このような用紙搬送過程において、上述し
た入口搬送ロール62の性能を確認するために、例えば
A4L(A4長手方向)の用紙25を送り、例えば用紙
先端から20mmの位置〜用紙後端前20mmまでの間
にイメージ画像を形成するようにし、かつ、イメージ画
像領域の中央位置(用紙先端から20mmの位置を基準
として130mmの位置)が転写領域Pを通過する時点
前では入口搬送ロール62のニップ状態を維持し、それ
以降入口搬送ロール62のニップ状態を解除するという
条件下で、用紙25の幅方向両端縁(In,Out)の
位置ずれ(Position Error)を測定するという実験を行
ったところ、図8に示すような結果が得られた。同図に
よれば、入口搬送ロール62がニップ状態にあるA領域
では、用紙のIn,Outの軌跡ラインが大きくずれる
ことが把握でき、入口搬送ロール62が用紙速度を支配
し、用紙25がスキューしていることが理解される。こ
れに対し、入口搬送ロール62のニップ状態が解除され
るB領域では、用紙のIn,Outの軌跡ラインにほと
んど差がなく、用紙25がスキューすることなくすなお
に搬送されていることが把握でき、入口搬送ロール62
のニップ状態を解除することが用紙の搬送安定性を高め
ていることが確認される。
【0037】また、本実施の形態と比較の形態(接離機
構100のない入口搬送ロール62’を使用)とにおい
て、各種の用紙25(サイズ別、普通紙、厚紙など)を
用いて画像ずれが生じない条件を満たすように、最上流
の画像形成ユニット22aの転写領域Pと入口搬送ロー
ル62又は62’との間の垂直方向スパンを調べるとい
う実験を行った。比較の形態にあっては、図9(b)に
示すように、用紙25をループ制御しなければならない
(用紙25のループ形状に図9(b)の一点鎖線や二点
鎖線で示すような遊びを持たせる必要がある)ため、最
上流の画像形成ユニット22aの転写領域Pと入口搬送
ロール62’との間の垂直方向スパンd2は比較的大き
く設定せざるを得ないが、本実施の形態にあっては、図
9(a)に示すように、最上流の画像形成ユニット22
aの転写領域Pと入口搬送ロール62との間の垂直方向
スパンd1はd2に比べて充分に小さく設定し得ることが
確認された。
【0038】更に、本実施の形態では、入口搬送ロール
62前における用紙25の搬送方向と、用紙搬送ベルト
80による用紙25の搬送方向とが略90度偏位し、か
つ、用紙25の画像印字面が用紙25の搬送方向屈曲面
内側に配置されているため、用紙25の腰の強さで用紙
25が用紙搬送ベルト80に押し付けられることにな
り、その分、用紙25の用紙搬送ベルト80への密着性
が向上する。更に、本実施の形態では、用紙搬送ベルト
80の入口側に吸着ロール90が配設されており、用紙
25はこの吸着ロール90を介して用紙搬送ベルト80
に直ちに静電吸着されるため、この点で、用紙搬送ベル
ト80に対する用紙25の密着保持性は極めて安定して
いる。
【0039】更にまた、本実施の形態では、図7(b)
に示すように、入口搬送ロール62のピンチロール62
2が用紙25の搬送方向屈曲面内側に配置されているた
め、入口搬送ロール62のニップ状態が解除された時点
で、用紙25の腰の強さに伴って用紙25がピンチロー
ル622に接触配置される。しかしながら、ピンチロー
ル622自体は自由回転可能な従動ロールであるため、
用紙25がピンチロール622に接触配置されたとして
も、用紙25の搬送抵抗が不必要に増大することはな
い。
【0040】また、本実施の形態において、入口搬送ロ
ール62の接離機構100はカム機構を利用して構成さ
れているが、これに限定されるものではなく、例えば図
10(a)(b)に示すように、ピンチロール622を
中心部に回転中心を有するリンクアーム111の一端に
支持し、リンクアーム111の他端を付勢スプリング1
12にてピンチロール622をフィードロール621側
へ付勢すると共に、リンクアーム111の他端にソレノ
イドを利用したシフトアクチュエータ113を駆動連結
し、シフトアクチュエータ113にてリンクアーム11
1を揺動させ、入口搬送ロール62の接離動作を行うよ
うにしてもよい。
【0041】このタイプによれば、フィードロール62
1の用紙送り量等を考慮することなく、シフトアクチュ
エータ113を適当なタイミングで駆動することによ
り、入口搬送ロール62の接離動作を行うことが可能で
ある。
【0042】また、本実施の形態では、用紙搬送ベルト
80へ用紙25を吸着させる方式として、接地された吸
着ロール90を用いているが、これに限られるものでは
なく、例えば図11(a)に示すように、吸着ロール9
0に用紙吸着バイアス91を印加し、用紙搬送ベルト8
0の張架ロール81を接地するようにしたり、あるい
は、図11(b)に示すように、図11(a)の吸着ロ
ール90に代えて、用紙搬送ベルト80面に弾接する可
撓性の導電シート92を配設し、これを接地するように
してもよい。尚、図11(b)において、導電シート9
2に用紙吸着バイアス91を印加し、張架ロール81を
接地してもよいことは勿論である。
【0043】◎実施の形態2 図12は実施の形態2に係る画像形成装置の用紙搬送系
を示す説明図である。同図において、用紙搬送系の基本
的構成は、実施の形態1と略同様であるが、入口搬送ロ
ール62の構成が実施の形態1と異なる。尚、実施の形
態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な
符号を付してここではその詳細な説明を省略する。すな
わち、本実施の形態において、入口搬送ロール62は、
図示外の駆動モータに駆動連結される断面非円形ロール
からなるフィードロール621と、このフィードロール
621の円弧面に圧接配置されるピンチロール622と
からなり、図13(a)〜(c)に示すように、フィー
ドロール621を適宜回転させることにより、フィード
ロール621の円弧長mで用紙25の搬送量を規制する
と共に、フィードロール621の非円形部位627の存
在でピンチロール622と非接触配置するようにしたも
のである。このタイプによれば、実施の形態1のような
カム機構やシフトアクチュエータを用いることなく、入
口搬送ロール62の接離動作がより簡単に行なわれる。
【0044】◎実施の形態3 図14は実施の形態3に係る画像形成装置の用紙搬送系
の要部を示す説明図である。同図において、用紙搬送系
は実施の形態1と略同様であるが、入口搬送ロール62
の構成が実施の形態1異なる。すなわち、本実施の形態
において、入口搬送ロール62は、図14及び図15に
示すように、フィードロール621とピンチロール62
2とのレイアウトを実施の形態1と逆に設定し、更に、
ニップ解除時にフィードロール621と用紙25とが非
接触配置される可撓性シート120を設けたものであ
る。この可撓性シート120は、基端側が支持ブラケッ
ト125に固着され、入口搬送ロール62のニップ解除
時にピンチロール622が離間配置された状態でフィー
ドロール621の周面位置よりもピンチロール622へ
側へ突出配置される低抵抗素材からなる弾性シートであ
り、例えばフィードロール621の軸方向に適宜数(本
例では三つ)配設されると共に、ニップ解除時に用紙2
5に弾接してフィードロール621と用紙25とを非接
触配置するものである。
【0045】従って、本実施の形態によれば、入口搬送
ロール62ニップ解除時において、用紙25はその腰の
強さによってフィードロール621側へ圧接しようとす
るが、用紙25はフィードロール621周面よりも突出
配置される可撓性シート120に支えられるため、用紙
25がフィードロール621に圧接配置される事態は起
こらない。よって、入口搬送ロール62ニップ解除時に
おいて、入口搬送ロール62部位で不必要に用紙25の
搬送抵抗が嵩むという事態は有効に回避される。
【0046】尚、本実施の形態においては、入口搬送ロ
ール62ニップ解除時の用紙25の搬送抵抗を低減させ
る方式として、可撓性シート120を用いたが、これに
限られるものではなく、例えば図16及び図17に示す
ように、フィードロール621の駆動ギア624にワン
ウエイクラッチベアリング121を組み込み、ギア駆動
方向とフィードロール621の空回転方向とを同じ設定
とし、入口搬送ロール62ニップ解除時にたとえ用紙2
5がフィードロール621に圧接配置されたとしても、
用紙25の移動に追従してフィードロール621を空回
転させ、用紙25の搬送抵抗を低減させるようにしても
よい。また、図18に示すように、フィードロール62
1の軸方向にこのフィードロール621の外径よりも大
きい低抵抗のガイドロール122を適宜数(本例では四
つ)配設し、入口搬送ロール62ニップ解除時には用紙
25をガイドロール122周面に接触させることによ
り、フィードロール621に接触する場合に比べて、用
紙25の搬送抵抗を低減させるようにしてもよい。
【0047】◎実施の形態4 図19は本発明が適用された画像形成装置の実施の形態
4を示す。本実施の形態において、カラー画像形成装置
は、実施の形態1と略同様に、4つの色の画像形成ユニ
ット22(22a〜22d)を有しているが、実施の形
態1と異なり、垂直配置された用紙搬送路24に沿って
循環移動する用紙搬送ベルト80を取り除き、各画像形
成ユニット22の感光体31に圧接配置されて回転する
転写ロール50で用紙25の搬送と転写とを同時に行う
ように構成したものである。また、本実施の形態におい
ては、転写ロール50は、感光体カートリッジ30とは
別に設けられ、図示外の駆動伝達系にて感光体31に同
期して回転駆動されるようになっている。尚、転写ロー
ル50は感光体カートリッジ30に一体的に組込むよう
にしてもよい。更に、本実施の形態では、最上流画像形
成ユニット22aの手前側、各画像形成ユニット22a
〜22d間、及び、最下流画像形成ユニット22dの後
方には、夫々の用紙25の移動軌跡を規制する用紙ガイ
ド131〜135が配設されている。更にまた、本実施
の形態において、入口搬送ロール62を始め、他の構成
要素については実施の形態1と同様であるので、その詳
細については同一の符号を付して説明を省略する。尚、
入口搬送ロール62の構成について実施の形態2,3を
適用できることは勿論である。
【0048】本実施の形態では、入口搬送ロール62に
ニップ搬送された用紙25が最上流の画像形成ユニット
22aの転写領域に到達すると、入口搬送ロール62の
ニップ状態が解除されると共に、用紙25は感光体31
と転写ロール50との間でニップ搬送されることにな
り、以後、各画像形成ユニット22b〜22dの各感光
体31と転写ロール50との間でニップ搬送されてい
く。このような用紙の搬送動作過程においても、実施の
形態1と略同様に、入口搬送ロール62を最上流の画像
形成ユニット22aに接近配置することができ、しか
も、各転写領域における色ずれは見られないことが確認
された。
【0049】◎実施の形態5 図20は本発明を単色の画像形成装置に適用した実施の
形態5を示す。同図において、画像形成装置は、ハウジ
ング21内に単色の感光体カートリッジ30を一つ組み
込んだもので、下方側に給紙カセット23を配設すると
共に、上方側に定着装置64及び収容トレイ67を配設
し、更に、用紙搬送系として、例えば実施の形態1と同
様な入口搬送ロール62、用紙搬送ベルト80及び転写
ロール50を用いたものである。尚、実施の形態1と同
様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付
してここではその詳細な説明を省略する。従って、本実
施の形態にあっても、入口搬送ロール62のニップ解除
を適宜制御することにより、用紙25を安定的に搬送す
ることが可能になり、感光体31と転写ロール50との
間の転写動作が位置ずれすることなく行われるため、良
好な単色画像が得られる。
【0050】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、像担持体に対向する搬送転写手段にて転写材を搬送
し、搬送転写手段の転写材搬送路が略垂直方向であると
共に、下から上に転写材を搬送するタイプの画像形成装
置において、搬送転写手段の上流側に配設された入口搬
送手段を工夫し、最上流に位置する像担持体上のトナー
像が転写材に転写されるタイミング前に、入口搬送手段
による転写領域へ向けた転写材搬送能力を低下させるよ
うにしたので、転写材のサイズや種類が異なったとして
も、入口搬送手段によって転写材を拘束したまま転写動
作を行うことはなく、搬送転写手段のみにより転写材を
搬送しながら転写動作を実現することができる。このた
め、最上流に位置する像担持体と入口搬送手段との間で
転写材をループ制御する必要がなくなる分、最上流に位
置する像担持体と入口搬送手段との間のスパンを狭く設
定することができるほか、転写材のサイズや種類の違い
に基づく転写材の引き合いや押し合い現象に起因する転
写材の位置ずれを回避することができる。それゆえ、転
写材の入口側の搬送方式を工夫することで、転写材のサ
イズや種類に影響されることなく、装置の小型化という
要請を満たしながら、カラーレジストレーションを良好
に保つことができると共に、上側で画像形成後の転写材
を取り扱うことが可能になる分、画像形成後の転写材の
取扱いを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る画像形成装置の構成を示す説
明図である。
【図2】 実施の形態1に係る画像形成装置の概要を示
す説明図である。
【図3】 実施の形態1で用いられる画像形成ユニット
の詳細を示す説明図である。
【図4】 実施の形態1で用いられる用紙搬送系の詳細
を示す説明図である。
【図5】 (a)は実施の形態1で用いられる入口搬送
ロールの接離機構を示す説明図、(b)は入口搬送ロー
ルのニップ解除時の状態を示す説明図である。
【図6】 (a)は実施の形態1で用いられる入口搬送
ロールの平面説明図、(b)は(a)中の接離機構の右
方向から見た説明図である。
【図7】 (a)は用紙が入口搬送ロールに突入した時
点の状態を示す説明図、(b)は用紙が最上流に位置す
る感光体の転写領域に突入した時点の状態を示す説明図
である。
【図8】 本実施の形態における入口搬送ロールのニッ
プ状態解除方式の性能試験結果を示すグラフ図である。
【図9】 (a)は本実施の形態に係る入口搬送ロール
のレイアウト例を示す説明図、(b)は比較の形態に係
る入口搬送ロールのレイアウト例を示す説明図である。
【図10】 (a)は実施の形態1で用いられる入口搬
送ロールの接離機構の変形形態を示す説明図、(b)は
入口搬送ロールのニップ解除時の状態を示す説明図であ
る。
【図11】 (a)は実施の形態1で用いられる用紙吸
着機構の変形形態を示す説明図、(b)は用紙吸着機構
の他の変形形態を示す説明図である。
【図12】 実施の形態2に係る画像形成装置の用紙搬
送系を示す説明図である。
【図13】 (a)〜(c)は実施の形態2で用いられ
る入口搬送ロールのニップ解除動作過程を示す説明図で
ある。
【図14】 実施の形態3に係る画像形成装置の用紙搬
送系の要部を示す説明図である。
【図15】 (a)は実施の形態3で用いられる入口搬
送ロールの平面説明図、(b)は(a)中の接離機構の
右方向から見た説明図である。
【図16】 実施の形態3で用いられる入口搬送ロール
の変形形態を示す説明図である。
【図17】 (a)は変形形態で用いられる入口搬送ロ
ールの平面説明図、(b)は(a)中B方向から見た矢
視図である。
【図18】 実施の形態3の他の変形形態で用いられる
入口搬送ロールを示す平面説明図である。
【図19】 実施の形態4に係る画像形成装置の概要を
示す説明図である。
【図20】 実施の形態5に係る画像形成装置の概要を
示す説明図である。
【符号の説明】
1…転写材搬送路,2(2a〜2d)…画像形成ユニッ
ト,3…転写材,4…像担持体,5…搬送転写手段,6
…入口搬送手段,7…制御手段,8…吸着手段,9…転
写材規制部材,22(22a〜22d)…画像形成ユニ
ット,24…用紙搬送路,25…用紙,31…感光体,
50…転写ロール,62…入口搬送ロール,80…用紙
搬送ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/01 G03G 15/01 N 114 114B 15/16 103 15/16 103 Fターム(参考) 2H030 AA05 AA06 AB02 AD05 BB44 BB46 BB63 2H072 CA01 CA07 JA02 JA03 JA08 2H200 FA04 FA17 GA12 GA23 GA34 GA46 GA47 GB12 HA03 HB12 HB22 JA02 JB06 JB15 JB17 JB23 JB25 JB37 3F049 AA02 CA03 CA31 DA03 DA12 DA19 DB04 EA24 LA01 LB03 3F101 LA01 LB03

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像が担持される像担持体(4)を
    有する画像形成ユニット(2)と、 前記像担持体(4)上のトナー像を転写材(3)上に転
    写させるために、転写材(3)を搬送し且つ転写させる
    搬送転写手段(5)と、 この搬送転写手段(5)の上流側に配設され、像担持体
    (4)上のトナー像が転写材(3)に転写せしめられる
    転写領域に転写材(3)を搬送する入口搬送手段(6)
    とを備え、 前記搬送転写手段(5)の転写材搬送路(1)が略垂直
    方向であると共に、下から上に転写材(3)を搬送する
    タイプの画像形成装置において、 像担持体(4)上のトナー像が転写材(3)に転写され
    るタイミング前に、前記入口搬送手段(6)による転写
    領域に向けた転写材搬送能力が低下せしめられる制御手
    段(7)を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 転写材搬送路(1)に沿って順次配列さ
    れ且つ夫々トナー像が担持される像担持体(4)を有す
    る複数の画像形成ユニット(2:2a〜2d)と、 前記複数の像担持体(4)上のトナー像を順次転写材
    (3)上に転写させるために、転写材(3)を搬送し且
    つ転写させる搬送転写手段(5)と、 この搬送転写手段(5)の上流側に配設され、転写材搬
    送路(1)の最上流に位置する画像形成ユニット(2
    a)の像担持体(4)上のトナー像が転写材(3)に転
    写せしめられる転写領域に転写材(3)を搬送する入口
    搬送手段(6)とを備え、 前記搬送転写手段(5)の転写材搬送路(1)が略垂直
    方向であると共に、下から上に転写材(3)を搬送する
    タイプの画像形成装置において、 前記最上流に位置する画像形成ユニット(2a)の像担
    持体(4)上のトナー像が転写材(3)に転写されるタ
    イミング前に、前記入口搬送手段(6)による転写領域
    に向けた転写材搬送能力が低下せしめられる制御手段
    (7)を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の画像形成装置にお
    いて、 搬送転写手段(5)は前記像担持体(4)に圧接配置さ
    れて回転する転写ロールからなることを特徴とする画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の画像形成装置にお
    いて、 搬送転写手段(5)は転写材(3)が保持搬送される転
    写材搬送ベルトと、像担持体(4)に対向する転写部位
    に夫々配設される転写デバイスとを備えたものであるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像形成装置において、 転写デバイスは前記像担持体(4)に転写材搬送ベルト
    を介して圧接配置されて回転する転写ロールであること
    を特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の画像形成装置において、 転写材搬送ベルトに圧接し、且つ、前記入口搬送手段
    (6)の下流に配置された転写材(3)が前記転写材搬
    送ベルトに吸着せしめられる吸着手段(8)を備えたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2記載の画像形成装置にお
    いて、 入口搬送手段(6)は搬送転写手段(5)の上流側直前
    に配設されているものであることを特徴とする画像形成
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項1又は2記載の画像形成装置にお
    いて、 入口搬送手段(6)は互いに圧接配置される回転可能な
    ロール対からなり、前記制御手段(7)はロール対を非
    接触配置することで転写材搬送能力を解除するものであ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の画像形成装置において、 前記制御手段(7)は、少なくともどちらか一方のロー
    ルを移動させ、他方のロールと非接触配置することを特
    徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の画像形成装置におい
    て、 前記制御手段(7)は、入口搬送手段(6)の駆動系に
    カム機構を付加し、カム機構のカム形状のタイミングに
    よってロール対の接離動作を行うものであることを特徴
    とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の画像形成装置におい
    て、 前記制御手段(7)は、ロール対のいずれか一方を断面
    非円形ロールとし、非円形ロールの円弧長で転写材
    (3)の搬送量を規制すると共に、非円形ロールの非円
    形部位で他方のロールと非接触配置することを特徴とす
    る画像形成装置。
  12. 【請求項12】 請求項8記載の画像形成装置におい
    て、 入口搬送手段(6)は互いに圧接配置される回転可能な
    ロール対で、且つ、一方が駆動用のフィードロールで他
    方が従動用のピンチロールからなり、制御手段(7)に
    てロール対を非接触配置する条件下で、フィードロール
    に対して転写材(3)が非接触配置される転写材規制部
    材(9)を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】 請求項8記載の画像形成装置におい
    て、 入口搬送手段(6)は互いに圧接配置される回転可能な
    ロール対で、且つ、一方が駆動用のフィードロールで他
    方が従動用のピンチロールからなり、制御手段(7)に
    てロール対を非接触配置する条件下で、フィードロール
    は転写材(3)の搬送方向に対して自由回転可能に構成
    されていることを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】 請求項8記載の画像形成装置におい
    て、 入口搬送手段(6)は互いに圧接配置される回転可能な
    ロール対で、且つ、一方が駆動用のフィードロールで他
    方が従動用のピンチロールからなり、制御手段(7)に
    てロール対を非接触配置する条件下で、転写材が接触配
    置される側のロールをピンチロールとしたことを特徴と
    する画像形成装置。
  15. 【請求項15】 請求項1又は2記載の画像形成装置に
    おいて、 入口搬送手段(6)前における転写材(3)の搬送方向
    と、搬送転写手段(5)による転写材(3)の搬送方向
    とが略90度偏位し、かつ、転写材(3)の画像印字面
    が転写材(3)の搬送方向屈曲面内側に配置されること
    を特徴とする画像形成装置。
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